JPH045523A - 調律器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、楽器の音等のピッチを検出し、そのピッチに
対応するズレをセント偏差で表示する調律器に関するも
のである。

〔発明の概要〕

本発明は、入力された楽器音信号のピッチを検出し、セ
ント偏差を表示する調律器において、複数の表示セグメ
ントあるいは針弐メータ等からなる表示部と、該表示部
のセント表示における表示データを複数のセント範囲に
おいて補正された形で記憶し、その中から設定される表
示データを該表示部へ出力するよう制御するセント範囲
設定部とを設け、目標とする調律のセント範囲外では、
従来の表示ステップで表示し、目標とするセント範囲内
になると微量なセントのズレもわかるよう表示ステップ
が拡大して視認性を向上させ、精度の高い調律を可能と
するものである。また、スイッチ部でセント範囲を選択
することにより、調律スタイルに合わせたセント表示を
提供することもできるようにしたものである。

〔従来の技術〕

従来の調律器におけるセント表示の仕方は、針弐メ」り
の文字板に表示範囲幅となるセントが印刷されていて指
針の示す位置で読取る方法、あるいは発光ダイオード等
から成る複数の表示セグメントを配列してセントに対応
する所定のセグメントを点灯する方法があるが、いずれ
の方法も表示範囲幅は１種類のみで固定であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の調律器は、針式メータの場合、第８図中に示すよ
うに、ピッチずれ幅の表示範囲は一５０〜＋５０セント
であり、１目盛間の範囲は１０セントステツプとなる。

この場合、特に−１０セントから＋１０セントの範囲は
操作者が注視する場所で、１セントから数セントのずれ
量を示す場合、指針の移動量が少なく極めて見にくいと
いう欠点がある。

また、発光ダイオード等から成る複数の表示セグメント
の場合は、該針弐メータの表示分解能に比べ格段に劣る
ため、前記示した欠点がより顕著となっていた。

〔課題を解決するための手段〕

被調律信号が入力される入力部と、該入力部の信号を波
形整形する波形整形部と、該波形整形部の出力信号を受
けてピッチを抽出するピッチ抽出部と、該ピッチ抽出部
のピッチを受けてオクターブと音名を求めるオクターブ
・音名検索部と、前記ピッチよりセント偏差を計算する
セント値演算部と、センチ値の他、オクターブ、音名等
の検索結果を表示する表示部とを備え、前記セント値演
算部の出力を受け、表示部のセント表示における表示デ
ータを複数のセント範囲において補正された形で記憶し
、その中から設定される表示データを該表示部へ出力す
るセント範囲設定部を具備させて調律時の視認性を向上
させるようにしたものである。

〔作用〕

セント値演算部より出力されるセント信号に基づき、表
示部からセント表示する指示状態において、複数の表示
範囲から所定の表示範囲を選択し、それに適した指示状
態のデータを出力するセント範囲設定部を備えたから、
例えば、表示範囲が一５０セントから＋５０セント中で
セント値が一１０セントから＋１０セントの範囲になっ
た場合、表示範囲を一１０セントから＋ｌＯセントに選
択し、それに伴う指示状態の変更となり、１セントから
数セントのズレ量を示す表示度合いが拡大し、従来、極
めて見にくかった数セントのズレ量を簡単に認識できる
ようにした。また、ＬＥＤ素子等からなる表示セグメン
トにおいても調律目標とするセント範囲になれば、同様
に表示分解能を上げるようにしたものである。

〔実施例〕

以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
１図は本発明の調律器のブロック図であり、入力部１は
、楽器の音などを電気信号Ａに変換するためのマイクや
圧電ピックアンプ、あるいはエレキギターなどの出力端
子が挿入されるジャック類から構成される。波形整形部
２は入力された前記電気信号Ａをピッチ抽出部３におい
て処理ができるようにパルス信号Ｂに変換し、ピッチ抽
出部３に出力する。ピッチ抽出部３は、パルス信号Ｂを
受けその信号のピッチを抽出し、抽出したピッチをオク
ターブ・音名検索部４に出力する。

オクターブ・音名検索部４は、抽出されたピッチに対応
するオクターブおよび音名のテーブルを参照して入力さ
れたピッチのオクターブと音名を検索する。検索された
オクターブと音名および抽出されたピッチはセント値演
算部５に出力される。

セント値演算部５は、前記オクターブ・音名検索部４で
検索したオクターブと音名からの基準ピッチに対し、入
力されたピッチがどれだけズしてい演算部５で求まった
セント偏差値はセント範囲設定部６に出力され、オクタ
ーブおよび音名は表示部７へ出力されるか、又は、前記
オクターブ・音名検索部４から直接表示部へ出力される
か処理手段に応じてどちらでも構わない、セント範囲設
定部６は、表示部の表示範囲に対し複数のセント範囲に
応じたセント偏差値の指示状態のテーブルを持ち、セン
ト偏差値が所定の範囲内になるとセント範囲を変更しそ
れに応じた指示状態の信号を表示部７へ出力する。ピッ
チ抽出演夏手段７は、ピッチ抽出部３からセント範囲設
定部６迄で構成される。

次に本発明の調律器のセント範囲設定部６の動作につい
て詳しく説明する。

第４図は、セント範囲設定をＣＰＵ等により実現する場
合のフローチャートを示しており、これに基づいて動作
内容を説明する。初めに変数ｉは、表示部７から表示さ
れる複数のセント範囲の個々に対応して示され、複数の
セント範囲はθ〜Ｎまでの変数に置き換えられる。定数
ＯＦＦは、例えば−５０セントから＋５０セントの範囲
のように通常表示部７から表示されるセント範囲を示し
、０〜ｎまでのいずれかに属する。テーブルＣ■ｉ　ｎ
　（１１は、セント範囲の最下限値がｎ個分だけ記憶さ
れている。テーブルＣ５ａｘｆｉｌは、セント範囲の最
上限値がｎ個分だけ記憶されている。ＭｉｎＢｕｆは最
下限値を、ＭａｘＢｕｆは最上限値を格納するバッファ
である。変数Ｃｅｎ　ｔには、セント値演算部４より入
力されたＣｅｎｔが記憶されている。変数ｉは、変数ｉ
あるいは定数ＯＦＦが格納され、テーブルＣ４ａ　ｔａ
　（ｊ＋　ｘ）のアドレス中下位アドレスを示す。変数
ＸはテーブルＣｎ　ｔＡｄｊ　（ｘｉのアドレスおよび
テーブルＣ−Ｄａｔａ（Ｊ＋Ｘ）のアドレス中下位アド
レスを示す。

テーブルＣｎｔＡｄｊ（Ｘｉには、初期アドレスから順
にセント値が記憶されている。テーブルＣ−Ｄａｔａ（
ｊ。

Ｘ）は、表示部７の表示手段に応じ、上位アドレスｊで
示される０〜ｎ個のセント範囲と共に、なおかつ、下位
アドレスＸで示される。セント値を表示するための補正
されたデータが記憶されている。

バッファＯＵＴは、表示部７ヘデータを出力するための
出力バッファである。

（１１セント範囲を通常以外に設定した場合■選択した
セント範囲Ｎをｉに代入する。

■ｉとＯＦＦを比較する。

■ＭｉｎＢｕｆにＣｏ１ｎ（１）を代入する。

■ＭａｘＢｕｆにＣｏａｘ（１１を代入する。

■Ｃｅｎ　ｔとＭｉｎＢｕｆを比較する。

Ｃｅｎ　ｔがＭｉｎＢｕｆより小さい場合は、■ｉにＯ
ＦＦを代入する。

Ｃｅｎ　ｔがＭｉｎＢｕｆより大きいか等しい場合は、
■ｊにｉを代入する。

■Ｘに０を代入する。

＠ＣｎｔＡｄｊ（ｘ）とＣｅｎｔを比較する。

ＣｎｔＡｄｊ（ｘｌとＣａｎ　ｔが等しくない場合、■
Ｘにｚ＋１を代入し、［相］の処理に戻る。

ＣｎｔＡｄｊ（ＸｌとＣｅｎ　ｔが等しい場合＠Ｃ−Ｄ
ａｔａ（ｊ、　Ｘ）をＯＵＴに代入する。

（２）セント範囲を通常に設定した場合■セント範囲Ｎ
　（＝ＯＦＦ）をｉに代入する。

■ｉとＯＦＦを比較する。

ｉとＯＦＦは等しいので■の処理に行く。

■ｊにｉを代入する。

■ＸにＯを代入する。

＠ＣｎｔＡｄｊ（ｘｌとＣｅｎ　ｔを比較する。

Ｃｎ　ｔＡｄｊ　ＴｘｌとＣｅｎ　ｔが等しくない場合
■ＸにＸｌｌを代入し、［相］の処理に戻る。

ＣｎｔＡｄｊＴｘｌとＣｅｎ　ｔが等しい場合０Ｃ−Ｄ
ａｔａ（ｊ＋　ｘ）をＯＵＴに代入する。

上記いずれの場合も＠の処理が終了後は次の設定処理の
ため■に戻る。

第５図から第８図は、本発明の調律器の表示状態図であ
り、図中Ｌ１がらＬｉ２はＬＥＤ表示素子を示し、針弐
メータで表示部が構成された場合の例である。第５図か
ら第８図のセント表示範囲は通常の場合−５０セントか
ら＋５０セントの範囲で、また、セント範囲を通常以外
に設定できる範囲は１０セントから＋１０セントの範囲
の場合である。

第５図と第６図は、セント範囲を設定した場合において
、−２５セントと一７セントを示した状態である。第４
図で説明した内容に基づき簡単に説明するｅ　ＭｉｎＢ
ｕｆには一１０セントが代入され、ＭａｘＢｕｆには＋
１０セントが代入される。−２５セントの入力の場合は
ＭｉｎＢｕｆとＭａｘＢｕｆの範囲からはずれるため、
第５図に示すように通常の範囲状態となり、ＬＥＤ素子
Ｌ２とＬ３が点灯して通常範囲であることを示す。ここ
でＬＥＤの制御は変数ｊを検索することで通常範囲かそ
れ以外かがねかりＣ−Ｄａｔａ（Ｊ＋Ｘ）と共にＬＥＤ
ＷＪｍのデータをＯＵＴに出力して表示できる。又、針
穴メータは通常範囲の状態で２５セントであることを示
す。−７セントの入力の場合はＭｉｎＢｕｆとＭａｘＢ
ｕｆの範囲内となるため、第６図に示すように通常の範
囲外の設定状態となり、Ｌ５とＬ８が点灯し一１０セン
トから＋１０セントの範囲であることを示す。又、針穴
メータは一１０セントから＋１０セントの範囲の状態で
一７セントであることを示す。第７図と第８図は、セン
ト範囲を設定せずに通常状態の場合において、＋３０セ
ントと一７セントを示した状態である。変数ｉには定数
ＯＦＦが代入され、ＭｉｎＢｕｆとＭａｘＢｕｆの範囲
検索処理をせずに通常範囲であることをＬＥＤ素子り、
１０．　　Ｌｌｌ、　　Ｌｉ２．　　Ｌｉ２が点灯して
示す。針穴メータは、第７図で３０セントを、第８図で
一７セントを示している状態である。

第９図と第１０図は、従来の調律器の針穴メータで表示
された場合の状態図であり、第９図は一２５セントを、
第１０図は一７セントを示している。

ここで、本発明の調律器と比較してみた場合、操作者が
特に注目する一１０セントから＋１０セントの範囲にお
いて、第１０図に比べ第６図で示した例のように指示の
変化が大きく、微量の変化具合がよくわかるようになる
。

第３図は、第５図から第８図で示した表示の他の表示部
を構成するブロック図である。

第３図中１は入力部であり、２は波形整形部、７はピッ
チ抽出演算手段、８は表示部、９はセント範囲選択回路
、１０は表示駆動回路である。表示部８中ＳＧｎは、セ
ント値表示セグメントであり、Ｃ−５ＧＡは一例として
一５０セントから＋５０セントの範囲を示すセグメント
であり、Ｃ−５ＧＡは一例として一１０セントから＋１
０セントの範囲を示すセグメントである。これらのセグ
メントは液晶表示素子あるいはＬＥＤ素子などから構成
されている。セント範囲選択回路９は、第１図中のセン
ト範囲設定部６の構成要因である。

第１１図は、セント範囲選択回路９と表示駆動回路１０
の回路図である。第１１図中ＩＮＩ〜Ｉ８３はインバー
タであり、ＡＮＤ１〜ＡＮＤｎはＡＮＤゲートであり、
ＯＲ１〜ＯＲｎはＯＲゲートであり、Ｒ１−Ｒｎは抵抗
であり、ＴＲ１〜ＴＥｎはトランジスタである。また、
ＡＮＤゲートとＯＲゲートでマルチプレクサを構成して
いる。セント範囲選択回路９はマルチプレクサを、また
、抵抗とトランジスタの構成されるＬＥＤドライバは表
示駆動回路１０の一実施例を示している。第１１図中Ｖ
ＤＤは電源電圧を示し、Ｃ−ＤＡ１〜Ｃ−ＤＡｎとＣ−
ＤＢ　１〜Ｃ−ＤＢ　ｎはバシファＯＵＴに相当する出
力ポートである。

第１１図は、第４図で説明したテーブルＣ−Ｄａｔａ（
ｊ。

Ｘ）において通常のセント範囲（ここでは−５０セント
〜＋５０セント）と通常以外のセント範囲（ここでは−
１０セントから＋１０セント）のいずれかを選択した状
態で出力した例を示したが、通常のセント範囲を出力ポ
ートＣ−ＤＡ　１〜Ｃ−ＤＡ　ｎで、通常以外のセント
範囲を出カポ−！−Ｃ−ＤＢＩ〜Ｃ−ＤＢｎで両方のデ
ータを出力した場合の回路接続例である。第１２図には
、第１１図の場合のテーブルＣ−Ｄａｔａ（ｊ、　ｘ）
の記憶データの一例を示すが、第１２図中セントリミッ
トと変数Ｃｅｎ　ｔを比較し、Ｃｅｎ　ｔが存在するリ
ミフトのＣ−ＤＡ　ｎおよびＣ−ＤＢ　ｎのデータを出
力ポートからマルチプレクサへ出力する。そしてどちら
のデータを選択するかの信号ＣＮＩで制御され、例えば
第５図から第８図で示した表示動作のように制御される
。第１２図中“Ｈ”はハイレベルであり、本回路ではＯ
ＦＦの状態を示し、また“Ｌ゛はローレベルであり、本
回路ではＯＮの状態を示す。

第２図は、セント範囲設定部６の設定手段において、第
４図で説明した変数ｉの設定をスイッチ部材および電子
スイッチ等から構成される切換部１１で行うためのブロ
ック図である。切換部１１において操作者が自由に設定
可能であることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

本発明による調律器は、以上のように構成と作用とを備
えているため、調律を目標とするセント範囲の微量なセ
ント動作が拡大され、より精度の高い調律を提供すると
共に、従来に比べ視認性が格段に良くなることで迅速な
調律が可能となる。

また、精度の高い調律をするか、あるいはラフな調律を
するかのように調律スタイルに応じて操作者が自由に設
定できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の調律器のブロック図、第２図は本発明
の調律器の他の例を示すブロック、第３図は本発明の調
律器の他のブロック図、第４図はセント範囲設定のフロ
ーチャート、第５図と第６図と第７図及び第８図は本発
明による表示の一実施例を示す説明図、第９図と第１０
図は従来の調律器の表示例を示す説明図、第１１図はセ
ント選択回路と表示駆動回路の回路図、第１２図はセン
ト範囲表示テーブルの一例を示す説明図である。 １・・・入力部 ２・・・波形整形部 ３・・・ピッチ抽出部 ４・・・オクターブ・音名検索部 ５・・・セント値演算部 ６・・・セント範囲設定部 ７・・・ピッチ抽出演算手段 ８・・・表示部 ９・・・セント範囲設定回路 １０・・・表示駆動回路 １１・・・切換部 出願人　セイコー電子工業株式会社 代理人　弁理士　林　　敬　之　動 画１図 第２図 ８　表示部 本発明の調律器の他のブロック図 第３図 セント！ｉ！四設定のフローシート 第　４　図 第 図 第 図 第 図 第 図 躬 図 第 図 セレト選択Ｕ３蹟と表ホ１Ｖ動囮路の口２６図第１１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）楽器あるいは該楽器より出力される電気信号など
   の被調律信号と基準となる信号との偏差を用いて調律を
   行う調律器において、少なくとも被調律信号が入力され
   る入力部と、該入力部の信号を波形整形する波形整形部
   と、該波形整形部の出力信号を受けてピッチを抽出する
   ピッチ抽出部と、該ピッチ抽出部のピッチを受けてオク
   ターブと音名を求めるオクターブ・音名検索部と、前記
   ピッチよりセント偏差を計算するセンサ値演算部と、セ
   ント値の他、オクターブあるいは音名等を表示する表示
   部とを備え、該セント値演算部の出力信号を受け、該表
   示部のセント表示における表示データを複数のセント範
   囲において補正された形で記憶し、その中から設定され
   る表示データを該表示部へ出力するよう制御するセント
   範囲設定部を設けたことを特徴とする調律器。
2. （２）第１項において、該セント範囲設定部から得られ
   る複数のセント範囲において補正された表示データから
   必要なデータを表示部へ出力するために外部から選択で
   きる切換部を備えたことを特徴とする調律器。