JPH04504739A - 過熱蒸気の適用 - Google Patents

過熱蒸気の適用

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JPH04504739A
JPH04504739A JP2505909A JP50590990A JPH04504739A JP H04504739 A JPH04504739 A JP H04504739A JP 2505909 A JP2505909 A JP 2505909A JP 50590990 A JP50590990 A JP 50590990A JP H04504739 A JPH04504739 A JP H04504739A
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メイソン,ロバート ジェームス ハリー
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マクミラン ブローデル リミテッド
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    • D21G1/00Calenders; Smoothing apparatus
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称二過熱蒸気の適用 λ肌立旦M 本発明は、巻取り紙、例えば紙匹(web又はweb of paper)に過 熱蒸気(superheated steam)を当てることのできる蒸気アプ リケータに関する。本発明は、また、100℃よりも高い温度に維持したアプリ ケータから蒸気を供給することにより、著しい凝縮を起こすことなく紙匹の温度 を上昇させることができるようにした紙匹の表面処理方法に関する。
&匪■考遣 スーパーカレンダー仕上げ、ハードニップカレンダー仕上げ、ソフトニップカレ ンダー仕上げ等は、製紙業界において長年使用されている。カレンダ一工程に関 する研究も多く、これまで莫大な数の報告がなされている。
ケレケス氏及びパイ氏は、「パルプ アンド ペーパー カナダJ (Vol、 75. No、 11.1974年11月)に、「新聞用紙のカレンダー仕上げ :温度と負荷効果の比較実験」という論文を掲載している。実験プログラムは、 ニップローディング、ニップ数及びロール温度に関して、特にハードロールのカ レンダー仕上げとの関連において報告されている。この論文には、ロールを加熱 することによって、所望の密度を得るために必要な圧力を小さくしニップ数を減 らすことができること、及びロールの温度を高くすれば光沢を向上させることが できることが記載されている。
アンダーソン氏に付与された1977年6月7日発行のカナダ特許第1,011 .585号は、水分と温度に勾配をつけた(I!10isture and t emperature gradient)カレンダ一工程について記載した最 も古い文献の1つであり、水分をシートに与えた後、加熱プラテンの上でそのシ ートを引きのばすと外観はどのようになるかについて記載している。
カレンダ一工程に水分勾配をつけるという考え方は、ライン氏が「ブリティシュ  ボード インダストリーズフエデラル、ロンドンJ (1978年、 Vol 、2. fl+41−669頁)に、「紙のカレンダ一工程における水分と水分 勾配の効果」という論文を記載している。この論文は、水分と温度によって、塑 性的な流れとリグニン軟化が生じるという概念について論じており、従来のロー ル温度のとき、高温のロール温度のとき、及び高温のロール温度でカレンダーニ ップの直前に水分を与えたときの夫々について、これらのパラメータが紙匹の表 面に及ぼす影響を調べている。
1982年10月発行のTappiミルルミジャーナル101頁に掲載されたク ロトギノ氏による「温度勾配をつけたカレンダー仕上げ」という論文には、紙の カレンダー仕上げに及ぼす温度勾配の効果について記載されている。紙匹の表面 は加熱するが、熱が紙の内部にまで浸透するほど時間が長くないため、紙匹がカ レンダーニップを通過するときは、依然として低温のままである。この結果、シ ートの中央部に著しい緻密化(compaction)を招来することなく表面 特性を改善することができ、カレンダー仕上げ工程による強度低下を小さくする ことができる。
ダンフィールド氏等は、ジャーナル オブ バルブアンド ペーパー サイエン ス(Vol、12. No、 2.1986年3月)に掲載された「スチーム処 理機でカレンダー仕上げした新聞紙のグラビア印刷特性」の中で、とりわけ、カ レンダーのニップ前に蒸気シャワーを施すと、熱を加えなくても、水分勾配をつ けたカレンダ一工程によって特性を向上させることができることを明らかにして いる。
ブリーランド氏に付与された1986年11月25日発行の米国特許第4,62 4,744号、及び1988年6月7日発行の米国特許第4.749.445号 は、ソフトパツキングロールを用いて、温度勾配をつけたカレンダー加工の効果 について記載している。
1988年1月28〜29日に開催されたカナディアン バルブ アンド ペー パー アソシエーションのテクニカルセクションの中で、ケラー氏は、「新聞用 紙の特性に及ぼすカレンダーの蒸気処理とロール温度の影響」という論文を掲載 しており、温度勾配をつけたカレンダーに関して、高温ニップ工程の前に蒸気処 理を行なったときの影響を更に調べている。そして、高温ニップ前に蒸気処理を 行なうことによって、所定の粗さに対するMD強度及びCD引裂き強度の値が最 も高くなることを示している。また、ロールの温度を高くすることによって所定 密度に対する光沢(gloss)が改善されることも記載している。更に、蒸気 を当てると高温カレンダー加工の光沢向上効果が少し損なわれることも報告され ている。また、より高密度のものにカレンダー加工するときに蒸気を加えても、 高温ロールだけを用いて光沢が向上したのと同じにはいかなかったことも報告゛ されている。
グラットン氏等は、ジャーナル オブ バルブ アンド ペーパー サイエンス (Vol、14.No、 4.1988年7月)のJ82〜J90頁に掲載され た「新聞用紙のカレンダー加工におけるZ方向水分と温度勾配の効果」という論 文の中で、紙表面のカレンダー加工において温度及び水分の両者に勾配をつけた ときの効果を調べており、高温のカレンダーロールを用いるとき、紙表面に水分 を施しても、同じ温度のロールを用いて水分を施さずにカレンダー加工するとき と比較して、あまり差異はなかったと結論づけている。
ブラック氏は、カレンダー セミナー コニゲスブロン(1988年3月25日 )に「高温カレンダー加工における水分と温度の低特性への影響」という論文を 掲載し、そのの中で、カレンダーニップにおける水分と温度について論じており 、高温カレンダー加工の主たる利点の1つは、高温ニップの出口側で急速固化さ れる点にあり、これによってスプリングバック作用を軽減できると結論つけてい る。また、十分な水がニップ中で蒸発して急速に固化し得るときにのみ水分を多 くすることの利点があることを示している。この文献は、更にまた、白色度(b rightness)の観点から表面温度を約150℃より低くすることが有利 であることも示唆している。
クロトギノ氏等は、バルブ アンド ペーパー リサーチ インスティチュート  オブ カナダによる雑レボ−ト(1987年3月)の中で「未コーティング砕 本紙の71−ドニップカレンダー加工とソフトニップカレンダー加工」という論 文を発表し、蒸気シャワーを用いることによって嵩(bulk)を小さくし紙の 表面特性を改善できるという新たなカレンダー加工技術を明らかにしている。
前述したブラックの論文では、カレンダーのロール温度が高すぎると、処理紙の 光沢特性に対して好ましくないことが示唆されている。
前記説明からも明らかなように、カレンダー加工において、温度と水分に勾配( 変化)をつけるという考え方そのものは広く研究されている。しかし、専門家運 の間では、温度勾配をつけてのカレンダー加工、即ち高温でのカレンダー加工は 有利であり、更に水分勾配をつけてカレンダー加工することも有利であるが、水 分と温度の両方に勾配をつけると、温度にだけ勾配をつけて行なうカレンダー加 工の場合と比べて、光沢はほぼ同じかおそらく低下するものと結論づけられてい る。
ヒルデン氏等は、Tappiミルルミジャーナル、70.1987年7月)に「 カレンダーの蒸気シャワー−新規な高温カレンダー加工の効果的方法」という論 文を発表しており、カレンダースタック中に蒸気を施すための新規な蒸気シャワ ーの構造を開示している。このシャワーについては、バイズ氏等は、Tappi ミルルミジャーナル8年10月)の第87〜90頁に「カレンダ一工程のスチー ムシャワーの実用的考察」という論文の中で、より詳細に記載している。
ヒルデン氏とソーリー氏は、バルブ アンド ベーノ(−カナダ(Vol、88 . No、 12.1987年)のT452〜T455頁に掲載した「カレンダ ーの蒸気シャワー−新規な高温カレンダー加工の効果的手段」という論文の中で 、カレンダーの紙への蒸気の適用について、より詳細に記載している。同じよう な装置と方法について、ヒルデン氏とソーリー氏は、仕上げ加工協議会(Fin ishing and Converting Conference)(19 86年)のTAPPI会報第95〜100頁、及びカナダバルブペーパー協会の 春会議(1987年5月14〜16日)の前刷り第1〜6頁の中に記載している 。これら3つの刊行物を全て引用したのは、各刊行物に開示された内容に少し違 いがあるからである。例えば、ノくルブアンドペーパー会議の文献には、高エネ ルギーの移動に言及しており、シートと蒸気アプリケータとの間の接触を含むス チームアイロン効果について記載されているが、他の文献には接触については何 も言及していない。同じスチームシャワー装置に関する刊行物として、出願人の 知るところで最も最近の刊行物は、カナダバルブベーパー協会定例の年会議(1 989年)の中で、バイス氏とソーリー氏が発表した「カレンダースチームシャ ワーによる紙の平滑度(smoothness)の制御」という論文である(前 刷りA205〜A 209頁参照)。これには、装置に使用された蒸気圧と温度 に関する情報が記載されており、蒸気シャワーをシートに接近させて行なうこと が記載されている(A2C16頁、第1欄、6行)。
後者の刊行物には、蒸気シャワーに供給される蒸気圧は115〜125℃の温度 で8 psigもの高い値が記載されている。
先の論文では、紙に達し得る最も高い温度は100℃であり、この温度は蒸気シ ャワーに接近するシートの温度によって決定される。最新の文献にはシート温度 の絶対値は記載されていない。第3図の中で温度上昇をプロットすると約20度 に達しているが、第1表の中では最低23度である。
どの場合も、これら紙の方法を実施するときに得られる平滑度の上昇は、約10 ポイント(シェフイールドの平滑度)以下であり、殆んど意味がない。
上記したどの装置も、蒸気を紙匹に施すとき、アプリケータ又はシャワーに供給 される蒸気の過熱量の程度は小さい。紙に達するとき、蒸気はアプリケータ自身 によって冷却されている。蒸気はほぼ飽和状態にあり、温度はおそらく100℃ 以下である。
これまでの技術を用いる際の問題の1つとして、紙匹のインテスティーズ(in testees)の中に含まれていない蒸気の凝縮の問題が挙げられる。また、 飽和蒸気を使用すると、シートの表面温度の上昇はは約100℃程度であり、最 高温度に制限を受ける。
製紙工程に過熱蒸気を用いること自体は新規なものではない。デーピッド氏等は 、カナダバルブペーパー協会の年会議、技術セクション(1988年1月28〜 29日)の前刷りB233〜237頁に、「過熱蒸気乾燥の低特性に及ぼす効果 Jという論文を発表し、乾燥工程中に過熱蒸気の用いたときの効果を記載してい る。この文献には、過熱蒸気をハンドシートに施して、ハンドシートを乾燥させ ることにより、乾燥紙製品の物理的特性及び光学的特性が通常の空気乾燥の場合 よりも著しく改善されることが示されている。しかしながら、過熱蒸気を用いて 乾燥させる実用的な方法に関する開示は何もない。
日の な:日 本発明は、移動する紙匹の表面に過熱蒸気を当てることのできるアプリケータ、 特に移動紙匹の表面に過熱蒸気を直接衝突させることのできるアプリケータを提 供することを目的とする。
本発明は、アプリケータの直ぐ近傍にさほど凝縮を起こすことなく、移動する紙 匹の表面に過熱蒸気を直接当てかうことのできることのできる方法を提供するこ とを更に目的とする。
本発明は、紙匹の加熱のために使われる蒸気以外にアプリケータからの蒸気によ って形成される凝縮量を少なくし、カレンダーの紙匹の表面仕上げを容易ならし めることを更に目的とする。
広く、本発明は、紙匹の表面に蒸気を当てることのできる方法及び装置に関し、 紙匹の表面近傍に配備したアプリケータから過熱状態の蒸気を供給し、アプリケ ータの温度を100℃以上に維持し、過熱蒸気を紙匹表面に直接衝突させること により、蒸気の当たる紙匹以外の部分に著しい凝縮を起こすことなく、紙匹の少 なくとも表面を加熱できるようにしている。
本発明の装置は、ハードロールだけを用いたカレンダー、又はソフトロールとハ ードロールの組合せを用いたカレンダーに使用することが望ましく、過熱蒸気は 、ノ1−ドロールと最初に接触する紙匹の表面に当てることが望ましい。
広く、本発明は、移動する紙匹の表面を処理する方法に関し、紙匹がアプリケー タを通過するときに100℃以上の温度に維持したアプリケータから過熱状態の 蒸気を紙匹表面に直接当てることによって紙匹の少なくとも表面を加熱して少な くとも紙匹の表面特性を改質するもので、紙匹の表面特性がほぼ改質された形態 で処理ゾーンを通過することにより、処理ゾーンにおけろ紙匹の処理を容易にす ることができる。処理ゾーンは通常はニップの形態がとられ、紙匹の改善を行な って、紙匹の表面特性を改質しつつ紙匹の厚さくcaliper)を小さくする 。
本発明は、更に、移動する紙匹の表面にガス状の流体を吹き付けることのできる アプリケータに関し、該アプリケータは、チャンバー、蒸気をチャンバーに導入 するための手段、熱をチャンバー内の蒸気に伝達させるためにチャンバーを加熱 するヒータ一手段、出口手段を通って紙匹を移動させるための手段を備えており 、出口手段は蒸気と接触させる方の紙匹表面に向けられており、紙匹は出口手段 に近接しながら出口手段を進み、出口手段からの蒸気は直接紙匹表面に衝突し、 過熱蒸気が出口手段と紙匹表面との間でさほど冷却されないようにしている。
なお、紙匹はアプリケータの表面に接触する程度にまで十分に接近させ、アプリ ケータの表面を100℃以上の温度に加熱維持しながら、熱を紙匹に伝達するこ とが望ましい。
処理ゾーンは、カレンダーニップとすることが望ましい。
区面迎」111斑朋 本発明の更なる特徴、目的及び利点については、添付の図面に示す本発明の望ま しい実施例に関する以下の詳細な説明によって明らかなものとなるであろう。
第1図は製紙機械に積み重ねた従来のカレンダースタックの側面図である。
第2図は本発明に基づいて過熱蒸気を当てかう位置を示す図である。
第3図は従来のカレンダーに過熱蒸気を当てかう位置を示す図である。
第4図は従来のスーパーカレンダーの任意の積み重ね位置に本発明の蒸気アプリ ケータを設置した状態を示す図である。
第5図は本発明にかかる過熱蒸気のアプリケータを内蔵したハードニップカレン ダーの説明図である。
第6図は本発明にかかる過熱蒸気アプリケータを内蔵したソフトニップカレンダ ーの説明図である。
第7図は本発明に基づいて構成したアプリケータの側面図であって、紙匹を横切 るセグメントに分割した部分、即ち紙匹の幅を横切る複数のコンパートメントの うちの1つを示す図である。
第8図は本発明に基づいて構成したアプリケータの略断面図である。
第9図は本発明の一実施例のアプリケータを出口から見た図である。
第10図は本発明の他の実施例であって、表面を下向きに傾斜させている。
第11図は第10図のアプリケータの11−11線に沿う断面図である。
ましい のtB 本発明の説明は主としてカレンダーを対象として行なうが、紙を処理又は製造す るためのその他多くの用途に適用できることは勿論である。
第1図は代表的なカレンダースタック(10)を示しており、複数のロールが縦 に並べて設置されている。ロールの中で、(12)(14)(16)等は加熱す ることができる。また、中間ロール(18)は、可変クラウンロール(vari able crowon roll)とすることにより、圧力をより均一なもの にすることができる。同じようにして、底ロール(20)はスイミングロール( swimming roll)とすることによって、ニップの軸方向長さにおけ るニップ圧力の均一性を維持するのに有用である。なお、全てのロールを駆動さ せる必要はない。一般的にはロール(16)だけを駆動させればよい。
アプリケータ(22)から供給される過熱蒸気は100℃以上の温度に維持され 、紙匹(24)の表面に向けられる。アプリケータ(22)は、例えば第2図に 示すようにカレンダーの適当な位置に配置し、紙匹(24)かニップに入ってロ ール(12)に接触する直前に、過熱蒸気を紙匹の露出表面に吹きつけ紙匹の表 面を予め加熱できるようにする。多くの場合、ロール(12)は加熱することが できる。過熱蒸気を紙匹(24)の表面に吹き付けたときの効果については後で 説明する。
第3図において、紙匹は、カレンダーの幾つかのロールの中の1つのロール(こ の場合は符号(16)で示すロール)から取り除き、ターニングロール(28) の上を通過させ、紙(24)のループ内に配置したアプリケータ(22A)から 過熱蒸気が当てられて加熱される。前述したように、アプリケータは100℃以 上、望ましくは110℃以上の温度に維持され、過熱蒸気はロール(16)と接 触する直前に紙匹(24)の表面に吹き付けられる。アプリケータの温度が高く なればなるほど、より多くの熱が紙匹に供給伝達されるから、アプリケータは1 20℃以上の温度で使用することが望ましい。しかし、紙匹を損なうような温度 まで上昇させてはならない。
一般的に、製紙機械に使用するとき、紙匹に熱と水分を加えるために飽和蒸気を 付与するのと同じ位置で過熱蒸気を当てるようにするが、アプリケータの温度は 100℃以上に維持して行なう。アプリケータは、ニップに近接した位置で過熱 蒸気を供給できるように小さく作り、また必要なエネルギーを与えることができ るようにする。
第4図は、代表的なスーパーカレンダーを示しており、該スーパーカレンダーは 繰出しスタンド(30)、カレンダースタック(32)及び巻戻しスタンド(3 0)を備えている。
カレンダースタックは、ソフトロール(36)とハードロール(38)を交互に 配置する構成であって、一般的には加熱する。過熱蒸気は図示のアプリケータ( 22)によって供給され、まず最初に紙匹(40)の一方の表面に供給され、次 に、アプリケータ(22B) (22C)から紙匹(40)の他方の表面に供給 される。各場合とも、過熱蒸気はまさにハードロール(38)に接触しようとす る直前の紙匹(40)の表面に供給される。前述の装置と同じように、アプリケ ータ(22)は100℃以上の温度に維持される。
第5図に、温度勾配を与えるオンラインカレンダーを示しており、該カレンダー は一対のハードロールによって各ニップを形成している。図示の如く、ロール( 42)(44)は、磁気誘導ヒーター(46) (48)によって加熱される。
なお、内部オイル加熱装置等の他の加熱手段を用いることもできる。ロール(4 2)(44)は、夫々、ハードロール(50) (58)とニップを形成する。
紙匹はロール(42)(50)によって形成される第1のニップを通って、ロー ル(44)(58)によって形成される第2のニップに至る。本発明の実施に際 しては、第1のニップの直前に、過熱蒸気アプリケータ(22D)から、加熱し たロール(42)に接触する側の紙匹(54)の表面に過熱蒸気が供給される。
第2のアプリケータ(22E)から紙匹(54)の反対側表面に過熱蒸気を直接 供給し、紙匹(54)が第2のニップを通過する直前にこの表面を加熱する。ア プリケータ(22E)によって加熱された紙匹の面は、加熱したロール(44) と接触する方の面である。
過熱蒸気を当てる方の紙匹の面と接触するロール(42)(44)を加熱するよ うにしているが、これらのロールに接触する紙匹の表面状態によっては、必ずし も加熱する必要はないこともある。過熱蒸気を適用することによって、飽和蒸気 を適用する場合よりも紙匹の表面温度を著しく高めることができ、ロールの加熱 効果は小さくなるからである。過熱蒸気(及び過熱アプリケータ)を適用するこ とによって温度が十分に高くなるとき、これらのロールを冷却し、紙匹がニップ を出て行く前に紙匹表面を凍らすことが望ましいこともある。
第6図に示す装置は、第5図に示す装置と本質的には同じであるので、同様な部 品については同じ引用符号を付すものとする。第6図の実施例との違いは、第6 図のロール(50) (58)はソフトロールであって、適用すべき処理の内容 によっては冷却するのである。アプリケータ(22D) (22E)から、ハー ドロール又は成形ロールと接触する紙匹表面、即ち改質(平滑度を高める)しよ うとする表面に過熱蒸気が供給される。ロール(42) (44)は、前述した 通り、加熱する必要はない。
アプリケータ(22) (22A) (22B) (22C) (22D) ( 22E) (22F)の特表千4−504739 (5) 具体的な構造について、第8図及び第9図を参照しながら詳細に説明する。各ア プリケータには、紙シートの幅部分の全体に過熱蒸気を供給するために、少なく とも一列の孔が紙シートのほぼ全幅にわたって形成される。これらの孔は、必要 に応じて狭い溝としてもよい。アプリケータの温度を100℃以上に維持するた めの手段が設けられる。この手段は、後記するように、ヒーターを備えているの が通常であるが、入ってくる蒸気か十分に過熱されているものであれば、その蒸 気によってアプリケータの温度を100℃以上に維持することができる場合もあ る。
アプリケータ(22)は、符号(24) (40) (54)で示す如き紙匹の 幅全体に跨がって配備され、各アプリケータは100℃以上の温度に維持され、 過熱した蒸気を紙匹に供給できるようにしている。もし、紙匹の幅方回の特定部 位に供給すべき蒸気の量又は温度を局部的に変えたい場合、第7図に示すアプリ ケータ(22F)の如く、アプリケータを複数のコンパートメントに分割すれば よい。この実施例では、6つの異なるコンパートメント(60) (62) ( 64) (66) (68) (70)に分割しており、隣り合う2つのコンパ ートメント、即ち(60)(62)、(64) (66)及び(68)(70) が1つの組を構成している。蒸気は、メインヘッダー(80)から、コンパート メントの組ごとに枝分かれしたダクト(82)を介して供給される。各ダクトを 通る蒸気の流れは、バルブ(84)によってコントロールされる。これらのバル ブ(84)は、必要に応じて個々にコントロールできるようにしている。また、 必要に応じて、各コンパートメントは互いに独立して形成し、各コンパートメン トごとにダクト(82)とバルブ(84)を分離して設けるようにしてもよい。
コンパートメント(60) (62) (64) (66) (68) (70 )は、夫々にヒーター(86) (88) (90) (92) (94)(9 6)を配備し、更に、温度制御装置(87)(なお、2つだけを図示しているが 、各ヒーター(86)〜(96)ごとに1つ設けることもできる)を個々に配備 することが望ましい。温度調節は、温度が異なる2つのスチームヘッダーを配備 し、各ヒーターからの蒸気を各コンパートメントの中で調節混合することによっ て行なうことができる。入ってくる蒸気の温度は、2つのヒーター内の各蒸気温 度の間で所望温度にコントロールすることができる。紙匹の横方向の温度制御が 必要でない場合、1つのヒーター付コンパートメントを用いて、処理すべき紙匹 の幅全体に広げるようにすればよい。
具体的なコンパートメントの断面図を第8図に示している。蒸気は、入口(20 2)を通ってアプリケータ(200)にれはアプリケータ(22)〜(22F) の中の任意の1つでもよい)に向けて送られ、コンパートメント(204)に入 る。中央に隔壁(205)が設けられているから、入口(202)から出口オリ フィス(212)を通過するとき、蒸気はまずコンパートメントの一方の側部に 沿って流れ、次に他方の側部に沿って流れる。コンパートメント(204)の少 なくとも一方の側に加熱コイル(206)が設けられる。図示の実施例では、コ ンパートメント(204)の各側部に1つずつ加熱コイル(206)及び/又は (208)(ヒーター(86)〜(96)を含む)が設けられる。ヒーター(2 06)及び/又は(208)、従ってヒーター(86)〜(96)は、所定の熱 と温度を蒸気に供給伝達できるものであればどのような種類のヒーターを用いて も構わない。例えば、蒸気、高温オイル等の高温流動体によって加熱されたイン ダクションヒーターを使用することができる。入り蒸気が十分に過熱されてさえ おれば、その蒸気を利用してアプリケータを加熱することができる。即ち、熱が アプリケータに奪われた後でも、紙匹に接触する蒸気がまだ十分に過熱状態にあ ると、紙匹表面を所定温度にまで加熱し、アプリケータの温度を100℃以上に 維持することができる。なお、熱を、蒸気及びアプリケータに接触する紙匹に伝 達するために使用するヒーターについては、出願人は、電気ヒーターを使用する ことを選択する。
チャンバー(204)内部では、入口(202)を通って入ってくる蒸気の温度 は、蒸気を過熱することのできる温度に調節され、アプリケータを出て紙匹に接 触するとき、蒸気は所望の程度にまで過熱されている。これらについては後で説 明する。蒸気は入り蒸気(incoming steam)よりも高い温度にま で加熱することか望ましく、このようにすれば紙匹(210)表面に蒸気を当て る直前に蒸気を過熱または更に過熱することができる。
紙がアプリケータに接近したときの温度は90℃よりも低いのが通常であり、紙 匹が実際にアプリケータに接触する場合、熱はアプリケータと紙匹との間に移動 する。
これらの条件では、アプリケータに入る蒸気は、紙匹とアプリケータとの間で行 なわれる熱移動の分を十分に補うようにすることが重要である。蒸気はアプリケ ータに配備された加熱コイル等によって再び加熱することにより、アプリケータ から出る蒸気を所定の程度まで過熱して十分な熱を保有させ、紙匹に加えられる 蒸気の過熱温度を十分に高くすることができる。
紙匹とアプリケータとが接触しない場合でも、アプリケータの温度は100℃以 上とすることが非常に重要である。そうでないと、コンパクトな構造としている ために、著しい凝縮を生ずる不都合がある。アプリケータから出てくる蒸気が紙 匹に接触するまでは過熱状態のままとなように、アプリケータ(22)の温度を 十分高い温度に維持しなければならない。
チャンバー(204)内の過熱蒸気は円形孔(212)の如き孔から出て、紙匹 (210)の対向する表面に直接衝突する。
一般的に、第9図に示す如く、アプリケータ(200)(即ち、(22)〜(2 2F))は、処理すべき紙匹の幅部分の全体を特表千4−504739 (7) 網羅できるように、アプリケータの幅のほぼ全体に亘って複数の孔(212)が −列に開設されている。本発明を用いて過熱蒸気を当てるとき、孔の大きさは、 飽和蒸気を当てがうときに通常使用される孔の大きさよりも小さくすることがで きる。しかし、Dで示される直径の正確な大きさ、及びSで示される孔ピッチは あまり重要なものではない。実際、オリフィス(112)の全部を相互に連通さ せて溝を形成してもよい。しかしながら、蒸気が多すぎたり、または少なすぎて 蒸気に背圧を生じたり、アプリケータを出る蒸気の速度が遅すぎることのないよ うに、出口の全面積に注意をはられねばならない。以下の具体的な実施例では、 孔直径は1/32インチ、孔ピッチは1710インチ、即ち、D = 1/32 インチ、S = 1710インチのときに満足すべき結果が得られた。なお、こ れらの寸法を変更できることは勿論である。
加熱したアプリケータを使用することによって、蒸気の送りを低圧で行なうこと ができる。なお、もし蒸気を紙匹に当てる直前に過熱するならば、さほど過熱し なくてもよい場合がある。これは、アプリケータによる蒸気の冷却を補うために 蒸気にある程度の過熱を供給するよりも簡単であり、蒸気が紙匹と接触しても十 分に過熱状態にある。なお、蒸気温度は110℃以上に維持することが望ましい 。過熱蒸気の用途によっては、アプリケータの温度は約125℃よりも高い温度 に維持することが望ましいこともある。
アプリケータと紙匹との間の距離X(第7図参照)は、一般的には約1インチよ りも長くするべきでない。1インチの間隔でも、紙匹に接触する前に過熱蒸気は 拡がって多くの熱損失が生じ、装置周囲の凝縮量を減らすという点においても好 ましくないからである。従って、距離Xは一般的には1/8インチよりも小さく 維持することが望ましい。特に、カレンダ一工程にて過熱蒸気を紙匹に当てると きは、X=0、即ちアプリケータの表面(220)(第8図及び第9図参照)を 紙匹に接触させ、紙匹を少し撓ませて行なうことが望ましく、中央部に2フイー トのスパンで配置したときは、例えば約174インチ撓ませることによって良好 な結果が得られた。アプリケータの表面(220)の温度は比較的高く、熱はア プリケータ表面から紙匹に伝達されて紙匹の加熱に寄与する。アプリケータから 紙匹への熱伝達は、紙匹の速度、紙匹表面と加熱アプリケータとの接触度合、並 びに紙匹及びアプリケータの温度によって異なる。
アプリケータのオリフィス即ち出口(112)間の距離Yと、符号(232)  (234) (これらは前述したカレンダーニップを表わしている)で示すロー ル間のニップ(230)によって、蒸気から熱が紙匹に伝達され、次に表面を冷 却する時間(紙匹速度によって異なる)が決定される。シートの温度を上昇させ て所定の深さまで熱を浸透させることが望ましい。アプリケータ(22)はニッ プに比較的接近して配置することが望ましく、Yは2フイー)・以下とし、6イ ンチよりも少ないことが望ましく、約2インチよりも少ないことが最も望ましい 。紙匹表面は急速に冷えるため、距離Yの最大許容値は正確には明らかでないが 、紙匹はカレンダ一工程を容易に行なうために必要な特性を維持するように設定 する必要がある。
シートの速度が速いほど距離Yの通過時間は短くなり冷却時間は少なくなるから 、紙匹の速度は最大長さYに関係があり、ニップに入るとき紙匹は所望の状態に なっているようにする。紙匹への熱伝達は非常に速く、冷却はもっと時間に依存 する。
ロール(232)は必要に応じて加熱することができ、前述したロール(12)  (38) (42)又は(44)と同じである。一方、ロール(232)と共 にニップ(230)を形成するロール(234)は、ロール(14) (36)  (50)又は(58)の何れか1つ、即ち適当なハードロール又はソフトロー ルと同じである。出口(212)から吹き出される蒸気によって加熱される表面 は、ニップ(230)のロール(232)と直接接触しながら通過する。
紙をカレンダー加工するためのカレンダ一工程において、過熱蒸気の量と温度は 、アプリケータと紙匹との間の熱伝達に関連し、紙匹の少なくとも表面を十分に 加熱できるものとする。少なくとも蒸気と接触する位置では十分に高い温度で供 給され、少なくとも紙匹表面の特性を改質し、カレンダー加工を容易にし、紙匹 に所望の表面仕上げをもたらすようにしなければならない。
紙匹表面を加熱しすぎると黒ずむので、処理しようとする紙匹が黒ずむ温度まで 紙匹表面の温度を上げるべきではない。
アプリケータの加熱効果は、ヒーター付アプリケータとヒーターなしのアプリケ ータについて、各々の出口孔から172インチ離れた位置の蒸気温度を測定する ことによってめられる。ヒーターを作動させたとき、アプリケータブロックの温 度は約250℃に維持することができた。
K皿皿ユ 第1表 X=12インチのと の蒸 温 5 L32 80 第1表に示す如く、加熱したアプリケータの場合、アプリケータの表面から17 2インチ離れた位置で測定した温度は、アプリケータを加熱しないときよりもか なり高い。また、装置を通る蒸気の流れが増すにつれて(圧力か高くなる)、蒸 気の温度は低くなることがわかる。このアプリケータの加熱容量では、流速又は 流量(flow rate)を多くした場合、高い温度に維持するには十分でな かった。アプリケータを加熱しなかったとき、蒸気の温度は、流れが増すにつれ た僅かに上昇した。しかし、その温度は、ブロックを加熱したときに得られた場 合と比べて依然として低かった。アプリケータを加熱しない場合、凝縮が生じる 不都合がある。アプリケータへの入り蒸気の過熱が十分である場合、この蒸気を 用いてアプリケータを100℃まで加熱することができる。紙匹に接触する蒸気 は十分に過熱されているから、紙匹の表面を予め軟化させることができる。
この実施例では、加熱したアプリケータの加熱チャンバーは約5インチ×172 インチ幅、アプリケータの長さは30インチである。その30インチの長さ部分 に蒸気入口が6箇所に形成される。この6本の枝管付へラダーを用いると、アプ リケータの各セクション即ち各コンパートメントは、機械の横方向で5インチで ある。
加熱アプリケータからの出口は、直径約1732インチのオリフィスが1/lO インチの間隔をあけて真っ直ぐ一列に形成される。
裏狙貫ス 紙匹に接触させる過熱蒸気の温度を、蒸気の流量を変えながら、2列のオリフィ スを有するアプリケータを用いて測定した。ブロックの温度は約225〜250 °Cの範囲に維持した(ブロック温度は入り蒸気の温度及び流量によって変動す る)。
蒸気の温度は、アプリケータからの間隔を変えて測定した。即ち、距離Xは37 64インチから1インチまで変えて行なった。
第2表から明らかなように、流量が少なく圧力が低いときの蒸気温度は、距離X が短いときは比較的高く、約200℃まで上昇する。これに対し、間隔が大きい とき、例えばX=1インチのとき、蒸気の温度は0.02psiの圧力で約12 0℃、圧力が0.16pSiと高くなると77℃まで低下した。アプリケータか らの温度プローブの間隔が短くなればなるほど温度は高くなり、また間隔が5/ 8インチまでのとき、試験条件の蒸気の流れとは関係なく、蒸気温度は100℃ 以下までは下がらず、非過熱状態にはならなかった(これは374インチの間隔 で背圧(back pressure)は004〜0.09psiであり、1イ ンチの間隔で背圧は0.02〜0.03psiであった)。
試験結果の多くは、紙匹に当てられる蒸気の温度が115℃を超えており、アプ リケータから伝達される熱との組合せによる蒸気の流れによって、紙匹の表面は 十分に加熱されていることは明らかである。
第2表 アプリケータ か゛の X O,0020024314625288243,03216232206234 204233,04215230204232203232,09215230 204231204231,13214229204230204230,15 213227204228204230,16212227202228203 229第2表(続き) 0.00 65 248 59 255 52 244.01 143 Z39  139 242 137 247.04 130 229 108 235  86 233.09 126 229 99 231 81 231.12 1 25 230 95 229 80 231.13 123 232 91 2 27 79 230.16 113 225 90 229 77 231実験 の終わりに、ブロックのヒーターのスイッチを切り、蒸気の流量を最大にして、 即ち0.16psiの背圧で供給し、アプリケータの冷却速度を測定した。温度 の測定開始時は230℃であった。3分経過後、10℃低下した。
5分経過後、約30℃低下した。8分経過後、50℃低下して約180℃となり 、10分経過後、約165℃となった。10分以上経過したときの全温度低下は ほぼ70℃にもなり、ヒーターがいかに蒸気の温度に対して寄与して(Xる力) 力(わかる。
異なるヒーターを用いたり、もつとたくさんのヒーターを用いると、アプリケー タ内の蒸気に伝達される実際の熱は変わることになる。
X施亘1 一連の試験では蒸気背圧を0.12psiにして行なった。
アプリケータブロックを加熱しl:ときの蒸気温度は、アプリケータブロックか ら1716インチ離れた位置で測定した。試験結果を第3表に示す。
第4表 上記の試験はスーパーカレンダーにつ0てのものであるが、ソフトカレンダー又 はノ1−ドニ・ンプカレンダーを用いても同様な改善効果を得ることができる。
前記の説明は主としてカレンダー加工(こ関するものであるが、アプリケータを その他種々の異なる用途1こ用0ることができることは理解されるであろう。例 えζf1本発明の装置を製紙機械のプレス工程に用(\て過熱蒸気を供給するこ ともできる。即ち、紙(こ加える水分のポンド当たりBTUを多くしてインノく ルス乾燥を実施する。アプリケータから出る蒸気の温度は、適当な熱伝達手段力 ・ら追加される熱によってコントロールされる力1ら、紙匹に当てる直前に、単 に過熱の程度を変える1=けで熱(温度)と水分を制限の範囲内で所望の比率に 調節することができる。もし、水分をもつと多く必要とする場合、蒸特表平4− 504739 (10) 気をより多く供給すると、温度の水分に対する比率を下げることができる。また 、蒸気量を少なくするとより多くの温度が供給されるから、用途に応じて所望通 りにこの比率を大きくすることができる。このようにして、機械を横切る方向( 紙匹の幅方向)についても、水分分布を調節することができる。
なお、アプリケータが1つの場合でも前述と同様である。また、複数のアプリケ ータを並べて設けることによって、紙匹に当てかう過熱蒸気の量を増やすことが できる。また1つのアプリケータの場合でも、孔を2列以上に形成し、ヒーター のサイズ及び保持時間を十分にすれば過熱蒸気の量を増やすことができる。
アプリケータのサイズは、従来の蒸気シャワー又はアプリケータと比べて非常に 小さく作ることができる。従って、従来の蒸気アプリケータでは取り付けること ができなかった位置にでも用いることができる。過熱蒸気を当てかうことができ るので、100℃以上の温度、望ましくは105℃乃至110℃以上の温度に維 持することができるから、熱と水分を移動する紙匹に当てることができる。
これは、製紙機械以外の装置、例えば、段ポール紙を作る機械にも使用すること ができる。また、表面を平滑にし印刷特性を改善する代わりに、ニップロールに 模様を施し、例えば光沢仕上げ、マット仕上げ又は他の模様を施した紙匹を得る こともできる。
第10図及び第11図に示す如く、アプリケータ(200A)はアプリケータ( 200)と同様であるが、孔(212A)を形成した主表面(220A)は下向 きに傾斜し、凸形状である。
紙匹(212)は、下向き表面に倣って傾斜表面(220A)の上を張った状態 で通過する。図示の構造では、表面(220A)は中心部が高く、両縁部は下が っている。このため、紙匹がその表面から出ていくとき、矢印(300)及び( 302)に示すように紙匹を横方向に伸ばすように作用するから、紙匹がロール によって伸ばされるのと同じようにして紙匹の幅は広くなる。必要に応じて、紙 匹に対する屈曲表面の方向を変えて、紙匹が分離される位置の表面(220A) の長さよりも長い位置の表面に対して紙匹を当てることにより、紙匹を横方向に 縮むようにすることもできる。
蒸気ヘッダー(304)に所定間隔をあけて突設したパイプ(306)を介して アプリケータ(212A)に送られた蒸気は、孔(212A) (第8図及び第 9図の実施例の孔(212)に相当する)から出て、噴出口(212)から出る 蒸気と同じように紙匹(211)を加熱する。第10図及び第11図の実施例に おいて、紙匹はアプリケータの表面(22OA)に強制的に押しつけられる。こ のようにして、噴出口(212A)から出た蒸気は潤滑膜又は流体ベアリングの ように作用し、表面(220A)への紙匹の移動を容易ならしめる。
第10図及び第11図の実施例において、アプリケータ(212A)は間接的な 流体熱交換器を有している。間接ヒーターはアプリケータ(20OA)を通る複 数の通路(310)によって形成される。蒸気の如き加熱流体が、符号(308 )で示す間接熱交換器の一端部に導入され、通路(310)を通って熱をアプリ ケータ(及び適用蒸気)に熱を伝達し、ライン(312)を介して取り除かれる 。
通路(310)内の加熱流体は所定温度であればどんな流体でもよく、必要な熱 をアプリケータに移し、蒸気を施すことができる。このような流体として、例え ば高温蒸気、高温オイル等を挙げることができる。蒸気を加熱流体として用いる 場合、ライン(312)内の蒸気の少なくとも一部がヘッダー(304)の中に 適用蒸気として送られる。
本発明について説明したが、当該分野の専門家であ゛れは添付の請求の範囲に規 定された発明の精神から逸脱することなく変形をなすことはできるであろう。
FIG、9.。
国際調査報告

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)過熱状態の蒸気を、該蒸気を衝突させるべき紙匹に極く近接させて配置し たアプリケータから放出し、アプリケータの温度を100℃以上に維持し、紙匹 以外の部分に蒸気の凝縮をあまり生じさせることなく紙匹表面に蒸気を衝突させ る工程から構成される、紙匹の表面に蒸気を当てる方法。
  2. (2)蒸気アプリケータは110℃以上の温度に維持される請求の範囲第1項に 記載の方法。
  3. (3)熱は、アプリケータから出された蒸気が紙匹表面に当たる直前に、アプリ ケータ内の蒸気に伝達される請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. (4)アプリケータは110℃以上の温度に維持される請求の範囲第3項に記載 の方法。
  5. (5)アプリケータを100℃以上の温度に維持しながら紙匹表面にアプリケー タから過熱蒸気を直接当てることにより、過熱蒸気を紙匹に接触させ、紙匹の少 なくとも表面を加熱し、過熱蒸気による熱によって紙匹を高温に維持しつつ、一 対のロールによって形成されその1つのロールに紙匹の表面が接触するニップの 中に、紙匹を直ちに通過させることを特徴とする紙のカレンダー加工方法。
  6. (6)アプリケータは110℃以上の温度に維持される請求の範囲第5項に記載 の方法。
  7. (7)熱はアプリケータ内の蒸気に伝達される請求の範囲第5項に記載の方法。
  8. (8)アプリケータは110℃以上の温度に維持される請求の範囲第7項に記載 の方法。
  9. (9)紙匹の表面と、過熱蒸気が排出されるアプリケータの表面との距離は1/ 2インチより小さくなるように紙匹が配置される請求の範囲第5項に記載の方法 。
  10. (10)紙匹の表面と、過熱蒸気が排出されるアプリケータの表面との距離は1 /2インチより小さくなるように紙匹が配置される請求の範囲第8項に記載の方 法。
  11. (11)紙匹の表面と、過熱蒸気が排出されるアプリケータの表面との距離はゼ ロであり、紙匹の表面は、過熱蒸気が排出されるアプリケータの表面と接触し、 熱はアプリケータから紙匹に伝達される請求の範囲第9項に記載の方法。
  12. (12)紙匹の表面と、過熱蒸気が排出されるアプリケータの表面との距離はゼ ロであり、紙匹の表面は、過熱蒸気が排出されるアプリケータの表面と接触し、 熱はアプリケータから紙匹に伝達される請求の範囲第10項に記載の方法。
  13. (13)アプリケータは125℃以上の温度に維持される請求の範囲第5項に記 載の方法。
  14. (14)アプリケータは125℃以上の温度に維持される請求の範囲第7項に記 載の方法。
  15. (15)アプリケータは125℃以上の温度に維持される請求の範囲第11項に 記載の方法。
  16. (16)アプリケータは125℃以上の温度に維持される請求の範囲第12項に 記載の方法。
  17. (17)紙匹の移動表面に過熱蒸気を当てるためのアプリケータであって、蒸気 をチャンバーに導入するためのチャンバー手段、蒸気の温度を上昇させるために チャンバーを加熱するヒーター手段、蒸気に接触させるべき紙匹の表面に向けて 開口しているチャンバーの出口手段、出口手段を通過するように紙匹を移動させ る手段、紙匹及び出口手段を接近させて相対的に位置決めする手段を備え、出口 を出た高温蒸気が、チャンバーと紙匹との間の蒸気温度をあまり低下させること なく紙匹の表面に直接衝突できるようにしている、過熱無気のアプリケータ。
  18. (18)相対的に位置決めする手段は、紙匹がアプリケータを横切るとき、出口 手段を設けたアプリケータの表面に紙匹が接触するように位置決めする請求の範 囲第17項に記載のアプリケータ。
  19. (19)蒸気を紙匹の表面に吹き付けた後、紙匹を通過させるカレンダーニップ を備えている請求の範囲第18項に記載のアプリケータ。
  20. (20)ヒーター手段は、アプリケータの中に、加熱流体による間接熱交換器を 備えている請求の範囲第17項に記載のアプリケータ。
  21. (21)表面は下向きに傾斜している請求の範囲第18項に記載のアプリケータ 。
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