JPH04371224A - シリカ粉体の粒度制御方法 - Google Patents

シリカ粉体の粒度制御方法

Info

Publication number
JPH04371224A
JPH04371224A JP3173115A JP17311591A JPH04371224A JP H04371224 A JPH04371224 A JP H04371224A JP 3173115 A JP3173115 A JP 3173115A JP 17311591 A JP17311591 A JP 17311591A JP H04371224 A JPH04371224 A JP H04371224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle size
inorganic powder
heat treatment
untreated
distribution diagram
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3173115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3191325B2 (ja
Inventor
Ikuo Uno
鵜野 幾雄
Yasutaka Chikaki
親木 康高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shionogi and Co Ltd filed Critical Shionogi and Co Ltd
Priority to JP17311591A priority Critical patent/JP3191325B2/ja
Publication of JPH04371224A publication Critical patent/JPH04371224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3191325B2 publication Critical patent/JP3191325B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Glanulating (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属酸化物や金属等の
無機粉体の平均粒径をアップし或いは粒度分布をシャー
プにする粒度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、医薬、農薬、食品、セラミッ
クスなどの幅広い分野に亘って種々の粉体が利用されて
いる。これらの分野に使用される粉体の粒度は、最終製
品の物性に大きく影響を与える。例えば、(1)無機粉
体をゴムなどの補強充填剤として使用する場合、粒度が
大きすぎると十分な補強効果が得られず、逆に、粒度が
細かすぎると嵩高となって作業性が悪くなったり、製品
ゴムの可塑度が高くなりすぎるなどの弊害を招く、(2
)農薬の分野において、坦体となる粉体の粒度分布が均
一であり、しかも10μm以下の粒子が除去されている
と、分散性,飛散性,経時安定性が著しく改善される、
(3)複写機のトナーは、熱可塑性樹脂や着色剤などか
ら構成されるが、複写時にこれらの粉体の帯電量が均一
になるように5〜25μm程度の粒度範囲に調整される
、などのことが知られている。
【0003】以上のような各種工業で取り扱われる種々
の粉体に対し、ほぼ共通して要求されることは、平均粒
径が比較的小さく(数μm〜数十μm)、かつ、粒度が
そろっているということである。
【0004】かかる要求に応える方法としては、従来、
原料となる物質を所望粒度になるように粉砕した後、し
過又は分級する方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように原
料となる物質を粉砕した場合、その粉砕過程で所望の粒
度よりかなり細かい粒子が多量に生じるが、ミクロンオ
ーダーの粉を大量にし過することは困難である。また、
通常用いられる風力分級機でも1μm以下のカットオフ
は難しく、そのため、目的の粉体が分級細粉である場合
、製品中へのサブミクロン粒子の混入は避け得ない。
【0006】また、分級工程で分離された粗い粉は粉砕
工程に戻し、再粉砕されるが、必要以上に細かくなった
粉は再利用できないため、製品の歩留りが悪くなる。例
えば、複写機で使われるトナーは、熱可塑性樹脂や着色
剤などをロールミルで熔融、混練し、ジェットミルなど
で粉砕した後、風力分級機を用いて所定の製品粒度(5
〜25μm)のものを得ている。この場合、粉砕工程に
おいて必要以上に粉砕されたものは熔融工程まで戻すこ
とが一般的に行なわれるが、当然、製品の生産効率は落
ちる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
微粒子を成長させることにより、容易かつ確実に粒度分
布を平均粒径が大きくなるようにシフトさせ、或いは粒
度分布をよりシャープにすることができる無機粉体の粒
度制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、金属酸
化物,金属等の無機粉体を融点又は分解温度未満の温度
に熱処理することにより、無機粉体の微粒子が成長し、
これによって粒度分布全体がシフトし、平均粒径がアッ
プし、或いは、粒度分布がシャープになること、このた
め粉砕後の所望粒度よりかなり細かい微粒子が多量に含
有する粉体中の該必要以上に細かな粒子を容易かつ確実
に目的の粒径まで成長させることが可能になり、所望の
粒径を有し、しかも粒度のそろった無機粉体を簡単で経
済的に得ることができることを知見し、本発明をなすに
至ったものである。
【0009】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明に係る無機粉体の粒度制御方法は、微粉状の無機粉体
をその融点又は分解温度未満の温度に熱処理してこの無
機粉体の微粒子を成長させ、上記無機粉体の平均粒径を
大きく又は粒度分布を狭くするものである。
【0010】本発明に使用する無機粉体としては、シリ
カ,アルミナ,酸化銅,酸化鉄,酸化ニッケル,酸化ス
ズなどの金属酸化物や銅,クロム,ニッケル,スズ,亜
鉛などの金属粉を挙げることができるが、勿論これらに
制限されるものではない。
【0011】上記無機粉体の粒度は、その平均粒径が0
.1〜100μm、特に0.1〜50μmであることが
好ましい。平均粒径が100μmより大きいと十分な熱
処理効果が得られない場合があり、目的とする粒度のも
のを得るのにかなりの高温度を必要とする場合が生じる
【0012】従って、最初の原料が粉体でなく、バルク
状である場合、或いは平均粒径が100μmより大きい
場合は、通常の粉砕装置(ハンマーミル,ジェットミル
など)で粉砕して用いることが好ましい。
【0013】上記粉体を熱処理する場合は、通常の加熱
装置、乾燥器、焼成装置などを用いて行なうことができ
る。この場合、熱処理温度は、粉体の融点又は分解温度
未満であるが、好ましくは融点又は分解温度の1/5〜
4/5、より好ましくは2/5〜3/5の温度範囲であ
ることが本発明の目的をより容易にかつ確実に達成する
上から推奨される。一方、熱処理時間は特に限定されな
い。熱処理時間は加熱方式によっても異なり、例えば間
接加熱の場合は通常0.5〜2時間であり、また直接加
熱の場合は殆んど瞬間的な加熱で充分であるが、いずれ
にしても粉体の種類に応じて目的の粒度分布に近づくよ
うに設定すればよい。ただ、あまり長時間の熱処理は効
率的に無駄であるばかりでなく、必要以上に焼結が進み
すぎ、目的以上の大きな粒子が生成したり、固結するお
それが生じる。更に、熱処理雰囲気も特に制限されず、
一般的には大気中でよいが、酸化反応などが問題となる
場合、ヘリウム、窒素などの不活性ガス中や水素ガスな
どの還元性ガス雰囲気中で熱処理を行なうことができる
【0014】本発明の粒度制御方法は、このような熱処
理により粉体中の微粒子を成長させ、粒度分布全体を平
均粒径が大きくなるようにシフトさせ、又は、粒度分布
をよりシャープにするものであり、かくして得られた粉
体は種々の用途に有効に使用される。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない
【0016】〔実施例1〕和光純薬(株)社製の金属酸
化物(Fe2O3,CuO,NiO)の粉体を350メ
ッシュのフルイでし過し、フルイ下の粉末を原料として
電気炉で表1に示す温度において1時間熱処理し、熱処
理前後の粒度分布を比較した。結果を表1及び図1〜1
2に示す。
【0017】ここで、図1はFe2O3の未処理及び熱
処理後の積算フルイ上分布図、図2〜5はそれぞれ同頻
度分布図、図6はCuOの未処理及び熱処理後の積算フ
ルイ上分布図、図7〜9はそれぞれ同頻度分布図、図1
0はNiOの未処理及び熱処理後の積算フルイ上分布図
、図11〜12はそれぞれ同頻度分布図である。
【0018】なお、粒度分布の測定は、コールターカウ
ンターTA−II型粘度計(日科機(株)製)により1
00μmアパーチャーチューブを用いて測定した。
【0019】
【表1】
【0020】〔実施例2〕塩野義製薬(株)社製ホワイ
トカーボン(SiO2,カープレックスFPS−1)を
電気炉で表2に示す温度において1時間熱処理し、熱処
理前後の粒度分布を比較した。結果を表2及び図13〜
16に示す。
【0021】ここで、図13は未処理及び熱処理後の積
算フルイ上分布図、図14〜16はそれぞれ同頻度分布
図である。
【0022】
【表2】
【0023】〔実施例3〕和光純薬(株)社製の各種金
属粉末(Ni,Cr,Sn,Zn)をZnについてはそ
のまま、他の金属粉末については350メッシュのフル
イでし過したものを使用し、電気炉を用いてHe気流中
で表3に示す温度において1時間熱処理し、熱処理前後
の粒度分布を比較した。結果を表3及び図17〜29に
示す。
【0024】ここで、図17はNiの未処理及び熱処理
後の積算フルイ上分布図、図18〜19はそれぞれ同頻
度分布図、図20はCrの未処理及び熱処理後の積算フ
ルイ上分布図、図21〜22はそれぞれ同頻度分布図、
図23はSnの未処理及び熱処理後の積算フルイ上分布
図、図24〜26は同頻度分布図、図27はZnの未処
理及び熱処理後の積算フルイ上分布図、図28〜29は
それぞれ同頻度分布図である。
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、微細な無機粒子を目的
の粒径まで成長させ、粒度分布全体をシフトさせたり、
シャープな粒度分布を持った無機粉体を得ることができ
、このため不要とされていた過度に粉砕された微細な粒
子を回収して有効に利用できるようにし得、また、熱処
理条件を制御することで目的に合った粒度分布の無機粉
体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Fe2O3の未処理及び熱処理後の積算フルイ
上分布図である。
【図2】Fe2O3の未処理及び熱処理(700℃)後
の頻度分布図である。
【図3】Fe2O3の未処理及び熱処理(800℃)後
の頻度分布図である。
【図4】Fe2O3の未処理及び熱処理(900℃)後
の頻度分布図である。
【図5】Fe2O3の未処理及び熱処理(1000℃)
後の頻度分布図である。
【図6】CuOの未処理及び熱処理後の積算フルイ上分
布図である。
【図7】CuOの未処理及び熱処理(700℃)後の頻
度分布図である。
【図8】CuOの未処理及び熱処理(900℃)後の頻
度分布図である。
【図9】CuOの未処理及び熱処理(1000℃)後の
頻度分布図である。
【図10】NiOの未処理及び熱処理後の積算フルイ上
分布図である。
【図11】NiOの未処理及び熱処理(500℃)後の
頻度分布図である。
【図12】NiOの未処理及び熱処理(700℃)後の
頻度分布図である。
【図13】SiO2の未処理及び熱処理後の積算フルイ
上分布図である。
【図14】SiO2の未処理及び熱処理(600℃)後
の頻度分布図である。
【図15】SiO2の未処理及び熱処理(800℃)後
の頻度分布図である。
【図16】SiO2の未処理及び熱処理(900℃)後
の頻度分布図である。
【図17】Niの未処理及び熱処理後の積算フルイ上分
布図である。
【図18】Niの未処理及び熱処理(400℃)後の頻
度分布図である。
【図19】Niの未処理及び熱処理(600℃)後の頻
度分布図である。
【図20】Crの未処理及び熱処理後の積算フルイ上分
布図である。
【図21】Crの未処理及び熱処理(600℃)後の頻
度分布図である。
【図22】Crの未処理及び熱処理(800℃)後の頻
度分布図である。
【図23】Snの未処理及び熱処理後の積算フルイ上分
布図である。
【図24】Snの未処理及び熱処理(100℃)後の頻
度分布図である。
【図25】Snの未処理及び熱処理(150℃)後の頻
度分布図である。
【図26】Snの未処理及び熱処理(200℃)後の頻
度分布図である。
【図27】Znの未処理及び熱処理後の積算フルイ上分
布図である。
【図28】Znの未処理及び熱処理(200℃)後の頻
度分布図である。
【図29】Znの未処理及び熱処理(400℃)後の頻
度分布図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  微粉状の無機粉体をその融点又は分解
    温度未満の温度に熱処理してこの無機粉体の微粒子を成
    長させ、上記無機粉体の平均粒径を大きく又は粒度分布
    を狭くすることを特徴とする無機粉体の粒度制御方法。
JP17311591A 1991-06-18 1991-06-18 シリカ粉体の粒度制御方法 Expired - Fee Related JP3191325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17311591A JP3191325B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 シリカ粉体の粒度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17311591A JP3191325B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 シリカ粉体の粒度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04371224A true JPH04371224A (ja) 1992-12-24
JP3191325B2 JP3191325B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=15954427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17311591A Expired - Fee Related JP3191325B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 シリカ粉体の粒度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3191325B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532310A (ja) * 2007-07-06 2010-10-07 エボニック デグサ ゲーエムベーハー シリカガラス粒子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532310A (ja) * 2007-07-06 2010-10-07 エボニック デグサ ゲーエムベーハー シリカガラス粒子

Also Published As

Publication number Publication date
JP3191325B2 (ja) 2001-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5514349A (en) A system for making nonstructured materials
US4778515A (en) Process for producing iron group based and chromium based fine spherical particles
US4944797A (en) Low oxygen content fine spherical copper particles and process for producing same by fluid energy milling and high temperature processing
JP5198121B2 (ja) 炭化タングステン粉末、炭化タングステン粉末の製造方法
Costa et al. Effect of heating conditions during combustion synthesis on the characteristics of Ni 0.5 Zn 0.5 Fe 2 O 4 nanopowders
CN108500281A (zh) 球形钽、铌及钽铌合金粉末、及其制备方法及其在3d打印及医疗器械中的用途
CN101138793A (zh) 纳米铁粉的制取工艺
JPH01263204A (ja) 低酸素含有量の微細球状粒子並びでに流体エネルギーミリング及び高温処理によりそれを製造する方法
TWI778112B (zh) 鐵基合金、結晶鐵基合金粉化粉末及磁芯
CN111968821A (zh) 一种软磁合金粉末及其制备方法、磁环电感及其制备方法
JPH03208811A (ja) 超微粒wc粉,及びその製造方法
JP2004091843A (ja) 高純度高融点金属粉末の製造方法
RU2638487C2 (ru) Способ изготовления агломератов и восстановленного железа
JPH04371224A (ja) シリカ粉体の粒度制御方法
RU2707455C1 (ru) Сферический порошок псевдосплава на основе вольфрама и способ его получения
US5352268A (en) Fe-Ni alloy fine powder of flat shape
US5185030A (en) Method for producing extrafine pure metal powder
JP4087029B2 (ja) 低級酸化ケイ素粉末及びその製造方法
NZ507418A (en) Heat treated Fischer-Tropsch catalyst particles
JPH04370117A (ja) ナイロン粉体の粒度制御方法
US2721135A (en) Method of producing metallic powders
EP3747574A1 (de) Verfahren und vorrichtung zur herstellung von materialpulver
Boskovic et al. A novel approach for complex oxide nanoparticle production: A glowing multi-wire generator synthesis
Kalpanadevi et al. Synthesis and Structural Characterization of CdFe2O4 Nanostructures
JPH10195504A (ja) 水素化チタン粉末およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees