JPH0447648B2 - - Google Patents

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JPH0447648B2
JPH0447648B2 JP440084A JP440084A JPH0447648B2 JP H0447648 B2 JPH0447648 B2 JP H0447648B2 JP 440084 A JP440084 A JP 440084A JP 440084 A JP440084 A JP 440084A JP H0447648 B2 JPH0447648 B2 JP H0447648B2
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JP
Japan
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trichostatin
cells
medium
methanol
culture
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JP440084A
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JPS60149520A (en
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Hajime Morioka
Misako Takesawa
Hiroshiro Shibai
Masaru Ishihara
Takao Kida
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規抗腫瘍剤、より詳しくは下記構造
式〔〕で示されるトリコスタチンAを有効成分
として含有する抗腫瘍剤に関する。 これまでトリコスタチンAが抗腫瘍活性を示す
ことは知られていなかつたが、本発明者は、トリ
コスタチンAが、フレンドウイルス(Friend
virus)でトランスフオームしたマウス赤芽球細
胞Friend細胞、ムリンザルコーマウイルス
(Murine Sarcoma virus)のモロニー株
(Moloney)でトランスフオームしたマウスの線
維芽細胞M−MSV・Balb3T3、ヒト子宮頚癌細
胞ヘラ(HeLa)細胞、ヒト白血病細胞、HL−
60細胞およびML−1細胞に対し強い生育阻害作
用を有していることを初めて見い出し、この発見
に基づき本発明を完成するに至つた。 前記構造式〔〕で示されるトリコスタチンA
は特にFriend細胞、M−MSV・Balb3T3細胞、
HeLa細胞、HL−60細胞及びML−1細胞に対し
て強い生育阻害作用を有しており、抗腫瘍剤とし
て利用できるものである。 前記構造式で示されるトリコスタチンAは本発
明者が見い出した方法で製造することができる。
すなわち本発明において使用する微生物は、トリ
コスタチンAを生産する能力を有する微生物であ
り、具体的には土壌中より分離された微生物が使
用される。本微生物をバージイーズ・マニアル・
オブ・デイタミネイテイブ・バクテリオロジー8
版(1974)に従つて同定したところストレプトミ
セス・シオイアエンシスFERM・P−7296と同
定した。 本発明においては上記菌株およびその人工なら
びに自然変異株は勿論のこと、ストレプトマイセ
ス属に属するトリコスタチンA生産菌のすべてが
使用され得る。 本微生物を用いてトリコスタチンAを生産する
にあたつて用いられる倍地は炭素源、窒素源及び
無機塩類、更に必要に応じて有機微量栄養素を適
宜含有する通常の液体倍地が用いられる。 炭素源としては、例えばグルコース、フラクト
ース、マルトース、シユークロース、スターチ、
デキストリン、澱粉加水分解物、廃糖蜜等の炭水
化物、クエン酸、コハク酸、フマール酸、酢酸等
の有機酸類及びグリセリン等のアルコール類が用
いられる。窒素源としては例えば硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等のアンモニ
ウム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等の硝酸
塩、尿素、アンモニア水、アンモニアガス、アミ
ノ酸類、さらにペプトン、大豆ホエー、大豆フレ
ーク及びそれらの加水分解物等の蛋白質、米糠等
が用いられる。その他無機塩としては例えばマン
ガン塩、リン酸塩が適宜用いられ、又有機微量栄
養素としてはアミノ酸、ビタミン及これらを含有
するペプトン、酵母エキス等が適宜用いられる。
培養条件は、倍地組成その他により異なるが、例
えば通常PH4.0〜9.0、温度15〜40℃で振盪培養、
通気撹拌培養等好気的条件下に培養が行われる。 本発明のトリコスタチンAはこのようにして培
養して得られる培養液中及び菌体内に存在し、培
養液よりトリコスタチンAを分離・採取する方法
は酢酸エチル等の有機溶媒抽出法、順相及び逆相
シリカゲル、セルロース等の吸着剤を用いる吸着
クロマトグラフイー、ゲル過法、各種溶媒に対
する溶解度の差を利用する方法等の公知の分離・
精製法を適宜組み合せて行われる。一方、菌体内
に生成されたトリコスタチンAはクロロホルム等
の有機溶媒で抽出した後上記の方法に従つて精製
分離される。 次に製造例を示す。 第1表に示した倍地(PH7.2)100mlを分注した
500ml容フラスコを120℃20分間殺菌して、これに
ストレプトミス・シオイアエンシスFERM・P
−7296の培養液1mlを接種し、27℃で4日間培養
した。一方30容のステンレス・ジヤーフアーメ
ンターの中に前記の倍地を18入れ殺菌したもの
に上記の種母2を接種しかく拌(350rpm)、通
気(1/2vvm)し27℃で3日間培養を続けた。更
にその20を2次種母として300容のステンレ
スタンク中に上記組成の倍地280を入れ殺菌し
たものに接種しかく拌(310rpm)、通気(1/2
vvm)し、27℃で3日間培養した。 第1表 グルコース 1.0% 酵母エキス 0.2% KH2PO4 0.1% MgSO4・7aq 0.1% バクトソイトン 0.7% バクトペプトン 0.5% デンプン 2.0% アデカノール 0.05% (PH7.2) 280の培養液を遠心分離し、菌糸13Kgと除菌
液260を得た。菌糸よりトリコスタチンAを含
む区分を取得するには、以下の方法に従えばよ
い。 この菌糸13Kgに、クロロホルム:メタノール
(1:1)の混合液60を加え室温で4時間撹拌
した後、過により菌糸を除去した。トリコスタ
チンAを含むクロロホルム−メタノール混合液を
濃縮し、油状物質を得た。 除菌液260中よりトリコスタチンAを含む区
分を取得するには以下の方法に従えばよい。 吸着クロマトグラフイーカラム(オルガノ社製
「アンバーライトXAD−7」)(15cmφ×67cm)に
該除菌液260を注ぎ込み、吸着クロマトグラフ
イーカラムに吸着しない物質を除去した。その
後、吸着クロマトグラフイーカラムに100%メタ
ノール75を注ぎ込み100%メタノールで溶離さ
れるトリコスタチンAを含む溶液を採取した。該
区分をエバポレーターを用い常温で濃縮し、3.1
の濃縮液を得た。菌糸をクロロホルム−メタノ
ール抽出して得られた油状物質と除菌液中の吸着
クロマトグラフイーカラムに吸着される物質で
100%メタノールに溶離される区分については、
以下に述べる共通のトリコスタチンAの単離精製
工程を用いることができる。 以下、除菌液より得たトリコスタチンAを含む
濃縮液中からのトリコスタチンAの単離精製工程
について説明する。 上記濃縮液3.1に酢酸エチル6を加え常温
で20分間激しく振盪後静置し、酢酸エチル区分5
を分取した。次いで残液中に酢酸エチルを6
加え、再び常温で20分間激しく振盪後静置し、酢
酸エチル区分5を分取した。これら酢酸エチル
区分を合せた後に、エバポレーターを用い常温下
で酢酸エチル区分を濃縮・乾固した。この濃縮・
乾固したトリコスタチンAを含む区分を100%メ
タノール200mlに溶解させた。次にゲル過クロ
マトグラフイー(「LH−20」フアルマシヤ社製)
カラム(30cmφ×800cm)に上記トリコスタチン
Aを含む100%メタノール液を注いだ後、新たに
100%メタノールを30注ぎ、ゲル過を行ない、
液を各々100ml毎に分取した。これらの液中
からフレンド白血病細胞に対して生育阻害作用を
有する画分1を採取した。この画分を濃縮後、
酢酸エチルとメタノールの混合溶媒(7.5:1)
10mlに溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
イーを行なう。酢酸エチル・メタノール(7.5:
1)で展開後フレンド白血病細胞に対して生育阻
害作用を有する画分100mlを採取した。この画分
を濃縮し約500mgのトリコスタチンAの粗物質を
得た。さらにこの粗物質をシリカゲルの薄層クロ
マトグラフイーで分離精製しトリコスタチンA約
200mgを得た。 トリコスタチンAの物理化学的性状は以下の通
りである。この性状から本物質は辻ら、ジヤーナ
ル・オブ・アンテイバイオテイツクス19,1
(1979)(J.Antibiotics,N.Tsuji et al 19
1(1976))の報告するトリコスタチンAと同一で
あると確認できる。 融点 m.p150〜151℃ 分子量 302(FD−MASS法による) 元素分析 C,67.28%、H,7.40%、N,
9.43%、 紫外線吸収スペクトル λEtOH nax 253nm,267nm,341nm 溶剤に対する溶解性 クロロホルム、酢酸エチル、アセトン、ベン
ゼンに可溶水に不溶 呈色反応 ドラゲンドルフ反応 陽性 1H−NMRスペクトラム 第1図参照 13C−NMRスペクトラム 第2図参照 次にトリコスタチンAの抗腫瘍活性を示す (1) Friend細胞に対する生育阻害効果 Ham′S F−12粉末倍地(Gibco社製の細胞
培養用倍地成分)10.4g及びNaHCO31.4gを
1.0の蒸留水に溶解し、ポアーサイズ0.22μの
ミリポアフイルターで無菌過し、これに無菌
的に調製した牛胎児血清(Flow labo社製)を
100ml添加して細胞培養用倍地を調製した。こ
の倍地に、予め培養したフレンド白血病細胞
(井川洋二、代謝、15,145(1978)参照)を加
え(細胞濃度:1×404/ml)、この細胞懸濁液
をマイクロテストプレート(Nunc社製、96穴)
に0.1ml宛無菌的に分注し、炭酸ガスインキユ
ベーター中(炭酸ガス濃度5%、温度37℃)で
24時間培養した。この培養液に、ストレプトミ
セス・シオイアエンシスFERM・P−7296の
発酵液より単離・精製されたトリコスタチンA
を一定量含有する上記倍地を0.1ml宛添加し、
更に3日間培養を継続し、(トリパンブルーを
用いる細胞染色法により生細胞数を計測し)ト
リコスタチンAのフレンド白血病細胞に対する
生育阻害作用を調べた。その結果を第2表に示
す。尚、表中(−)は生育阻害のないことを示
し(+++)は全ての細胞が死滅することを示
す。 【表】 第2表よりあきらかな如く、トリコスタチン
Aはフレンド白血病細胞に対して顕著な細胞生
育阻害効果を示し、フレンド白血病細胞に細胞
毒性を示すことが明らかになつた。 (2) M−MSV Balb 3T3細胞に対する効果 次に、M−MSVウイルスでトランスフオー
ムしたBalb 3T3細胞(Aaronson and Rowe,
Virology.42.9(1970)参照)に対する生育阻
害度を第3表に示す。この実験では倍地として
MEMダルベツコ倍地(Gibco社製)を用いた。 結果は第3表に示した。なお、表中の(−)
は生育阻害がないことを示し、(+++)はす
べての細胞が死滅することを示す。 【表】 第3表より明らかなごとく、トリコスタチン
AはM−MSV−Balb3T3細胞に対し顕著な細
胞生育阻害効果を示し、M−MSV−Balb3T3
細胞に細胞毒性を示すことが明らかになつた。 (3) ヒト子宮頚癌細胞HeLaに対する作用 MEMダルベツコ粉末倍地(Gibco社製)1
gを100mlの二段蒸留水に溶解した後、0.14g
のNaHCO3を加え溶解し、ミリポアフイルタ
ー(0.22μ)で過し、これに牛胎児血清
(Flow Lab.社製)11mlを加えた倍地に、予め、
37℃5%CO2存在下3日間培養したHeLa細胞
(Gey,Kubicelc and Coffman Cancer Res,
12,264(1952))を5×104cells/mlになる様に
分散させ、その倍地0.2mlずつマイクロプレー
ト(Nunc社製96穴)に分注し、3時間5%
CO2存在下37℃で培養した。これに0〜500μ
g/mlの濃度になる様にトリコスタチンAを加
え5日間培養した。その後生育量をトリパンブ
ルー染色法により生存細胞を計測して求めた。
第表4より明らかな如く、トリコスタチンAは
HeLa細胞に対して顕著な細胞生育阻害効果を
示し、HeLa細胞に細胞毒性を示すことが明ら
かになつた。したがつてトリコスタチンAは
HeLa細胞に対し、細胞毒性を与えることがわ
かる。 【表】 (4) ヒト白血病細胞HL−60、ML−1に対する
作用 RPMI−1640粉末倍地(Gibco社製)1gを
100mlの2段蒸留水に溶解した後、0.14gの
NaHCO3を加え溶解し、ミリポアフイルター
(0.22μ)で過し、これに牛胎児血清(Flow
Lab.社製)11mlを加えた倍地に、予め37℃、
5%CO2存在下で3日間培養したHL−60細胞
(Collins,et al,Nature,270,347−349
(1977)およびML−1細胞(J.Minowada et
al,International Symposium on New
Trends in Human Immunology and Cancer
Immunotherapy pp188−199(1980))をそれぞ
れ5×104cells/mlになるように分散させその
倍地0.2mlずつマイクロプレート(Nunc社製96
穴)に分注し、3時間5%CO2存在下37℃で培
養した。これに0〜500μg/mlの濃度になる
ようにトリコスタチンAを添加し5日間培養し
た。その後生産量をトリパンブルー染色法によ
り生存細胞を計測して求めた。第4表に示す基
準により細胞生育阻害度を示したのが第5表で
ある。 【表】 第5表から明らかなごとく、トリコスタチン
AはHL−60細胞およびML−1細胞に対して
顕著な細胞生育阻害効果を示し、HL−60細胞
およびML−1細胞に対して細胞毒性を示すこ
とが明らかになつた。 以上の結果よりトリコスタチンAは癌細胞の生
育を阻害することが明らかになり有効な抗腫瘍剤
となり得る。 本発明の構造式〔〕で示される物質を有効成
分として含有する抗腫瘍剤はヒトに包含される腫
瘍哺乳動物を治療する抗腫瘍剤として有用であ
り、そして経口投与として錠剤、カプセル剤また
はエリキシル剤のような調剤でまたは非経口投与
として無菌溶液剤または懸濁液剤で処方すること
によつて生体中の腫瘍を抑制せしめるために利用
することができる。本発明に使用する前記有効成
分はかかる治療を必要とする患者(動物およびヒ
ト)に対して患者当り0.2〜500mgの用量範囲で一
般に数回に分けて従つて1日当り1〜2000mgの全
日用量で投与することができる。用量は病気の重
さ、患者の体重および当業者が認める他の因子に
よつて変化させる。 本発明に使用する前記物質は生理学的に認めら
れるペヒクル、担体、賦形剤、結合剤、防腐剤、
安定剤、香味剤などとともに一般に認められた製
剤実施に要求される単位用量形態で混和される。
これらの組成物または製剤における活性物質の量
は指示された範囲の適当な用量が得られるように
するものである。 錠剤、カプセル剤などに混和することができる
具体的な薬剤は次に示すものである:トラガン
ト、アラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチ
ンのような結合剤;微晶性セルロースのような賦
形剤;コーンスターチ、前ゼラチン化デンプン、
アルギン酸などのような膨化剤;ステアリン酸マ
グネシウムのような潤滑剤;シヨ糖、乳糖または
サツカリンのような甘味剤;ペパーミント、アカ
モノ油またはチエリーのような香味剤、調剤単位
形態がカプセルである場合には上記のタイプの材
料にさらに油脂のような液状担体を含有すること
ができる。種々の他の材料は被覆剤としてまたは
調剤単位の物理的形態を別な方法で変化させるた
めに存在させることができる。例えば錠剤はシエ
ラツク、砂糖またはその両方で被覆することがで
きる。シロツプまたはエリキシルは活性化合物、
甘味剤としてシヨ糖、防腐剤としてメチルおよび
プロピルパラペン、色素およびチエリーまたはオ
レンジ香味のような香味剤を含有することができ
る。 注射のための無菌組成物は注射用水のようなベ
ヒクル中の活性物質、ゴマ油、ヤシ油、落花生
油、綿実油などのような天然産出植物油またはエ
チルオレエートなどのような合成脂肪ベヒクルを
溶解または懸濁させる通常の製剤実施に従つて処
分することができる。緩衝剤、防腐剤、酸化防止
剤などが必要に応じて結合することができる。 本発明のトリコスタチンAの安全性は高く、
ICRマウスにおけるLD50は、腹腔内投与で100
mg/Kg以上である。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The present invention relates to a novel antitumor agent, and more particularly to an antitumor agent containing trichostatin A represented by the following structural formula [] as an active ingredient. Until now, it was not known that trichostatin A exhibits antitumor activity, but the present inventors have discovered that trichostatin A has antitumor activity.
mouse erythroid cell Friend cells transformed with Murine Sarcoma virus, mouse fibroblast M-MSV Balb3T3 transformed with Murine Sarcoma virus Moloney strain, human cervical cancer cell Hella (HeLa) cells, human leukemia cells, HL-
It was discovered for the first time that it has a strong growth inhibiting effect on 60 cells and ML-1 cells, and based on this discovery, the present invention was completed. Trichostatin A represented by the above structural formula []
Especially Friend cells, M-MSV/Balb3T3 cells,
It has a strong growth inhibitory effect on HeLa cells, HL-60 cells, and ML-1 cells, and can be used as an antitumor agent. Trichostatin A represented by the above structural formula can be produced by the method discovered by the present inventor.
That is, the microorganism used in the present invention is a microorganism that has the ability to produce trichostatin A, and specifically, a microorganism isolated from soil is used. This microorganism was
Of Determinative Bacteriology 8
(1974), it was identified as Streptomyces sioiaensis FERM P-7296. In the present invention, not only the above-mentioned strains and their artificial and natural mutant strains, but also all trichostatin A-producing bacteria belonging to the genus Streptomyces can be used. The medium used to produce trichostatin A using this microorganism is a conventional liquid medium containing a carbon source, a nitrogen source, inorganic salts, and, if necessary, organic micronutrients. Examples of carbon sources include glucose, fructose, maltose, sucrose, starch,
Carbohydrates such as dextrin, starch hydrolyzate, and blackstrap molasses, organic acids such as citric acid, succinic acid, fumaric acid, and acetic acid, and alcohols such as glycerin are used. Examples of nitrogen sources include ammonium salts such as ammonium sulfate, ammonium chloride, ammonium phosphate, ammonium nitrate, and ammonium acetate, nitrates such as sodium nitrate and potassium nitrate, urea, aqueous ammonia, ammonia gas, amino acids, and peptone, soybean whey, and soybean flakes. and proteins such as their hydrolysates, rice bran, etc. are used. As other inorganic salts, for example, manganese salts and phosphates are used as appropriate, and as organic micronutrients, amino acids, vitamins, peptones containing these, yeast extracts, etc. are used as appropriate.
Culture conditions vary depending on the medium composition and other factors, but for example, culture with shaking at a pH of 4.0 to 9.0 and a temperature of 15 to 40°C,
Culture is performed under aerobic conditions such as aerated agitation culture. The trichostatin A of the present invention is present in the culture solution obtained by culturing in this way and in the bacterial cells, and methods for separating and collecting trichostatin A from the culture solution include an organic solvent extraction method such as ethyl acetate, a normal phase extraction method, etc. and known separation methods such as adsorption chromatography using adsorbents such as reversed-phase silica gel and cellulose, gel filtration methods, and methods that utilize differences in solubility in various solvents.
Purification methods are appropriately combined. On the other hand, trichostatin A produced within the bacterial cells is extracted with an organic solvent such as chloroform, and then purified and separated according to the above-mentioned method. Next, a manufacturing example will be shown. Dispense 100ml of the medium (PH7.2) shown in Table 1.
Sterilize a 500ml flask at 120℃ for 20 minutes, and add Streptomys sioiaensis FERM・P to it.
-7296 culture solution (1 ml) was inoculated and cultured at 27°C for 4 days. On the other hand, put 18 of the above medium into a sterilized 30-volume stainless steel jar fermenter, inoculate the above seed mother 2, stir (350 rpm), aerate (1/2 vvm), and culture at 27°C for 3 days. continued. Furthermore, the 20 was used as a secondary seed mother to inoculate the sterilized medium 280 with the above composition in a 300-volume stainless steel tank, stirred (310 rpm), and aerated (1/2
vvm) and cultured at 27°C for 3 days. Table 1 Glucose 1.0% Yeast extract 0.2% KH 2 PO 4 0.1% MgSO 4・7aq 0.1% Bactosoitone 0.7% Bactopeptone 0.5% Starch 2.0% Adecanol 0.05% (PH7.2) The culture solution of 280 was centrifuged and the hyphae Obtained 13 kg and 260 sterilization liquid. To obtain a segment containing trichostatin A from hyphae, the following method may be followed. To 13 kg of this mycelium, 60 g of a mixture of chloroform and methanol (1:1) was added and stirred at room temperature for 4 hours, and then the mycelium was removed by filtration. The chloroform-methanol mixture containing trichostatin A was concentrated to obtain an oily substance. To obtain the segment containing trichostatin A from the disinfectant solution 260, the following method may be followed. The sterilizing solution 260 was poured into an adsorption chromatography column ("Amberlite XAD-7" manufactured by Organo) (15 cm φ x 67 cm) to remove substances not adsorbed to the adsorption chromatography column. Thereafter, 100% methanol 75 was poured into an adsorption chromatography column, and a solution containing trichostatin A eluted with 100% methanol was collected. Concentrate the fraction at room temperature using an evaporator, 3.1
A concentrated solution was obtained. The oily substance obtained by chloroform-methanol extraction of mycelium and the substance adsorbed to the adsorption chromatography column in the sterilizing solution.
For the segment eluted with 100% methanol,
The common trichostatin A isolation and purification process described below can be used. Hereinafter, a process for isolating and purifying trichostatin A from a concentrated solution containing trichostatin A obtained from a sterilizing solution will be described. Add ethyl acetate 6 to the above concentrated solution 3.1, shake vigorously for 20 minutes at room temperature, and let stand.
was fractionated. Then add 6 ethyl acetate to the residual liquid.
The mixture was again shaken vigorously at room temperature for 20 minutes and allowed to stand, and ethyl acetate fraction 5 was collected. After combining these ethyl acetate fractions, the ethyl acetate fractions were concentrated and dried at room temperature using an evaporator. This concentration
The dried fraction containing trichostatin A was dissolved in 200 ml of 100% methanol. Next, gel permeation chromatography (“LH-20” manufactured by Pharmacia)
After pouring the 100% methanol solution containing trichostatin A into the column (30 cmφ x 800 cm), add a new
Pour 30% of 100% methanol and perform gel filtration.
The liquid was separated into 100 ml portions. Fraction 1, which has a growth inhibiting effect on Friend leukemia cells, was collected from these fluids. After concentrating this fraction,
Mixed solvent of ethyl acetate and methanol (7.5:1)
Dissolve in 10 ml and perform silica gel column chromatography. Ethyl acetate/methanol (7.5:
After development in step 1), 100 ml of the fraction having a growth inhibiting effect on Friend leukemia cells was collected. This fraction was concentrated to obtain approximately 500 mg of trichostatin A crude material. Furthermore, this crude substance was separated and purified by silica gel thin layer chromatography to obtain approximately trichostatin A.
Got 200mg. The physicochemical properties of trichostatin A are as follows. Due to this property, this substance has been identified by Tsuji et al., Journal of Antibiotics 19 , 1.
(1979) (J. Antibiotics, N. Tsuji et al 19 ,
1 (1976)). Melting point m.p150~151℃ Molecular weight 302 (by FD-MASS method) Elemental analysis C, 67.28%, H, 7.40%, N,
9.43%, UV absorption spectrum λ EtOH nax 253nm, 267nm, 341nm Solubility in solvents Soluble in chloroform, ethyl acetate, acetone, benzene Insoluble in water Color reaction Dragendorff reaction Positive 1 H-NMR spectrum See Figure 1 13 C- NMR spectrum See Figure 2 Next, we will show the antitumor activity of trichostatin A (1) Growth inhibitory effect on Friend cells Ham'S F-12 powder medium (Gibco cell culture medium component) 10.4 g and 1.4g of NaHCO3
Dissolved in 1.0 μl distilled water and sterilized through a Millipore filter with a pore size of 0.22μ, and added aseptically prepared fetal bovine serum (manufactured by Flow labo) to this solution.
A medium for cell culture was prepared by adding 100 ml. Pre-cultured Friend leukemia cells (see Yoji Igawa, Metabolism, 15 , 145 (1978)) were added to this medium (cell concentration: 1 x 40 4 /ml), and the cell suspension was placed in a microtest plate (Nunc). (manufactured by company, 96 holes)
Dispense aseptically to 0.1ml and place in a carbon dioxide incubator (carbon dioxide concentration 5%, temperature 37℃).
Cultured for 24 hours. To this culture solution, trichostatin A isolated and purified from the fermentation solution of Streptomyces sioiaensis FERM P-7296 was added.
Add 0.1ml of the above medium containing a certain amount of
The culture was continued for an additional 3 days, and the growth inhibitory effect of trichostatin A on Friend's leukemia cells was investigated (by counting the number of viable cells by a cell staining method using trypan blue). The results are shown in Table 2. In the table, (-) indicates no growth inhibition, and (+++) indicates that all cells die. [Table] As is clear from Table 2, trichostatin A has a remarkable cell growth inhibiting effect on Friend's leukemia cells and is cytotoxic to Friend's leukemia cells. (2) Effect on M-MSV Balb 3T3 cells Next, Balb 3T3 cells transformed with M-MSV virus (Aaronson and Rowe,
Virology. 42 . 9 (1970))) are shown in Table 3. In this experiment, as a base
MEM Dulbecco's base (manufactured by Gibco) was used. The results are shown in Table 3. In addition, (-) in the table
indicates no growth inhibition, and (+++) indicates that all cells die. [Table] As is clear from Table 3, trichostatin A has a remarkable cell growth inhibitory effect on M-MSV-Balb3T3 cells.
It has been revealed that it exhibits cytotoxicity to cells. (3) Effect on human cervical cancer cells HeLa MEM Dulbecco powder medium (manufactured by Gibco) 1
After dissolving g in 100ml of double-distilled water, 0.14g
of NaHCO 3 was added and dissolved, passed through a Millipore filter (0.22μ), and added in advance to a medium to which 11 ml of fetal bovine serum (manufactured by Flow Lab.) was added.
HeLa cells cultured for 3 days at 37°C in the presence of 5% CO2 (Gey, Kubicelc and Coffman Cancer Res,
12, 264 (1952)) to 5 × 10 4 cells/ml, dispensed 0.2 ml of the medium into a microplate (96 wells manufactured by Nunc), and incubated at 5% for 3 hours.
Cultured at 37°C in the presence of CO2 . 0~500μ for this
Trichostatin A was added at a concentration of g/ml and cultured for 5 days. Thereafter, the amount of growth was determined by counting viable cells using trypan blue staining.
As is clear from Table 4, trichostatin A
It has been revealed that it has a significant cell growth inhibiting effect on HeLa cells and is cytotoxic to HeLa cells. Therefore, trichostatin A
It can be seen that it is cytotoxic to HeLa cells. [Table] (4) Effect on human leukemia cells HL-60 and ML-1 1 g of RPMI-1640 powder medium (manufactured by Gibco)
After dissolving in 100ml of double-distilled water, 0.14g of
Add NaHCO 3 to dissolve, pass through a Millipore filter (0.22μ), and add fetal bovine serum (Flow
Lab. Co., Ltd.) in advance at 37°C.
HL-60 cells cultured for 3 days in the presence of 5% CO2 (Collins, et al, Nature, 270 , 347-349
(1977) and ML-1 cells (J. Minowada et al.
al,International Symposium on New
Trends in Human Immunology and Cancer
Immunotherapy pp188-199 (1980)) was dispersed at 5 x 10 4 cells/ml, and 0.2 ml of each medium was added to a microplate (Nunc 96).
wells) and cultured at 37°C in the presence of 5% CO 2 for 3 hours. Trichostatin A was added to this at a concentration of 0 to 500 μg/ml and cultured for 5 days. Thereafter, the production amount was determined by counting viable cells using trypan blue staining. Table 5 shows the degree of cell growth inhibition based on the criteria shown in Table 4. [Table] As is clear from Table 5, trichostatin A has a remarkable cell growth inhibitory effect on HL-60 cells and ML-1 cells, and is cytotoxic to HL-60 cells and ML-1 cells. It has become clear that this shows that The above results revealed that trichostatin A inhibits the growth of cancer cells and can be an effective antitumor agent. The antitumor agent of the present invention containing the substance represented by the structural formula [ ] as an active ingredient is useful as an antitumor agent for treating mammals with tumors, including humans, and can be administered orally in tablets, capsules or elixirs. It can be used to suppress tumors in living organisms by formulating it as a preparation such as a drug or as a sterile solution or suspension for parenteral administration. The active ingredients used in the present invention are generally administered in divided doses to patients (animals and humans) in need of such treatment in a dosage range of 0.2 to 500 mg per patient, thus a total daily dose of 1 to 2000 mg per day. can be administered. Dosage will vary depending on the severity of the disease, the weight of the patient and other factors recognized by those skilled in the art. The substances used in the present invention include physiologically acceptable vehicles, carriers, excipients, binders, preservatives,
It is mixed with stabilizers, flavoring agents, etc. in unit dosage form as required by generally accepted pharmaceutical practice.
The amount of active substance in these compositions or preparations is such that a suitable dosage within the indicated range will be obtained. Specific agents that can be incorporated into tablets, capsules, etc. are: binders such as tragacanth, gum arabic, cornstarch or gelatin; excipients such as microcrystalline cellulose; cornstarch, pre-gelatinized starch,
leavening agents such as alginic acid; lubricants such as magnesium stearate; sweetening agents such as sucrose, lactose or saccharin; flavoring agents such as peppermint, redwood oil or thiery, when the dosage unit form is a capsule. Materials of the type described above may further contain a liquid carrier such as an oil or fat. Various other materials can be present as coatings or to otherwise modify the physical form of the dosage unit. For example, tablets may be coated with syrup, sugar or both. A syrup or elixir is an active compound,
It may contain sucrose as a sweetening agent, methyl and propyl parapenes as preservatives, dyes and flavoring agents such as cherry or orange flavor. Sterile compositions for injection include the active substance dissolved or suspended in a vehicle such as water for injection, a naturally occurring vegetable oil such as sesame oil, coconut oil, peanut oil, cottonseed oil and the like or a synthetic fatty vehicle such as ethyl oleate and the like. It can be disposed of in accordance with normal pharmaceutical practice. Buffers, preservatives, antioxidants, etc. can be combined as necessary. Trichostatin A of the present invention is highly safe;
LD50 in ICR mice is 100 when administered i.p.
mg/Kg or more.

【図面の簡単な説明】[Brief explanation of the drawing]

第1図はトリコスタチンAの1H−NMRスペク
トラムである。第2図はトリコスタチンAの
13CH−NMRスペクトラムである。
FIG. 1 is a 1 H-NMR spectrum of trichostatin A. Figure 2 shows trichostatin A
13 CH-NMR spectrum.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 下記構造式で示される物質を含有する抗腫瘍
[Claims] 1. An antitumor agent containing a substance represented by the following structural formula:
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