JPH0442041Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0442041Y2
JPH0442041Y2 JP16149186U JP16149186U JPH0442041Y2 JP H0442041 Y2 JPH0442041 Y2 JP H0442041Y2 JP 16149186 U JP16149186 U JP 16149186U JP 16149186 U JP16149186 U JP 16149186U JP H0442041 Y2 JPH0442041 Y2 JP H0442041Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short side
substrate
sprayed
zro
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16149186U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62127347U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16149186U priority Critical patent/JPH0442041Y2/ja
Publication of JPS62127347U publication Critical patent/JPS62127347U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0442041Y2 publication Critical patent/JPH0442041Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、ベルト式連続鋳造機の短辺壁に関
し、特に溶鋼から厚さが50mm以下のシートバーを
直接製造する双ベルト式連続鋳造機(以下これを
「ベルトキヤスター」という)において、ZrO2
耐火材料を溶射した短辺壁についての提案であ
る。 (従来の技術) 溶鋼から直接シートバーを連続的に製造するに
は、ベルトキヤスターが有効であり第2図にその
うちの代表的なものを示す。 このベルトキヤスターは、絞り込み方式のもの
で、所定の距離にわたつて溶鋼や凝固シエルを保
持するための間隙を維持しつつ、複数個のガイド
ロール3a,3b,3c,3a′,3b′,3c′を介
して輪回移動する対向して配置された一対の金属
ベルト1,2と、これらの金属ベルトの相互間に
あつて各々の側縁近傍で緊密に接した状態で対向
して設けられた短辺壁4,5とで鋳造空間を形成
した形式のものである。このようなベルトキヤス
ターにおいては、短辺壁4,5の内面に生成する
凝固シエルを金属ベルト1,2側に凝固シエルよ
りも遅れて生成させなければならない。このため
に、本出願人は先に特開昭58−32551号および特
開昭58−32552号において固定式短辺の内面側を
耐火物とすると同時に内部にヒーターを埋設する
ことにより短辺壁を断熱保温ないしは加熱するこ
とを提案した。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、上記短辺壁は耐火物を用いているため
に、耐火物の材質によつては熱的スポーリング受
けて割れを起す。とくに、その材質として溶融シ
リカを使用した場合、1000℃以上の高温でβ−ク
リストバライトが生成して結晶構造が変化し、非
常に脆くなつて数回の鋳込みしかもたない。加え
て、かかる耐火物材質によつては熱衝撃に弱いた
め予熱も必要であつた。 本考案は、かかる問題点を克服して、寿命の長
い短辺壁を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本考案は、第1a,1bおよび1c図に示すよ
うに、短辺壁の構成主体となる基板8上,特に金
属または耐火物製基板8の溶湯と接する面上に、
該基板の線膨張率と溶射すべき材料と線膨張率と
の比が2.0以下であるZrO2を主成分としてCaO,
Y2O3,SiO2,MgO,TiO2の一種又は二種以上
を含む溶射材料を、厚みが1〜10mmになるように
溶射したことを特徴とするベルトキヤスターの固
定短辺である。この溶射されたZrO2系耐火物の
層は、熱衝撃に強く、断熱製に優れている。 (作用) 次に、基板の線膨張率と溶射材の線膨張率の比
を2.0以下としたこと、溶射材料の材質および溶
射層の厚みを特定した理由について述べる。 基板の線膨張率と溶射材の線膨張率の比を2.0
以下にしたのは、次の理由からである。 本考案者等は、耐火物の剥離に及ぼす熱応力の
関係について考察した。その結果、基板の熱膨張
率と溶射材の線膨張率との差の絶対値をΔβ,溶
射材料と基板の平均温度差をΔT,および溶射材
のヤング率をそれぞれE1,E2,基板および溶射
材の厚さをt1,t2およびポアソン比をνとする
と、熱応力σは、 σ=ΔβΔTE1E2t1/(1−ν)(E1t1−E2t2)……(1) と表わせる。 この熱応力σに大きな影響を与える平均温度差
ΔTは、基板とZrO2溶射層との界面温度でほぼ決
定され、この界面での温度は約300〜350℃である
ので、ΔTは約700℃で一定とみなすことができ
る。(第3図参照)。したがつて、溶射耐火物の剥
離に及ぼす熱応力は線膨張率に大きく依存するこ
とが判る。 そこで、第1表に示す各種の基板材料につい
て、ZrO2層の厚さ4mm,基板の厚さ15mm,ΔTを
730℃,E1を20000Kg/mm2,E2を2800Kg/mm2とし
て計算した熱応力σを第1表に示す。 以下に示す鋳造実験の結果より、この界面に働
く熱応力σが27〜28Kg/mm2で耐火材料が剥離する
ことがわかり、基板の線膨張率と溶射材料の線膨
張率の比が約2.0以下であることが必要である。
【表】 次に、C:0.04〜0.06%、Si:0.03〜0.15%、
Mn:0.3〜0.90%、P:0.010〜0.030%,S:
0.010〜0.030%、Al:0.03〜0.06%の溶鋼80トン
(1ヒート分)を、1550℃〜1565℃の温度で第2
図に示すベルトキヤスターを用いて鋳造すること
により、厚さ30mm、幅1200mmの鋳片とした。鋳造
した量はヒート数で256である。第2表には基板
と溶射材料の線膨張率の比を変えて鋳込んだ結果
を示す。この表からも判るように、基板の線膨張
率とZrO2層の線膨張率との比が2.0以下であると、
ZrO2層は剥離しにくくなる。
【表】
【表】 つぎに、溶射材料の材質について述べる。基板
としてSUS410を用いて、その上に形成される溶
射層の厚みを4mmとして下記に示す各種の溶射材
料を溶射した短辺壁を用いて鋳込みを実施した結
果を第3表に示す。 AはZrO2100%, BはZrO2;89〜92%,CaO;5〜6%,
Mg0;1〜2%, CはZrO2;88〜91%,Y2O3;9〜10%,SiO2
0. 05〜0.15% DはZrO2;55〜67%,TiO2;0.5〜2%,SiO2
30〜35%, EはZrO2;30〜35%,MgO;30〜35%,Y2O3
10〜15%,CaO;10〜15%, Fは溶融シリカ(従来法)
【表】 この結果から、ZrO2を50〜95%その他の成分
としてCaO,Y2O3,SiO2,MgO等を含有する溶
射材料を用いた場合、基板のSUS410との密着性
がよくまた耐熱性、耐熱衝撃性に優れていること
が判明した。 さらに、基板の材質としてSUS410を用い、こ
の基板上にZrO290%とCaO6%とその他の添加物
を含有する溶射材料を第4表に示す各厚みに溶射
した短辺壁を使用して鋳込みを実施した。
【表】 これらの結果より、ZrO2の溶射層の厚みが1
〜10mmであると著しく寿命が延びることが判る。 また、前述した(1)式からZrO2溶射層の厚みt2
大きくなると熱応力σは大きくなり剥離を起しや
すなる。一方、t2が小さいときは剥離を起こさな
いが、シエル生成が起り鋳造不能となる。 また、基板材料としてCuを用いた場合につい
て、このCu基板上に上記A〜Fの溶射材料を溶
射したときの破損に至るまでの溶鋼通過量の試験
をしたので、その結果を第5表に示す。
【表】 第5表から上記溶鋼材料のうちB,C,Dの材
料がすぐれていることがわかつた。さらに基板材
料としてCuを用い、この基板上にZrO290%と
CaO6%とその他の添加物を含有する溶射材料を
第6表に示す各厚みに溶射した短辺壁を使用して
鋳込みを実施した。
【表】 これらの結果より、ZrO2の溶射層の厚みが1
〜10mmの場合に著しく寿命が伸びることがわかつ
た。また前述した(1)式からZrO2溶射層の厚みt2
大きくなると熱応力σは剥離をおこしやすくな
り、一方、t2が小さいときには剥離をおこさない
もののシエル生成が起こり鋳造不能となつた。 (考案の効果) 以上説明したように本考案の短辺壁によれば、
熱衝撃に強く寿命が著しく向上するので、これを
用いて鋳造すれば鋳造量が飛躍的に多くなる。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、本考案短辺壁の第1b図A−Aに
おける断面図であり、第1b図は、本考案短辺壁
の正面図であり、第1c図は、本考案短辺壁の側
面図である。第2図は、ベルトキヤスターの概略
を示す図である。第3図は、本考案短辺壁の温度
分布を示す図である。 1,2……金属ベルト、3a,3b,3c,3
a′,3b′,3c′……ガイドロール、4,5……短
辺壁、4′,5′……バックプレート、6……注入
ノズル、7……ZrO2溶射層、8……基板、9…
…銅板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 輪回移動する対向して配設した一対の金属ベル
    トと、これら金属ベルト相互間にあつて該金属ベ
    ルトと緊密に接した状態で対向配置された上広下
    すぼまり状の一対の短辺壁とからなるベルト式連
    続鋳造機の前記短辺壁において、該短辺壁の構成
    主体となる基板の溶湯と接する面上に、該基板の
    線膨張率と溶射すべき材料の線膨張率との比が
    2.0以下であるZrO2系の耐火材料を、1〜10mmの
    厚みに溶射したことを特徴とするベルト式連続鋳
    造機の短辺壁。
JP16149186U 1985-10-25 1986-10-23 Expired JPH0442041Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16149186U JPH0442041Y2 (ja) 1985-10-25 1986-10-23

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16302385 1985-10-25
JP16149186U JPH0442041Y2 (ja) 1985-10-25 1986-10-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62127347U JPS62127347U (ja) 1987-08-12
JPH0442041Y2 true JPH0442041Y2 (ja) 1992-10-02

Family

ID=33133284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16149186U Expired JPH0442041Y2 (ja) 1985-10-25 1986-10-23

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0442041Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62127347U (ja) 1987-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU684081B2 (en) Nozzle for continuous caster
JP2000500704A (ja) 平坦な薄い生成物を連続的に鋳造する装置のためのセラミック層を有する板及びその製造方法
JPH0442041Y2 (ja)
US4545423A (en) Refractory coating of edge-dam blocks for the purpose of preventing longitudinal bands of sinkage in the product of a continuous casting machine
JPS5852462B2 (ja) カナガタエンシンチユウゾウニオケル チルカボウシヨウバンド
JPS58116956A (ja) 高珪素薄鋼帯製造用ロ−ル
JPH0433537B2 (ja)
JPS5939223B2 (ja) 溶融金属用複合ノズル
JPS5964153A (ja) 冷却式溶鋼流量制御用スライドバルブプレ−ト構造
JPS61159247A (ja) 高珪素薄鋼帯製造用急冷ロ−ル
JPS63255352A (ja) 高温鋼板搬送用被覆ロ−ル
JPS62137117A (ja) 保温カバ−
JPS6023171B2 (ja) 連続式熱処理炉用ハ−スロ−ル
JPS5756141A (en) Manufacturing device of thin strip
JPS60137555A (ja) 薄鋳片連続鋳造機の固定短辺壁
JP4567200B2 (ja) 金属ストリップ連続鋳造機用の側壁
JPS61150761A (ja) 高温鋼片の抜熱防止搬送用ロ−ラ
JP3346089B2 (ja) 連続鋳造用鋳型
JPS63238954A (ja) 薄帯製造装置の短辺側板
JPH0344365Y2 (ja)
JPS6035038Y2 (ja) 陶器瓦焼成用棚板
JPS5819633B2 (ja) 複合薄帯の製造方法
JPH05261489A (ja) 薄鋳片連続鋳造機用サイド堰
JPH02147151A (ja) 薄鋳片連続鋳造機の短辺側板
JPH0410215Y2 (ja)