JPH0455338A - フリット及び絵の具 - Google Patents
フリット及び絵の具Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【定義】
本発明の請求項に用いた以下の用語
”主成分”は、相対的にみて、含有率が高いと見なされ
るものを指すものである。換言すれば、他の成分のうち
のいくつかが、主成分より含有率が高くても差し支えな
い。特に、ケイ素に関しては含有率が0%の場合も、便
宜上これを主成分と称する。 また、同じく以下の用語 ”・・・のうち少なくともどれか一つ・・・”は、数学
で用いられる場合と同様の意味である。 さらに、同じく以下の用語 ”ビスマス”ホウ素”ケイ素”ラン タニド”バリウム”リチウム”及び”ジルコニウム”は
それぞれ単体と化合物との両方を意味する。 ここで、7ランタニド”とは原子番号57から71まで
の元素を表わす。 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陶磁器、タイル、衛生陶器、瓦、ガラス等に
使用されるフリット及び、これを使用した絵の具に関す
る。 〔従来の技術〕 陶磁器を製造するには、本焼をしたものに、赤、黄、緑
などの絵の具で彩色した後、再び焼成する。絵の具はフ
リット(釉薬)に顔料を混合して造られるが、絵の具の
発色性を良くするために、フリットには通常30〜70
重量%の鉛が使われている。ところが、この絵の具を使
用して、陶磁器やガラス製の食器の内側に色絵を施した
場合、食品衛生法で定められた安全基準を越える量の鉛
が溶出することがあった。 鉛の溶出を解決するために、佐賀県はフリットに鉛を使
用しない、無鉛フリットをなるものを開発した。(19
B9.8.27新聞発表)佐賀県の開発した無鉛フリッ
トの成分は新聞発表によると、 ケイ酸、ホウ酸を主成分に、アルミナ、ジルコニア、ア
ルカリ土類金属、さらに鉛に代えて、希土類元素のラン
タニドに属するランタンの酸化物を加えたもの である。 〔発明が解決しようとする課題〕 佐賀県の開発した無鉛フリットは、無鉛という点では画
期的なものである。しかしながら、従来の有鉛のフリッ
トに比べて、 ■透明度が低い ■光沢度が低い という、実用上の問題点が依然として残されていた。 本発明は、前に述べた、■、■の問題点を解決したフリ
ット及びこれを使用した絵の具を提供することを課題と
する。 〔課題を解決するための手段〕 本発明のフリットは、従来品の主成分である、ホウ素、
ケイ素に加えて、ビスマスをもその主成分に組み込んだ
。 〔作用〕 この構成、即ち、 ビスマス、ホウ素、ケイ素 の3成分をフリットの主成分とすることにより、フリッ
トの透明度と光沢度とが増加する。 換言すれば、顔料を加えて絵の具とした場合、絵の具の
発色性が向上する。 〔実施例〕 まず、具体的な実施例を一つ示す。以下で用いる%は、
すべて重量%である。 ビスマスを含有するものとして 酸化ビスマス 43.5%ホウ素を含有す
るものとして 無水ホウ酸 29.0%バリウムを含有
するものとして 炭酸バリウム 2.9%リチウムを含有
するものとして 炭酸リチウム 2.9%ランタニドを含
有するものとして 酸化ランタン 7.2%ケイ素、アルミ
ナを含有するものとしてニューシーラントカオリン 1
4.5%、ただし、ニューシーラントカオリンの成分は
、無水ケイ酸36%、アルミナ51.4%、水分12.
6%である。 以上の原料を用いて製造したフリットを、透明度の高い
方からA、 B、 C1光沢度の高い方からa、
b、 cの3段階のレベルに分類すれば、 A、 aのレベルである。 以下、本発明の実施例を請求項に即して説明す請求項第
1項の場合 ビスマスを含有するものとして 酸化ビスマス 10〜80%ホウ素を含有す
るものとして 無水ホウ酸 30〜60%ケイ素を含有す
るものとして 無水ケイ酸 0〜30%の3成分を含有
するものは、 A、 aのレベルである。 ビスマスは医薬品にも使用されるものであり、無害であ
る。 請求項第2項の場合 ランタニドを含有するものとして 酸化ランタンを追加した場合、その含有量が5%未満の
場合 A、 a5〜10%の場合
B、 a10%以上の場合
B、 bのレベルである。 ランタンは、耐薬品性を向上させるために使用するもの
であり、無害である。 天然の原料を使用した場合、ランタンの中にはランタニ
ドの元素やその化合物がわずかづつ含有される。これら
の含有率を変化させることにより、相乗作用を引出し、
より良い結果を得ることもできる。 フリットを、絵の具の原料として使用する場合1.製品
によっては、必ずしも無色透明性は要求されない。つま
り、混合する顔料と同系等の色を帯びていても差し支え
ないのである。 これを利用すれば、無色透明なランタンの代わりに、同
じランタニドのネオジム等も使用できる。 請求項第3項の場合 バリウムを追加した場合、透明度も光沢度も変化しない
。 バリウムは、粘性を高めるために使用する。 リチウムを追加した場合、その含有量が3%未満の場合
光沢度が高くなる。 3%以上の場合 透明度も光沢度も低くなる。 リチウムは、光沢度を高めるために使用する。 しかし、その使用率が3%以上になると逆効果となる。 バリウムとリチウムを追加した場合、 粘性が高まる他は、リチウムを追加した場合と同じであ
る。 請求項第4項の場合 アルミナを追加した場合、その含有量が7〜10%の場
合 透明度が増す。 アルミナは、ガラス化を促進するために使用する。 アルミナは、ニューシーラントカオリンにみられるよう
に、天然の原料の中に必然的に含まれるものである。こ
れをあえて除去したものが、請求項第1項、請求項第2
項、及び請求項第3項に記載されたものである。 請求項第5項の場合 ジルコニウムを追加した場合、その含有量が1%以下で
も、 透明度も光沢度も1ランク低下する。 しかし、その反面化学的安定性が増す。 これを利用して、製品の目的により、 耐薬品性を高めたい、 膨張をおさえて、貫入を防ぎたい という場合に使用する。 請求項第6項の場合 顔、料を混合して絵の具とした場合、各々のフリットの
透明度と光沢度のレベルに対応した発色性がみられる。 例えば、フリットがA、 aレベルなら絵の具の発色
性も最高レベルである。 請求項第7項の場合 製品の目的により、 耐薬品性を高めたい、 膨張をおさえて、貫入を防ぎたい という場合に使用するジルコニウムは、必ずしもフリッ
トに含有させる必要はなく、最終段階で顔料と混合させ
ても良い。 この場合、絵の具の発色性は1ランク低下する〔発明の
効果〕 本発明のフリットは、従来品の主成分である、ホウ素、
ケイ素に加えて、ビスマスをもその主成分に組み込んだ
。このことにより、 a)フリットの透明度と光沢度が増加する。 換言すれば、顔料を加えて絵の具とした場合、b)絵の
具の発色性が向上する。 という効果が得られる。
るものを指すものである。換言すれば、他の成分のうち
のいくつかが、主成分より含有率が高くても差し支えな
い。特に、ケイ素に関しては含有率が0%の場合も、便
宜上これを主成分と称する。 また、同じく以下の用語 ”・・・のうち少なくともどれか一つ・・・”は、数学
で用いられる場合と同様の意味である。 さらに、同じく以下の用語 ”ビスマス”ホウ素”ケイ素”ラン タニド”バリウム”リチウム”及び”ジルコニウム”は
それぞれ単体と化合物との両方を意味する。 ここで、7ランタニド”とは原子番号57から71まで
の元素を表わす。 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陶磁器、タイル、衛生陶器、瓦、ガラス等に
使用されるフリット及び、これを使用した絵の具に関す
る。 〔従来の技術〕 陶磁器を製造するには、本焼をしたものに、赤、黄、緑
などの絵の具で彩色した後、再び焼成する。絵の具はフ
リット(釉薬)に顔料を混合して造られるが、絵の具の
発色性を良くするために、フリットには通常30〜70
重量%の鉛が使われている。ところが、この絵の具を使
用して、陶磁器やガラス製の食器の内側に色絵を施した
場合、食品衛生法で定められた安全基準を越える量の鉛
が溶出することがあった。 鉛の溶出を解決するために、佐賀県はフリットに鉛を使
用しない、無鉛フリットをなるものを開発した。(19
B9.8.27新聞発表)佐賀県の開発した無鉛フリッ
トの成分は新聞発表によると、 ケイ酸、ホウ酸を主成分に、アルミナ、ジルコニア、ア
ルカリ土類金属、さらに鉛に代えて、希土類元素のラン
タニドに属するランタンの酸化物を加えたもの である。 〔発明が解決しようとする課題〕 佐賀県の開発した無鉛フリットは、無鉛という点では画
期的なものである。しかしながら、従来の有鉛のフリッ
トに比べて、 ■透明度が低い ■光沢度が低い という、実用上の問題点が依然として残されていた。 本発明は、前に述べた、■、■の問題点を解決したフリ
ット及びこれを使用した絵の具を提供することを課題と
する。 〔課題を解決するための手段〕 本発明のフリットは、従来品の主成分である、ホウ素、
ケイ素に加えて、ビスマスをもその主成分に組み込んだ
。 〔作用〕 この構成、即ち、 ビスマス、ホウ素、ケイ素 の3成分をフリットの主成分とすることにより、フリッ
トの透明度と光沢度とが増加する。 換言すれば、顔料を加えて絵の具とした場合、絵の具の
発色性が向上する。 〔実施例〕 まず、具体的な実施例を一つ示す。以下で用いる%は、
すべて重量%である。 ビスマスを含有するものとして 酸化ビスマス 43.5%ホウ素を含有す
るものとして 無水ホウ酸 29.0%バリウムを含有
するものとして 炭酸バリウム 2.9%リチウムを含有
するものとして 炭酸リチウム 2.9%ランタニドを含
有するものとして 酸化ランタン 7.2%ケイ素、アルミ
ナを含有するものとしてニューシーラントカオリン 1
4.5%、ただし、ニューシーラントカオリンの成分は
、無水ケイ酸36%、アルミナ51.4%、水分12.
6%である。 以上の原料を用いて製造したフリットを、透明度の高い
方からA、 B、 C1光沢度の高い方からa、
b、 cの3段階のレベルに分類すれば、 A、 aのレベルである。 以下、本発明の実施例を請求項に即して説明す請求項第
1項の場合 ビスマスを含有するものとして 酸化ビスマス 10〜80%ホウ素を含有す
るものとして 無水ホウ酸 30〜60%ケイ素を含有す
るものとして 無水ケイ酸 0〜30%の3成分を含有
するものは、 A、 aのレベルである。 ビスマスは医薬品にも使用されるものであり、無害であ
る。 請求項第2項の場合 ランタニドを含有するものとして 酸化ランタンを追加した場合、その含有量が5%未満の
場合 A、 a5〜10%の場合
B、 a10%以上の場合
B、 bのレベルである。 ランタンは、耐薬品性を向上させるために使用するもの
であり、無害である。 天然の原料を使用した場合、ランタンの中にはランタニ
ドの元素やその化合物がわずかづつ含有される。これら
の含有率を変化させることにより、相乗作用を引出し、
より良い結果を得ることもできる。 フリットを、絵の具の原料として使用する場合1.製品
によっては、必ずしも無色透明性は要求されない。つま
り、混合する顔料と同系等の色を帯びていても差し支え
ないのである。 これを利用すれば、無色透明なランタンの代わりに、同
じランタニドのネオジム等も使用できる。 請求項第3項の場合 バリウムを追加した場合、透明度も光沢度も変化しない
。 バリウムは、粘性を高めるために使用する。 リチウムを追加した場合、その含有量が3%未満の場合
光沢度が高くなる。 3%以上の場合 透明度も光沢度も低くなる。 リチウムは、光沢度を高めるために使用する。 しかし、その使用率が3%以上になると逆効果となる。 バリウムとリチウムを追加した場合、 粘性が高まる他は、リチウムを追加した場合と同じであ
る。 請求項第4項の場合 アルミナを追加した場合、その含有量が7〜10%の場
合 透明度が増す。 アルミナは、ガラス化を促進するために使用する。 アルミナは、ニューシーラントカオリンにみられるよう
に、天然の原料の中に必然的に含まれるものである。こ
れをあえて除去したものが、請求項第1項、請求項第2
項、及び請求項第3項に記載されたものである。 請求項第5項の場合 ジルコニウムを追加した場合、その含有量が1%以下で
も、 透明度も光沢度も1ランク低下する。 しかし、その反面化学的安定性が増す。 これを利用して、製品の目的により、 耐薬品性を高めたい、 膨張をおさえて、貫入を防ぎたい という場合に使用する。 請求項第6項の場合 顔、料を混合して絵の具とした場合、各々のフリットの
透明度と光沢度のレベルに対応した発色性がみられる。 例えば、フリットがA、 aレベルなら絵の具の発色
性も最高レベルである。 請求項第7項の場合 製品の目的により、 耐薬品性を高めたい、 膨張をおさえて、貫入を防ぎたい という場合に使用するジルコニウムは、必ずしもフリッ
トに含有させる必要はなく、最終段階で顔料と混合させ
ても良い。 この場合、絵の具の発色性は1ランク低下する〔発明の
効果〕 本発明のフリットは、従来品の主成分である、ホウ素、
ケイ素に加えて、ビスマスをもその主成分に組み込んだ
。このことにより、 a)フリットの透明度と光沢度が増加する。 換言すれば、顔料を加えて絵の具とした場合、b)絵の
具の発色性が向上する。 という効果が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)ビスマス、ホウ素、ケイ素を、主成分として含有
することを特徴とするフリット。(2)ランタニドのう
ち、少なくともどれか一つを含有することを特徴とし、 請求項第1項に記載の条件を満たすフリット。 (3)バリウムとリチウムのうち、少なくともどれか一
つを含有することを特徴とし、 請求項第1項、第2項に記載の条件のうち、少なくとも
どれか一つの項に記載の条件を満たすフリット。 (4)アルミナを含有することを特徴とし、請求項第1
項、第2項、第3項に記載の条件のうち、少なくともど
れか一つの項に記載の条件を満たすフリット。 (5)ジルコニウムを含有することを特徴とし、請求項
第1項、第2項、第3項、第4項に記載の条件のうち、
少なくともどれか一つの項に記載の条件を満たすフリッ
ト。 (6)請求項第1項、第2項、第3項、第4項、第5項
に記載の条件のうち、少なくともどれか一つの項に記載
の条件を満たすフリットに、顔料を混合したことを特徴
とする絵の具。 (7)請求項第1項、第2項、第3項、第4項に記載の
条件のうち少なくともどれか一つの条件を満たすフリッ
トに、 顔料とジルコニウムとを、混合したことを特徴とする絵
の具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16726790A JPH0455338A (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | フリット及び絵の具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16726790A JPH0455338A (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | フリット及び絵の具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455338A true JPH0455338A (ja) | 1992-02-24 |
Family
ID=15846570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16726790A Pending JPH0455338A (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | フリット及び絵の具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0455338A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018518542A (ja) * | 2015-04-20 | 2018-07-12 | 張利 | Bz高温彩釉磁器絵画の制作方法 |
-
1990
- 1990-06-25 JP JP16726790A patent/JPH0455338A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018518542A (ja) * | 2015-04-20 | 2018-07-12 | 張利 | Bz高温彩釉磁器絵画の制作方法 |
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