JPH0447622A - 真空バルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真空遮断器の遮断部に使用される真空バルブ
の構造とくに沿面耐電圧を向上する構造に関する。

〔従来の技術〕

従来の真空バルブは、−例をあげれば、特開昭５４−２
２５８３号に記載される構造がある。すなわち。

第５図に示すように、真空遮断器用真空バルブ１は絶縁
性外筒２の両端開口部を固定端板３および可動端板４と
シールド支持筒５により密封して気密な容器とし、この
内部を１０”−’Ｔｏｒｒ以下の高真空に排気している
。固定端板３には固定電極６を支持した固定側電極軸７
が支持固定されており、この固定電極６と相対向して可
動電極８が設けられ、この可動電極８は図示しない外部
操作器と連結した可動側電極軸９によって支持されてい
る。

しかもこの可動側電極軸９は可動側端板４の開口端とそ
れぞれ気密接続した金属ベローズ１０によって上記絶縁
性外筒２内の真空度を維持して動作することができる。

また電極間からの溶融片より絶縁性外筒２の内面を保護
するため電極シールト１１が設けられている。可動電極
８の開離により発生したアーク１２は、真空の拡散作用
により遮断され開離絶縁状態を保持し電路を遮断する構
成になっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

」二部従来技術はアーク１２の発生により固定電極６と
可動電極８の溶融により溶融片１３が発生し、この溶融
片１３はアーク１２消減後に自重により可動端板４に堆
積する。この堆積した溶融片１３は、電極に加わる交流
電圧の静電気力で起立及び浮上運動を生じる。第６図は
この溶融片１３が可動端板４上で静電気力により起立、
浮上運動をしている状態を示す。ここで絶縁性外筒２と
、可動端板４の接合部１４付近に存在する起立した溶融
片１３は接合部１４の端部電界を増大し、いわゆる、陰
極−絶縁物−真空の「三重点」の電界増大により、「三
重点」からの電界放射による初期電子量を増加させ、最
終的に絶縁性外筒２の真空側内面で、フラッジオーバが
生じ絶縁耐圧が低下するという問題があった。

本発明の目的は、溶融片が「三重点」付近に堆積しない
ようにし、静電気力により運動する溶融片の影響で、絶
縁性外筒の真空側の沿面耐圧の低下を防止し、高耐圧で
安定な真空バルブを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は真空バルブの固定
端板３あるいは可動端板４に溶融片１３の捕捉用のポケ
ットを設けたものである。また捕捉用ポケットを、真空
バルブの重力作用方向に設けたものである。

さらに、捕捉用ポケットの開口部径を、絶縁性外筒の内
径より小さくしたものである。

〔作用〕

アークの発生により溶融した溶融片は自然落下し、真空
バルブの重力方向に設けられた、溶融片捕捉用ポケット
にたまる。このたまった溶融片は静電気力により起立、
浮上運動をするが、捕捉ポケツＩ・は導体で形成される
ため、ポケット内部の電界は非常に小さくなり、起立、
浮上が抑制される。又、たとえ、起立浮上したとしても
捕捉用ポケットの側壁にじゃまされ、絶縁性外筒２端部
の「三重点」付近までは浮上できず、電界を増大させる
ことがない。これにより、沿面耐圧の安定した高耐圧の
真空バルブを提供できる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。図中
の記号で従来例の第５図と同一の記号は同一の構造であ
るので説明を省略する。従来例と異なるのは、真空バル
ブの重力方向１４の可動端板４に溶融片捕捉用の金属ポ
ケット１５が設けられている。アーク１２により発生し
た溶融片１３は自然落下により最終的にポケット１５に
捕捉される。

第３図は、このポケット１５部の拡大図である。

捕捉された溶融片１３は静電気力により起立、浮」二運
動をするが、ポケット１５の開口部径Ｄ１が、絶縁性外
筒２の内径Ｄ２より小さいため、ポケット内の電界は大
幅に緩和される。さらにポケット］５の側壁１５ａにじ
ゃまされ絶縁性外筒２の端部付近までは到達できない。

このため、溶融片１３による「三重点」の電界増大を防
止でき、沿面耐圧の向上の効果がある。

第２図は固定子側を重力方向として使用する場合、固定
端板３にポケット１５を設けた本発明の他の実施例であ
る。

第４図は可動端板４に傾斜を付けて溶融片１３をボケツ
ｌ−１５に捕捉する本発明の他の実施例であり、溶融片
１３を絶縁性外筒２の端部より遠ざけることができ第３
図と同様の効果を与えることができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、溶融片１３の起立、浮動運動による絶
縁物端部の「三重点」の電界増大を防止でき、絶縁物の
沿面耐圧向上に効果があり、安定で高耐圧の真空バルブ
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の真空バルブの一実施例の断面図、第２
図は本発明の他の実施例の断面図、第３図、第４図は第
１図、第２図のポケツｌ一部の詳細部所面図、第５図は
従来の真空バルブの断面図、第６図は第５図の可動端板
附近の要部断面図である。 ２・絶縁性外筒、■３・溶融片、】４　接合部、１５　
ポケット、１．５　ａ　　側壁。 ９１つ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、絶縁性容器と、この容器の両端開口部を密封する端
   板により容器内部を高真空とし、容器内部に接離自在に
   設けられた電極により、容器外部より気密に導入された
   電流を遮断、投入できる真空バルブにおいて、すくなく
   とも、一方の端板に突出部を設けたことを特徴とする真
   空バルブ。 ２、上記突出部の開口部径Ｄ＿１と絶縁性容器の内径Ｄ
   ＿２が Ｄ＿１＜Ｄ＿２ なる関係を満すように選定したことを特徴とする請求項
   １の真空バルブ。 ３、上記突出部を絶縁性容器の軸に対して傾斜面により
   構成した請求項１の真空バルブ。