JPH0438257A - シミユレータ装置 - Google Patents

シミユレータ装置

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JPH0438257A
JPH0438257A JP2142128A JP14212890A JPH0438257A JP H0438257 A JPH0438257 A JP H0438257A JP 2142128 A JP2142128 A JP 2142128A JP 14212890 A JP14212890 A JP 14212890A JP H0438257 A JPH0438257 A JP H0438257A
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JP
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wheel
calculation
calculates
control device
calculating part
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JP2142128A
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Inventor
Yoshikazu Hashimoto
欣和 橋本
Tetsuya Tada
多田 哲哉
Yuji Miyazaki
裕治 宮崎
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 概  要 自動車に装備されるアンチスキッド制御装置やトラクシ
ョン制御装置などの車体の運動特性の制御装置を、車体
搭載時と同じ条件で動作させ、各種のパラメータや、不
具合箇所を調べるための評価・検討検査を行うシミュレ
ータ装置において第1演算処理手段から車体運動に関連
した疑似信号を発生させ、また第2演算処理手段におい
て路面勾配による重力加速度に関連した演算を行い、そ
の演算結果に基づいて前記疑似信号を補正して制御装置
に出力する。
これによって、路面勾配による重力加速度の影響を考慮
し、坂道における車体の運動特性のシミュレーションを
簡便に行い、前記評価・検討検査の精度および効率を向
上する。
産業上の利用分野 本発明は、車体の運動特性の制御装置の設計段階におい
て、パラメータや不具合箇所などの評価検討検査などで
好適に用いられるシミュレータ装置に関する。
従来の技術および発明が解決しようとする課題前記アン
チスキッド制御装置や、トラクション制御装置などの車
体の運動特性の制御装置の評価検討検査を行うにあたっ
て、典型的な従来技術では、検査すべき制御装置の種類
毎に、個別にシミュレータ装置が設けられている。とこ
ろが、そのような専用のシミュレータ装置を用いても、
異なった条件でのシミュレーションを行うことは困難で
ある。
すなわち、たとえばアンチスキッド制御装置の場合には
、車体速度や路面状態の条件を変化すると、その条件毎
にデータを取直さなければならず。
したがって路面勾配を考慮した実際の走行時のような高
精度なシミュレーションを行うことは非常に困難であっ
た。
本発明の目的は、車体の運動特性の制御装置を、路面勾
配を考慮して高精度に検査することができるシミュレー
タ装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、外部からの信号に基づいて演算動作を行い、
その演算結果に対応した制御信号を出力する、車体の運
動特性の制御装置に対して、前記外部からの信号に疑似
する疑似信号を入力し、出力される制御信号に基づいて
制御装置の検査を行うシミュレータ装置において、 車体運動に関連した疑似信号を発生する第1演算処理手
段と、 路面勾配による重力加速度に関連した演算を行い、前記
第1演算処理手段からの疑似信号に路面勾配に伴う補正
を加える第2演算処理手段とを含むことを特徴とするシ
ミュレータ装置である。
作  用 本発明に従うシミュレータ装置には、車体運動に関連し
た疑似信号を発生する第1演算処理手段と、路面勾配に
よる重力加速度に関連した演算を行う第2演算処理手段
とが設けられている。制御手段へは、前記疑似信号が第
2演算処理手段の演算結果に基づいて補正された後、入
力される。
制御装置は、入力された疑似信号に基づいて演算動作を
行い、その演算結果に対応した制御信号を前記シミュレ
ータ装置に出力する。シミュレータ装置は、この制御装
置から出力される制御信号に基づいて、制御装置の評価
・検討検査を行う。
したがって、路面勾配を考慮に含めた高精度な検査を行
うことができる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例のシミュレータ装置1の演
算処理手順を示す機能ブロック図である。
制御装置2は、各種のセンサなどの外部からの信号に基
づいて車体の運動特性に関する演算を行い、その演算結
果に対応した制御信号を負荷12に出力する。この制御
装置2は、たとえばアンチスキッド制御装置やトラクシ
ョン制御装置であり、以下の実施例ではアンチスキッド
制御装置として説明する。
シミュレータ装置1は、後述するようにしてこの制御装
置2の種類に対応した疑似信号を作成して出力する。制
御装置2は、入力された疑似信号に基づいて演算動作を
行い、その演算結果に対応したソレノイド制御信号は、
前記負荷12に与えられるとともに、シミュレータ装置
1に入力される。シミュレータ装置1は、このソレノイ
ド制御信号に基づいて、制御装置2の評価・検討検査を
行う。
制御装置2へは、実使用状態で入力される車輪速上ンサ
からの出力に代えて、シミュレータ装置1から車輪速度
Vwを表す疑似信号が人力される。
制御装置2は、この疑似信号に基づいて車輪速度や車輪
加速度、さらに車体速度などを演算するとともに、路面
の摩擦係数の判定などを行う。これらの演!結果や判定
結果に基づいて、制動油圧の配管経路に介在される負荷
12へ出力するソレノイド制御信号が作成され、このソ
レノイド制御信号はシミュレータ装?Ifl内のブレー
キ圧計算部81に入力される。
ブレーキ圧計算部81は、前記ソレノイド制御信号に基
づいて制動油圧の圧力Pwを演算する。
ブレーキトルク計算部82は前記制動油圧の圧力Pwか
らブレーキトルクT、を計算する。このようにして、計
算部81.82ではブレーキに関する演算が行われる。
車輪加速度計算部83は、前記ブレーキトルクT、と、
後述する路面トルクT、とから車輪加速度Vwを計算す
る。車輪速度計算部84は、前記車輪加速度Vwから車
輪速度Vwを計算し、この車輪速度Vwは前記疑似信号
として制御装置2に入力されるとともに、スリップ率計
算部85に入力される。このようにして、計算部83.
84では車輪運動に関する演算が行われる。
スリップ率計算部85は、前記車輪速度Vwと、後述す
るようにして求められる車体速度VSとから、車輪と路
面との間のスリップ率Sを計算する。
路面抗力計算部86は、前記スリップ率Sがら車輪と路
面との摩擦係数μを計算し、さらにその摩擦係数μと車
重Mとから路面抗力Fを計算する。
路面トルク計算部87は、前記路面抗力Fがら前記路面
トルクT8を計算し、前記車輪加速度計算部83へ出力
する5 前記路面抗力Fはまた、車体加速度計算部88に入力さ
れている。車体加速度計算部88は、後述する路面勾配
計算部89からの路面勾配θの影響による加速度gsi
nθ(ただし、gは重力加速度である)と、前記路面抗
力Fの4輪の総和ΣFとから、後述するようにして車体
加速度VSを計算する。車体速度計算部90は、前記車
体加速度Vsに基づいて単体速度Vsを計算する。この
ようにして、計算部85〜90で車体運動に関する演算
が行われる。
第2図は、前記計算部81.82におけるブレーキに関
する演算処理手順を詳細に説明するためのフローチャー
トである。前記制御装置2からのソレノイド制御信号に
基づいて、ステップ81aでは、マスクシリンダ内の制
動油圧P、が計算される。今、時刻toでブレーキペダ
ルが踏み込まれると、マスク圧P6は第3図および第1
式で示されるように上昇する。
pH=(1−e tl) −PIIAX       
 −(1)ただし、P MAXはブレーキ踏力である。
一方、制御装置2内のマイクロコンピュータは、このマ
スク圧P、を用いて、たとえば15secの予め定める
周期毎に演算を行うため、実際には第2式に基づいて今
回のマスク圧PH1が計算される。
ただし、P Mll−1は前回のマスタ圧である。なお
、以下の説明でも同様に、添字nは今回の演算値を表し
、n−1は前回の演算値を表すものとする。
またΔtは、前記演算の周期である。
こうして求められたマスク圧P、は前輪のマスク圧P□
として用いられ、これに対して後輪のマスク圧P□は、
ステップ81bにおいてPバルブ特性を考慮して計算さ
れる。前記Pバルブとは、前記マスクシリンダと後輪の
ホイルシリンダとの間に介在される液圧制御バルブのこ
とであり、ブロボーショニングバルブと称されている。
したがってこのPバルブを用いることによって、制動時
の荷重負担が小さい後輪のブレーキ圧を最適に保ち、該
後輪のロックを防止することができる。
なお、前記前輪のマスク圧P1.lFと後輪のマスタ圧
PPl*との関係は第4図で示されている。すなわち、
参照符11で示される前輪のマスク圧P□の上昇に対し
て、参照符12で示される後輪のマスタ圧PNPは、所
定の圧力P Illまでは追従して上昇し、前記圧力P
H1を趙えると、その増加率が小さくなる。
このようにして、目標となる前輪のマスタ圧P、Fと後
輪のマスク圧P□とが求められると、ステップ81cで
、前記ソレノイド制御信号が、増圧、保持、または減圧
のいずれを表しているかが判定される6その判定の結果
、増圧を表しているときには、ステップ81dで、第3
式に基づいてホイルシリンダ圧P、。か計算される。
ただし、p、、、、、は前回のホイルシリンダ圧の計算
値であり、τ2は第5図において参照符13て示される
増圧時におけるブレーキ配管等の時定数である。
また、前記ソレノイド制御信号が保持を表しているとき
には、ステップ81eで、第4式に基づいてホイルシリ
ンダ圧Pw1が計算される。
Pw。= P、、−、、= (4) さらにまた、前記ソレノイド制御信号が減圧を表してい
るときには、ステップ81fで、第5式に基づいてホイ
ルシリンダ圧P、。が計算される。
P wn =e t3゛P wh−+        
   ”’ (5)なお、T3は第5図において参照符
β4で示される減圧時における前記配管等による時定数
である。
前記各ステップ81d〜81fでブレーキ圧の計算が終
了すると、前記ホイルシリンダ圧P、ゎは、ステップ8
2aで以下のようにして、車輪を止めようとするトルク
に変換される。すなわち、前記ステップ81cにおける
判定結果に対応して、増圧時には第6式から求められ、
減圧時には第7式から求められる。
T、 = Ks、 ・P、、、−Tl        
−(6)TI = KI2 ・P、ll−T2    
    =・(7)ただし、KBIは増圧時の傾きであ
り、KB2は減圧時の傾きであり、T1は増圧時におけ
るオフセット分のトルクであり、T2は減圧時における
オフセット分のトルクである。
また、ホイル圧P。とブレーキトルクT、との間には、
第6図で示されるようなヒステリシス特性があり、した
がってこのヒステリシス特性を考慮に入れたブレーキト
ルクT1は、ステップ82bにおいて、増圧時には第8
式で示されるように、前記ステップ82aでの計算値T
、と前回の計算値Tea−+との大きい方が選択されて
求められる。
すなわち、ホイル圧P□のヒステリシスループ上での位
置が検出され、前回のホイル圧P0−4の位置との比較
の結果、対応するトルクT、、T、、。
が大きい方の値が選択される。また、減圧時には第9式
で示されるように前記計算値T、とT。
との小さい方が選択されて求められる。
T、n= MAX (76、、、、T、)      
 ・(8)T1. = M I N (T、h、、 T
、)       ・=(9)こうして求められたブレ
ーキトルクT 11+1は、前記車輪加速度計算部83
へ出力される。
第7図は、前記計算部83.84による車輪運動に関す
る演算処理手順を詳細に説明するためのフローチャート
である。ステップ83aでは、前記路面トルク計算部8
7がらの、車輪と路面との摩擦による車輪を回そうとす
る路面トルクT、と、前記ブレーキトルク計算部82が
らの車輪を止めようとするブレーキトルク計算部がら、
第10式に基づいて車輪トルクT#fiが求められる。
T、ll= T、、 −T、11.、、(10)こうし
て求められた車輪トルクT N nから、車輪の半径を
rとし、車輪の慣性モーメントをIwとするとき、ステ
ップ83bでは第11式に基づいて、車輪加速度Vwが
計算される。
VW′″T1′° □            ・・・
(11)W この車輪加速度Vwと、前記演算周期Δtとからステッ
プ84aで、第12式に基づいて、前記演算周期Δを当
りの車輪速度変位量ΔVwが計算される。
ΔVw=VwXΔt         ・・・(12)
したがって、ステップ84bで第13式に示されるよう
に、前記変位量ΔVWを前回の車輪速度■・ト1に加算
することによって、今回の車輪速度■1を求めることが
できる。
Vw++ ”” vll+1−1+Δ■−・・・(13
)第8図は、前記計算部85〜9oにおける車体運動に
関する演算処理手順を詳細に説明するためのフローチャ
ートである。スリップ率計算部85は、ステップ85a
において、前記車輪速度計算部84からの前回の車輪速
度Van−lと、車体速度計算部90がらの前回の車体
速度V sn−+とがら、第14式に基づいて、減速に
よって発生したスリップ*S、が計算される。
前記スリップ率S、に対応して、ステップ86aでは、
第9図で示されるグラフがら車輪と路面との間の摩擦係
数μ7が読出される。この第9図で示されるグラフは、
予めマツプとしてストアされている。こうして求められ
た摩擦係数μ。と、車重Mとがら、ステップ86bでは
、第15式で示されるようにして路面抗力F。が計算さ
れる。
F、、ミμ、×M           ・・・〈15
)さらに前記路面抗力F。を用いて、路面トルク計算部
87では、ステップ87aにおいて、第16式で示され
るように路面トルクT eaが計算され、前記車輪加速
度計算部83へ出力される。
T、。−FRX r           ・・・(1
6)前記ステップ86bでの計算結果から、ステップ8
8aで、第17式に基づいて、右前輪の抗力F、^、と
、左前輪の抗力F FLhと、右後輪の抗力F111R
6と、左後輪の抗力F RLnとの総和ΣF、、、すな
わち車体に加わっている力が求められる。
ΣF、 = Fv*w + FvL、 + F*p−+
 F*エイ−(17)こうして求められた路面抗力の総
和ΣFイと、車重Mとから車体加速度を求めることがで
きる。
しかしながら、坂道では第10図で示されるように、さ
らに車重Mと、勾配θとによる力Mgs inθが作用
する。このため前記路面勾配計算部89は、ステップ8
9aにおいて、ステップ89aにおいて、入力部91か
らの入力操作によって設定される勾配θの変化に対応し
て加速度gsinθを演算し、車体加速度計算部88へ
出力する。
これによって車体加速度計算部88は、ステップ88b
において、前記路面抗力の総和ΣF、、と、車重Mと、
路面勾配θによる加速度gsinθとから、第18式に
基づいて車体加速度V snを演算する。
こうして求められた車体加速度V、。から、車体速度計
算部90は、ステップ90aで、第19式に基づいて、
前記演算周期Δを当りの車体速度の変位量Δ■、を計算
し、さらにステップ90bで、前記変位量Δ■、と前回
の車体速度V Ifi−1とから、第20式に基づいて
車体速度V31を求め、前記スリップ率計算部85へ出
力する。
ΔV、=  αsn  ×  Δt         
                  、  (19)
V@11 =Vah−1+Δ■、          
・・・〈20〉第11図は、シミュレータ装置1の具体
的構成を示すブロック図である。前記制御装置2は、イ
ンタフェイスボード3と、汎用のCPUボード4とから
構成されている。CPUボード4上には、処理回路5 
a 、RA M (Ranclom^ecess Me
mory)5bおよびROM (Read 0nly 
Memory> 5 cが実装されている。処理回路5
aは、インタフェイスポード3を介して入力される前記
疑似信号に応答し、ROM5cにストアされている演算
定数などを用いて、車輪速度、車体速度、車輪加速度お
よびこれらに基づく制御モード(増圧、保持、減圧)等
の演算動作を行い、インタフェイスポード3を介して前
記ソレノイド制御信号を導出する。
前記ソレノイド制御信号によって駆動される負荷12は
、制動油圧を発生するための油圧ポンプなどを駆動する
モータ13と、リレー14と、制動油圧を増圧、保持、
減圧する電磁ソレノイド15となどによって構成される
制御装置2のCPUボード4はまた、パネルプローブ9
に接続されており、処理回路5aは、このパネルプロー
ブ9内のデュアルポートRAMl0と協働して演算動作
を行う。このデュアルボー)RAMIO内にはまた、前
記処理回路5aの演算結果が格納される。
シミュレータ装置1には、シミュレーション制御の中心
となる処理装置としてホストプロセッサ11が設けられ
ており、このホストプロセッサ11へ前記制御装置2か
らのソレノイド制御信号を入力し、解析を行う。また、
前記デュアルポートRAMl0内に格納された前記処理
回路5aの演算結果も、このホストプロセッサ11に入
力される。
シミュレータ装置1には、前記ホストプロセッサ11、
パネルプローブ9、インタフェイス装置7とともに、複
数のcpuボード21a、21.b・・・、21e(総
称するときは参照符21で示す)と、各CPUボード2
1の演算結果を時系列にストアしてゆ<RAM25と、
各CPUボード21の演算結果をたとえば電磁オシロな
どに出力するデジタル/アナログ変換回路28と、該シ
ミュレータ装置1内の各部分を相互に接続するVMEバ
ス29と、このVMEバス29と前記ホストプロセッサ
11へ接続されるバス30との間に介在されるVMEバ
スインタフェイス回路31とを含んで構成される。
CPUボード21aは、たとえばVMEインタフェイス
回路32と、入出力インタフェイス回路33と、シリア
ルインタフェイス回路34と、処理回路35と、RAM
36と、ROM37とを含んで構成される。また他のC
PUボード21b〜21eも、このCPUボード21a
と同様に構成されている。
本実施例では、シミュレータ装置1において、検査の対
象、すなわちシミュレーションの対象となる制御装置2
に対して実行すべき演算処理を機能ブロック毎に分割し
、各機能ブロック単位で処理されるべき演算プログラム
を、前記各CPUボード21に割当てている。
したがって、たとえば前記第2図で示される前記ブレー
キ圧計算部81およびブレーキトルク計算部82におけ
るブレーキに関する演算処理をCPUボード21aが行
い、前記第7図で示される車輪加速度計算部83および
車輪速度計算部84における車輪運動に関する演算処理
をCPUボード21bが行い、前記第8図で示される残
余の計算部85〜90における車体運動に関する演算処
理をCPUボード21cが行う。
シミュレーションの対象となる制御装置2は、上述のよ
うなアンチスキッド制御装置の外に、トラクション制御
装置や燃料噴射制御装置など複数種類ある。しかしなが
ら、各制御装置間で共通となる機能ブロックも存在し、
したがってCPLIボード21d、21eには、それら
の装置に特有の、たとえばエンジントルクの演算処理や
燃料噴射量の演算処理など、前記各CPUボード21a
〜21cとは異なる演算処理機能が割当てられている。
このように演算プログラムが割当てられた各CPUボー
ド21に対して、制御手段であるホストプロセッサ11
は、第1演算処理手段であるCPUボード21a、21
b、21d、21eのうち、シミュレーションの対象と
なる制御装置2の種類に応じて動作させるべきボードを
選択し、その選択したボードと、第2演算処理手段であ
るCPUボード21cとを動作させ、VMEバス30を
介して各ボード間で通信を行いつつ、各ボード毎に並列
に演算処理を行って、前記疑似信号を作成し、インタフ
ェイス装置7を介して制御装置2へ出力する。
前記インタフェイス装置7は、デコード回路41とレベ
ル変換回路42とを含んで構成される。
前記CPtJボード21bからは、前記車輪加速度計算
部83および車輪速度計算部84に相当する車輪運動に
関する疑似信号が、パルス信号として導出され、インタ
フェイス回路27で実際の車輪速センサによって検出さ
れる正弦波信号などに変換され、レベル変換回路42に
おいて、検査すべき制御装置2の種類に対応した電圧レ
ベルに変換された後、インタフェイスボード3に入力さ
れる。
この入力信号に応答して、CPtJボード4上め処理回
路5aは、アンチスキッド制御のための演算処理を行い
、その演算結果を前記ソレノイド制御信号としてインタ
フェイスポード3を介して負荷12へ出力する。前記ソ
レノイド制御信号は、電磁ソレノイド15へ流れる電流
のオン/オフおよび中間レベルの組合わせとされ、これ
によって制動油圧の増圧/減圧または保持動作が行われ
る。
前記ソレノイド制御信号はまた、インタフェイス装置7
のデコード回路41に与えられており、このデコード回
路41は、ソレノイド制御信号を前記制動油圧の増圧/
減圧または保持動作の各モードに対応した論理に変換し
、インタフェイス回路26を介して、前記ブレーキ圧計
算部81およびブレーキトルク計算部82で示されるブ
レーキ系の演算処理を行うCPUボード21aに入力す
る。
CPLIボード21aはこグ)モードに従って、実際の
ブレーキ圧を演算してその変化をシミュレートし、CP
IJボード21bはそのブレーキ圧の変化およびCPU
ボード21cで演算される路面状態等のデータに基づい
て、前記車輪加速度Vwおよび車輪速度Vwを演算し、
シミュレートする。
このように各CPUボード21へ入力される制御装置2
の出力に対応して、該CPLIボード21からは制御装
置2へ前記疑似信号が導出される。
前記パネルプローブ9は、前記デュアルポートRAMl
0と、バッファ51.52と、入出力インタフェイス回
路53と、ROM54と、RAM55と、制御回路56
とを含んで構成される。前記制御装置2のCPUボード
4は、バス57からバッファ51を介して制御回路56
に接続される。
この制御回路56は、ROM54およびRAM55に記
憶されている処理手順に従って、CPUボード4の処理
回路5a内のデータをデュアルポートRAM10の一方
の端子10aから書込み、またこのデュアルポートRA
Ml0に記憶されているデータを前記端子10aから読
出し、処理回路5aに与える。デュアルポートRAMl
0の他方の端子10bは、バッファ52からバス58を
介してホストプロセッサ11に接続される。
ホストプロセッサ11は、バッファ6162と、処理回
路63と、ROM64と、RAM65と、記憶制御回路
66と、出力インタフェイス回路67とを含んで構成さ
れる。処理回路63は、バス30からバッファ62を介
して入力されるCPUボード21からの疑似信号と、制
御装置2からのソレノイド制御信号と、バス58を介し
て読出されるパネルプローブ9のデュアルポートRAM
l0の記憶内容とを、ROM64およびRAM65に記
憶されている演算処理手順に従って、印字装置69およ
び表示装置70に導出するとともに、記憶装置68へ書
込みを行う。
またホストプロセッサ11に関連して、たとえばキーボ
ードなどで実現され、前記入力部91に対応する入力装
置71が接続されており、シミュレーションの対象とな
る制御装置2の種類に応じて、前述のように動作すべき
CPUボード21を選択する入力操作が行われるととも
に、シミュレーションにあたって、想定すべき路面勾配
θの変化マツプや、前記車体重量M、前後輪の荷重配分
、ホイールベース、およびブレーキ踏力などの初期値の
入力操作が行われる。これらのデータは、RAM25に
記憶される。
このようにして、動作させるべきCPUボード21の選
択と、想定すべき路面勾配θの変化とが入力されると、
ホストプロセッサ11は演算処理に必要なデータを各C
PUボード21へ与え、また各CPtJボード21の演
算処理の同期をとって、シミュレーションを実行させる
第12図は、各CPUボード21の演算プログラムを説
明するためのフローチャートである。前記各CPUボー
ド21に割当てられる演算プログラムの構成は、この第
12図に示されるように統一されている。各CPUボー
ド21閏で送受信されるデータは、−旦、前記VMEバ
ス29に接続されるRAM25にストアされ、その後に
対象となるCPUボード21および制御装置2へ出力さ
れる。
したがってステップs1では、VMEバス29を介して
、−旦、RAM25へデータが出力され、ステップs2
で前記VMEバス29がらデータが取込まれる。ステッ
プs3では、取込まれたデータに基づいて、各CPUボ
ード21に固有の演算処理を行った後、前記ステップs
1に戻るなどの他の処理に移る。このように各CPUボ
ード21に割当てられる演算プログラムの構成を統一す
ることによって、動作上の周期およびデータの整合性を
確保することができる。
第13図は、シミュレータ装置1の全体の制御動作を説
明するためのフローチャートである。ステップm1では
入力装置71が操作されて、シミュレーションの対象と
なる制御装置2の種類が選択されて設定される。ステッ
プm2では、設定された制御装置2の種類に対応して、
演算処理を行うへきCPUボード21が選択される。な
お、このステップm2におけるCPUボード21の選択
は、前記ステップm1において選択された制御装置2の
種類に対応して自動的に選択されるようにしてもよい。
ステップm3では、該シミュレータ装置1が起動して、
制御装置2に前記疑似信号を出力し、制御装置2からは
前記ソレノイド制御信号が出力される。ステップm4で
は、前記ステップm3で制御装置2から出力された前記
ソレノイド制御信号をホストプロセッサ11が解析を行
い、制御装置2の評価・検討が行われる。
このようにシミュレーションの対象となる制御装置2の
種類に応じて、動作させるべきCPUボード21を選択
するようにしたので、種類の異なる制御装置に対しても
、該シミュレータ装置1を共通に使用することができる
。また各CPUボード21間では、演算処理すべきプロ
グラムが重複することはなく、したがって従来技術で述
べたように、検査すべき制御装置の種類毎に個別に演算
プログラムを設定する必要がなく、少ないメモリ容量で
構成することができるとともに、短期間で安価にシミュ
レータ装置を開発することができる。
さらにまた、車体加速度■、の計算に路面勾配θを考慮
するようにしたので、制御装置2の実使用状態に近い高
精度なシミュレーションを簡単に行うことができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、第1演算処理手段からの
車体運動に関連した疑似信号を、第2演算処理手段にお
ける路面勾配による重力加速度に関連した演算結果に基
づいて補正した後、制御装置へ入力するようにしたので
、坂道におけるシミュレーションを簡便に行うことがで
きるとともに、制御装置を実使用状態に近い状態で検査
することができ、効率的かつ高精度に検査することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のシミュレータ装置1の演算
処理手順を示す機能ブロック図、第2図はブレーキに関
する演算処理手順を詳細に説明するためのフローチャー
ト、第3図はブレーキペダルの踏込みによるマスクシリ
ンダの制動油圧P。 の変化を示すグラフ、第4図はプロボーショニングバル
ブの動作を説明するためのグラフ、第5図はホイルシリ
ンダの増圧時および減圧時における制動油圧P、の変化
を示すグラフ、第6図は制動油圧P、とブレーキトルク
T、との関係を示すグラフ、第7図は車輪運動に関する
演算処理手順を詳細に説明するためのフローチャート、
第8図は車体運動に関する演算処理手順を詳細に説明す
るためのブロック図、第9図は車輪と路面との間のスリ
ップ率Sと摩擦係数μとの関係を示すグラフ、第10図
は路面勾配θの車体加速度■、。への影響を説明するた
めの図、第11図はシミュレータ装置1の具体的構成を
示すブロック図、第12図は各CPUボード21の演算
プログラムを説明するためのフローチャート、第13図
はシミュレータ装置1の全体の制御動作を説明するため
のフローチャートである。 1・・シミュレータ装置、2・・・制御装置、4,21
・・・CPUボード、7・・・インタフェイス装置、9
・・パネルプローブ、11・・・ホストプロセッサ、7
1・・・入力装置、81・・・ブレーキ圧計算部、82
・・・ブレーキトルク・−計算部、83・・・車輪加速
度計算部、84・・・車輪速度計算部、85・・スリッ
プ率計算部。 86・・・路面抗力計算部、87・・・路面トルク計算
部、88・・・車体加速度計算部、89・・・路面勾配
計算部、90・・・車体速度計算部、91・・・入力部
代理人  弁理士 画数 圭一部 第1図 ンレ/イビ制制イ1号 第 図 B 第 図 第 図 第 図 第 図 スJノ・ソ7°−Is 第 図 第 12図 第13 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 外部からの信号に基づいて演算動作を行い、その演算結
    果に対応した制御信号を出力する、車体の運動特性の制
    御装置に対して、前記外部からの信号に疑似する疑似信
    号を入力し、出力される制御信号に基づいて制御装置の
    検査を行うシミュレータ装置において、 車体運動に関連した疑似信号を発生する第1演算処理手
    段と、 路面勾配による重力加速度に関連した演算を行い、前記
    第1演算処理手段からの疑似信号に路面勾配に伴う補正
    を加える第2演算処理手段とを含むことを特徴とするシ
    ミュレータ装置。
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JP2005313863A (ja) * 2004-03-24 2005-11-10 Sumitomo Rubber Ind Ltd 路面状態判定方法および装置ならびに路面状態判定プログラム

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