JPH044325A - 自動調心形クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、たとえば自動車などの自動調心形クラッチ
レリーズ軸受装置、さらに詳しくはトランスミッション
の入力軸が通されるハウジング円筒部の周囲に軸方向摺
動自在に嵌められている剛性スリーブと、剛性スリーブ
の周囲に配置されており、かつ内輪の左端部が外輪より
も延長させられてクラッチスプリングに係合させられて
いるクラッチレリーズ軸受と、剛性スリーブに固定状に
設けられ、かつレリーズフォークを受けるフォーク受け
部材とを備えており、レリーズフォークの揺動によりフ
ォーク受け部材が右側に移動してクラッチレリーズ軸受
もこれとともに右側に移動し、このときの内輪の動きに
よりクラッチスプリングのクラッチプレッシャプレート
への付勢力が解除されるようになされた自動調心形クラ
ッチレリーズ軸受装置に関する。

この明細書において、左とはフライホイール側（図面左
側）をいい、右とはトランスミッション側（図面右側）
をいうものとする。

従来の技術 上記のような自動調心形クラッチレリーズ軸受装置の具
体例として、特開昭６４−６５３３４号に記載されてい
るものが知られている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の装置では、クラッチレリーズ軸受
の内外両輪は削り出し加工によって形成されたものであ
るため、これらの強度、特に軌道溝部分の強度が低下し
ないようにするには、全体の肉厚を大きくしなければな
らず、重量が大きくなる。しかも、クラッチレリーズ軸
受の内外両輪の肉厚が大きくなると、内外両輪間の隙間
が小さくなり、転動体のサイズが小さくなって軸受負荷
容量が小さくなる。また、従来の装置では、転動体の左
右両側において、それぞれクラッチレリーズ軸受の内輪
の外周面および外輪の内周面のうちのいずれか一方に取
付けられたりツブシールの先端リップが同他方の面に接
することにより、軸受内への異物の侵入が防止されてい
るので、部品数が多くなるとともに組立工数が増えてコ
ストが高くなる。

この発明の目的は、上記問題を解決した自動調心形クラ
ッチレリーズ軸受装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 この発明による自動調心形クラッチレリーズ軸受装置は
、 トランスミッションの入力軸が通されるハウジング円筒
部の周囲に軸方向摺動自在に嵌められている剛性スリー
ブと、剛性スリーブの周囲に配置されており、かつ内輪
の左端部が外輪よりも延長させられてクラッチスプリン
グに係合させられているクラッチレリーズ軸受と、剛性
スリーブに固定状に設けられ、かつレリーズフォークを
受けるフォーク受け部材とを備えており、レリーズフォ
ークの揺動によりフォーク受け部材が右側に移動してク
ラッチレリーズ軸受もこれとともに右側に移動し、この
ときの内輪の動きによりクラッチスプリングのクラッチ
プレッシャプレートへの付勢力が解除されるようになさ
れた自動調心形クラッチレリーズ軸受装置であって、 クラッチレリーズ軸受の外輪および内輪が、板金からプ
レス成形され、クラッチレリーズ軸受の外輪の外周面に
、右端部に内向き鍔部が形成されたカバーが固定され、
カバーの鍔部の内周縁部が、クラッチレリーズ軸受の内
輪内周面との間で非接触シール部分が形成されるように
、該内輪の内側に軸方向に入り込み、この部分と剛性ス
リーブとの間に自動調心用弾性スリーブが取付けられ、
クラッチレリーズ軸受の外輪の左端部に先端が内輪に近
接した内向き鍔部が形成され、この内向き鍔部に、フォ
ーク受け部材が係合するようになされているものである
。

作　　　用 クラッチレリーズ軸受の外輪および内輪が、板金からプ
レス成形されたものであるから、強度を従来の装置と同
程度にし、かつ大幅な軽量化を図ることができる。しか
も、軸受の外形の大きさを従来のものと同一とした場合
に、その内部のスペースを従来のものよりも大きくとれ
るので、大きな玉を用いることができ、軸受負荷容量を
大きくすることが可能となる。また、軸受の外輪に内向
き鍔部が形成され、この内向き鍔部に、フォーク受け部
材が係合するようになされているので、外輪が板金から
プレス成形された薄肉のものであっても、レリーズフォ
ークの揺動によるフォーク受け部材およびクラッチレリ
ーズ軸受の右側への移動が確実に行われる。さらに、ク
ラッチレリーズ軸受の外輪の外周面に、右端部に内向き
鍔部が形成されたカバーが固定され、カバーの鍔部の内
周縁部が、クラッチレリーズ軸受の内輪内周面との間で
非接触シール部分が形成されるように、該内輪の内側に
軸方向に入り込み、この部分と剛性スリーブとの間に自
動調心用弾性スリーブが取付けられているので、上記非
接触シール部分の全長を、弾性スリーブの取付骨だけ長
くすることができ、軸受内への一方からの異物の侵入が
確実に防止される。また、クラッチレリーズ軸受の外輪
の左端部に先端が内輪に近接した内向き鍔部が形成され
ているので、この鍔部により非接触シール部分が形成さ
れ、軸受内への他方からの異物の侵入が防止される。

実　　施　　例 以下、この発明の１実施例を、図面を参照して説明する
。図面は自動調心形クラッチレリーズ軸受装置の一部を
示す。

自動調心形クラッチレリーズ軸受装置は、トランスミッ
ションの入力軸が通されるハウジング円筒部（図示路）
の周囲に軸方向摺動自在に嵌められている合成樹脂製剛
性スリーブ（１）と、剛性スリーブ（１）の周囲に配置
されたクラッチレリーズ軸受（２）と、剛性スリーブ（
１）と軸受（２）との間に取り付けられた自動調心用弾
性スリーブ（３）と、剛性スリーブ（１）に固定状に設
けられ、かつレリーズフォーク（４）を受けるフォーク
受け部材（５）とを備えている。

剛性スリーブ（１）の右端部には、金属製の外向きフラ
ンジ（６）が固定され、この外向きフランジ（６）の外
周縁に左向きにのびた円筒部（６ａ）が一体に形成され
ている。この円筒部（６ａ）の周囲に短筒状軸受固定部
材（７）が強制的に嵌め被せられて固定されている。固
定部材（７）の左端部に内向きフランジ（７ａ）が一体
に形成されている。固定部材（７）の右端部にプレート
（８）の周縁部が固定されている。そして、固定部材（
７）の対称２箇所に、その周壁を切り起こすことにより
、レリーズフォーク（４）を受けるフォーク受け部材（
５）が形成されている。

クラッチレリーズ軸受（２）は外輪（９）、内輪（１０
）およびこれらの間に配置された複数の玉（１１）を備
えている。クラッチレリーズ軸受（２）の外輪（９）お
よび内輪（１０）は板金からプレス成形されたものであ
る。外輪（９）の左端部には先端が内輪（１０）に近接
した内向き鍔部（９ａ）が一体に形成され、この鍔部（
９ａ）が固定部材（７）の内向きフランジ（７ａ）に押
さえられて固定され、内輪（１０）が回転するようにな
っている。また、外輪（９）の内向き鍔部（９ａ）によ
り、内輪（１０）との間に非接触シール部分が形成され
ている。外輪（９）の外周面に、右端部に内向き鍔部（
１２ａ）が形成されたカバー（１２）が固定され、カバ
ー（１２）の内向き鍔部（１２ａ）の内周縁部に、内輪
（１０）の内周面との間で非接触シール部分（１４）が
形成されるように、左向きに軸方向にのびた円筒部（１
２ｂ）が一体に形成されている。そして、この円筒部（
１２ｂ）の内周に弾性スリーブ（３）が固定されている
。弾性スリーブ（３）の内周面には軸線方向にのびる複
数のリブ（３ａ）が一体に形成されており、リブ（３ａ
）の内側縁部力５剛性スリーブ（１）の外面に接して弾
性変形することにより、外輪（９）が剛性スリーブ（１
）に対して半径方向に移動するようになっている。軸受
（２）の内輪（１ｏ）の左端部には、外輪（９）の内向
き鍔部（９ａ）の内径および固定部材（７）の内向きフ
ランジ（７ａ）の内径よりも小径の延長部（１０ａ）が
形成されている。この延長部（１０ａ）の先端に、ダイ
ヤフラムスプリング（１３）の内周縁部が取付られてい
る。

このような構成において、レリーズフォーク（４）の揺
動によりフォーク受け部材（５）が右側に移動してクラ
ッチレリーズ軸受（２）もこれとともに右側に移動し、
このときの内輪（１０）の動きによりダイヤフラムスプ
リング（１３）のクラッチプレッシャプレートへの付勢
力が解除されてクラッチが切断されるようになされてい
る。

また、クラッチレリーズ軸受（２）の外輪（９）の外周
面に固定されたカバー（１２）の左向き円筒部（１２ｂ
）と内輪（１０）との間に、自動調心用弾性スリーブ（
３）の取付骨だけ全長が長くされた非接触シール部分（
１４）が形成されているので、異物が、内輪（１０）内
周と剛性スリーブ（１）との間を通って右側から軸受（
２）内へ侵入しようとするが確実に防止される。また、
クラッチレリーズ軸受（２）の外輪（９）の左端部に先
端が内輪（１０）に近接した内向き鍔部（９ａ）が形成
されているので、この鍔部（９ａ）により非接触シール
部分が形成され、異物が、内輪（１０）の外周と外輪（
９）との間を通って左側から軸受（２）内へ侵入しよう
とするのが防止される。

発明の効果 この発明のクラッチレリーズ軸受装置によれば、クラッ
チレリーズ軸受の外輪および内輪が、板金からプレス成
形されたものであるから、強度を従来の装置と同程度に
し、かつ大幅な軽量化を図ることができる。しかも、軸
受の外形の大きさを従来のものと同一とした場合に、そ
の内部のスペースを従来のものよりも大きくとれ、大き
な玉を用いることができるので、軸受負荷容量が大きく
なる。さらに、軸受の外輪に内向き鍔部が形成され、こ
の内向き鍔部に、フォーク受け部材が係合するようにな
されているので、外輪が板金からプレス成形された薄肉
のものであっても、レリーズフォークの揺動によるフォ
ーク受け部材およびクラッチレリーズ軸受の右側への移
動が確実に行われる。

また、上述のようにして、軸受内への異物の侵入を防止
できるので、従来の装置のようにリップシールを必要と
せず、部品数が少なくなるとともに組立工数が少なくな
ってコストが安くなる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の１実施例を示すクラッチレリーズ軸受
装置の主要部の縦断面図である。 （１）・・・剛性スリーブ、（２）・・・クラッチレリ
ーズ軸受、（３）・・・自動調心用弾性スリーブ、（４
）・・・レリーズフォーク、（５）・・・フォーク受け
部材、（９）・・・外輪、（９ａ）・・・内向き鍔部、
（ｌＯ）・・・内輪、（１２）・・・カバー　（１２ａ
）・・・内向き鍔部、（１３）・・・ダイヤフラムスプ
リング、（１４）・・・非接触シール部分。 以　　上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 トランスミッションの入力軸が通されるハウジング円筒
   部の周囲に軸方向摺動自在に嵌められている剛性スリー
   ブと、剛性スリーブの周囲に配置されており、かつ内輪
   の左端部が外輪よりも延長させられてクラッチスプリン
   グに係合させられているクラッチレリーズ軸受と、剛性
   スリーブに固定状に設けられ、かつレリーズフォークを
   受けるフォーク受け部材とを備えており、レリーズフォ
   ークの揺動によりフォーク受け部材が右側に移動してク
   ラッチレリーズ軸受もこれとともに右側に移動し、この
   ときの内輪の動きによりクラッチスプリングのクラッチ
   プレッシャプレートへの付勢力が解除されるようになさ
   れた自動調心形クラッチレリーズ軸受装置であって、 クラッチレリーズ軸受の外輪および内輪が、板金からプ
   レス成形され、クラッチレリーズ軸受の外輪の外周面に
   、右端部に内向き鍔部が形成されたカバーが固定され、
   カバーの鍔部の内周縁部が、クラッチレリーズ軸受の内
   輪内周面との間で非接触シール部分が形成されるように
   、該内輪の内側に軸方向に入り込み、この部分と剛性ス
   リーブとの間に自動調心用弾性スリーブが取付けられ、
   クラッチレリーズ軸受の外輪の左端部に先端が内輪に近
   接した内向き鍔部が形成され、この内向き鍔部に、フォ
   ーク受け部材が係合するようになされている自動調心形
   クラッチレリーズ軸受装置。