JPH044743Y2 - - Google Patents

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JPH044743Y2
JPH044743Y2 JP15477386U JP15477386U JPH044743Y2 JP H044743 Y2 JPH044743 Y2 JP H044743Y2 JP 15477386 U JP15477386 U JP 15477386U JP 15477386 U JP15477386 U JP 15477386U JP H044743 Y2 JPH044743 Y2 JP H044743Y2
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sheet
hot melt
absorbent body
thin film
top sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、使い捨ておむつに関し、特に吸収体
に吸収された体液が該吸収体の周縁から体液がも
れるのを効果的に防止する構造手段に特徴を有す
る使い捨ておむつに関する。
〔考案の背景〕
従来使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの端
部又は側部からの体液のもれを防止する試みが次
のように種々なされているが、それぞれ難点を有
する。
(1) 実開昭58−30421号公報 これにより開示された技術は、吸収体の上面
に位置する液透過性シートと該吸収体の舌面に
位置する液不透過性バツクシートからなる体液
吸収性物品において、該物品の長手方向両端部
に前記両シート間に適宜長さと幅を有する液不
透過性エンドシートの一端部を介在させて、一
体に接合すると共に、該エンドシートの他端部
を該吸収体上に位置させるものである。
しかし、このように液不透過性バツクシート
や液透過性シートとは別素材である液透過性エ
ンドシートを前記両シートを吸収性物品の長手
方向両端部に間欠的に介在させるには該物品の
高速量産上、次のような困難がある。即ち、
高速で供給される前記両シートの供給速度に同
調させながら、両シート間の所定の位置に液不
透過性エンドシートを間欠的に供給することが
困難であること、液不透過性エンドシートが
所定の位置から外れた前記物品が発生し易いこ
と、更に、液不透過性エンドシートを前記両
シート間に接合するため接着剤供給装置又は該
エンドシートを溶着させる装置が必要であり経
済上の不利もある。
又、液不透過性エンドシートを溶着する技
術が前記公報に開示されているが、該エンドシ
ートを溶着するためにある時間を要するため吸
収性物品の高速量産化を困難にするという難点
がある。
(2) 実開昭60−306号公報 これにより開示された技術は、液体透過性シ
ートと液不透過性シートと、該両シート間に介
在させた吸収体とからなる使い捨ておむつにお
いて、前記両シートの縦方向端部をこれらの間
に横方向へ連続する帯状に塗布した疎水性接着
層により一体的に接合してあることを特徴とし
ている。
この技術においては、前記公報に開示された
技術に比し、別体の液不透過性エンドシートを
使用しない点に改良がみられるが尚、下記の難
点が存する。
夜など幼児が長時間仰臥した状態で多量の
尿や便などを排泄すると背からのもれ防止効
果が不十分でありもれることがある。
横臥した状態にある幼児の腰部の横から排
泄物のもれ防止効果がない。
などである。
(3) 吸収性物品の縦方向両側部からのもれを防止
する手段として該吸収性物品の両側部に伸縮弾
性帯を設けることは周知であるが、該物品の吸
収体の縦方向両側部の一部を液不透過性ストリ
ツプで被覆することにより側部もれを防止する
試みとして特開昭54−159041号公報がある。
これにより開示された技術の難点は次のとお
りである。
吸収性物品の短辺部からの縦もれが発生す
る。
吸収性物品の縦方向両側部からの横もれに
対しては、該両側部に不透過性ストリツプを
施しているが、幼児の脚まわりに対するフイ
ツト性が不十分であり横もれ防止効果が不十
分でもれることがある。前記ストリツプの引
伸し作用により脚部にフイツト性を与えるよ
うな工夫も見られるが、前記ストリツプを吸
収性物品の吸収体上に位置させているため弾
力性が緩和され脚部への負担は少ないものの
フイツト性が不十分であり、初期の排尿時に
もれることがある。
などの改良すべき点がある。
そこで本考案の目的は、以上の従来技術におい
て見出される吸収性物品特に使い捨ておむつの端
部もれや側部もれを効果的に防止し且つ該吸収性
物品の高速量産化が容易な前記物品を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、液透過性表面シート、液不透過性
裏面シート、前記両シート間に介在された吸収体
とからなる使い捨ておむつにおいて; 表面シートの吸収体がわの面における、吸収体
の全周縁より内側に非存在部分を残してその内側
から吸収体周縁を越えて外側に広がる領域に積層
されたホツトメルト薄膜の表面シートに接する面
が、前記領域の一部または全部にわたつて前記表
面シートに溶融含浸して一体化されており、 かつ吸収体の周縁を越えて外側に延在する前記
ホツトメルト薄膜が裏面シートに融着しているこ
とで達成される。
〔作用〕
本考案では、吸収体の全周縁から4方外方に向
つてホツトメルト薄膜を延在させ、その延在部を
液不透過性の裏面シートに融着させているから、
吸収体に吸収された尿は、前後および両横のいず
れからも漏れることがない。特に、ホツトメルト
薄膜は液透過性の表面シートに溶融含浸されてい
るので、表面シートの面に沿つて尿が拡散するこ
ともない。
他方、ホツトメルト薄膜は表面シートと裏面シ
ートとを接着する機能があるので、別途接着剤を
設ける必要がなく、材料コスト的に優位である。
しかも、ホツトメルト薄膜は、ホツトメルトガン
の位置とシートの位置が決まれば、吸収体側部に
ついては常に一定し、吸収体の前後については、
ホツトメルトガンの位置決めと吐出のタイミング
をコントロール行うことによりつねに一定し、シ
ートを介在させる場合と異なり、高速ラインであ
つても安定かつきわめて正確な漏れ防止用ホツト
メルト薄膜の形成が容易である。また、ホツトメ
ルト薄膜は吸収体と接着し、吸収体の表面シー
ト、換言すればおむつ全体に対するずれが防止さ
れる。
〔考案の具体的構成〕
以下本考案をさらに具体的に説明する。
本考案に係る使い捨ておむつの液不透過性表面
シートにホツトメルト薄膜を積層させる方法とし
ては、例えばホツトメルトを前記表面シートにラ
ミネート、カレンダー被覆、押出し被覆、接着、
片面含浸、印刷等の方法を採用できるが、前記表
面シートの反対表面に前記ホツトメルトが表出し
ない方法であればこれらに限定されるものではな
い。
液透過性表面シートとしては、レーヨン繊維な
どの親水性繊維やポリエステル繊維、ナイロン繊
維などの疎水性繊維を湿式法や乾式法などの方法
により抄造した不織布などを用いることができ
る。表面シートの目付としては、18g/m2
35g/m2であればよいがホツトメルトの反対側へ
の表出を防止するため20g/m2以上の目付が好ま
しい。
ホツトメルトとしては液透過性表面シートに一
体化できるものであれば特に限定されない。例え
ば新田ゼラチンH−6285を使用することができ
る。又、ホツトメルトに無機顔料を混合して着色
したものを使用することにより商品外観をよくす
ることもできる。顔料の配合比率は、例えばホツ
トメルト100に対し0.1〜1とすることができ、顔
料の素材としては適宜のものあるいは混合したも
のを使用できる。更に尿などの体液に接触すると
変色するホツトメルトを使用することにより紙お
むつの長さ方向端部にまで体液が達したことが液
不透過性シート側より目視できるから紙おむつの
替時を知ることができるので都合がよい。
ホツトメルト薄膜の目付としては、20〜60g/
m2であればよいが30〜50g/m2の目付が好まし
い。20g/m2以下であるとホツトメルト薄膜に小
穴が発生し易くなり、又60g/m2以上になると液
不透過性表面シートの風合が低下するので好まし
くない。
吸収体両側に配される伸縮性弾性部材としては
合成ゴム、天然ゴム、発泡ポリウレタン、非発泡
ポリウレタン、伸縮性ホツトメルトなど伸縮性弾
性のある素材であればいずれでもよい。
また弾性部材の断面形状は、円形、四辺形など
が一般的に用いられるがこれに限定されるもので
はない。
弾性部材の本数は吸収体の長さ方向両側に各1
本ずつ配されるのが通常であるが、複数本でもよ
い。
弾性部材を複数本設ける場合は各弾性部材の伸
縮弾性度を互いに異ならせたり、又各弾性部材が
紙おむつに伸縮弾性機能を付与する長さを異なら
せたりすることもできる。
弾性部材の位置としては紙おむつの脚まわり部
に伸縮弾性機能を付与する位置であれば特に限定
されないが、好ましい態様においては、ホツトメ
ルト薄膜の外側に位置されることができる。弾性
部材を表面シートの内側に施されたホツトメルト
薄膜に接触する位置に配すると、ホツトメルト薄
膜、表面シート並びに裏面シートとの抵抗により
弾性部材の伸縮弾性機能が低下するため、紙おむ
つ脚まわりからの洩れが発生することがあり、ま
たホツトメルト薄膜、表面シート、並びに裏面シ
ートとが3層に積層された合体シートが紙おむつ
脚まわり部を構成するような態様では幼児の脚ま
わりに与える風合が低下するので好ましいとはい
えない。液不透過性裏面シートはポリエチレン等
のプラスチツクシートを好適に使用できる。
次いで図面に示す実施例を説明すれば、第1図
に示す使い捨ておむつは、ほぼ同大の透過性表面
シート2と不透過性裏面シート4の間に挟まれた
両シート周縁より小さめの吸収体3と、該吸収体
3の長手方向両側から間隔をおいて配された伸縮
性弾性部材5と、前記両シートの長手方向の一方
の端部付近両側に取り付けられたテープフアスナ
ー7とからなり、前記透過性表面シートの内側表
面において、実質的な吸収開口部6を除く前記吸
収体周縁近傍と、該吸収体の周縁より外側にまで
広がる領域にホツトメルト1を片面溶融含浸して
前記表面シートの該領域に不透過性を付与したも
のであり、かつ、第2図及び第3図からもわかる
ように、透過性表面シート2の内側面上に含浸し
ないホツトメルト薄膜1を1部残し含浸してして
いないホツトメルト薄膜1の接着性により、透過
性表面シート2を吸収体3周縁近傍と該吸収体周
縁より外側の不透過性裏面シート4とに一体的に
接合したものである。
前記図1〜図3のおむつにおいては尿などの体
液が排出されると、透過性表面シートを通過して
吸収体3に吸収される。今、おむつ着用者が仰臥
している場合について考えると、体液排出回数が
重なつて体液が吸収体に蓄積されると、吸収体3
の長手方向端部にまで達するようになる。しかし
第2図に示すように液透過性を付与された表面シ
ート2の長手方向端部近傍の領域と、不透過性裏
面シート4とで形成される袋の中に体液が蓄積さ
れるので体液の洩れを防止することができる。表
面シートの長手方向端部近傍の不透過性領域の巾
W1やW2は50〜100mmが好ましい。50mm以下では
前記不透過性領域による吸収体の長手方向端部の
被覆が十分でないし100mm以上では吸収体の吸液
面積が低下するので好ましくない。不透過性領域
の巾W1又はW2が吸収体端部を被覆する巾W3
少なくも5mmは必要である。なおW1とW2の巾は
必ずしも同一とする必要はなく、仰臥した状態で
使用される場合の多い大人用紙おむつにおいて
は、例えばW1をW2より大きくしてもよい。
又おむつ着用者が横臥した場において体液が吸
収体の短辺方向端部に達するようになつても、第
3図に示すように表面シート2の長手方向に不透
過性を付与された領域と不透過性裏面シート4と
で形成される袋の中に体液が蓄積されるのでやは
り体液の洩れを防止することができる。表面シー
トの長手方向に不透過性を付与された領域の巾
W4は5〜30mmが好ましい。W4をW1より小さく
する理由は、吸収体の長手方向両側領域が不透過
性領域によりあまり多く被覆されると吸収面積の
低下率が大きくなりかえつて体液の洩れを助長す
ることとなるからである。表面シートの不透過性
領域による吸収体の被覆巾W5は3〜25mmが好ま
しい。
更に、上記例の紙おむつは、吸収体の長手方向
両側に吸収体より一定の間隔をおいて伸縮性弾性
部材を配設しているから、吸収体の長手方向両側
から溢れ出た体液や、初期に排泄された体液が吸
収体に吸収しきれず表面シート上をつたつて流れ
出た一部の体液がおむつの外に洩れること防止す
ることができる。
以上のように体液の前後および両横の洩れを有
効に防止できる。又、吸収体を被覆するホツトメ
ルト薄膜を吸収体に融着すれば吸収体のズレ防止
が可能である。
第4図には、本考案の他のおむつ構造例を示
す。
このおむつにおいては、表面シート2に含浸さ
れたホツトメルト1による不透過性領域の長さ方
向端縁を表面シート2又は裏面シート4の長さ方
向端縁より内側に位置するようにして実質的にホ
ツトメルト必要量を少なくし、しかも表面シート
2と裏面シート4との長手方向端縁から粘着性の
あるホツトメルトが突出することがないようにし
たものである。この態様のおむつにおいては、ホ
ツトメルトの使用量が少ないので経済的であるば
かりでなく両シート端縁から突出したホツトメル
トがおむつ着用者の肌にふれて不快感をひきおこ
す可能性をなくすることができる。
体液の洩れ防止効果は前記例に示すおむつと同
等である。
ホツトメルトによる不透過性領域の長さ方向端
縁と表面シート又は裏面シートの長さ方向端縁と
の巾W6としては5〜20mmが好ましい。5mm以下
とすると、ホツトメルト薄膜の目付を60g/m2
くまで多くするとホツトメルトが前記両シート端
縁より突出してくる場合があり好ましくないので
ある。又、W6を20mm以上にすると、吸収体の長
さ方向端部に蓄積された体液がホツトメルト薄膜
と裏面シートとの間からにじみでる場合があるか
らである。
特におむつ着用者が仰臥している場合において
吸収体の長手方向端部におむつ着用者の体重が加
わるので体液のにじみ現象が発生し易くなるので
好ましくない。従つて不透過性領域が吸収体の長
手方向端部を被覆する巾W1は55〜95mmが好まし
い。
第6図はホツトメルトによる表面シートの不透
過性領域に囲まれた吸収開口部の形状の他の一様
態であるが、吸収体の外縁近傍を前記不透過性領
域が被覆される形状であつて、吸収体の長手方向
端部を被覆する不透過性領域の最小巾W1″が50〜
100mm、吸収体の長手方向両側を被覆する不透過
性領域の最小巾W4が5〜30mmであればこれに限
定されるものではない。
〔実施例〕
次に実施例を示す。
(実施例 1) 第1図〜第3図に示す紙おむつを製造した。こ
の場合のホツトメルトとして、新田ゼラチン社製
「H−6285」を使用し、これに分散剤としてワツ
クスを用いるとともに、顔料として、東洋インキ
社製フタロシアニンブルCINo.74160、茨城レジノ
社製ホワイトを添加した。この場合の配合組成
は、ホツトメルト100重量部に対して、ブルーを
0.3部、ホワイトを0.2部とした。
かかるホツトメルトを、目付が24g/m2の表面
シートに、目付量30g/m2で塗布して紙おむつを
得た。
得られた紙おむつの前後および横漏れを多数の
製品について調べたところ、いずれも漏れが生じ
なかつた。
(実施例 2) ホツトメルトとして、マルコムニコル・アン
ド・カンパニー・インコーポレイテツド(米)社
製のホツトメルト接着剤「ニコメルトACH−1」
を使用し、第4図および第5図の紙おむつを得
た。
この紙おむつは、尿の吸収によつて吸収体が湿
潤すると、黄色から青に変色し、尿吸収が明確に
判別することができることが判つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る1おむつの使用面側平面
図、第2図は第1図の−線矢視図、第3図は
第1図の−線矢視図、第4図は本考案に係る
他のおむつの使用面側平面図、第5図は第4図の
−線矢視図、第6図はホツトメルトによる液
不透過性領域に囲まれた吸収開口部の形状の他の
一態様を示す図である。 1……ホツトメルト(薄膜)、2……表面シー
ト、3……吸収体、4……裏面シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 液透過性表面シート、液不透過性裏面シー
    ト、前記両シート間に介在された吸収体とから
    なる使い捨ておむつにおいて; 表面シートの吸収体側の面における、吸収体
    の全周縁より内側に非存在部を残してその内側
    から吸収体の周縁を越えて外側に広がる領域に
    積層されたホツトメルト薄膜の表面シートに接
    する面が、前記領域の一部または全部にわたつ
    て前記表面シートに溶融含浸して一体化されて
    おり、 かつ吸収体の周縁を越えて外側に延在する前
    記ホツトメルト薄膜が裏面シートに融着してい
    ることを特徴とする使い捨ておむつ。 (2) ホツトメルト薄膜の目付が20〜60g/m2であ
    つて、かつ表面シートの目付が18〜35g/m2
    ある第1項記載の使い捨ておむつ (3) ホツトメルト薄膜内に無機顔料を混合して表
    面シートまたは裏面シートとは異なる着色をし
    てある第1項または第2項記載の使い捨ておむ
    つ。
JP15477386U 1986-10-08 1986-10-08 Expired JPH044743Y2 (ja)

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JPS6360404U JPS6360404U (ja) 1988-04-22
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JPS6360404U (ja) 1988-04-22

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