JPH04814Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、寝たきり患者のおむつの取り替えに
際して使用するおむつの取り替え器に係るもので
ある。

(ロ) 従来の技術 従来、寝たきり患者のおむつの取り替えは、介
護者の手作業で患者の身体を動かせて行なつてお
り、このための器具はなかつた。

(ハ) 考案が解決しようとする課題 おむつの取り替え作業は、古いおむつを除ける
ときと新しいおむつを入れるときの２回にわたつ
て身体を持ち上げる必要があり、乳幼児と異なり
寝たきり患者の場合のおむつの取り替えは、介護
者の大変な労力と熟練を要するばかりでなく、病
状によつては患者も苦痛を伴い、介護者・患者双
方とも非常に疲れるものである。

(ニ) 課題を解決するための手段 本考案は前記の課題を解決すべく、上下間にお
むつの挿通空間を形成した足置基台上部に空気ポ
ンプを備えた空気袋を設けるとともに先端におむ
つの取め具を備えたおむつ取付具を足置基台に入
出自在に設けたことを特徴とするものである。

(ホ) 作用 足置基台を患者の膝裏に置いて、空気ポンプで
空気袋を膨らませて腰部が僅かに持ち上げるまで
持ち上げる。そこで、古いおむつを取り除いて、
おむつ取付具を押し出してその止め具に取り付け
たおむつを腰部と寝具間に挿し入れた後、空気を
抜いておむつの取り替え器を取り除き、おむつを
股間にあてがつて取り付ければよい。この場合、
身体は空気袋によつて腰部が僅かに持ち上がるま
で持ち上げられており、足置基台にはおむつの挿
通空間が形成されており、しかも、おむつは、先
端に止め具を備えたおむつ取付具で案内されるの
で、寝具の凹凸に関係なく容易に楽々と任意の位
置まで挿し入れることがでる。

なお、前記の使用方法では、古いおむつを取り
除いてから新しいおむつを挿し入れたが、これを
新しいおむつを古いおむつの下に挿し入れてから
古いおむつを取り除くようにしてもよい。

(ヘ) 実施例 本考案の実施例を図面によつて説明すると、第
１図において、１は上下間におむつの挿通空間２
を形成した足置基台であつて、その上方に空気ポ
ンプ３を備えた空気袋４を設け、挿通空間２内に
は線材でコ字状に形成され、先端両側におむつの
止め具５を備えたおむつ取付具６を足置基台１に
入出自在に設けている。

(ト) 考案の効果 以上のように本考案によれば、空気ポンプで空
気袋を膨らませることで楽に患者の身体を持ち上
げることができ、おむつ取付具の操作で容易にお
むつを挿し入れることができ、労力、熟練を要す
ることなく簡単に取り替えができ、また、患者側
からみても、緩衝性のある空気袋で序々に身体を
持ち上げるので苦痛を伴うことなく、双方に多大
の効果があるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
第１図はおむつの取り替え器の正面図、第２図は
同平面図でり、仮線はおむつを示す。 １……足置基台、２……挿通空間、３……空気
ポンプ、４……空気袋、５……止め具、６……お
むつ取付具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下間におむつの挿通空間２を形成した足置基
   台１上部に空気ポンプ３を備えた空気袋４を設け
   るとともに先端におむつの取め具５を備えたおむ
   つ取付具６を足置基台１に入出自在に設けてなる
   おむつの取り替え器。