JPH04501372A - 陰茎の勃起を増大させる移植可能な装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 陰茎の勃起を増大させる移植可能な装置および方法肢圭登１ 本発明は陰茎の勃起を増大させる装置および方法、特に無意識的に堅い勃起を達 成し維持することができない患者のための移植可能な陰茎勃起制御装置に関する ものである。

Ｉｔ韮歪 陰茎の勃起を達成し持続できる能力は男性が子供を持ち幸福な結婚をするための 基本的な要件である。不能症患者において陰茎の勃起を制御し持続できるように する必要があることは詳細に報告されている。不能症は、薬物、全身系疾患、心 理障害、神経障害、ホルモン障害、動脈障害、静脈障害または海綿状平滑筋障害 のような種々の原因に起因することがある。１０，０００゜０００Å以上の米国 男性が不能症であると推定されている。

他の研究者の研究のほか、本発明者等の解剖学、生理学、神経解剖学、血行力学 、薬理学、放射線医学および陰茎の超微細構造に関する広範囲にわたる研究は、 既に不能症の診断および治療に大変革を起こした。例えば、本出願人の米国特許 第４５８５００５号明細書は陰茎の勃起を電子的に増大させる装置および方法を 開示している。

本発明者等の研究は、血行力学的に、陰茎の勃起は動脈血流が増大し、静脈抵抗 が増大し、陰茎海綿体内の洞様毛細血管が弛緩する結果であることを示した。洞 様細血管および小動脈壁を取り囲む血管の平滑筋は、これらのでき事を制御する 上で最初に考えられることである。弛緩状態において、交感神経系の持続性放出 作用（ｔｏｎｉｃ　ｄｉｓｃｈａｒｇｅ）によって前記平滑筋は収縮状態に維持 され、これにより最小動脈流が陰茎のなかに流れる。

性的刺激の結果として放出される神経伝達物質（おそらくアセチルコリン、内皮 誘導（ｅｎｄｏｔｈｅｌｉａｌ　ｄｅｒｉｖｅｄ）弛緩因子、血管作動性腸管ポ リペプチドおよびアルファアドレナリン作用性常態（ａｌｐｈａ　ａｄｒｅｎｅ ｒｇｉｃ　ｔｏｎｅ）阻害の組合せ）が血管の平滑筋を弛緩させ、この結果とし て多量の動脈流の流入、洞様毛細血管の膨張および陰茎の腫脹が起る。比較的限 られた空間内における自脱（ｔｕｎｉｃａ　ａｌｂｕｇｉｎｅａ）によって限定 された洞様毛細血管が膨張すると、洞様毛細血管壁と自脱との間に位置する膜下 （ｓｕｂｔｕｎｉｃａｌ）排出静脈路は、導出静脈として出て行く前に圧縮され る。排出静脈系がほぼ全部閉鎖されると、流人血液の大部が洞様毛細血管内に有 効に含有され、その結果として陰茎の充血、伸長および硬直が起る。

さらに、本発明者等の研究から、勃起不能症の原因のうち最後の共通の経路は、 陰茎海綿体内に血液を流入させ、貯蔵し、維持できないことであることが分った 。非血管性不能症では、動脈系、筋肉系および静脈系は損なわれていないが、心 理学的因子、神経機能障害またはホルモン不均衡によって神経伝達物質の欠乏お よび不十分な勃起が生じる。血管性不能症では、大部分の患者はなお部分的勃起 を実現することができるが、部分的硬直または勃起維持不能のために性交を達成 することができない。

種々のタイプの不能症を一層正確に診断することは、最近いくつかの革新的診断 テストが導入されたために、現在では可能である。夜間の陰茎腫脹テストにリギ スカン（ｒｉｇｊｓｃａｎ）を添加すると、睡眠中の陰茎硬直を一層良く評価す ることができ、従って心因性不能症と器質性不能症とを一層正確に区別すること ができる。パパベリンまたはプロスタグランジンＥ−１のような血管拡張剤の陰 茎海綿体内注射を行うと、患者の勃起能力を診察室で観察することができる。超 音波およびパルスドプラー波の解析を血管拡張剤注射の前後に行った場合には、 陰茎動脈の正確な機能評価を行うことができる。さらに、薬理学的なカベルノソ メトリイ（ｃａｖｅｒｎｏｓｏｍｅｔｒｙ）およびカベルノソグラフイ（ｃａｖ ｅｒｎｏｓｏｇｒａｐｈｙ）によって静脈機能不全の程度および位置を評価する ことができる。また、神経伝導試験のいくつかの技術が、陰茎神経および神経性 不能症を評価するために開発されている。

勃起不能症の治療は、移植可能な陰茎用人工装具の出現前においては、セックス 療法または心理療法に大きく依存していた。

種々のタイプの移植可能な人工装具が陰茎の勃起を達成し維持する能力を回復す るのに有効な道具を提供している。しかし、膨張可能なタイプのものであるにせ よ半硬質タイプのものであるにせよ、異物の挿入は常に陰茎勃起組織の傷跡を残 す反応（ｓｃａｒｒｉｎｇ　ｒｅａｃｔｉｏｎ）を刺激し、勃起組織の実質的部 分を破壊するのが常である。

最近導入されたパパベリン、パパベリンとフェントルアミンとの組合せ、または プロスタグランジンＥ−１のような薬剤の陰茎海綿体内への注射が広く注目され ている。非血管性または最小血管性の不能症患者においては、これらの血管作動 性物質の注射は勃起を生じさせ、変動する時間、例えば数分ないし数時間の変動 する時間の間これを持続させる。この際二つの主な合併症、すなわち陰茎強直症 および陰茎海綿体繊維症が観察されている。敏速に処置しないと、陰茎強直症は 陰茎組織の広範囲な壊死および陰茎海綿体の完全な繊維化を招く。また、パパベ リンを長期にわたって注射すると、陰茎勃起組織に広範囲に傷跡が残ることがあ る。

最近導入された他の理学療法は陰茎を勃起させるための真空吸引装置である。陰 茎を吸引装置内に腫脹が起るまで数分量大れておく。次いで、圧迫帯を陰茎基部 の外側にきつく巻き付けて静脈の流出流をすべて制限する。この装置の主な欠点 は、数分間近位をきつく締め付けた後の陰茎皮膚の無感覚および点状出血である 。

上述の装置または方法はいずれもすべての種類の不能症患者にとって理想的なも のではない。

光凰包翌貨 本発明の目的は上述の簡潔に説明した従来技術の問題および欠陥を克服すること ができる陰茎の勃起を増大させる移植可能な改善された装置および方法を提供す ることにある。特に、本発明の装置および方法は、陰茎勃起組織の破壊および／ または陰茎皮膚の無感覚または点状出血を起すことなく、陰茎を長期間硬直させ ることができる。本発明装置は従来陰茎人工装具を使用していのと同じ患者群、 例えば、重症の血管不全症、難治性の心因不能症などの患者群に使用することが できる。本発明装置は陰茎注射療法を受け入れることができないか、あるいはこ の治療法を嫌う患者に使用することができる。さらに、本発明装置は真空吸引ま たは注射によって生じた勃起を強めかつ維持するために使用することができる。

男性のヒトにおける陰茎の勃起を増大させる本発明方法は第１に：陰茎の門およ び根に隣接する陰茎海綿体、尿道海綿体、陰茎海綿体白層、背動脈、背神経、陰 茎海綿体静脈、および深背静脈を確認し；圧縮手段を、少くとも、門に隣接する 陰茎海綿体、陰茎海綿体静脈および深背静脈の周囲、陰茎海綿体白層の外側およ び背動脈および皆神経の下に位置させ；前記圧縮手段を選択的に圧縮して陰茎海 綿体、陰茎海綿体静脈および深背静脈に圧力を加えてここを通る静脈血流を制限 し、所定時間陰茎の勃起を強め：この時間の経過後に加えた圧力を取り除くこと を特徴とする。

本発明装置の好適例では、圧縮手段は生体適合性材料からなり、陰茎周囲と実質 的に同じ長さを有するカフ（ｃｕｆｆ）を具える。

連結手段によってカフの両端は着脱自在に一体に結合され、少くとも１個の膨張 可能な小嚢がカフの内側に配置されている。

陰嚢内に移植できる大きさのポンプ手段は、カフを陰茎の周囲に取り付けた場合 に、小嚢を選択的に膨張させて陰茎周囲のカフを圧縮するのに適している。この ポンプ手段は溜めおよびカフを自動的に収縮させるための制御手段を具える。

凹皿■呈垂星豆所 本発明の他の目的および利点は添付図面についての次の説明から明らかである： 図１は、陰茎周囲に取り付けるのに適している膨張可能なカフ、および陰嚢内に 移植するのに適し、カフを選択的に膨張させるのに適したポンプを具え、陰茎の 勃起を増大させる膨張可能な本発明装置の一例を示す斜視図である。

図２は本発明装置の一例を患者の陰茎に取り付けた状態を示す斜視図である。

図３は平坦状態にしたカフの一例の内側の平面図である。

図４はカフの一例の側面図である 図５は図１に示すような閉位置のカフの一例の端面図である。

図６〜８はそれぞれカフの第１変形例を示す図３〜５と同様な平面図、側面図お よび端面図である。

図９〜１１はそれぞれカフの第２の変形例を示す図３〜５と同様な平面図、側面 図および端面図である。

図１２〜１４はそれぞれカフの第３変形例を示す図３〜５と同様な平面図、側面 図および端面図である。

図１５は図１のカフを選択的に膨張させるためのポンプを具えた制御回路を示す 回路図である。

図１６はカフの膨張および比較的短時間にわたる急激な収縮の完全サイクルを示 すグラフである。

図１７はカフの収縮が比較的緩やかである図１６と同様なグラフである。

好１１１１Ｌ咀 囲Ｗ腹 ここに、本発明を明瞭にし理解し易くするために、次の用語および定義を使用す る。若干の用語はさらに広い意味を有しているが、これらの用語はここに開示さ れかつ特許請求されている発明の文脈において使用されている。これらの用語の いくつかと共に記載されている頭文字（Ａ〜■）は明細書に記載され図面に示さ れているものに対応する。

陰茎海綿体静脈（ｃａｖｅｒｎｏｕｓ　ｖｅｉｎ）　Ｕ）　：陰茎海綿体の近位 部からの血液を陰茎の深背静脈または内陰部静脈に戻す静脈。

洞：血液で満たされる拡大可能空間を形成し、陰茎の勃起に伴なって膨張状態に なる陰茎海綿体または尿道海綿体のような腔。

体（ｃｏｒｐｕｓ）　：特定の組織のような肉体（…ａｔｅｒｉａｌ）の個々の 塊であって；器官の全体を示すために解剖学上の名称として使用され、また解剖 学上の部分、構造または器官の主要部にも適用される。

陰茎海綿体（Ｂ）：陰茎の背部および側部を形成するほぼ円柱状で並列する１対 の筒状勃起組織からなる陰茎の海綿体。普通、陰茎海綿体と呼ばれる。

尿道海綿体（Ｃ）：陰茎海綿体の下側に形成されている溝（ｇｒｏｏｖｅ）に位 置する陰茎のほぼ円筒体または筒体。尿道がこの尿道海綿体内を通っている。

背動脈（Ｅ）：内陰部動脈で始まり、陰茎亀頭で終る陰茎動脈の一つ。

背神経（Ｆ）：陰茎本体における背動脈に平行する内陰部神経の最深部分。

深背静脈（Ｇ）：背動脈に隣接する陰茎中線において筋膜下に（ｓｕｂｆａｓｃ ｉａｌｌｙ）位置する深陰茎静脈。

門（Ｈ）：陰茎根におけるくぼみ、すなわち小窩であって、脈管および神経がこ こに入る。

内陰部動脈：背動脈に連結されている動脈であって、この動脈は内腸管動脈（ｉ ｎｔｅｒｎａｌ　１ｌｉａｃ　ａｒｔｅｒｙ）でその起点（ｏｒｉｇｉｎ）を終 える。

陰茎：性交および尿排出の男性器官であって、陰茎根、陰茎本体および陰茎端部 すなわち陰茎亀頭を具える。陰茎根は恥骨の下向き部分に脚（ｃｒｕｒａ）によ って取り付けられ、後者は陰茎海綿体の端部である。陰茎本体は平行な陰茎海綿 体と尿道海綿体とからなる。

陰嚢（Ａ）：翠丸およびその副器官を収容する嚢。

提靭体：陰茎根を恥骨結合の前面に取り付けている繊維組織の帯。提靭体は陰茎 根との連結部において二つの部分に分かれ、陰茎の筋膜鞘と混じり合っている。

陰茎海綿体内膜：陰茎海綿体を包囲する弾性繊維鞘。

尿道海綿体自脱：尿道海綿体を包囲する弾性繊維鞘。

尿道（Ｉ）：尿道海綿体内を貫通する膜様管であって、尿を膀胱から陰茎外に運 ぶ。また、尿道は精液を運ぶための導管を形成する。

±瓜追ＭＪ！１ 陰茎の勃起は、陰茎への血流の増大を伴う動脈の拡大、陰茎内の平滑筋の弛緩、 および静脈排液を減少させるための陰茎静脈の圧縮を包含する。本発明者等が１ 　、２００人を越える患者について、パパペリンの陰茎海綿体内注射の前後にお いて超音波およびパルスドプラーの解析によって行った臨床研究から、試験した 患者の７５χより多（のちのがある程度の動脈機能不全または静脈機能不全を示 し、その結果陰茎の勃起を達成し維持することができないことが分った。

図１および図２において、陰茎の勃起を増大させる装置１０は男性のヒトに移植 して陰茎の勃起を選択的に強めるのに適している。この装置は本質的に膨張可能 なカフ１１およびポンプ手段１２を具え、カフ１１は陰茎の周囲に着脱自在に取 り付けられた環状バンドに形成するのに通している。ポンプ手段１２は絞りポン プとこれに組み合わせられた溜め１３、および膨張収縮制御装置または回路１４ を具え、制御装置または回路１４は一次管１５によってカフに連結されている。

ポンプの溜めはある容積（例えば、１０ｄ）の作動液、例えば、食塩水または他 の適当な液体を収容する。

さらに、図２に示すように、装置１０は、カフ１１が陰茎の臨界的（ｃｒｉｔｉ ｃａｌ）区域を取り囲み、かつポンプ手段１２が陰嚢Ａ内に設置されるように、 外科的に患者に移植する。このようにして、患者は適当な回数ポンプ１３を指で 押したり放したりして静脈排液を制限することにより勃起を強めることができる 。この点については後で詳細する。カフは所望の勃起時間が達成された後に自動 的に収縮する。

亀１叫執と（壇太襄量五左汰 図２に示すように、男性のヒトにおける陰茎の勃起を増大させる好適方法では、 先ず、提靭体、陰茎海綿体Ｂ、尿道海綿体Ｃ１陰茎海綿体白膜Ｄ、背動脈Ｅ、背 神経Ｆ、陰茎海綿体静脈Ｊおよび背静脈Ｇ、陰茎の門Ｈおよび一部が図示されて いる陰茎根に隣接する部分を確認する。図２に示すように、カフすなわち圧縮手 段１１を、門Ｈに隣接する陰茎海綿体Ｂ、陰茎海綿体静脈Ｊおよび深背静脈Ｇの 周囲および陰茎海綿体の陰茎海綿体内膜の外側に位置させる。さらに、このカフ を背動脈Ｅおよび背神経Ｆの下および提靭体（図示せず）の近くに配置する。後 者の配置は正常な陰茎の勃起、すなわち正常な上向き方向への勃起を保証する。

あるいはまた、亀頭の不適当な充血を訴える患者に対しては、カフを陰茎海綿体 Ｂおよび尿道海綿体Ｃの両方の周囲に位置させることができ、これによりカフの 膨張時に陰茎からのすべての血液が一時的に制限を受け、勃起および陰茎海綿体 の硬さが増大されるほか、亀頭の最大充血が達成される。

このように、上述の外科的方法は、人工装具を陰茎解明体内に直接挿入する従来 の外科的方法と対比させることができる。

上述のように、後者の方法は傷跡を残す反応および陰茎勃起組織の破壊を引き起 す。陰茎上にカフ１１を臨界的に位置させると、これが防止される。

図２に示す外科的方法を実施する場合には、背神経Ｆの圧縮に起因する感覚異常 または苦痛を防止し、射精を可能にするために、現在この技術分野における通常 の知識を有する者にとって明らかになっている適切な切開（ｄｉｓｓｅｃｔｉｏ ｎ）工程を行う。カフを陰茎海綿体Ｂおよび尿道海綿体の両方の周囲に位置させ る。

上述の別法の外科的方法の場合には、患者は尿道Ｉが圧縮されるために射精でき ない。治療プロセスが生じた後に、患者はカフ１１を膨張させるのに十分な回数 ポンプ１３を選択的に指で絞り圧縮して背静脈および陰茎海綿体からの静脈排液 を制限し、勃起を増大させることができる。過大膨張は後で詳述するようにして 防止する。

支　−１ 図１および図３〜５に示すように、陰茎の勃起を増大させる装置１０の構成部品 は、上述の目的に適当な任意の適当な医用の生体適合性プラスチック材料から作 ることができる０例えば、カフ１１およびポンプ１３は商標名バイオフレックス （Ｂｉｏｆｌｅｘ）で市販されている標準ポリウレタン材料から作ることができ る。

このタイプのポリウレタン材料は本発明装置を使用するのに必要な耐久性を示す ことが分った。

あるいはまた、材料としては、加硫前に粉砕配合したゴムに匹敵する物理的特性 を有しているがオルガノシリコン重合体を含有している医用サイラスティック（ Ｓｔ　ｌａｓ　ｔｉｃ＋　商品名）を使用することができる。この材料から作ら れた構成部品は一７３〜＋１６０°Ｃで使用することができ、患者に入れた場合 に良好な物理的特性および誘電特性を保持し、優れた圧縮永久歪抵抗性、耐候性 および耐コロナ性を示す。さらに、この材料の熱伝導率は大きく、水吸収率は小 さい。

図３に示すように、カフ１１を平坦状態にした場合には、カフ１１はストラップ １６を形成し、ストランプ１６はその一端に形成されたのこぎり歯状舌片１７お よびその他端に形成されたソケット１８を具えていて、舌片１７を可撓性ソケッ ト１８に挿入した隙に標準スナップイン連結器１９を形成する。カフの周囲長さ は個々の陰茎の周囲とほぼ同じであり、カフを陰茎の周囲にバンドとして位置さ せた際に（図２）、舌片１７がソケット１８に緊密に嵌合してこれらを互に対し てロック位置に正常に保持するようにカフの周囲長さを調整することができる。

図１および図３〜５に示す例では、長手方向に離間する同一平面の３個の小嚢２ ０がストラップ１６の内側に一体に形成されていて各小嚢はそのなかに膨張可能 な室を画成している。−火管１５は連結部２１を介して中間小嚢と連通し、連結 部２１および二次管２２を介して２個の外側小嚢と連通している０図５に示すよ うに、カフを環状バンドに形成した場合には、中間小嚢は少くともほぼ直径方向 において２個の外側小嚢と対向する。

１個または２個以上の小嚢の大きさおよび配置は、説明したすべての例において 、陰茎海綿体Ｂ、陰茎海綿体静脈Ｊおよび背静脈Ｇ（図２）、また上述の別法の 外科的方法を行う場合には尿道海綿体Ｃの選定した区域に圧縮圧が加わるように 予め選定する。

これらの小嚢（ならびに後述の他の小嚢）の内側表面２３にはみぞを付けるか他 のテクスチャ処理を施してカフを陰茎上の適正な位置に保持するのを助け、また 上述の必要な圧縮作用を助けることができる。

図６〜８は変形したカフｌｌａを示し、同じ符号は対応する構造を示すが、これ らの図面に示されている変形した構造には「ａ」を付けた。本発明のこの例では 、単一小嚢２０ａをストラップ１６の内側表面上にその長さのほぼ全体にわたっ て一体に形成してその膨張可能な単−室を連結部２１を介して一火管１５と連通 させる。

図７に示すように、小嚢２０ａの両端は隆起端部および中間平坦部を画成してお り、この点において小嚢２０の内側表面がほぼ同一平面である図４と著しく異な る。

図９〜１１は変形したカフ１１ｂを示し、カフｌｌｂでは長手方向に離間した１ 対の小嚢２０および２０′が互に対して長手方向に離間していて、これらの小嚢 はカフｌｌｂが陰茎の周囲で環状バンドの形すなわち円形をとった場合に直径方 向に対向する（図１１）。この例では、小嚢２０ｂは管１５を介して膨張させる ことができるが、小量２０ｂ′は膨張不能でありかつ小嚢２０ｂ′は適当に配合 されたポリウレタン材料のような適当な中実の医用エラストマーから形成するこ とができる。この例では、小嚢２０ｂの表面２３ｂはほぼ平面であるが、小嚢２ ０ｂ′の内側表面２３ｂ′はほぼ平滑で凹面を画成している。

図１２〜１４は変形したカフｌｌｃを示し、このカフは直径方向に対向する１対 の連結器１９によって一体に結合される二部ストラップからなる（図１４）０図 １２および図１３に示すように、第１ストランプ部１６ｃはその内側表面に一体 に形成された膨張可能な小嚢２０ｃを具え、ストラップ部の両端にソケット１８ が形成されている。−火管１５は連結部２１を介して小嚢の膨張可能な室と連通 ずる。第２ストラップ部１６ｃ′はその両端に形成されたのこぎり歯状舌片１７ およびその内側表面に一体に形成された膨張不能な中実のエラストマーバッド２ ００′を具える。

ポンプ１３は付属制御装置と共に寒丸に損傷を与えることなく陰嚢Ａ内に嵌着さ せることができる大きさのエラストマーの球体または嚢の形態であるのが好まし い。この球体は十分に可撓性であり、絞ったり作動液を受け取るための正常な膨 張状態をなるために釈放したりすることができる適当な物理的性質を示す。

図１５に示すように、組み合わせられたポンプおよび溜め１３は、食塩水または 他の適当な液体のような流体を、逃がし弁２５、一方向逆止弁２６および一火管 １５を介して、カフ１１に排出するのに適している。制御回路１４内に形成され ている導管２７は、個々の小嚢の室内を占める流体圧を、この圧力が予め設定し た最大値を越えた際に釈放して陰茎の損傷を防止する。調整可能な流れ絞り器２ ８によって一火管１５をポンプ／溜め１３に一方向逆止弁２９を介して連結する 。

図１６は、絞り器２８が較正されており、特定のカフに使用されている１個また は２個以上の小嚢の比較的急激な自動的収縮、例えば、１５〜３０分間の完全勃 起時間を提供するように設計されている装置１００例を示すグラフである。

図１７は流れ絞り器２８を適当に予め調整または較正することにより比較的緩や かな徐々の圧力の釈放が自動的に行われる制御サイクルを示すグラフである。

本発明の一例では、カフ１１を幅ＩＣ１１、収縮時の複合材料（ｃｏｗｐｏｓ　 ｉ　ｔｅ）の厚さ約１．５ｍになるように形成した。膨張時には、カフの複合材 料の厚さは約３．０〜４．０　ｍになった。膨張時には小嚢２０内の圧力は約１ ０ｈａＨＨになった。−火管１５および二次管２２の内径は約３閣であり、ポン プ／溜め１３の容積は約１０Ｍ１であった。

Ｉ ＦＩＧＵＲＥ　２ ＦＩＧＵＲＥ　１６ ＦＩＧＵＲＥ／７ 補正書の写しく翻訳文）提出書（特許法第１８４条の７第１項）平成３年４月ｌ Ｏ日

Claims (24)

【特許請求の範囲】
1. １．男性のヒトにおける陰茎の勃起を増大させるに当り、陰茎の門および根に隣 接する陰茎海綿体、尿道海綿体、陰茎海綿体白膜、背動脈、背神経、陰茎海綿体 静脈、深背静脈を確認し、 圧縮手段を、少くとも、前記門に隣接する前記陰茎海綿体、前記陰茎海綿体静脈 および前記深背静脈の周囲、前記陰茎海綿体白膜の外側および前記背動脈および 前記背神経の下に位置させ、 前記圧縮手段を選択的に圧縮して前記陰茎海綿体、前記陰茎海綿体静脈、および 前記深背静脈に圧力を加えてここを通る静脈血流を制限し、所定時間陰茎の勃起 を増大させ、前記所定時間の経過後に前記陰茎海綿体および前記深背静脈から前 記圧力を取り除いて前記静脈血流を回復させることを特徴とする陰茎の勃起を増 大させる方法。
2. ２．前記位置させる工程において、前記圧縮手段を前記陰茎海綿体および前記尿 道海綿体の両方の周囲に位置させることを特徴とする請求項１記載の方法。
3. ３．前記位置させる工程において、前記圧縮手段を前記陰茎海綿体の周囲および 前記陰茎海綿体と前記尿道海綿体との間に位置させることを特徴とする請求項１ 記載の方法。
4. ４．前記確認工程においてさらに前記陰茎の根に付いている提靭体を確認し、前 記位置させる工程においてさらに前記圧縮手段を前記提靭体の近位に位置させる ことを特徴とする請求項１記載の方法。
5. ５．前記位置させる工程において、膨張可能なカフの形態の圧縮手段を、前記陰 茎海綿体、前記陰茎海綿体静脈および前記深背静脈の周囲に外科的に移植し、前 記圧縮工程において前記カフを選択的に膨張および収縮させることを特徴とする 請求項１記載の方法。
6. ６．さらに、ポンプおよび膨張収縮制御装置を陰嚢内に外科的に移植し、前記ポ ンプおよび前記制御装置を前記カフに取り付け、前記圧縮工程において前記ポン プを選択的に絞って加圧流体によって前記カフを膨張させることを特徴とする請 求項５記載の方法。
7. ７．さらに、前記流体の圧力レベルが所定の最大レベルを越えた際に、前記カフ 内の流体圧を自動的に低下させることを特徴とする請求項６記載の方法。
8. ８．陰茎の勃起を増大させる植移可能な装置において、生体適合性材料からなり 、陰茎の周囲と実質的に同じ長さを有するカフと、 前記カフを、前記陰茎の周囲に位置させるのに適した環状バンドに、着脱自在に 形成するための連結手段と、前記カフの内側に設けられた少くとも１個の膨張可 能な小嚢と、 陰嚢内に移植できる大きさを有し、前記カフを陰茎の周囲に取り付けた場合に、 前記小嚢を流体によって選択的に膨張させて前記カフを前記陰茎の周囲において 少くとも部分的に圧縮するためのポンプ手段と を具えたことを特徴とする陰茎の勃起を増大させる装置。
9. ９．前記ポンプ手段は陰嚢内に移植することができる大きさのエラストマー球体 からなることを特徴とする請求項８記載の装置。
10. １０．さらに、前記ポンプ手段は、前記球体を絞る操作に応答して前記流体によ って前記小嚢を加圧膨張させかつ所定時間後に自動的に前記小嚢を減圧収縮させ るための、前記球体と前記小嚢とを連通する制御手段を具えることを特徴とする 請求項９記載の装置。
11. １１．前記制御装置は、前記所定時間の後に前記小嚢を自動的に減圧収縮させる ための、前記小嚢と前記ポンプ手段とを連通する流れ絞り手段を具えることを特 徴とする請求項１０記載の装置。
12. １２．さらに、前記制御手段は、流体圧が所定の最大レベルを越えた際に、前記 小嚢内の前記流体圧を自動的に低下させる手段を具えることを特徴とする請求項 １０記載の装置。
13. １３．男性のヒトの陰茎の周囲に外科的に移植するのに適した移植可能なカフに おいて、 生体適合性材料からなり、前記陰茎の周囲と実質的に同じ長さを有する細長いス トラップと、 前記ストラップを前記陰茎の周囲に位置させるのに適した環状バンドに着脱自在 に形成するための連結手段と、前記ストラップの内側に一体に形成され、ポンプ に連結するのに適した少くとも１個の膨張可能な小嚢とを具えたことを特徴とす る陰茎の周囲に移植可能なカフ。
14. １４．３個の長手方向に離間した小嚢が前記ストラップの内側に一体に形成され ていることを特徴とする請求項１３記載のカフ。
15. １５．前記小嚢のうちの中間のものは、前記ストラップを前記環状バンドに形成 した際に、前記小嚢のうちの外側の２個のものと少くともほぼ直径方向に対向す ることを特徴とする請求項１４記載のカフ。
16. １６．前記ストラップの長さのほぼ全体にわたって、単一小嚢が前記ストラップ の内側に一体に形成されていることを特徴とする請求項１３記載のカフ。
17. １７．前記小嚢が隆起端部および中間平面部を形成していることを特徴とする請 求項１６記載のカフ。
18. １８．さらに、前記ストラップの内側表面に、前記小嚢に対して長手方向に離間 して形成されている少くとも１個の中実のエラストマーパッドを具え、前記小嚢 および前記パッドは前記ストラップを前記環状パンドに形成した際に互に直径方 向に対向することを特徴とする請求項１３記載のカフ。
19. １９．前記小嚢はほぼ平面であり、前記パッドはそこに凹面を形成していること を特徴とする請求項１８記載のカフ。
20. ２０．前記ストラップはワンピースとして形成されており、前記連結手段は前記 ストラップを前記環状パンドに形成した際に前記ストラップの両端を一体に結合 することを特徴とする請求項１３記載のカフ。
21. ２１．前記ストラップは第１および第２のストラップ部を具え、前記連結手段は 前記第１および第２のストラップ部の対向する両端を一体に結合することを特徴 とする請求項１３記載のカフ。
22. ２２．前記第１ストラップ部の内側表面に前記小嚢が形成され、前記第２ストラ ップ部の内側表面にエラストマーパッドが形成され、前記小嚢および前記パッド は前記ストラップを前記環状バンドに形成した際に互に対して直径方向に対向す ることを特徴とする請求項２１記載のカフ。
23. ２３．さらに、前記小嚢の密閉室を流体によって加圧膨張させるための、前記小 嚢と連通する手段を具えることを特徴とする請求項１３記載のカフ。
24. ２４．前記小嚢の内側表面は溝が付けられているかあるいは他のテクスチャー処 理が施されていることを特徴とする請求項１３記載のカフ。