JPH0455501A - 乱形張り用石張り板およびその施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、乱形張り用石張り板および乱形張り用石張り
板の施工方法に関するものである。

「従来の技術」 例えば歩道、自転車道、広場などでは、従来より路面の
美観を高める工夫が種々なされているが、その一つに石
張り又は石積みの乱形張りによる手段がある。これは、
例えば砕石した割石などを使って、予めデザイナ−がデ
ザインした乱形のデザインに沿って、現場で石材工が、
割石を敷設するとともに、割石の間の目地を埋めて一体
化するもので、努めて自然の味を出すように施工されて
いる。

ところで、この種の施工方法は古くから経験的に確率さ
れてきたものであるが、割石等の敷設作業は現場での石
材工による技術によるところが突きいため、当初のデザ
インを完璧に再現することが難しいという問題点があっ
た。しかも、その施工は、現場での石材工による砕石作
業が含まれるため、作業能率が悪く、コスト高になり易
いといった問題点もあった。

「発明が解決しようとする課題」 本発明は前記した従来技術における次のような問題点を
解決せんとするものである。

第１に、割石等の敷設作業は現場での石材工による技術
に左右されるため、当初のデザインを完璧に再現するこ
とが難しいという問題点である。

第２に、乱形張りによる従来の施工は、現場での石材工
による砕石作業が含まれるため、作業能率が悪く、コス
ト高になり易いといった問題点である。

本発明は前記事情に鑑みて提案されたもので、その目的
とするところは、乱形張りの工業化を図り得て、現場で
の施工作業を単純化させ、コスト低下を図ることのでき
る乱形張り用石張り板およびその施工方法を提供するこ
とにある。

「課題を解決するための手段Ｊ かかる目的を達成するために本発明は、石積みもしくは
石張りの乱形張りに用いられかつ全体が多角形に形成さ
れた乱形張り用石張り板であって、乱形張り用に調製し
た粒径を有する砕石等の粒状物と、これら粒状物の間の
間隙に充填されて粒状物を一体化する目地材とから構成
し、かつ、前記粒状物を石張り板の各辺に沿って並べる
とともに、粒状物の石張り板の辺に面する外形を石張り
板の辺に沿って形取りしたことを特徴とするものである
。

また、同様の目的を達成するために本発明は、路盤また
はのり面の表面に多角形に形成された乱形張り用の石張
り板を、当該石張り板の各辺を相互に突き合わせながら
敷設することにより、複数の石張り板で路盤またはのり
面を埋めるようにした乱形張り用石張り板の施工方法で
あって、予め石張り板を乱形張り用に調製した粒径を有
する砕石等の粒状物とこれら粒状物の間の間隙に充填さ
れて粒状物を一体化する目地材とにより構成するととも
に、粒状物を石張り板の各辺に沿って並べ、粒状物の石
張り板の辺に面する外形を石張り板の辺に沿って形取り
しておくことを特徴とするものである。

「作用」 本発明によれば、石張り板の表面が予め乱形の模様が出
るようにパターン化されているので、石張り板を現場で
繰り返し敷設するだけで、現場で容易に乱形の割付けに
従って施工することが可能になる。

「実施例」 以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明にがかる乱形張り用石張り板を用いた施
工方法の一実施例を示すもので、歩道の路盤を施工する
場合の斜視図が示されている。

図中符号１は乱形張り用石張り板であり、この石張り板
１は、全体が多角形（図示例では六角形）に形成されて
おり、具体的には、乱形張り用に調製した粒径を有する
砕石等の粒状物２と、これら粒状物２の間の間隙に充填
されて粒状物２を一体化する目地材３を主体として構成
され、複数の粒状物２が従来の乱形のデザインを基準に
乱形のパターンに配列されているものである。

そして、前記粒状物２は、石張り板１の中央に配置され
る基準石２ａと、この基準石２ａの周囲にこの基準石２
ａを一周するようにして並べられる大小９つの縁取り石
２ｂ、２ｃと、これら基準石２ａと縁取り石２ｂ、２ｃ
との間の目地に埋め込まれる小型の目地理め石２ｄとが
用いられ、これらは工場などにおいて砕石された石を選
定することにより得られるものである。

また、石張り板１の周囲に位置するする縁取り石２ｂ、
２ｃは石張り板１の各辺に沿って並べられる形態に、縁
取り石２ｂ、２ｃの石張り板の辺に面する外形が石張り
板の辺に沿って形取りされた構成となっている。すなわ
ち、各縁取り石２ｂ。

２ｃは、その外側が、六角形の石張り板の形状に沿う様
に角が調製され、基準石２ａを中心に縁取り石２ｂ、２
ｃを配置したときに、全体が六角形になるよう【こなっ
ている。

なお、実施例では、粒状物２として砕石した石を所定の
粒度に調製したものを使用したが、本発明では、砕石し
た石に限定されず、例えば自然石に似せて作ったプラス
チックなどを使用することも可能である。

また、目地材３としては、モルタルセメントなどが適用
されるが、粒状物を一体化できるものであれば、他のも
のであっても良い。

なお、このような構成の石張り板ｌを得るには、例えば
工場において石を砕石し、砕石した石を乱形張り用に調
製して、この石の中から基準石、縁取り石、目地部め石
となるものなどを選び、これらを石張り板の型の中に配
設して、目地材を充填すれば良い。

次に、以上のように構成された六角形の石張り板ｌを用
いて実際に路盤などを舗装するには、捨てコンクリート
と砂利などによって基礎部を施工した後に、石張り板１
の各辺を相互に突き合わせながら敷設する工程を繰り返
し、石張り板１の間の目地部をセメントモルタルあるい
は敷砂なとで埋めれば良い。

この操作によって、路盤表面には複数の石張り板ｌの組
合わせによる乱形のパターンが現呂され、歩道表面が第
１図に示すように、乱形のデザインに構成される。

実施例では、石張り板１の表面が粒状物２により予め乱
形の模様が出るようにパターン化されて配設されている
ので、石張り板１を現場で繰り返し敷設するだけで、現
場で容易に乱形の割付けに従って施工することが可能に
なる。特に、現場では、前記石張り板１を、その各辺を
突き合わせながら敷設する作業による単純作業で、乱形
のデザインに石張りすることができるので、石材工によ
る技術に左右されることがなく、現場での作業能率を向
上させることができ、また、デザイナ−による設計当初
のデザインにそって路盤を舗装することができるので、
全体的な外観をも向上できるといった長所がある。

また、第２図は本発明の他の実施例を示すもので、この
実施例では４つの粒状物２ｘからなる石張り板ＩＡによ
って、路盤を敷設するようにしたものである。この場合
の粒状物２Ｘは縁取り石としての機能を有し、目地をク
ランク状に形成するようにして配置された構造となって
いる。

なお、このような構成の石張り板ＩＡによっても、デザ
イン的には先の実施例のものとは異なるが、施工等にお
いて先の実施例と同様の作用効果を奏することができる
。

なお、前記した実施例では路盤を石張りする場合を例に
取って説明したが、本発明は実施例のものに限定される
ものではなく、石積みする場合にも同様に適用すること
が可能である。

「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、次の様な優れた効
果を奏することができる。

（ａ＞請求項１記載の乱形張り用石張り板は、石積みも
しくは石張りの乱形張りに用いられかつ全体が多角形に
形成された乱形張り用石張り板であって、乱形張り用に
調製した粒径を有する砕石等の粒状物と、これら粒状物
の間の間隙に充填されて粒状物を一体化する目地材とか
ら構成し、かつ、前記粒状物を石張り板の各辺に沿って
並べるとともに、粒状物の石張り板の辺に面する外形を
石張り板の辺に沿って形取りしたことを特徴とするもの
であるから、工場での石材加工が可能になり、精度及び
品質を向上することができるとともに、乱形張りの工業
化を達成し得て、現場での施工作業を単純化させ、コス
ト低下を図ることのできるといった優れた効果を奏する
。

（ｂ）請求項２記載の乱形張り用石張り板の施工方法に
よれば、路盤またはのり面の表面に多角形に形成された
乱形張り用の石張り板を、当該石張り板の各辺を相互に
突き合わせながら敷設することにより、複数の石張り板
で路盤またはのり面を埋めるようにした乱形張り用石張
り板の施工方法であって、予め石張り板を乱形張り用に
調製した粒径を有する砕石等の粒状物とこれら粒状物の
間の間隙に充填されて粒状物を一体化する目地材とによ
り構成するとともに、粒状物を石張り板の各辺に沿って
並べ、粒状物の石張り板の辺に面する外形を石張り板の
辺に沿って形取りしておくことを特徴とするものである
から、現場での施工作業を単純化し得て、乱形張りの工
業化を達成し得るとともに、コスト低下を図ることので
きるといった優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の詳細な説明するために示したもので、第
１図は乱形張り用石張り板によって歩道の路盤を施工す
る場合の斜視図、第２図は本発明の他の実施例を示す第
１図と同様の斜視図である。 １・・・・・・乱形張り用石張り板、２・・・・・・粒
状物、３・・・・・・目地材。 出願人　　石川島建材工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）石積みもしくは石張りの乱形張りに用いられかつ全
   体が多角形に形成された乱形張り用石張り板であって、 乱形張り用に調製した粒径を有する砕石等の粒状物と、
   これら粒状物の間の間隙に充填されて粒状物を一体化す
   る目地材とから構成され、かつ、前記粒状物は石張り板
   の各辺に沿って並べられるとともに、粒状物の石張り板
   の辺に面する外形が石張り板の辺に沿って形取りされて
   いることを特徴とする乱形張り用石張り板。 ２）路盤またはのり面の表面に多角形に形成された乱形
   張り用の石張り板を、当該石張り板の各辺を相互に突き
   合わせながら敷設することにより、複数の石張り板で路
   盤またはのり面を埋めるようにした乱形張り用石張り板
   の施工方法であって、予め石張り板を乱形張り用に調製
   した粒径を有する砕石等の粒状物とこれら粒状物の間の
   間隙に充填されて粒状物を一体化する目地材とにより構
   成するとともに、粒状物を石張り板の各辺に沿つて並べ
   、粒状物の石張り板の辺に面する外形を石張り板の辺に
   沿って形取りしておくことを特徴とする乱形張り用石張
   り板の施工方法。