JPH0448362Y2 - - Google Patents

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JPH0448362Y2
JPH0448362Y2 JP1987199761U JP19976187U JPH0448362Y2 JP H0448362 Y2 JPH0448362 Y2 JP H0448362Y2 JP 1987199761 U JP1987199761 U JP 1987199761U JP 19976187 U JP19976187 U JP 19976187U JP H0448362 Y2 JPH0448362 Y2 JP H0448362Y2
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JP
Japan
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packing
cup
circumferential direction
sleeve
lip
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、カツプパツキンに係り、特に生コン
クリート圧送ポンプのピストン前後の密封用とし
て用いられ、耐久性に優れたカツプパツキンに関
する。
考案の技術的背景ならびにその問題点 椀形状のカツプパツキンは、掻き取り作用を有
することから、たとえば往復移動するピストンの
外周に装着され、比較的粘性の高い流体もしくは
粒状物を含む流体のシール用として数多く用いら
れている。たとえば、粘性の高い流体であるペー
スト状もしくは半ペースト状の生コンクリート
(砕石含む場合もある)を圧送するためのポンプ
には、生コンクリートに圧力を加えるためのピス
トンが装着されるが、このピストンの外周とケー
シング内周との密封用として、カツプパツキンが
用いられている。
たとえば生コンクリート圧送ポンプ用として用
いられている従来のカツプパツキンとしては、第
5図A,Bに示す断面形状のカツプパツキン2,
4が知られている。カツプパツキン2,4は、往
復移動するピストン6の端部外周に形成された周
状溝8内に装着され、ピストン6にボルト10を
介して取付けられる当て板12によつて締め付け
固定される。カツプパツキン2,4の外周には、
リツプ部14が形成され、このリツプ部14がシ
リンダ16の内周壁に摺接するようになつてお
り、これによつてピストン6外周とシリンダ16
内周との間の〓間をシールするようになつてい
る。
第5図Aに示すカツプパツキン2では、当て板
12とパツキン2との〓間をシールするために、
当て板側当接面に周方向に伸延するシール用突起
18を形成してあるが、同図Bに示すパツキン4
では、当て板側に突起20を形成してある。
しかしながら、このようなカツプパツキン2,
4にあつては、ボルト10によるパツキン底部9
の過度の締付が原因で、第6図A,Bに示すよう
に、カツプパツキン2,4におけるリツプ基端部
15に変形が生じ、その外周部がシリンダ16内
周面に異常な面圧で圧接する虞があつた。その結
果、本来摺接すべきリツプ部14がシリンダ16
内周壁に摺接せず、十分なシール特性が得られな
いと共に、カツプパツキンが摺接するにつれて、
異常摩耗が生じたり、リツプ部の噛み込み現象が
生じたりして、寿命が短くなるという不都合を有
していた。特に生コンクリート圧送ポンプ内に用
いられるカツプパツキンは、高い締付力を必要と
し、上述した不都合を生じ易かつた。
この対策として、第7図に示すように、カツプ
パツキンの内部に金属板17を埋設したカツプパ
ツキン19も知られているが、これでも締め過ぎ
による上記不都合を十分に解消することができな
かつた。なお、第7図に示す従来例では、ピスト
ン6に形成されたねじ部10aにナツト10bが
螺合し、これによつてパツキン19を締付けるよ
うにしている。
考案の目的 本考案は、上記従来技術に伴う不都合を解消す
るためになされたもので、たとえカツプパツキン
を締め過ぎたとしても、リツプ部の異常摩耗もし
くは噛み込み、またはシール性不良等が生ぜず、
シール性及び耐久性に優れたカツプパツキンを提
供することを目的とする。
考案の概要 かかる目的を達成するために、本考案は、円環
形状のパツキン底部と、当該パツキン底部の外周
に周方向に連続して一体的に形成されたリツプ部
とから成り、横断面略L字形状のカツプパツキン
において、 前記パツキン底部に、軸方向に貫通するボルト
挿通孔を周方向複数位置に形成し、 当該各ボルト挿通孔に、パツキン底部より硬質
の材料で構成されたスリーブを嵌着し、 当該各スリーブの端部に、スリーブの周方向に
連続して、スリーブを構成する材質より軟質の材
料で構成してなる軸方向に突出する環状凸部を形
成し、 これら環状凸部間を、パツキン底部の端部に形
成されて環状凸部間に周方向に連続して伸延し、
軸方向に突出する弧状凸部で、連続したことを特
徴としている。
このような本考案に係るカツプパツキンによれ
ば、パツキン底部に当て板を当ててボルトで締付
けると、当て板が環状凸部と弧状凸部とから成る
シールラインに密接するため、ボルト挿通孔を通
しての流体漏洩もしくはボルト挿通孔間の円弧部
分からの流体漏洩を効果的に防止できる。したが
つて、ボルトを過度に締付けることなく、良好な
密封性能を得ることができる。
また、たとえボルトを過度に締付けたとして
も、その力は、スリーブまでに止まり、リツプ基
端部まで及ぶことがない。したがつて、リツプ部
の異常摩耗もしくは噛み込み、またはシール性不
良等が生ぜず、パツキンの耐久性及び密封性が向
上する。なお、リツプ基端部に硬質のリングを埋
め込めば、さらにパツキンの耐久性が向上する。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細
に説明する。
第1図は本考案の一実施例に係るカツプパツキ
ンの断面図、第2図は同カツプパツキンの正面
図、第3図は同カツプパツキンの使用状態を示す
断面図、第4図は同カツプパツキンの他の使用状
態を示す断面図である。
第1図に示すように、本考案に係るカツプパツ
キン30は、円環形状のパツキン底部9と、当該
パツキン底部9の外周に周方向に連続して一体的
に形成されたリツプ部とを有し、横断面が略L字
形状をしている。パツキン底部9とリツプ部14
とは、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性ウ
レタン、熱硬化性ウレタンもしくは布入りゴム等
により一体に形成される。
パツキン底部9には、軸方向に貫通するボルト
挿通孔31が周方向複数位置(図示上、4個)に
形成してある。このボルト挿通孔31には、挿通
孔31の深さと略同一の軸方向長さを有するスリ
ーブ32が嵌着してある。スリーブ32は、パツ
キン底部9を構成する材料より硬質の材質で構成
される。スリーブ32を構成する材質としては、
たとえば、金属、硬質プラスチツク、ないしはそ
の他の材質が用いられる。
各スリーブ32の少なくとも一端部には、スリ
ーブ32の周方向に連続して、軸方向に突出する
環状凸部33が形成してある。これら環状凸部3
3間におけるパツキン底部9の端部表面には、環
状凸部33と同様に軸方向に突出して周方向に連
続して伸延する弧状凸部34が形成してあり、各
環状凸部33を連絡するようにシールラインを形
成してある。これら環状凸部33及び弧状凸部3
4を構成する材質は、スリーブ32を構成する材
質より柔らかいことが必要であり、製造工程上の
理由等から、好ましくはパツキン底部9ないしリ
ツプ部14を構成する材質と同質のものが良い
が、(ただし、布入ゴム含まず)、その他のゴム弾
性材でも良い。
特に本実施例では、リツプ部14のリツプ基端
部15外周には、補強用として補強リング35が
埋設してあり、リツプ基端部15の径方向外側へ
の拡開を有効に防止するようになつている。補強
リング35は、パツキン底部15ないしリツプ部
14を構成する材質より硬質の材料で構成され、
たとえば金属ないしプラスチツクもしくはその他
の材料で構成される。
このような本実施例に係るカツプパツキン30
は、第3図に示すように、シリンダ16内を往復
移動するピストン6の一端部外周に形成された周
状溝8内に装着され、ピストン6にボルト10を
介して取付けられる当て板12によつて締め付け
固定される。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のではなく、本考案の範囲内で種々に改変するこ
とが可能である。
たとえば、上述した実施例では、リツプ基端部
15に補強リング35を埋設したが、第4図に示
すように、補強リング35を埋設しないで本考案
に係るカツプパツキン30aを構成しても良い。
第4図に示す例では、このようなカツプパツキン
30aをピストン6の両端部に装着した場合を示
している。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、パ
ツキン底部に当て板を当ててボルトで締付ける
と、当て板が環状凸部と弧状凸部とから成るシー
ルラインに密接するため、ボルト挿通孔を通して
の流体漏洩もしくはボルト挿通孔間の円弧部分か
らの流体漏洩を効果的に防止できる。したがつ
て、ボルトを過度に締付けることなく、良好な密
封性能を得ることができる。
また、たとえボルトを過度に締付けたとして
も、その力は、スリーブまでに止まり、リツプ基
端部まで及ぶことがない。したがつて、リツプ部
の異常摩耗もしくは噛み込み、またはシール性不
良等が生ぜず、パツキンの耐久性及び密封性が向
上する。なお、リツプ基端部に硬質の補強リング
を埋め込めば、さらにパツキンの耐久性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るカツプパツキ
ンの断面図、第2図は同カツプパツキンの正面
図、第3図は同カツプパツキンの使用状態を示す
断面図、第4図は同カツプパツキンの他の使用状
態を示す断面図、第5〜7図は従来のカツプパツ
キンの使用状態を示す断面図である。 9……パツキン底部、14……リツプ部、15
……リツプ基端部、30,30a……カツプパツ
キン、31……ボルト挿通孔、32……スリー
ブ、33……環状凸部、34……弧状凸部、35
……補強リング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 円環形状のパツキン底部と、当該パツキン底
    部の外周に周方向に連続して一体的に形成され
    たリツプ部とから成り、横断面略L字形状のカ
    ツプパツキンにおいて、 前記パツキン底部に、軸方向に貫通するボル
    ト挿通孔を周方向複数位置に形成し、 当該各ボルト挿通孔に、パツキン底部より硬
    質の材料で構成されたスリーブを嵌着し、 当該各スリーブの端部に、スリーブの周方向
    に連続して、スリーブを構成する材質より軟質
    の材料で構成してなる軸方向に突出する環状凸
    部を形成し、 これら環状凸部間を、パツキン底部の端部に
    形成されて環状凸部間に周方向に連続して伸延
    し、軸方向に突出する弧状凸部で、連続してな
    るカツプパツキン。 2 前記リツプ部のリツプ基端部外周に、パツキ
    ン底部の材質より硬質の材料で構成された補強
    リングを埋設してなる実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載のカツプパツキン。
JP1987199761U 1987-12-28 1987-12-28 Expired JPH0448362Y2 (ja)

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JPH01102569U JPH01102569U (ja) 1989-07-11
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JP4615316B2 (ja) * 2005-01-07 2011-01-19 株式会社ガステック ピストン及び定量ポンプ
JP5112634B2 (ja) * 2005-02-28 2013-01-09 株式会社日立産機システム 揺動型圧縮機

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JPH01102569U (ja) 1989-07-11

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