JPH0443410Y2 - - Google Patents

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JPH0443410Y2
JPH0443410Y2 JP1986140217U JP14021786U JPH0443410Y2 JP H0443410 Y2 JPH0443410 Y2 JP H0443410Y2 JP 1986140217 U JP1986140217 U JP 1986140217U JP 14021786 U JP14021786 U JP 14021786U JP H0443410 Y2 JPH0443410 Y2 JP H0443410Y2
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rubber
blade
conductive
wiper blade
blade rubber
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JP1986140217U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は自動車、航空機等に使用されるワイ
パーブレードに関し、特に、気温の低い低温状態
におけるワイパーブレードのびびり現象の発生防
止、払拭性の向上ならびに凍結霜、凍結氷等に対
する除去能力の向上を図り得るワイパーブレード
に関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
自動車、航空機等のフロントガラス等に使用さ
れているワイパーブレードは、そのブレード取付
具に取付られたブレードゴムとして、天然ゴムま
たはEPDMブレンドゴム等が使用されており、
そのため気温の低下によつてブレードゴムのゴム
硬度が高くなるのが一般的である。
すなわち、第2図は気温が室温時および低温時
における従来のワイパーブレードの使用状態を比
較した図であるが、室温時には第2図Aに示すよ
うに、ブレード取付具1に取付けたブレードゴム
2の払拭部2aの先端2bが、被払拭部材であ
る、たとえば、フロントガラス3の表面に対して
30°〜50°の角度で接触し、図示を省略したリンク
機構を駆動した際に、柔軟なゴム質の払拭部2a
を介してフロントガラス3の表面の塵埃等を払拭
するものである。
しかしながら、従来のワイパーブレードにおけ
るブレードゴム2は、気温が低下した低温時にお
いては、ブレードゴム2の硬度が高くなり、第2
図Bに示すようにブレードゴム2の払拭部2a、
特に、その先端2bが立ち上がりすぎ、そのため
にフロントガラス3との接触面積が少なくなつ
て、その表面とのなじみが悪くなり、びびり現象
の発生、払拭性の低下等が生じ易くなるという問
題点を有していた。
さらに、凍結してフロントガラス3の表面に付
着した霜、凍結氷等の除去能力が低下するととも
に、それらの霜、凍結氷等を除去するために、ワ
イパーブレードを無理に作動させると、ワイパー
ブレードの破損、あるいは異常摩耗の発生が生じ
るという問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、気温の低下した低温
状態においてもびびり現象の発生および払拭性を
低下させることなく、また、凍結霜、凍結氷等に
対する除去能力を低下させることのないワイパー
ブレードを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、ブ
レード取付具に設けられたブレードゴムを、通電
可能、かつ、発熱可能な導電性ゴムで形成し、前
記ブレードゴムの払拭部の先端が払拭するフロン
トガラス等を、通電のみ可能な導電性ガラスで形
成し、さらに、前記ブレードゴムと導電性ガラス
との間に電圧を印加する電源を配設し、電圧の印
加時に前記ブレードゴムのみが発熱することを特
徴とするワイパーブレードを構成したものであ
る。
〔作用〕
この考案は、導電性ゴムからなるブレードゴム
と、フロントガラス等の導電性ガラスとの間に接
続した電源により所定の電圧が印加されると、導
電ゴムからなるブレードゴムのみが発熱し、ブレ
ードゴムの全体を通常のやわらかい状態を保持す
ることとなり、したがつて、気温の低温状態にお
いてもブレードゴムの払拭部における先端が硬化
してフロントガラスに対して立ち上がつてしまう
ことがなく、びびり現象の発生および払拭性を低
下することが抑制され、また、凍結霜、凍結氷等
に対する除去能力を低下させる恐れもないことと
なる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図にはこの考案によるワイパーブレードの
実施例が示されていて、前記従来のものと同一の
部材には同一の番号を付して詳細な説明は省略す
る。
第1図において、20はブレード取付具1に固
定された導電性ゴムからなるブレードゴムであ
る。
上記ブレードゴム20の基体となるゴム材料と
しては、天然ゴム、クロロプレンゴム、エチレン
プロピレンゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジ
エンゴム等の合成ゴムを使用することができる。
そしてこれらの合成ゴムの基体に導電性物質を
混和する。この導電性物質としては、たとえばカ
ーボンブラツク、グラフアイト、カーボン繊維、
金属メツキした合成繊維、同じく金属メツキした
ガラス繊維、さらにはニツケル粉、銅粉、金粉、
銀粉、アルミニウム粉等の金属粉、アルミニウム
繊維、黄銅繊維、ニツケル繊維等の金属繊維等が
使用でき、好ましくはカーボンブラツクが用いら
れる。
上記のような導電性物質を混和した合成ゴムよ
りなる導電性のワイパーブレード材成形品に発熱
機能を付与するには、上記のワイパーブレード材
成形品全体を導電性物質混和ゴムで成形するか、
あるいは非導電性ワイパーブレード材成形品の表
面に導電性物質混和ゴムの被覆層等を設けた後、
当該被覆層等に直流または交流の電源を接続する
ことにより行われる。
一方、ブレードゴム20の払拭部20aの先端
20bが当接するガラスは導電性ガラス8となつ
ている。
次に、上記の導電性ワイパーブレード材成形品
の成形方法の具体例を示す。
すなわち、天然ゴム(RSS No.1)を密封式混
練機に投入し、回転数30r.p.m.で1分間素練した
後、カーボンブラツク(ケツチエンブラツクEC)
その他の配合剤を投入して10分間混練し、排出さ
せた。
その後、その排出されたゴムを開放式混練機で
混練後、150〜200℃、1〜30分間の条件でブレー
ド取付具1とともに加硫し、第1図に示すような
導電性ワイパーブレード成形品を得た。
そして、上記のようなブレードゴム20にリー
ド線7を介して電源6の一端を、また、電源6の
他端を前記導電性ガラス8の接続する。このの
ち、スイツチ5を介して直流電圧を印加する前記
したようにブレードゴム20の温度が上昇する。
この温度上昇により実際使用する低温状態の使
用環境においてもワイパーブレードのびびり現象
の発生、払拭性の低下、また、凍結霜、凍結氷等
に対する除去能力の低下等の機能を損ねることが
効果的に防止される。
この実施例によれば、ブレードゴム20の払拭
部20aの先端20bに直接電流が流れるために
発熱効果が大きく、したがつて、たとえば凍結し
ているフロントガラスの部分にワイパーブレード
の前記払拭部20aの先端20bを移動させた時
に当該凍結部分を短時間に解凍除去することがで
きる効果を有する。
なお、上記実施例では、電源として直流電源を
用いているが、この電源は交流電源でも代替可能
である。また、上記の直流電源の場合、一般に10
〜24ボルトの電圧が使用されるが、この考案のワ
イパーブレードを自動車に用いる場合には、定格
電圧12ボルトのカーバツテリを利用することがで
きる。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように、ワイパーブレードの
ブレードゴムとして、電源からの通電により発熱
し得る導電性ゴムを用いたので、以下のような効
果を奏する。
(a) 気温の低い低温状態でワイパーブレードを使
用しても従来のようにブレードゴムのゴム硬度
が高くなることがなくなり、したがつてブレー
ドゴムの立ちすぎによるびびり現象の発生、払
拭性の低下がなくなり、ワイパーブレードの本
来の機能を維持することができる。
(b) この考案のワイパーブレードを自動車、航空
機等のフロントガラスに用いた場合、低温時に
できた凍結霜、凍結氷等の除去能力を向上させ
ることができる。
(c) 通電時における導電性ブレードゴムの発熱に
より凍結霜、凍結氷等が解凍されるので、ワイ
パーブレードの動作中にそれらの構成部材の破
損、異常摩耗等の発生が効果的に抑制される。
(d) この考案のワイパーブレードは、簡易な構成
で、かつ、安価に製作することができる。
(e) 電圧の印加時にブレードゴムのみが発熱し、
フロントガラス等は単にブレードゴムに通電す
る部材としてのみ機能するので、印加電圧が低
くても十分にブレードゴムが発熱し、気温の低
い場合であつても払拭性能を常温時と同様にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す図、第2図は
従来のワイパーブレードを示し、第2図Aは室温
時の適性な上記ワイパーブレードの使用状態を説
明するための概略図、、第2図Bは低温時の異常
な上記ワイパーブレードの使用状態を説明するた
めの概略図である。 1……ブレード取付具、2……ブレードゴム、
3……フロントガラス、5……スイツチ、6……
電源、7……リード線、8……導電性ガラス、2
0……導電性ブレードゴム、2a,20a……払
拭部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレード取付具1に設けられたブレードゴム2
    0を、通電可能、かつ、発熱可能な導電性ゴムで
    形成し、前記ブレードゴム20の払拭部20aの
    先端20bが払拭するフロントガラス等を、通電
    のみ可能な導電性ガラス8で形成し、さらに、前
    記ブレードゴム20と導電性ガラス8との間に電
    圧を印加する電源6を配設し、電圧の印加時に前
    記ブレードゴム20のみが発熱することを特徴と
    するワイパーブレード。
JP1986140217U 1986-09-12 1986-09-12 Expired JPH0443410Y2 (ja)

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JP1986140217U JPH0443410Y2 (ja) 1986-09-12 1986-09-12

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JPS6345358U JPS6345358U (ja) 1988-03-26
JPH0443410Y2 true JPH0443410Y2 (ja) 1992-10-14

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JPS6345358U (ja) 1988-03-26

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