JPH0453783B2

JPH0453783B2 -

Info

Publication number: JPH0453783B2
Application number: JP59004217A
Authority: JP
Inventors: Guranje Moorisu
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1983-01-13
Filing date: 1984-01-12
Publication date: 1992-08-27
Also published as: EP0116508B1; DE3464204D1; JPS59143838A; US4552315A; EP0116508A1; ES8406866A1; ES528827A0; OA07629A; DE116508T1; MX157980A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、ロール状ウエブの分配装置に係る。

本発明は、更に詳しくは、リール又は巻心に巻
かれたロール状ウエブを所定の長さずつ繰出す装
置の分野に係る。限定はされないが特に、紙、脱
脂綿及びその他の清拭用品の繰出しと切断とを同
時に行なう装置に係る。

ロール状ウエブの分配装置に関して、従来、
種々の形式のものが市販されており、例えば、操
作レバーを手動で操作することにより、使用ロー
ルをスペアロールと交換するように構成された分
配装置がある。

本発明の目的は、第１のロールのウエブが所定
量まで消費された際に、第２のロールからウエブ
を分配し得る位置に第２のロールを自動的に配置
し得る、ロール状ウエブの分配装置を提供するこ
とにある。

本発明によれば、前述の目的は、第１のロール
と第２のロールとを収容するためのケーシング
と、第１のロールを回転自在に支持すべく、一端
が第１の軸の回りに回動自在にケーシングの中央
部に取付けられた第１の支持手段と、第２のロー
ルを回転自在に支持すべく、一端が前述の第１の
軸と実質的に平行な第２の軸の囲りに回動自在に
ケーシングの上部に取付けられた第１の支持手段
と、前述の支持された第１のロールから繰出され
るウエブの自由端をケーシングの外部に誘導すべ
く、前述の第１の軸と実質的に平行な第３の軸の
囲りに回転自在にケーシングの下部に設けられた
ドラムと、第１の支持手段の他端に支持される第
１のロールをドラムに押圧すべく、一端がケーシ
ングに取付けられ、他端が第１の支持手段に取付
けられた押圧手段と、第２の軸と実質的に直行す
る方向に伸長すると共に第２の軸と実質的に平行
な軸の囲りに回動自在に設けられており、一端が
第２の支持手段の他端と係合した際には、第２の
支持手段の他端に支持される第２のロールを前述
の支持された第１のロールから離間して保持する
ように構成されたフツクと、前述の支持された第
１のロールの径が所定の値にまで減少した際にフ
ツクの一端と第２の支持手段との係合を解除すべ
く、一端が第１の支持手段の中央部に蝶着され、
他端がフツクの他端に回動自在に蝶着された係合
解除手段と、前述の解除された第２の支持手段が
前述の支持された第２のロールの重量により下方
に向つて回動する期間中、第１の支持手段を上方
に向けて回動させて前述の支持された第１のロー
ルを第１の支持手段から放出させ、且つ、前述の
回動される第１の支持手段の他端と前述の回動す
る第２の支持手段の他端とを相互に近接させて、
前述の支持された第２のロールを第２の支持手段
から放出させるべく、一端が、前述の第２の軸に
関して第２の支持手段の他端と反対側に位置する
第２の支持手段の端部に回動自在に取付けられ、
他端が前述の第１の軸と前述の蝶着された係合解
除手段の一端との間に位置する第１の支持手段の
部位に蝶着された連結ロツドと、第２のロールが
第２の支持手段から放出された際、第２の支持手
段をフツクに向けて回動させるべく、一端がフツ
クの他端に連結され、他端が前述の第２の軸と第
２の支持手段の他端との間の第２の支持手段の部
位に取付けられたスプリングとを有しており、連
結ロツドは、第２の支持手段がフツクに向けて回
動する際、前述の上方に回動した第１の支持手段
を下方に向けて回動させて、前述の放出された第
２のロールを第１の支持手段の他端に保持させる
ように構成されているロール状ウエブの分配装置
により達成される。

本発明のロール状ウエブの分配装置において
は、押圧手段は、第１の支持手段の他端に支持さ
れる第１のロールをドラムに押圧すべく、一端が
ケーシングに取付けられ、他端が第１の支持手段
に取付けられており、フツクは、第２の軸と実質
的に直交する方向に伸長すると共に第２の軸と実
質的に平行な軸の囲りに回動自在に設けられてお
り、一端が第２の支持手段の他端と係合した際に
は、第２の支持手段の他端に支持される第２のロ
ールを前述の支持された第１のロールから離間し
て保持するように構成されており、係合解除手段
は、前述の支持された第１のロールの径が所定の
値にまで減少した際にフツクの一端と第２の支持
手段との係合を解除すべく、一端が第１の支持手
段の中央部に蝶着され、他端がフツクの他端に回
動自在に蝶着されており、連結ロツドは、前述の
解除された第２の支持手段が前述の支持された第
２のロールの重量により下方に向つて回動する期
間中、第１の支持手段を上方に向けて回動させて
前述の支持された第１のロールを第１の支持手段
から放出させ、且つ、前述の回動される第１の支
持手段の他端と前述の回動する第２の支持手段の
他端とを相互に近接させて、前述の支持された第
２のロールを第２の支持手段から放出させるべ
く、一端が、第２の軸に関して第２の支持手段の
他端と反対側に位置する第２の支持手段の端部に
回動自在に取付けられ、他端が第１の軸と前述の
蝶着された係合解除手段の一端との間に位置する
第１の支持手段の部位に蝶着されており、スプリ
ングは、第２のロールが第２の支持手段から放出
された際、第２の支持手段をフツクに向けて回動
させるべく、一端がフツクの他端に連結され、他
端が第２の軸と第２の支持手段の他端との間の第
２の支持手段の部位に取付けられており、また、
前述の連結ロツドは、第２の支持手段がフツクに
向けて回動する際、前述の上方に回動した第１の
支持手段を下方に向けて回動させて、前述の放出
された第２のロールを第１の支持手段の他端に保
持させるように構成されている。

本発明のロール状ウエブの分配装置において
は、第１の支持手段に支持された第１のロールの
径が所定の値に達した際に、押圧手段及びスプリ
ングの作用下で係合解除手段、フツク、連結ロツ
ドが自動的に連動して、第１のロールを第１の支
持手段から放出させると共に第２の支持手段に支
持されていた第２のロールを第１の支持手段の他
端に保持させることができる。即ち、本発明の装
置は、第１のロールのウエブが所定量まで消費さ
れた際に、第２のロールからウエブを分配し得る
位置に第２のロールを自動的に配置し得る。

非限定例を示す添付図面に基づいて本発明をよ
り具体的に以下に説明する。

第１図から第７図に示す本発明装置の具体例に
於いて、ロール状ウエブを分配する装置は、傾斜
底面1aと２つの側面１ｂ，１ｃとを備えた壁掛
用のベースプレート１を有する（第１図参照）。
このプレートの下部に軸受２が直接形成されるか
又は挿入されている。軸受２は、ドラム３を回転
自在に支持する手段に装着するためのスロツト２
ａを備える。ドラム３の周囲面は、リールに巻か
れた繰出すべきウエブのドラム３に当接した自由
端をスリツプしないで駆動するために粗面化され
ている。一方では、ドラム３の支持手段は軸とし
ての固定シヤフト４を含んでおり、シヤフト４
は、軸受２のスロツト２ａ内に回転不能に係合す
るための平行な平坦部分を備えたネジ付軸受部４
ａと符号６でドラム３の側壁に蝶着されたクリー
ト５を押圧する直径の大きい平滑軸受部４ｂとを
順次有する。シヤフト４はドラム３内部で、ドラ
ム３を自由に回転させる軸受部を有しており、こ
の軸受部の一端は、ブレード７ａを定期的にドラ
ム３外に突出せしむべく符号８でドラム３の側壁
に蝶着されたブレードホルダ７の回動を制御する
ための適当な方向及び寸法を有する偏心輪４ｃを
備える。ドラム３は、ブレード突出用の開口３ａ
を備えている。これらの公知の構成は第５，６，
７図より明らかであろう。

他方では、ドラム３を回転自在に支持する手段
は、シヤフト９から成る。シヤフト９の一端は、
ドラム３の側壁に固定されており、シヤフト９の
中央部分９ａは、平行な平坦部分又は別の傾斜し
た位置合せ手段を備えたリング１０内で回転し軸
受２のスロツト２ａに係合する。最後にシヤフト
９は、斜め方向に配向されておりバネ１１に取付
けられている偏心軸９ｃを支持するカラー９ｂを
備える。バネ１１は、壁掛用ベースプレート１の
側面１ｂに取付けられており、ブレードド７ａに
よるウエブの切断分離後に新しいウエブを突出さ
せた状態でドラムを初期位置に戻すためにドラム
３を起動せしめる。

本具体例において、偏心輪４ｃ、ブレード７
ａ、ブレードホルダ７は切断分離手段を構成す
る。

ドラム３の回転中に、ドラムの側壁の斜め突起
３ｂが（ドラムの取付間〓によつて）、シヤフト
４のネジ付軸受部４ａに蝶着された緩衝手段１２
から離れる。突起が緩衝手段から通過すると、ド
ラムは、クリート５がシヤフト４に当接するため
に停止し、反作用によつて逆回転する。この結果
突起３ｂは緩衝手段１２に当接する。このとき緩
衝手段１２は歪を吸収し、壁掛用プレートの側面
１ｃに取付けられた保持バネ１３によつて反作用
を与える。この瞬間にクリート５は、偏心的に連
結されているので重力によつて揺動し、ドラムを
解放する。この位置でドラムは、ウエブの突出部
を引張ると駆動が再開される待機状態になる。

本具体例において、傾斜面１ａ、ベースプレー
ト１、フード３３及び窓４０はケーシングを構成
する（第２図参照）。

ロール状ウエブの分配装置は、壁掛用ベースプ
レート１に固定された剛性の構造体１４を有す
る。剛性の構造体１４は例えば、２つの側柱１４
ａとクロスピース１４ｂとから成る。

ドラム３の上方に位置する構造体１４の下部
は、連結クロスピース１６ａと２つの平行アーム
１６ｂとから剛性に形成されたサポート１６を軸
１５の回りに自由に回転させるように担持してい
る。アーム１６ｂの自由端に三日月形のプレート
１６ｃが固着されており、プレート１６ｃの下端
は、ウエブの巻心内に中心に有するフエルール
E₁に形成されたジヤーナルT₁を介してウエブの
ロールR₁を自由に回転させるようにロールR₁を
位置決めするための架台手段１６ｄを形成する。

同様にして構造体１４の上部は、連結クロスピ
ース１８ａと２つの平行アーム１８ｂとから剛性
に形成されたサポート１８を軸１７の回りに自由
に回転させるように担持している。アーム１８ｂ
の自由端は、繰出されるべきウエブのロールR₂
の巻心内部に中心を有するフエールールE₂に形
成されたジヤーナルT₂を収納位置決めするため
の架台手段１８ｃを形成している。サポート１８
はバネ２７によつて上昇位置に戻される。

本具体例にらおいて、ウエブのロールR₁は第
１のロールを構成し、ウエブのロールR₂は第２
のロールを構成する。サポート１６は第１の支持
手段を構成し、サポート１８は第２の支持手段を
構成する。

ロールR₁がほぼ完全に消費されると上部に装
着されたロールR₂が自動的に交換される。

２つのサポート１６，１８は連結ロツドとして
の小ロツド１９によつて互いに連結されている。
小ロツド１９は、符号２０に於いてサポート１８
の突出部１８ｄに蝶着されており、スロツト１９
ａを介して、サポート１６のアーム１６ｂに固定
されたスタツド２１に調整自在に蝶着されてい
る。

２つのサポート１６，１８のアーム１６ｂ，１
８ｂは、架台手段１６ｄ，１８ｃを形成する自由
端が小ロツド１９の作用で互いに交差するよう
に、正確な寸法及び正確な相互間隔を有する溝を
それぞれ備えている。このために、架台手段１８
ｃの溝の開口幅ｘは架台手段１６ｄの溝の開口幅
ｙより大きい。

更に注目すべきは、架台手段１８ｃが、ロール
R₂がサポート１６に移されるときこのロールR₂
の重量によつてロールR₂のジヤーナルT₂が架台
手段から外れ三日月形のプレート１６ｃに当接す
るようになるまではロールR₂のジヤーナルT₂を
収納保持し得るような向き及び形状を有すること
である。このために、架台手段１８ｃの収納部分
と外端との間にビード１８ｅが形成されている。

同様に、架台手段１６ｄは、ロールR₂がロー
ルR₁に交替するときジヤーナル（ジヤーナルT₂）
が通過することができ且つロールR₂が収納部に
保持され得るように、突出部としてのフロントノ
ーズ１６ｆより短い突出部としてのリアノーズ１
６ｅを有しており収納部とリアノーズ１６ｅの末
端との間にビード１６ｇが設けられている。

構造体の上部１４ｃでシヤフト２２にフツク２
３が蝶着されている。フツク２３は作用端２３ａ
を有しており、作用端２３ａは、サポート１８の
突起１８ｂと係合してサポート１８を上昇位置に
維持する。フツク２３の後端にシヤフト２４が備
えられており、連結ロツド２５の１端がシヤフト
２４に回動自在に蝶着されている。連結ロツド２
５の他端はスロツト２５ａを有しており、この長
さスロツト２５ａにより係合解除手段としての連
結ロツド２５はスタツド２６を介してサポート１
６のアーム１６ｂの１つに遊びを伴なつて蝶着さ
れる。注目すべきは細長スロツトとしてのスロツ
ト２５ａが、使用ロールがほぼ完全に消費される
とアーム１６ｂと連結ロツド２５との間の連結ピ
ン２６が連結ロツド２５を引張つてフツク２３を
回動させるのが可能であるような長さを有するこ
とである。

連結ロツド２５は好ましくは２つのロツド２５
ｂ，２５ｃから成り、ロツド２５ｂ，２５ｃの互
いに向き合つた末端に配置された長さ調整手段と
してのネジ−ナツトシテスシム２８によつて長さ
調整自在である。このような長さ調整は、後述す
る如く、連結ロツド２５によるサポート１６の上
昇を調整するために行なわれる。

連結ロツド２５は、フツク２３が連結ロツド２
５の重量によつて回動するのを阻止するために、
構造体１４に取付けられたバネ２９によつて上昇
位置に常時押戻されている。

更に、ロールR₂が架台手段１８ｃ内部にある
とき、別のロールR₁の繰出し中にロールR₂の繰
出しが生じることを阻止するために、ロールR₂
の回転は壁掛プレートとしての壁掛用ベースプレ
ート１に固定された弾性プレート３０によつて阻
止されることが理解されよう。このことに関して
指摘すべきは、ロールR₂のウエブの自由端が後
方で持上げられた状態で回転防止手段としてのブ
レード３０により係止され、またロールR₂とサ
ポート１６上のロールR₁との交換の際にはロー
ルR₂のウエブの自由端がドラム３に巻付いたロ
ールR₁のウエブと自動的に重なることができる
ように、ロールR₂を装着しなければならないこ
とである。

逆にロールR₂のウエブの自由端が前方で垂下
つた状態でロールR₂が配置された場合にも、ロ
ールR₂のウエブの自由端はロールR₂の下降の際
にロールR₁のウエブと自動的に重なることがで
きる。これは、包囲フード３３と一体的な案内手
段３２内に摺動自在に装着されており、フ−ド３
３に取付けられたバネ３４によつて上方に押戻さ
れている弾性ブレードとしての湾曲弾性ブレード
３１を介して行なわれる（第６図及び第７図）。
サポートに対するロールの配置ミスを阻止するた
めには、例えば色分けなどの方法によつてフード
３３に取付けるための目印をフエルールE₁，E₂
に設ける。

更に注目すべきは、構造体１４に固定された平
行なストツプ部材としての小バー３５がドラム３
の上方で架台手段１６ｄの近傍まで伸びているこ
とである。小バー３５の自由端はシヨルダ３５ａ
を有しており、シヨルダ３５ａは、ウエブがほぼ
無くなつたロールR₁を解放するためにサポート
１６が上昇したときロールR₁がドラム３の回転
により駆動されてドラム３の後部と係合すること
を阻止するためにジヤーナルT₁又はT₂と当接す
る。逆に、反作用があることとドラム３の回転軸
に対してロールR₁の回転軸が外側に偏心してい
ることによつてロールR₁はフード３３の方向に
排出される。このロールR₁は適当な受容部とし
ての受容器３６に受容され、ロールR₁と交替し
てサポート１６に配置されたロールR₂と同時的
に繰出され完全に消費される。

更に注目すべきは、ロールR₂の下降の際ロー
ルR₂のウエブの自由端がサポート１６のクロス
ピース１６ａの背後に係合することを阻止するた
めに、このクロスピースの前方を上向きに伸びる
湾曲ブレードとしての湾曲弾性ブレード３７が設
けられていることである。ブレード３７はまた、
図示の如く、ロール状ウエブの末端をドラムに押
付けてフード３３の傾斜面１ａとフード３３の下
部との間に設けられた出口に向けてウエブの末端
を案内するための可撓性ロツド３８又は同効手段
の固定点として機能する。

サポート１８がロールR₂を解放し、スプリン
グとしてのバネ２７によつてフツク２３に向つて
引戻されるとき、サポート１８によつて生じる衝
撃、従つて衝撃音を緩和するために、サポート１
８に形成された支承用突起１８ｉに向き合つて緩
衝ブロツク３９が構造体１４に固定されている。

最後に、装置の装填状態を肉眼で速やかに見る
ことができるように、適当な大きさの窓４０がフ
ード３３に設けられている。

特に、第５図，第６図及び第７図を参照し本発
明の装置の動作を以下に説明する。

第１図及び第２図は、装置の装填状態、即ち、
新品ロールR₁，R₂がサポート１６，１８に配置
された状態を示す。

ドラム３と歯付ブレード７ａを回転駆動しブレ
ード７ａをドラム３外に突出させて両面伸張状態
のウエブに侵入させるために、装置下方に突出す
るロールR₁のウエブB₁を引張るだけでよいこと
が理解されよう。ウエブの切断後、ドラムは起動
手段（バネ１１）と支持手段（カラー９ｂ）とに
よつて初期位置に戻り、ドラムの円周に等しい長
さのウエブ断片が自動的に利用者の手に入る。

このようにして、ロールR₁がほぼ完全に消費
されるまでに所定量のウエブを繰出すことが可能
である。ロールR₁のウエブが無くなるとサポー
ト１６は押圧手段としての戻しバネ４１を介して
軸１５の回りで回動しつつ下降する。ロールR₁
に数枚分のウエブしか残らなくなつたとき（残り
のウエブの枚数は連結ロツド２５によつて調製さ
れる）、連結ロツド２５がサポート１６に蝶着さ
れたスタツド２６によつて引張られ、フツク２３
を軸２２の回りに回動せしめ、これによりロール
R₂をサポート１８から解放する（第５図）。サポ
ート１８はロールR₂の重量によつて軸１７の回
りで回動し、同時に、ロールR₁のサポート１６
に連結された小ロツド１９を駆動し、サポート１
６を軸１５の回りで回動せしめて上昇させる。各
サポートのアーム対は互いに接近してほぼ接する
ように並び、ロールR₂のジヤーナルT₂は、重力
によつて架台手段１８ｃから外れてサポート１６
の三日月形のプレート１６ｃに当接する（第６
図）。運動の継続に伴なつてジヤーナルT₂は架台
手段１６ｄのリアノーズ１６ｅ端から外れ、サポ
ート１６が逆に下降運動するため架台手段１６ｄ
の底部に配置される。このときサポート１６は、
ロールR₂から解放されバネ２７によつて掛止位
置（第７図）に戻されるサポート１８によつて押
戻される小ロツド１９によつて駆動される。

サポート１６の上昇運動開始の際、架台手段１
６ｄから解放されたロールR₁は、第６図に破線
で示す如く小バー３５に当接し、次に、それまで
ロールR₁と当接していた弾性ブレード３１の下
方を通り、ドラム３上を転動してフード３３の受
容器３６に収納される。

第７図から明らかな如く、このようにしてロー
ルR₁がロールR₂と交換され、ウエブB₂の自由端
は、ロールR₁の残りのウエブ上に重なつてドラ
ム３上を移動し得る。これは、ウエブB₂がロー
ルR₂の移転中に自然にドラム３に張付くように
装置の後部に正しく配置されること又は、ウエブ
がドラム３に近い側でロールR₂に隣接する弾性
ブレード３１によつて誘導されることによつて達
成される。従つて、ロールR₁が完全に無くなる
までは、手で引張ると２つのウエブが同時に繰出
されることになる。

第８図に示す変形具体例の１つによれば、ロー
ルR₂がサポート１８の架台手段から外れたとき
ロールR₂の案内が確実に行なわれるように、ジ
ヤーナルT₂がサポート１６の架台手段内に確実
に係合するように構成するために、金属又は他の
剛性材料から成るほぼＵ字形の部材４２がベース
プレート１に固定されており、誘導手段としての
部材４２のウイング４２ａは、ドラム３の上方を
横方向に伸長している。

部材４２は鉛直部としてのストツプ４２ｂを有
しており、ストツプ４２ｂは、ロールR₂がロー
ルR₁のサポートに移るとき２つのアーム対が交
差する位置まで伸びている。従つてウイング４２
ａの端部は、ほぼ無くなつたロールR₁がドラム
の後方に入るのを阻止する。

第９図及び第１０図に示す別の変形具体例によ
れば、装置は、ドラム３に作用するロールR₁の
圧力をロールの直径に従つて調整し得るように構
成するために、サポート１６にコイルバネ４３が
設けられている。コイルバネ４３の一端は、例え
ばベースプレート１に設けられたネジロツド４４
上の２つのナツト４５間に調整自在に（矢印Ｆ）
取付けられており、他端は、ロールR₁が新品の
ときバネ４３の取付点とサポート１６のピボツト
ピン１５が極めて扁平な三角形を形成するように
サポート１６の特定箇所１６ｈに取付けられてい
る。

この位置でバネ４３はサポート１６を実質的に
引張ることはなくサポート１６の重量とロール
R₂の重量でドラムとの必要な接触圧力が十分に
与えられることが理解されよう。

逆に、ロールR₁が使用され従つてロールの直
径が小さくなつていくと、バネ４３の取付点１６
ｈ，４５とピン１５とによつて形成される三角形
が大きくなり、バネ４３の引張力が増加する（第
１０図）。

ナツト４５を移動させてネジロツド４４上での
バネの取付点を変えることによつて圧力の調整が
可能である。

第９図及び第１０図に示す変形具体例において
は、ネジロツド４４と２つのナツト４５は締結手
段を構成し、コイルバネ４３、ネジロツド４４、
２つのナツト４５は押圧手段を構成する。

第１１図及び第１２図に示す別の変形具体例
は、引張り出されるウエブが通る下部開口の処で
の安全性が改善されるように構成されている。よ
り詳細には、２つのロール上のウエブを通すに十
分な幅を有することが必要な開口に利用者の指が
挟まれるのを防止するデバイスがドラム下方の開
口の処に設けられている。このデバイスは例え
ば、装置のベースプレート１の各ウイングにより
支持された２つのピン４６と、これらのピンに回
転自在に装着される中空シヤフト４７又は市販の
管部材とを備える。シヤフト４７は、ドラム３の
シヤフトの端部に設けた溝３ｃに配置されたベル
ト４８を介してドラムと同方向に駆動される。第
１１図の如くウエブの突出端を引張つてロール
RBのウエブB₂がウエブB₁と同時に繰出されると
き、シヤフト４７はドラム３と同方向に回転して
開口でのウエブの通過を容易にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ロール状ウエブの繰出を行なう本発
明装置の具体例の正面図であり、ロールが充填さ
れた状態にある装置を示す説明図、第２図は本発
明装置の具体例の主要部材を示す第１図の２−２
線断面図、第３図は本発明装置の具体例の主要部
材を示す第１図の３−３線断面図、第４図は切断
ドラムの起動手段と戻り止め当接手段とを示す第
１図の４−４線断面図、第５図、第６図及び第７
図は、使用中のロールを自動的に交換するデバイ
スの動作の種々のステツプを示す縮小概略図、第
８図は、スペアのロールを使用中のロールのサポ
ートに転送する手段の変形例の説明図、第９図及
び第１０図は別の変形例の概略説明図、第１１図
は更に別の変形例の拡大部分図、第１２図は第１
１図の１２−１２線に沿つた正面断面部分図であ
る。１……ベースプレート、２……軸受、３……ド
ラム、４……シヤフト、７……ブレードホルダ、
７ａ……ブレード、９……シヤフト、１２……緩
衝手段、１４……構造体、１６……サポート、１
６ｃ……三日月形のプレート、１６ｄ……架台手
段、１８……サポート、１８ｃ……架台手段、１
９……小ロツド、２３……フツク、２５……連結
ロツド、２９……バネ、３３…フード、３４……
バネ、３６……受容器。

Claims

【特許請求の範囲】１第１のロールと第２のロールとを収容するた
めのケーシングと、前記第１のロールを回転自在に支持すべく、一
端が第１の軸の囲りに回動自在に前記ケーシング
の中央部に取付けられた第１の支持手段と、前記第２のロールを回転自在に支持すべく、一
端が前記第１の軸と実質的に平行な第２の軸の囲
りに回動自在に前記ケーシングの上部に取付けら
れた第２の支持手段と、前記支持された第１のロールから繰出されるウ
エブの自由端を前記ケーシングの外部に誘導すべ
く、前記第１の軸と実質的に平行な第３の軸の囲
りに回転自在に前記ケーシングの下部に設けられ
たドラムと、前記第１の支持手段の他端に支持される前記第
１のロールを前記ドラムに押圧すべく、一端がケ
ーシングに取付けられ、他端が前記第１の支持手
段に取付けられた押圧手段と、前記第２の軸と実質的に直交する方向に伸長す
ると共に前記第２の軸と実質的に平行な軸の囲り
に回動自在に設けられており、一端が前記第２の
支持手段の他端と係合した際には、前記第２の支
持手段の他端に支持される前記第２のロールを前
記支持された第１のロールから離間して保持する
ように構成されたフツクと、前記支持された第１のロールの径が所定の値に
まで減少した際に前記フツクの一端と前記第２の
支持手段との係合を解除すべく、一端が前記第１
の支持手段の中央部に蝶着され、他端が前記フツ
クの他端に回動自在に蝶着された係合解除手段
と、前記解除された第２の支持手段が前記支持され
た第２のロールの重量により下方に向つて回動す
る期間中、前記第１の支持手段を上方に向けて回
動させて前記支持された第１のロールを第１の支
持手段から放出させ、且つ、前記回動される第１
の支持手段の他端と前記回動する第２の支持手段
の他端とを相互に近接させて、前記支持された第
２のロールを前記第２の支持手段から放出させる
べく、一端が、前記第２の軸に関して前記第２の
支持手段の他端と反対側に位置する前記第２の支
持手段の端部に回動自在に取付けられ、他端が前
記第１の軸と前記蝶着された係合解除手段の一端
との間に位置する前記第１の支持手段の部位に蝶
着された連結ロツドと、前記第２のロールが前記第２の支持手段から放
出された際、前記第２の支持手段を前記フツクに
向けて回動させるべく、一端が前記フツクの他端
に連結され、他端が前記第２の軸と前記第２の支
持手段の他端との間の第２の支持手段の部位に取
付けられたスプリングとを有しており、前記連結
ロツドは、前記第２の支持手段が前記フツクに向
けて回動する際、前記上方に回動した第１の支持
手段を下方に向けて回動させて、前記放出された
第２のロールを前記第１の支持手段の他端に保持
させるように構成されているロール状ウエブの分
配装置。２前記係合解除手段は、前記第１の支持手段の
前記一端に対応する前記係合解除手段の端部に前
記解除手段の長手軸方向に伸長する細長スロツト
を有しており、当該細長スロツトは、前記第１の
ロールの径が前記所定の値に達した際に、前記第
１の支持手段の中央部に設けられていると共に前
記細長スロツトと係合する連結ピンが前記解除手
段に引張力を作用させて、前記フツクを回動させ
るような長さに形成されている特許請求の範囲第
１項に記載の装置。３前記係合解除手段は、長さ調整手段を介して
当該係合解除手段の長手軸方向に調節できるよう
に相互に連結された２つのロツドからなり、前記
長さ調整手段を用いて前記係合解除手段の長さを
変えることによつて、前記所定の値を変更し得る
ように構成されている特許請求の範囲第１項又は
第２項に記載の装置。４前記第１の支持手段の他端と前記第２の支持
手段の他端のそれぞれには、前記第１のロール及
び前記第２のロールのそれぞれの巻心の両端に設
けられたジヤーナルを受容するように溝が設けら
れており、前記第２の支持手段に設けられた第２
の溝の開口幅が前記第１の支持手段に設けられた
第１の溝の開口幅より大きく形成されている特許
請求の範囲第１項から第３項のいずれか一項に記
載の装置。５前記第１の支持手段の他端は三日月形のプレ
ートを備えており、前記第１の溝は前記プレート
の下端にそれぞれ設けられ、前記プレートの内側
の面は、前記第２のロールが前記第２の支持手段
から放出された後、前記第２のロールのジヤーナ
ルが前記第１の支持手段の前記第１の溝に位置決
めされるまで、前記第２のロールのジヤーナルを
保持するように構成されている特許請求の範囲第
４項に記載の装置。６前記第２の溝のそれぞれを規定する２つの第
２の突出部は前記第２のロールのジヤーナルが前
記三日月形のプレートに当接するまで前記第２の
ロールのジヤーナルを保持する向きと形状を有し
ており、前記第１の溝のそれぞれを規定する２つ
の第１の突出部は前記第２のロールが前記第１の
ロールと入れ替る際、前記第２のロールのジヤー
ナルと係合するような向きと形状を有しており、
当該２つの第１の突出部の一方は他方よりも短く
形成され、前記２つの第１の突出部の一方と前記
２つの第２の突出部の一方は、前記第１の溝及び
前記第２の溝の円形底部内にジヤーナルを確実に
保持し得るようにそれぞれ形状づけられている特
許請求の範囲第５項に記載の装置。７ケーシングから突出したウエブ部分を手で引
き出すことによつて前記ドラムが回転された際、
ウエブを所定長さに切断し且つ分離する切断分離
手段を備えており、前記引出されたウエブが分離
された後に、新しいウエブをケーシングから突出
させた状態で前記ドラムと前記切断分離手段とを
自動的に初期位置に位置決めするように構成され
ている特許請求の範囲第１項から第６項のいずれ
か一項に記載の装置。８前記第１の支持手段から放出された第１のロ
ールを受容部に収容するために、前記第１のロー
ルを前記ドラムに対して前記受容部側にずらして
支持するように前記第１の支持手段は構成されて
おり、前記ケーシングには前記放出された第１の
ロールが前記受容部と反対方向に移動するのを防
止するストツプ部材が設けられている特許請求の
範囲第１項から第７項のいずれか一項に記載の装
置。９前記第２のロールが、前記ケーシングの壁掛
プレートの側で上向きになつたウエブの自由端を
伴つて、前記第２の支持手段に装着された場合、
前記第１のロールのウエブの末端が引張られる度
に、前記第２のロールが回転するのを防止すべ
く、回転防止手段が設けられている特許請求の範
囲第１項から第８項のいずれか一項に記載の装
置。１０前記第２の支持手段が下方に回動して前記
第２のロールが下降する際に、当該第２のロール
のウエブの自由端が前記第１の支持手段の連結ク
ロスピースの背後に落下するのを防止すべく、前
記連結クロスピースの前方において上方に伸長す
る湾曲ブレードが設けられている特許請求の範囲
第１項から第９項のいずれか一項に記載の装置。１１前記第２のロールのウエブの自由端が前記
第２の支持手段の他端の前方に垂下つた状態で、
当該第２のロールを支持している前記第２の支持
手段が下方に向つて回動される際に前記第２のロ
ールのウエブの自由端を前記ドラム上に案内すべ
く、弾性ブレードが設けられており、当該弾性ブ
レードは、前記第１の支持手段から放出される第
１のロールが前記受容部に落下し得るように構成
されている特許請求の範囲第８項に記載の装置。１２前記第２のロールが前記第２の支持手段か
ら放出された際、前記第２のロールのジヤーナル
を前記第１の支持手段の前記の溝に確実に係合さ
せるために、前記ケーシングの壁掛プレートに固
定された誘導手段を有しており、前記誘導手段
は、前記ドラムの上方を横方向に伸長するウイン
グと、前記ウイングから上方に伸長する鉛直部と
を有しており、当該鉛直部は、前記第２のロール
が前記第１の支持手段に移される際に、前記第１
の支持手段と前記第２の支持手段とが交差する位
置まで伸長している特許請求の範囲第９項に記載
の装置。１３前記押圧手段が、コイルバネと、前記壁掛
プレートに取り付けられると共に前記第１の軸を
越えて横方向に伸長する締結手段とからなり、前
記コイルバネの一端は、前記第１の軸と前記第１
の支持手段の他端との間の当該第１の支持手段の
部位に取付けられ、前記コイルバネの他端は、前
記締結手段に横方向に調整し得るように取付けら
れている特許請求の範囲第９項に記載の装置。１４前記ドラムを通過したウエブをケーシング
の外部に誘導すべく、前記ケーシングの下部開口
に中空シヤフトが設けられており、当該中空シヤ
フトは前記第３の軸と実質的に平行な軸の囲りに
回転自在である特許請求の範囲第１項から第１３
項のいずれか一項に記載の装置。