JPH0486945A - シミュレーション装置および演算処理装置 - Google Patents
シミュレーション装置および演算処理装置Info
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- JPH0486945A JPH0486945A JP2203512A JP20351290A JPH0486945A JP H0486945 A JPH0486945 A JP H0486945A JP 2203512 A JP2203512 A JP 2203512A JP 20351290 A JP20351290 A JP 20351290A JP H0486945 A JPH0486945 A JP H0486945A
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- calculation
- processing device
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- arithmetic processing
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Landscapes
- Complex Calculations (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、制御、演算に使用される情報処理装置の高速
演算処理装置およびこれを利用したシミュレーション装
置に関する。本発明は、特に高速化演算に適するベクト
ル演算機構を備えた演算処理装置で演算を高速化するた
於のものである。
演算処理装置およびこれを利用したシミュレーション装
置に関する。本発明は、特に高速化演算に適するベクト
ル演算機構を備えた演算処理装置で演算を高速化するた
於のものである。
なお、本明細書での微分方程式には、偏微分方程式を含
むものとする。また、本明細書での「色分け」とは、連
立一次方程式のベクトル演算で用いられるもので、ベク
トル演算を行うた約に、格子点上で離散化された多元連
立一次方程式を並列にベクトル演算できる連立一次方程
式群に格子点について順序的に分類し、この群に一つの
色を割り付けるベクトル演算処理を行うための群分けを
いう。
むものとする。また、本明細書での「色分け」とは、連
立一次方程式のベクトル演算で用いられるもので、ベク
トル演算を行うた約に、格子点上で離散化された多元連
立一次方程式を並列にベクトル演算できる連立一次方程
式群に格子点について順序的に分類し、この群に一つの
色を割り付けるベクトル演算処理を行うための群分けを
いう。
本発明は、ベクトル演算機構を備えた演算処理装置で微
分方程式を二次元あるいは三次元の格子点上で離散展開
した連立一次方程式系で、この一つの格子点上の変数に
ついて周辺の格子点上の変数の値から近似し、反復演算
を行って解に収束させる反復演算法によってベクトル演
算する際にそれぞれの格子点について近似を行う周辺の
格子点とは異なる色に色分けし、同一の色付けをした格
子点上の変数をベクトル演算によって高速演算する演算
処理装置において、 色分は数をn、一つの行の格子点数をNイとするとき、
この両者が与えられる一般式を満足する最少の色分は数
を求めてベクトル化することにより、 演算する微分方程式を離散展開した連立一次方程式をベ
クトル演算で高速演算ができるようにするものである。
分方程式を二次元あるいは三次元の格子点上で離散展開
した連立一次方程式系で、この一つの格子点上の変数に
ついて周辺の格子点上の変数の値から近似し、反復演算
を行って解に収束させる反復演算法によってベクトル演
算する際にそれぞれの格子点について近似を行う周辺の
格子点とは異なる色に色分けし、同一の色付けをした格
子点上の変数をベクトル演算によって高速演算する演算
処理装置において、 色分は数をn、一つの行の格子点数をNイとするとき、
この両者が与えられる一般式を満足する最少の色分は数
を求めてベクトル化することにより、 演算する微分方程式を離散展開した連立一次方程式をベ
クトル演算で高速演算ができるようにするものである。
従来の例えば、化学プラントにおける反応器の設計手順
は第7図に示すようなステップを踏んで行われていた。
は第7図に示すようなステップを踏んで行われていた。
まず、目的の反応器の基礎調査を行う。この基礎調査と
してなされる事項としては、3つの段階に分類される。
してなされる事項としては、3つの段階に分類される。
まず、第1段階として、反応器システムの基本構想およ
び主生成物を策定する。
び主生成物を策定する。
次にこの基本構想に基づいて、システムの主要素を単純
化したモデルを作成してその基礎データを収集する。こ
の基礎データの収集作業としては、次のようなデータ収
集および解析作業がある。まず、設計する反応器による
生成物の品質を左右する主要因を想定して解析する。次
に主要因が変化することによる生成物の品質の変化応答
のデータを収集解析する。これは実験によって行う。こ
の主要因としては、 ■ 管径および管長 ■ 液流量および気体流量 ■ 気体中の反応物濃度 ■ 液体および気体温度 ■ 液粘度 ■ 冷却水流量および温度 などが挙げられ、これらの要因の変化による生成物品質
の応答についてデータを収集し解析する。
化したモデルを作成してその基礎データを収集する。こ
の基礎データの収集作業としては、次のようなデータ収
集および解析作業がある。まず、設計する反応器による
生成物の品質を左右する主要因を想定して解析する。次
に主要因が変化することによる生成物の品質の変化応答
のデータを収集解析する。これは実験によって行う。こ
の主要因としては、 ■ 管径および管長 ■ 液流量および気体流量 ■ 気体中の反応物濃度 ■ 液体および気体温度 ■ 液粘度 ■ 冷却水流量および温度 などが挙げられ、これらの要因の変化による生成物品質
の応答についてデータを収集し解析する。
次いで、上述の応答のデータに基づいて現象の近似モデ
ルを作成してモデルを検討する。
ルを作成してモデルを検討する。
以上の基礎調査が終わるとテストシステムとして実証プ
ラントを作製してその動作を解析する。
ラントを作製してその動作を解析する。
この実証プラントは基礎調査における結果に基づいて、
最適と考えられるシステムを実際に作るものであるが、
実際には解明されていない未知の部分を含んだものであ
る。
最適と考えられるシステムを実際に作るものであるが、
実際には解明されていない未知の部分を含んだものであ
る。
この実証プラントによるデータ収集解析では、この実証
プラントの操作条件とその反応物品質との応答実験、基
礎調査で作成した主現象近似モデルの確認とその修正、
システムの修正および改善点の検討および確認、実プラ
ントの設計検討などを行う。
プラントの操作条件とその反応物品質との応答実験、基
礎調査で作成した主現象近似モデルの確認とその修正、
システムの修正および改善点の検討および確認、実プラ
ントの設計検討などを行う。
そしてこの実証プラントでの実験解析に基づいて実プラ
ントを設計する。
ントを設計する。
このように従来の反応器の設計は、3段階のステップを
辿って行っており、このような手法では、イ)人手によ
る実験が主体であり実験数に限りがあるため全ての現象
についての解析を行うことができない、 口)限定された領域内で最適化が行われるため想定して
いない現象に対応できない、 ハ)実証プラントから実プラントへのスケールアップで
は大きなリスクを伴い期待された反応が生じない場合が
ある、 二)設計が設計者の能力に大きく依存するために設計者
によってプラントの能力に大きな差異が生じてしまい、
設計者の養成や訓練に時間がかかる 等の問題がある。
辿って行っており、このような手法では、イ)人手によ
る実験が主体であり実験数に限りがあるため全ての現象
についての解析を行うことができない、 口)限定された領域内で最適化が行われるため想定して
いない現象に対応できない、 ハ)実証プラントから実プラントへのスケールアップで
は大きなリスクを伴い期待された反応が生じない場合が
ある、 二)設計が設計者の能力に大きく依存するために設計者
によってプラントの能力に大きな差異が生じてしまい、
設計者の養成や訓練に時間がかかる 等の問題がある。
このような問題を解決する一つの手段として、設計にお
いて熟練設計者の経験的知識を知識データベースとして
構築し、この知識データベースに基づいて設計支援を行
ういわゆるエキスパートシステムが考えられる。
いて熟練設計者の経験的知識を知識データベースとして
構築し、この知識データベースに基づいて設計支援を行
ういわゆるエキスパートシステムが考えられる。
しかしながら、熟練者の知識に基づいてそれぞれの設計
対象についてのエキスパートシステムを構築することは
多大の努力を必要とし、また、このようなエキスパート
システムに実現していない。
対象についてのエキスパートシステムを構築することは
多大の努力を必要とし、また、このようなエキスパート
システムに実現していない。
さらにこのようなエキスパートシステムによったからと
いって最適設計が保証されるというものではない。
いって最適設計が保証されるというものではない。
また上述の問題を解決する他の手段として数値演算によ
り種々の物理モデルや数理モデルについて数値解析を行
い、その結果を設計者にフィードバックするシミュレー
ション装置を用いることが考えられる。
り種々の物理モデルや数理モデルについて数値解析を行
い、その結果を設計者にフィードバックするシミュレー
ション装置を用いることが考えられる。
しかしこのような設計支援を行うシミュレーション装置
を実現するには種々の困難がある。
を実現するには種々の困難がある。
一つは一般に設計対象となるシステムの特性をシミュレ
ーションするには、そのシステムのモデルの数値演算に
多大の時間がかかるため、システムの特性を解析するた
めに、数多くの条件についてシミュレーションを行うこ
とができないためである。すなわち、対象とするシステ
ムを物理モデルあるいは数理モデルとして記述しても、
そのモデルの特性を解析するには数値演算専用のコンピ
ュータを用いても現状では多大の時間がかかり、利用し
易いシミュレーション装置が提供できない。
ーションするには、そのシステムのモデルの数値演算に
多大の時間がかかるため、システムの特性を解析するた
めに、数多くの条件についてシミュレーションを行うこ
とができないためである。すなわち、対象とするシステ
ムを物理モデルあるいは数理モデルとして記述しても、
そのモデルの特性を解析するには数値演算専用のコンピ
ュータを用いても現状では多大の時間がかかり、利用し
易いシミュレーション装置が提供できない。
例えば上述の反応器の内部の挙動を数理モデルで記述す
ると、そのモデルは、反応器が液体および気体を含む流
体モデルとなるため、偏微分方程式による流体方程式で
記述できる。この流体方程式を数値演算するには、これ
を離散化して差分式の形に表現した連立一次方程式に展
開し、この連立一次方程式を解く方法がある。このよう
な流体方程式の解を求めるものでは、もっとも演算時間
のかかる過程は、展開された連立一次方程式を解く過程
であった。
ると、そのモデルは、反応器が液体および気体を含む流
体モデルとなるため、偏微分方程式による流体方程式で
記述できる。この流体方程式を数値演算するには、これ
を離散化して差分式の形に表現した連立一次方程式に展
開し、この連立一次方程式を解く方法がある。このよう
な流体方程式の解を求めるものでは、もっとも演算時間
のかかる過程は、展開された連立一次方程式を解く過程
であった。
このような数値演算の高速化の一つの道として高速演算
用ハードウェアを実現する方法があり、その一つの現れ
としてベクトル演算機構を備えた高速演算専用のコンピ
ュータとしてスーパーコンピュータが実現されている。
用ハードウェアを実現する方法があり、その一つの現れ
としてベクトル演算機構を備えた高速演算専用のコンピ
ュータとしてスーパーコンピュータが実現されている。
しかし、このようなベクトル演算コンピュータであって
も、解くべき方程式の演算が可能な限りベクトル化され
ないと十分にこのベクトル演算機構を利用できないため
、計算速度が上がらない問題があった。
も、解くべき方程式の演算が可能な限りベクトル化され
ないと十分にこのベクトル演算機構を利用できないため
、計算速度が上がらない問題があった。
このような現状においては、設計の対象として記述され
たモデルに基づいて、そのモデルの挙動を決定するパラ
メータを変更した場合のモデルの変化を数値的に解き、
これを設計者に帰還して、さらにパラメータ変更すると
いう作業を行って設計者の設計支援を行うシミュレーシ
ョン装置は実現できなかった。しかしながら、このモデ
ルの数値演算が高速に行うことができるようになれば演
算結果を直ちに設計者に示すことができ、設計シミュレ
ーション装置を構成することができる。
たモデルに基づいて、そのモデルの挙動を決定するパラ
メータを変更した場合のモデルの変化を数値的に解き、
これを設計者に帰還して、さらにパラメータ変更すると
いう作業を行って設計者の設計支援を行うシミュレーシ
ョン装置は実現できなかった。しかしながら、このモデ
ルの数値演算が高速に行うことができるようになれば演
算結果を直ちに設計者に示すことができ、設計シミュレ
ーション装置を構成することができる。
また他の分野の設計においても、流体方程式を解く必要
のある例えば航空機や車両の設計では、現状では基礎設
計、モデルによる風洞実験、実モデルの製作と運転飛行
という過程をとるが、高速でモデルに係る流体方程式を
解くことができれば、基礎設計から実モデルの飛行まで
の時間を極杓で短縮することができる。このような要望
のもとに高速数値演算コンピュータの実現によりモデル
による風洞実験を行うことなく数値解析によるシミュレ
ーションに置き換えることが車などの設計では行われる
ようになっており、これによって設計時間の短縮を図っ
ている。
のある例えば航空機や車両の設計では、現状では基礎設
計、モデルによる風洞実験、実モデルの製作と運転飛行
という過程をとるが、高速でモデルに係る流体方程式を
解くことができれば、基礎設計から実モデルの飛行まで
の時間を極杓で短縮することができる。このような要望
のもとに高速数値演算コンピュータの実現によりモデル
による風洞実験を行うことなく数値解析によるシミュレ
ーションに置き換えることが車などの設計では行われる
ようになっており、これによって設計時間の短縮を図っ
ている。
本発明の目的は、上述の従来技術の欠点を解消するもの
で、ベクトル数値演算を高速化してモデルによるシミュ
レーションを行うことができるようにして、設計支援あ
るいは制御などに使用できる演算処理装置およびこれを
利用したシミュレーション装置を提供するものである。
で、ベクトル数値演算を高速化してモデルによるシミュ
レーションを行うことができるようにして、設計支援あ
るいは制御などに使用できる演算処理装置およびこれを
利用したシミュレーション装置を提供するものである。
本発明の演算処理装置は、微分方程式をN8×Nyの2
次元の格子上で離散化したときに得られるNxXNy元
の連立一次方程式の解を求める演算処理装置であり、こ
の演算処理装置は、上記Nx。
次元の格子上で離散化したときに得られるNxXNy元
の連立一次方程式の解を求める演算処理装置であり、こ
の演算処理装置は、上記Nx。
XNy元の連立一次方程式のそれぞれをN88×Nyの
格子点上の変数とその近傍の格子点上の変数との関係式
とし、その格子点上の第1.」番目の変数U11.の値
を hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 から求め、この演算を反復して解が収束するまで規定回
数繰り返す演算手段を備え、この演算手段は、上記連立
一次方程式の演算に使用する周辺の格子点を異なる色に
色分けにする手段と、同一の色の格子点上の演算をほぼ
同時に演算するベクトル演算手段とを含む演算処理装置
において、上記格子点の色分は数をnとして 1(h) =i + (j(h) −j) Nx *O
(mod n)h=1.2.・ ・m を満足する最少の色分は数を求める手段を含むことを特
徴とする。
格子点上の変数とその近傍の格子点上の変数との関係式
とし、その格子点上の第1.」番目の変数U11.の値
を hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 から求め、この演算を反復して解が収束するまで規定回
数繰り返す演算手段を備え、この演算手段は、上記連立
一次方程式の演算に使用する周辺の格子点を異なる色に
色分けにする手段と、同一の色の格子点上の演算をほぼ
同時に演算するベクトル演算手段とを含む演算処理装置
において、上記格子点の色分は数をnとして 1(h) =i + (j(h) −j) Nx *O
(mod n)h=1.2.・ ・m を満足する最少の色分は数を求める手段を含むことを特
徴とする。
また、本発明の演算処理装置は、微分方程式をNM×N
yxN2の3次元の格子上で離散化したときに得られる
Nイ×NyxN2元の連立一次方程式の解を求める演算
処理装置であり、この演算処理装置は、上記Nイ×Ny
XN2元の連立一次方程式のそわぞれをNイ9×NyN
2層の格子点上の変数とその近傍の格子点上の変数との
関係式とし、その格子点上の第i、j、に番目の変数U
、、j、、の値を u、、、、に=f工21.。
yxN2の3次元の格子上で離散化したときに得られる
Nイ×NyxN2元の連立一次方程式の解を求める演算
処理装置であり、この演算処理装置は、上記Nイ×Ny
XN2元の連立一次方程式のそわぞれをNイ9×NyN
2層の格子点上の変数とその近傍の格子点上の変数との
関係式とし、その格子点上の第i、j、に番目の変数U
、、j、、の値を u、、、、に=f工21.。
+ΣC□+J+に+h ’ TJH(。2.〔11k
(h)hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 から求め、この演算を反復して解が収束するまで規定回
数繰り返す演算手段を備え、この演算手段は、上記連立
一次方程式の演算に使用する周辺の格子点を異なる色に
色分けする手段と、同一の色の格子点上の演算をほぼ同
時に演算するベクトル演算手段とを含む演算処理装置に
おいて、上記格子点の色分は数をnとして 1(h)−i+(j(h)−j)Nx+NxNx(k(
h)−k)”i= O(+r+od n)h=1.
2.・・・m を満足する最少の色分は数を求める手段を含むことを特
徴とする。
(h)hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 から求め、この演算を反復して解が収束するまで規定回
数繰り返す演算手段を備え、この演算手段は、上記連立
一次方程式の演算に使用する周辺の格子点を異なる色に
色分けする手段と、同一の色の格子点上の演算をほぼ同
時に演算するベクトル演算手段とを含む演算処理装置に
おいて、上記格子点の色分は数をnとして 1(h)−i+(j(h)−j)Nx+NxNx(k(
h)−k)”i= O(+r+od n)h=1.
2.・・・m を満足する最少の色分は数を求める手段を含むことを特
徴とする。
また、本発明のシミュレーション装置は、流体方程式で
記述されたモデルを備え、このモデルの流体方程式を差
分化した連立一次方程式の演算を行う演算手段を含んだ
上記の演算処理装置と、この演算処理装置の演算結果を
出力する手段と、上記モデルのパラメータを変更する手
段とを備えたことを特徴とする。
記述されたモデルを備え、このモデルの流体方程式を差
分化した連立一次方程式の演算を行う演算手段を含んだ
上記の演算処理装置と、この演算処理装置の演算結果を
出力する手段と、上記モデルのパラメータを変更する手
段とを備えたことを特徴とする。
流体方程式など微分方程式で記述される式を2次元であ
ればNx、XNy、3次元であればNx×NyxN2の
格子上で離散化して連立一次方程式この二次元に展開さ
れた連立一次方程式系U l+ J =f l+ J
+ΣCIt j+ h ’ U i (hl +
J。、hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 を演算するに際して、 上記格子点の色分は数を 1(h)−i+(j(h) −j) No 10 (m
ad n)h=1.2.・・・m を満足する最少の色分は数nを求め、Nx XNyの連
立一次方程式を色分けしてベクトル化する。
ればNx、XNy、3次元であればNx×NyxN2の
格子上で離散化して連立一次方程式この二次元に展開さ
れた連立一次方程式系U l+ J =f l+ J
+ΣCIt j+ h ’ U i (hl +
J。、hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 を演算するに際して、 上記格子点の色分は数を 1(h)−i+(j(h) −j) No 10 (m
ad n)h=1.2.・・・m を満足する最少の色分は数nを求め、Nx XNyの連
立一次方程式を色分けしてベクトル化する。
このベクトル化された上述の差分式についてベクトル演
算装置で並列演算を行う。
算装置で並列演算を行う。
三次元のNXxNアx N zのマトリクスの演算格子
についても、同様にその格子点の色分は数を1(h)−
i+(j(h)−j)NX+NxNy(k(h)−k)
羊0 (mod n)h=1.2.・・・m を満足する最少の色分は数を求め、同様にその色分は数
nによってベクトル化し、ベクトル演算を行う。
についても、同様にその格子点の色分は数を1(h)−
i+(j(h)−j)NX+NxNy(k(h)−k)
羊0 (mod n)h=1.2.・・・m を満足する最少の色分は数を求め、同様にその色分は数
nによってベクトル化し、ベクトル演算を行う。
以下図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例である演算装置における演算
過程を示すもので、第2図はこの演算装置が構成するコ
ンピュータシステムの構成を示すものである。
過程を示すもので、第2図はこの演算装置が構成するコ
ンピュータシステムの構成を示すものである。
このコンピュータシステムは、ベクトル演算機構を備え
高速の数値演算を行うベクトル演算装置21、.22と
、このベクトル演算装置2にバスで構成されたネットワ
ーク1で接続されるワークステーション31、 3h
とを備えて構成される。ワークステーション3は、それ
ぞれの設計者が利用するもので、表示装置あるいは出力
装置を備え、このコンビコータシステムにおいて行った
シミュレーション結果を出力する。ベクトル演算装置2
は、与えられたモデルの方程式をベクトル演算する。
高速の数値演算を行うベクトル演算装置21、.22と
、このベクトル演算装置2にバスで構成されたネットワ
ーク1で接続されるワークステーション31、 3h
とを備えて構成される。ワークステーション3は、それ
ぞれの設計者が利用するもので、表示装置あるいは出力
装置を備え、このコンビコータシステムにおいて行った
シミュレーション結果を出力する。ベクトル演算装置2
は、与えられたモデルの方程式をベクトル演算する。
このコンピュータシステムは、流体方程式で記述したモ
デルのように、モデルを多元連立一次方程式に展開し、
この展開された多元連立一次方程式をベクトル演算を行
って、与えられたパラメータによるモデルの挙動の様子
をaカしてモデルの特性を調べることができるように構
成される。
デルのように、モデルを多元連立一次方程式に展開し、
この展開された多元連立一次方程式をベクトル演算を行
って、与えられたパラメータによるモデルの挙動の様子
をaカしてモデルの特性を調べることができるように構
成される。
このコンビュータンステムにおけるモデルの演算過程の
例を第1図で説明する。
例を第1図で説明する。
まず、その特性を解析しようとする対象について、その
モデルを立て、微分方程式(偏微分方程式)で記述する
(ステップ511)。この数理モデルは例えば液体現象
について記述したナビエ・ストークス形の数理モデルな
どである。
モデルを立て、微分方程式(偏微分方程式)で記述する
(ステップ511)。この数理モデルは例えば液体現象
について記述したナビエ・ストークス形の数理モデルな
どである。
次に上述の微分方程式を離散化し、差分方程式に展開す
る(ステップ512)。この差分方程式への展開によっ
て実際に本実施例のコンピュータシステム内でベクトル
演算を行うべき連立一次方程式群が生成される。
る(ステップ512)。この差分方程式への展開によっ
て実際に本実施例のコンピュータシステム内でベクトル
演算を行うべき連立一次方程式群が生成される。
次にこのモデルの微分方程式のパラメータの値を設定す
る(ステップ513)。このパラメータ設定は行おうと
するモデルのシミュレーションの内容により、種々のも
のが考えられる。例えば、流体の物性値、流体初期値、
流体界面の条件など、行おうとするシミュレーションの
目的に沿って、モデルの挙動に影響を及ぼす全ての因子
について設定することができる。
る(ステップ513)。このパラメータ設定は行おうと
するモデルのシミュレーションの内容により、種々のも
のが考えられる。例えば、流体の物性値、流体初期値、
流体界面の条件など、行おうとするシミュレーションの
目的に沿って、モデルの挙動に影響を及ぼす全ての因子
について設定することができる。
次にこの展開された連立一次方程式について高速でベク
トル演算を行う(314)。
トル演算を行う(314)。
そして連立一次方程式でベクトル演算を行った結果によ
り、モデルの挙動結果をワークステーション3上で表示
する(S15)。
り、モデルの挙動結果をワークステーション3上で表示
する(S15)。
その結果、さらにモデルのパラメータを変更が必要であ
るときは、その旨の指示を行いパラメータが変更された
モデルの挙動を演算する(S16)。
るときは、その旨の指示を行いパラメータが変更された
モデルの挙動を演算する(S16)。
このようにしてシミュレーションの対象となるモデルに
ついて数値演算を行ってシミュレーションを行い、この
モデルの特性挙動を解析する。
ついて数値演算を行ってシミュレーションを行い、この
モデルの特性挙動を解析する。
このコンピュータシステムの機能構成を示すと第3図に
示すようになる。
示すようになる。
コンピュータ4には、シミュレーションの対象となるモ
デル5が設けられており、このモデル5の数値演算を演
算手段6で行い、その演算結果、すなわちモデル5のシ
ミュレーション結果を出力手段7で例えば可視状態にし
て出力する。そして、この出力手段7で出力された結果
に基づいて操作者が人力手段8からモデルのパラメータ
あるいは初期値設定を行ってさらにシミュレーションを
実行させる。符号9はシミュレーションに必要なデータ
ベースであってグラフィック処理プログラムや解析処理
用プログラムあるいはデータ等が格納される。
デル5が設けられており、このモデル5の数値演算を演
算手段6で行い、その演算結果、すなわちモデル5のシ
ミュレーション結果を出力手段7で例えば可視状態にし
て出力する。そして、この出力手段7で出力された結果
に基づいて操作者が人力手段8からモデルのパラメータ
あるいは初期値設定を行ってさらにシミュレーションを
実行させる。符号9はシミュレーションに必要なデータ
ベースであってグラフィック処理プログラムや解析処理
用プログラムあるいはデータ等が格納される。
そこで、本発明の特徴とするところは、上述の連立一次
方程式の演算を高速に行うための手段として、適当な初
期値から出発し、反復計算により解に収束させるいわゆ
るSOR法において、ベクトル化するた於の連立一次方
程式における色分けを任意のパターンについて行うこと
ができるようにしたところにある。
方程式の演算を高速に行うための手段として、適当な初
期値から出発し、反復計算により解に収束させるいわゆ
るSOR法において、ベクトル化するた於の連立一次方
程式における色分けを任意のパターンについて行うこと
ができるようにしたところにある。
このSOR法は、逐次過緩和法といわれるもので、k回
目の近似解×〔k)を x(k)=x(k−目 +(JJ(ifkl −x(
k−+] )=(1−ω)×fk−11+ωx (k
l 、、、、、 (1)の漸化式で計算するもので
、係数ωを加速係数といいωをO〈ω〈2の範囲にとり
解に収束させるものである。
目の近似解×〔k)を x(k)=x(k−目 +(JJ(ifkl −x(
k−+] )=(1−ω)×fk−11+ωx (k
l 、、、、、 (1)の漸化式で計算するもので
、係数ωを加速係数といいωをO〈ω〈2の範囲にとり
解に収束させるものである。
このSOR法の利点は緩和法に比べて反復回数が極めて
減少することであり、現状では収束加速率が最も速く、
計算を高速化できる。
減少することであり、現状では収束加速率が最も速く、
計算を高速化できる。
このSOR法では、そのままの形では連立一次方程式を
ベクトル化することはできない。このため、SOR法に
おいて演算をベクトル化するための色分は法(マルチカ
ラー法)がある。この色分は法は、マトリクス状の格子
上で展開された連立一次方程式についてどの格子点の連
立一次方程式を並列に演算できるかを決定するものであ
る。
ベクトル化することはできない。このため、SOR法に
おいて演算をベクトル化するための色分は法(マルチカ
ラー法)がある。この色分は法は、マトリクス状の格子
上で展開された連立一次方程式についてどの格子点の連
立一次方程式を並列に演算できるかを決定するものであ
る。
これを流体方程式を数値演算する場合で説明する。
非圧縮性非定常粘性流体の基礎方程式は、一般に、
div u = 0
で表されている。この式をMAC法により6u
u rl+ l −u at △t と置くと、 u 11+−1=u−Δt (u ・) un“1
+νΔtΔUれl −△t v p −(4)の差
分化されたものとして表現できる。
u rl+ l −u at △t と置くと、 u 11+−1=u−Δt (u ・) un“1
+νΔtΔUれl −△t v p −(4)の差
分化されたものとして表現できる。
この流体方程式の差分化を二次元の直交座標系で考えれ
ば隣合う4点についての4点差分、あるいは8点につい
ての8点差分ができる。また、三次元直交座標系では、
6点、12点などに差分化できる。さらに二次元の一般
座標系では8点、12点の差分化、三次元の一般座標系
では18点、24点などの差分化ができる。
ば隣合う4点についての4点差分、あるいは8点につい
ての8点差分ができる。また、三次元直交座標系では、
6点、12点などに差分化できる。さらに二次元の一般
座標系では8点、12点の差分化、三次元の一般座標系
では18点、24点などの差分化ができる。
さてこのように、上述の4点差分の差分方程式で表され
た連立一次方程式がNX行Ny列の二次平面の格子上で
離散化されていたとき、二〇N1」番目の連立一次方程
式について考えた場合、このN同点の周囲の N1−1+J、NiやI+ J 、Ni+ j−1、N
l、 j+1点と、別個に演算できるならば、NxXN
yが例えば100個あれば、2色にわけ、50回に分け
て計算ができることになり、この50回をベクトル演算
によりほぼ同時に演算ができる。
た連立一次方程式がNX行Ny列の二次平面の格子上で
離散化されていたとき、二〇N1」番目の連立一次方程
式について考えた場合、このN同点の周囲の N1−1+J、NiやI+ J 、Ni+ j−1、N
l、 j+1点と、別個に演算できるならば、NxXN
yが例えば100個あれば、2色にわけ、50回に分け
て計算ができることになり、この50回をベクトル演算
によりほぼ同時に演算ができる。
また、もし上述の8点差分においては、NX’XNyの
格子点について、以下に示すパターンのように、隣合う
8点を同じ色(A−D)にずれば、これらの格子点の連
立一次方程式をベクトル化することができる。この色分
は数が小さければ小さいほど一つの連立一次方程式をベ
クトル化してベクトル長が長くなるため、演算時間を短
くできる。
格子点について、以下に示すパターンのように、隣合う
8点を同じ色(A−D)にずれば、これらの格子点の連
立一次方程式をベクトル化することができる。この色分
は数が小さければ小さいほど一つの連立一次方程式をベ
クトル化してベクトル長が長くなるため、演算時間を短
くできる。
そこで、従来、色分けについては、それぞれの方程式に
ついて試行錯誤により、色分けを行っており、限られた
方程式でしか高速演算を行うことができなかった。
ついて試行錯誤により、色分けを行っており、限られた
方程式でしか高速演算を行うことができなかった。
本発明においては、この色分けについて、次の一般式に
よって決定することができる。
よって決定することができる。
すなわち、偏微分方程式または微分方程式を2次元の格
子上で離散化したときに得られるNx XN y元の連
立一次方程式のそれぞれをNXXN。
子上で離散化したときに得られるNx XN y元の連
立一次方程式のそれぞれをNXXN。
列の格子点上の変数とその近傍の格子点上の変数との関
係式とし、その格子点上の第1,3番目の変数U l
+ Jの値を hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 から求め、この演算を反復し、解が収束するまで規定回
数繰り返す反復演算を行うときに、上記格子点の色分は
数をnとして !(h) −i+ (j(h) −j) Nx 牟Q
(mad n)h=1.2.・・・m を満足する最少の色分は数を求めるようにする。
係式とし、その格子点上の第1,3番目の変数U l
+ Jの値を hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 から求め、この演算を反復し、解が収束するまで規定回
数繰り返す反復演算を行うときに、上記格子点の色分は
数をnとして !(h) −i+ (j(h) −j) Nx 牟Q
(mad n)h=1.2.・・・m を満足する最少の色分は数を求めるようにする。
また微分方程式がNxlx Ny x N2の3次元の
格子上で離散化したときに得られるNX XNY XN
2元の連立一次方程式の解を求める場合には、上記Nx
X N y X N 2元の連立一次方程式のそれぞ
れをNx行Ny列N2層の格子点上の変数とその近傍の
格子点上の変数との関係式とし、その格子点上の第i、
j、に番目の変数IJl+j+にの値を U i+ j+ k −f L j+ k具体的に上
述の一般式で表された最小の色分けを求める例を説明す
る。
格子上で離散化したときに得られるNX XNY XN
2元の連立一次方程式の解を求める場合には、上記Nx
X N y X N 2元の連立一次方程式のそれぞ
れをNx行Ny列N2層の格子点上の変数とその近傍の
格子点上の変数との関係式とし、その格子点上の第i、
j、に番目の変数IJl+j+にの値を U i+ j+ k −f L j+ k具体的に上
述の一般式で表された最小の色分けを求める例を説明す
る。
12点差分によって求められた二次平面のUl、。
の周囲の格子点として選んだ12点との位置関係は第4
図のようにUll、に対してそのマ) IJクス上の1
(k)、j(k)は hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 の式で求め、この演算を反復して解が収束するまで規定
回数繰り返す反復演算を行うときに、上記格子点の色分
は数をnとして 1(h)−i + (j (h)−j) Nx十NxN
y(k(h)−k) 羊0 (n+od n)h=1.
2. ・ ・ ・m を満足する最少の色分は数を求めるようにするものであ
る。
図のようにUll、に対してそのマ) IJクス上の1
(k)、j(k)は hは周辺の格子点として選んだ点数 Cは定数 の式で求め、この演算を反復して解が収束するまで規定
回数繰り返す反復演算を行うときに、上記格子点の色分
は数をnとして 1(h)−i + (j (h)−j) Nx十NxN
y(k(h)−k) 羊0 (n+od n)h=1.
2. ・ ・ ・m を満足する最少の色分は数を求めるようにするものであ
る。
になる。
ここで、対称性に基づいて、色分は可能なnについて謂
べる条件に=7〜12では下記の式となり、k=7では
2 * 0 (nod n) (9)k
=3では 1羊0 (mad n) −1G
k=9では NX、、 羊0 (mad n)
0υに=10では NX牟0 (mod n)
−112)に=8では N8−1羊0 (mad
n) 03)k=9では 2 Nx 自Q
(mad n) 圓n=1〜4ではこれを満た
すN8は存在せず、n=5のとき、Ql)、面、0■式
より、Nx =2. 3(mod 5) であり、これは00式も満たすため、A、B、C。
べる条件に=7〜12では下記の式となり、k=7では
2 * 0 (nod n) (9)k
=3では 1羊0 (mad n) −1G
k=9では NX、、 羊0 (mad n)
0υに=10では NX牟0 (mod n)
−112)に=8では N8−1羊0 (mad
n) 03)k=9では 2 Nx 自Q
(mad n) 圓n=1〜4ではこれを満た
すN8は存在せず、n=5のとき、Ql)、面、0■式
より、Nx =2. 3(mod 5) であり、これは00式も満たすため、A、B、C。
D、Eの5色の色分けが可能である。
同様にして上述の(8)式により、3次元の場合につい
ても色分は数nを求約ることができる。
ても色分は数nを求約ることができる。
このようにして上述の一般式で表現される色分は数nで
割った数の計算がほぼ同時に行なえるベクトル化が可能
である。
割った数の計算がほぼ同時に行なえるベクトル化が可能
である。
なお、上述の12点差分の場合、n=5を法とすると、
1215で2が余るが、このときはNx xNyのマ)
IJクスの行に余り分を付加し、N8+2の格子点と
して、12015 =24個の計算をほぼ同時に行うベ
クトル演算に変換する。
1215で2が余るが、このときはNx xNyのマ)
IJクスの行に余り分を付加し、N8+2の格子点と
して、12015 =24個の計算をほぼ同時に行うベ
クトル演算に変換する。
このNxXNyの2次元の格子上で展開した微分方程式
の演算過程を第5図に示す。
の演算過程を第5図に示す。
計算すべき微分方程式をNxXNx元の差分式に展開す
る(S31)。ついでこの差分式に基づいて上述の(6
)式により、その色分は数nを求める(S32)。この
求めた色分は数nを法として差分式(連立一次方程式)
のベクトル化を行う(333)。
る(S31)。ついでこの差分式に基づいて上述の(6
)式により、その色分は数nを求める(S32)。この
求めた色分は数nを法として差分式(連立一次方程式)
のベクトル化を行う(333)。
そして、このベクトル化された連立一次方程式について
SOR法により収束するまで規定の演算を行って、与え
られた微分方程式の解を求約てその結果を出力する(S
34)。
SOR法により収束するまで規定の演算を行って、与え
られた微分方程式の解を求約てその結果を出力する(S
34)。
次にこの演算の高速化方法を反応器のシミュレーション
に使用した場合について具体例を挙げて説明する。
に使用した場合について具体例を挙げて説明する。
一般に第6図の模式図に示すように、反応器内では、気
相が管中央部を流れ、液相は気相との界面せん断力によ
って管壁に沿って液膜として流れる。この界面で気液の
反応が生じ、管外部を流れる冷却水により反応時に生じ
る熱を除去する構造となっている。
相が管中央部を流れ、液相は気相との界面せん断力によ
って管壁に沿って液膜として流れる。この界面で気液の
反応が生じ、管外部を流れる冷却水により反応時に生じ
る熱を除去する構造となっている。
この管内の液膜流は、第6図に示すように自由界面を持
つ流れであり、壁面に接して流れる連続層と、その上部
を流れる波動層とからなる流れと考えられる。その表面
波の波高は、液流量に依存しており、液流量を増加させ
ると、波高の大きい擾乱波を生ずる。
つ流れであり、壁面に接して流れる連続層と、その上部
を流れる波動層とからなる流れと考えられる。その表面
波の波高は、液流量に依存しており、液流量を増加させ
ると、波高の大きい擾乱波を生ずる。
気液反応は、この界面で生ずるため、反応物の品質はこ
の界面の挙動によって大きく影響を受ける。
の界面の挙動によって大きく影響を受ける。
このような反応器内の現象を解析する場合に、液膜の厚
さは流れの現象であるため、レイノルズ数に依存してお
り、管径、液体および気体の粘度数はこの反応器の動作
を決定するパラメータとなっている。
さは流れの現象であるため、レイノルズ数に依存してお
り、管径、液体および気体の粘度数はこの反応器の動作
を決定するパラメータとなっている。
すなわち、反応器内の液相、気相の流動状態のシミュレ
ーションのだ於には、気体−液体の2相流の解析を行う
必要があり、次のような解析ステップがとられる。
ーションのだ於には、気体−液体の2相流の解析を行う
必要があり、次のような解析ステップがとられる。
まず、管内を上昇管膜近傍を細かくするように空間的に
格子分割する。次いで、気体−液体の流体運動を記述す
るナビエ・ストークス方程式(偏微分方程式)を立てて
差分化する。
格子分割する。次いで、気体−液体の流体運動を記述す
るナビエ・ストークス方程式(偏微分方程式)を立てて
差分化する。
そこで、界面の条件および各界面条件を設定し、液体物
性および初期値を設定する。
性および初期値を設定する。
この設定された条件のもとて、上述の色分けにより、差
分式をベクトル化してベクトル演算し、所定の条件に達
するまで、この演算操作を繰り返す。この差分式のベク
トル演算により偏微分方程式の解を求めて界面形状を同
定して、これを出力する。
分式をベクトル化してベクトル演算し、所定の条件に達
するまで、この演算操作を繰り返す。この差分式のベク
トル演算により偏微分方程式の解を求めて界面形状を同
定して、これを出力する。
ついで、次のステップに移り、流体物性の値や液体流量
の値、あるいは形状パラメータの値を変化させて、反応
器内の流動状態をシミュレーションする。このシミュレ
ーション結果の出力によりこの反応器の最適形状あるい
は操作条件の予測を行い、反応器の設計を行う。
の値、あるいは形状パラメータの値を変化させて、反応
器内の流動状態をシミュレーションする。このシミュレ
ーション結果の出力によりこの反応器の最適形状あるい
は操作条件の予測を行い、反応器の設計を行う。
ここで、流体方程式の解法に本発明を実施した場合の計
算速度について従来例のスカラ演算と比較した例を示す
。
算速度について従来例のスカラ演算と比較した例を示す
。
公称最高計算速度i、j6F(ギガフロラプス)の日本
電気株式会社製のスーパコンピュータ5X−2を用いて
一般座標系二次元ボアソン方程式について、加速度係数
を1.5、反復回数を100回、精度を倍精度で、格子
点の多元度を10000〜90000として演算した場
合の演算速度の例を次の表に挙げる。
電気株式会社製のスーパコンピュータ5X−2を用いて
一般座標系二次元ボアソン方程式について、加速度係数
を1.5、反復回数を100回、精度を倍精度で、格子
点の多元度を10000〜90000として演算した場
合の演算速度の例を次の表に挙げる。
この例では9点差分法により4色分けした場合をスカラ
演算した場合と比べである。なお、その演算速度はメガ
フロラプス値である。
演算した場合と比べである。なお、その演算速度はメガ
フロラプス値である。
また、二次元管内の流体について、ナビエ・ストークス
方程式を12点差分式、5色の色分け、格子数181
X61、時間刻み0.005秒×100ステップ、最大
反復回数1000回として、ベクトル演算したところ、
27,3秒で回を得た。スカラ計算で行った場合は13
44.9秒であったので、はぼ49.3倍の高速演算が
できた。
方程式を12点差分式、5色の色分け、格子数181
X61、時間刻み0.005秒×100ステップ、最大
反復回数1000回として、ベクトル演算したところ、
27,3秒で回を得た。スカラ計算で行った場合は13
44.9秒であったので、はぼ49.3倍の高速演算が
できた。
このように、本発明によれば、従来のスカラ計算に比べ
てほぼ50倍の計算速度が得られる。このように流体方
程式の演算に本発明を適用すれば、与えられたパラメー
タの変更に対するモデルの特性の変動応答を高速に求め
ることができるた約、シミュレーション結果をすぐに模
作者に示すことができる。この結果、流体方程式を解く
必要のある反応器の設計シミュレーション装置に利用す
れば、従来膨大な演算時間を必要としたものが、高速で
その演算結果が与えられるため、設計支援装置として反
応器のシミュレーション装置として構成できる。
てほぼ50倍の計算速度が得られる。このように流体方
程式の演算に本発明を適用すれば、与えられたパラメー
タの変更に対するモデルの特性の変動応答を高速に求め
ることができるた約、シミュレーション結果をすぐに模
作者に示すことができる。この結果、流体方程式を解く
必要のある反応器の設計シミュレーション装置に利用す
れば、従来膨大な演算時間を必要としたものが、高速で
その演算結果が与えられるため、設計支援装置として反
応器のシミュレーション装置として構成できる。
さらに、現象解析に用いる高速演算装置、例えばスーパ
コンピュータの使用量を低減することができるため、解
析時間を短縮し、解析の高速化を図り使用の効率化を図
れる。
コンピュータの使用量を低減することができるため、解
析時間を短縮し、解析の高速化を図り使用の効率化を図
れる。
上述のように、本発明では、従来の演算装置に比べて微
分方程式あるいは偏微分方程式などの流体方程式を高速
に解くことができるた島、演算装置の効率化を図ること
ができる。
分方程式あるいは偏微分方程式などの流体方程式を高速
に解くことができるた島、演算装置の効率化を図ること
ができる。
また、流体方程式で記述される流れのモデルなどのシミ
ュレーションを高速で行うことが可能なので、化学プラ
ントなどの反応器の設計支援装置とじてこのシミュレー
ション装置を使用でき、また流体力学演算を必要とする
シミュレーション装置にも利用することができ、設計時
間の大幅な短縮を図ることができる。
ュレーションを高速で行うことが可能なので、化学プラ
ントなどの反応器の設計支援装置とじてこのシミュレー
ション装置を使用でき、また流体力学演算を必要とする
シミュレーション装置にも利用することができ、設計時
間の大幅な短縮を図ることができる。
ンピュータ、5・・・モデル、6・・・演算手段、7・
・・出力手段、訃・・入力手段、9・・・データベース
。
・・出力手段、訃・・入力手段、9・・・データベース
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、微分方程式をN_x×N_yの2次元の格子上で離
散化したときに得られるN_x×N_y元の連立一次方
程式の解を求める演算処理装置であり、この演算処理装
置は、 上記N_x×N_y元の連立一次方程式のそれぞれをN
_x行N_y列の格子点上の変数とその近傍の格子点上
の変数との関係式とし、その格子点上の第i、j番目の
変数U_i_,_jの値を ▲数式、化学式、表等があります▼ hは周辺の格子点として選んだ点数Cは定数から求め、
この演算を反復して解が収束するまで規定回数繰り返す
演算手段を備え、 この演算手段は、 上記連立一次方程式の演算に使用する周辺の格子点を異
なる色に色分けにする手段と、 同一の色の格子点上の演算をほぼ同時に演算するベクト
ル演算手段とを含む演算処理装置において、上記格子点
の色分け数をnとして i(h)−i+(j(h)−j)N_x■0(mod
n)h=1、2、・・・m を満足する最少の色分け数を求める手段を含むことを特
徴とする演算処理装置。 2、微分方程式をN_x×N_y×N_zの3次元の格
子上で離散化したときに得られるN_x×N_y×N_
z元の連立一次方程式の解を求める演算処理装置であり
、 この演算処理装置は、 上記N_x×N_y×N_z元の連立一次方程式のそれ
ぞれをN_x行N_y列N_z層の格子点上の変数とそ
の近傍の格子点上の変数との関係式とし、その格子点上
の第i、j、k番目の変数U_i_,_j_,_kの値
を ▲数式、化学式、表等があります▼ hは周辺の格子点として選んだ点数Cは定数から求め、
この演算を反復して解が収束するまで規定回数繰り返す
演算手段を備え、この演算手段は、上記連立一次方程式
の演算に使用する周辺の格子点を異なる色に色分けする
手段と、 同一の色の格子点上の演算をほぼ同時に演算するベクト
ル演算手段とを含む演算処理装置において、 上記格子点の色分け数をnとして i(h)−i+(j(h)−j)N_x+N_xN_y
(k(h)−k)■0(mod n)h=1、2、・・
・m を満足する最少の色分け数を求める手段を含むことを特
徴とする演算処理装置。 3、請求項1または請求項2記載の演算処理装置を含み
、 流体方程式で記述されたモデルを備え、 上記演算処理装置は、このモデルの流体方程式を差分化
した連立一次方程式の演算を行う演算手段を含み、 この演算処理装置の演算結果を出力する手段と、上記モ
デルのパラメータを変更する手段とを備えたシミュレー
ション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203512A JPH0486945A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | シミュレーション装置および演算処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203512A JPH0486945A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | シミュレーション装置および演算処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0486945A true JPH0486945A (ja) | 1992-03-19 |
Family
ID=16475383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2203512A Pending JPH0486945A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | シミュレーション装置および演算処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0486945A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009187591A (ja) * | 2009-05-28 | 2009-08-20 | Jfe Engineering Corp | プラントの運転支援方法及びそのプログラム |
CN102807787A (zh) * | 2012-08-23 | 2012-12-05 | 句容市给力包装制品厂 | 一种高性能油墨 |
JP2012247094A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Toshiba Corp | 二相熱流動解析装置および二相熱流動解析方法 |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP2203512A patent/JPH0486945A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009187591A (ja) * | 2009-05-28 | 2009-08-20 | Jfe Engineering Corp | プラントの運転支援方法及びそのプログラム |
JP2012247094A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Toshiba Corp | 二相熱流動解析装置および二相熱流動解析方法 |
CN102807787A (zh) * | 2012-08-23 | 2012-12-05 | 句容市给力包装制品厂 | 一种高性能油墨 |
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