JPH0470412B2 - - Google Patents

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JPH0470412B2
JPH0470412B2 JP59249425A JP24942584A JPH0470412B2 JP H0470412 B2 JPH0470412 B2 JP H0470412B2 JP 59249425 A JP59249425 A JP 59249425A JP 24942584 A JP24942584 A JP 24942584A JP H0470412 B2 JPH0470412 B2 JP H0470412B2
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yarn
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Andoryuu Gusatsuku Jeemusu
Edowaado Sumisu Toomasu
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は原材料である帯電防止処理糸の製法に
関するものである。本発明は特に、ストランドに
遊離炭素(すなわち、電導性カーボンブラツク粒
子)を含浸させてなる含浸ストランドである原材
料に関する。この含浸ストランドは帯電防止処理
繊維材として使用できるものである。一層具体的
にいえば本発明は、溶剤接着によつて支持糸(補
強糸)に着することによつて支持された帯電防止
処理繊維糸に関する。
従来の技術の記載 本発明が属する技術分野には、若干の米国特許
が既に存在する。しかしながら、これらの特許は
本発明の方法や製品を開示または示唆したもので
はない。本発明に最も近い先行技術として、米国
特許第4255487号、第3823035号、第3647591号、
第4107914号、第3945186号、第3206923号および
第3291897号明細書に記載の技術があげられる。
これらの米国特許の技術と本発明との関係につい
て、以下の文節において説明する。
米国特許第4225487号および第3823035号明細書
(Sanders)には、電導性カーボンブラツク粒子
を重合体質の基体(substrate)上に被覆する方
法が開示されている。これらのSandersの特許
は、電導性ストランドを非電導性ストランドで補
強する方法に関するものではない。しかし
Sandersの特許には、本発明に多少関連性を有す
る技術が開示されている。本発明はSandersの特
許の改良に関するものであつて、電導性ストラン
ドに其後に整経、紡織、編み加工等の加工操作が
行われるである。本発明では、Sandersの両方の
特許に記載の工程の他に、別の工程を設けること
が必要である。
米国特許第3657591号明細書には、酸で接着し
てなる不織布が開示されている。この特許の方法
では、ステープル繊維混合体を含む不織布を酸と
接触させて、この混合体中の或特定の種類の繊維
のみを軟化させ、次いでこの混合体を押圧して繊
維全体を着するのである。これに対し本発明は、
接着のために押圧する工程を含まないものであ
る。
米国特許第4107914号明細書には、溶剤を用い
る接着操作によつてステープル繊維を接着するこ
とにより、不撚ステープル糸を製造する方法が開
示されている。この米国特許第4107914号明細書
に記載の方法では、繊維ストランドを高温面、た
とえば加熱ドラムの表面に載せることによつて加
熱して接着させる操作を行わなければならない。
一方、本発明方法では、基体である単繊条に電導
性ミツクス(電導性組成物)を付着させ、そして
この単繊条がミツクスで湿つている間は、これを
大気および支持糸以外のものには接触させないよ
うにするのである。湿潤状態の単繊条が他のもの
(たとえば案内部材またはドラム等)と接触する
と、これらの器物に電導性ミツクスが付着し、そ
こに蓄積するであろう。このようにミツクスが蓄
積した器物に糸が接触すると糸が汚れ、すなわ
ち、糸および/またはパツケージに重大な欠陥が
生ずる。
米国特許第3945186号明細書には、連続繊条糸
をステープル繊維材料に添加した後に、加熱され
た酸を添加することによつて糸を接互に接着させ
ることを特徴とする、不撚性(または低撚性)ス
テープル繊維糸を製造する方法が開示されてい
る。この米国特許第3945186号の方法は次の点で
本発明と異なるものである。すなわち、本発明に
係る支持された帯電防止処理糸の製造方法では、
溶剤を単繊条状基体のみに付着させ(支持糸には
付着させない)、次いで該基体と支持糸とを一緒
にする操作を行うのである。これに対し前記の米
国特許第3945186号の方法では、両方の糸を最初
に一緒にし、次いでこの両方の糸に溶剤を付着さ
せて接着するのである。意外にも、本発明に従つ
て片方の糸のみに溶剤を付着させた場合において
も、両方の糸が確実に接着できることが見出され
た。
米国特許第3291897号および第3206923号明細書
には、本発明の糸とはあまり似ていない撚糸が開
示されているだけである。これらの撚は、本発明
の効果とは全く別の種類の特長を有するものであ
る。
発明の構成 本発明は支持糸で支持された溶剤接着型の帯電
防止処理糸の製法に関する。この方法による製品
は、支持糸に複数の場所で断続的に接着された帯
電防止処理糸である。意外にも本発明によれば、
帯電防止処理糸が支持糸に複数の場所で断続的に
接着でき、この接着操作は、従来の技術の場合の
ように帯電防止処理糸と支持糸とを一緒に押圧す
る手段を使用せずに実施できることが見出され
た。さらにまた意外にも、本発明方法では、未乾
燥状態のストランドを支持糸以外の器物(たとえ
ば案内部材)に接触させないように保つことが必
要であることも見出された。
本発明の目的は、支持された糸を作るために2
本の糸の溶剤接着を行うことである。
本発明の別の目的は、帯電防止処理糸を非電導
性の支持糸に溶剤接着によつて接着することであ
る。
本発明のさらに別の目的は、整経、紡織、編み
操作等の加工操作のときの操作性の良好な、支持
された帯電防止処理糸を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、一層経済的な帯電
防止処理織物を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、2本の非電導性の
未接着糸から、支持された帯電防止処理糸を一段
階で製造する方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、2本の糸のそれぞ
れの強度の和に相等する強度を実質的に減少させ
ることなくこれらの糸に溶剤接着を行つて、支持
された帯電防止処理糸を製造する方法を提供する
ことである。
好ましい具体例の詳細な記載 第1図は、本発明方法の最も好ましい具体的の
略式工程説明図である。
第一糸2を巻付けた第一糸巻軸1から糸2を引
出し電導性ミツクス・アプリケーター3内を通過
させる。糸2は、最も好ましくはナイロン−6単
繊条糸である。電導性ミツクス・アプリケーター
3は、図面に示されているように溶器(この中に
電導性ミツクスが含まれている)からなり、この
溶器は入口オリフイスと出口オリフイスとを有
し、糸は入口オリフイスを経て該溶器に入り、そ
こを通過して出口オリフイスから外に出る。両方
のオリフイスは、糸2の直径より少し大きい寸法
のものである。この溶器の中で糸2に、制御され
た量の電導性ミツクスが付着し、糸は溶器から外
に出る。このミツクスは、溶存状態でナイロン−
6重合体を含有し、かつ分散状態で電導性カーボ
ンブラツク粒子を含有する蟻酸であることが最も
好ましい。この糸は第一糸巻軸1から一対のロー
ラー4によつて引張られて巻きほどされて移動す
るが、各ローラーの表面速度は約700m/分に設
定される。第一糸2はアプリケーター3を通過し
た後に蒸発管5に入る。前記ミツクスを表面に付
けた第一糸2が蒸発管5に入るときに、第二糸6
がその近くに供給れる。第二糸6はナイロン−6
多繊条糸(マルチ糸)であることが最も好まし
い。第二糸の供給は第二糸巻軸7から行う。第二
糸6の下降前進時の運動を具合よく制御するため
に、第二糸6を、バルン型案内部材9を経て進行
させるのが最も好ましい。次いで第二糸6を、蒸
発管6の入口の上方の案内部材8を通過させるこ
とによつて第一糸2の近に移動させる。案内部材
8は、第二糸6の接近点として役立ち、そしてこ
の接近点は第二糸6の進行方向を変え、すなわ
ち、案内部材8のすぐ下の位置で第二糸6の進行
方向と、第一糸2の進行方向とが実質的に平行に
なる。両方の糸2および6の速度はローラー4で
制御される。両方の糸2および6は同じ速度で進
行する。第二糸6が案内部材8を通過するとき
に、第二糸6が案内部材8と第一糸2との間に位
置するようにする。そして、第二糸6が該案内部
材8と接する位置において、第一糸2と第二糸6
との間の距離が0−3mmになるように、案内部材
8の配置位置を定める。案内部材8のところで第
一糸2が第二糸6接するようにするのが最も好ま
しい(すなわち、前記の距離は0mmであることが
最も好ましい)。しかしながら、第一糸2の経路
は、前記案内部材および第二糸すなわち支持糸に
よつて実質的に曲げられることがないようにする
のが好ましい。第一糸2および第二糸6は互いに
近接した状態で蒸発管5内を通る。案内部材8の
ところでこの2つの糸2および6の間の距離を3
mm程度に保つた場合には、この2つの糸2および
6は案内部材8から少し下流側の位置で一緒なる
ことが見出された。第二糸は混成糸(interlaced
yarn)であることが最も好ましい。
糸2および6が蒸発管5に入ると、糸に熱い空
気(最も好ましくは150℃)の向流(約600m/
分)があたる。この熱い空気は蒸発管5に入口1
5から入り、蒸発管内を通つてその出口10から
出る。図面中に示された破断線11から明らかな
ように、蒸発管5は、本装置の残部の長さに比し
てかなり長いものでなければならない。最も好ま
しくは、第一糸巻軸1から蒸発管5の入口迄の距
離は約1mであり、蒸発管5の長さは約10mであ
り、蒸発管5の出口から糸の巻取用の糸巻軸12
迄の距離は約2mである。
糸2および6が案内部材8の位置で相互接近状
態になつた後に、第一糸2と第二糸6はその進行
中に相互にしばしば接触し、これらの接触点にお
いて、第一糸2上のミツクス〔アプリケーター3
において第一糸2に付着したミツクス〕が第二糸
6に付着する。糸2および6が一緒に蒸発管5内
を通過するときに、前記ミツクスが両方の糸の中
へと充分にひろがり、前記の複数の接触点におい
て、断続的に溶剤接着部(solvent bonding)が
形成される。したがつて、これらの糸が蒸発管5
の下流側末端部から出るときには、両方の糸2お
よび6の接触点で生じた溶剤接着部〔蒸発管5中
に入つている間に形成されたもの〕によつてこれ
らの糸は一体化し、支持された帯電防止処理糸1
3が形成される。蒸発管5の下流側の末端部から
出た後に、糸13は糸速度制御用ローラー4を通
過し、次いでピグテイル型案内部材14を通過
し、其後に糸13は糸巻軸12に巻取られる。糸
巻軸12に巻取られた13は、支持された帯電防
止処理糸のパツケージ品である。
第2図は、本発明方法の別の具体例を図示した
説明図である。第1図に示された方法は、“並行
状態”の担体付帯電防止処理糸の製造のための方
法である。ここに“並行状態”(side−by−side)
は、第一糸2および第二糸6が案内部材8の下流
側を単純な並行状態で進行することを意味する。
しかしながら、第2図記載の方法では、第一糸2
は中空状の第二糸巻軸7の中を通過して縦方向に
進行する。第一糸2は第二糸巻軸7内を通過する
前にミツクス・アプリケーターを通過する。第二
糸巻軸7の通過後に、第一糸2はバルン型案内部
材8Aの中央部を通過進行する。第二糸6は第二
糸巻軸7から巻きほどされて、これもまたバルン
型案内部材8Aを通過進行する。第一糸2は案内
部材8Aの中央部を通過し進行するように進行経
路が設定され、一方、第二糸6はバルン型案内部
材8Aの内面上を常に通過進行する。すなわち、
第2図の記載の方法では、帯電防止処理糸2の周
囲に支持糸6がからみついて諸撚糸が形成され
る。第2図記載の方法を“諸撚方法”(cabled
process)と称する。この方法に従えば、諸撚糸
の形の支持された帯電防止処理糸が得られる。バ
ルン型案内部材8Aの内径は4mmであることが最
も好ましい。この案内部材8Aは、第1図記載の
案内部材8と異なる形状のものである。第2図に
記載の方法ではバルン型案内部材が必要であり、
一方、第1図に記載の方法ではバルン型以外の案
内部材でも使用でき、すなわち、第一糸2の経路
上の任意の場所に第二糸6を案内できる任意の案
内部材が設置できる。上記以外の点では、第2図
記載の方法は第1図に記載の好適方法と実質的に
異ならない。第1図に記載の方法が好ましいが、
その理由として、次のことがあげられる。すなわ
ち、ストリングアツプが比較的容易であり、第二
糸6上にトランスフア・テイルを使用できて便利
であり、しかしてこの便利さは、第2図記載の具
体例では得られないものである。
第3図は、本発明によつて得られた製品である
糸の一部の拡大図である。すなわち、第3図は、
支持された電導性の糸13の一部を示した図面で
ある。記載の簡略化のために、支持糸を構成する
非電導性ストランドのうちの若干のものは省略し
てある。第3図には、帯電防止処理単繊条糸31
が3本の非電導性単繊条状34と組合わされて、
支持された糸13を形成した状態が示されてい
る。しかして該図には、2個所の溶剤接着部32
において帯電防止処理繊条31が非電導性の繊条
34に溶剤で接着された状態が示されている。
第4図は、第3図中の溶剤接着部32の拡大詳
細図である。第4図から明らかなように、帯電防
止処理単繊条31上のミツクスが溶剤接着部32
において非電導性繊条34上に移つてひろがり、
これによつて帯電防止処理単繊条31が非電導性
繊条34に溶剤の接着力で接着するのである。
第5図は、第4図記載の繊条の断面図であり、
一層詳細にいえば、第4図中の線C−Cに沿つた
部分の断面図である。帯電防止処理繊条31の外
部区域36は被覆されており、内部区域35は、
満たされた区域(suffused region)である。帯
電防止処理繊条31は非電導性繊条(支持繊条)
34に溶剤で接着されている。支持繊条34の外
部区域の一部は被覆区域38となつており、内部
区の一部は満たされた区域37となつており、こ
れらの区域38および37が前記の接着部を構成
する。帯電防止処理繊条31と非電導性繊条34
との間に境界面区域(interface region)39が
存在すると思われる。さらに、境界面区域39
は、被覆された外部区域38および36に似たも
のであると思われる。
本発明方法では、繊条状基体を溶剤含有電導性
ミツクスで被覆した後に、ただし、このミツクス
から溶剤が実質的に蒸発してしまう前に、支持糸
を前記の繊条状基体と接触させることが必須条件
である。たとえば、案内部材8のところで支持糸
を、湿潤状態の繊条状基体に近接させ(すなわ
ち、両者の間の距離を3mm未満とする)、これに
よつて、この2つの糸が適時に接し、溶剤接着部
(融着点)が適当な間隔(すなわち適当な頻度)
で形成されるようにするのである。また、ミツク
スで湿潤した繊条状基体支持糸および大気のみに
接するようにすることも必須条件である。これに
よつて、ミツクスは糸の接点に蓄積し、最終的に
は前記の基体および支持糸に移つてそれらに担体
されるようになるであろう。これに対し、ミツク
スが蓄積して生じたかなり大きな寸法のミツクス
蓄積体は多分かなり多量の溶剤を含有し、したが
つてこれは蒸発管内で乾燥してしまうことはな
く、糸製品のパツケージにおいて糸の巻回部
(windings)に融着し、パツケージ内の残りの糸
を汚染し、この糸を使用する其後の加工工程に悪
影響を与えるであろう。
実施例 電導性ミツクス・アプリケーターを、長さ55
mm、内径10mmの第一パイプで製作した。この第一
パイプは垂直方向に向けて固定した。側部から、
第一パイプの中央部に第二パイプを接続した。こ
の第二パイプに開閉弁を設けたが、その設置場所
は、第二パイプが第一パイプに接する位置から少
し離れたところであつた。この開閉弁を閉た。第
二パイプを電導性ミツクスの加圧源につないだ。
2個の宝石軸受をA.M.Gatti社〔524Tindall,
venue,Trenton,N.J.(米国)〕から購入したが、
これらの宝石軸受の各々は外径1.5mmのものであ
つて、中央部に直径75ミクロンのオリフイスを有
し、各軸受の厚みは0.5mmであつた。これらの軸
受を、ステンレス鋼製の直径13mm、厚み1mmの円
板に取付けた。各円板はその中央部に貫通孔を有
し、この孔の直径は1.3mmであつた。この貫通孔
に、直径1.6mm、深さ0.5mmの端ぐり部を設けた。
前記の軸受は前記の端ぐり部に取付けた。両方の
軸受をそれぞれ前記の端ぐり部に取付けた後に、
これらの円板をそれぞれ第一パイプの末端部に固
定した(すなわち、第一パイプの末端部に、円板
と軸受からなるキヤツプを取付けた)。この2つ
の軸受の相互間距離は約55mmであつた。前記の固
定は、パイプとキヤツプとの間に水密性封着部が
形成されるように行つた。このようにして、前記
の軸受、円板および第一パイプを用いて電導性ミ
ツクス・アプリケーターを製造した。
前記のミツクス・アプリケーターの上方に配置
された第一糸巻軸から、直径50ミクロン、20デニ
ールのポリカプロラクタム単繊条糸を本加工装置
に供給した。第一パイプの上部末端部のキヤツプ
を取外し、この単繊条を手で直径75ミクロンのオ
リフイス中を通過させた。数インチ(たとえば約
10インチ)の長さにわたつて前記単繊条をオリフ
イス中を通過させて引出した。第一パイプの底部
のキヤツプを取外し、上部キヤツプを第一パイプ
の上部末端部に取付けて閉鎖し、第一パイプの底
部を少し減圧下に保つた。この減圧によつて空気
が流動し、糸が10インチの長さにわたつて第一パ
イプ内で所定の方向に向いた。次いで、単繊条が
上部キヤツプ(すなわち軸受)および第一パイプ
を通過するようにして上部キヤツプを再び取付け
た。単繊条を下部軸受内を通し、次いで下部キヤ
ツプを所定の位置に取付けた。この単繊条を其後
に、蒸発管の上部末端部に向かつて下方に引出し
た。第二ポリカプロラクタム糸を巻取つた糸巻軸
を、蒸発管の上部末端部の横側の上方部に配置し
た(第1図参照)。この第二糸は36本の単繊条か
らなる140デニールの糸であつた。両方の糸は、
Badische社〔Anderson,South Carolina(米
国)〕から購入したものであつた。蒸発管の上流
側の末端部のすぐ上に、糸の案内部材である棒状
案内部材を設けた。この案内部材は、糸の経路
(すなわち、前記単繊条がストリングアツプの完
了後に通る最終的経路)のすぐ近くに位置するよ
うにした。第二糸(多繊条糸)を前記案内部材上
を通過させ、すなわち第二糸は前記案内部材(棒
状部材)との接触によつてその進行方向が変わる
ようにした。第二巻取軸にはバルン型案内部材が
付随しており、このバルン型案内部材を通過した
第二糸が棒状案内部材を通過するときに、この棒
状案内部材自体の位置と第一糸の通過位置(第一
糸が棒状案内部材に最近接状態で通過するときの
位置)との間の区域を、第二糸が通過するように
した。この棒状案内部材は第一糸の経路の近く
に、次の条件をみたす位置に配置し、すなわち第
一糸精は第二糸と、ときどき接するようになる
が、第一糸のストリングアツプの完了後には第一
糸の経路は該案内部材によつて実質的に曲がるこ
とがなく、かつ第一糸は該案内部材に接触するこ
とがないようにすべきであるという条件をみたす
位置に配置した。次いで両方の糸を長さ10mの蒸
発管の中を通過させ、其後に一対のローラーの周
囲を通過させた(第1図参照)。両方のローラー
の表面速度は690m/分であり、大ローラーの直
径は約10cm、小ローラーの直径は約2.5cmであつ
た。次いで両方の糸を1本の巻取用の糸巻管に巻
取つた(第1図参照)。
電導性ミツクスは、70%蟻酸90部(重量単位)
とポリカプロラクトンチツプ4部とからなる液に
電導性カーボンブラツク6部を分散させることに
よつて調製した。このカーボンブラツク(粉状
物)はカボツト社〔200Baritan Center
Parkway,Edison,N.J.08817(米国)〕から購入
したものであつて、商品名は“Vulcan XC−
72R”であつた。前記のポリカプロラクタムチツ
プはBadische社〔Freepart,Texas(米国)〕か
ら購入したもので、その商品名は“Nylon−
6grade206chip”であつた。
糸の巻取の開始後に、ミツクス・アプリケータ
ーに通ずる管の弁を開き、その容器(reservoir)
にミツクスをみたした。ストリングアツプ操作は
既述の方法に従つて行わなければならない。なぜ
ならば、酸が実質的に蒸発せずに単繊条案内に残
存したときには、単繊条は約3秒間以内に完全に
分解してしまうからである。
上記の方法によつて得られた製品すなわち糸
は、平均約5−10mm間隔で断続的に溶剤接着部を
有するものである。前記の糸間距離(すなわち、
第一糸と第二糸との間の距離)を前記案内部材の
ところで約3mmにひろげた場合には、溶剤接着部
が平均約200mmの間隔をおいて形成されるであろ
う。この製品は従来の撚合糸の如き補強糸に比し
てビーミング特性が一層良好である。前記の方法
で製造された製品は、37本の繊条で支持された帯
電防止処理糸からなるものであつて、デニール値
は161、破壊時強度は約4.4g/デニールであつた。
両方の原料糸の破壊時強度も約4.4g/デニールで
あつた。ミツクスの添加によつてデニール値が、
両方の原料糸のデニール値の和に1デニール加え
た値になつた。本実施例の方法で作られた糸製品
は、並行状態で支持糸を有しかつ溶剤接着部を有
する型の帯電防止処理糸であつて、これは本発明
の糸製品のなかで最も好ましいものである。
この実施例の方法で作られた糸を用いて、カー
ペツト用のポリプロピレン一次織物を製造した。
この織物の製造はAmoco Fabric社〔South
Hamil−ton Street,Dalton,Georgia30720(米
国)〕において行われた。この織物は“Polybac
As,style number2605”と命名された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法の最も好ましい具体例の
略式工程説明図である。第2図は、本発明方法の
別の具体例の略式工程説明図である。第3図は、
本発明に係る糸製品の一部の拡大説明図である。
第4図は、第3図中の一部の拡大図である。第5
図は、第4図中の糸製品の線C−Cに沿つた部分
の断面図である。 1……第一糸巻軸;2……第一糸;3……電導
性ミツクス・アプリケーター;4……ローラー;
5……蒸発管;6……第二糸;7……第二糸巻
軸;8……案内部材;9……案内部材;10……
出口;11……破断線;12……巻取用の糸巻
軸;13……支持された帯電防止処理糸;14…
…案内部材;31……帯電防止処理単繊条;32
……溶剤接着部;34……非電導性の支持繊条;
35……内部区域;36……被覆された外部区
域;37……内部区域;38……被覆された外部
区域;39……境界面区域;8A……案内部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 微粉砕された電導性粒子の分散液を繊条
    状の重合体質の基体に適用することにより前記
    分散液を前記基体に加え、しかも前記液体は前
    記基体のための溶剤であつてそしてまた次工程
    (b)における支持糸のための溶剤であり、 (b) 繊条状の基体に適用されている溶剤を蒸発さ
    せるまえに前記繊条状の基体を支持糸と部分的
    に接触させ、そして、 (c) 前期溶剤を蒸発させて、その結果前記繊条状
    の基体を前記支持糸に断続的に溶剤接着させ
    る、ことを特徴とする支持された帯電防止処理
    糸の連続的製造方法。 2 (a) 微粉砕された電導性粒子の分散液を、移
    動中の繊条状の重合体質の基体に、109オー
    ム/cmを超えない電気抵抗にするのに充分な量
    添加し、この粒子分散液は、前記の繊条状の重
    合体質の基体のための溶剤であり、また次工程
    (b)における支持糸のための溶剤であるが前記の
    電導性粒子を溶解せずかつ該粒子と反応しない
    ような液の中に、該粒子を分散させてなるもの
    であり、 (b) 実質的に同速度で移動中の前記基体に該支持
    糸が部分接触し合同して進行するようにし、前
    記の合同は、前記の繊条状の基体の進行方向を
    実質的に変えることなく行われるようにし、か
    つ、前記の合同は実質的な量の溶剤が該基体か
    ら蒸発する前に行われるようにし、かつまた、
    前記の合同は、前記の繊条状の基体から実質的
    な量の溶剤が揮発してしまう迄該基体が大気お
    よび支持糸のみに接し得るような状態で行われ
    るようにし、そして (c) 前記支持糸および前記基体を前記の合同した
    状態で蒸発帯域内を通過進行させ、この帯域内
    では前記の支持糸と基体とが長手方向に接触し
    た状態で進行し、この蒸発帯域である管の中
    で、前記繊条状の基体に添加されていた溶剤を
    蒸発させ、これによつて、前記の繊条状の基体
    と支持糸とを溶剤接着により断続的に接着させ
    る ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    支持された帯電防止処理糸の製造方法。 3 (a) 微粉砕された電導性粒子の分散液を、移
    動中の繊条状の重合体質の基体に、109オー
    ム/cmを超えない電気抵抗にするのに充分な量
    添加し、この粒子分散液は、前記の繊条状の重
    合体質の基体のための溶剤であり、また次工程
    (b)における支持糸のための溶剤であるが前記の
    電導性粒子を溶解せずかつ該粒子と反応しない
    ような液の中に、該粒子を分散させてなるもの
    であり、 (b) 移動中の支持糸の進行方向を案内部材で変え
    ることによつて、これと実質的に同速度で移動
    中の前記基体に該支持糸が部分接触し合同して
    進行するようにし、前記の合同は、前記の繊条
    状の基体の進行方向を実質的に変えることなく
    行われるようにし、かつ、前記の合同は実質的
    な量の溶剤が該基体から蒸発する前に行われる
    ようにし、かつまた、前記の合同は、前記の繊
    条状の基体から実質的な量の溶剤が揮発してし
    まう迄該基体が大気および支持糸のみに接し得
    るような状態で行われるようにし、そして (c) 前記支持糸および前記基体を前記の合同した
    状態で蒸発帯域内を通過進行させ、この帯域内
    では前記の支持糸と基体とが長手方向に接触し
    た状態で進行し、この蒸発帯域である管の中
    で、前記繊条状の基体に添加されていた溶剤を
    蒸発させ、これによつて、前記の繊条状の基体
    と支持糸とを溶剤接着により断続的に接着させ
    る ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の
    支持された帯電防止処理糸の製造方法。 4 前記の繊条状の基体と支持糸とが並行状態で
    一緒に存在するようになるように、前記の繊条状
    の基体と支持糸とを合同させることを特徴とする
    特許請求の範囲第3項に記載の製造方法。 5 前記案内部材が存在する位置における前記の
    支持糸と繊条状の基体との間の距離が3mm未満で
    あり、前記の繊条状の基体の経路が前記支持糸に
    よつて実質的に曲げられないように構成したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の製造
    方法。 6 前記の支持糸および繊条状の基体がポリアミ
    ドからなるものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第4項に記載の製造方法。 7 前記の溶剤が蟻酸であることを特徴とする特
    許請求の範囲第4項に記載の製造方法。
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Citations (7)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3634163A (en) * 1970-05-28 1972-01-11 Allied Chem Method of imparting wrinkle resistance to fabrics
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