JPH04501222A - パッディングディバイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 パッディングディバイス 玖丘立互 この発明は、パッディングディバイス、特に自転車のサドル等のシートに使用さ れるパッディングディバイスに関する。

１粟肢亘 従来より今日まで様々なパッディングディバイスが採用されてきた。その例とし て１例えば水入りのクッションや空気入りのパッドのように液体またはガスを充 填した袋、あるいは、例えば発泡体やゲルのように固体物質の中に分散させたガ スまたは液体がある。一般には、そのようなパッディングディバイスは圧力下に 置かれた時計物体の形状と一致して同じになる作用がある。力、即ち人の体重が パッディングディバイスにかかった時、できるだけ広い面積の上に力を分散させ るために、そのパッディングディバイスは圧力がかかる物体の形に一致するよう に変形する。これらのパッディングディバイスは、詰め物をされたその物体が比 較的大きくて一様な形状をした表面を有している場合には十分に機能を果たす、 しかしながら、詰め物をされたその物体は、集中した力がかかるところの相対的 に小さな面積を含んでいる場合には、即ちそれは鋭い突出物によって引き起こさ れるのであるが、その場合には従来のパッディングディバイスはしばしば十分な 機能を果たさない。これはパッディングディバイスがより大きな圧力を集中力の 作用する部分に加えるからである。

より大きな圧力が加わる理由は従来のパッディングディバイスが圧縮によって変 形する点にある。従って、鋭い突出物は周囲の部分よりもパッディングディバイ スをもっと圧縮するであろう。そして、結果としてそのパッディングディバイス はこれらの部分において、より大きな力で押し返す。そのような圧力の高い部分 は、その突出物が足首または座骨の結節状の骨である場合には、特に望ましくな い。高い圧力は苦痛を与え、使用期間が長くなると、突き出している骨に被さっ ている組織に実質的な損傷を与えるがも知れない。

その問題は例えば発泡体のような固体物質中に分散させた気体からなるパッディ ングディバイスに間して記載されている。発泡体内の細かな気泡は無数のコイル 「バネ」のように作用する。人体のような不規則な形状と同形にする必要がある 場合、その「バネ」が様々な程度に圧縮され、それぞれはその総圧縮量に比例す る力で人体を押し戻す。密接な形状の一致は比較的柔らかい発泡体の場合に最も よく得られ、それは弱い「バネ」に喰えられる。バネが大きく圧縮されている突 出部上の圧力は比較的高い。その圧力はたぶん痛みを引き起こしたり、血液循環 を悪くしたりするであろう、より堅い発泡体が採用され、その「バネ」がより強 力な場合には１問題はさらに大きくなる。

多くの従来のパッディングディバイスに固有の差圧の問題を軽減するために、流 動性の圧力補償素材が開発された。この素材は米国特許第３，２３７，３１９号 明細書（オルデン・ハンソン、１９６６．３．１）、米国特許第３，４０２，４ １１号明細書（オルデン・ハンソン、１９６８．９．２４）、米国特許第３，６ ３５．８４９号明細書（オルデン・ハンソン、１９７２．１．１８）　、米国特 許第４，０３８，７６２号明細書（スワン・ジュニア、１９７７．８．２）、米 国特許第４，０８３，１２７号明細書（クリス・ハンソン、１９７８．４．１１ ）　、米国特許第４，１０８゜９２８号明細書（スワン・ジュニア、１９７８． ８゜２２）、米国特許第４，１４４，６５８号明細書（スワン・ジュニア、１９ ７９．３．２０）　、米国特許第４．２２９，５４６号明細書（スワン・ジュニ ア、１９８０．１０．２１）、米国特許第４，２４３，７５４号明細書（スワン ・ジュニア、１９８１．ｌ、６）に記載されている。これよってこれらの米国特 許のそれぞれはそっ（りそのまま参照することによって具体化される。

使用の際に、上記の特許に開示された流動性の圧力補償素材は典型的には柔軟な 容器内、即ち縁をシールした二枚の耐漏性の樹脂製シートの間に設置される。

流動物質は流体的に動く。容器中の圧力が一定になるまで、加えた力が流動物質 を高圧箇所から低圧箇所まで移動させる。順応が得られると、力は容器の表面全 体に大体均一に分散される。このようにして、従来のディバイスに関する差圧の 問題が軽減する。この流動物質の粘性は変更可能である。圧力を加える物体の形 と同形になろうとする流動物質の能力は、粘性が高いことによって減少しない。

同形になるために流動物質が移動する速さだけが減少する。流動物質はＦＬＯＬ ＩＴＥ（ＴＭ）という登録商標で現在販売されている。

流動物質によってもたらされる利点にもかかわらず、改良が望まれる点がいくつ かある。特に、移動制御における改良は有益であろう、現在では、流動物質は通 常は互いに加熱シールされた二枚の樹脂製シートからなる耐漏性容器内に詰めら れている。この種の容器に起こる一つの問題は「底をつくこと」である。容器内 の流動物質の層が物体を全体に取り巻いて支えることが不十分であるとき、底を つくことになる。結果として、物体上の突出部のせいで、その突出部の下に流動 物質が残存しな（なるまで、すべての流動物質が横へ移動する。そして結果とし て、突出部は流動物質の容器の下面の上で止まる。これはパッディングの効果を 減少させ、突出部の先端にかかる圧力を増加させることになる。

過度な移動の問題を軽減するために、容器に特別の流動物質を付加することは可 能である。しがし、容器全体としての重量が最少に保たれないならば、この解決 法は不十分である。もう一つの可能性のある解決法は、容器を個々の区画に分割 することによって有効な表面積を減少することによって流動物質の移動を制限す ることである。しがし、これは様々な形に変形しようとする流動物質の能力を制 限することになる。

適切なパッディングを提供することが極めて困難とされる一つの応用は、自転車 のシートの上である。自転車のシートは比較的小さいものでなければならない。

シート自体が乗る人の足の漕ぐ動きを妨げてはならないからである。従って、ラ イダーの体重は比較的小さい箇所に集中する。この体重はライダーの座骨の結節 にさらに集中する。さらに、シートの重さが最少に保たれることが好ましい。自 転車のシートと自転車のシートカバーについて幾つかの特許が付与されているが 、これらは自転車のシートの設計に固有のパッディングの問題を克服するように 設計されている。

米国特許第４，５０４，０８９号明細書（カルバート・工・アル、１９８５．３ ．１２）には１分離した前部と後部の区画を有する自転車用液体クッションシー トが開示されている。前部の区画はクッション作用をもつ液体の横の流れを制限 するために縦方向の遮蔽壁を有する。後部サドル区画は、後方に向がって傾斜し ている隔壁よって分割された二つのサイド部分を有する。その隔壁はサドルの後 方の先端に達する前で切れている。そのため、サイド部分同士を連絡する開口が 与えられることになり、液体クッションが横へ流動することができる。第一、第 二のサイド部分に加えられた圧力は、自転車のペダルが漕がれているとき、それ ぞれの部分の中で周期的に増加したり、減少したりする。後部の開口は、ペダル を漕ぐことによって起きる圧縮に応じて、液体クッションの方向と動きを一方の 部分から他方の部分へ制御するための遮蔽壁として作用する。

カルバート・工・アルにょ７て開示された液体クッション媒体は水が好ましい。

水の低い粘性のために。

圧力を与える物体の形状にほとんど瞬間的に順応する。

論理的には、瞬間的に流れる特性ゆえに、水はすばらしいクッション材であると 思われる。しかし、はとんど瞬間的に順応するところの非圧縮性材は、瞬間的に 加えられた圧力には応答しないところのパッディング材に比べれば、あまり制御 と安定性が得られない、ウォターペットに座ろうとした人は誰でも、水のクッシ ョンディバイスに関する安定性の欠如を知っている。

米国特許第３，８０７，７９３号明細書（ジャコブス、１９７４．４．３０）、 及び米国特許第３，９９７．２１４号明細書（ジャコブス、１９７６．１２゜１ ４）は自転車の区画されたシートカバーについて開示している。その区画は発泡 体ゴムやチキソトロピーまたはダイラタントで充填されている。そのチキントロ ピーまたはダイラタントは、少な（とも４　ｇ　／　ｃ　ｍｚの降伏点と０″Ｆ と８０６Ｆで約ｉｏｏ、ｏｏｏポイズと約４０，０００ポイズの間の粘性を有す るものとして定義されている。この定義は、上記の流動性の圧力補償素材のグル ープに含まれる素材を表している。

パッディングの厚さは最少に保たれ、使用者の骨盤の輪郭に一致するように、且 つその形を維持するように設計されている。一つの実施例では、パッディング素 材は、その区画内に注入された発泡体ゴムであって、使用者がバイクシートに座 っている時に加圧される発泡体ゴムである。その発泡体ゴム素材はチキソトロピ ーまたはダイラタントよりも実質的に低い粘性を有することが特許請求されてい る。そのカバーは、後部先端をはさみ、前部先端をしっかり留めるためにゴム紐 を使用することによってバイクシートに取りつけることができる。

ジャコブスの二つの特許に開示された自転車のシートカバーは、区分された方法 での流動物質の使用を含む一方、この中に開示された設計は数々の不利益を受け る。例えば、比較的薄い層の小さな箇所に流動物質を区分けして封じ込めること は、鋭い突出部が底をつきにくくする働きがあるけれども、より広い面上におけ る流動物質の順応性に限界をお（ことにもなる。言い換えれば、流動物質の区画 の面積が減少するので、様々な形に順応する能力が減少する。ジャコブス設計の もう一つの欠点は、シートの後部内の流動物質がシートの一方の側から他方へ流 れることができない点である。これはライダーの違いによる解剖学上の違いに応 じてシートを合わせることができない。あるいは−人の非対称なライダー、即ち 骨盤の一方の骨が他方よりもシートに近づいた状態で座るライダーに対しても同 様である。ジャコブス設計のもう一つの欠点はクッション素材がシートの中央部 へ移動する可能性がある点である。結果として、もしライダーがシートの前の方 に座った場合、前の方に加えられた圧力によってクッション材が後方中央部の方 へ押しやられる。理解できるように、シートのこの部分における過多のクッショ ン材は短期間でさえ苦痛であろう。

米国特許第３，８４４，６１１号明細書（ヤング、１９７４．１０．２９）には 二層からなる弾性パッドを有する自転車用シートが開示されている。第一の上層 は比較的低密度で第二の下層は比較的高密度である。

そのパッドは任意の弾性素材からなる。例えばスポンジゴム、ポリウレタン、ビ ニール発泡体などである。

米国特許第４，４２９，９１５号明細書（フレイジャー、１９８４．２．７）に はライダーの注文に応じてシートを作るために調節可能な発泡体の挿入物を有す る自転車用シートが開示されている。その挿入物はポリウレタンのような発泡体 で形成されている。それは種々の密度または硬さで作るのが好ましい。シートの 形状を調節するために空気を充填したチューブも使用される。シートの部分の違 いによって硬さまたは柔らかさの程度が異なる。米国特許第４．７３３，９０７ 号明細書（フェレンパウム、１９８８．３．２９）には、−立方フイード当たり の密度が１．８〜２．８で、圧こん力による偏向が７５から９５１ＦＤの間であ る発泡体からなる自転車用シートが開示されている。その発泡体は弾性的であり 、穴の開いたシェルの性質を有する。なぜなら、密閉されたシェルの発泡体は堅 すぎるからである。その発泡体は１〜１．５インチの厚さであることが好ましい 。前部のタング上の発泡体は１／４インチくらいの厚さである。

自転車用シートに用いられるパッディングディバイスがかかえる一つの問題、即 ちヤング、フレイジャー、フエレンパウムの特許に開示されている問題は、これ らの特許に開示された弾性発泡体及び／または空気を充填したチューブが実際に ライダーの形に瞬間的に順応する性質をもっている点である。このことは、はと んど瞬間的に順応する弾性クッションまたはパッディングディバイスが自転車用 シートのようなシートにとフで最高のパッディングであるというこれまで長い間 信じられてきたことと矛盾しない、しかしながら、そのようなパッディングディ バイスは体重を均一に分散しないし、その結果として生じる圧力差はい（つかの 応用において好ましくない。

要するに、弾性素材あるいは空気または水を充填したチューブを組合せた従来の パッディングディバイスはいくつかの応用において不十分であることがわかった 、さらに、流動物質、即ちジャコブスによって開示されたものを使用する自転車 用シートのパッディングディバイスは設計ミスであることがわかった。特に、区 分された設計は全体の順応性と流動物質の横への移動を妨げるものであり、同時 にその流動物質が自転車用シートの中央部へ向かって前方から後方へ好まり、　 ＜ないことに移動してしまう。それゆえに、従来技術の欠点を解消するパッディ ングディバイスを得ることが有益である。

発Ｊ’ｌ示 この発明によれば、パッディングディバイスは流動物質及び／または低圧縮性発 泡体を含んでいる。

その流動物質はパッディングディバイス全体に配置することができる。あるいは 、代わりにそれは選択された部分に配置することができる。好ましい具体例では 、流動物質は多層になっている。その多層輪郭はきわめて多数の利点を有する。

例えば、異なる粘性をもつ流動物質は別々の層に配置される。このようにしてパ ッディングディバイスの有効性は改良される。多層輪郭の他の利点はパッディン グディバイス上に配置された鋭い突出物が底に達する問題を軽減することができ ると共に、同時に十分な順応性があることである。

他の利点は、パッディングディバイス全体にわたって流動物質の総量を増加せず に選択された部分においてより大きな厚さく即ち、比較的高いロフト）を達成す ることができる点にある。その結果、全重量を最少にすることができる。更にも う一つの利点は、例えばパンク等によって包装袋の一部が破れた場合に１区分さ れた層が少な（とも若干の流動物質を封じ込めてお（ことができるという点にあ る。流動物質の多層容器の好ましい応用は自転車用シートに使用することである 。

この発明のも・〉一つの実施例によれば、一層が低圧縮性発泡体の層からなるパ ッディングディバイスが提供される。その低圧縮性発泡体は、十分な時間をかけ て圧縮された場合に、圧縮力を加えられた物体の形状を、その圧縮力が取り除か れた後５部分的仁維持することができる点に特徴がある。高弾性発泡体は、最も 太き（圧縮している部分においで、圧縮力が作用している物体を最も大きな力で 押し戻す。結果として、圧力差は不均一に圧縮された高弾性発泡体の表面を横切 って存在する。鋭い突出部は最も高い圧力を受ける。低圧縮性発泡体は、これに 反して、長期間にわたる圧縮あるいは偏向の後に部分的にその弾力を失う。低圧 縮性発泡体はひとたび使用者の形４こ適合したら、その表面上の圧力差は高弾性 発泡体の場合のそれよりももっと小さい。例えば、その圧力はもっと均一に分散 されるであろう。しかしながら、低圧縮性発泡体は通常は若干の弾性を維持して いる。なぜなら、低圧縮性発泡体は順応性と弾性の利点を兼ね備えており、それ はパッディングディバイスにおいて流動物質と組み合わされた場合、特によい結 果をもたらす。

この発明のもう一つの実施例によれば、自転車用シートに自転車用シートカバー を取り付けるための方法が提供される。その方法は部分的に弾性バンドを織物製 の自転車用シートカバーの下側の縁の中に包囲することを含んでいる。その縁の 中に包囲されていないその弾性バンドの一部は、小さなループを介して引っ張ら れる。その弾性バンドはそれから自転車用シートの一端で引き上げられ、それか ら他端で引き下げられる。

手から離すことによって、弾性バンドは再び自転車用シートの支柱に向かって引 っ張られ、それによって自転車用シートカバーが自転車用シートに固定される。

辺迩ヱリ１巣Ｉ　Ｉｔ’！！ 図１はこの発明の一実施例による流動物質容器の平面図である。

図２は図１の線２−２についての図１のパッディングディバイスの断面図である 。

図３はこの発明の一実施例による低圧縮性発泡体パッディングディバイスの平面 図である。

図４は自転車のシートに配置される自転車用シートカバーの側面図である。

図５は自転車のシート」−を引っ張られる引き紐を段階的な方法で示した図４の 自転車用シートカバーの側面図である。

゛　を　するた吟ＬＩＬ良Ｑ−■ この発明について添付図面を参照して説明する。図１は柔軟な容器２６の中に流 動物質２８．３０を含んだパッディングディバイス１０の平面図を示している。

その流動物質は（１）ワックスとオイルの二成分からなるベースと、（２）分離 した粒子とからなる。その粒子ば例えばガラス質のシリコンまたはセラミックの マイクロ粒子を含んでいてもよい。流動物質については米国特許第３，２３７， ３１９；３，４０２，４１１　；３，６３５，８４９；４，０３８，７６２．４ ゜０８３．１２７；４，１０８，９２８；４，１４４゜６５８；４，２２９，５ ４６；４，２４３，７５４号明細書により詳細に記載されており、これらをそっ くりそのまま参照することによって具体化される。

エラストマ製の袋のような容器に入れられた流動物質は、粘性があるが、流れて 、制御された圧力荷重あるいは選択的な圧力荷重に従う。特に、その圧力補償す る物質は流動的で変形可能である。それは不規則な形状と同形になる。それは変 形させようとする圧力を取り除いた時の形を実質的に保っている。それは雰囲気 温度での保管中にひど（弛んだり衰えたりしない。

流動物質の形は、例えば所望の最少限度を超える圧力や剪断応力が継続的に加え られることによって変化するようにしてもよい。流動物質が「降伏点」に達した 後に、それは剪断応力の下で流動する。この点では、流動物質は通常の液体と同 じように反応する。流動物質が例えば袋内に封じ込められている場合、使用状態 では流動物質は継続的に加えられた圧力に応じて移動し、瞬間的に加えられた圧 力に対しては流れまいとする。

流動物質は弾力性が強すぎると圧力が均一にならない。それはそれほど速くまた は敏感に流動しない。もしそうでなければ、それは継続的に加えられた圧力に応 じて流動している間、瞬間的に加えられた圧力に応じて流動することに抵抗しな いであろう。封じ込められた流動物質は最高の圧力荷重がかかった箇所から流動 と変形を受ける。

パッディングディバイス１０は、図１に示されるように、自転車のシートに使用 されるにふされしい形状をしている。当業者によって容易に理解されているよう に、択一的な輪郭はパッディングディバイスが使用されるべき特殊な適用に基づ いて採用される。そのパッディングディバイス］０は幅の狭い前部１２と幅広の 後部１４で構成されている。幅広の前部は二つのサイド部分１６と１８に分離し ている。左後部１６は隔壁２０４ユよって右後部１８から部分的に分離して〜す る。

隔壁２０は前から後までを測定したノくツデイングデイバーイス１０の全長の少 なくとも４分の１であることが好ましい。好ましい実施例において、隔壁部２ｏ は開口部２２と密封部２４を含んでいる。その密封部２４は流動物質２８が密封 部２４に入ることを防ぐよ月こ密封された物質でできている。

隔壁２０は多数の利点を有する。例えば、それ番よ集まってはまずい人体の一部 の下に流動物質が集まるのを防止する。隔壁２０はパッディングディ！呪イスｌ Ｏがより簡単４二自転車のシートの形状に一致するよう４二考慮されており、そ のシートは双曲線状の放物線の形状に類似している。しかし、隔壁２０の開口部 ２２力（長すぎる場合には、後部サイド部分１６と１８はかなり離れて広げられ る。その上、隔壁２０はサイド部分１６とサイド部分１８の間の流動物質２８の 移動を制御可能に制限することができる。言い換えれば、流動物質は左右に移動 するために隔壁２０を迂回しな番すればならない。従−りて、隔壁２０の長さを 適当に選択することによって、流動物質がサイド部分１６とサイド部分１８の間 を移動する速度は制御可能である。隔壁２０は全てが開口部２Ｚ、または全てが 密封部ｚ４、または図１に示されているようにこの二つの組合せを含むことがで きるということは、当業者であれ（ｆ理解できるであろう。

図２に描かれているように、パッディングディバイス１０は流動物質を封入する 封入袋２６からなる。パッディングディバイス１０の前部１２は流動物質の多層 輪郭を含む。流動物質の第一層２８は実質的にパッディングディバ・イス１０の すみからずみまで分布して％ｚる。

一方、第二層３０は前部１２に単独で配置されている。

第一層２８は隔壁３２によって第二層３０から隔離されている。

きわめて多数の利点が、パッディングディ）＜イス１０の前部１２に描かれた多 層輪郭によって得られる。

第一層内の流動物質２８は、特別な適用ｔ）がんζ二よって第二層内の流動物質 ３０と同じであってもよし〜し、あるいは異なっていてもよい、例えば、流動物 質２８は相対的に粘性を高（してもよい。それによって移動速度が遅（なる。流 動物質３ｏは相対的に粘性を低くすることができる。それによって自転車用シー トのある箇所で移動速度が速くなる。このことは自転車用シートのパッディング ディバイスの前部１２に関して、その部分ＩＺと接触する人体の部分のために特 （−望ましい、他の利点は、多層上の部分ζ二装置された鋭ｂ１突出物が底しつ くのを防止するために多層設計が役立つという点である。これは典型的には第一 層を設けることによって成し遂げられる。その第一層内では流動物質の移動が相 対的に制限されない。それゆλに第一層内の流動物質２８は様々な形状の変化に 従って移動することができる。第二層内の流動物質３０は全体的に自由に移動す るのを防ぐために少し制限されている。これは第二層の順応性の有効性を下げる けれども、底につ（ことが軽減される。これらの流動物質２８と３０のニフの層 が組み合わされた場合、底につくことを軽減すると共に十分な順応性を与えると ころの多層輪郭が得られる。付加的な利点は、もし二層のうちの一方の層のシー ルが破れた場合、他方の層がバックアップ用パッディングとなる点である。

多層輪郭のもつもう一つの利点は、スキー靴のように物体にぴったり合わせるた めに流動物質が袋に注入されるときにわかる。ぴったり合わせる際には、袋は典 型的には封入物内、即ちスキー靴内に設置され、ぴったり合わせられる物体、例 えば足がその靴の中に入れられる。流動物質はそれからぴったり合うまで袋の中 に注入される。しかｊ７、以前は、注入を容易にするため仁、流動物質はある程 度の最高粘度よりも粘性を低くしなければならなかった。多層設計においては、 ぴったり合わせる作業の前に、靴の中に最少量の高粘性流動物質を設置すること ができる。続いて、この合わせる作業を行う際に、ぴったり合わせるために、以 前に要求されたよりも少量の低粘性流動物質を袋の中に注入することができる。

このようにして、高粘性流動物質の利点は、低粘性流動物質の使用を必要とする 合わせ作業の使用を妨げることなしに得られる。驚（べきことに、閉じ込められ た空間内では、例えば二層に分離する隔壁が存在しないかのように、二層がｘ　 質的に一層のような働きをすることがわかった。

多層輪郭は１図１．２に示されているように、二つの異なる層に分離する隔壁層 ３２をもつ単一の袋２６を提供することによって得ることができる２、あるいは 、多層輪郭を提供するために、二つの分離した袋をお互いに隣接して設置するよ うにしてもよい。

封入袋２６は流動物質を含むことのできる任意の物質から構成される。その物質 は柔軟なものが好ましい。

封入袋２６は好ましくはエラストマ製物質からなる第一の上側シート２６ａとエ ラストマ製物質からなる第二の下側シート２６ｂから構成され、この間には、流 動物質２８が設置されている。この二つのシートは流動物質２８を含むために周 囲２６ｃを加熱シールされている。流動物質３０の第二層を含む隔壁３２もまた エラストマ製物質からなる。そのエラストマ製物質は前部の縁２６ｃと中間シー ル部３４に沿って加熱シールされている（図１参照）。

パッディングディバイス１０の前部１２は円３６．３８で示されている箇所を含 んでいる。その箇所は下側の封入層２６ｂが上側の封入層２６ａに直接取り付け られている箇所で、それらの間に流動物質は含まれていない。これらの接続箇所 ３６．３８は数々の利点を与えてくれる。例えば、これらの箇所は過度のロフト を防ぐことができる。即ち、これらは下層２６ｂが上層２６ａから大きく分離す るのを防ぐことができる。

この接続部分３６と３８は流動物質の左右の移動を制限するように作用すること も可能にする。加えて、接続箇所３６と３８は上層２６ａと下層２６ｂの間の相 対的な横の動きを実質的に防ぐことができる。即ち、それらは回転を防ぐことが できる。密封箇所２４は密封箇所３６と３８の一方もしくは両方にとって代わる ために前方方向に延ばすことができる。

この発明の他の実施例によると、低圧縮性発泡体を含むパッディングディバイス が提供される。好ましくは、その発泡体は密閉されたシェル発泡体である。低圧 縮性発泡体は例えば、橋かけ結合か、または非橋がけ結合のポリエチレンを含ん でもよい。図３に示されるように、パッディングディバイス４０は例えば、自転 車用シートに使用するためのパッディングディバイスを含む。パッディングディ バイス４０は幅の狭い前部４２と幅広の後部４４からなる。加えて、スリット４ ６が設けられているので、パッディングディバイス４０は自転車のシートの形、 即ち、双曲線状の放物線に似た形状に適用しやすくなる。

発泡体がもつ低圧縮性の量は、ＡＳＴＭの均一な偏差圧縮性の定格を用いて測る ことができる。ＡＳＴＭの均一な偏差圧縮性は５０％の偏差に基づいてもとの厚 さの割合として計測される。この方法は時間と温度の特殊な条件９もとで、発泡 体標本を偏向させること及び標本の厚さへの影響を書き留めることからなる。

この発泡体はボルトあるいはクランプによって互いに並行に保持された二枚の平 らなプレートによって偏向させらる。ＡＳＴＭの均一な偏差圧縮性を計算するた めに、発泡体はもとの厚さの５０％に圧縮される。その偏差は２２時間維持され る。この発泡体はそれから元に戻すために２４時間放フておく。この発泡体の厚 さはそこで再び計測される。このＡＳＴＭの均一偏差圧縮性はもとの厚さの割合 として表現され、下記のように計算される。

０％　［（ｔ、−ｔ＋）　／ｌ、、］　Ｘ１００ここで、ｔ０＝もとの厚さ、ｔ ｆ＝最終の厚さである。

このＡＳＴＭの均一偏差圧縮性テストはＡＳＴＭのＤ−３５７５−８４に従って 実行される。このテストは、１９８５年版のＡＳＴＭスタンダード年鑑に記載さ れており、その中の「オレフィンポリマーで作られた柔軟な細胞状物質のための 標準テスト法」の章における第９節の中に記載されている。

この発明の実施例によれば、２０％以上、好ましくは３５％以上のＡＳＴＭ定格 を有する低圧縮性発泡体を用いたパッディングディバイスが得られる６他の実施 例による°と、低圧縮性発泡体と流動物質との組合せを含むパッディングディバ イスが得られる。流動物質と低圧縮性発泡体の特性は相互に補償するため、流動 物質と組み合わせて用いた場合、１０％の低いＡＳＴＭ定格をもつ低圧縮性発泡 体が有効であることがわかった。流動物質と組み合わせた場合、低圧縮性発泡体 がパッディングディバイスの形状を保持するのに役立つこともわかっている。低 圧縮性発泡体は流動物質の底につ（ことに間する問題も軽減する。

この発明の他の実施例において、自転車のシートにシートカバーを取り付ける装 置と方法が提供される。

この実施例は図４と図５に示されている。この自転車用シートカバーはカバー５ ２、好ましくは布製のカバーを含む。引き紐５４はカバー５２の下側の縁由に包 囲されている。引き紐５４の包囲された部分は部分的に仮想線で示されている。

包囲部分は、例えば、カバーの下側の縁５２を引き紐５４の周りに折り返して、 溝を形成するためにそれを縫うことによって完成される。その代わりに、予め形 成しておいた溝にその引き紐を通すようにしてもよい。小さいループ５６はカバ ー５２の下側の縁の前方に取り付けられている。引き紐５４はこの小さいループ ５６に通しているにの小さいループ５６は単一のループからなり、このループを 通して引き紐５４全体が引っ張られる。あるいは。

その代わりに、それは二つの別々のループからなり、そのループを通して引き紐 のそれぞれ半分が引っ張られるようにしてもよい、引き紐の前部は図４の５５ａ で示されるループを形成している。引き紐５４は平らな弾力性のあるバンドのル ープであることが好ましい。

図５に描かれているように、カバー５０は、　（１）５５ｂに示されているよう にループ５５ａを前方且つ上方に引っ張り、（２）仮想線５５ｃで示されている ようにシートの上側においてループを後方に引っ張り、（３）仮想線５５ｄで示 されているように後方に引っ張り続け、それから下方に引っ張り、（４）仮想線 ５５ｅで示されているように引き紐５４を離し、それを自転車シートの支柱６０ に接触させることによって自転車のシートに取り付けられる。このようにして、 カバー５０はシートに取り付けられる。

図４及び図５におけるカバーの後部５８を見るとわかるように、引き紐がこのよ うにシートの上側に引っ張られるとき、それはカバー５２を内側に引っ張り、そ の結果、自転車用シートの底部に取り付けられる。

当業者であれば理解できるように、自転車用シートにシートカバーを取り付ける 他の方法を採用してもよい。

自転車用シートカバー５２は一枚の織物であってもよいし、あるいはその代わり に、それは織物と低圧縮性発泡体の組合せであってもよい。好ましい織物はＬＹ ＣＲＡ　（ＴＭ）である。

この発明の様々な実施例が詳細に記載されているが、これらの実施例をさらに設 計変更することは当業者であれば容易に行うことができることは明白である。し かし、以下の請求の範囲に記載したように、このような設計変更はこの発明の範 囲内であるということは明確に理解されるであろう。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ａ）パッデイングディバイスの選ばれた部分に配置された第一流動物質層と 、 ｂ）前記第一流動物質層の少なくとも選ばれた部分に実質的に隣接して配置され た第二流動物質層とからなることを特徴とするパッディングディバイス２．前記 第一流動物質層及び前記第二流動物質層は実質的に類似の流動物質からなること を特徴とする請求項１記載のバッディングディバイス ３．前記第一流動物質層は第一の粘性をもつ流動物質からなり、前記第二流動物 質層は前記第一の粘性とは異なる第二の粘性をもつ流動物質からなることを特徴 とする請求項１記載のパッディングディバイス４．前記第一及び第二流動物質層 の少なくとも一部に積層する少なくとも一つの付加的な流動物質層を更に含むこ とを特徴とする請求項１記載のパッディングデイバイス ５．前記第一流動物質層及びその第一流動物質層に隣接する前記第二流動物質層 は封入袋内に含まれており、且つ隔壁層は前記第一及び第二流動物質層を分離す ることを特徴とする請求項１記載のパッディングディバイス ６．前記第一流動物質層は第一封入袋内に含まれ、前記第二流動物質層は第二封 入袋内に含まれていることを特徴とする請求項１記載のバッディングディバイス ７．前記パッディングデイバイスは自転車用シートカバーに用いらることを特徴 とする請求項１記載のパッデイングデイバイス ８．前記パッディングディバイスは閉じ込められた空間内に用いられることを特 徴とする請求項１記載のバツデイングデイバイス ９．前記閉じ込められた空間はスキー靴の内部からなることを特徴とする請求項 ８記載のバッディングディバイス １０．ａ）堅いアウタシェル、 ｂ）前記堅いアウタシェル内の選択された部分に配置された第一流動物質層、 ｃ）第二流動物質層が少なくともいくつかの部分で前記第一流動物質層を積層す る前記第二流動物質層からなることを特徴とするスキー靴 １１．ａ）自転車用シートカバー内の選択された部分に配置された第一流動物質 層、 ｂ）第二流動物質層が前記自転車用シートカバーの少なくともいくつかの部分で 前記第一流動物質層を積層する前記第二流動物質層からなることを特徴とする自 転車用シートカバー １２．流動物質を含む包囲空間であって、前記包囲空間は幅の狭い首部と幅広の 背部を含むとともに、前記背部は前記幅広の背部の後部から前方に延びる縦通隔 壁によって二つのサイド部分に分割され、さらに前記背部のふたつのサイド部分 同士の連通を防ぎ、もって前記流動物質が一方から他方へ移動するのを防ぐため に前記隔壁の前方に配置された手段を含む包囲空間からなることを特徴とする自 転車用シートカバー１３．流動物質を含む袋であって、前記袋は幅の狭い前部と 幅広の後部を有していて、且つ第一流動物質は前記幅の狭い前部に配置され、第 二流動物質は前記狭い幅の前部で分離する区画内に配置され、前記第二流動物質 は前記第一流動物質を少なくとも部分的に積層している袋からなることを特徴と する自転車用シートカバー １４．前記袋の幅の狭い前部は上層袋と下層袋からなり、さらに前記上層袋と前 記下層袋を選択された箇所で連結する手段を含んでいることを特徴とする請求項 １３記載の自転車用シートカバー １５．もとの厚さに対する割合で表現して５０％の偏向を得るために約２０％よ りも大きいＡＳＴＭの均一な偏差圧縮性を有する低圧縮性発泡体からなることを 特徴とするパッディングディバイス １６．圧縮性が約３５％よりも大きいことを特徴とする請求項１５記載のパッデ ィングディバイス１７．（１）もとの厚さに対する割合で表現して５０％の偏向 を得るために約１０％よりも大きいＡＳＴＭの均一な偏差圧縮性を有する低圧縮 性発泡体、（２）前記バッディングディパイス内の選択された位置に配置された 流動物質からなることを特徴とするバッデイングデイバイス １８．前記流動物質が少なくとも前記低圧縮性発泡体の部分を積層することを特 徴とする請求項１７記載のパッデイングディバイス １９．前記流動物質は第一流動物質層と第二流動物質層からなり、少なくとも第 一と第二流動物質層は部分的に積層していることを特徴とする請求項１７記載の パッディングディバイス ２０．ａ）流動物質、 ｂ）低圧縮性発泡体、 ｃ）織物製カバーが前方の引き紐を含む取付手段を有する前記織物製カバーから なることを特徴とする自転車用シートカバー ２１．前記引き紐を引っ張るためのループであって、前記前方の引き紐は部分的 に前記織物製カバーの下縁内に包囲された弾性部材からなるループからなること を特徴とする請求項２０記載の自転車用シートカバー２２．ａ）弾性引き紐部材 を有し、 ｂ）前記自転車用シートカバーの下縁によって前記引き紐部材を部分的に包囲し 、 ｃ）比較的大きな第一ループを形成するように前記弾性部材を引っ張り、 ｄ）前記大きなループを小さなループに挿通し、ｅ）前記大きなループを前記自 転車用シートカバーの一端の頂部越しに引っ張り、 ｆ）前記大きなループを前記自転車用シートカバーの他端越しに下方へ引っ弧っ て緩めることを特徴とする自転車用シートにシートカバーを取り付けるための取 付方法 ２３．前記大きなループを前記自転車用シートカバーの第一端部越しに引っ張る ステップは前記ループを前記自転車用シートカバーの前方端部越しに引っ張るこ とを含むことを特徴とする請求項２２記載の取付方法発明の詳細な説明