JPH0441038Y2 - - Google Patents

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JPH0441038Y2
JPH0441038Y2 JP8521486U JP8521486U JPH0441038Y2 JP H0441038 Y2 JPH0441038 Y2 JP H0441038Y2 JP 8521486 U JP8521486 U JP 8521486U JP 8521486 U JP8521486 U JP 8521486U JP H0441038 Y2 JPH0441038 Y2 JP H0441038Y2
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shaft
propeller
gear box
submerged
attached
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、半没水船のプロペラ駆動装置に関
するもので、半没水体からの着脱を可能としたプ
ロペラ駆動装置の構造に関するものである。
(従来技術) 従来の半没水船のプロペラ駆動装置を第4図な
らびに第5図に示す。半没水船は上部船体1と下
部の一対の没水体6との間をそれぞれ支柱4によ
つて上下の方向に連結された構造をそなえる。上
部船体1に装備される主機2の出力は、上部かさ
歯車装置3により、支柱4内を貫通する垂直駆動
軸5に伝えられ、没水体6内の下部かさ歯車装置
7を経てプロペラ軸8からプロペラ9に伝達され
る。
このような従来方式の構成では、特に第5図に
明らかなように、垂直軸5、下部かさ歯車装置7
およびプロペラ軸8などが支柱4もしくは没水体
6などのような狭い空間内を貫通する配置を強い
られており、そのため半没水船の船型が比較的小
型であつて、たとえば支柱4の幅が人一人通れる
かどうかという程度の狭さである場合、上記軸系
の据付、運転あるいは修理の諸作業を円滑に行な
うことはきわめて困難であり、そのうえ、かゝる
装置に必要とされる冷却装置を該装置に対して導
設することにでもなれば、上記の困難性を一層深
刻なものとする結果となり、半没水船の従来のプ
ロペラ駆動歯車装置に関する上記の問題点の解決
が望まれている。
(考案の目的) この考案は、上記従来技術の問題点を解決せん
としてなされたもので、半没水船の船型が比較的
小型であつて、没水体や支柱の内部が狭隘であつ
ても、歯車箱の据付、運転ないし修理などの諸作
業を広いスペースのもとで楽に行なうことがで
き、かつプロペラや歯車箱の取外作業も船体のド
ツク入りを必要とせず、船が水上に浮んだまゝの
状態で容易に行なうことができ、しかも冷却装置
の導設を必要としないプロペラ駆動歯車装置を提
供することを目的とするものである。
(考案の構成) この考案は、上記の目的を達成するための構成
として、上部船体と下部の没水体との間を支柱で
連結してなる半没水船において、没水体の後端の
一部を没水体とともに常時水に触れる歯車箱とし
て形成せしめ、この歯車箱は中心部にプロペラ軸
を支承し、後端にこのプロペラ軸に取付けられた
プロペラを露出せしめ、かつ上方よりの駆動動力
を垂直駆動軸、かさ歯車のピニオン軸、一対のか
さ歯車および上記プロペラ軸を経て上記プロペラ
に伝達するようにされており、さらにこの歯車箱
はその前面部にて上記没水体の後面に、またその
上面部にて没水体の上部に連結された上記支柱の
下面にそれぞれ取付けられており、歯車箱の上面
部と支柱の下面との取付部ではその中央付近を上
記垂直駆動軸とかさ歯車のピニオン軸とをつなぐ
軸継手が貫通してそのための貫通穴がそれぞれ明
いており、これら貫通穴の径は歯車箱上面部側の
ものより支柱下面側のものの方が大きくなつてい
るとともに、そのどちらの貫通穴にも水密的に閉
鎖するためのふたの取付が可能な座がそれぞれ設
けられており、上記垂直駆動軸は上記軸継手の部
分で上記かさ歯車のピニオン軸との連結を解いて
遠ざける方向に移動しうる構成としたことを特徴
とする。
(作用) 本考案の一実施例を示す第1図において、船体
外部からの作業により、歯車箱10の前面部11
と、これに対向する没水体6の後面12との連結
を切離し、歯車箱10の上面部13とこれに対向
する支柱4の下面14との連結を切離し、さらに
垂直駆動軸5と下部かさ歯車装置7のピニオン軸
15との連結を切離して垂直駆動軸5がピニオン
軸15から遠ざかる方向に移動することによつ
て、歯車箱10を、プロペラ9を装着したまゝの
状態で船体から取外すことができる。
(実施例) つぎに本案装置の一実施例を図面によつて詳細
に説明する。第2図および第3図において、第1
図と共通の部材には共通の符号を用いてあり、該
個所に関しての構成、作用は、すでに第1図で説
明したものと共通である。
第2図の歯車箱10の上面部13と支柱4の下
面14との取付部ではその中央付近に垂直駆動軸
5とかさ歯車のピニオン軸15とをつなぐ軸継手
16が貫通するので、そのための貫通穴がそれぞ
れ明いている。これら貫通穴の径は上面部13の
側のものより下面14の側の方が大きくなつてい
ると共に、そのどちらの貫通穴にも水密的にふた
が取付可能な座(図ではフランジ型の取付面とボ
ルト用のねじ穴)20,21が設けられている。
座20,21に取り付くふた22,23の径は
これらの座の大きさの違いに応じ、歯車箱上面部
13側のものより支柱下面14側のものの方が大
きくなつている。
一方、軸継手16の上半部は垂直駆動軸5とと
もに、歯車箱10内に支承されているピニオン軸
15側にある下半部に対して遠ざける方向に移動
せしめることが出来る。この遠ざける手段は、垂
直駆動軸5を軸継手16,17のつき合せフラン
ジ部のそれぞれの個所で取外して行なうこともで
きるし、軸継手16のみ取外し、垂直駆動軸5を
スプライン18の部分で滑らせて持ち上げること
によつても行なうことができる。この場合、スプ
ライン18は第2図のように正常取付時だけかみ
合つておればよい。そのためにスプライン18の
めす側の歯幅をおす側の歯幅と同じ程度の大きさ
として、上記のように垂直駆動軸5を持ち上げる
とき、その途中でかみ合いが外れる構造にしてお
くと、めす側のスプラインの工作手間がはぶけ
る。
ふた22は、こうして駆動軸5と共に軸継手1
6の上半部をその下半部から取外して遠ざけた時
に、この下半部を覆つて座20に水密的に取付け
ることができる。そしてふた23はふた22より
直径が大きいので、ふた22を取り付けた上をさ
らに覆うように座21に取り付けて下面14を水
密にすることができる。
一方、第2図ではプロペラ9は可変ピツチプロ
ペラであり、19はこのための油圧制御部であ
る。ふた24は没水体6の後面12を水密に閉
じ、このふた24よりも直径の小さいふた25
は、歯車箱10の前面部11を水密に閉じてい
る。この第2図に示す実施例の作用を説明する
と、主機の出力は、上部かさ歯車装置3、垂直駆
動軸5、下部かさ歯車装置7およびプロペラ軸8
を経てプロペラ9を駆動する。没水体6の内部か
らふた24及び25を取外すと、油圧制御部19
に近づいてこれを手入れすることができる。
歯車箱10を没水体6から取外す時は、第2図
において駆動軸5と共に軸継手16の上半部をそ
の下半部から取外して遠ざけ、ふた22を座20
に、また、ふた23を、すでに取付けたふた22
の上を更に覆うように座21に水密に取付ける。
ふた24と25はそれぞれ後面12及び前面部1
1に水密に取付けておく。以上の作業はすべて船
体内部側から行なう。そうしておいて前面部11
と没水体6の後面12との取付面と、上面部13
と下面14との取付面とを船体外部からの作業に
よつてそれぞれボルトなどをゆるめて取外すと、
第3図に示すように、歯車箱10はプロペラ9を
つけたまゝ、没水体6や支柱4から離れる。没水
体6にはふた24が、支柱4にはふた23が、又
歯車箱10にはふた25とふた22がそれぞれ水
密的に取付いているので、この取外しを水中で行
なつてもどこも浸水することがない。
(考案の効果) この考案にかゝる装置は以上のように構成され
るので、船型が小さくて没水体6や支柱4の内部
が狭くても、歯車箱10の据付、運転ないし修理
の諸作業は、何等さえぎるもののない没水体6内
の後面12の側から楽に行なえる。しかも歯車箱
10は海水に直接接しているので、内部は自然に
冷却される。更にプロペラ本体や歯車箱内部の分
解点検のための歯車箱10の取外しは船をドツク
に入れなくても船が浮んだ状態のままで行なえ
る、等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置をそなえる半没水船の全体
図、第2図は本考案装置の一実施例の拡大断面
図、第3図は第2図のものの作用を示す拡大断面
図、第4図は従来装置をそなえる半没水船の全体
図、第5図は第4図のA矢視図である。 1……上部船体、2……主機、3……上部かさ
歯車装置、4……支柱、5……垂直駆動軸、6…
…没水体、7……下部かさ歯車装置、8……プロ
ペラ軸、9……プロペラ、10……歯車箱、11
……前面部、12……後面、13……上面部、1
4……下面、15……ピニオン軸、16,17…
…軸継手、18……スプライン、19……油圧制
御部、20,21……座、22,23,24,2
5……ふた。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部船体と下部の没水体との間を支柱で連結し
    てなる半没水船において、没水体の後端の一部を
    没水体とともに常時水に触れる歯車箱として形成
    せしめ、この歯車箱は中心部にプロペラ軸を支承
    し、後端にこのプロペラ軸に取り付けられたプロ
    ペラを露出せしめ、かつ上方よりの駆動動力を垂
    直駆動軸、かさ歯車のピニオン軸、一対のかさ歯
    車および上記プロペラ軸を経て上記プロペラに伝
    達するようにされており、さらにこの歯車箱はそ
    の前面部にて上記没水体の後面に、またその上面
    部にて没水体の上部に連結された上記支柱の下面
    にそれぞれ取り付けられており、歯車箱の上面部
    と支柱の下面との取付部ではその中央付近を上記
    垂直駆動軸とかさ歯車のピニオン軸とをつなぐ軸
    継手が貫通してそのための貫通穴がそれぞれ明い
    ており、これら貫通穴の径は歯車箱上面部側のも
    のより支柱下面側のものの方が大きくなつている
    とともに、そのどちらの貫通穴にも水密的に閉鎖
    するためのふたの取付が可能な座がそれぞれ設け
    られており、上記垂直駆動軸は上記軸継手の部分
    で上記かさ歯車のピニオン軸との連結を解いて遠
    ざける方向に移動しうる構成としたことを特徴と
    する着脱可能とした半没水船のプロペラ駆動歯車
    装置。
JP8521486U 1986-06-03 1986-06-03 Expired JPH0441038Y2 (ja)

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JP8521486U JPH0441038Y2 (ja) 1986-06-03 1986-06-03

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JPS62195597U JPS62195597U (ja) 1987-12-12
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