JPH0474646A - フレキシブルコンテナー用原反 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、フレキシブルコンテナー用原反に関する。

さらに詳しくは、適度な柔軟性を有し耐熱性。

耐摩耗性、臭気の改良されたフレキシブルコンテナー用
原反に関する。

〈従来の技術〉 フレキシブルコンテナーは、繊維基材に柔軟な合成樹脂
やゴム等を被覆してなる原反を接合することによって構
成される。

原反の被覆層は強度、柔軟性、耐候性、加工性なと種々
の物性が要求され、以前はポリ塩化ビニルが専ら用いら
れていたが、ポリ塩化ビニルは燃焼時に塩化水素ガスが
発生し安全上好ましくないこと、又フレキシブルコンテ
ナー用原反の被覆に用いる場合は可塑剤の併用が必須と
なり、フレキシブコンテナーに使用した場合内容物への
可塑剤の移行の問題が生じること、又軽量化等のため、
一部ではあるが近年エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂が
使用されてきている。

しかしながら、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂は耐
熱性、耐摩耗性、臭気の点で不満足であり、耐久性に欠
けたり、内容物に大きな制約を受けるという不都合があ
る。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的とするところは、適度な柔軟性を有し耐熱
性、耐摩耗性、臭気の改良されたポリオレフィン系のフ
レキシブルコンテナー用原反を提供することにある。

〈課題を解決するための手段〉 本発明者等は、耐熱性、耐摩耗性、臭気の改良について
鋭意研究を進めた結果、エチレン−α−オレフィン共重
合体樹脂を使用することにより耐熱性、耐摩耗性、臭気
の良好なフレキシブルコンテナー用原反が得られること
を見出だした。

すなわち１本発明は メルトフローレートが０２〜５ｇ／１０分、密度が０．
８８〜０．９１ｇ／ｃｍ３であり、示差走査熱量計（Ｄ
ＳＣ）による最高融解ピーク温度が１００℃以上であり
、かつ、ＤＳＣによる１００℃以上の融解熱量が１０ジ
ュール／ｇ以上であるエチレン−α−オレフィン共重合
体樹脂を繊維基材に被覆してなる事を特徴とするフレキ
シブルコンテナー用原反に関するものである。

本発明において用いられるエチレン−α−オレフィン共
重合体樹脂は、エチレンと炭素数３ないし１８のａ−オ
レフィンを遷移金属触媒を使用して重合することによっ
て得られるものである。

重合反応は９通常３０ないし３００℃の重合温度下、常
圧ないし３０００ｋｇ／　ｃｍ２の重合圧力下、溶媒の
存在下または不存在下、気−固、液−固または均一液相
下で実施される。

α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−１，４
−メチルペンテン−１，ヘキセン−１、オクテン−１，
デセン−１等が用いられるが、炭素数３ないし１０のも
のが好ましい。これらα−オレフィンは１種のみならず
２種以上用いることができる。

本発明において、エチレン−ａ−オレフィン共重合体樹
脂の性質は前記の通りである。

エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂のメルトフロー
レートが０．２ｇ／１０分未満では加工性が悪くなり、
５ｇ／１０分を越えると強度が悪（なる。

密度が０．８８ｇ／ｃｍ３未満では柔らかすぎてブロッ
キングや滑りの悪化をまねき＋　　０．９１　ｇ　／　
ｃｍ３を越えると樹脂が硬くなりいずれも作業性が悪く
なる。

ＤＳＣによる最高融解ピーク温度が１００℃未満では、
耐熱性が劣る。

また、ＤＳＣによる１００℃以上の融解熱量が１０ジュ
ール／ｇ未満では、やはり耐熱性に劣る。

フレキシブルコンテナー用原反を形成する繊維基材とし
ては、ポリエステル、ポリアミド。

ポリアクリロニトリルなどの合成繊維や天然繊維あるい
は半合成繊維などのフィラメントまたはステーブルを、
平織、綾織、などで織ったものが一般に用いられる。

フレキシブルコンテナー用原反の製造は、上記した繊維
基材に前述のエチレン−ａ−オレフィン共重合体樹脂を
塗布又は貼合することによって行なわれる。

エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂に対し、必要に
応じ、中和剤９分散剤、酸化防止剤。

耐候性改良剤、帯電防止剤、顔料、フィラー等の他の付
加的成分を本発明の効果を阻害しない範囲で配合するこ
とができる。

繊維基材にエチレン−α−オレフィン共重合体樹脂を塗
布するには、カレンダー成形法、押出ラミネーション法
、ドライラミネーション法などを採用すればよく、中で
もカレンダー成形法が好適である。

フレキシブルコンテナー用原反からフレキシブルコンテ
ナーを製造するにはヒートシールにより袋状に貼り合せ
を行なえばよい。

〈実施例〉 以下１本発明を実施例によって説明するが。

本発明はこれら実施例によって何等限定されるものでは
ない。

以下の実施例においては、エチレン−α−オレフィン共
重合体樹脂をＶＬ、比較例としてのエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂をＥＶＡと表示した。

評価方法は次の通りである。

（１）　　メルトフローレート ＪＩＳ−に７２１０により測定温度１９０℃５荷重２．
１６ｋｇの条件で測定した。

（２）密度 ＪＩＳ−に６７６０により測定した。

（３）酢酸ビニル含量 ＪＩＳ−に６７３０により測定した。

（４）　　ねじり剛性率 ＪＩＳ−に６７３０により測定した。

（５）ＤＳＣによる最高融解ピーク温度パーキンエルマ
ー７型ＤＳＣを使用し、　ＪＩＳＫ７１２１により最高
融解ピーク温度を測定した。

尚、試験片の状態調節はＪＩＳ　Ｋ７１２１の３−（２
］項でおこなった。

（６）ＤＳＣによる１００℃以上の融解熱量パーキンエ
ルマー７型ＤＳＣを使用シ、ＪＩＳＫ７１２２により１
００℃以上の融解熱量を測定した。

尚、試験片の状態調節はＪＩＳ　Ｋ７１２２の３−（２
］項でおこなった。

（７）自重変形量 ２５ｍｍＸ　１０１００ｍｍＸ３の短冊状試片の片端末
を保持して試片を水平に保ったままｓｏ’ｃのオーブン
中に３時間静置させ加熱中の垂れ下がり量を測定し、耐
熱性を評価した。

（８）臭気 試料５ｇを１リツトル広ロカラス瓶に入れ。

５０℃，１時間オーブン中で加熱後冷却し、臭気比較を
官能試験で行なった。

比較例１をブランクとして、臭気がブランクと同等もし
くは強いものを×、臭気がブランクより弱いものを○と
した。

（９）耐摩耗性 ＪＩＳ−に７２０４に準拠し、荷重１０００　ｇ　、摩
耗輪テーパー社製Ｃ８−１７の条件で測定した。

実施例１〜３．比較例１〜３ 樹脂の緒特性を評価し表−１に示した。

但し、臭気及び耐摩耗性については、　４０ｍｍシート
成形機を使用し１９０℃の温度で厚さ０．３５ｍｍのシ
ートを成形し９次にロール表面温度１９０℃の条件でポ
リエステル織布（７００デニール、織本数１６本／イン
チ）に先に成形したシートを両側に塗布し、厚さ０．６
０　ｍｍの原反を作製したものにつき評価した。

〈発明の効果〉 以上述べたように９本発明により適度な柔軟性を有し耐
熱性、耐摩耗性、臭気の改良されたフレキシブルコンテ
ナー川原反を提供することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. メルトフローレートが０．２〜５ｇ／１０分、密度が０
   ．８８〜０．９１ｇ／ｃｍ＾３であり、示差走査熱量計
   （ＤＳＣ）による最高融解ピーク温度が１００℃以上で
   あり、かつ、ＤＳＣによる１００℃以上の融解熱量が１
   ０ジュール／ｇ以上であるエチレン−α−オレフィン共
   重合体樹脂を繊維基材に被覆してなる事を特徴とするフ
   レキシブルコンテナー用原反。