JPH0438778Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は人形用ケースの改良に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来の人形用ケースは、ケース体と台座とを一
体に取付けた構造のもと、ケース体と台座とを分
離可能とし、台座にケース体を覆蓋する所謂かぶ
せ構造のもとに大別できる。

そして、この種の人形用ケースは、台座を構成
する前部の枠板に適宜形状の透彫模様を刻設した
り或は当該枠板に格子状の組子等を取付けてい
た。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし上記した従来の人形用ケースにおいて、
ケース本体を覆蓋し、人形等を載置しうる機能の
台座には、上記したように、その前部枠板に透彫
模様や組子等を施したものであるから、人形用ケ
ースの装飾を高める効果しかなく、透彫模様の形
成や組子の制作、取付等に手間がかかり、大変で
あると共に特別の技術を要する欠点があると共に
特異性、漸新性にも欠ける嫌いがある等の欠陥が
あつた。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は内部を透視可能とした人形用ケースに
おいて、従来の平面的な台座の前部枠板を内向弯
曲状に形成する内向弯曲前枠板となし、該内向弯
曲前枠板と内向弯曲前枠板の取付上板と内向弯曲
前枠板の取付底板とによつて構成される奥行きを
有する内空間に小物類等の収容、載置を可能にす
る室を設けるように制作し、これにより上記のよ
うな欠陥を解消しようとするものである。

［実施例］ 図により本考案の一実施例を具体的に説明する
と、第１図乃至第３図において、１は内部を透視
可能とした人形用ケース、２はケース体、３は台
座、４は台座の前部枠板であり、該前部枠板４を
内向弯曲状に屈曲形成して内向弯曲前枠板５に制
作するとともに該内向弯曲枠板５と内向弯曲前枠
板の取付上板６と内向弯曲前枠板の取付底板７と
によつて構成される奥行きを有する内空間８の室
９に小物類等（図示しない。）の収容、載置を可
能ならしめるように構成する。

なお図中１０は前記、内向弯曲枠板５に施した
蒔絵を示す。

なお、本考案は、ケース体と台座とを一体に取
付ける構造のもの或はケース体と台座とを分離可
能にするかぶせ構造のものにも、夫々、実施適用
できること勿論である。

［作用］ 本考案は上記のような構成であるので上記した
従来のものに比して豪華さ、特異性及び漸新性等
に優れた商品価値を備えている。

［考案の効果］ 本考案は上記の通りであるので、人形用ケース
の台座の前部枠板にワイド感を持たせることがで
きると共に台座の構造、形態が漸新となり、小物
類等の収容、載置も可能となる。

しかも従来のものに比して台座前部枠板の製作
が簡単となり、台座意匠も向上する等、実用上、
顕著な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案人形用ケースの実施例を示すもので
あつて、第１図は全体を示す斜視図、第２図は全
体を示す底面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線の断面
図である。 １……人形用ケース、２……ケース体、３……
台座、４……台座の前部枠板、５……内向弯曲前
枠板、６……内向弯曲前枠板の取付上板、７……
内向弯曲前枠板の取付底板、８……内空間、９…
…室、１０……蒔絵。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部を透視可能とした人形用ケースにおいて、
   台座の前部枠板を内向弯曲状に形成して内向弯曲
   前枠板を形成すると共に該内向弯曲前枠板と内向
   弯曲前枠板の取付上板と内向弯曲前枠板の取付底
   板とによつて構成される奥行を有する内空間に小
   物類等の収容載置を可能にする室を設けてなるこ
   とを特徴とする人形用ケース。