JPH0463698B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0463698B2
JPH0463698B2 JP59017932A JP1793284A JPH0463698B2 JP H0463698 B2 JPH0463698 B2 JP H0463698B2 JP 59017932 A JP59017932 A JP 59017932A JP 1793284 A JP1793284 A JP 1793284A JP H0463698 B2 JPH0463698 B2 JP H0463698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
hard film
ceramic
cutting
crystal alumina
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59017932A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60160951A (ja
Inventor
Haruo Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP59017932A priority Critical patent/JPS60160951A/ja
Publication of JPS60160951A publication Critical patent/JPS60160951A/ja
Publication of JPH0463698B2 publication Critical patent/JPH0463698B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセラミツク材で構成したブレードに関
するものである。
従来から各種物体を切断するブレード(刃物)
には鋼もしくは金属合金で作られたものが主流を
成しており、このため大きな靭性をもつている反
面、硬度が比較的小さいことから、摩耗して切断
特性が低下し易すく、度々刃先を磨ぐ必要があ
り、また錆が発生する恐れがあるため、使用の前
後の管理には細心の注意を要する。同様に酸、ア
ルカリあるいは塩類の溶液によつて溶解したり、
腐蝕される度合が大きいことから、これら悪条件
下においては極めて寿命の短いものとなり、それ
ゆえ金属製ブレードの使用可能範囲はごく限られ
たものとなり、頻繁に新規なものと交換しなけれ
ばならないなどの不都合があつた。
叙上のような金属製ブレードの欠点に鑑みてセ
ラミツク材などの無機物体より成るブレードが
種々提案されている。ところが、セラミツク材と
して例えば多結晶あるいは単結晶アルミナでもつ
てブレードを構成したものにあつては高硬度で耐
摩耗性が大きく、かつ耐蝕性が大きいなどの特徴
を有している反面、欠け、割れが発生し易く刃コ
ボレが多発することから結局、使用範囲も限ら
れ、かつ寿命の短いものとなつて、耐摩耗性があ
り、耐蝕性があるなどの特徴をもつているにもか
かわらず、金属製ブレードに取つて変るほど実用
化されていないのが実状である。
本発明は上記に鑑みて、特にセラミツク材の有
する優れた特性を備え、かつ大きな抗折強度をも
つた長寿命ですぐれた切断特性を有するブレード
をもたらさんとするものである。
以下、本発明に係る実施例を図によつて詳述す
る。
第1図は本発明によるブレード1の一部側面図
であつて、同図におけるX−X線断面を第2図に
て示すようにブレード1はルビー、サフアイアな
どの単結晶アルミナから成る基体3の一つの面に
硬質膜4が被着せしめてあり、この硬質膜4の先
端が実質上の刃5を成している。
次に、上記のような単結晶アルミナを用いた基
体3に硬質膜4を備えて成るブレード1の製法例
を述べると第3図に示した如く、基体3を成す所
定の板厚をもつた単結晶アルミナ板Sの少なくと
も片側の面Fが平坦で鏡面状に研磨仕上げしてあ
り、この面Fに対し硬質膜4とするべく窒化チタ
ン(TiN)などの窒化物あるいは炭化チタン
(TiC)などが被着せしめてあるが、これら窒化
物、炭化物等の被膜Tを均一にかつ短期間に被着
する方法としては蒸着法、スツパタリング法、イ
オンプレーテイング法などが適用される。
このように、所定形状を成した単結晶アルミナ
板Sの面Fに被膜Tが被着された後、図中直線L
で示した方向に単結晶アルミナ板Sを斜切、研磨
することによつて第2図にて示した如き硬質膜4
によつて成る刃5を備えたブレード1が製作され
る。とこ ところで、このように単結晶アルミナ
からなる基体3に硬質膜4として被着し、実質上
の刃先を形成する窒化チタン、炭化チタン等は導
電性を有し、しかも添加物量や被着する被膜Tの
膜厚を加減することによつて抵抗値を種々設定す
ることが可能であり、このため、第4図において
ブレード1の裏面を示すように硬質膜4でもつて
刃5を形成する如く、刃5近傍のみに沿つて帯状
硬質膜4aを被着せしめ、該帯状硬質膜4aに通
電すべく、リードパターン6が付設してあり、こ
のリードパターン6より電流を流すことによつて
帯状硬質膜4aがジユール発熱をして刃5自体が
高温となり、かつ切断作用を有するものとなる。
したがつて、かかる刃5が発熱作用を併せ持つセ
ラミツクブレード1でもつて生体を切開するよう
な加熱型の電気メスを構成すれば、切開に際して
生体中の毛細血管を熱封止することによつて止血
作用をもたらすことができる。また、加熱作用と
切断作用を兼備したものであることから、合成樹
脂シートや合成繊維織布等を切断するような場合
は、良好な切断特性と末端(切断辺)処理を同時
に行うことが可能なカツターのブレードをも構成
することができる。
次に本発明に係るセラミツクブレード1を形成
する基体3を成する単結晶アルミナ(サフアイ
ア、ルビー)はビツカース硬度が2300Kg/mm2と極
めて高硬度で機械強度、耐薬品性が大きく、しか
もすぐれた電気絶縁体であることが知られてお
り、一方、硬質膜4・4aを成す窒化物、炭化物
として窒化チタン、窒化クロム、炭化チタン、炭
化クロムなどにおいても高硬度で大きな機械強
度、耐薬品性をもち、しかも基体3を成す単結晶
アルミナに比較し、大きな靭性をもつていること
から硬質膜4から成る刃5は割れ、欠けの発生の
度合が小さいものとなる。
さらに、これら窒化物、炭化物より成る硬質膜
4・4aは導電性をもつていることから所定の刃
5を形成するとともに該刃5(硬質膜4a)に通
電し、発熱させる材料として最適である。
また、基体3に被着せしめる硬質膜4・4aの
厚さは種々の膜厚のものを作製し切断特性、発熱
試験を行つたところ、被着する窒化物、炭化物に
よつて異なるがほぼ0.5〜7.0μ程度が好適であつ
た。
以上のように、本発明は、ブレードの基体を成
す単結晶アルミナの板状体の少なくとも片側面に
窒化物、炭化物などより成る硬質膜を被着し、斜
切加工して該硬質膜でもつて刃を構成し、必要に
応じて刃に通電し発熱させるようにしたものであ
ることから、刃こぼれが少なく、耐久性のある鋭
利な刃を備えたセラミツクブレードをもたらすこ
とができ、手術用の加熱型メス、カミソリ、生体
組織を切り出すミクロトームなどの刃先として極
めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例に係るセラミツクブレー
ドの部分側面図、第2図は第1図におけるX−X
線断面図、第3図は本発明に係るセラミツクブレ
ードの製作方法を説明するための側面図、第4図
は本発明に係る他の実施例を示すセラミツクブレ
ードの部分側面図である。 1…セラミツクブレード、2…刃部、3…基
体、4…硬質膜、5…刃、6…通電パターン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 単結晶アルミナ製板状体の少なくとも片面に
    窒化物又は炭化物の硬質膜を備え、該硬質膜の切
    断辺が刃を成すように斜切面が形成してあること
    も特徴とするセラミツクブレード。 2 単結晶アルミナ製板状体に形成した斜切面に
    て硬質膜で刃を形成するか、もしくは刃の近傍に
    硬質膜を被着せしめるとともに、該硬質膜に通電
    し発熱させるようにしたことを特徴とするセラミ
    ツクブレード。
JP59017932A 1984-01-31 1984-01-31 セラミツクブレ−ド Granted JPS60160951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59017932A JPS60160951A (ja) 1984-01-31 1984-01-31 セラミツクブレ−ド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59017932A JPS60160951A (ja) 1984-01-31 1984-01-31 セラミツクブレ−ド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60160951A JPS60160951A (ja) 1985-08-22
JPH0463698B2 true JPH0463698B2 (ja) 1992-10-12

Family

ID=11957543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59017932A Granted JPS60160951A (ja) 1984-01-31 1984-01-31 セラミツクブレ−ド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60160951A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518096Y2 (ja) * 1986-01-14 1993-05-14
JPS62183810U (ja) * 1986-05-15 1987-11-21
JPS6392345A (ja) * 1986-10-07 1988-04-22 信越化学工業株式会社 医療用切開、圧入器具およびその製造方法
JP4741056B2 (ja) 2000-06-05 2011-08-03 株式会社貝印刃物開発センター 刃部材及びその刃先の製造方法
US8516706B2 (en) * 2010-01-08 2013-08-27 Syneron Medical Ltd Skin-heating shaving apparatus and method

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3139871A1 (de) * 1981-10-07 1983-04-21 Busatis-Werke GmbH u. Co KG, 5630 Remscheid Beschichtete schneidmesser bzw. reibverschleissteile

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3139871A1 (de) * 1981-10-07 1983-04-21 Busatis-Werke GmbH u. Co KG, 5630 Remscheid Beschichtete schneidmesser bzw. reibverschleissteile

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60160951A (ja) 1985-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5669144A (en) Razor blade technology
KR100245979B1 (ko) 면도칼날과 그 형성방법 및 면도 유니트
US5152774A (en) Surgical instrument having a toughened wearing surface and method of making the same
US5940975A (en) Amorphous diamond coating of blades
KR100241239B1 (ko) 면도칼날에 있어서 또는 그에 관한 개선점
CA2054187A1 (en) Razor blade technology
KR19990063954A (ko) 다이아몬드형 나노복합체 피막을 이용한 정밀단부의 보존 방법
US8904650B2 (en) Cutting tool with blade made of fine-crystalline diamond
CN101198447A (zh) 剃刀片
EP1509370B1 (en) Diamond cutting insert
KR0149521B1 (ko) 칼날
JPH0463698B2 (ja)
KR20050108363A (ko) 면도기 면도날
EP0884142A1 (en) Improved blade edge
KR20100064400A (ko) 면도기 면도날의 박막 증착 방법
JPS62181836A (ja) 超硬被膜を形成してなる刃先の製造方法
JP2008264116A (ja) 刃物
US3490314A (en) Cutting instruments
JPH0197839A (ja) ダイヤモンド状カーボン被覆刃
RU194034U1 (ru) Ручной нож
RU2455149C1 (ru) Режущий инструмент
JPH01280492A (ja) 刃物
JPS6317613Y2 (ja)
JP2987964B2 (ja) 窒化ホウ素被覆硬質材料
JPH08309044A (ja) 酸化アルミニウム析出ステンレス鋼の刃物の刃付け方法