JPH0472536A - 密閉容器等の浸水表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は開閉器、その他の電気機器等の密閉容器の浸
水表示装置に関するものである。

（従来の技術） 開閉器、その他の電気機器等は密閉容器に入っているも
のが多い。しかしながらこれらの密閉容器は屋外に設置
しているものが多いため雨水等の侵入するおそれがある
。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら第４図に鎖線で示すように上記の開閉器等
の密閉容器内に水分が入ったまま開閉器を充電中に開放
すると、水分によって短絡事故が発生するおそれがある
。つまり可動接点が充電状態で開放し、三相が同時に水
中に浸されると、水分を介して三相が短絡する。また充
電していない可動接点であっても開放時のアークの相間
短絡を生じる場合がある。

また他の密閉容器に水分が溜ると、接合部分のパツキン
が劣化したり、さびが生じたりし、気密劣化の要因とな
る。

そこでこの発明は、これらの点に鑑み、この様な密閉容
器内の浸水を検出し未然に表示又は通報する浸水表示装
置を提供することを目的としたものである。

（課題を解決するための手段） この発明は密閉容器の内部の底面部に、吸水により膨張
又は変形する吸水材を設けた。この吸水材は高吸水性ポ
リマーの様に水分を吸収し、自体の体積が膨張したり変
形したりするもので１合成樹脂等適宜の材質のものでよ
い。またこの吸水材の膨張又は変形動作により作動する
作動体を設け、さらにこの作動体に機械的又は電気的に
連動して浸水を表示する表示体を設けたものである。

またこの発明は以下の構成とする場合もある。

密閉容器内の底面部に枠体を設け、この枠体内に底面部
の浸水が入るようにする。この枠体内の一側には吸水に
より膨張又は変形する上記と同様な吸水材を設け、当該
枠体の他側には一定方向に摺動自在な摺動体を設け、こ
の摺動体を常に上記吸水材に近接するよう付勢した弾機
を設ける。この摺動体の、密閉容器の底板に対向する一
側には極性の異なる二つの磁石を摺動方向に沿って並設
し、上記密閉容器の外部底面、上記摺動体の一方の磁石
と相応する位置に、中空状の表示カバーを設け、この表
示カバー内に一方の極性の磁石を一側に有する表示体を
回動自在に挿入し、上記表示カバーの少なくとも一部が
透明となっているものである。

（作　用） 密閉容器の内部に水が溜ると、底面部に設けた吸水材が
水を吸収して膨張又は変形し、この吸水材の膨張又は変
形により近接していた作動体が押されて動く。この作動
体が動くことによりこれと機械的に連動して表示体が動
き、この表示体の動きにより浸水を表示する。また作動
体の動きにより光がさえぎられて受光素子の抵抗等が変
化し、これにより電気的に表示体が浸水を表示する場合
もある。

また上記の磁石を用いた構成の場合は密閉容器の内部に
水が溜ると、枠体内にも水が溜る。そして枠体内の吸水
材が膨張又は変形し、近接した摺動体を一定方向に動か
す。一方密閉容器の外部に設けた表示カバー内の表示体
の磁石部と上記摺動体の一方の極性の磁石とが相互に吸
引しあっていたが、摺動体の上記動きにより表示体の相
応する位置には他方の極性の磁石が位置し、これにより
表示体の一側の磁石と極性が同一となり表示体は表示カ
バー内で回動する。この表示体の一側の磁石部と他側の
非磁石部とを色違いにしておけば、表示カバーの透明部
分から表示体が回動したことが分かり、色が異なって見
え、浸水している旨が表示される。

（実施例） 以下この発明の実施例を図について説明する。

第１図乃至第４図はこの発明の第１実施例を示す。

密閉容器の底板１の内側面に箱型の枠体３を固定する。

この枠体３の下端には適宜の孔２を穿ち、密閉容器の底
板１上に溜った水が枠体３内にも入るようにしである。

この枠体３内の一側には、吸水により体積が膨張する高
吸水性ポリマー等から成る吸水材４を設けている。この
枠体３内の他側には断面略鍵型の摺動体５が設けられ、
この摺動体５の縦板５ａは上記吸水材４の一端面に対向
し、この縦板５ａに一端を固定したガイド捧６が摺動体
５の横板５ｂに水平して設けられ、このガイド捧６の他
端が枠体３の一側の孔３ａを遊貫している。上記縦板５
ａに一端を、孔３ａの周縁に他端を夫々係止したスプリ
ングバネ７がガイド捧６の外周に巻き付けられ、このス
プリングバネ７の力により上記摺動体５の縦板５ａは上
記吸水材４の一端面に近接し、枠体３内に垂下したスト
ッパー片８に押圧されて止まっている。また上記摺動体
５の横板５ｂ上にはガイド捧６の軸方向に極性の異なる
二つの磁石９．１０が並設されている。上記摺動体５の
縦板５ａの上端は、枠体３の上面に穿った上面窓１１ま
で達し、そこから水平に折曲してさらに斜下方へ折曲し
た折曲片５ｃを有している。この折曲片５ｃに対向した
枠体３内には、枠体３の上方へ設けたリミッタ−スイッ
チ１２の下部から突出したスイッチ片１３の下端のロー
ラ１４が上記上面窓１１を通して突出している。また密
閉容器の底板１の、上記磁石１０と相応する位置には水
抜き孔１５が設けられている二この水抜き孔１５を塞ぐ
パツキン１６が底板１の下面に設けた環状縁１７内の底
板１に重合され、半球状の透明な表示カバー１８の周縁
がパツキン１６の外周を押圧している。そしてこの表示
カバー１８の周縁にさらに環状パツキン１９を当て、環
状押え金具２０の中央孔から上記表示カバー１８を突出
させて環状ｆ＃１７に環状押え金具２０を固定している
。上記表示カバー１８内には一側が上記磁石１０と反対
極性の磁石部２１ａとなり、他側と色が異なった球状の
表示体２１が回動自在に挿入されている。

この実施例の場合、密閉容器の底板１上に水が侵入して
いない状態では表示体２１の磁石部２１ａと上記摺動板
５の磁石１０とが近接し、異極性のため相互に吸引し合
っている。従って表示体２１の磁石部２１ａは底板１の
下面に向いており、表示カバー１８の外方からは見えな
い。しかしながら密閉容器の底板１上に水が溜ると、吸
水材４がこれらの水を吸収し、枠体３内で体積が膨張し
、第３図に示す如く、摺動体５をスプリングバネ７の力
に抗してガイド捧６の軸方向に押す。これにより摺動体
５の横板５ｂ上の磁石９．１０も動き、表示体２１の位
置に磁石９が接近する。これにより表示体２１の磁石部
２１ａと磁石９とは同極性のため相互に反発し、回動自
在な表示体２１が表示カバー１８内で回動し、表示体２
１の磁石部２１ａは表示カバー１８の外面に対向する。

これにより表示カバー１８の外方から見える表示体２１
の部分の色が変わり、密閉容器ｌ内の浸水を表示する。

またこれと同時に上記摺動体５の移動により摺動体５の
折曲片５ｃがリミットスイッチ１２のスイッチ片１３の
下端のローラ１４を第３図に示す如く押し上げ、リミッ
トスイッチ１２がオンとなる。これにより密閉容器が開
閉器であれば、可動接点等をロックし開閉操作を阻止す
るものである。

また上記環状押え金具２０を外して表示カバー１８及び
表示体１９等を外し、上記水抜き孔１５から密閉容器内
に溜った水を抜くことができる。この水抜き孔１５は、
密閉容器を鋼材から成るものとしだ場合、上記底板１は
磁気じゃへい板となるが、この水抜き孔１５箇所のみが
磁気じゃへいされていない部分となる。

なおこの実施例では水抜き孔１５を設けたが、この水抜
き孔１５はこの発明の必須要件ではなく、底板２の全部
を又はこの箇所のみを磁気じゃへいしない材質のものと
しても良い。

第４図はこの第１実施例の浸水表示装置２２を、固定接
点２３及びナイフスイッチ型の可動接点２４から成る開
閉器２５の底板２５ａに取り付けたものを示す。

この場合浸水が鎖線で示す浸水レベルＨに達すると、可
動接点２４を開放した際可動接点２４が水に浸り、三相
短絡する場合があるが、この浸水表示装置２２を設ける
ことにより上記浸水レベルＨに達する前に浸水を表示し
、かつ上記実施例の如くリミットスイッチ１２により可
動接点２４の開放をロックすることができる。

第５図及び第６図はこの発明の第２実施例を示すもので
ある。密閉容器の底板３０に、外方に突出した円形突部
３１を一体に設け、この円形突部３１によって内側に円
形凹部３２を形成し、この円形突部３１の中央には表示
孔３３を穿っである。この円形凹部３２内には円形カッ
プ状の表示体３４が挿入嵌合され、円形凹部３２の内周
と当該表示体３４の外周との間にオーリング３５を介在
させている。そしてこの円形凹部３２を股ぐように台座
３６が底板３０上に設けられ、この台座３６の下端には
適宜の孔３７が穿っである。

この台座３６の上には上記第１実施例と同様な吸水材３
８が固定され、この吸水材３８の上端面に固定した板体
３９の下面に一端を固定した張力線４０の他端を吸水材
３８内を通し２台座３６の中央孔４１を通して円形凹部
３２内の上記表示体３４の中央部に固定し、かつこの張
力線４０の外周には吸水紙４２を巻き付け、表示体３４
のカップ内にその下端を垂下させている。

この状態では上記表示孔３３には表示体３４の底面が接
し、その色が表示されている。

そしてこの密閉容器内に水が入ると底板３０上から円形
凹部３２内のカップ状の表示体３４内に水が入ってくる
。この水を吸水紙４２を介して吸水材３４が吸収し、吸
収材３４は第６図に示す如く膨張する。

これにより吸水材３４の上端の板体３９が上方へ持ち上
がり、これに伴って一定長の張力線４０も引き上げられ
、表示体３４は上記オーリング３５の嵌合から外れ円形
凹部３２から外れる。これにより底板３０や円形凹部３
２内の水が表示孔３３から抜けるとともにこの表示孔３
３から上記表示体３２の底面が離れるため、表示体３２
の底面の色がくすんで見える。

この様に表示孔３３から露呆される色彩が異なることに
より浸水を表示する。

第７図及び第８図はこの発明の第３実施例を示す。

密閉容器の底抜４３上にガイド筒４４を設け、このガイ
ド筒４４の底板４３に接する下端には適宜の孔４５を設
けている。このガイド筒４４の上端は密閉容器の上板４
６に達し開口している。このガイド筒４４の中程にはガ
イド筒４４を穿ぐ隔壁４７を設け、表示体４８を上面に
載せた可動板４９をガイド筒４４内に摺動自在に挿入し
、この可動板４９下面と隔壁４７上面との間に水により
膨張する材質から成るスプリング５０を設けている。そ
してこの可動板４９の下面からスプリング５０内を通し
、かつ隔壁４７の中央孔５１を通してガイド筒４４の下
端まで張力線５２が張られている。この張力線５２は水
分によって切れる、例えば麻細糸等でできている。そし
て浸水のない状態では上記表示体４８はガイド筒４４の
中に入っており、密閉容器の外面には出ていない。

この状態において密閉容器内に水が入ってくるとガイド
筒４４内に孔４５を通して水が入り、この水は張力線５
２をつたわって隔壁４７と可動板４９との間に入ってく
る。そして第８図に示す如く上記スプリング５０はこれ
らの水によって膨張し、張力［５２も切れる。これによ
り可動板４９及び表示体４８は上方へ上がり、上板４６
の外方へ表示体４８が突出し、浸水があることを表示す
る。

第９図及び第１Ｏ図はこの発明の第４実施例を示し、ガ
イド体５３内に下端に水によって膨張する吸水材５４を
有する遮へい板５５を設け、このガイド体５３の上部両
側に夫々ｃｄｓ等の受光素子５６及びランプ５７を設け
たものである。

密閉容器（図示省略）内に浸水がないときは上記ランプ
５７の光を受光素子５６が受け、第１０図の信号発生回
路５８は出力信号を出さない。

ところが密閉容器（図示省略）内に浸水があると、吸水
材５４が膨張し、しやへい板５５が第９図の鎖線の位置
まで上り、このしやへい板５５がランプ５７の光をさえ
ぎる。これにより受光素子５６の抵抗が変化し、第１０
図における信号発生回路５８の出力端に信号が発生する
。この出力信号によって音や光や機械的動作等の適宜の
手段で浸水を表示する。

（発明の効果） この発明は以上の構成であり、従来電気機器等を入れた
密閉容器内に雨水等が溜ると、短絡事故とか密閉容器の
パツキン等の腐蝕が生じるおそれがあるが、この発明で
は一定値以上の浸水があると、吸水材が膨張又は変形し
てこれを検知し、表示するものである。しかもこの発明
では吸水材が密閉容器内に侵入した底部の水を吸収して
くれるため周囲の物への水の侵入は少なく、かつこの吸
水材の吸水による膨張又は変形により浸水を表示するた
め、極めて効率の良い構造となっている。

また磁石を用いた構造の場合吸水材の膨張又は変形によ
り摺動体が動くが、この動きを非接触の磁石に連動させ
ているため、摺動体に負荷がかからず、確実に表示を行
える。また密閉容器の内側。

外側に夫々磁石を設けて連動表示させるため、密閉容器
の密閉性を損なうことなく内部の動作を外部に伝えて浸
水を表示することができ、極めて容易に当該表示装置を
取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示し、第１図はこの発明の第１
実施例の正面断面図、第２図は同実施例の側面断面図、
第３図は同実施例における浸水表示状態を示す正面断面
図、第４図は同実施例の表示装置を取り付けた開閉器の
断面図、第５図はこの発明の第２実施例の正面断面図、
第６図は同実施例における浸水表示状態を示す正面断面
図、第７図はこの発明の第３実施例の正面断面図、第８
図は同実施例における浸水表示状態を示す正面断面図、
第９図はこの発明の第４実施例の正面断面図、第１０図
は同実施例の信号発生回路図である。 なお図中１は密閉容器の底抜、３は枠体、４は吸木材、 ５は摺動体、 ９．１０は磁石、 ２１は表示体、 １ａ は磁石部である。 特 許 出 願 人 株式会社三英社製作所 代 理 人

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）密閉容器内の底面部に、吸水により膨張又は変形
   する吸水材を設け、この吸水材の膨張又は変形動作によ
   り作動する作動体を設け、この作動体に機械的又は電気
   的に連動して浸水を表示する表示体を設けたことを特徴
   とする、密閉容器等の浸水表示装置。
2. （２）密閉容器内の底面部に枠体を設け、この枠体内の
   一側には吸水により膨張又は変形する吸水材を設け、当
   該枠体の他側には一定方向に摺動自在な摺動体を設け、
   この摺動体を常に上記吸水材に近接するよう付勢した弾
   機を設け、この摺動体の一面には極性の異なる二つの磁
   石を摺動方向に沿って並設し、上記密閉容器の外部底面
   、上記摺動体の一方の磁石と相応する位置に、内部に一
   方の極性の磁石を一側に有する表示体を回動自在に挿入
   し、少なくとも一部が透明な表示カバーを設けたことを
   特徴とする、浸水表示装置。