JPH0446684Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、廉価で、使用しやすい液体化粧料
容器に関する。

（従来の技術） 従来の液体化粧料容器としてのチユーブは、揮
発性の弱い物においてのみ、プラスチツク・チユ
ーブが使用されていた。そして、揮発性の強い物
に対応できる金属チユーブは、使用による変形が
醜く、化粧品用としては使用されなかつた。従つ
て、揮発性の強い化粧料容器はガラスが主流とな
つていた。

（考案が解決しようとする問題点） チユーブを液体化粧料容器として使用する場
合、 １ 金属製の物は、内容物を絞り出した後がへん
平になり、しかも凹凸になつたりして美的状体
がはなはだしく悪い。

２ プラスチツクの物は、形体は復元するが、素
材の特性により、揮発性の強い物だと外側に浸
透してくる。

そして又、チユーブを使用しない場合は、ガラ
スの容器で、塗布具を差し込んで使用するか、
又、内容物を開口部に設けた塗布具に、供給可能
な機構を備えた金属容器で、非常に高価な物であ
つた。

この考案は、従来の物が持つ、以上のような問
題点を解消させ、形体が崩れず、美麗な、そして
揮発性の強い物でも収容でき、しかも廉価な液体
化粧料容器を提供することを目的とする。

（問題点を解決する為の手段） この目的を達成する為に、本考案は次のような
構成としている。すなわち、本考案に係る液体化
粧料容器は、金属チユーブ１をプラスチツク・チ
ユーブ５で被い、さらに該プラスチツク・チユー
ブに空気流通路６を設けた。

（作用） 金属チユーブをプラスチツク・チユーブで被
い、プラスチツク・チユーブで押しつぶし、液体
を流出させる。そして、液体流出の為に醜く変形
した金属チユーブを、空気流通路より侵入した空
気圧により、原形に復元したプラスチツク・チユ
ーブで美的にカバーする。又、チユーブを使用す
ることは、従来からのチユーブの人間生活への関
与の度合の深さから、誰にでも内容物の絞り出し
の分量の調節などが容易にでき、従つて、一番確
実な押し出し機構であり、一番廉価な容器でもあ
る。

（実施例） 本考案の実施例を別紙添付の図面により詳述す
る。

第１図、第２図は、従来の金属チユーブを使用
した図。第１図は縦断面で、使用前の状体。第２
図は使用中の状体。

１：は容器で金属製。

２：は塗布具で、開口部に植設してある。容器
を第２図に示すように、押しつぶせば、塗布具に
隣接して穿設された孔３より、液体化粧料４が流
出し、塗布具に浸透し、塗布可能になる。しか
し、第２図に示すように醜くつぶれる為、この実
施例では、第１図と第２図に示した従来の揮発性
の強い金属チユーブ１の外側にプラスチツク・チ
ユーブ５を被せ、さらに空気流通路６を開設し
て、すみやかに原形に戻るようにした。

（考案の効果） この考案は、次のような効果を奏する。

従来から使用されている物なので、使用しや
すく、 軽量で、 変形がなく、美麗で、しかも、 廉価である。そして、 小型にでき、あたかも、 絵の具のチユーブのように、多色を小函に収
納して、持ち運ぶことも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の金属チユーブのみを使用した
塗布具付きの液体化粧料容器の拡大縦断面側面
図。第２図は、従来の金属チユーブのみを使用し
た塗布具付きの液体化粧料容器の使用後の状体の
拡大側面図。第３図は、この考案の１実施例の使
用前の拡大縦断面側面図。第４図は、この考案の
１実施例の使用中の拡大縦断面側面図。第５図
は、この考案の１実施例の使用後の拡大縦断面側
面図。 符号の簡単な説明、１……金属チユーブ、２…
…塗布具、３……孔、４……液体化粧料、５……
プラスチツク・チユーブ、６……空気流通路、７
……キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体化粧料を収納した容器がチユーブであり、
   口部に塗布具２を設けた液体化粧料容器におい
   て、金属チユーブ１をプラスチツク・チユーブ５
   で被い、さらに該プラステツク・チユーブに空気
   流通路６を設けた液体化粧料容器。