JPH0443342Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、メモや情報などを分類整理するため
の記録手帳の改良、詳しくは、通常の手帳のよう
に所定の編綴方式（例えば、ルーズリーフ式）で
綴り合せておいて、随時、覚えや入手した情報を
各カードに書込記録しておくことができると共
に、記録収集した情報や覚えの中から、一定分野
の情報類を抽出する必要が生じたときには、迅速
かつ簡単に当該分野の情報類を記録したカードだ
けを的確に取り出すことができる“分類整理が容
易な携帯式システム記録票手帳”に関するもので
あつて、例えば、一般ビジネスの情報整理手段と
して、あるいは学術情報の整理手段などとして広
く利用することができるものである。

〔従来の技術、および解決すべき技術的課題〕

周知のとおり、コンピユータを用いて情報管理
を行えば求める情報類を正確かつ迅速に取り出す
ことができることは確しかであり、今日、大いに
普及しているけれども、携帯に不便であるうえ
に、固定費およびランニングコストが頗る高く、
また情報をコンピユータにデータベースとして入
力する作業にも大変な労力が必要であるため、気
軽に利用できる情報整理手段としては今一つ満足
することができない。

このようなことから、日常活動から入手される
情報類の整理手段としては、未だに旧態然とした
手帳が一般的である。ところが、かゝる手帳を使
用して情報管理を行う場合には、仮にもし、それ
がルーズリーフ式に取外し自在に構成されていて
も、目下必要とする情報だけをピツクアツプして
取り出すことは容易ではなく、実際には一枚ずつ
目を通し手捲りにより選別しているのが実情であ
り、頗る能率が悪い。

本考案は、従来の手帳式の情報整理手段が前述
のように非能率的であつたことに鑑みて為された
もので、記録時には情報入手順にランダムに収集
編綴しておいて、特定種類の情報類が必要になつ
たときには内容を一々閲覧することなく集積した
多数の記録カードを単純な物理的選別操作によつ
て必要な情報だけを抽出することができる新しい
タイプの情報整理手段を提供することを技術的課
題とするものである。

〔課題解決のために採用した手段〕

本考案者が上記技術的課題を解決するために採
用した手段を、添附図面を参照して説明すれば、
次のとおりである。

即ち、本考案は、 Ａ 綴じ合せ部１１となる一辺を備え、残る辺の
少なくとも一辺は通孔１２ａ，１２ａ…を一定
ピツチで列設したノツチ形成部１２であるとこ
ろの、同一サイズに成形された書込記録自在な
複数枚の方形記録カード１，１…という記録手
段； Ｂ この方形カード１と同一サイズに成形された
部材であつて、同カード１の前記ノツチ形成部
１２に対応する箇所には、一定ピツチをもつて
目盛ノツチ２１，２１…が削去形成されている
と共に、これらの目盛ノツチ２１，２１…に対
照するごとく分類課目欄２２，２２…が設けら
れた分類基準板２というノツチ形成・分類手
段； という２つの技術手段を巧みに組み合わせること
によつて“分類整理が容易な携帯式システム記録
票手帳」を実現したのである。

〔実施例〕

以下、本考案を添附図面に示す実施例に基い
て、更に具体的に説明する。

図面上、符号１で指示するものは方形の記録カ
ードであつて、その上下辺にはノツチ形成部１
２，１２が設けられ、また綴じ合せ部１１となる
一方の縦辺（図面・右側）にはルーズリーフ孔１
３，１３…が開設してある。本実施例において
は、この記録カード１には情報項目欄１４、年月
日欄１５、および記入欄１６が印刷してあり、ま
たノツチ形成部１２には一定ピツチで円形の通孔
１２ａ，１２ａ…が開設してある（第１図参照）。

つぎに、符号２で指示するものは、上記方形の
記録カード１と同一サイズに成形された分類基準
板であり、上記記録カード１のノツチ形成部１
２，１２に対応する箇所には通孔１２ａ，１２ａ
…に合致するごとく目盛ノツチ２１，２１…が削
去形成してあり、さらにこの目盛ノツチ２１，２
１…に対照するごとく分類課目欄２２，２２…が
印刷形成してある。本実施例においては、分類課
目欄２２，２２…は何れもブランクになつてお
り、使用者が自由に書込できる構成が採られてあ
る（第２図参照）。

本実施例システム記録票手帳の構成は概ね上記
のとおりであつて、これを使用する場合において
は、日常得られる各種の情報類を記録カード１の
記入欄１６に項目毎に自由に記録すると共に、情
報項目欄１４には標題を記録し、年月日欄１５に
は当該情報入手の日付を記入しておく一方、予じ
め記入してある分類基準板２の分類課目と情報項
目欄１４とを照合して、該当する課目欄目盛ノツ
チ２１に合せて当該記録カードのノツチ形成部１
２の通孔１２ａを起点として側縁に向つて削去し
ノツチを形成する。このようにして、記録カード
１には情報類が日々記録され、記録された記入済
みカード１は集積されてルーズリーフ式に綴じ合
せ部１１において編綴されてゆくことになる。そ
して、一定種類の情報が必要になつたときには、
前記記録済みカード１，１…を取外して分類基準
板２に合わせ、同分類基準板２の目的とする分類
課目欄２２に「千枚通し」等の挿通手段を刺し通
すならば、該当する分類課目に属する記録カード
１には当該箇所にノツチが形成されているため、
その記録カード１，１…だけが選択的に離落する
ことになり、非常に迅速に必要とする情報を的確
に選別することができるのである。

〔本考案の効果〕

以上実施例をもつて説明したとおり、本考案シ
ステム記録票手帳によるならば、日常的に得られ
る情報類を手帳に記入するのと殆ど変わりのない
労力で何時・何処で〃も記入してゆき、たゞ、情
報の分類課目に対応して分類基準板を使用してノ
ツチ形成部の該当位置にノツチを形成して気軽に
ルーズリーフ方式で無作為に綴じ合せておくだけ
でよく、後日、特定種類の情報が必要になつたと
きには分類基準板を用いて挿通手段で物理的に離
落処理することによつて簡単に目的の情報カード
だけを的確に選別することができるのであり、そ
の分類選別作業および整理作業は著しく効率的な
ものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示すもので、第１
図は本実施例品の記録カードを表わす平面図、第
２図は同分類基準板の平面図である。 １……記録カード、１１……綴じ合せ部、１２
……ノツチ形成部、１２ａ……通孔、２……分類
基準板、２１……目盛ノツチ、２２……分類課目
欄。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 綴じ合せ部１１となる一辺を備え、残る辺の少
   なくとも一辺は通孔１２ａ，１２ａ…を一定ピツ
   チで列設したノツチ形成部１２であるところの、
   同一サイズに成形された書込記録自在な複数枚の
   方形記録カード１，１…と；この方形カード１と
   同一サイズに成形された部材であつて、同カード
   １の前記ノツチ形成部１２に対応する箇所には、
   一定ピツチをもつて目盛ノツチ２１，２１…が削
   去形成されていると共に、これらの目盛ノツチ２
   １，２１…に対照するごとく分類課目欄２２，２
   ２…が設けられた分類基準板２とを含むことを特
   徴とした分類整理が容易な携帯式システム記録票
   手帳。