JPH04501371A - 静脈内の末梢のカニューレ用粘着性の手当用品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 静脈内の末梢のカニユーレ用粘着性の手当用品本発明は、カニユーレ挿入用の凹 部を備えた微孔質物質製の静脈内の末梢のカニユーレの粘着性の手当用品に関す るものである。

上記の種類の粘着性の手当用品は知られている。これらは静脈カテーテルの固定 に役立ち、長期間使用され、同時に穿刺部位の無菌的な被覆を提供し、微生物の 侵入を防ぎ、また静脈炎や他の併発症の発生を防止する。さらに、カテーテルの 永久的に適正な位置は、中期的、及び長期的な静脈のカテーテル化を保証する。

かかる粘着性の手当用品は、汗や酸素を浸透させ、同時に流体が浸透するのを防 止するものでなければならない。

更に、穿刺部位及び適正なカテーテルの位置を調整するため粘着性の手当用品を 部分的に透明に設計することが知られている。

しかしながら、通例的な静脈内の末梢のカニユーレ用の粘着性の手当用品につい て、とくに長期のカテーテル化で、例えば血栓静脈炎のような炎症が穿刺部に発 生するという問題がある。

かかる炎症は治療する必要があり、このためには、カテーテルを除去し、新しい ものを別のカテーテル化部位に配置する必要がある。医学的根拠からすると、こ れは望ましくないことであり、これとは別に、時間がかかり、費用がかかり、患 者にとっては不快なものである。従って、静脈炎の危険を顕著に低下できる、静 脈内の末梢のカニユーレの粘着性の手当用品が必要になる。かかる粘着性の手当 用品は、同時に、静脈カテーテルのしっかりした適合を保証し、汗や酸素を透過 し、微生物および流体の浸透を防止し、長時間に亘り着用しても肌を不快にさせ ず、さらに、操作が容易で確実にでき、洗浄可能で、貼付に適する必要がある。

この目的は、肌の側に、抗炎症性物質を有することを特徴とする前記粘着性の手 当用品により達成される。抗炎症性物質として経皮的活性試薬例えば三硝酸グリ セリン（ＧＴＮ）を用いるのが好ましい。驚くべきことには、ＧＴＮは血栓静脈 炎の予防に非常に効果があることがわかった。ＧＴＮは皮膚を通して徐々に吸収 され、抗炎症効果を適用部位及びその周辺に広げる。

ＧＴＮを粘着性の手当用品に用いると、静脈炎の危険が顕著に低下し、粘着性の 手当用品及び静脈内の末梢のカニユーレの着用時間が顕著に延長できる。

活性物質の必要量は、１〜１０ｍｇ／ｄ、好ましくは３〜７　ｍｇ／ｄであり、 ５ｍｇＧＴＮ／ｄの分量が特に好ましい。

粘着性の手当用品中の抗炎症性物質は、穿刺部位の付近に用いるのが好ましい、 しかし接触部位の範囲外に生じる経皮性物質の効果により、穿刺部位を直接被覆 する必要はなく；これは、しばしば、物質の穿刺部位の浸透や、流出する液体ま たは分泌物による効果の低下を防ぐことにおいて望ましくない。しかし、抗炎症 性物質は、粘着性の手当用品の領域全体に亘りまたはいくつかの個別な部位にも 適用できる。

抗炎症性物質は、好ましくは、粘着性の手当用品の肌の側の材料に用いるのがよ く、また該物質は内側に用いられた担体中、または担体上に含まれるが、肌への 抑制された放出が保証される場合には、粘着性の手当用品そのものの材料に含有 させることができる。経皮的活性物質の放出速度の測定法は専門家に知られてい る。所要に応じて抗炎症性物質は、粘着性の手当用品を通して外側へ浸透するこ とに対する遮蔽層、例えばこの目的に用いられる不浸透性薄膜により保護する。

本発明の粘着性の手当用品は、例えば蝶形または翼形カニユーレ、さらには翼の ないカニユーレや注入弁を有するカニユーレのような、静脈内の末梢に用いるあ らゆる種の一般的なカニユーレに適する。汗や酸素を透過する標準の材料は、確 実に穿刺部位を被覆し、微生物および液体の浸透を防止するもので、粘着性の手 当用品の材料として用いられる。ウレタンまたは高分子フルオリド化炭化水素を 基剤としたものを例とする低アレルギー性の微孔質薄膜が、この目的に特に適す る。

本発明の粘着性の手当用品は、中央部、カニユーレの穿刺部位の上に、この目的 のために一般的に用いられる材料、例えばオブサイト（ＯｐｓｉｔｅＲ）から成 る透明な視界または窓を有するのがよく、これを通して、穿刺部位の抑制が常に 可能である。

この方法により、抑制の目的のみに役立つ手当用品の変電なる交換を避けること ができ、炎症の危険も低下できる。

Ｕ形の断面における粘着性の手当用品の凹部は、両方の側面の翼部を凹部に接し ている粘着性の手当用品の下へ押し下げることにより、一般的な翼形カニユーレ の固定を容易にすることができる。

本発明の他の例において、粘着性の手当用品は、この凹所の領域に翼のない形の カニユーレ用マウントをそなえる。このマウントは粘着性の細条の形状を有し、 サンドインチ状に上下から挿入されたカニユーレを囲み、カニユーレを凹部に接 した微孔質物質から成る側面に固定する。これらの粘着性細条は凹所の部位に接 した粘着性の手当用品の両側から突き出ており、互いに向き合った側面で接着剤 により被覆されている。これらは、粘着性の手当用品の一方の側から、カニユー レおよび凹部を越えて、粘着性の手当用品の反対側へ達し、そこでの接着剤によ る固定が可能であるのに十分な長さをもつのがよい。マウントは、凹部に接した 粘着性の手当用品の両側で、カニユーレとしっかり結合し、ている。一般的に、 互いに反対を向いている１組の粘着性の細条は、凹部の領域に存在するが、２組 またはそれ以上の組の粘着性の細条もまた存在しうる。

本発明を図面により説明する。

第１図は、本発明の透明な窓を有する好適例の粘着性の手当用品を示す。

第２図は、透明な窓、粘着性細条および挿入されたカニユーレを有する粘着性の 手当用品を示す。

第１図の粘着性の手当用品は微孔質あるいは微孔質不透明な材料１から成り凹部 ２および透明材料でできた窓３を備える。

カニユーレを凹部２の領域に挿入し、窓３の部分から肌に差し込む。カニユーレ を翼部により所定の位置に維持し、翼部を接した材料１の両方の部分７を下へ押 し、接着剤により固定するか、あるいはまた、粘着性の手当用品の外側で粘着性 細条で肌に貼付する。粘着性の手当用品の縁は、丸みをつけてこれが気づかない うちに縁の部分で肌からはがれることをさらに困難にするかあるいは防止する。

抗炎症性の物質を、粘着性の手当用品の、多孔質材料１の部分の底部（見えない ）に塗布する。

第２図は、不透明な微孔質材料１から成る本発明の他の例の粘着性の手当用品を 、凹部２、透明な窓の部位３、および挿入されたカニユーレ４と一緒に示す。カ ニユーレ４を粘着性の細条５．５′により、凹部２の所定位置に維持し、細条は 材料１の接した側部から凹部２の両側に突き出ており、これにより１つの細条５ がカニユーレの１つの側部で凹部２上にまたがり、細条５′が反対側でまたがり （図面で覆われている）、このため、カニユーレは両方の細条によりサンドイン チ状に囲まれ、粘着性の手当用品の縁部７に固定される。

粘着性の手当用品は、窓３の領域内の部位６を示しここに抗炎症性の物質が適用 されている。あるいはまた、抗炎症性の物質は、例えばＧＴＮで被覆された部位 や担体の形態で部位６′または６＃に適用し、これを所要に応じて、遮蔽材料に より保護し、上記物質が粘着性の手当用品を介して外側に浸透するのを防止する 。

本発明の粘着性の手当用品は、例えば約７５　Ｘ　１２０ａｕｉの標準寸法を有 し、５５　Ｘ　４５＋ｓａ＋の大きさの窓および最初の幅が１０ｍｍで中央部に 向って幅が減少し、長さが７５ｍｍである凹部を備える。しかし、これらの寸法 は、適用の範囲によって変えることができ、例えば子供用には著しく小さくする ことができる。

国際調査報告 国際調査報告 ＥＰ　８９０１２７３ Ｓ＾　３２０３１

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．微孔質材料（１）から成り、カニューレ（４）を挿入する凹部（２）を備え た静脈内の末梢のカニューレ用の粘着性の手当用品において、粘着性の手当用品 が肌の側面において抗炎症性物質を有することを特徴とする粘着性の手当用品。
2. ２．抗炎症性の物質が経皮性の活性物質であることを特徴とする請求の範囲１記 載の粘着性の手当用品。
3. ３．抗炎症性の物質が三硝酸グリセリンであることを特徴とする請求の範囲２記 載の粘着性の手当用品。
4. ４．抗炎症性物質がカニューレの挿入領域に用いられることを特徴とする請求の 範囲１ないし３のいずれか１つの項に記載の粘着性の手当用品。
5. ５．透明な窓（３）が、カニューレ（４）の穿刺部位の上方の中央部に位置する ことを特徴とする請求の範囲１ないし４のいずれか１つの項に記載の粘着性の手 当用品。
6. ６．凹部（２）の領域において、マウント（５）を翼部のないカニューレ（４） に用いることができることを特徴とする請求の範囲１ないし５のいずれか１つの 項に記載の粘着性の手当用品。
7. ７．マウントが粘着性の細条（５，５′）の形状をしており、凹部（２）の両側 から突出しており、互いに一部分で重なっており、これにより粘着性の側が互い に面しており、上下からカニューレ（４）をサンドイッチ状に囲み、粘着性の手 当用品の側面に固定していることを特徴とする請求の範囲６記載の粘着性の手当 用品。
8. ８．血栓静脈炎を予防する静脈内の末梢のカニューレに用いる粘着性の手当用品 における三硝酸グリセリンの利用。