JPH0444530Y2

JPH0444530Y2 -

Info

Publication number: JPH0444530Y2
Application number: JP9146688U
Authority: JP
Priority date: 1988-07-12
Filing date: 1988-07-12
Publication date: 1992-10-20
Also published as: JPH0213071U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、電気コード、特に、いわゆる、OA
機器間を接続するために使用される電気コード用
の収納装置に関するものである。

従来の技術現在、種々の事務処理用の電気機器、いわゆ
る、OA機器が、各方面において広く使用されて
いるが、このために、必然的に、各種のOA機器
相互間を接続するための長尺の電気コードが、多
数使用されている。しかしながら、この種の長尺
の電気コードは一般的に、高い硬さを有しており、従つて、
これを小曲率で曲げることた困難であること放置状態においては、大きな空間を占有する
こと高い硬さを有しているので、これを整然と格
納することが困難であること回転しゆう動節点を設けると、瞬間停電が発
生するので、従来、一般的に使用されているコ
ードリールを使用することができないことなどの多くの問題点を有している。

考案が解決しようとする課題そこで、本考案は、このような問題点を有する
OA機器用電気コードを所要空間を節約して収納することができるこ
と簡単な操作により、収納することが可能であ
ること必要な長さだけを自由に収納することができ
ること従来のコードリールなどにおいては、しゆう
動接続子を使用しているが、このようなしゆう
動接続子の使用を不要とし、そのために生ずる
ことのある瞬間停電の発生することの無いこと
（従来、コードリールにおいては、添付図面の
第５図に、その１例を略図により示すように、
固定された側壁板に取り付けられ、それぞれ、
端子を介して取出しコードに接続されている同
心の２個のリングに、巻取りコードに接続され
た各しゆう動接続子を、それぞれ、相対回転自
在に接触させ、これらのリング及びしゆう動接
続子を介して取出しコードと、巻取りコードと
の間における電気接続を図つているが、このよ
うに、従来のコードリールにおいては、しゆう
動接続子を必要としていた）などを満足させて収納することが可能であるOA
電気機器用電気コードの収納装置を得ることを、
その課題とするものである。

課題を解決するための手段本考案においては、この課題を解決するため
に、ほぼ長方形状の平面輪郭を有し、一面を開放
されると共に他面を底板により閉鎖されている中
空箱状の本体と、本体と同様の長方形状の平面輪
郭を有し、一面を開放されると共に他面を底板に
より閉鎖されている中空箱状のふた体とから成り
立つており、本体及びふた体は、それらの開放部
が相互に対向するように配置されると共にそれら
の対向する１組の長い側壁の縁部において相互に
旋回自在に連結されており、また、本体の底板の
上には、本体の深さにほぼ等しい高さを有する円
弧板状の側壁が、本体の底板の長手方向におい
て、その中心に対して対称的に垂直に設置されて
おり、各側壁には、本体の底板の長手方向におい
て、その中心に対して対称的な位置において、そ
の長手方向に対して直角な垂直面により切断され
て、各１対の垂直開口縁部が形成されるように
し、更に、各円弧板状の側壁の中心部には、それ
ぞれの内径よりも小さな外径を有する円柱体を、
ある高さに、本体の底板の上に設置し、また、ふ
た体の底板には、ある厚さを有するコード押さえ
を、底板の上に、ある長さに設けて成る電気コー
ド用収納装置を特徴とするものである。

実施例以下、本考案を、その実施例を示す添付図面の
第１〜４図に基づいて詳細に説明をする。

まず、第１図には、本考案装置が参照数字３０
により示されており、この装置３０が、２台の
OA機器OA₁と、OA₂との間に設置されており、
それから取り出された電気コード２０が、これら
の両方の機器OA₁及びOA₂を相互に接続している
状態が示されている。

また、本考案によるこの装置３０の１実施例
が、第２及び３図に示されているが、この装置３
０は、図に示すように、平面輪郭が長方形状の、
ある深さを有する、長方形状の１面を開放された
中空箱状の本体１と、同一寸法の長方形状の平面
輪郭を有し、本体１よりも浅い深さの、長方形状
の１面を開放されたふた体２とから構成されてお
り、これらの本体１と、ふた体２とは、それぞれ
の開放面において、相互に対向して配置されると
共に対向する長い側壁の縁の一つにおいて、１組
のヒンジ３により相互に開閉自在に連結されてい
る。また、本体１の底板１₁の内面には、その長
手方向の中心線の上に、その中心から、ほぼ対称
的な位置に、それぞれ、中心を有する、平面輪郭
が円弧状の、本体１の深さと、ほぼ同一寸法の高
さを有すると共に本体１の対向する長い側壁との
間の間隔よりも小さな外径を有する円弧板状の側
壁４，５を、それぞれ、直立して設置し、各円弧
板状の側壁４，５は、本体１の底板１₁の中心に
おいて、その長手方向の中心線に対して垂直な２
等分割平面に対して、ほぼ平行な２個の平面によ
り切断され、それぞれ、ある間隔に平行な垂直開
口縁部４₁，５₁が形成されるようにする。また、
本体１の底面１₁には、各円弧板状の側壁４，５
の中心部に、それと同軸に、その高さとほほ同一
の高さを有すると共にその直径よりは、より小さ
な直径を有する円柱体６，７を固定して設置す
る。更に、本体１の短い側壁の一つ１₂には、円
弧板状の側壁４，５の外周面において、本体１の
底板１₁の長手方向における中心線に対して平行
に引かれた接平面の位置において、本体１の開放
縁から、ある深さに、長方形状の電気コード差し
込み用のスロツト８をあけてある。

一方、ふた体２の底板２₂には、その長手方向
の中心線に沿つて、横断面が長方形状のコード押
さえ１０を固定して置き、その長さ及び高さは、
ふた体２をヒンジ３を介して本体１を閉鎖するよ
うに旋回した時に、本体１の底板１₁に固着され
た円弧板状の側壁４，５の自由縁に接触するよう
なものとしてある。

本考案の１実施例は、このような構成を有して
いるが、次に、その使用方法を説明する。

本考案装置３０の内部に収納させるべき電気コ
ード２０は、その長さの中央部において二つ折り
とし、そこに、二つ折り部２０₀が生ずるように
する（第１図参照）。このように二つ折りとされ
たコード２０を、ふた体２を開放された本体１の
中に、第２図に示すように、その短い一つの側壁
１₂にあけられた電気コード差し込み用スロツト
８を経て導く。そして、この二つ折りとされたコ
ード２０は、その状態において、両方の円弧板状
の側壁４，５の外周に、それらの垂直開口縁部４
_１及び５₁の間に形成される空間部を利用して、数
字の８の字の形状に巻いて行き、巻いたコード２
０の残部である二つ折り部２０₀を、いずれかの
円柱体６又は７に掛ける。その後、ふた体２をピ
ボツト３の回りに、本体１の開放部を閉鎖するよ
うに旋回すると、ふた体２の底板２₁に固着され
たコード押さえ１０が、本体１の底板１₁に固定
された円弧板状の側壁４，５の自由縁に接触する
ので、本体１の内部において、その円弧板状の側
壁４，５の周辺の上に巻かれた電気コード２０の
束を、その上面からコード押さえ１０が押圧し、
コード１０を本体１の内部に確実に収納するよう
にする。

逆に、この収納状態にあるコード２０を本体１
から取り出すには、ふた体２をあけ、コード２０
の二つ折り部２０₀を円柱体６、又は、７から取
り外し、また、円弧板状の側壁４，５から、８の
字をほどくように巻き戻せば良い。

なお、以上には、収納すべき電気コード２０が
１本の場合について説明をしたが、若しも、１本
以上の電気コード２０を収納すべきであるなら
ば、同様な構成を有する収納装置３０を、必要個
数準備すれば良く、この場合に、これらの収納装
置３０を最小の容積内に収納するために、第１図
に示すように、本体１のコード差し込み用スロツ
ト８をあけた短い側壁１₂に対向する他の短い側
壁１₃の外面に、本体１の深さ方向に、横断面が
Ｌ字状の１対のレール１５を、その水平な一つの
脚が、側壁１₃に対して平行で且つ相互に反対方
向に向くように取り付けておき、このようなレー
ル１５を備えた収納装置３０を、第４図に示すよ
うに、これらのレール１５に対応する横断面を有
する１対のレール１６を、長方形状の平面輪郭を
有する格納装置取り付け板１７の上面に、レール
１５の間隔に対応して平行に取り付け、これらの
レール１５，１６を介して、多数の収納装置３０
を、収納装置取り付け板１７の上に、相互に隣接
して整然と収容することができる。

考案の効果本考案は、上記のような構成及び作用を有して
いるので、次ぎのような効果を発揮することので
きることは、明らかなところである。すなわち電気コードの収容空間が整理・整頓され、全
体の寸法を小さくすることができること電気コードの収納作業が簡単であること任意の長さのコードを収容することができる
こと二つ折りとされたコードの残部も整頓して収
納され且つ確実に保持することができること回転しゆう動をする接点機構が不要であるの
で、コードの移動の際に生ずることがある瞬間
停電などの不慮の事故の発生が無いことなどである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案が使用される２組のOA機器
と、それらを相互に接続している電気コードと
を、本考案装置と共に示す略図、第２図は、本考
案の１実施例を示す斜視図、第３図は、その縦断
面図、第４図は、多数の格納装置を、収納装置取
り付け板の上に収容した状態において示す斜視
図、第５図は、従来のコードリールに使用されて
いるしゆう動接続子を示す略斜視図である。１……本体、２……ふた体、４，５……円弧板
状の側壁、１０……コード押さえ、６，７……円
柱体、１５……レール、１６……着脱自在レー
ル、１７……収納装置取り付け板、２０……電気
コード、３０……コード収納装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１ほぼ長方形状の平面輪郭を有し、短い側壁と
長い側壁とにより周辺を包囲されると共に一面
を開放され且つ他面を底板１₁により閉鎖され
ている中空箱状の本体１と、本体１と同様の長
方形状の平面輪郭を有し、短い側壁と長い側壁
とにより周辺を包囲され、一面を開放されると
共に他面を底板２₁により閉鎖されている中空
箱状のふた体２とから成り立つており、本体１
及びふた体２は、それらの開放部が相互に対向
するように配置されると共にそれらの対向する
長い側壁の一つの縁部において相互に旋回自在
に連結されており、また、本体１の底板１₁の
上には、本体１の深さにほぼ等しい高さを有す
る円弧状の側壁４，５が、本体１の底板１₁の
長手方向において、その中心に対して対称的に
垂直に設置されており、本体１の一方の短い側
壁１₂には電気コード差し込み用スロツト８を
設け、また、各円弧状の側壁４，５には、本体
１の底板１₁の長手方向において、その中心に
対して対称的な位置において、その長手方向に
対して直角な垂直面により切断されて、各１対
の垂直開口縁４₁，５₁が形成され、更に、各円
弧板状の側壁４，５の中心部には、それぞれの
内径よりも小さな外径を有する電気コード引掛
け用円柱体６，７を、本体１の底板１₁の上に
設置し、また、ふた本体２の底板２₁には、コ
ード押え１０を、底板２₁の上に設けて成る電
気コード用収納装置。２本体１の他方の短い側壁１₃の外面に、適当
な横断面を有する１対のレール１５を、側壁１
_３の長手方向に間隔をおいて、本体１の深さ方
向に設置した請求項１記載の電気コード用収納
装置。３本体１の他方の短い側壁１₃の外面に設置さ
れたレール１５の横断面に対応する横断面を有
する１対の着脱用レール１６を、１対のレール
１５の間隔に対応する間隔に平行に設置されて
いる、ある長さを有する、長方形状の平面輪郭
を有する格納装置取り付け板１７の上に、これ
らのレール１５，１６を介して多数の電気コー
ド収納装置３０を収容するようにした請求項２
記載の電気コード用収納装置。