JPH0471577B2 - - Google Patents

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JPH0471577B2
JPH0471577B2 JP62312172A JP31217287A JPH0471577B2 JP H0471577 B2 JPH0471577 B2 JP H0471577B2 JP 62312172 A JP62312172 A JP 62312172A JP 31217287 A JP31217287 A JP 31217287A JP H0471577 B2 JPH0471577 B2 JP H0471577B2
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JP
Japan
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oil
hydrocracking
molybdenum
additive
carbonaceous material
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JP62312172A
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Japanese (ja)
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JPS63270542A (en
Inventor
Setsutaka Kanejima
Nobumitsu Ootake
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

(産業上の利用分野) 本発明は、重質炭化水素油を水素化分解するの
に適した添加剤、およびその製造方法に関する。
さらに、この添加剤を用い、重質炭化水素油原料
を軽質生成油に転換するための水素化分解法に関
する。 本明細書中の用語「添加剤」は、懸濁触媒法で
水素化分解を実施するための触媒または触媒前駆
物質を濃縮状態で含有する炭化水素油懸濁液を意
味する。 本明細書中の用語「水素化分解(法)」は、炭
化水素油原料に含まれる蒸留沸点の高い重質油部
分、例えば、常圧または減圧蒸留残渣油部分を、
より蒸留沸点の低い留分、例えば、ナフサ、灯
油、軽油、減圧軽油などの蒸留留出油に水素高圧
下、高温下で有意に転化すること(方法)を意味
する。併せて炭化水素油原料に含まれている硫黄
や窒素、さらにはバナジウム、ニツケルなどの重
金属などのいわゆるヘテロ原子を除去すること
や、炭化水素化合物に有効に水素を添加すること
によつて、生成する炭化水素油の性状を改質する
こと(方法)も包含する。 懸濁触媒法による水素化分解は、アスフアルテ
ンや残留炭素、重金属化合物や灰分などが濃縮さ
れた重質油、例えば、減圧蒸留残渣油そのものを
重質炭化水素油原料に使用し、かつ、苛酷な処理
条件は採用することによつて、水素圧のみでは副
反応である重縮合化合物による有意な炭素質固体
の析出や沈着が避けられないような場合や、固定
床や流動床の触媒方式では、触媒の著しい劣化や
反応器などの閉塞が避けられないような場合に、
特に有効となる。 (従来の技術) 重質炭化水素類の質的向上(アツプグレーデイ
ング)や軽質油への転換などを含めた広義の水素
化処理を目的としたもののうち、懸濁触媒法に分
類される方法によつて行なうものとしては、次の
ようなものが提案されている。 遷移金属の持つている水素化能に期待して、遷
移金属化合物またはそれらを分解するとによつて
得られる触媒を添加して水素化処理する方法とし
て、米国特許第4134825号、米国特許第4285804
号、米国特許第4548700号などがある。 固形物を懸濁させ、主に水素圧により水素化分
解する方法として、石炭灰粉砕物を使用する米国
特許第4299685号や、副生コークスを使用する米
国特許第4169038号、米国特許第4406772号などが
ある。 固定床や流動床に使用されている触媒の概念で
金属化合物を含浸または担持させた固形物を懸濁
させて水素化処理する方法として、金属塩を含浸
させた石炭粉砕物を使用する米国特許第4214977
号、米国特許第4495306号、米国特許第4557822号
などがある。 さらに、水素化活性を有する汎用の金属化合物
と粉砕物または粉体とを独立に添加して使用する
水素化処理法として、粉砕物が多孔質耐火性無機
物質である米国特許第4376037号や、粉体が副生
金属含有媒塵である米国特許第4431520号や、分
体が超微細粒状物質である特開昭60−120791号な
どがある。 (発明が解決しようとする問題点) 最近、石油需給関係は、石油危機当時と比べる
と緩んでいるものの、中、長期的に見ると、石油
資源は、エネルギー、石油化学原料の中心的存在
である。しかしながら、最近、石油資源は重質化
傾向にあるのに対して、石油製品需要は、中、軽
質化する傾向にある。このための対策として、劣
質な重質炭化水素油を、より付加価値の高い軽質
油に高率で転換する連続フロープロセスの実現、
具体的には、例えば、沸点が538℃より高い減圧
蒸留残渣油を原料として用い、沸点が538℃より
低い留分に80重量%以上、さらには85重量%以
上、さらに厳しくは90重量%以上もの高率で転換
する安定的な連続フロープロセスが、技術的、実
用的な両面を満足させて実現できることが強く望
まれている。 重質炭化水素類の水素化分解法において優れた
特徴を持つ懸濁触媒法によつて、このことを実現
するために懸濁触媒に要求される重要な機能とし
ては二つあり、一つは、装置内特に反応帯内で起
こることが避けられない副反応により生成するコ
ークスやアスフアルテン様の重縮合化物質の生成
を極力抑制することであり、もう一つは、これら
生成した重縮合化物質の一部が装置内に附着した
り沈着したりするコーキング現像を避けることで
ある。加えるべき機能として、過度のガス発生を
抑えて、軽質化油の得率を上げるとともに、水素
化分解生成油(軽質化油)への水素添加を有効を
行ない、脱ヘテロ原子(脱硫黄、脱窒素など)を
行なう機能を持つことも望まれる。 一方、懸濁触媒の持つている宿命として、簡易
な連続フロープロセスとするためには、少なくと
も一部の触媒は、使い捨て使用とならざるを得な
い。したがつて、少量で充分に機能を発揮する高
活性な触媒であるとともに、一方で、製造法が複
雑な触媒や、相対的に高価過ぎる触媒の使用は避
けなければならないであろう。 さらに、従来の技術において、比較的看過され
ている問題として、水素化分解反応御の生成油の
取り扱い問題がある。すなわち、実用面からする
と、軽質化した生成油を留分毎に分離、回収する
ための連続蒸留操作が必要になり、その結果生じ
る蒸留残渣の処理として、プロセスを複雑にした
り、運転コストの上昇につながるような触媒の分
離や回収を施すことなく、そのまま燃料油などに
使用することが望まれる。しかしながら、沸点が
538℃より高いような減圧蒸留残渣油を原料とし
て用い、80重量%以上、さらには85重量%以上、
さらに厳しくは90重量%もの高率で軽質化した場
合、蒸留操作において生じる沸点が538℃より高
い蒸留残渣には、原料に添加する触媒の濃度や反
応帯域で生成する重縮合化物質の濃度が、原料や
生成物における場合よりも5倍以上、さらには10
倍以上濃縮されてくることになる。したがつて、
このような蒸留残渣を、いわゆるスラリーハンド
リングに問題を生じることなく取り扱うために
は、懸濁触媒や重縮合化物質が充分に微細であ
り、かつ、これら固形物濃度が充分に低いこと、
すなわち、慣用的には多くとも40重量%以下程度
であることが必要であろう。また、蒸留残渣を燃
焼させた場合に生じる燃焼灰の問題を軽減するた
めに、触媒担体として一般に使用されている耐火
性無機物質は、懸濁触媒法においては、極力軽減
するか、使用しないことが望ましい。 以上、これらの問題を解決するために、多くの
研究が行なわれ、前記した如く、特許としてもい
くつかの提案がなされているが、未だ安定的な連
続フロープロセスとして成立するような決定的な
ものは提案されていない。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、技術的および実用的な両面を満
足させて、減圧蒸留残渣油のような重質炭化水素
油を、油種に制限されることなく、懸濁触媒法に
よつて高度に水素化分解させるのに適した高活性
触媒について、長年、鋭意研究を続けてきた。そ
の結果、特定の実質的に炭素質物質である粉体と
特定のモリブデン化合物溶液とを、炭化水素油中
で混合することによつて、粉体とモリブデン化合
物とが、それぞれおよび相互に凝集することな
く、炭化水素油中に均一に高分散した特異的な濃
縮懸濁液が得られること、およびこのものを重質
炭化水素油の水素化分解に使用した場合、反応開
始前の予熱帯域あるいは反応帯域において、懸濁
液中に含まれるモリブデン化合物が、X線回折法
で測定したときに、結晶性を示さないことを特徴
とする微分散した無定形モリブデン硫化物に変化
して、水素化分解において優れた水素化活性効果
を発揮することを見い出した。本発明は、このよ
うな新規な知見に基づいてなされたものである。 したがつて、本発明の目的は、懸濁触媒法によ
る重質炭化水素油の水素化分解に適した新規な添
加剤およびその実用的な製造方法、さらには、そ
の添加剤を用いて、重質炭化水素油を有用な軽質
油に高度に転換するための水素化分解法を提供す
ることにある。 すなわち、本発明にしたがつて、重質炭化水素
油の水素化分解用添加剤が、(1)約1〜200nm範
囲内の平均一次粒子径を有する炭素質物質粉体
と、(2)ポリ原子としてモリブデン原子を含有する
ヘテロポリ酸およびその遷移金属塩から選ばれる
少なくとも一種のモリブデン化合物を含酸素極性
溶媒に溶解してなる溶液とを、炭化水素油中で混
合して、懸濁液を得る方法によつて得られる添加
剤として提供される。 さらに、本発明にしたがつて、重質炭化水素油
の水素化分解法が、上記の添加剤を重質炭化水素
油原料に加え、得られた混合油を水素または水素
含有気体の存在下で加熱分解し、得られた生成物
から軽質化した生成油を回収することからなる方
法として提供される。 以下に、本発明の特徴を詳細に説明する。 本発明に使用される特定の炭素質物質の粉体
は、粉体形態は特に規定しないが、一次粒子の平
均粒子径が超微細な領域、すなわち、約1〜
200nmに属する一次粒子粉体や、これら一次粒
子が集合した凝集体(アグロメレート)である二
次粒子粉体のうち、実質的に炭素質である粉体で
ある。一次粒子とは、実質的に分子内の結合を破
壊することなく存在できるところの粉体を構成す
る最小単位粒子を意味し、本発明の領域の一次粒
子は、電子顕微鏡によつて観察できる。したがつ
て、一次粒子の平均一次粒子径は、電子顕微鏡観
察で、一般的には約200〜500個程度の粒子数を測
定することにより求めた(球)相当径の粒子径分
布より(個数)平均一次粒子径として求めること
ができる。本発明でいうところの炭素質物質と
は、灰分含有量として多くとも概ね1重量%以下
の炭素質の物質であり、炭化水素類の炭素化によ
り生成したものであり、水素化分解条件での使用
中、それら自身が実質的に反応しないものであ
る。さらに、炭素質物質は、耐火性無機物質など
と比べると、炭化水素油に濡れ易い、いわゆる親
油性物質に属するものである。 本発明の平均一次粒子径の範囲に適合する炭素
質物質粉体を効率よく得る方法は、分子、イオ
ン、原子からの核生成と成長とによつて粒子を作
るビルドアツププロセスによる方法、すなわち、
気相状態を経て炭素化することによつて生成させ
る方法であり、具体的物質としては、熱分解炭素
やカーボンブラツク類がある。また、重質油やエ
チレンボトム油等の炭化水素の水性ガス化反応や
ボイラー燃焼などによつて副生されてくる炭素質
物質粉体のうち、平均一次粒子径が本発明に適合
するものも利用でる。勿論、液相状態または固相
状態で炭素化することによつて生成するコークス
類やチヤーコール類のうち、灰分含有量が概ね1
重量%以下と充分に低く、実質的に炭素質である
ものも適用できる。ただし、これらの炭素質物質
は、一般に、そのままでは一次粒子径が大きいた
め、さらに、微粉砕や分級等の方法を採用しなけ
ればならず、現状公知の微粉砕技術や分級技術で
は、実用的な収率に問題が生じるであろうが、本
発明の平均一次粒子径の範囲に納めることができ
た粉体は、本発明に適用できる。 好ましい炭素質物質粉体としては、「カーボン
ブラツク」と総称されているものがある。すなわ
ち、カーボンブラツクは、製造法に基づいてオイ
ルフアーネスブラツク、ガスフアーネスブラツ
ク、チヤンネルブラツク、サーマルブラツクなど
に分類され、非常に多くの種類のものが工業的規
模で生産されている安価な炭素質物質粉体であ
る。多くのカーボンブラツクは、ストラクチヤー
と呼ばれる構造、すなわち、一次粒子の一部分で
の融着や物理的結合により、粒子同士のつながり
や凝集による連鎖構造あるいは鎖状構造を有して
いるが、電子顕微鏡測定による一次粒子径の範囲
は、工業的に生産されているほとんど全ての種類
のカーボンブラツクにおいて、約10〜150nmの
範囲内にあり、本発明の平均一次粒子径の範囲内
に包含される。 炭素質物質粉体の持つ平均一次粒子径は、小さ
ければ小さいほど単位重量当りの外部表面積がよ
り大きくなる。粒子径が小さく、それに基づく外
部表面積が大きいことの特性は、水素化活性を持
つ金属(化合物)を高分散状態で、表面およびそ
の近傍に保持または分散させる役割を果たし易
い。また、この特性を持つ炭素質物質粉体は、反
応帯域や蒸留帯域など装置内において、高い分散
性と大きい自由運動を確保することができる。こ
のことは、局在しない均一な反応の場を与えるこ
とや、炭素質物質粉体に付着した重縮合化物質、
例えば、コークプレカーサー、コーク等を高分散
浮遊状態で容易に装置外に排出して、装置内での
閉塞現象を起こしにくいことなどの好ましい結果
をもたらす。 平均一次粒子径は、約1〜200nmの範囲内、
好ましくは約1〜50nmの範囲内、さらに好まし
くは約1〜30nmの範囲内にあるものとして規定
し、粒子径は小さければ小さいほど好ましい。平
均一次粒子径範囲の下限である1nmは、厳密な
ものではなくて、いわゆる「粉体」として確認さ
れる領域のものであれば、あえて1nm未満のも
のでも適用できる。汎用のカーボンブラツク、す
なわち、フアーネス法カーボンブラツクは、通常
のバルクな多孔性物質に対しては、非多孔性物質
として位置付けられるものであり、単位重量当り
の全表面積は、ほぼ一次粒子径に依存して、すな
わち、ほぼ外部表面積に等値で、おおよそ50〜
250BET−m2/gの範囲内にあるが、ミクロに見
ると、非晶質部分と微晶質部分とから構成される
複雑な微細構造を有している。 これら炭素質物質粉体に二次的処理、代表的に
は酸化処理を施して、全表面積をさらに増大させ
た炭素質物質粉体も、平均一次粒子径が約1〜
200nmの範囲内、より好ましくは約1〜50nmの
範囲内にあれば、本発明に適用できる。すなわ
ち、酸化処理などを施すと、非晶質成分さらには
微晶質成分までもが、さまざまに酸化反応を起こ
し、その結果として、ミクロ孔やマイクロ孔など
が多数形成され、一次粒子表面の粗度が増した
り、一次粒子内に中空状態が生じたりして、全表
面積の増大が起こる。全表面積は、処理の方法や
程度によつて異なるが、おおよそ200BET−m2
gから、大表面積のものでは1500BET−m2/g
にまでも到達する。 全表面積を増大させるための酸化処理として
は、数多くの公知の方法が適用できる。代表的に
は、気相における酸化処理の方法、すなわち、水
蒸気、炭酸ガス、酸素などの気相酸化在を加熱条
件下、炭素質物質粉体と均一に接触させて行なう
方法がある。また、液相における酸化処理の方法
として、硝酸、塩素酸などの薬剤を用いて行なう
方法や、酸、アルカリ、塩類などの各種電解質を
用いて行なう電解処理方法などもある。酸化処理
を施すことは、全表面積の増大とともに多くの場
合、カルボキシル基、フエノール性水酸基、エー
テル基などの官能基の導入ももたらされ、酸性度
が増す場合もあるので、必要に応じて、さらに不
活性雰囲気中で加熱して、これら官能基を除去す
るか、中和処理などを施してもよい。これらの二
次的処理は、実用的見地からして、質量の減少と
表面積の増大や平均一次粒子径の変化度合や、そ
れらに基づく効果の向上度とのバランスを考え
て、適度な条件を選択する。また、このような二
次的処理を施さなくても、工業的に生産されてい
る炭素質物質粉体類の中には、全表面積が500〜
1300BET−m2/gの範囲内にあるような平均一
次粒子径の小さい多孔性炭素質物質粉体もあり、
これらのものはそのまま使用できる。 本発明における炭素質物質粉体として、平均一
次粒子径が小さいこと(すなわち、粒子径依存の
外部表面積の大きいこと)は必須であるが、加え
て、全表面積が大きい、すなわち、一次粒子その
ものが多孔性を有する炭素質物質粉体を使用する
ことによつて相乗効果が発揮されることは、本発
明をさらに特徴的にする。 本発明に使用される特定のモリブデン化合物
は、ポリ原子としてモリブデンを含有するヘテロ
ポリ酸(以下、ヘテロポリモリブデン酸と略称す
る)、およびその遷移金属塩から選ばれるもので
ある。ヘテロポリ酸は2種以上の無機酸素酸が縮
合して生成した複合酸化物の酸の総称であり、ヘ
テロモリブデン酸アニオンはポリ原子であるモリ
ブデンの酸素酸が、〜族元素を中心原子(ヘ
テロ原子)として取り込んで縮合したものであ
り、縮合比(ヘテロ原子とポリ原子との原子比)
の異なる種々のものが存在し、明確な単一のアニ
オン構造と結晶内配列を有することができる特異
な化合物群である。すなわち、ヘテロ原子を
「X」で記号化して現わすと、〔X+nMo12O40-(8-
n)、〔X+nMo12O42-(12-n)、〔X+5 2Mo13O62-6
〔X+4Mo9O32-6、〔X+nMo6O24-(12-n)、〔X+n
Mo6O24H6-(6-n)などや、これらの構造分解体と
して溶液中に存在する〔X+nMo11O29-(12-n)
〔X+5 2Mo17O61-10などがある。 これらヘテロポリモリブテン酸アニオンの酸型
が本発明に適用できる。これらのヘテロポリモリ
ブデン酸を構成するポリ原子は、全てモリブデン
原子であるが、本発明においては、ポリ原子数中
のモリブデン原子数が有意に多いヘテロポリモリ
ブデン酸、すなわち、総ポリ原子数に対するモリ
ブデン原子数の割合として約0.7以上含むヘテロ
ポリモリブデン酸も、また包含できる。すなわ
ち、ポリ原子の一部がモリブデン原子以外の遷移
金属原子に置き換えられた、いわゆる混合ヘテロ
ポリモリブデン酸も、モリブデン原子数が上記範
囲内にあるものは適用できる。当然のこととし
て、ポリ原子としてモリブデン原子を有するヘテ
ロポリ酸と、ポリ原子として他の遷移金属原子を
有するヘテロポリ酸との単純な混合物を使用する
場合などにおいても、総ポリ原子数中のモリブデ
ン原子数が約0.7以上含むように混合して使用す
る場合は、本発明に包含できる。混合ヘテロポリ
モリブデン酸の例としては、〔X+nMo12-nWn
O40-(3-n)、〔X+nMo12-nVnO40-(3-n+m)のうち、
添字mが1〜3のものの酸型などがある。これら
の例において、タングステンやバナジウムの置換
原子数が、さらに増加した化合物を使用した場
合、期待する触媒効果がしだいに劣つてくるため
望ましくない。 以上、代表的なヘテロポリモリブデン酸アニオ
ンの具体例としては、〔PMo12O40-3
〔SiMo12O40-4、〔GeMo12O40-4
〔P2Mo18O62-6、〔CeMo12O42-3
〔PMo11VO40-4、〔SiMo11O40-3
〔GeMo11VO40-5、〔PMo11WO40-3
〔SiMo11WO40-4、〔CoMo6O24H6-3
〔NiMo9O22-6、〔MnMo9O32-6などがある。一
方、ポリ原子としてタングステン原子を有意に有
するヘテロポリ酸化合物群(ヘテロポリタングス
テン酸化合物群)も数多く知られているが、これ
らの化合物群は、本発明における触媒効果が顕著
に劣るため、本発明の範囲から除外される。 ヘテロポリモリブデン酸の多くのものは、すぐ
れた酸化特性を有しており、この性質を持つてい
るヘテロポリモリブデン酸自身は還元され易い。
すなわち、電解還元法や種々の還元剤を用いた化
学的還元法によつて、ヘテロポリモリブデン酸ア
ニオンが2、4または6電子などに還元された化
合物、いわゆる「ヘテロポリブルー」も本発明に
包含される。例えば、H3 +3〔PMo12O40-3のヘテ
ロポリモリブデン酸を例にすると、2電子還元体
はH5 +5〔PMo12O40-5で、4電子還元体はH7 +7
〔PMo12O40-7で、6電子還元体はH9 +9
〔PMo12O40-9で表わされ、これらの還元体も本
発明に適用できる。 さらに、ヘテロポリモリブデン酸アニオンと対
をつくるカチオンとしては、プロトン(酸型)ば
かりではなくて、遷移金属カチオン(塩型)も本
発明に適用できる。遷移金属カチオンとして選定
できるものとしては、Cu2+、Mn2+、Ni2+
Co2+、Fe3+、Cr3+、Zn2+などがある。これらの
遷移金属塩は、例えば、ヘテロポリモリブデン酸
(酸型)と遷移金属炭酸塩や遷移金属硝酸塩とを
水中で反応させることによつて、部分量あるいは
当量カチオン交換した化合物が容易に合成でき
る。一方、Na+、K+などを有するアルカリ金属
塩、Mg2+、Ca2+などを有するアルカリ土類金属
塩、およびアンモニウム塩やアルキルアンモニウ
ム塩は、触媒活性が著しく劣るので、本発明への
適用としては好ましくない。 以上記載したところに基づく、アニオン構造や
モリブデンポリ原子の一部交換やカチオン種やア
ニオンの還元程度を複合的に変化させた種々のヘ
テロポリモリブデン酸化合物群が、本発明に適合
するモリブデン化合物として包含させる。 これらヘテロポリモリブデン酸もしくはその遷
移金属塩から選ばれる少なくとも1種のモリブデ
ン化合物を、本発明の添加剤を製造するために使
用する場合、凝集(アグリゲート)したバルクな
状態ではなく、コロイダルな高分散状態で炭化水
素油中に懸濁させ、しかも、炭素質物質粉体と接
触させるために、これらモリブデン化合物を、溶
媒に溶解した溶液状態で使用することが必須であ
る。溶媒としては、これらモリブデン化合物に対
して溶解性の高い溶媒で、かつ、そのモリブデン
化合物溶液が炭化水素油中で乳濁状態となること
ができる溶媒から選択することができ、具体的に
は、含酸素極性溶媒である水や低級のアルコー
ル、エーテル、ケトン類がある。より好ましい溶
媒は水であり、また、水の使用は、ヘテロポリモ
リブデン酸類が一般的には水中で合成されること
より、合成後、結晶固体を単離することなく、水
溶液状態のまま添加剤を製造するのに供すること
ができるので、効率的な添加剤の製造方法ともな
る。 モリブデン化合物の溶液中での濃度は、炭化水
素油中でのコロイダル分散を容易にし、かつ、水
素化分解での触媒機能に直接関与しない溶媒の使
用量を軽減させるうえから、高濃度にして使用す
るのが望ましく、使用に供するモリブデン化合物
種によつても異なるが、概ねモリブデン換算濃度
で10重量%以上の高濃度で使用する。ただし、溶
解度を超えて固体が析出するほどの高濃度溶液は
避けなければならず、使用するモリブデン化合物
種や溶媒種によつても異なるが、概ねモリブデン
換算濃度で40重量%が上限であろう。また、これ
らモリブデン化合物種の溶液が不安定な場合、ヘ
テロポリモリブデン酸アニオンを構成している単
純酸(アニオン)にまで実質的に分解する以前
に、炭化水素油に混合して乳濁しなければならな
い。勿論、溶液を安定化させるために、例えば、
H3〔PMo12O40〕水溶液などの場合、リン酸イオ
ンを加えるなどの公知の安定化法を採用すること
は可能である。 本発明の触媒前駆物質を含有する特異的な懸濁
液、すなわち、添加剤を製造する方法において、
炭化水素油中に前記炭素質物質粉体を加えて懸濁
し、かつ、前記モリブデン化合物の溶液を加えて
乳濁し、互いを充分に混合する方法が採用され
る。ただし、これら二種類の物質を加える順序は
制限されず、また、同時に加えることもできる。
ここで使用する炭化水素油は、硫黄化合物や窒素
化合物を含有する広義の石油系由来の油として定
義する。石油製品区分からすると、JIS K2205に
より規定される重油類に属するものが、より好ま
しい。また、水素化分解に供する原料油自身も勿
論使用できる。 炭化水素油中でモリブデン化合物の溶液を乳濁
させ、かつ、炭素質物質粉体と接触混合させるこ
とによつて、ヘテロモリブデン酸アニオン骨格を
有するコロイド状の化合物が形成されるととも
に、このものと炭素質物質粉体とが混然一体とな
つた特異な濃縮懸濁液が形成される。炭化水素油
中でもはや溶解状態にあることを意味しないこの
ヘテロポリモリブデン酸アニオン骨格を実質的に
有するであろうコロイド状の化合物の実体は、必
ずしも明らかではないが、炭素質物質粉体と相互
作用した結果の化合物であることは勿論のこと、
さらには、炭化水素油中の窒素化合物などともイ
オン反応あるいは相互作用した結果の化合物であ
る可能性もある。 製造方法において、炭化水素油中で乳濁、懸
濁、接触混合を充分に行なつて、分散性を高めた
懸濁液を得ることは重要であり、そのための手段
として、一般に知られている高剪断力がかかる分
散機や湿式微粉砕機を使用して実施することが効
果的である。また、必要に応じて、水/油乳化作
用や油中への分散作用を促進する界面活性剤を使
用することである。このような界面活性剤の例と
しては、石油スルホン酸塩、脂肪酸アミド、ナフ
テン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキル
リン酸エステル塩、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、グリセリン樹脂酸エステル、ソルビタン
樹脂酸エステル、ポリカルボン酸アミン塩型高分
子界面活性剤等の中から選択することができる。 本発明で使用する平均一次粒子径が約1〜
200nmの範囲内にあなる炭素質物質粉体は、輸
送、貯蔵および使用時などの粉塵対策や作業性を
よくするために、工業的には粉体のままではな
く、粉体表面の物理化学的あるいは電気的な凝集
(アグロメレート)力等を利用して、粉体を後処
理的に造粒した、いわゆる造粒物の形状で取り扱
われることが多い。このような造粒物も平均一次
粒子径が本発明の範囲にあれば、炭素質物質粉体
として勿論使用でき、このことは、本発明をさら
に実用的にするが、炭素質物質粉体の懸濁物とし
ての取り扱い、いわゆるスラリーハンドリングの
観点から炭化水素油中で造粒物を機械的に解砕し
て懸濁させるのが望ましく、そのために、前記し
た高剪断力がかかる分散機や湿式微粉砕機などの
使用が効果を発揮する。高剪断力を生じるための
剪断速度としては約1×104sec-1以上、さらに約
2×104sec-1以上を目安にすれば効果的であり、
剪断速度は早ければ早いほど好ましいと想定され
るが、実用的な上限は約2×105sec-1程度であろ
う。造粒物を使用した場合の造粒物の解砕の程度
は、その大部分が概ね200メツシユ(74μm)篩
い、さらには325メツシユ(43μm)篩いを通過
する程度を目安とするのがよい。 製造方法における炭素質物質粉体とモリブデン
化合物の量比関係は、それぞれの種類によつて変
化させられるが、一般的には、モリブデン化合物
におけるモリブデン換算量を、炭素質物質粉体量
よりも通常少なくして使用する。さらに、炭素質
質粉体の全表面積に対する割合を勘案して使用す
れば、より効果的な使用法となる。すなわち、例
えば、100BET−m2/gの全表面積を持つ炭素質
物質粉体100重量部当り、モリブデン化合物をモ
リブデン換算量で0.05〜10重量部、さらには0.05
〜2重量部使用することを目安にし、例えば、前
例の10倍の1000BET−m2/gの全表面積を持つ
炭素質物質粉体100重量部当りでは、モリブデン
化合物をモリブデン換算量で、上限が前例の約10
倍に当る0.05〜100重量部、さらには0.05〜20重
量部使用することを目安にするのが妥当である。
また、〔炭素質物質粉体量とモリブデン化合物量
との合計量(A)/(炭化水素油量+(A))〕×100とし
て義される炭化水素油の懸濁濃度は、添加剤製造
に使用する炭化水素油量を軽減して製造規模を小
さくするためには高濃度に、懸濁液の流動性を保
持して、いわゆるスラリーハンドリングをしやす
くするためには低濃度にするのが望ましく、この
両者のバランスを勘案して、炭素質物質粉体とモ
リブデン化合物水溶液の種類、それらの量比関
係、さらには、炭化水素油種の組み合わせに適合
した濃度を選択すべきであるが、通常、約2〜20
重量%濃度の範囲から選択して濃縮懸濁液とする
のがよい。 製造方法における操作温度としては、使用する
酸化水素油の流動点よりも高くて、さらに、製造
中、懸濁液の流動状態を保てる温度であれば充分
であるが、モリブデン化合物の溶液を加えて、炭
化水素油中に溶液を乳濁させるまでの温度として
は、モリブデン化合物の溶液に使用する溶媒の沸
点を超えないこと、すなわち、水を使用した場合
には、100℃(常圧)を超えないことが意味をな
す。乳濁後、炭素質物質粉体の造粒物を解砕する
場合などであつて、高剪断力分散機を長時間使用
するような場合には、剪断力により発生する熱に
よつて温度が上昇して、製造中に溶媒の蒸発が起
こることもある。本発明においては、製造した添
加剤中に溶媒を存在させた状態にしておくか、溶
媒を部分的に、あるいは実質的に、蒸発などによ
り除去するかは、必ずしも限定するものではな
い。しかしながら、添加剤中に水素化分解での触
媒活性に関与しない溶媒を有意に残存させておく
ことは無意味であり、添加剤の貯蔵、輸送など、
特に加温状態での取り扱いの観点などから望まし
くないことなどもあり、積極的に外熱を加えて、
溶媒を蒸発により実質的に除去しておくことは実
用的意味である。 以上の方法により製造した炭化水素油の濃縮懸
濁液は、そのまま水素化分解用添加剤として使用
できるが、この炭化水素油中に懸濁状態にある物
質は、いわゆる触媒前駆物質として位置付けられ
るものであり、水素化分解に用いた場合、反応開
始前の予熱帯域あるいは反応帯域において、触媒
前駆物質を構成しているモリブデン化合物が、製
造用炭化水素油や水素化分解用重質炭化水素原料
油に含まれる硫黄化合物、さらには、これらから
生成してくる酸化水素ガスにより、モリブデン硫
化物に変化し、その結果形成される懸濁物質が触
媒作用を発揮する。 したがつて、このモリブデン硫化物への変化を
確実にするために、炭化水素油の濃縮懸濁液に、
さらに助剤成分として、(単位)硫黄や硫黄化合
物を加えておくことができる。硫黄化合物の具体
例としては、チオフエノール、メチルチオフエ
ン、ジメチルチオフエン、チオナフテン、ジフエ
ニルサルフアイド、ジエチルサルフアイドなどが
あるが、加えるべき硫黄や硫黄化合物の中では、
硫黄が最も好ましい。 硫黄または硫黄化合物を加える場合の量は、モ
リブデングラム原子当り2グラム原子以上であれ
ば充分で、いくら多くても機能発揮の面からは問
題ないが、水素化分解反応への余分の硫黄元素の
持ち込みを配慮して、概ね2以上4以下のグラム
原子範囲から選定するのがよい。勿論、ヘテロポ
リモリブデン酸遷移金属塩などのように、モリブ
デン以外の遷移金属を含有するモリブデン化合物
を使用する場合、これらの遷移金属の硫化物組成
を考慮して、その分余分量の硫黄または硫黄化合
物を加えるとよい。硫黄として加える場合の形状
は特に間わないが、炭化水素油中への懸濁分散性
をよくしたり理解させたりするために、実用面か
らは塊状のものではなく、100メツシユ(147μ
m)篩いを通過する過程の粉末状またはコロイド
状の形状で加えるのが望ましい。 注記すべきこととして、テトラアルキルチウラ
ムジスルフイドやジアルキルジチオカルバミン酸
塩などのキレート性硫黄化合物の如く、添加剤を
製造する段階で、ヘテロポリモリブデン酸または
その遷移金属塩由来のモリブデン化合物と化学的
に反応して、配位化合物や錯体などを形成して、
ヘテロポリモリブデン酸アニオン骨格を実質的に
分解してしまうような硫黄化合物は、本来持つて
いる本発明によるモリブデン化合物の特徴を損ね
るので使用すべきではない。 さらに、触媒前駆物質を含有する添加剤を350
℃から500℃程度、さらには400℃から500℃程度
の範囲内の高温で、望ましくは酸素不含雰囲気、
さらに望ましくは水素雰囲気で、加熱処理して得
たところの添加剤を、本発明において使用するこ
とができる。この加熱処理によつて、添加剤中の
モリブデン化合物が熱的に分解するとともに、炭
化水素油中の硫黄または硫黄化合物と反応して、
無定形モリブデン硫化物に変化し、この無定形モ
リブデン硫化物を含有する添加剤が、水素化分解
反応での高い触媒活性を示すことになる。ここで
いう「無定形」とは、X線回折法により測定した
ときに検出しうる結晶性を示さないことを意味
し、高微分散性の指標となる。このことに関し
て、もしも触媒前駆物質中のモリブデン化合物の
分散性が低いと、加熱処理後のモリブデン硫化物
は、X線回折的により結晶性を示すことになり、
このような場合、水素化分解反応での触媒活性は
著しく劣つてくるであろう。 これら製造された添加剤が水素化分解において
優れた効果を発揮する作用機序は、必ずしも明ら
かではないが、本発明で規定されるところの特定
の炭素室物質粉体と特定のヘテロポリモリブデン
酸化合物群との組み合わせ、および石油系由来の
炭化水素油中で濃縮懸濁液を製造する方法に由来
する特徴が、水素化活性金属種ならびに懸濁触媒
(前駆物質)それぞれの高分散化を達成するため
に相乗的に作用し、その結果として優れた触媒効
果を発揮するものと推定される。 ヘテロポリモリブデン酸化合物群の特徴の一つ
として、ヘテロポリモリブデン酸アニオンの持つ
ている構造特異性があげられ、ヘテロ原子がPで
ある〔PMo12O40-3アニオン構造体を例にとる
と、このアニオンは、12個の八面体MoO8(Mo原
子が中心)と中心の1個の四面体PO4(P原子が
中心)との規制正しい縮合で構成されており、ア
ニオンの実像としては、36個の酸素イオンで覆わ
れた直径約1nmの球形に近い形を有している。
この例に代表されるように、ヘテロポリモリブデ
ン酸アニオンは、明確な単一のアニオン構造と結
晶内配列を有しており、パラモリブデン酸などの
イソポリ酸やその他の複合酸化物における金属酸
化物イオンや、一般の無機酸金属塩や有機酸金属
塩などの金属イオンなどでみられる無限長の結晶
構造とはまつたく異なる構造を有している。この
ことが、本発明の触媒前駆物質として、他の遷移
金属化合物を使用した場合とは明確に区別され
て、水素化性金属種の分散性を高めるための重要
な特徴の一つになつているものと推定される。 また、ヘテロポリモリブデン酸化合物群の易還
元性に基づいて、水素化活性種である無定形モリ
ブデン硫化物に変化しやすいことも特徴の一つと
みなせる。さらに特徴的なことは、ヘテロポリモ
リブデン酸化合物群と炭素質物質粉体とを組み合
わせて製造することにより、炭素質物質粉体がい
わゆる担体用の役割を担い、前記したヘテロポリ
モリブデン酸アニオンの構造的特異性に基づく水
素化活性金属種の高分散性の維持を可能ならしめ
ることであろう。このことに、炭素質物質粉体の
特性、すなわち、一次粒子径の小さいことに基づ
く超微粒子としての特性は勿論のこと、ヘテロポ
リモリブデン酸化合物との特異的な親和力も役立
つているものと推定される。加えて、石油系由来
の炭化水素油中の窒素化合物とヘテロポリモリブ
デン酸アニオンとのイオン反応や相互作用も、水
素化活性金属種の高分散性に関わつていることが
考えられる。これらの相乗作用により、超微粒子
特性を持つた炭素質物質粉体を懸濁した炭化水素
油中で高分散化が達成された水素化活性モリブデ
ン種が、重質炭化水素油の水素化分解に対して高
い触媒活性を示すものと推定される。 以上記載した本発明による添加剤を使用するこ
とによつて、重質油炭化水素油の水素化分解法が
効果的に実施できる。原料として使用する重質炭
化水素油の種類は、本発明において制限を受けな
い。重質炭化水素油として、例えば、パラフイン
基原油、ナフテン基原油、アロマ基原油、タール
油、シエール油、タールサンド抽出油、石炭液化
油など性状を問わないで使用でき、さらに、これ
らに由来する常圧蒸留残渣油や減圧蒸留残渣油な
どが原料油として使用できる。 原料油に加えられる添加剤の使用量は、触媒
(前駆物質)種、原料重質炭化水素油の種類、水
素化分解の程度(すなわち、生成油の軽質化度や
性状改質度)、水素化分解反応装置の型式、水素
化分解反応システムなどによつて左右されるが、
コークスやアスフアルテンのような重縮合化合物
質の副生を抑制することと、装置内でのコーキン
グ現象を避けることとの最も重要な触媒機能を満
足させるためには、本発明による触媒が高活性で
ある特徴を生かして混合油(添加剤と原料重質炭
化水素油とを混合したもの)に対して、通常、モ
リブデン換算量として5〜30ppmW、さらには、
10〜180ppmWの範囲であり、かつ、炭素質物質
粉体換算量として0.02〜1.5重量%、さらには0.05
〜1重量%の範囲であるように選定できる。勿
論、水素化分解生成油への有効な水素添加や、脱
ヘテロ原子などの加えるべき機能をより促進し
て、生成油の性状をさらに、改質するために、前
記のそれぞれの使用量(特に、モリブデン量)を
さらに増加させて使用することは問題ない。 添加剤を加えて混合した原料油は、水素もしく
は水素含有気体と混合させ、高温、高圧下で水素
化分解処理が施される。水素化分解処理条件は、
本発明による触媒の特性を生かして、実用的に意
味があるところの反応装置をコンパクトにして単
位処理量を大きくとるために、相対的に高温、短
時間反応により高度に軽質化する条件が採用でき
る。すなわち、反応温度としては450〜520℃の範
囲、好ましくは470〜500℃の範囲が、反応時間と
しては、原料供給状態での混合油容量基準で5分
〜2時間の範囲、好ましくは10分〜1時間の範囲
が用いられる。 水素化分解処理は、水素もしくは水素含有気体
中で実施されるが、水素含有気体としては、メタ
ン、エタンなどの炭化水素ガスや硫化水素ガスな
どの水素以外の成分ガスも含むものを意味する。
使用される水素もしくは水素含有気体は、反応水
素分圧として100〜300Kg/cm2の範囲、好ましくは
100〜200Kg/cm2の範囲になるように供給される。
また、水素もしくは水素含有気体の使用量として
は、使用する反応装置に応じて気液混合が充分に
行なわれるように配慮して供給すべきであるが、
原料供給状態の混合油に対する水素量として概ね
200〜2000Nm3/Kl、好ましくは300〜1000Nm3
Klの範囲になるように供給し、一般には、消費し
た水素量(化学的水素消費量および油中溶存水素
消費量)に見合う分だけ補給して循環使用するこ
とが採用できる。これらの処理条件は、それぞれ
が単独に適正値をとるのではなく、相互に関連す
るので、好適範囲が変わることがあるが、要は、
本発明による触媒(前駆物質)を含有する添加剤
を使用することによつて、例えば、沸点が538℃
より高い減圧蒸留残渣油を原料として用いた場合
でも、沸点が538℃より低い留分に80重量%以上、
さらにば85重量%以上、さらに厳しくは90重量%
以上もの高分解率で転換する処理条件を選択する
ことができる。 本発明にによる水素化分解法は、回分プロセス
および連続フロープロセスいずれのプロセスによ
つても実施することができるが、実用的、工業的
規模で実施する場合には、連続フロープロセスで
実施できることが意味をなす。したがつて、本発
明による水素化分解法を連続フロープロセスによ
り実施する方法を、図面を参照してより詳細に説
明する。 図面に示される反応装置系の主要構成域は、添
加剤と原料重質炭化水素油とを混合する原料油調
整域3、水素化分解を実施する反応域6、反応生
成物を気相と液相とに分離する気液分離域8、分
離された反応生成液(厳密には懸濁液)を沸点留
分毎に分離する蒸留域12とから成る。 本発明による添加剤を管路1より、原料の重質
炭化水素油を管路2よりそれぞれ導入し、原料油
調整域3にて充分に混合する。得られた混合油
は、ポンプ昇圧された後、管路4にて、管路5か
ら導入される圧縮機で昇圧された水素または水素
含有気体と混合される。それから、水素化分解域
6に供給される。水素化分解域6での反応器型式
としては、管型、塔型、槽型などの懸濁触媒反応
が実施できるあらゆる反応器型式が採用できる。
通常、予熱領域と反応領域とから構成される。工
業的スケールでの反応器型式としては、反応器内
流速が早くとれ、気/液/固の混合が充分に行わ
れやすい気泡流などのフローパターンが効率的に
作れる管型反応気型式が好ましいであろう。水素
化分解域6からの流出流は、管路7より取り出し
て、気液分離域8に通し、ここ、生成物を気相部
と液相部(懸濁液)とに分離する。分離した気相
部は、管路9により取り出し、必要に応じて軽質
油や望ましくないガス成分を分離した後、水素含
有ガスを管路10を通して循環使用することもで
きる。分離した液相部(懸濁液)は、管路11に
より取り出し、高圧を解除した後、蒸留域12に
通し、沸点範囲の差異により必要留分毎に分離す
る。蒸留域12では、慣用的には、常圧蒸留と減
圧蒸留塔とを直列に並べた蒸留型式が採用でき、
例えば、軽質油留分(ナフサ、灯油等)、中間油
留分(経由、減圧軽油等)、触媒や重縮合化物質
の固体を含む残渣油とに分離することができる。 分離された軽質油留分や中間油留分の留出油
は、それぞれ径路13,14を通して軽質生成油
として取り出す。これら反応装置系からは取り出
された軽質生成油は、そのまま、あるいは、必要
ならば公知の水素化精製装置によつて精製され、
石油中間製品や石油化学要の原料などの用途に供
することができる。一方、分離された残渣油は、
径路15を通して取り出し、代表的には、固液分
離などにより含有固形物を分離することなく、一
般のボイラー燃料油などにそのまま利用すること
ができる。残渣油を全量系外に取り出す反応シス
テムは、一般にワンスルー反応システムと呼ばれ
るものである。ワンスルー反応後、残渣油に含ま
れる本発明による触媒は、水素化分解のための触
媒活性を充分に保持しているため、さらに、リサ
イクル反応システム、すなわち、触媒を含む残渣
油の少なくとも一部を径路16を通して循環使用
する反応システムも採用することができる。 リサイクル反応システムは、未使用の新鮮な触
媒の使用量を循環される触媒量を勘案して、有意
に軽減することができる特徴を持つ。さらに、循
環される残渣油が繰り返し水素化分解域3を通る
ため、ワンスルー反応システムに対して、水素化
分解率をさらに高めたり、あるいは所定の水素化
分解率を得るために、水素化分解域通過量当りの
水素化分解率を低めたり(すなわち、水素化分解
処理条件を緩和したり)することできるため、よ
り実用的な反応システムとなるであろう。 (実施例) 次に、実施例によつて本発明をさらに説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 なお、以下の実施例および比較例中で使用され
るヘテロポリ酸およびその塩は、公知の方法によ
つて合成および精製を行ない、発光分析法による
金属量測定、X線回折法や赤外スペクトル法によ
る構造解析、熱分析法による分解パターン解析と
結晶水量測定、ポーラログラフ法による酸化還元
電位測定などにより同定を行なつた後、使用に供
した。炭素質物質粉体は、商業的に生産されてい
るものを使用した供した。 実施例 1 添加剤製造 ミナス原油の減圧蒸留残渣油〔沸点520℃以上
の留分94.0重量%、S含有量0.20重量%、N含有
量0.31重量%、流動点56℃、動粘度240cst(80
℃)〕400gを75℃に加熱し保温した。この炭化水
素油に、カーボンブラツク微粉末(電子顕微鏡に
よる平均一次粒子径20nm、BET法による比表面
積130m3/g)55gを加えて浸漬させることによ
り、懸濁液を得た。別途、H3〔MPo12O40〕・
29H2O4.4gを脱イオン水4gに加えて溶解させ
ることにより、黄色水溶液を作成した。この黄色
水溶液2.1gと100メツシユ(147μ)篩い通過の硫
黄粉末0.7gとを、前記懸濁液に加えて、タービ
ン(タービン径28mm)とステーターの間のクリア
ランス(0.4mm)を流体が通過するとき高剪断力
を生じる高速撹拌型分散機により、回転数
10000rpm、周速16m/s、タービン吐出量33
/mim、タービン消費動力0.06KWの条件で1
時間撹拌混合した。撹拌混合操作中、撹拌熱によ
り水分蒸発が見られ、操作終了後の懸濁液の温度
は135℃に達した。得られた懸濁液を螢光X線法
によりMo含有量を測定したところ、1170ppmW
であり、また、カールフイシヤー法により水分含
有量を測定したところ、0.1重量%未満であつた。
得られた懸濁液を、各仕込み物質の重量(ただ
し、水溶液作成に使用した水量は除く)をベース
にして、Mo換算濃度1180ppmWで、かつ、炭素
質物質換算濃度12.0重量%である触媒前駆物質含
有添加剤と定義した。 水素化分解処理 反応装置として、外部加熱コイルヒーターを有
する内容積1の316ステンレス鋼製電磁撹拌式
オートクレープを用い、原料油として、前記製造
に使用したのと同じミナス原油の減圧蒸留残渣油
を用いて、回分実験を行なつた。オートクレーブ
中に原料油240gを充填し、前記添加剤20gを添
加した。この実験において、触媒前駆物質濃度
は、Mo換算濃度として91ppmWで、かつ、炭素
質物質換算濃度として0.92重量%であるものとし
て求められる。オートクレーブ内を水素で加圧し
て室温で120Kg/cm2にし、密閉した。気液接触と
流体混合のために、回転数1000rpmでかきあげ式
プロペラ羽根を有する撹拌機により撹拌しなが
ら、内温470℃で35分間反応を行なつた。反応時
間35分間は、反応温度470℃に到達してから、そ
の温度に保持した時間とし、昇温(昇温速度約6
℃/min)および降温(降温速度15℃/min)に
要した時間の補償は加味しなかつた。反応後の生
成物は、気体および懸濁液とも全量回収して分析
に供した。ガス成分はガスクロマトグラフイー分
析により、生成油はASTM D−1160に準拠した
蒸留装置での蒸留分析により、重縮合化物質は溶
剤抽出分析により、それぞれ行なつた。結果を第
1表に示す。 なお、原料油が軽質化した程度、すなわち、水
素化分解率は、 (1−生成物中のb.p.520℃+の残渣油割合/原料
混合油中のb.p.520℃+の残渣油割合)×100重量% として定義した。また、アスフアルテンは、ヘキ
サン抽出に不溶でテトラヒドロフラン抽出に溶解
する重縮合化物質として定義し、コークは、テト
ラヒドロフラン抽出に不溶分のうち、触媒前駆物
質または触媒の仕込み量を差し引いて求めた重縮
合化物質として定義した。コーキング有無は、生
成物取り出し後、オートクレーブ内壁や撹拌機や
内温測定用熱電対保護管に、機械的力によつて削
り取らないと取れない程度に強く固着している固
形物の存在有無を確認することによつて判断し
た。 実施例 2〜11 添加剤製造は、ヘテロポリモリブデン酸化合物
の溶液として以下に例挙するものを使用すること
以外、実施例1と同様に製造し、すべてについ
て、Mo換算濃度1180ppmWで、かつ、炭素質物
質換算濃度12.0重量%である触媒前駆物質含有添
加剤を得た。 水素化分解処理は、実施例1と全く同様に行な
つた。結果を第1表に示す。 実施例 2 H6〔P2Mo13O62〕・28H2Oの70重量%水溶液 実施例 3 H4〔GeMo12O40〕・20H2Oの30重量%プロパノ
ール溶液 実施例 4 H8〔GeMo12O42〕・18H2Oの50重量水溶液 実施例 5 Cu2〔PMo12O402・29H2Oの40重量%水溶液 実施例 6 Ni3〔PMo12O402・31H2Oの28重量%水溶液 実施例 7 Mn2〔SiMo12O40〕・18H2Oの35重量%の水溶液 実施例 8 H4〔PMo11VO40〕・26H2の70重量%の水溶液 実施例 9 H3〔PMo10W2O40〕・18H2Oの50重量%の水溶
液 実施例 10 H3〔CoMo6O24H6〕・12H2Oの40重量%の水溶
液 実施例 11 H4〔SiMo12O40〕・30H2Oの30重量%のエタノ
ール溶液
(Industrial Application Field) The present invention relates to an additive suitable for hydrocracking heavy hydrocarbon oil, and a method for producing the same.
Furthermore, the present invention relates to a hydrocracking method for converting heavy hydrocarbon oil feedstock into light product oil using this additive. The term "additive" herein means a hydrocarbon oil suspension containing in concentrated form a catalyst or catalyst precursor for carrying out hydrocracking in a suspension catalytic process. The term "hydrocracking (method)" in this specification refers to a heavy oil portion with a high distillation boiling point contained in a hydrocarbon oil feedstock, such as a normal pressure or vacuum distillation residue oil portion,
It means the significant conversion (method) of hydrogen into distillate oils with lower distillation boiling points, such as naphtha, kerosene, gas oil, vacuum gas oil, etc., under high pressure and high temperature. In addition, by removing so-called hetero atoms such as sulfur and nitrogen contained in hydrocarbon oil raw materials, as well as heavy metals such as vanadium and nickel, and by effectively adding hydrogen to hydrocarbon compounds, It also includes (methods) for modifying the properties of hydrocarbon oil. Hydrocracking using a suspension catalyst method uses heavy oil with concentrated asphaltene, residual carbon, heavy metal compounds, ash, etc., such as vacuum distillation residue oil itself, as a raw material for heavy hydrocarbon oil. Depending on the treatment conditions adopted, hydrogen pressure alone may not be sufficient to avoid precipitation or deposition of significant carbonaceous solids due to side reactions of polycondensed compounds, or in fixed bed or fluidized bed catalyst systems. In cases where significant deterioration of the reactor or blockage of the reactor cannot be avoided,
This is particularly effective. (Conventional technology) A method classified as a suspension catalyst method among methods aimed at hydroprocessing in a broad sense, including the qualitative improvement (upgrading) of heavy hydrocarbons and conversion to light oil. The following methods have been proposed as methods to be carried out. U.S. Patent No. 4134825 and U.S. Patent No. 4285804 have been proposed as a method for hydrogenation treatment by adding transition metal compounds or catalysts obtained by decomposing them, in anticipation of the hydrogenation ability of transition metals.
No. 4,548,700, etc. U.S. Patent No. 4,299,685 uses crushed coal ash as a method for suspending solids and hydrocracking mainly by hydrogen pressure, and U.S. Pat. and so on. U.S. Patent No. 1 uses pulverized coal impregnated with metal salts as a method for suspending and hydrotreating solids impregnated or supported with metal compounds using the concept of catalysts used in fixed beds and fluidized beds. 4214977
No. 4,495,306, and US Pat. No. 4,557,822. Furthermore, as a hydrogenation treatment method in which a general-purpose metal compound having hydrogenation activity and a pulverized material or powder are independently added, US Pat. There are US Pat. No. 4,431,520 in which the powder is a by-product metal-containing dust, and JP-A-60-120791 in which the fraction is an ultrafine granular material. (Problem that the invention seeks to solve) Recently, the relationship between oil supply and demand has loosened compared to the time of the oil crisis, but from a medium to long-term perspective, oil resources will play a central role in energy and petrochemical raw materials. be. However, recently, while petroleum resources have tended to become heavier, demand for petroleum products has tended to become lighter to medium. As a countermeasure for this, we are implementing a continuous flow process that converts poor quality heavy hydrocarbon oil into higher value-added light oil at a high rate.
Specifically, for example, using vacuum distillation residue oil with a boiling point higher than 538°C as a raw material, the fraction with a boiling point lower than 538°C is 80% by weight or more, further 85% by weight or more, and even more strictly 90% by weight or more. It is strongly desired that a stable continuous flow process with high conversion rates can be realized that satisfies both technical and practical aspects. The suspension catalyst method has excellent characteristics in the hydrocracking process of heavy hydrocarbons, and in order to achieve this, there are two important functions required of the suspension catalyst. The purpose is to suppress as much as possible the production of polycondensation substances such as coke and asphaltene, which are generated due to side reactions that inevitably occur in the equipment, especially in the reaction zone. The goal is to avoid caulking development, where some of the material adheres or deposits inside the equipment. Functions that should be added include suppressing excessive gas generation, increasing the yield of light oil, and effectively adding hydrogen to hydrocracked oil (light oil) to remove heteroatoms (desulfurization, It is also desirable to have a function to perform nitrogen (e.g. nitrogen). On the other hand, the fate of suspended catalysts is that in order to achieve a simple continuous flow process, at least some of the catalysts must be used disposablely. Therefore, it is necessary to use a highly active catalyst that can sufficiently function in a small amount, while avoiding the use of catalysts that require complicated manufacturing methods or are relatively expensive. Furthermore, a problem that has been relatively overlooked in the prior art is the problem of handling oil produced during hydrocracking reactions. In other words, from a practical standpoint, a continuous distillation operation is required to separate and recover each fraction of the lightened product oil, and the processing of the resulting distillation residue complicates the process and increases operating costs. It is desirable to use the catalyst as is for fuel oil, etc., without separating or recovering the catalyst, which would lead to. However, the boiling point
Using vacuum distillation residue oil with a temperature higher than 538℃ as a raw material, 80% by weight or more, even 85% by weight or more,
More severely, when lightening is performed at a rate as high as 90% by weight, the distillation residue produced in the distillation operation with a boiling point higher than 538°C has a concentration of catalyst added to the raw material and the concentration of polycondensation substances produced in the reaction zone. , 5 times more than in raw materials and products, and even 10 times more than in raw materials and products.
It will be more than twice as concentrated. Therefore,
In order to handle such distillation residues without causing problems in so-called slurry handling, the suspended catalyst and polycondensation substances must be sufficiently fine and the solids concentration must be sufficiently low;
That is, it is customary that the content should be at most 40% by weight or less. In addition, in order to reduce the problem of combustion ash that occurs when distillation residue is burned, refractory inorganic substances that are commonly used as catalyst carriers should be minimized or not used in the suspension catalyst method. is desirable. In order to solve these problems, a lot of research has been carried out, and as mentioned above, several proposals have been made in the form of patents. Nothing has been proposed. (Means for Solving the Problems) The present inventors have solved the problem by satisfying both technical and practical aspects, and have made it possible to use heavy hydrocarbon oils such as vacuum distillation residue oil without being restricted by oil type. , has been conducting intensive research for many years on highly active catalysts suitable for highly hydrocracking using the suspension catalyst method. As a result, by mixing a particular substantially carbonaceous material powder and a particular molybdenum compound solution in a hydrocarbon oil, the powder and molybdenum compound agglomerate, respectively and with each other. It is possible to obtain a specific concentrated suspension that is uniformly and highly dispersed in hydrocarbon oil, without causing any In the reaction zone, the molybdenum compound contained in the suspension changes into finely dispersed amorphous molybdenum sulfide, which is characterized by not exhibiting crystallinity when measured by X-ray diffraction, and is then hydrogenated. It has been found that it exhibits an excellent hydrogenation activity effect in decomposition. The present invention has been made based on such novel findings. Therefore, the object of the present invention is to provide a new additive suitable for hydrocracking heavy hydrocarbon oil by a suspension catalyst method, a practical method for producing the same, and a method for producing heavy hydrocarbon oil using the additive. The object of the present invention is to provide a hydrocracking method for highly converting quality hydrocarbon oil into useful light oil. That is, in accordance with the present invention, an additive for hydrocracking heavy hydrocarbon oil comprises (1) carbonaceous material powder having an average primary particle size within the range of about 1 to 200 nm, and (2) polyester. A suspension is obtained by mixing in a hydrocarbon oil a solution obtained by dissolving at least one molybdenum compound selected from a heteropolyacid containing a molybdenum atom and a transition metal salt thereof in an oxygen-containing polar solvent. provided as an additive obtained by the method. Further, in accordance with the present invention, a method for hydrocracking heavy hydrocarbon oil is provided by adding the above-mentioned additives to a heavy hydrocarbon oil feedstock, and adding the resulting mixed oil in the presence of hydrogen or a hydrogen-containing gas. It is provided as a method consisting of thermal cracking and recovery of lightened product oil from the resulting product. Below, the features of the present invention will be explained in detail. Although the powder form of the specific carbonaceous material powder used in the present invention is not particularly defined, the average particle diameter of the primary particles is in the ultrafine region, that is, about 1 to 1.
Among primary particle powders belonging to 200 nm and secondary particle powders that are aggregates (agglomerates) of these primary particles, it is a powder that is substantially carbonaceous. Primary particles refer to the smallest unit particles constituting a powder that can exist without substantially breaking intramolecular bonds, and the primary particles in the scope of the present invention can be observed with an electron microscope. Therefore, the average primary particle diameter of primary particles is calculated from the particle size distribution of the (spherical) equivalent diameter, which is generally determined by measuring the number of about 200 to 500 particles using an electron microscope. ) It can be determined as the average primary particle diameter. The carbonaceous material referred to in the present invention is a carbonaceous material with an ash content of approximately 1% by weight or less at most, which is produced by carbonization of hydrocarbons, and which is produced under hydrocracking conditions. They are themselves substantially unreactive during use. Furthermore, carbonaceous materials belong to so-called lipophilic materials that are more easily wetted by hydrocarbon oil than fire-resistant inorganic materials. A method for efficiently obtaining carbonaceous material powder that conforms to the average primary particle diameter range of the present invention is a method using a build-up process in which particles are created by nucleation and growth from molecules, ions, and atoms, that is,
This is a method of producing carbon by carbonizing it through a gas phase, and specific substances include pyrolytic carbon and carbon black. Furthermore, among the carbonaceous material powders that are by-produced by water gasification reactions of hydrocarbons such as heavy oil and ethylene bottom oil, boiler combustion, etc., those whose average primary particle size is compatible with the present invention are also included. Available. Of course, coke and charcoal produced by carbonization in a liquid or solid state have an ash content of approximately 1.
It is also possible to apply materials that have a sufficiently low content of less than % by weight and are substantially carbonaceous. However, since these carbonaceous substances generally have a large primary particle size as they are, methods such as pulverization and classification must be adopted, and currently known pulverization and classification techniques are not practical. Although there may be a problem with the yield, any powder whose average primary particle size can be kept within the range of the present invention can be applied to the present invention. Preferred carbonaceous material powders include those collectively referred to as "carbon black." In other words, carbon black is classified into oil furnace black, gas furnace black, channel black, thermal black, etc. based on the manufacturing method, and there are many types of cheap carbon that are produced on an industrial scale. It is a powder substance. Many carbon blacks have a structure called a structure, that is, a chain structure or a chain-like structure due to connections and agglomeration between particles due to fusion or physical bonding at a portion of the primary particles, but when measured with an electron microscope, The primary particle diameter range of almost all types of industrially produced carbon black is approximately 10 to 150 nm, which is included within the average primary particle diameter range of the present invention. The smaller the average primary particle diameter of the carbonaceous material powder, the larger the external surface area per unit weight. The characteristics of a small particle size and a large external surface area based on the small particle size tend to play a role in holding or dispersing a metal (compound) having hydrogenation activity in a highly dispersed state on the surface and its vicinity. Further, the carbonaceous material powder having this characteristic can ensure high dispersibility and large free movement within the apparatus such as the reaction zone and the distillation zone. This provides a non-localized and uniform reaction field, and removes polycondensation substances attached to the carbonaceous material powder.
For example, coke precursor, coke, etc. can be easily discharged from the apparatus in a highly dispersed suspended state, resulting in favorable results such as less clogging within the apparatus. The average primary particle size is within the range of about 1 to 200 nm,
The particle size is preferably defined as being within the range of about 1 to 50 nm, more preferably within the range of about 1 to 30 nm, and the smaller the particle size is, the more preferable it is. The lower limit of the average primary particle size range, 1 nm, is not strict, but particles smaller than 1 nm can be applied as long as they are in the range of what is known as "powder". General-purpose carbon black, that is, furnace carbon black, is positioned as a non-porous material compared to ordinary bulk porous materials, and the total surface area per unit weight depends almost on the primary particle size. , i.e. approximately equal to the external surface area, approximately 50 ~
Although it is within the range of 250BET-m 2 /g, when viewed microscopically, it has a complex microstructure consisting of an amorphous portion and a microcrystalline portion. Carbonaceous material powders obtained by subjecting these carbonaceous material powders to a secondary treatment, typically an oxidation treatment, to further increase the total surface area, also have an average primary particle size of about 1 to
If it is within the range of 200 nm, more preferably within the range of about 1 to 50 nm, it can be applied to the present invention. In other words, when oxidation treatment is applied, amorphous components and even microcrystalline components undergo various oxidation reactions, resulting in the formation of many micropores and roughness on the surface of the primary particles. An increase in total surface area occurs due to increased density and the creation of hollow states within the primary particles. The total surface area varies depending on the method and degree of treatment, but is approximately 200BET−m 2 /
g, 1500BET−m 2 /g for large surface area
reach even. Many known methods can be applied to the oxidation treatment to increase the total surface area. Typically, there is a method of oxidation treatment in a gas phase, that is, a method in which a gas phase oxidizing agent such as water vapor, carbon dioxide, oxygen, etc. is brought into uniform contact with the carbonaceous material powder under heating conditions. Further, as methods for oxidation treatment in the liquid phase, there are methods using chemicals such as nitric acid and chloric acid, and electrolytic treatment methods using various electrolytes such as acids, alkalis, and salts. Oxidation treatment often results in the introduction of functional groups such as carboxyl groups, phenolic hydroxyl groups, and ether groups as well as an increase in the total surface area, and may also increase acidity, so if necessary, Further, these functional groups may be removed by heating in an inert atmosphere, or neutralization treatment may be performed. From a practical standpoint, these secondary treatments should be conducted under appropriate conditions, taking into consideration the balance between mass reduction, surface area increase, change in average primary particle diameter, and improvement in effects based on these. select. Furthermore, even without such secondary treatment, some industrially produced carbonaceous material powders have a total surface area of 500 to
There are also porous carbonaceous material powders with a small average primary particle size, such as within the range of 1300BET-m 2 /g.
These items can be used as is. It is essential for the carbonaceous material powder in the present invention to have a small average primary particle size (that is, a large external surface area depending on the particle size), but in addition, it has a large total surface area, that is, the primary particles themselves The present invention is further characterized by the synergistic effect achieved by using porous carbonaceous material powder. The specific molybdenum compound used in the present invention is selected from heteropolyacids containing molybdenum as a polyatom (hereinafter abbreviated as heteropolymolybdic acid) and transition metal salts thereof. Heteropolyacid is a general term for complex oxide acids produced by the condensation of two or more inorganic oxyacids. Heteromolybdate anions are polyatomic molybdenum oxyacids that form a group ~ group element with a central atom (heteroatom). ) and condensed, and the condensation ratio (atomic ratio of heteroatoms and polyatoms)
They are a unique group of compounds that can have a distinct single anion structure and intracrystalline arrangement. In other words, if a heteroatom is symbolized by "X", [X +n Mo 12 O 40 ] -(8-
n) , [X +n Mo 12 O 42 ] -(12-n) , [X +5 2 Mo 13 O 62 ] -6 ,
[X +4 Mo 9 O 32 ] -6 , [X +n Mo 6 O 24 ] -(12-n) , [X +n
Mo 6 O 24 H 6 ] -(6-n) , etc., and [X +n Mo 11 O 29 ] -(12-n) , which exist in solution as their structural decomposition products.
[X +5 2 Mo 17 O 61 ] -10 etc. The acid form of these heteropolymolybutate anions can be applied to the present invention. All of the polyatoms constituting these heteropolymolybdic acids are molybdenum atoms, but in the present invention, heteropolymolybdic acids with a significantly large number of molybdenum atoms in the number of polyatoms, that is, the number of molybdenum atoms relative to the total number of polyatoms, are used. Heteropolymolybdic acids having a proportion of about 0.7 or more can also be included. That is, so-called mixed heteropolymolybdic acids in which some of the polyatoms are replaced with transition metal atoms other than molybdenum atoms can also be applied as long as the number of molybdenum atoms is within the above range. Naturally, even when using a simple mixture of a heteropolyacid having a molybdenum atom as a polyatom and a heteropolyacid having another transition metal atom as a polyatom, the number of molybdenum atoms in the total number of polyatoms is If they are used in a mixture such that the amount is about 0.7 or more, it can be included in the present invention. An example of a mixed heteropolymolybdic acid is [X +n Mo 12-n W n
O 40 ] -(3-n) , [X +n Mo 12-n V n O 40 ] -(3-n+m) ,
There are acid forms with the subscript m of 1 to 3. In these examples, it is not desirable to use a compound in which the number of substituted tungsten or vanadium atoms is further increased because the expected catalytic effect gradually deteriorates. As mentioned above, specific examples of representative heteropolymolybdate anions include [PMo 12 O 40 ] -3 ,
[SiMo 12 O 40 ] -4 , [GeMo 12 O 40 ] -4 ,
[P 2 Mo 18 O 62 ] -6 , [CeMo 12 O 42 ] -3 ,
[PMo 11 VO 40 ] -4 , [SiMo 11 O 40 ] -3 ,
[GeMo 11 VO 40 ] -5 , [PMo 11 WO 40 ] -3 ,
[SiMo 11 WO 40 ] -4 , [CoMo 6 O 24 H 6 ] -3 ,
Examples include [NiMo 9 O 22 ] -6 and [MnMo 9 O 32 ] -6 . On the other hand, many heteropolyacid compound groups (heteropolytungstic acid compound group) having a significant number of tungsten atoms as poly atoms are also known, but these compound groups have significantly inferior catalytic effects in the present invention. Excluded from scope. Many heteropolymolybdic acids have excellent oxidation properties, and heteropolymolybdic acids themselves having this property are easily reduced.
That is, compounds in which a heteropolymolybdate anion is reduced to 2, 4, or 6 electrons by an electrolytic reduction method or a chemical reduction method using various reducing agents, so-called "heteropolyblue" are also included in the present invention. Ru. For example, taking heteropolymolybdic acid of H 3 +3 [PMo 12 O 40 ] -3 , the two-electron reductant is H 5 +5 [PMo 12 O 40 ] -5 , and the four-electron reductant is H 7 + 7
[PMo 12 O 40 ] -7 , and the 6-electron reductant is H 9 +9
It is represented by [PMo 12 O 40 ] -9 , and their reduced forms can also be applied to the present invention. Furthermore, as the cation that forms a pair with the heteropolymolybdate anion, not only protons (acid type) but also transition metal cations (salt type) can be applied to the present invention. Transition metal cations that can be selected include Cu 2+ , Mn 2+ , Ni 2+ ,
Examples include Co 2+ , Fe 3+ , Cr 3+ , and Zn 2+ . These transition metal salts can be easily synthesized into compounds with partial or equivalent cation exchange, for example, by reacting heteropolymolybdic acid (acid type) with transition metal carbonates or transition metal nitrates in water. On the other hand, alkali metal salts containing Na + , K + , etc., alkaline earth metal salts containing Mg 2+ , Ca 2+ , etc., and ammonium salts and alkylammonium salts have significantly inferior catalytic activity and are therefore not suitable for the present invention. Not recommended for application. Based on the above description, various groups of heteropolymolybdic acid compounds in which the anion structure, partial exchange of molybdenum polyatoms, cation species, and degree of reduction of the anion are complexly changed are included as molybdenum compounds compatible with the present invention. let When at least one molybdenum compound selected from these heteropolymolybdic acids or transition metal salts thereof is used to produce the additive of the present invention, it is not in an aggregated bulk state but in a colloidal highly dispersed state. It is essential to use these molybdenum compounds in the form of a solution dissolved in a solvent in order to suspend them in a hydrocarbon oil and bring them into contact with the carbonaceous material powder. The solvent can be selected from solvents that have high solubility for these molybdenum compounds and that allow the molybdenum compound solution to become emulsified in the hydrocarbon oil. Specifically, These include water, which is an oxygen-containing polar solvent, lower alcohols, ethers, and ketones. A more preferred solvent is water, and since heteropolymolybdic acids are generally synthesized in water, the additives can be added in an aqueous solution state without isolating the crystalline solid after synthesis. Since it can be used for manufacturing, it also becomes an efficient method for manufacturing additives. The concentration of the molybdenum compound in the solution is high because it facilitates colloidal dispersion in hydrocarbon oil and reduces the amount of solvent that does not directly participate in the catalytic function in hydrocracking. Although it varies depending on the type of molybdenum compound used, it is generally used at a high concentration of 10% by weight or more in terms of molybdenum. However, solutions with such high concentrations that the solubility is exceeded and solids precipitate must be avoided, and although this will vary depending on the type of molybdenum compound and solvent used, the upper limit will generally be 40% by weight in terms of molybdenum concentration. . Additionally, if the solution of these molybdenum compounds is unstable, it must be mixed with a hydrocarbon oil and emulsified before it can be substantially decomposed into the simple acids (anions) that make up the heteropolymolybdate anion. . Of course, to stabilize the solution, e.g.
In the case of an aqueous solution of H 3 [PMo 12 O 40 ], it is possible to employ known stabilization methods such as adding phosphate ions. In a method for producing a specific suspension, i.e. an additive, containing a catalyst precursor of the invention,
A method is adopted in which the carbonaceous material powder is added to a hydrocarbon oil and suspended, and a solution of the molybdenum compound is added to emulsify the mixture, and the two are thoroughly mixed. However, the order in which these two types of substances are added is not limited, and they can be added at the same time.
The hydrocarbon oil used here is defined as a broadly petroleum-derived oil containing sulfur compounds and nitrogen compounds. From the perspective of petroleum product classification, those belonging to the heavy oils specified by JIS K2205 are more preferable. Of course, the raw material oil itself to be subjected to hydrocracking can also be used. By emulsifying a solution of a molybdenum compound in hydrocarbon oil and contacting and mixing it with carbonaceous material powder, a colloidal compound having a heteromolybdate anion skeleton is formed. A unique concentrated suspension is formed in which the carbonaceous material powder is mixed together. The nature of this colloidal compound, which will essentially have a heteropolymolybdate anion backbone, which means that it is no longer in solution in the hydrocarbon oil, is not necessarily clear, but it is likely that it will interact with the carbonaceous material powder. Of course, it is a compound that is the result of
Furthermore, it is also possible that the compound is the result of an ionic reaction or interaction with nitrogen compounds in hydrocarbon oil. In the production method, it is important to sufficiently emulsify, suspend, and contact mix in hydrocarbon oil to obtain a suspension with improved dispersibility, and there are generally known means for this purpose. It is effective to use a disperser or wet pulverizer that applies high shearing force. Furthermore, if necessary, a surfactant that promotes water/oil emulsification and dispersion in oil may be used. Examples of such surfactants include petroleum sulfonates, fatty acid amides, naphthenates, alkyl sulfosuccinates, alkyl phosphate ester salts, polyoxyethylene fatty acid esters, polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, glycerin resin acids. It can be selected from esters, sorbitan resin acid esters, polycarboxylic acid amine salt type polymeric surfactants, and the like. The average primary particle diameter used in the present invention is about 1 to
Carbonaceous substance powder within the range of 200 nm is industrially manufactured using the physical and chemical properties of the powder surface, rather than as a powder, in order to prevent dust and improve workability during transportation, storage, and use. It is often handled in the form of so-called granules, which are made by granulating powder in a post-processing process using mechanical or electrical agglomeration forces. Of course, such granules can also be used as carbonaceous material powder if the average primary particle diameter is within the range of the present invention, and this makes the present invention even more practical. From the viewpoint of handling as a suspension, so-called slurry handling, it is desirable to mechanically crush and suspend the granules in hydrocarbon oil. The use of a pulverizer etc. is effective. It is effective to aim for a shear rate of about 1×10 4 sec -1 or higher, more preferably about 2×10 4 sec -1 or higher, to generate a high shearing force.
It is assumed that the faster the shear rate is, the more preferable it is, but the practical upper limit would be about 2×10 5 sec −1 . When using granules, the degree of disintegration of the granules is preferably such that most of the granules pass through a 200 mesh (74 μm) sieve, or even a 325 mesh (43 μm) sieve. The quantitative ratio of carbonaceous substance powder and molybdenum compound in the manufacturing method varies depending on the type of each type, but in general, the amount of molybdenum equivalent in the molybdenum compound is set to be smaller than the amount of carbonaceous substance powder. Use less. Furthermore, if the carbonaceous powder is used in consideration of its proportion to the total surface area, it will be used more effectively. That is, for example, per 100 parts by weight of carbonaceous material powder having a total surface area of 100BET-m 2 /g, the amount of molybdenum compound in terms of molybdenum is 0.05 to 10 parts by weight, or even 0.05 parts by weight.
For example, for 100 parts by weight of carbonaceous material powder with a total surface area of 1000BET-m 2 /g, which is 10 times the previous example, the upper limit of the amount of molybdenum compound in molybdenum equivalent is Approximately 10 of the precedents
It is appropriate to use 0.05 to 100 parts by weight, or even 0.05 to 20 parts by weight.
In addition, the suspension concentration of hydrocarbon oil, defined as [total amount of carbonaceous material powder and molybdenum compound amount (A)/(hydrocarbon oil amount + (A))] x 100, is In order to reduce the amount of hydrocarbon oil used and reduce the production scale, it is recommended to use a high concentration, and to maintain the fluidity of the suspension and make slurry handling easier, it is recommended to use a low concentration. Desirably, the balance between the two should be taken into consideration, and a concentration suitable for the types of carbonaceous material powder and molybdenum compound aqueous solution, their quantitative ratio, and the combination of hydrocarbon oil types should be selected. Usually about 2-20
It is preferable to select from a range of weight % concentrations to form a concentrated suspension. As for the operating temperature in the production method, it is sufficient that it is higher than the pour point of the hydrogen oxide oil used and that the suspension can maintain a fluid state during production. The temperature at which the solution is emulsified in hydrocarbon oil must not exceed the boiling point of the solvent used for the solution of the molybdenum compound, i.e., if water is used, the temperature must not exceed 100°C (normal pressure). It makes sense that there isn't one. After emulsion, when using a high shear force dispersing machine for a long time, such as when crushing granules of carbonaceous material powder, the temperature may rise due to the heat generated by the shear force. evaporation of the solvent may occur during manufacturing. In the present invention, it is not necessarily limited whether the solvent is left in the produced additive or whether the solvent is partially or substantially removed by evaporation or the like. However, it is meaningless to leave a significant amount of solvent that does not participate in the catalytic activity in hydrocracking in the additive, and it is meaningless to leave a significant amount of solvent in the additive that does not participate in the catalytic activity in hydrocracking.
In particular, it may be undesirable from the viewpoint of handling in a heated state, so actively applying external heat,
It makes practical sense to substantially remove the solvent by evaporation. The concentrated suspension of hydrocarbon oil produced by the above method can be used as is as an additive for hydrocracking, but the substances suspended in this hydrocarbon oil are positioned as so-called catalyst precursors. When used in hydrocracking, in the preheating zone or reaction zone before the start of the reaction, the molybdenum compound constituting the catalyst precursor is released into the production hydrocarbon oil or heavy hydrocarbon feedstock oil for hydrocracking. The sulfur compounds contained in the molybdenum and the hydrogen oxide gas generated from these transform into molybdenum sulfide, and the suspended solids formed as a result exhibit a catalytic effect. Therefore, to ensure this transformation into molybdenum sulfide, a concentrated suspension of hydrocarbon oil is
Furthermore, (unit) sulfur or a sulfur compound can be added as an auxiliary component. Specific examples of sulfur compounds include thiophenol, methylthiophene, dimethylthiophene, thionaphthene, diphenyl sulfide, diethyl sulfide, etc. Among the sulfur and sulfur compounds that should be added,
Sulfur is most preferred. When adding sulfur or a sulfur compound, it is sufficient if the amount is 2 gram atoms or more per gram atom of molybdenum, and there is no problem in terms of functional performance no matter how much the amount is. In consideration of what you can bring in, it is best to select from the range of gram atoms of 2 or more and 4 or less. Of course, when using a molybdenum compound containing a transition metal other than molybdenum, such as a heteropolymolybdate transition metal salt, an extra amount of sulfur or sulfur compound must be added, taking into consideration the sulfide composition of these transition metals. It is good to add. When added as sulfur, there is no particular shape, but in order to improve the suspension and dispersion properties in hydrocarbon oil and to help people understand it, from a practical point of view it is recommended to add sulfur in the form of 100 mesh (147μ) rather than lumps.
m) It is desirable to add it in the form of powder or colloid while passing through a sieve. It should be noted that during additive manufacturing, molybdenum compounds derived from heteropolymolybdic acids or their transition metal salts, such as chelating sulfur compounds such as tetraalkylthiuram disulfides and dialkyldithiocarbamates, are Reacts to form coordination compounds and complexes,
A sulfur compound that substantially decomposes the heteropolymolybdate anion skeleton should not be used because it impairs the inherent characteristics of the molybdenum compound according to the present invention. In addition, 350% additive containing catalyst precursor
At a high temperature in the range of ℃ to 500℃, or even 400℃ to 500℃, preferably in an oxygen-free atmosphere,
Furthermore, additives obtained by heat treatment, preferably in a hydrogen atmosphere, can be used in the present invention. Through this heat treatment, the molybdenum compound in the additive is thermally decomposed and reacts with sulfur or sulfur compounds in the hydrocarbon oil.
The additive that converts into amorphous molybdenum sulfide and contains this amorphous molybdenum sulfide exhibits high catalytic activity in the hydrocracking reaction. "Amorphous" as used herein means that it does not exhibit detectable crystallinity when measured by X-ray diffraction, and is an indicator of high microdispersity. In this regard, if the dispersibility of the molybdenum compound in the catalyst precursor is low, the molybdenum sulfide after heat treatment will be more crystalline in X-ray diffraction.
In such a case, the catalytic activity in the hydrocracking reaction will be significantly degraded. The mechanism by which these manufactured additives exhibit excellent effects in hydrogenolysis is not necessarily clear, but the specific carbon chamber material powder and the specific heteropolymolybdic acid compound defined in the present invention. The characteristics derived from the combination with the hydrogenation group and the method of producing concentrated suspensions in petroleum-based hydrocarbon oils achieve high dispersion of the hydrogenation-active metal species and the suspended catalyst (precursor), respectively. It is presumed that they act synergistically, resulting in an excellent catalytic effect. One of the characteristics of the heteropolymolybdate compound group is the structural specificity of the heteropolymolybdate anion. Taking the [PMo 12 O 40 ] -3 anion structure in which the hetero atom is P as an example, This anion is composed of a well-regulated condensation of 12 octahedral MoO 8 (centered on Mo atoms) and one central tetrahedral PO 4 (centered on P atom), and the real image of the anion is: It has a nearly spherical shape with a diameter of about 1 nm and is covered with 36 oxygen ions.
As typified by this example, heteropolymolybdate anions have a clear single anion structure and intracrystalline arrangement, and are metal oxide ions in isopolyacids such as paramolybdate and other complex oxides. It has a structure that is completely different from the infinite length crystal structure seen in metal ions such as general inorganic acid metal salts and organic acid metal salts. This is clearly distinguishable from the use of other transition metal compounds as the catalyst precursor of the present invention, and is one of the important features for increasing the dispersibility of the hydriding metal species. It is estimated that there are. In addition, based on the easy reducibility of the heteropolymolybdic acid compound group, it can be considered as one of the characteristics that it is easily converted into amorphous molybdenum sulfide, which is a hydrogenation active species. A further characteristic feature is that by manufacturing the heteropolymolybdate compound group and carbonaceous material powder in combination, the carbonaceous material powder plays the role of a so-called carrier, and the structure of the heteropolymolybdate anion is This would make it possible to maintain high dispersion of hydrogenation-active metal species based on specificity. It is presumed that not only the characteristics of the carbonaceous material powder, that is, its characteristics as ultrafine particles based on its small primary particle size, but also its specific affinity with the heteropolymolybdic acid compound are helpful. Ru. In addition, ionic reactions and interactions between nitrogen compounds in petroleum-derived hydrocarbon oils and heteropolymolybdate anions are also considered to be involved in the high dispersibility of hydrogenation-active metal species. Due to these synergistic effects, the hydrogenation-active molybdenum species, which has achieved high dispersion in hydrocarbon oil in which carbonaceous material powder with ultrafine particle characteristics is suspended, can be used for hydrocracking of heavy hydrocarbon oil. It is estimated that it shows high catalytic activity against. By using the additive according to the present invention described above, the hydrocracking method for heavy oil hydrocarbon oil can be carried out effectively. The type of heavy hydrocarbon oil used as a raw material is not limited in the present invention. Heavy hydrocarbon oils of any property can be used, such as paraffinic crude oil, naphthenic crude oil, aromatic crude oil, tar oil, shale oil, tar sand extracted oil, coal liquefied oil, etc. Normal pressure distillation residue oil, vacuum distillation residue oil, etc. can be used as the raw material oil. The amount of additives added to the feedstock depends on the type of catalyst (precursor), the type of heavy hydrocarbon feedstock, the degree of hydrocracking (i.e., the degree of lightening and property modification of the produced oil), and the hydrogen It depends on the type of chemical cracking reactor, the hydrocracking reaction system, etc.
In order to satisfy the most important catalytic functions of suppressing by-products of polycondensation compounds such as coke and asphaltene and avoiding coking within the equipment, the catalyst of the present invention must have high activity. Taking advantage of certain characteristics, the amount of molybdenum equivalent for mixed oil (mixture of additives and raw material heavy hydrocarbon oil) is usually 5 to 30 ppmW, and furthermore,
In the range of 10 to 180 ppmW, and 0.02 to 1.5% by weight as carbonaceous material powder equivalent, and even 0.05
-1% by weight. Of course, in order to further improve the properties of the produced oil by promoting effective hydrogenation to the hydrocracked oil and functions such as deheteroatomization, the usage amount of each of the above (especially , amount of molybdenum) may be further increased. The raw material oil mixed with additives is mixed with hydrogen or hydrogen-containing gas and subjected to hydrocracking treatment at high temperature and high pressure. The hydrocracking treatment conditions are:
In order to take advantage of the characteristics of the catalyst according to the present invention and to make the reactor compact and increase the unit throughput, which is of practical significance, conditions were adopted to achieve a high degree of lightness through relatively high temperature and short reaction times. can. That is, the reaction temperature is in the range of 450 to 520°C, preferably in the range of 470 to 500°C, and the reaction time is in the range of 5 minutes to 2 hours, preferably 10 minutes based on the mixed oil volume in the raw material supply state. A range of ˜1 hour is used. The hydrocracking treatment is carried out in hydrogen or a hydrogen-containing gas, and the hydrogen-containing gas includes gases other than hydrogen, such as hydrocarbon gases such as methane and ethane, and hydrogen sulfide gas.
The hydrogen or hydrogen-containing gas used has a reaction hydrogen partial pressure in the range of 100 to 300 Kg/ cm2 , preferably
It is supplied in a range of 100-200Kg/ cm2 .
In addition, the amount of hydrogen or hydrogen-containing gas used should be supplied with consideration given to the reaction equipment used to ensure sufficient gas-liquid mixing.
Approximately as the amount of hydrogen for mixed oil in raw material supply state
200-2000Nm 3 /Kl, preferably 300-1000Nm 3 /
In general, it is possible to supply hydrogen within the range of Kl, and generally replenish the amount corresponding to the amount of hydrogen consumed (chemical hydrogen consumption and hydrogen dissolved in oil consumption) and recycle it. Each of these processing conditions does not take an appropriate value independently, but they are related to each other, so the appropriate range may change, but the bottom line is:
By using additives containing the catalyst (precursor) according to the invention, it is possible to obtain, for example, a boiling point of 538 °C.
Even when a higher vacuum distillation residue oil is used as a raw material, the fraction with a boiling point lower than 538℃ contains 80% by weight or more.
Strictly more than 85% by weight, even more strictly 90% by weight
It is possible to select treatment conditions that result in conversion with a higher decomposition rate than those described above. The hydrocracking method according to the present invention can be carried out by either a batch process or a continuous flow process, but when carried out on a practical or industrial scale, it may be carried out by a continuous flow process. Makes sense. The method of carrying out the hydrocracking method according to the invention by means of a continuous flow process will therefore be explained in more detail with reference to the drawings. The main components of the reactor system shown in the drawing are a feedstock adjustment zone 3 where additives and feedstock heavy hydrocarbon oil are mixed, a reaction zone 6 where hydrocracking is carried out, and a reaction zone where reaction products are separated into gas and liquid phases. It consists of a gas-liquid separation zone 8 that separates into phases, and a distillation zone 12 that separates the separated reaction product liquid (strictly speaking, suspension) into boiling point fractions. The additive according to the present invention is introduced through pipe 1 and the heavy hydrocarbon oil as a raw material is introduced through pipe 2, respectively, and they are thoroughly mixed in a raw oil adjustment area 3. The obtained mixed oil is pressurized by a pump, and then mixed with hydrogen or hydrogen-containing gas introduced from a pipe 5 and pressurized by a compressor in a pipe 4. It is then fed to the hydrocracking zone 6. As the reactor type in the hydrocracking zone 6, any reactor type capable of carrying out a suspension catalytic reaction, such as a tube type, tower type, or tank type, can be adopted.
It usually consists of a preheating area and a reaction area. As a reactor type on an industrial scale, a tubular reaction gas type is preferred because it allows a high flow rate in the reactor and can efficiently create a flow pattern such as a bubble flow that facilitates sufficient mixing of gas/liquid/solid. Will. The effluent from the hydrocracking zone 6 is taken out through line 7 and passed through a gas-liquid separation zone 8 where the product is separated into a gas phase and a liquid phase (suspension). The separated gas phase can be taken out through a pipe 9, and after separating light oil and undesirable gas components as necessary, the hydrogen-containing gas can be circulated through a pipe 10 for reuse. The separated liquid phase (suspension) is taken out through a pipe 11, and after the high pressure is released, it passes through a distillation zone 12, where it is separated into necessary fractions based on differences in boiling point range. In the distillation zone 12, a distillation type in which a normal pressure distillation column and a vacuum distillation column are arranged in series can be conventionally adopted.
For example, it can be separated into light oil fractions (naphtha, kerosene, etc.), intermediate oil fractions (via, vacuum gas oil, etc.), and residual oil containing solids of catalysts and polycondensation substances. Distillate oils of the separated light oil fraction and intermediate oil fraction are taken out as light product oil through paths 13 and 14, respectively. The light product oil taken out from these reactor systems can be used as is or, if necessary, refined by a known hydrorefining device.
It can be used for applications such as petroleum intermediate products and petrochemical raw materials. On the other hand, the separated residual oil is
It is taken out through the path 15 and typically can be used as is as a general boiler fuel oil, etc., without separating the contained solids by solid-liquid separation or the like. A reaction system in which the entire amount of residual oil is taken out of the system is generally called a one-through reaction system. Since the catalyst according to the present invention contained in the residual oil after the one-through reaction retains sufficient catalytic activity for hydrocracking, it is further possible to use the recycling reaction system, i.e., to recycle at least a portion of the residual oil containing the catalyst. A reaction system with circulation through path 16 may also be employed. The recycling reaction system has the characteristic that the amount of unused fresh catalyst used can be significantly reduced by taking into account the amount of recycled catalyst. Furthermore, since the recycled residual oil repeatedly passes through the hydrocracking zone 3, in contrast to the one-through reaction system, in order to further increase the hydrocracking rate or obtain a predetermined hydrocracking rate, the hydrocracking zone Since the hydrocracking rate per passing amount can be lowered (that is, the hydrocracking treatment conditions can be relaxed), it will become a more practical reaction system. (Examples) Next, the present invention will be further explained by examples, but the present invention is not limited to the following examples unless it exceeds the gist thereof. The heteropolyacids and their salts used in the following Examples and Comparative Examples were synthesized and purified by known methods, and were subjected to metal content measurements using optical emission spectrometry, X-ray diffraction, and infrared spectroscopy. After identification was carried out by structural analysis using , decomposition pattern analysis and crystal water content measurement using thermal analysis, and redox potential measurement using polarographic method, it was put into use. The carbonaceous material powder used was commercially produced. Example 1 Additive production Vacuum distillation residue oil of Minas crude oil [fraction with a boiling point of 520°C or higher 94.0% by weight, S content 0.20% by weight, N content 0.31% by weight, pour point 56°C, kinematic viscosity 240cst (80%)
℃)] 400g was heated to 75℃ and kept warm. A suspension was obtained by adding and immersing 55 g of carbon black fine powder (average primary particle diameter 20 nm as determined by electron microscope, specific surface area 130 m 3 /g as determined by BET method) into this hydrocarbon oil. Separately, H 3 [MPo 12 O 40 ]・
A yellow aqueous solution was prepared by adding and dissolving 4.4 g of 29H 2 O in 4 g of deionized water. 2.1 g of this yellow aqueous solution and 0.7 g of sulfur powder passed through a 100 mesh (147μ) sieve are added to the suspension, and the fluid passes through the clearance (0.4 mm) between the turbine (turbine diameter 28 mm) and the stator. A high-speed stirring type dispersion machine that generates high shear force reduces the rotational speed.
10000rpm, circumferential speed 16m/s, turbine displacement 33
/mim, 1 under the condition of turbine power consumption 0.06KW
Stir and mix for hours. During the stirring and mixing operation, water evaporation was observed due to the heat of stirring, and the temperature of the suspension reached 135°C after the operation was completed. When the Mo content of the obtained suspension was measured by fluorescent X-ray method, it was found to be 1170ppmW.
Also, when the water content was measured by Karl Fischer method, it was less than 0.1% by weight.
The resulting suspension was mixed with a catalyst precursor having a Mo equivalent concentration of 1180 ppmW and a carbonaceous material equivalent concentration of 12.0% by weight, based on the weight of each charged material (excluding the amount of water used to create the aqueous solution). Defined as a substance-containing additive. Hydrocracking treatment A 316 stainless steel electromagnetic stirring autoclave with an internal volume of 1 and an external heating coil heater was used as the reactor, and the vacuum distillation residue of the same Minas crude oil used in the above production was used as the feedstock oil. Batch experiments were conducted using 240 g of raw oil was charged into an autoclave, and 20 g of the above additives were added. In this experiment, the catalyst precursor concentration is determined to be 91 ppmW as a concentration in terms of Mo and 0.92% by weight as a concentration in terms of carbonaceous material. The inside of the autoclave was pressurized with hydrogen to 120 kg/cm 2 at room temperature, and the autoclave was sealed. For gas-liquid contact and fluid mixing, the reaction was carried out at an internal temperature of 470° C. for 35 minutes while stirring with a stirrer having a scraping type propeller blade at a rotational speed of 1000 rpm. The reaction time of 35 minutes is the time the reaction temperature is maintained at 470°C after it reaches that temperature, and the temperature is increased (temperature increase rate is approximately 6°C).
℃/min) and the time required for temperature reduction (temperature reduction rate of 15°C/min) were not taken into consideration. The entire amount of the product after the reaction, both gas and suspension, was recovered and subjected to analysis. Gas components were analyzed by gas chromatography, produced oil was analyzed by distillation using a distillation apparatus in accordance with ASTM D-1160, and polycondensation substances were analyzed by solvent extraction. The results are shown in Table 1. The extent to which the feedstock has become lighter, that is, the hydrocracking rate, is: (1 - percentage of bp520℃ + residual oil in the product/proportion of bp520℃ + residual oil in the raw material mixture) x 100% by weight It was defined as . In addition, asphaltene is defined as a polycondensation substance that is insoluble in hexane extraction and soluble in tetrahydrofuran extraction, and coke is defined as a polycondensation substance that is insoluble in tetrahydrofuran extraction by subtracting the amount of catalyst precursor or catalyst charged. Defined as a substance. To determine whether or not there is caulking, after taking out the product, check to see if there is any solid matter that is firmly attached to the autoclave inner wall, stirrer, or thermocouple protection tube for internal temperature measurement to the extent that it cannot be removed without scraping it off with mechanical force. Judgment was made by doing so. Examples 2 to 11 Additives were manufactured in the same manner as in Example 1, except that the solutions listed below were used as solutions of heteropolymolybdic acid compounds. A catalyst precursor-containing additive having a concentration of 12.0% by weight in terms of solid substance was obtained. The hydrocracking treatment was carried out in exactly the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1. Example 2 Example of 70% by weight aqueous solution of H 6 [P 2 Mo 13 O 62 ]・28H 2 O Example 3 Example of 30% by weight propanol solution of H 4 [GeMo 12 O 40 ]・20H 2 O 4 Example of H 8 [GeMo Example of a 50% by weight aqueous solution of 12 O 42 ]・18H 2 O 5 Example of a 40% by weight aqueous solution of Cu 2 [PMo 12 O 40 ] 2・29H 2 O 6 Ni 3 [PMo 12 O 40 ] 2・31H 2 O Example of a 28% by weight aqueous solution 7 Example of a 35% by weight aqueous solution of Mn 2 [SiMo 12 O 40 ]・18H 2 O 8 Example of a 70% by weight aqueous solution of H 4 [PMo 11 VO 40 ]・26H 2 9 H 3 Example of a 50% by weight aqueous solution of [PMo 10 W 2 O 40 ]・18H 2 O 10 H 3 Example of a 40% by weight aqueous solution of 12H 2 O 11 H 4 [ SiMo 12 O 40 ]・30H 2 O in 30% by weight ethanol solution

【表】【table】

【表】 比較例 1〜11 添加剤製造 比較例1では、H3〔PMO12O40〕・29H2Oの水溶
液を使用しないこと、比較例2では、カーボンブ
ラツク微粉末を使用しないこと以外、それぞれ実
施例1と同様に製造した。 比較例3では、実施例1で使用したカーボンブ
ラツク微粉末の代りに、ジエツト粉砕機で粉砕し
たカルサインコークス粉体を、比較例4では、γ
−アルミナ(BET法による比表面積220m2/g、
細孔容積0.43ml/g)を転動ボールミルで粉砕
し、400メツシユ(37μ)篩いて通過させた粉体
をそれぞれ使用した。これら使用した粉体を遠心
沈降法により測定した粒度分布を下記に示す。比較例3に使用した粉体 >20μm 10% 20−10μm 23% 10−5μm 30% 5−2μm 25% 2μm> 12%比較例4に使用した粉体 37−20μm 30% 20−10μm 38% 10−5μm 26% 5μm> 6% H3〔PMo12O40〕・29H2Oの水溶液と硫黄粉末と
を、80℃のミナス原油の減圧蒸溜残渣油に実施例
1と同じ重量比率で加え、高速撹拌型分散機で10
分間撹拌することにより、水溶液を乳濁させた。
これに各粉体35gを添加し、プロペラ型撹拌機に
より1000rpmで1時間撹拌するとともに、120℃
まで加熱した。得られた懸濁液は、比較例3、4
ともに、モリブデンを1230ppm、粉体を8.0重量
%含有するものとした。 比較例5〜8は、モリブデン化合物またはタン
グステン化合物の水溶液として以下に例挙するも
のを、製造懸濁液中で1180ppmのMoまたはW換
算濃度になるように使用すること以外、実施例1
と同様に製造した。 比較例 5 (NH46Mo7O24・4H2Oの8重量%水溶液 比較例 6 H3〔PW12O40〕・31H2Oの50重量%水溶液 比較例 7 Na4〔SiMo12O40〕・9H2Oの30重量%水溶液 比較例 8 (NH42H2〔SiMo12O40〕・15H2Oの2重量%
水溶液 比較例9,10は、H3〔PMo12O40〕・29H2Oとカ
ーボンブラツク微粉体との組み合わせも、製造法
も実施例1と同じであるが、比較例9では、H3
〔PMo12O40〕・29H2Oの水溶液ではなく、結晶固
体のままで添加して、比較例10では、硫黄粉末の
代わりにテトラメチルチウラムジスルフイド1.0
gを添加して、それぞれ濃縮懸濁液を製造した。 水素化分解処理 実施例1と同じ反応装置、方法により実施し
た。使用した触媒前駆物質濃度とともに、結果を
第2表に示す。これらすべての比較例において、
反応温度到達後の水素化分解反応中に、乱れはじ
める時間の違いはあるものの、内温記録や圧力記
録のチャートに乱れを生じた。オートクレーブを
開放し、生成懸濁液を取り出した後の観察におい
て、程度の違いはあるものの、すべての比較例に
おいて、実施例1〜11では認められなかつたオー
トクレーブ内壁や撹拌機や熱電対保護管にコーキ
ング現象が明確に認められた。 第2表に示した比較例の結果は、第1表に示し
た本発明による実施例の結果と大いに異なる。こ
のことより、水素化分解率80重量%以上の高分解
条件で、本発明による添加剤が、反応域で基本的
な機能、すなわち、重縮合化物質(アルフアルテ
ンおよびコーク)の発生を抑えて、しかも、反応
域でコーキング現象を起こさない機能を満足する
優れた触媒活性を示すことが確認できた。 なお、実施例1〜11において、重縮合化物質の
発生が低く抑えられたことにより、水素化分解後
の520℃+残渣油中に占めるコークス濃度は、約3
〜7重量%の範囲に収まつており、一部コロイダ
ル分散が可能なアスフアルテンを加えた濃度で
も、約12〜22重量%の範囲になる。この程度の懸
濁物濃度においては、実用上支障なくスラリーハ
ンドリングが可能である。
[Table] Comparative Examples 1 to 11 Additive production In Comparative Example 1, an aqueous solution of H 3 [PMO 12 O 40 ]/29H 2 O was not used, and in Comparative Example 2, carbon black fine powder was not used. Each was produced in the same manner as in Example 1. In Comparative Example 3, calcine coke powder pulverized with a jet pulverizer was used instead of the carbon black fine powder used in Example 1, and in Comparative Example 4, γ
- Alumina (specific surface area 220 m 2 /g by BET method,
The powders having a pore volume of 0.43 ml/g were pulverized with a rolling ball mill and passed through a 400 mesh (37μ) sieve. The particle size distribution of the powders used was measured by centrifugal sedimentation method and is shown below. Powder used in Comparative Example 3 > 20 μm 10% 20-10 μm 23% 10-5 μm 30% 5-2 μm 25% 2 μm > 12% Powder used in Comparative Example 4 37-20 μm 30% 20-10 μm 38% 10 −5μm 26% 5μm>6% H 3 [PMo 12 O 40 ]・29H 2 O aqueous solution and sulfur powder were added to the vacuum distillation residue of Minas crude oil at 80°C in the same weight ratio as in Example 1, and the mixture was heated at high speed. 10 with stirring type disperser
The aqueous solution was emulsified by stirring for a minute.
Add 35g of each powder to this, stir at 1000 rpm for 1 hour with a propeller type stirrer, and heat to 120°C.
heated to. The obtained suspensions were used in Comparative Examples 3 and 4.
Both contained 1230 ppm of molybdenum and 8.0% by weight of powder. Comparative Examples 5 to 8 are the same as Example 1, except that the following examples of aqueous solutions of molybdenum compounds or tungsten compounds are used so that the Mo or W equivalent concentration is 1180 ppm in the production suspension.
Manufactured in the same way. Comparative example 5 Comparative example of 8 wt% aqueous solution of (NH 4 ) 6 Mo 7 O 24・4H 2 O 6 Comparative example of 50 wt % aqueous solution of H 3 [PW 12 O 40 ]・31H 2 O 7 Na 4 [SiMo 12 O Comparative example of 30% aqueous solution of 40 ]・9H 2 O 8 2% by weight of (NH 4 ) 2 H 2 [SiMo 12 O 40 ]・15H 2 O
Aqueous solution In Comparative Examples 9 and 10, the combination of H 3 [PMo 12 O 40 ]·29H 2 O and carbon black fine powder and the manufacturing method were the same as in Example 1, but in Comparative Example 9, H 3
[PMo 12 O 40 ].29H 2 O was added as a crystalline solid instead of an aqueous solution, and in Comparative Example 10, tetramethylthiuram disulfide 1.0 was added instead of sulfur powder.
g to produce concentrated suspensions. Hydrocracking treatment It was carried out using the same reaction apparatus and method as in Example 1. The results are shown in Table 2, along with the catalyst precursor concentrations used. In all these comparative examples,
During the hydrogenolysis reaction after the reaction temperature was reached, disturbances occurred in the charts of internal temperature records and pressure records, although there were differences in the time at which disturbances began. During observation after opening the autoclave and taking out the resulting suspension, it was found that in all comparative examples, although there were differences in degree, the inner wall of the autoclave, the stirrer, and the thermocouple protection tube, which were not observed in Examples 1 to 11, were observed. The caulking phenomenon was clearly observed. The results of the comparative examples shown in Table 2 are very different from the results of the examples according to the invention shown in Table 1. This indicates that under high cracking conditions with a hydrogenolysis rate of 80% by weight or more, the additive according to the present invention performs the basic function in the reaction zone, that is, suppressing the generation of polycondensation substances (alphaartene and coke). Furthermore, it was confirmed that the catalyst exhibited excellent catalytic activity, satisfying the function of not causing coking in the reaction zone. In addition, in Examples 1 to 11, since the generation of polycondensation substances was suppressed to a low level, the coke concentration in the 520°C + residual oil after hydrocracking was approximately 3.
The concentration is in the range of ~7% by weight, and even when asphaltene, which can be partially colloidally dispersed, is added, the concentration is in the range of approximately 12 to 22% by weight. At this level of suspension concentration, slurry handling is possible without any practical problems.

【表】 実施例 12 添加剤製造 第3表に示す性状の減圧軽油留分500gを60℃
に加熱、保温し、これに造粒多孔性炭素質物質粉
体(電子顕微鏡による平均一次粒子径30nm、
BET法による比表面積950m2/g、細孔容積1.15
ml/g、造粒物の粒径分布d101.65mm、d301.19mm、
d900.40mm)20gを加えて、減圧軽油に浸漬させ、
さらに、硫黄粉末3.7gを加えて、懸濁液を得た。
別途、H3〔PMo12O40〕・29H2O7.6gを脱イオン
水5gに加えて、溶解させて得たところの水溶液
を前記懸濁液に加えた。このものを、実施例1と
同じ高速撹拌型分散機により、同一条件で撹拌混
合し、懸濁物が高分散状態にある炭化水素油を得
た。次いで、このものをオートクレーブ装置を使
つて、温度450℃、水素分圧50Kg/cm2の条件で1
時間熱処理し、懸濁液を回収した。回収して得ら
れた懸濁液を、各仕込み物質の重量(ただし、水
溶液作成に使用した水量は除く)をベースにし
て、Mo換算濃度7010ppmWで、かつ、炭素物質
換算濃度3.76重量%である触媒含有添加剤と定義
した。 なお、製造した触媒含有添加剤を60℃にて325
メツシユ(43μm)の篩いを使用して、テトラヒ
ドロフランで洗浄しながら過したところ、篩い
残分として残る固形物量は、こん跡量であつた。
また、触媒含有添加剤から過、洗浄、抽出、乾
燥(洗浄液、抽出液としてはヘキサンを使用)の
一連の操作により分離、回収した固形物をX線回
折法により測定した。X線回折装置は理学電気工
業(株)製のGEIGERFLEX RADを使用し、ターゲ
ツト:Cu、電圧:40KV、電流:30mA、Kβフイ
ルター:Ni、スリツト巾:0.05mm(発散スリツ
ト)0.15mm(受光スリツト)、ステツプ巾:
0.01deg、プリセツトタイム:0.4sec、アングル
ズーム:0.2mm/stepの各条件で測定した。測定
結果は、二硫化モリブデンの主要線14.4deg(2θ)
で明確なピークを示さないで、約10〜20deg(2θ)
に亘る非常に幅の広いハローを示し、形成された
二硫化モリブデンが無定形(非晶質)であること
を示唆した。 水素化分解処理 勝利原油の減圧残留残渣油(沸点520℃以上の
留分90.2重量%、S含有量1.26重量%、N含有量
0.82重量%)を原料油として、この原料油242g
および製造した添加剤8gを用いて、内容積1
のオートクレーブにより回分実験を行なつた。こ
の実験において、触媒濃度は、Mo換算濃度とし
て224ppmWで、かつ、炭素質物質換算濃度とし
て1200ppmWであるものとして求められる。室温
で120Kg/cm3の水素圧を封じ込め、470℃で25分間
反応させて生成物を得た。結果を第4表に示す。 比較例 11 添加剤製造 H3〔PMo12O40〕・29H2Oを脱イオン水に加えて
溶解させて得たところの水溶液の代わりに、
(NH46Mo7O24・4H2O6.8gを脱イオン水80gに
加えて得たところの水溶液を使用して、実施例12
と同様に製造した。製造した触媒含有懸濁液を、
325メツシユ(43μm)の篩いを使用してテトラ
ヒドロフランで洗浄しながら過したところ、21
重量%の固形物が篩い残物として残つた。また、
実施例12と同じ操作により分離、回収した固形物
をX線回折法により測定したところ、14.4deg
(2θ)で実施例12と同じスケール上で、半値幅約
2deg(2θ)のピークが得られた。このピークは、
実施例12の場合と比べて有意に鋭いピークであ
り、より結晶性の強いことを示唆した。 水素化分解処理 得られた添加剤8gを用いて、実施例12と同様
に実施した。反応後、オートクレーブを開放した
結果、オートクレーブ内壁と熱電対保護管に明確
なコーキング現象が認められた。溶剤抽出分析の
結果、アルフアルテンおよびコーク発生量は、そ
れぞれ2.1重量%、4.2重量%であり、生成油中の
S、N分析結果は、S0.73重量%(脱硫率42%)、
N0.72重量%(脱窒率12%)であつた。 実施例 13 添加剤製造および水素化分解処理 実施例12の水素化分解処理に使用したのと同じ
勝利原油の減圧蒸溜残渣油500gを80℃に加熱、
保温し、実施例12に使用したのと同じ造硫多孔性
炭素質物質粉体とH3〔PMo12O40〕・29H2Oの水溶
液と硫黄粉末とを、それぞれ6g、8.4g、2.5g
づつ使用して、実施例1と同じ製造方法により懸
濁液を製造した。このものから250gを分取して
内容積1のオートクレーブに仕込み、470℃、
25分、140Kg/cm3(室温での水素仕込圧)の条件
で、水素化分解実験を行なつた。この実験におい
て、触媒前駆物質濃度は、Mo換算濃度として
0.49重量%、炭素質物質換算濃度として1.17重量
%であるものとして求められる。結果を第4表に
示す。 実施例1〜11がパラフイニツク性状を示す原料
油を用いて評価したのに対して、実施例12、13の
結果は、ナフテニツク性状を示す原料油を使用し
ても、水素化分解率80重量%以上の高分解条件
で、本発明による触媒活性が基本的な機能を満足
するものであることを示している。 実施例12では、触媒前駆物質をさらに処理して
触媒にまで変化させたものを使用して、実施例13
では、添加剤製造用炭化水素油として水素化分解
用原料油そのものを使用して実施した結果を示し
ている。また、実施例12、13ともに、添加剤製造
に多孔性炭素質物質粉体の造粒物を用いて行なつ
ているが、このものは、平均一次粒子径が超微細
領域にあるのに加えて、一次粒子そのものが多孔
性である性状を有している。このことに基づい
て、粉体使用量が実施例1〜11に比べて有意に少
なくても、コーキングを起こさない機能を発揮し
ていることが、実施例12の結果より示される。 さらに、生成油の性状において、実施例12の結
果では、脱硫率80重量%、硫窒率26重量%が達成
されている。実施例13の結果から、触媒使用量、
特にMo使用量を増加させることによつて、脱硫
率97重量%、脱窒率69重量%と改善されており、
触媒増量が生成油の改質に効果を示すことが明ら
かである。
[Table] Example 12 Additive production 500g of vacuum gas oil fraction with the properties shown in Table 3 was heated to 60°C.
After heating and keeping warm, granulated porous carbonaceous material powder (average primary particle diameter 30 nm as measured by electron microscope,
Specific surface area 950m 2 /g, pore volume 1.15 by BET method
ml/g, particle size distribution of granules d 10 1.65mm, d 30 1.19mm,
d 90 0.40mm) 20g and soaked in vacuum light oil.
Further, 3.7 g of sulfur powder was added to obtain a suspension.
Separately, 7.6 g of H 3 [PMo 12 O 40 ].29H 2 O was added to 5 g of deionized water, and the resulting aqueous solution was added to the suspension. This mixture was stirred and mixed under the same conditions using the same high-speed stirring type disperser as in Example 1 to obtain a hydrocarbon oil in which the suspended matter was in a highly dispersed state. Next, this material was heated in an autoclave at a temperature of 450℃ and a hydrogen partial pressure of 50Kg/ cm2 .
After heat treatment for an hour, the suspension was collected. The suspension obtained by collection has a Mo equivalent concentration of 7010 ppmW and a carbon material equivalent concentration of 3.76% by weight, based on the weight of each charged material (excluding the amount of water used to create the aqueous solution). Defined as a catalyst-containing additive. In addition, the produced catalyst-containing additive was heated to 325°C at 60°C.
When the mixture was passed through a mesh sieve (43 μm) and washed with tetrahydrofuran, the amount of solids remaining as residue on the sieve was just a trace.
In addition, a solid substance separated and recovered from the catalyst-containing additive through a series of operations of filtration, washing, extraction, and drying (hexane was used as the washing liquid and extracting liquid) was measured by X-ray diffraction. The X-ray diffraction device uses GEIGERFLEX RAD manufactured by Rigaku Denki Kogyo Co., Ltd., target: Cu, voltage: 40 KV, current: 30 mA, Kβ filter: Ni, slit width: 0.05 mm (divergent slit), 0.15 mm (light receiving slit). ), step width:
Measurement was carried out under the following conditions: 0.01deg, preset time: 0.4sec, angle zoom: 0.2mm/step. The measurement result is the main line of molybdenum disulfide 14.4deg (2θ)
Approximately 10~20deg (2θ) without showing a clear peak at
It showed a very wide halo extending over , suggesting that the formed molybdenum disulfide was amorphous. Hydrocracking treatment: Vacuum residual oil of Victory Crude Oil (90.2% by weight of distillate with a boiling point of 520°C or higher, S content: 1.26% by weight, N content:
0.82% by weight) as the raw material oil, 242g of this raw material oil
and using 8 g of the manufactured additive, the internal volume was 1
Batch experiments were conducted using an autoclave. In this experiment, the catalyst concentration is determined to be 224 ppmW as Mo equivalent concentration and 1200 ppmW as carbonaceous substance equivalent concentration. A hydrogen pressure of 120 Kg/cm 3 was sealed at room temperature, and the reaction was carried out at 470° C. for 25 minutes to obtain a product. The results are shown in Table 4. Comparative Example 11 Additive Production Instead of an aqueous solution obtained by adding H 3 [PMo 12 O 40 ]・29H 2 O to deionized water and dissolving it,
Example 12 was carried out using an aqueous solution obtained by adding 6.8 g of (NH 4 ) 6 Mo 7 O 24 ·4H 2 O to 80 g of deionized water.
Manufactured in the same way. The produced catalyst-containing suspension is
When passed through a 325 mesh (43 μm) sieve while washing with tetrahydrofuran, 21
% by weight of solids remained as sieve residue. Also,
The solid matter separated and recovered by the same operation as in Example 12 was measured by X-ray diffraction method, and it was found to be 14.4 deg.
(2θ) on the same scale as Example 12, half-width approximately
A peak of 2deg (2θ) was obtained. This peak is
The peak was significantly sharper than that of Example 12, suggesting stronger crystallinity. Hydrocracking treatment The same procedure as in Example 12 was carried out using 8 g of the obtained additive. After the reaction, the autoclave was opened, and a clear coking phenomenon was observed on the inner wall of the autoclave and the thermocouple protection tube. As a result of solvent extraction analysis, the amounts of alpha-artene and coke generated were 2.1% by weight and 4.2% by weight, respectively, and the results of S and N analysis in the produced oil were 0.73% by weight of S (desulfurization rate 42%),
The N content was 0.72% by weight (denitrification rate 12%). Example 13 Additive production and hydrocracking treatment 500 g of vacuum distillation residue oil from the same Shengri crude oil used in the hydrocracking treatment in Example 12 was heated to 80°C.
After keeping warm, the same sulfur-forming porous carbonaceous material powder used in Example 12, an aqueous solution of H 3 [PMo 12 O 40 ]/29H 2 O, and sulfur powder were added to 6 g, 8.4 g, and 2.5 g, respectively.
A suspension was prepared using the same method as in Example 1 using the following methods. Take 250g of this material and place it in an autoclave with an internal volume of 1, and heat it at 470℃.
A hydrogenolysis experiment was conducted for 25 minutes under the conditions of 140 Kg/cm 3 (hydrogen charging pressure at room temperature). In this experiment, the catalyst precursor concentration was expressed as Mo equivalent concentration.
It is calculated as 0.49% by weight and 1.17% by weight as a carbonaceous substance equivalent concentration. The results are shown in Table 4. While Examples 1 to 11 were evaluated using feedstock oils exhibiting parafinic properties, the results of Examples 12 and 13 showed that even when feedstock oils exhibiting naphthenic properties were used, the hydrocracking rate was 80% by weight. This shows that the catalyst activity according to the present invention satisfies the basic functions under the above high decomposition conditions. Example 12 uses a catalyst precursor that has been further processed to become a catalyst, and Example 13
This shows the results obtained using the raw material oil itself for hydrocracking as the hydrocarbon oil for producing additives. In addition, in both Examples 12 and 13, granules of porous carbonaceous material powder were used for additive production, but in addition to the average primary particle size being in the ultrafine region, Therefore, the primary particles themselves have a porous property. Based on this, the results of Example 12 show that even if the amount of powder used is significantly smaller than in Examples 1 to 11, the function of preventing caulking is exhibited. Furthermore, regarding the properties of the produced oil, the results of Example 12 show that a desulfurization rate of 80% by weight and a sulfur nitride rate of 26% by weight were achieved. From the results of Example 13, the amount of catalyst used,
In particular, by increasing the amount of Mo used, the desulfurization rate was improved to 97% by weight, and the denitrification rate was improved to 69% by weight.
It is clear that increasing the amount of catalyst has an effect on reforming the produced oil.

【表】【table】

【表】【table】

【表】【table】

【表】 実施例 14 添加剤製造 撹拌機付200容器と容器底部から出て容器上
部へ戻る循環用配管とを有し、かつ、配管途中
に、ギヤポンプと高速回転式ラインミルとを直列
に配置した装置を使つて添加剤製造を実施した。
ラインミルは、90mm径のタービン2個を同軸に有
し、吐出側のタービン1個が磨砕用ミル刃構造に
なつているもので、タービンとステーターとのク
リアランスは0.8mmに設定して使用した。 200容器に第5表に示す性状の重油125Kgを仕
込み、80℃に加熱、保温し、これに、造粒カーボ
ンブラツク(電子顕微鏡による平均一次粒子径
22nm、BET法による比表面積120m2/g、造粒
物の粒径分布d101.60mm、d500.92mm、d900.25mm)
22Kgを撹拌しながら添加し、重油に浸漬させた。
その後、ギヤポンプとラインミルを起動させて、
流体の循環量2m3/H、ラインミルの回転数
3600rpm、消費動力3.3KWで2時間運転した。途
中、循環開始20分後に、H4〔SiMo12O40〕・
30H2O550gを脱イオン水350gに加えて溶解さ
せて得た水溶液を200容器に加えた。循環運転
終了後の高分散濃縮懸濁液の濃度は105℃であつ
た。このようにして得た濃縮懸濁液を、Mo換算
濃度1810ppmWで、かつ、炭素質物質換算濃度
14.9重量%である触媒前駆物質を含有する添加剤
と定義した。 なお、製造した添加剤の一部を分取して、60℃
にて325メツシユ(43μm)の篩いを使用して、
テトラヒドロフランで洗浄しながら過したとこ
ろ、篩い残分として残る固形物量は痕跡量であつ
た。また、添加剤の螢光X線法によりMo含有量
を測定したところ1800ppmWであり、カールフイ
シヤー法による水分量は0.2重量%であつた。 水素化分解処理 原料油としてカフジ系原油の減圧蒸溜残渣油
(沸点520℃以上の留分96.6重量%、S含有量4.13
重量%、N含有量0.25重量%)を用い、これに製
造した添加剤を加え、プロペラ型3枚羽根撹拌機
を用いて、500rpmの回転数で充分に混合撹拌し
て混合油を調整した。なお、混合油に含有される
触媒前駆物質量として、Mo換算量146ppWで、
かつ、カーボンブラツク換算量1.20重量%になる
ように、原料油と添加剤との混合比を決めた。 水素化分解処理は、1/4インチ×5mのスパイ
ラル状パイプからなる予熱器、内径21mm、高さ
2.5mの気液併流上昇流反応器を有する高圧反応
装置一式と、窒素ガス吹き込みにより常圧換算沸
点520℃で留分分離できる内径36mm、高さ3mの
フラツシヤーを有する蒸溜装置一式とから成る
316ステンレス鋼製流通装置により連続実験を行
なつた。水素化分解の運転条件としては、反応温
度480℃、混合油容積供給量ベースでの滞留時間
34分、圧力200Kg/cm3、水素/混合油容積比
1200N/を採用して、ワンスルー反応システ
ムにより250時間の連続運転を行なつた。運転中、
反応器をはじめ流通装置のいかなる場所において
も閉塞現象を起こすことなく、安定的に運転を実
施することができた。得られた生成物の分析によ
る水素化分解処理結果を第6表に示す。 実施例14は、実施例1〜13において、パラフイ
ニツクやナフテニツク性状を示す原料油の評価を
行なつたのに対し、アロマテイク性状を示す原料
油を使用した結果が示される。実施結果は、実用
化に対して意味がある流通装置による連続実験
を、水素化分解率85重量%以上の高分解条件で、
安定的に実施することができたことを示す。 比較例 12 H4〔SiMo12O40〕・30H2Oの水溶液の代りに、
本発明の範囲ではない比較例5で使用した
(NH46Mo7O24・4H2O 水溶液を使つて実施例
14と同様に製造した添加剤を使用して、水素化分
解処理を実施例14と同様に流通装置によつて実施
した。定常運転開始後20時間を経過したところ
で、反応器入出に有意な差圧を生じ、また、高圧
気液分離器からの液抜出しに変調をきたし、それ
以降の運転継続に支障をきたしたので運転を中止
した。装置開始後の点検で、反応器および高圧気
液分離器までの配管に固着および残留している固
形物が有意に認められ、その総量は530gであつ
た。
[Table] Example 14 Additive production A 200 container with an agitator and circulation piping exiting from the bottom of the container and returning to the top of the container, and a gear pump and a high-speed rotating line mill were arranged in series in the middle of the piping. Additive production was carried out using the equipment.
The line mill has two coaxial turbines with a diameter of 90 mm, and one turbine on the discharge side has a grinding mill blade structure, and the clearance between the turbine and the stator was set to 0.8 mm. . 200 containers were charged with 125 kg of heavy oil having the properties shown in Table 5, heated to 80°C and kept warm, and granulated carbon black (average primary particle diameter determined by electron microscope) was added to the container.
22nm, specific surface area 120m 2 /g by BET method, particle size distribution of granules d 10 1.60mm, d 50 0.92mm, d 90 0.25mm)
22Kg was added with stirring and immersed in heavy oil.
After that, start the gear pump and line mill,
Fluid circulation amount 2m 3 /H, line mill rotation speed
It was operated for 2 hours at 3600 rpm and power consumption of 3.3KW. During the process, 20 minutes after the start of circulation, H 4 [SiMo 12 O 40 ]
An aqueous solution obtained by dissolving 550 g of 30H 2 O in 350 g of deionized water was added to 200 containers. After the circulation operation was completed, the concentration of the highly dispersed concentrated suspension was 105°C. The concentrated suspension obtained in this way has a Mo equivalent concentration of 1810 ppmW and a carbonaceous substance equivalent concentration.
It was defined as an additive containing 14.9% by weight of catalyst precursor. In addition, a part of the manufactured additive was separated and heated at 60℃.
Using a 325 mesh (43 μm) sieve,
When the sieve was washed with tetrahydrofuran, only a trace amount of solid matter remained as a sieve residue. Further, the Mo content of the additive was measured by the fluorescent X-ray method and was found to be 1800 ppmW, and the water content by the Karl Fischer method was 0.2% by weight. Hydrocracking treatment As feedstock oil, vacuum distillation residue oil of Khafji crude oil (96.6% by weight of fraction with boiling point of 520℃ or higher, S content 4.13
% by weight, N content 0.25% by weight), the prepared additive was added thereto, and the mixed oil was prepared by thoroughly mixing and stirring at a rotation speed of 500 rpm using a propeller-type three-blade stirrer. In addition, the amount of catalyst precursor contained in the mixed oil is 146 ppW in terms of Mo.
In addition, the mixing ratio of the raw material oil and the additive was determined so that the carbon black equivalent amount was 1.20% by weight. The hydrocracking process is carried out using a preheater consisting of a 1/4 inch x 5 m spiral pipe, inner diameter 21 mm, height
It consists of a set of high-pressure reaction equipment with a 2.5 m gas-liquid cocurrent upflow reactor, and a set of distillation equipment with a flatsier with an inner diameter of 36 mm and a height of 3 m that can separate fractions at a normal pressure equivalent boiling point of 520 °C by blowing nitrogen gas.
Continuous experiments were conducted using a flow device made of 316 stainless steel. The operating conditions for hydrocracking are a reaction temperature of 480°C and a residence time based on the volume of mixed oil supplied.
34 minutes, pressure 200Kg/cm 3 , hydrogen/mixed oil volume ratio
1200N/ was adopted, and continuous operation was performed for 250 hours using a one-through reaction system. driving,
Stable operation was possible without any clogging phenomenon occurring anywhere in the flow device including the reactor. Table 6 shows the results of the hydrocracking treatment based on the analysis of the obtained product. Example 14 shows the results of using a raw material oil exhibiting aromatic properties, whereas in Examples 1 to 13, raw oils exhibiting parafinic or naphthenic properties were evaluated. The results show that continuous experiments using a flow device, which are meaningful for practical use, are carried out under high decomposition conditions with a hydrolysis rate of 85% by weight or more.
This shows that it was possible to implement it stably. Comparative example 12 H 4 [SiMo 12 O 40 ]・30H 2 O instead of an aqueous solution,
Example using the (NH 4 ) 6 Mo 7 O 24 ·4H 2 O aqueous solution used in Comparative Example 5, which is not within the scope of the present invention.
Hydrocracking treatment was carried out in the same manner as in Example 14 using a flow device using additives prepared in the same manner as in Example 14. After 20 hours had passed after the start of steady operation, a significant pressure difference occurred between the input and output of the reactor, and the liquid withdrawal from the high-pressure gas-liquid separator became unstable, which hindered continued operation. has been discontinued. Upon inspection after the start of the apparatus, a significant amount of solid matter stuck and remaining in the reactor and the piping to the high-pressure gas-liquid separator was found, and the total amount was 530 g.

【表】【table】

【表】【table】

【表】【table】

【表】 * 運転後の反応器内壁に固着していた
固形物量
実施例 15 添加剤製造 実施例14と全く同じ方法により実施した。 水素化分解処理 原料油として、ミナス原油の減圧蒸溜残渣油
(沸点520℃以上の留分94.0重量%、S含有量0.20
重量%、N含有量0.31重量%)を用い、装置とし
て、実施例14に記載した流通装置を使用して、連
続実験を実施した。原料油と添加剤とからなる混
合油の量比は、混合油に含有される触媒前駆物質
量として、Mo換算量117ppmWで、かつ、カー
ボンブラツク換算量0.96重量%になるようにし
た。水素化分解の運転条件としては、反応温度
490℃、混合油容積供給量ベースでの滞留時間32
分、圧力200Kg/cm3、水素/混合油容積比1100N
/を採用して、ワンスルー反応システムによ
り250時間の連続運転を行なつた。 運転中、反応器をはじめ流通装置のいかなる場
所においても閉塞現象を起こすことなく、安定的
に運転を実施することができた。水素化分解処理
結果を第7表に示す。 実施例 16 添加剤製造 H3〔PMo12O40〕・29H2O55gを脱イオン水30g
に加え、溶解させた後、アルコルビン酸を加えて
4電子還元反応を行ない、青色水溶液を作成し
た。実施例15の水素化分解処理用原料油に使用し
たのと同じミナス原油の減圧蒸溜残渣油16Kgに、
ポリブテニルコハク酸アミド30gを加えたものを
80℃に加熱、保温し、これに前記青色水溶液全量
と100メツシユ(147μ)篩い通過の硫黄粉末25g
とを加えた。このものを、タービン径50mmで、タ
ービンとステーターとのクリアランス0.5mmを有
する高速撹拌型分散機により、回転数8000rpm、
周速21m/s、タービン吐出量200/mm、ター
ビン消費動力1.0KWで撹拌し、水/油乳濁液を
作成した。撹拌状態のままで、さらに造粒カーボ
ンブラツク(電子顕微鏡による平均一次粒子径
50nm、BET法による比表面積58m2/g、造粒物
の粒径分布d102.05mm、d501.38mm、d900.76mm)2.8
Kgを加えて粉砕混合を2時間行なつた。得られた
濃縮懸濁液を、Mo換算濃度1430ppWで、カーボ
ンブラツク換算量14.8重量%の添加剤とした。 水素化分解処理 原料油として実施例15に使用したのと同じミナ
ス原油の減圧蒸溜残渣油を用い、原料油と添加剤
との量比関係は、混合油中にMo換算量33ppmW
で、かつ、カーボンブラツク換算量0.34重量%に
なるようにした。 水素化分解処理としては、実施例14に記した流
通装置において、フラツシヤー塔底油の一部が原
料混合油と混和されて反応器に供給できる循環工
程を設けた装置を用いて、連続実験を実施した。
水素化分解の運転条件としては、反応温度485℃、
原料混合油と循環油とを合わせた容積供給量ベー
スでの滞留時間22分、圧力180Kg/cm3、水素/供
給油容積比950N/、リサイクル比(循環
油/原料混合油 重量比)0.34を採用して、リサ
イクル反応システムにより300時間の連続運転を
行なつた。運転中、反応器をはじめ流通装置のい
かなる場所においても閉塞現象を起こすことな
く、安定的に運転を実施することができた。結果
を第7表に示す。 実施例15,16の結果により、水素化分解率90重
量%の高分解条件でも、ワンスルおよびリサイク
ルいずれかの反応システムによつても、安定的な
連続運転を実施できることが示される。 実施例16の結果は、リサイクル反応システムの
採用により、触媒活性に支障をきたすことなく、
触媒(前駆物質)の使用量をワンスルー反応シス
テム(実施例15)よりも有意に減少できることを
示す。すなわち、本発明による触媒は、循環使用
に耐える触媒であることが確認できた。また、本
発明によるリサイクル反応システムでは、ワンス
ルー反応システムに比べて、水素化分解条件が緩
和でき、それに基づいて、水素消費量やガス発生
量が抑えられて高分解率を達成することができる
ことも確認できた。したがつて、リサイクル反応
システムは、より実用的な反応システムとして、
本発明の範囲に包含できる。
[Table] * Amount of solids stuck to the inner wall of the reactor after operation Example 15 Additive production The same method as in Example 14 was used. Hydrocracking treatment As feedstock oil, vacuum distillation residue oil of Minas crude oil (94.0% by weight of fraction with boiling point of 520°C or higher, S content 0.20
% by weight, N content: 0.31% by weight), and the flow device described in Example 14 was used as the device to carry out continuous experiments. The quantitative ratio of the mixed oil consisting of the raw material oil and the additive was such that the amount of catalyst precursor contained in the mixed oil was 117 ppmW in terms of Mo and 0.96% by weight in terms of carbon black. The operating conditions for hydrocracking are the reaction temperature
490℃, residence time based on mixed oil volumetric feed rate 32
min, pressure 200Kg/cm 3 , hydrogen/mixed oil volume ratio 1100N
/ was adopted, and continuous operation was performed for 250 hours using a one-through reaction system. During the operation, stable operation was possible without any clogging phenomenon occurring in any part of the flow device including the reactor. The results of the hydrocracking treatment are shown in Table 7. Example 16 Additive production H 3 [PMo 12 O 40 ]・29H 2 O 55 g and deionized water 30 g
After dissolution, a four-electron reduction reaction was performed by adding ascorbic acid to create a blue aqueous solution. To 16 kg of vacuum distillation residue oil of Minas crude oil, which is the same as that used for the raw material oil for hydrocracking treatment in Example 15,
Added 30g of polybutenyl succinic acid amide.
Heat to 80℃ and keep warm, add the entire amount of the blue aqueous solution and 25g of sulfur powder passed through a 100 mesh (147μ) sieve.
added. This material is processed at a rotation speed of 8000 rpm using a high-speed stirring type disperser with a turbine diameter of 50 mm and a clearance of 0.5 mm between the turbine and the stator.
A water/oil emulsion was created by stirring at a circumferential speed of 21 m/s, a turbine discharge rate of 200/mm, and a turbine power consumption of 1.0 KW. While still stirring, granulated carbon black (average primary particle diameter using an electron microscope)
50 nm, specific surface area by BET method 58 m 2 /g, particle size distribution of granules d 10 2.05 mm, d 50 1.38 mm, d 90 0.76 mm) 2.8
Kg was added and grinding and mixing was carried out for 2 hours. The resulting concentrated suspension was used as an additive with a Mo concentration of 1430 ppW and a carbon black equivalent amount of 14.8% by weight. Hydrocracking treatment Using the same vacuum distillation residue oil of Minas crude oil as used in Example 15 as the feedstock oil, the quantitative relationship between the feedstock oil and the additive was such that the Mo equivalent amount in the mixed oil was 33ppmW.
And, the carbon black equivalent amount was 0.34% by weight. For the hydrocracking treatment, continuous experiments were carried out using the distribution apparatus described in Example 14, which was equipped with a circulation process in which a part of the flasher bottom oil was mixed with the raw material mixture oil and supplied to the reactor. carried out.
The operating conditions for hydrocracking are a reaction temperature of 485℃,
Residence time based on the combined volume supply of raw mixed oil and circulating oil: 22 minutes, pressure: 180 Kg/cm 3 , hydrogen/supplied oil volume ratio: 950 N/, recycling ratio (circulated oil/raw mixed oil weight ratio): 0.34. The recycling reaction system was used for continuous operation for 300 hours. During the operation, stable operation was possible without any clogging phenomenon occurring in any part of the flow device including the reactor. The results are shown in Table 7. The results of Examples 15 and 16 show that stable continuous operation can be carried out even under high cracking conditions with a hydrocracking rate of 90% by weight and with either one-through or recycling reaction systems. The results of Example 16 showed that by adopting the recycling reaction system, the catalyst activity was not affected, and
This shows that the amount of catalyst (precursor) used can be significantly reduced compared to the one-through reaction system (Example 15). That is, it was confirmed that the catalyst according to the present invention can withstand repeated use. In addition, in the recycling reaction system according to the present invention, the hydrocracking conditions can be relaxed compared to the one-through reaction system, and based on this, hydrogen consumption and gas generation can be suppressed and a high decomposition rate can be achieved. It could be confirmed. Therefore, the recycling reaction system is a more practical reaction system.
It can be included within the scope of the present invention.

【表】 (発明の効果) 以上記載した説明から明らかなように、本発明
による添加剤は、容易に製造することができ、こ
の添加剤は、重質炭化水素油の水素化分解に対し
て高活性な懸濁触媒効果を示し、例えば、石油系
留分として得られる最も重質な減圧蒸溜残渣油そ
のものを原料として用いた場合でも、より付加価
値の高い軽質留分に、80重量%以上、さらには85
重量%以上、さらに厳しくは90重量%以上もの高
分解率で転換できる連続フロープロセスを成立さ
せることができる。 このように、技術的、実用的な面を満足させる
水素化分解用添加剤およびこの添加剤を用いた水
素化分解法を本発明により提示できることは、石
油資源の有効利用に果たす役割からして、産業上
の価値が極めて大きい。
[Table] (Effects of the Invention) As is clear from the above description, the additive according to the present invention can be easily produced, and this additive can be used for hydrocracking of heavy hydrocarbon oil. It exhibits a highly active suspension catalytic effect, and even when the heaviest vacuum distillation residue obtained as a petroleum fraction is used as a raw material, it can produce more than 80% by weight of a light fraction with higher added value. , and even 85
It is possible to establish a continuous flow process that allows conversion at a high decomposition rate of more than 90% by weight, more precisely 90% by weight or more. As described above, the ability of the present invention to provide an additive for hydrocracking and a hydrocracking method using this additive that satisfies both technical and practical aspects is important in view of its role in the effective utilization of petroleum resources. , the industrial value is extremely large.

【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]

図面は、本発明の範囲内の水素化分解法を連続
フロープロセスで実施する場合の反応装置系の一
態様を、概略フローシートとして示したものであ
る。
The drawing shows, as a schematic flow sheet, one embodiment of a reactor system for carrying out the hydrocracking process within the scope of the present invention in a continuous flow process.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 () 1〜200nm範囲内の平均一次粒子径を
有する炭素質物質粉体と、 () ポリ原子としてモリブデン原子を含有する
ヘテロポリ酸およびその遷移金属塩から選ばれ
る少なくとも一種のモリブデン化合物を含酸素
極性溶媒に溶解してなる溶液とを、 炭化水素油中で混合し、懸濁液を得る方法に
より得られることを特徴とする水素化分解用の
添加剤。 2 方法が、懸濁液に、さらに、硫黄または硫黄
化合物を、モリブデングラム原子当たり2グラム
原子以上加えて分散することである特許請求の範
囲第1項記載の添加剤。 3 方法が、懸濁液を、さらに、硫黄または硫黄
化合物の存在下、酸素不含雰囲気で加熱処理する
ことである特許請求の範囲第1項記載の添加剤。 4 炭素質物質粉体が、カーボンブラツクである
特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
記載の添加剤。 5 炭素質物質粉体が、1〜50nmの範囲内にあ
る平均一次粒子径を有するものである特許請求の
範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の添加
剤。 6 モリブデン化合物が、ヘテロポリ酸もしくは
その遷移金属塩の化合物群の中から、ポリ原子数
に占めるモリブデン原子数の割合として少なくと
も0.7を有するように選ばれる少なくとも一種の
モリブデン化合物である特許請求の範囲第1項な
いし第3項のいずれかに記載の添加剤。 7 ヘテロポリ酸およびその遷移金属塩が、2、
4または6電子に還元されたモリブデン化合物で
ある特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
かに記載の添加剤。 8 遷移金属塩がCu2+、Mn2+、Ni2+、Co2+
Fe3+、Cr3+、Zn2+からなる群から選ばれるカチ
オンを有するものである特許請求の範囲第1項な
いし第3項のいずれかに記載の添加剤。 9 含酸素極性溶媒が、水である特許請求の範囲
第1項ないし第3項のいずれかに記載の添加剤。 10 方法が、高剪断力存在下で行われる特許請
求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
添加剤。 11 方法が、モリブデン化合物におけるモリブ
デン換算量を、炭素質物質粉体の量よりも少なく
して行われる特許請求の範囲第1項ないし第3項
のいずれかに記載の添加剤。 12 重質炭化水素油に添加剤を加えて混合
油原料を得る工程 ここで、該添加剤は、 () 1〜200nm範囲内の平均一次粒子径を有
する炭素質物質粉体と、 () ポリ原子としてモリブデン原子を含有す
ればヘテロポリ酸およびその遷移金属塩から
選ばれる少なくとも一種のモリブデン化合物
を含酸素極性溶媒に溶解してなる溶液とを、 炭化水素油中で混合し、懸濁液を得る方法
により得られる添加剤 該混合油原料を水素または水素含有気体の存
在下で、加熱分解して生成物を得る工程 該生成物から軽質油と残渣油とを回収する工
程 から成ることを特徴とする重質炭化水素油の水素
化分解法。 13 添加剤の方法が、懸濁液に、さらに、硫黄
まは硫黄化合物を加えて分散することである特許
請求の範囲第12項記載の水素化分解法。 14 添加剤の方法が、懸濁液を、さらに、硫黄
または硫黄化合物の存在下、酸素不含雰囲気で加
熱処理することである特許請求の範囲第12項記
載の水素化分解法。 15 炭素質物質粉体が、カーボンブラツクであ
る特許請求の範囲第12項ないし第14項のいず
れかに記載の水素化分解法。 16 炭素質物質粉体が、1〜50nmの範囲内に
ある平均一次粒子径を有するものである特許請求
の範囲第12項ないし第14項のいずれかに記載
の水素化分解法。 17 モリブデン化合物が、ヘテロポリ酸もしく
はその遷移金属塩の化合物群の中から、ポリ原子
数に占めるモリブデン原子数の割合として少なく
とも0.7を有するように選ばれる少なくとも一種
のモリブデン化合物である特許請求の範囲第12
項ないし第14項のいずれかに記載の水素化分解
法。 18 ヘテロポリ酸およびその遷移金属塩が、
2、4または6電子に還元されたモリブデン化合
物である特許請求の範囲第12項ないし第14項
のいずれかに記載の水素化分解法。 19 遷移金属塩がCu2+、Mn2+、Ni2+、Co2+
Fe3+、Cr3+、Zn2+からなる群から選ばれるカチ
オンを有するものである特許請求の範囲第12項
ないし第14項のいずれかに記載の水素化分解
法。 20 含酸素極性溶媒が、水である特許請求の範
囲第12項ないし第14項のいずれかに記載の水
素化分解法。 21 方法が、高剪断力存在下で行われる特許請
求の範囲第12項ないし第14項のいずれかに記
載の水素化分解法。 22 方法が、モリブデン化合物におけるモリブ
デン換算量を、炭素質物質粉体の量よりも少なく
して行われる特許請求の範囲第12項ないし第1
4項のいずれかに記載の水素化分解法。 23 混合油原料が、モリブデン量として5〜
300ppmWの範囲内であり、かつ、炭素質物質粉
体量として0.02〜1.5重量%の範囲内であるよう
に添加剤を含有する特許請求の範囲第12項ない
し第14項のいずれかに記載の水素化分解法。 24 重質炭化水素油が、減圧蒸留残渣油である
特許請求の範囲第12項ないし第14項のいずれ
かに記載の水素化分解法。 25 加熱分解が、450〜520℃の範囲内の温度で
行われる特許請求の範囲第12項ないし第14項
のいずれかに記載の水素化分解法。 26 水素化分解法が、さらに、残渣油の少なく
とも一部を混合油原料を得る工程に戻すことによ
つて循環使用することを特徴とする特許請求の範
囲第12項ないし第14項のいずれかに記載の水
素化分解法。
[Scope of Claims] 1 () Carbonaceous material powder having an average primary particle size within the range of 1 to 200 nm; () At least one member selected from heteropolyacids containing molybdenum atoms as poly atoms and transition metal salts thereof. An additive for hydrocracking, characterized in that it is obtained by a method of obtaining a suspension by mixing a solution of a molybdenum compound in an oxygen-containing polar solvent in a hydrocarbon oil. 2. The additive according to claim 1, wherein the method further comprises adding and dispersing sulfur or a sulfur compound in an amount of 2 or more gram atoms per gram atom of molybdenum to the suspension. 3. The additive according to claim 1, wherein the method further comprises heat-treating the suspension in an oxygen-free atmosphere in the presence of sulfur or a sulfur compound. 4. The additive according to any one of claims 1 to 3, wherein the carbonaceous material powder is carbon black. 5. The additive according to any one of claims 1 to 3, wherein the carbonaceous material powder has an average primary particle size within a range of 1 to 50 nm. 6. Claim No. 6, wherein the molybdenum compound is at least one molybdenum compound selected from the group of compounds of heteropolyacids or transition metal salts thereof such that the ratio of the number of molybdenum atoms to the number of polyatoms is at least 0.7. The additive according to any one of Items 1 to 3. 7 A heteropolyacid and its transition metal salt are 2,
The additive according to any one of claims 1 to 3, which is a molybdenum compound reduced to 4 or 6 electrons. 8 Transition metal salts include Cu 2+ , Mn 2+ , Ni 2+ , Co 2+ ,
The additive according to any one of claims 1 to 3, which has a cation selected from the group consisting of Fe 3+ , Cr 3+ , and Zn 2+ . 9. The additive according to any one of claims 1 to 3, wherein the oxygen-containing polar solvent is water. 10. The additive according to any one of claims 1 to 3, wherein the method is carried out in the presence of high shear forces. 11. The additive according to any one of claims 1 to 3, wherein the method is carried out using a molybdenum equivalent amount in the molybdenum compound that is smaller than the amount of the carbonaceous material powder. 12 A process of adding additives to heavy hydrocarbon oil to obtain a mixed oil raw material. Here, the additives include () carbonaceous material powder having an average primary particle size within the range of 1 to 200 nm; and () polycarbonate. A solution obtained by dissolving at least one molybdenum compound selected from heteropolyacids and transition metal salts thereof in an oxygen-containing polar solvent if it contains a molybdenum atom is mixed in a hydrocarbon oil to obtain a suspension. The additive obtained by the method is characterized by comprising: a step of thermally decomposing the mixed oil raw material in the presence of hydrogen or a hydrogen-containing gas to obtain a product; and a step of recovering light oil and residual oil from the product. Hydrocracking method for heavy hydrocarbon oil. 13. The hydrocracking method according to claim 12, wherein the additive method is to further add and disperse sulfur or a sulfur compound to the suspension. 14. The hydrocracking method according to claim 12, wherein the additive method further comprises heat treating the suspension in an oxygen-free atmosphere in the presence of sulfur or a sulfur compound. 15. The hydrocracking method according to any one of claims 12 to 14, wherein the carbonaceous material powder is carbon black. 16. The hydrocracking method according to any one of claims 12 to 14, wherein the carbonaceous material powder has an average primary particle diameter within a range of 1 to 50 nm. 17. Claim No. 1, wherein the molybdenum compound is at least one molybdenum compound selected from the group of compounds of heteropolyacids or transition metal salts thereof such that the ratio of the number of molybdenum atoms to the number of polyatoms is at least 0.7. 12
The hydrocracking method according to any one of Items 1 to 14. 18 Heteropolyacid and its transition metal salt are
The hydrogenolysis method according to any one of claims 12 to 14, which is a molybdenum compound reduced to 2, 4 or 6 electrons. 19 Transition metal salts include Cu 2+ , Mn 2+ , Ni 2+ , Co 2+ ,
The hydrogenolysis method according to any one of claims 12 to 14, which has a cation selected from the group consisting of Fe 3+ , Cr 3+ , and Zn 2+ . 20. The hydrogenolysis method according to any one of claims 12 to 14, wherein the oxygen-containing polar solvent is water. 21. The hydrocracking process according to any one of claims 12 to 14, wherein the process is carried out in the presence of high shear forces. 22 Claims 12 to 1, wherein the method is carried out using a molybdenum equivalent amount in the molybdenum compound that is smaller than the amount of the carbonaceous material powder.
The hydrocracking method according to any one of Item 4. 23 The mixed oil raw material has a molybdenum content of 5 to 5
300ppmW, and contains an additive such that the amount of carbonaceous material powder is within the range of 0.02 to 1.5% by weight, according to any one of claims 12 to 14. Hydrocracking method. 24. The hydrocracking method according to any one of claims 12 to 14, wherein the heavy hydrocarbon oil is a vacuum distillation residue oil. 25. The hydrocracking method according to any one of claims 12 to 14, wherein the thermal decomposition is carried out at a temperature within the range of 450 to 520°C. 26. Any one of claims 12 to 14, characterized in that the hydrocracking method further involves recycling at least a portion of the residual oil by returning it to the step of obtaining a mixed oil raw material. Hydrocracking method described in.
JP62312172A 1986-12-12 1987-12-11 Additive for hydrocracking and hydrocracking method for heavy hydrocarbon oil Granted JPS63270542A (en)

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