JPH0459218B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はびんおよび同種の容器とそれのため
の搬送具の包装体に関する。従来そのようなびん
は大きな胴体に向つて広がつている全体的に円筒
形の縮小首部を含む。首部の口はねじキヤツプ、
押込みキヤツプ、プラスチツク密閉装置等、いろ
いろな方法で密閉することができる。この密閉装
置は重要な要素である、というのは、大部分のび
んの内容物は炭酸ガスなどで加圧されているの
で、信頼できる密閉が維持されなければならない
からである。これらのびんまたは容器はいろいろ
な形式の搬送具または保持具で一括して包装して
いた。典型的には通常２つの平行な縦列と３つの
横列より成る縦横の関係で配列され、かつ取扱い
のため、そのような配列で保持されている。

容器を一括包装するには従来は板紙で全体又は
一部を包装していたが、それには湿気で包装材が
劣化して、包装体の一体性が著しく損われるとい
う問題点がある。このため米国特許第4139094号
に示されているような頂部把持搬送具がある。こ
の搬送具はキヤツプに直接隣接するタブ状把持部
に頼つている。この搬送具の材料は単体型構造の
装置を用いてびんを保持し、かつそれらを配列状
に維持するために、比較的剛性である。この包装
材は或る程度満足し得る包装体を構成するが、び
んを移動させるさいに、キヤツプの密閉装置を潜
在的に損傷させるか、または早期に破壊させると
いう固有の不利点を有する。

又、米国特許第3653504号に示されているよう
にびんの首部を把持するほかに配列の周囲全体に
バンド部材をめずらせる装置もある。更にびんの
上部領域を接合するほか、びんの底部を一つのプ
ラスチツクバンドで個々に取囲む同様の技術も、
米国特許第4109787号に示されている。

又、特願昭59−216466号には本発明と同様な装
置が示されているが、これのハンドルは装置の縦
中心線上にあり、びんの中央横列の両側で装置の
面から上に突出している。

この発明の装置の搬送具はびんまたは同種物を
密接状に離した平行横列内に包装する。この発明
の装置により作られる包装体は各びんの胴体の概
ね中間に位置する単一の弾性シート状装置により
合体させられた小型配列のびんである。そして、
この装置は指把持装置を含み、この指把持装置は
びん上の装置の個所から、たとえこの装置が、び
んの首部に近接して位置づけてあつても、包装体
の使用者または取扱い者に適当なハンドルを与え
る位置まで上方へ突出している。

こうして、この発明の包装体および装置の独自
の利点は、包装すべきびんの数に等しい複数の開
口を含み、びんの胴体を摩擦状に、かつ弾力的に
把持する寸法になつている１枚の弾性プラスチツ
クたわみ材を利用することである。この装置は端
部の対角線上開口内および殆んどの横列開口内へ
延びている平らなシート内に形成されているハン
ドルを含んでいる。ハンドルはびんを開口内へ移
動させると自動的に上方へ突き出る。ハンドルは
この装置の縦中心線上に位置させてないので、米
国特許第4250682号に示すような中心羽根を使用
する応用技術を利用することができる。

この発明の目的はこのようにして、容器の胴体
の中間部に位置させてありながら、しかもなお適
宜の指把持装置を与えている搬送装置を含むびん
状容器の一括包装材を提供することである。

この発明のもう１つの目的は取扱いが便利であ
り、かつ、支持中のびんの振動、施回を減らす単
体構造型のプラスチツク装置を組入れた一括包装
材を提供することである。

この装置の利点は平らな搬送装置の形状であつ
て、この装置によればハンドル装置を対角状の対
向開口の周縁内に完全に位置させることができ、
これが包装体に有利な力移行ベクトルを生じさせ
る。

以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。

第１図にはびんを包装する以前の搬送具素材の
１形式が示されている。素材または装置１４は全
体的に横列および縦列に配置されて相互に連接し
た一連のバンド２０…と２２…により作られた複
数の開口１６…と１８…を含み、第１図の上下方
向に繰返して連続する。

この発明の構造上の特性を更に明らかにするに
は、装置内のいろいろな軸を参照することが重要
である。縦軸A₁は装置を縦方向に二分する。複
数の横列軸A₂，A₃，A₄が、各横列を、そしし更
にくわしくは各横列の外側バンド領域を二分す
る。そして横ウエブ２６と２８が縦軸A₁上に位
置し、隣接した対の開口１６と１６、１８と１８
を横列内で連結する一方、縦ウエブ２４が隣接し
た対の開口１６と１８を縦列で連結する。

開口１６は半円部と方形部、１８は野球のホー
ムベース形で、その形状は異なつているが、これ
は本発明にとつては重要なものではない。末端部
横列の開口１６はバンド２０の内側縁により形成
された周縁部が、それと結合すべき容器の円筒形
の胴体の周縁部より小さくなつている。相互連結
された１対の末端部横列開口内の各開口１６もま
た異なつている。対角線上に対向している端部横
列開口内ではハンドル３１が内側縁４０に沿つて
作られている。そのようにして各端部横列バンド
内に作られた開口の各々は、ハンドル３１が存在
していなかつたとすれば周縁部および総体的形状
は類似している。

これらのハンドル３１はスリツト３２によつて
作られる。つまりこのスリツト３２は開口の内周
縁４０と、ハンドル３１の外縁とを形成する。ハ
ンドル３１はヒンジ４２を通してバンドへ接続し
ている１対の脚部材３６を含む。このヒンジ４２
は適宜のバンド２０と結合している縦ウエブ２４
と横ウエブ２６との間に横たわる開口１６の1/4
円部に位置している。このようにして、ヒンジ４
２は装置の外周に対し最も内側の1/4円部内に位
置する。

作業するには、二列に配列したびんを、一連の
装置１４の下方に置き、各一連の装置１４と配列
したびん１２を互いにはめ込み式に結合させる。
対角線上に対向した端部横列開口と結合させるべ
きびんが上方へ移動するにつれて、適宜の装置
（図示なし）によりハンドル３１は開口から押上
げられ、第２，３図に示す状態になる。このよう
にして、指を入れるように設計された孔３０は開
口１６よりも小さく、かつ、びんの円筒形の胴体
の周囲よりはるかに小さい。ハンドル３１を作り
出すバンドは内縁部４０に千切れやすく固着し、
装置１４の巻取り、取扱いを容易にすることが好
ましい。

このような配置によつて縦中央羽根を利用する
搬送具取付け機構は搬送具バンド２０，２２を、
容器の胴体の概ね中間位置へ押下げて、包装体の
ために必要な摩擦保持力および保持安定性を与え
る。

使用するには、横列の各々の間に１本の指をお
き、ハンドル内に形成されている孔３０を持つこ
とにより、ハンドルは片手で気持よく把持するこ
とができよう。折曲げ線５９をハンドルに設けて
置けばより快適に持てる。

これらのハンドルが対角線上に設けてあるた
め、包装体を片手で持上げると上方と内方の両方
向に向いた力のベクトルがバンド２０に加えられ
る。この複合ベクトルは穴の最も内側の1/4円部
に加わり、最も外側のバンド領域を、更にしつか
りとびんと圧接結合させ、ハンドルがあつた開口
に結合しているびんを一層しつかりと保持するの
に役立つ。この力は純粋な鉛直力やひきはがし力
に対して好ましい。

中央ウエブ２８に隣接して作られている小孔６
２は搬送具の材料の重量を減小させて、各びんを
保持する個々のバンドの形成に役立つ。他の凹部
５８は屈曲を容易にし、びんを取巻いて取付ける
バンドを個々に孤立させる。

各びん１２の胴部５０は肩部５２によつて小径
の首部５４へ連接移行し、首部の上端の注出口に
は適当なキヤツプまたは密閉装置５６が取付けて
ある。

本発明は図示の実施例に限定されず、特許請求
の範囲に記載された技術思想の枠内で設計を種々
に変更して実施することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の一実施例の平面図、
第２図は同上で包装体を形成した状態の側面図、
第３図は第２図の平面図である。図中、１２はび
ん、１４は本発明の包装体作製装置、１６，１８
は容器受入開口、２０，２２はバンド、２４は縦
ウエブ、２６は横ウエブ、３６はハンドルないし
指把持ループ部材、４２はヒンジ、５０はびんの
胴体領域、５４は同じく首部、A₁は縦軸、A₂，
A₃，A₄は横列軸を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 円筒形の胴体と、注出口部で終る縮小径の首
   部とを有する複数の容器を合体させるための包装
   体作製装置であつて、 上記装置が伸縮性の弾性変形可能なプラスチツ
   クシート材より成り、かつ、形状再形成自在の容
   器受入兼把持開口を形成する一体的に連結された
   バンドより成る少くとも縦の２列と、横に３行の
   横列と、前記装置の両側縁間のほゞ中間に形成さ
   れた縦軸とを含み、前記縦列は前記縦軸の対向側
   部に位置し、複数の横列軸が前記縦軸に対し垂直
   に配置してあり各横列軸は横方向の外側バンドセ
   グメントを前記セグメントの各々縦方向の両端部
   の中間点で横切るように配置してあり、横列内で
   横ウエブが隣接した対の開口を一体に連接して前
   記縦軸上に横たわり、縦列内で縦ウエブが隣接し
   た対の開口を一体に連接し、一対の指把持部ルー
   プ部材が各々前記装置の端部横列内の対角線状の
   対向開口の内側縁から延び、前記各ループ部材は
   ヒンジから延出していて、前記ヒンジにより前記
   対角線上の端部横列開口の1/4円部へ固着し、前
   記1/4円部は前記開口と結合した横ウエブと縦ウ
   エブの間にあり、斯くして前記指把持ループ部材
   はびん状容器を取付ける前には搬送装置の平面内
   における関連開口の両端に延びるような形状並び
   に配置となつていて、容器を開口と結合させる
   と、それに応じて前記装置の平面に対し上方へ突
   出するようになつている包装体作製装置。 ２ 特許請求の範囲１の包装体作製装置におい
   て、各指把持ループが指を入れるのに充分な大き
   さの指入孔を含み、前記指入孔の周囲は容器受入
   開口の周囲より小さく、前記容器受入開口の周囲
   は前記容器の胴体の周囲より小さい包装体作製装
   置。 ３ 特許請求の範囲２の包装体作製装置におい
   て、前記指入孔は、少くとも部分的にバンドによ
   り囲まれ、前記バンドの外周は容器受入開口の内
   周に千切れ易く固着している包装体作製装置。 ４ 前記特許請求の範囲３の包装体作製装置にお
   いて、前記指入れバンドは前記ヒンジから最も離
   隔したバンドの領域内に形成されている包装体作
   製装置。