JPH04502417A - １回使用式医学用針 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １回使用式医学用針 本発明は、容易に使用不能にすることのできる医学および健康管理用途に適して いる針に関するものである。

注射目的および例えば健康管理の如き他の用途用の針は典型的には金属から製造 されており、その理由は例えばステンレス鋼の如き金属は例えば高い強度および 比較的低い価格の如き該用途に好ましい性質を有しているからである。

しかしながら、再使用には感染の危険性が伴うために、皮下針および他の針を１ 回使用した後には使用できないということがしばしば望まれている。例えば人間 の免疫系疾病（エイズ）の如き感染疾病の蔓延を予防するために、１回使用式針 に対する要求が特に強まっている。針を直せないほど破壊することによってのみ 、確実に皮下針および他の針を再使用されなくすることができる。金属針では、 そのような破壊は容易に行われない。感染の危険性とは別の金属針の他の欠点は 、部分的な破壊後でさえそれらの鋭利な先端により生じる傷の危険性である。従 って、針の曲げまたは破壊では解決をもたらすものではない。金属針を完全に無 害にするには、例えば多数の針を熱硬化性樹脂の中に流し込むような複雑な手段 を必要とする。しかしながら、医学用皮下針および他の針はそのような設備を利 用できないような世界の場所でもしばしば使用されている。

従って、金属針の利点（高い曲げ強度、鋭利さ、殺菌性など）を保有しておりし かもその他に容易に再使用に不適にすることのできる例えば健康管理目的用の針 に関する要望がある。

針が少なくとも部分的に液晶重合体からなっている時には、要望されている性質 を有する針を簡単な方法で永久的に使用不能にすることができるということを今 見いだした。

液晶重合体の剛い分子鎖は製造工程中に一軸的に配向されているため、本発明に 従う針は高い曲げ剛性（自己強化性）を有している。注射および縫合操作用に必 要な先端の鋭利さも容易に供することができる。本発明に従う針の他の利点は、 それの化学的および生物学的な不活性さ並びにそれの満足のい（寸法安定性であ る。針の材料は耐高温性であるため、針を簡単に殺菌することができる。

針の横断強度は縦強度より低いが、依然として使用中の曲げまたは破壊の危険性 を避けるのに充分なほど高い。横方向に通常の使用で生じる力より大きい力を与 えることにより、針を破壊するか、割るか、または砕いて、それを容易にその後 の使用に不適にすることができる。針を不適にするための非常に簡単で且つ有効 な方法は炎（マツチ、ライター、ガス炎）の使用である。これは好適には液晶重 合体の融解温度または劣化温度付近もしくはそれ以上の温度において行われる。

融解および／または劣化の結果として、分子がそれらの一方向配向をゆるめて物 質を変形させ、針の先端の鋭利さを永久的になくし、そして針中の中空空間を失 わせる。市販の公知の液晶重合体類（ＬＣＰ類）が本発明に従う針用の材料とし て適している。一般的には、これらはいわゆるメン性のすなわち「剛い」基が主 鎖中または側鎖中に存在している重合体である。そのようなメン性基は、例えば カルボニル、エステル、アミド、イミン、アゾ基などの如き共役に対して敏感な 基により結合されている例えばフェニレン、ナフチレン、ビフェニレン、ビフェ ニレンおよびベンゾキサシリレン基の如き芳香族系から構成されている。好適に 使用される重合体では、メソ性基は主鎖中に配置されている。適当なＬＣＰ類は 融解物中で液晶性能を有するか（熱互変性）または溶液中で液晶性能を有する（ 離液性）。熱互変性ＬＣＰ類の例は芳香族ポリエステルであり、そして離液性Ｌ ＣＰ類の例は芳香族ポリアミド類（アラミド類）である。熱互変性ＬＣＰｇの方 が（融解物により）簡単に加工することができるため、それらが好適である。Ｌ ＣＰｇｌの剛性および融解性質は公知の方法でメソ性（剛性）基と例えばアルキ レン基の如き柔軟性基との間の比を変えることによりまたは例えばメタ置換され た芳香族基などの如き角度形成基を加えることにより変えることができる。ポリ エステル類は、例えばテレフタル酸、芳香族ジオール類およびヒドロキシ置換さ れたカルボン酸類を基にすることができる。市販の熱互変性ＬＣＰ類の例は、ヴ エクトラ（セラニーズーヘキスト）、ウルトラックス（ＢＡＳＦ）　、キシダー ル（ダルトコ）　、Ｘ７Ｇ　（イジミツ）およびヴイクトラックス（ＩＣ■）で ある。ヴエクトラを用いると満足のいく結果が得られ、その理由はこのポリエス テルが比較的少ない小繊維化を示すからである。

他の適当な熱互変性ＬＣＰ類はヨーロッパ特許出願２８４，７２６中に記載され ている。例えばケヴラー（デュポン）およびトワロン（アクゾ）の如き離液性Ｌ ＣＰ類は溶液中で加工することができる。

特殊用途用に特に高い剛性が要求される場合には、ＬＣＰを例えばガラス繊維、 炭素繊維などの如き強化繊維と配合することができる。一方、例えば注入目的用 の如（高い柔軟性が望まれる場合には、ＬＣＰを熱可塑性重合体と混合すること ができる。生相客性重合体を用いるコーティングが本発明に従う他の可能な方式 として考えられる。

中空でなくてもまたは中空であってもよい本発明に従う針はそれ自体は公知であ る簡便な方法で希望通りに成形することができ、それにより要求される一軸配向 が得られる（伸び流）。必要に応じて、さらに強い配向を得るために最終的延伸 を行うこともできる。中空でない針は例えば射出成形により成型することができ る。中空でない針は例えば手術用途（縫合など）に適しておりそして簡単な形（ 直線、曲線など）および寸法を有することができ、直径は長さによるが例えば０ ．２−３ｍｍであることができる。本発明に従う針は好適には中空であり、従っ て液体の皮下注射に適している。中空針も射出成形により成型することができる が、この場合には押し出しまたは繊維紡糸が加工利点を与える。中空針を従来の 針支持器および液体容器と組み合わせて、注射器、注入器などを供することがで きる。組み合わされた針、針支持器および可能なら液体容器を射出成形により一 体製品として製造することができる。中空針は希望する寸法を有することができ る。長さによるが、針の直径は例えば０．２−３ｍｍでありモして壁厚は例えば ０．０５−０．５ｍｍである。針は公知の方法で、例えば研磨または切断により 、斜めに切ることができる。本発明に従う針用に必要な材料の量は非常に少なく 、例えば皮下針用ではそれは一般的には１００ｍｇより相当少なく、従って１個 の使い捨て針当たりの価格が非常に低いため、少々高価なＬＣＰを使用しても経 済的な不利益をもたらさない。

補正書の写しく翻訳文）提出書　（特許法第１８４条の８）平成３年６月２７日

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．少なくとも部分的に液晶重合体からなっていることを特徴とする、容易に使 用不能にすることのできる医学および健康管理用途に適している針。
2. ２．それが中空でありそして液体の注射用に適していることを特徴とする、請求 項１に記載の針。
3. ３．液晶重合体が熱互変性であることを特徴とする、請求項１または２に記載の 針。
4. ４．液晶重合体が芳香族ポリエステルからなっていることを特徴とする、請求項 １−３のいずれかに記載の針。
5. ５．それを液晶重合体の融解または劣化温度付近もしくはそれ以上の温度に短期 間にわたり呈することを特徴とする、請求項１−４のいずれかに記載の針を使用 不能にさせる方法。