JPH047989Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、背貼り機の背こすりブラシに関す
る。

〔従来の技術とその問題点〕

従来、この種の背貼り機の背こすりブラシ２２
は、第４図に示すように、基台２２ａの表面にワ
イヤー２２ｂを束ねて固着し構成している。

しかし、従来の背こすりブラシは、単に基台の
表面にワイヤーを束ねて固着し構成しているた
め、薄い冊子の場合には、冊子がブラシのワイヤ
ー間に入り込み、背面が確実にこすられず背貼り
が不十分となるという欠点があつた。

〔考案の目的〕

本考案は、これに鑑み、薄い冊子においても確
実に背面をこすることができ、背貼りを完全に行
うことができる背貼り機の背こすりブラシを提供
することを目的とする。

〔問題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本考案による背貼
り機の背こすりブラシは、基台の上部にワイヤー
を設けるとともに、下部に板バネを設けて構成し
たものである。

〔実施例〕 以下、本考案について図面を参照して説明す
る。

第１図は、本考案に係る背こすりブラシを備え
た冊子用背貼り機の一部を切欠した正面図、第２
図は、本考案に係る背こすりブラシの使用状態を
示す平面図、第３図は、同側面図、第４図は、従
来の背こすりブラシの使用状態を示す側面図であ
る。

１は、プーリー２，３の間に張設された無端ベ
ルトからなる上ベルト、４は、プーリー５，６の
間に張設された無端ベルトからなる下ベルトであ
り、この上下ベルト間に冊子７が挾持され矢印Ａ
方向に搬送される。

８は、背貼り用テープであり、反転ドラム９の
表面に吸着されて送り出され、前記した冊子７の
背面に貼り付けられる。

１０は、側面折返具であり、前記冊子７の下面
に貼り付けられた背貼り用テープ８を、その搬送
過程で冊子７の背面に沿つて折り曲げてその背面
に貼り付けるものである。

１１は、上面折返具であり前記冊子７の背面に
貼り付けられた背貼り用テープ８を、冊子上面の
側縁に沿つて折り曲げ冊子の上面に貼る付けるも
のである。

１２は、背こすりブラシであり、基台１２ａの
表面の上部にワイヤー１２ｂを束ねて固着すると
ともに、下部に板バネ１２ｃを固着したものであ
る。

次に、本考案の作用ついて説明する。

本考案は、冊子７を上下ベルト１，４間に差し
込むと、冊子７は、両ベルト１，４により挾持さ
れ矢印Ａ方向に搬送される過程でテープ８と冊子
７が出合い、冊子の長さと同寸法に切断されたテ
ープ８が、冊子７の下面に貼り付けられながら前
進する。

冊子の先端が側面折返具１０に至るとテープ８
は冊子の背面に沿つて折り曲げられて冊子の背面
に貼り付けられ、次いで上面折返具１１によつて
テープは冊子の上面の側縁に沿つて折り曲げられ
てその上面に貼り付けられ、背こすりブラシ１２
によつてこすられて背面に貼り付けられる。

この場合に、冊子が薄い場合には、冊子の背面
はブラシ１２の基台１２ａの下部に設けられた板
バネ１２ｃによりこすられる。

また、冊子が厚い場合には、その下部は、背こ
すりブラシ１２の板バネ１２ｃにより、上部は、
ワイヤー１２ｂによりこすられる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案の背こすりブラシ
は、基台の上部にワイヤーを設けるとともに下部
に板バネを設けたから、薄い冊子でも確実に冊子
の背がこすられ、きれいな貼り上がりが得られ
る。また、本考案によれば、下部に板バネを設け
ているから、薄い冊子のみならず厚い冊子の場合
でもその下角部が確実にこすられるので、きれい
な貼り上がりを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る背こすりブラシを備え
た冊子用貼り機の一部を切欠した正面図、第２図
は、本考案に係る背こすりブラシの使用状態を示
す平面図、第３図は、同側面図、第４図は、従来
の背こすりブラシの使用状態を示す側面図であ
る。 １２，２２……背こすりブラシ、１２ａ，２２
ａ……基台、１２ｂ，２２ｂ……ワイヤー、１２
ｃ……板バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台の上部にワイヤーを設けるとともに、下部
   に板バネを設けたことを特徴とする背貼り機の背
   こすりブラシ。