JPH04370774A - ガス絶縁電気機器の異常検出装置 - Google Patents

ガス絶縁電気機器の異常検出装置

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JPH04370774A
JPH04370774A JP3177097A JP17709791A JPH04370774A JP H04370774 A JPH04370774 A JP H04370774A JP 3177097 A JP3177097 A JP 3177097A JP 17709791 A JP17709791 A JP 17709791A JP H04370774 A JPH04370774 A JP H04370774A
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JP
Japan
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gas
light
light receiving
decomposed
detection element
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Application number
JP3177097A
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English (en)
Inventor
Toshiro Kamiya
神谷 俊郎
Junichi Yano
純一 矢野
Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
Yoshitaka Kondo
近藤 芳孝
Shogo Kajita
梶田 省吾
Sumio Nochida
後田 澄夫
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁変圧器等絶縁
及び冷却のために電気機器本体を絶縁ガスとともにタン
ク内に収容して構成したガス絶縁電気機器において、前
記電気機器本体等の部分放電や局部過熱等により絶縁ガ
スが分解して生ずる分解ガスを的確に検出し、ガス絶縁
電気機器の異常状態に起因する事故を未然に阻止するよ
うにしたガス絶縁電気機器の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、変圧器のような電気
機器においては、機器本体を収容したタンク内に絶縁及
び冷却性能に優れた絶縁油を封入した油入変圧器が主流
をなしているが、この油入変圧器は、異常過熱による故
障が発生すると、絶縁油が引火・爆発したりして周囲建
造物に火災等の2次的災害を発生させるおそれがある。 特に、近年電力需要の増大に伴い、電気機器はその設置
場所確保の難点から、市街地周辺のビルの地下等に設置
することが多く、この結果、変圧器には設置環境の変化
により、火災発生及び環境破壊のおそれのない安全性に
優れたものが社会的に要求されている。
【0003】然るに、近年前記油入変圧器に代わって火
災発生等のおそれがなく、しかも、油入冷却方式に比べ
て小形、軽量化した防災及び信頼性に優れたガス絶縁変
圧器が採用されるようになってきた。このガス絶縁変圧
器は機器本体を収容したタンク内に、前記絶縁油に代わ
る冷却媒体としてSF6 ガス(六弗化硫黄ガス)等の
絶縁ガスを封入し、機器本体の絶縁及び冷却に供せられ
ている。そして、故障等によりタンク内が異常高温とな
っても、火災発生のおそれがほとんどなく、かつ、周囲
環境にも悪影響を与えることが少ないため、市街地やビ
ルの地下等の設置に最適である。
【0004】一方、変圧器等の電気機器は電力の安定供
給の面から考えて事故による運転停止は避けなければな
らない。しかし、変圧器等の場合、例えば、洩れ磁束に
よりタンクや機器本体を構成する構造部材に渦電流が流
れて局部的に異常過熱が発生したり、導体接続部の不完
全接触による発熱、更には、部分放電により生ずる絶縁
劣化や絶縁物の経年劣化による発熱等多くの異常発生要
因があり、これらの異常が拡大進展すると、大事故につ
ながり、電力の供給停止をもたらす大きな原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、電気機
器の内部異常を早期に発見したり検出することは、電気
機器の大事故を未然に防ぐ上から非常に大事なことであ
る。例えば、前記機器本体に内部異常が発生すると、前
記異常により過熱した巻線導体(CU等)とSF6 ガ
ス等の絶縁ガスが直接反応してSF4 ガス等の分解ガ
スが生成されるため、これらの分解ガスの有無を調べる
ことによって、機器本体が異常をきたしているか、否か
を容易に知ることが可能となる。従って、SF6 ガス
等の絶縁ガスを用いたガス絶縁電気機器においても同様
であり、機器本体に異常が生じたか、否かを判断するた
めに絶縁ガスを常時、又は、定期的に検出し分析する必
要がある。然るに、従来、前記分解ガスの検出に際して
は、例えば、変圧器のタンク内からガスを採取し、これ
をガスクロマトグラフや質量分析器等を用いて、前記採
取したガス中に分解ガスが含まれているか、含まれてい
るならどの程度かを分析することにより、機器本体の異
常検出を行っていたが、次のような問題があった。
【0006】(1)  機器本体の異常の有無を確認す
るに際しては、タンク内のガスを一旦ボンベに採り、こ
れをガスクロマトグラフ等の分析器がある場所まで運ん
で分解ガス有無の検出作業を行っていたので、検出に手
間と時間がかかるとともに、この間にも機器本体の異常
が進行していると、機器の大事故を未然に予測・保全す
ることができなくなる問題があった。 (2)  又、前記のガス採取作業は、変圧器の活線状
態下で行わなければならないので、非常に危険であると
ともに、採取量はタンク内のガスを多量に採取すると、
タンク内のガス圧が低下してしまうため、おのずと限度
があり、この結果、異常の規模が小さい場合とか、異常
発生の初期段階では、分析器による検出感度以下になる
ことが多く、異常を早期に検出できないという問題もあ
った。
【0007】本発明は、前記のような問題点に鑑み、過
熱及び部分放電等によって分解生成される分解ガスを必
要時連続的にモニターすることにより、ガス絶縁電気機
器の異常発生の初期段階等軽微な時点で迅速・確実に検
出し、電気機器の異常状態を早期に予測・保全できるよ
うにしたガス絶縁電気機器の異常検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス絶縁電気
機器の機器本体を収容したタンクと、SF6 ガス等の
絶縁ガスを冷却する冷却装置とを接続するガス流通管の
配管途中に、ガス検出装置を設置し、このガス検出装置
は、前記ガス流通管内に交換可能に配置した分解ガスと
比較的反応しやすい材料からなる分解ガス検出素子と、
前記ガス検出素子と直交させてレーザ光を該検出素子に
照射させる照射部材及び前記分解ガス検出素子から反射
するレーザ光の入射範囲を設定する受光孔を備えた遮蔽
筒並びにこの遮蔽筒を先端に具備してレーザー光の反射
光を受光孔を介して受光する受光部材を一体的に備えて
前記ガス流通管に着脱自在に取付けた分解ガスの光学的
検出部材と、更に、前記受光部材に受光された反射光の
信号出力を演算増幅する演算増幅回路と、あらかじめ任
意に設定された基準値に相当する信号を出力する基準信
号発生回路と、前記演算増幅回路からの出力と基準信号
発生回路の出力とを比較して演算増幅回路からの出力が
差異を生じた場合、出力信号を出力する比較回路と、比
較回路からの出力を例えば、デジタル化してデータ処理
を行う信号処理回路と、前記処理された信号の入力によ
ってガス絶縁電気機器の異常を表示(警報)する装置と
を備えて構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、ガス流通管内に配置した分解
ガス検出素子として、ガラス基板にSF6 ガス等の絶
縁ガスを充満させたガス絶縁電気機器内で発生する異常
状態、例えば、過熱及び部分放電等によって生成される
SO2 やSF4 等の分解ガスと極めて反応し易い材
料、例えば、銅(Cu),アルミニウム(Al)、クロ
ム(Cr)等の金属材料をレーザ光が反射可能であるよ
うに蒸着させて金属蒸着膜を形成し、前記分解ガス検出
素子が分解ガスと接触した際に生ずる金属蒸着膜の化学
変化による侵食等により、前記分解ガス検出素子自体の
表面が変化する度合に応じて該検出素子からのレーザ光
の反射光が、減衰し受光部材に受光される。即ち、金属
蒸着膜の表面変化により、レーザ光の照射角度に対する
反射光の反射角度が変化して、受光部材に受光される受
光量の減衰度合を利用し、前記反射光の減衰率の変化を
検出することにより、SF6 ガス等絶縁ガス中で加熱
及び部分放電等の異常発生を迅速・確実に検出し、これ
により、この種の電気機器の異常状態を早期に予測・保
全できるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例をガス絶縁変圧器に実
施した例について図1ないし図4を参照して説明する。 図2において、1はガス絶縁変圧器のタンクで、内部に
は鉄心2及びこの鉄心2に巻装した巻線3並びに前記鉄
心2の上,下部を締付ける締付クランプ4,5等を備え
て構成した変圧器本体6が収容設置されている。又、こ
のタンク1内には変圧器本体6とともに、絶縁及び冷却
のためのSF6 ガス等の不活性、不燃性に優れた絶縁
ガスが所定の圧力で封入されている。7はタンク1内と
連通させてタンク1側壁の上,下に取付けたガス流通管
8,9の間に介挿して設置した絶縁ガスの冷却装置で、
タンク1内で加熱された絶縁ガスをガス送風機10にて
タンク1内の上部から上部ガス流通管8を経て冷却装置
7に導き、ここで冷却した後、下部ガス流通管9を通っ
てタンク1内に循環させることにより、変圧器本体6の
冷却を行っている。11,12はタンク1の上面に取付
けられて、巻線3からのリード線を外部に引き出すため
のブッシングである。
【0011】13は下部ガス流通管9の配管途中、例え
ば、タンク1とガス送風機10との間にバルブXを介し
て挿設したガス異常検出装置で、図1によりその概要を
説明する。14は分解ガス検出素子で、この検出素子1
4は、ガラス基板14aの表面にSF6 ガス等絶縁ガ
スが分解したときに生ずる分解ガスと比較的反応しやす
い銅(Cu),アルミニウム(Al)、クロム(Cr)
等からなる金属材料を所要の厚さ(レーザ光が反射可能
な厚さ)で蒸着した金属蒸着膜14bとによって形成さ
れている。そして、前記分解ガス検出素子14は、例え
ば、、図1,図3で示すように、下部ガス流通管9の径
太部9a中心に、絶縁ガスの流通方向(図1の矢印方向
)と平行に、かつ、金属蒸着膜14bを下向きにした状
態で、下部ガス流通管9外へ取り出し自在に取付けられ
る。前記取り出し構造は、図3のように、分解ガス検出
素子14の下部ガス流通管9内周面の軸方向と平行する
一方の端部を保持板15にボルト等の固定手段を用いて
嵌着し、この保持板15を下部ガス流通管9の外側にお
いて固定板16に支着し、一方、下部ガス流通管9側に
は、前記保持板15が挿通する透孔17を穿孔した支持
板18をガス流通管9の嵌合孔19に嵌合させて溶接等
により固着するとともに、この支持板18と対応するガ
ス流通管9の内周面には、前記分解ガス検出素子14の
他方の端部が係合する係合溝20を横設した係止板21
が固着されており、分解ガス検出素子14の取付けに際
しては、該検出素子14を支持板18の透孔17から下
部流通管9内に挿入して係止板21の係合溝20に係合
させるとともに、保持板15を前記支持板18の透孔1
7に係載し、この状態で、固定板16を支持板18にO
リング等のシール部材を介してボルト締めすることによ
り、分解ガス検出素子14は下部ガス流通管9内の径太
部9a中心に取外し自在に横架して取付けることができ
る。
【0012】次に、図1に示す22は光を分解ガス検出
素子14の金属蒸着膜14bに照射させる発光部材を示
し、又、23は前記検出素子14に照射された光の反射
光を受光する受光部材を示し、これら発光及び受光の各
部材22,23は図1,図4のように、下部ガス流通管
9の径太部9a下側面に開口した取付孔24に、取付板
25を介して互いに照射孔26及び入射孔27を相対す
る方向に近接させた状態で取付けられている。そして、
前記発光部材22は図4で示すように、発光部材22の
取付角度を設定するために、あらかじめ取付板25に前
記取付角度と同様の角度で、筒状に傾斜膨出させて形成
した傾斜保持筒28に、Oリング等のシール部材29を
介在させて気密に挿着し、この発光部材22の先端の照
射孔26を分解ガス検出素子14の金属蒸着膜14bと
対向させて取付孔24から径太部9a内の所定位置に臨
ませた状態で、反対側の他端よりキャップ30を挿通し
て傾斜保持筒28に螺着し、更に、前記発光部材22の
他端(図4の下側方向)外周に刻設したねじ部31に締
付ナット32を締着することによって、発光部材22を
取付板25の傾斜保持筒28に取付ける。
【0013】又、受光部材23は図1で示すように、発
光部材22から分解ガス検出素子14に向けて照射され
た光の反射光の延長線上の位置、即ち、前記反射する光
を入射する位置において、受孔部材23の取付角度を設
定するために、取付板25に前記発光部材22と相対向
させ筒状に傾斜膨出させて形成した傾斜保持筒28aに
シール部材29を介して気密に挿着されている。そして
前記受光部材23の取付けに当っては、図4で示すよう
に、発光部材22の取付けと同様に、入射孔27を分解
ガス検出素子14と対向させて径太部9aの所定位置に
臨ませた状態で、反対側の他端にキャップ30を挿通し
て傾斜保持筒28aに螺合するとともに、前記受光部材
23の他端に刻設したねじ部31に締付ナット32を締
着して、受光部材23を取付板25の他方に設けた傾斜
保持筒28aに取付ける。前記のように、取付板25の
傾斜保持筒28,28aに発光部材22及び受光部材2
3を取付けることによって光学的検出部材38を構成す
る。
【0014】なお、図4において、33は受光部材23
の先端に被着した有底筒状の遮蔽筒で、底部中心には入
射孔27と同一光軸上の位置において、分解ガス検出素
子14から反射した光の受光範囲を設定する受光孔34
が穿孔されている。35は遮蔽筒33の受光部材23へ
の取付位置を規制するためのストッパーである。そして
、前記遮蔽筒33は分解ガスの発生度合及び蒸着する金
属材料に応じて、受光孔34の大きさ,形状等を種々異
にしたものを用いて受光部材23に取付けるようにして
もよい。更に、図4中、36,37は受光部材22及び
受光部材23にそれぞれ取付けた光学的検出のための光
を案内する光ファイバーである。
【0015】そして、前記発光及び受光部材22,23
を所定角度に傾斜させて具備させた取付板25は、下部
ガス流通管9の径太部材9a下側の取付孔24に、取付
ボルト等を用いて着脱自在に取付ける。つづいて、図1
に示す41は一条のレーザ光を射出するレーザ光発生装
置で、光ファイバー36を介して発光部材22と接続さ
れており、常時又は必要時にレーザ光を発光部材22に
射出して分解ガス検出素子14に照射する。42は光フ
ァイバー37を介在させて受光部材23と接続した、例
えば、フォトトランジスタ等からなる受光素子で、前記
検出素子14に照射したレーザ光の反射光を受光部材2
3から光ファイバー37を通して受光する。43は受光
素子42により受光した検出信号を電気的に演算増幅す
るための演算増幅回路である。44は一定のパルスで分
解ガスの発生基準値を設定するための基準信号を出力す
る基準信号発生回路で、出力される基準信号(基準値)
の設定値は、使用する分解ガス検出素子14に応じて任
意に可変できるように構成されている。45は比較回路
で、演算増幅回路43からの出力と、基準信号発生回路
44からの出力とを比較し、演算増幅回路43からの出
力が基準信号発生回路44の出力と差異を生じたとき(
分解ガスの発生時)、出力信号を出力するように構成さ
れている。46は前記比較回路45から出力された信号
を例えば、デジタル化してデータ処理を行うための信号
処理回路を示し、47は前記信号処理回路46からの出
力によって作動する表示(警報)装置である。48は下
部ガス流通管9の径太部9aに装着したSF6 ガス等
の絶縁ガスの補充パイプを示し、絶縁ガスを補充する場
合は、バルブ49を操作して真空封入を行う。
【0016】次に、ガス異常検出装置13の動作につい
て説明する。ガス絶縁変圧器の運転に伴い、例えば、鉄
心を構成するけい素鋼帯の絶縁被膜が、輸送時の振動に
より損傷して鉄心2に局部的な異常過熱が生じたり、部
分放電によって生ずる絶縁劣化等タンク1内及び変圧器
本体6から生ずる局部的な異常過熱等の温度が、SF6
 ガス等絶縁ガスの熱分解する温度に達した場合、或い
は、部分放電等によって生ずる火花とSF6 ガス等の
絶縁ガスとが直接反応した場合に、SO2,SF4 等
の分解ガスが生成される。前記分解ガスは図2で示すよ
うに、タンク1内から上部ガス流通管8→冷却装置7→
下部ガス流通管9→タンク1内の順序で循環し、この循
環途中、即ち、下部ガス流通管9内を流通する際、分解
ガスは図1のように、分解ガス検出素子14と触れるこ
ととなる。この結果、前記検出素子14の表面(金属蒸
着膜14b部分)は、分解ガスとの接触による化学反応
によって徐々に侵食される。即ち、分解ガス検出素子1
4の表面形状が、分解ガスに曝露される前に比べ変化す
ることになる。これは、ガラス基板に蒸着した金属蒸着
膜14b自体を分解ガスと反応しやすい材料を用いてい
ることによる。従って、レーザ発生装置41から射出さ
れる一条のレーザ光aが、光ファイバー36に案内され
て発光部材22内に進入し、その射出孔26から分解ガ
ス検出素子14の金属蒸着膜14bに向けて照射される
と、該金属蒸着膜14bによって反射される前記レーザ
光aの反射角度θは、レーザ光aの直進性により、分解
ガスの発生前に比べて変化することとなる。このように
、前記レーザ光aの反射角度θの変化を利用することに
より、タンク1内での部分放電や局部的な異常過熱等の
異常発生を検出することが可能となる。
【0017】つづいて、前記分解ガスが発生した場合に
おいて、分解ガス検出素子14にレーザ光aを照射した
とき、その反射角度θの変化を検出する場合について説
明する。図1において、分解ガスが発生していないとき
、発光部材22から分解ガス検出素子14に向けて照射
されるレーザ光aはその直進性を利用して、前記検出素
子14により照射角度と同一角度(迎角)で反射され、
反射光bとなって遮蔽筒33の受光孔34を通過して受
光素子42に受光される。この受光信号(検出信号)は
演算増幅回路43にて演算増幅されて比較回路45に出
力される。この際、基準信号発生回路44から出力され
る基準信号(基準値)を、前記演算増幅回路43から比
較回路45に出力される演算増幅信号(演算増幅値)と
一致させておくことにより、比較回路45には、演算増
幅回路43からの出力信号と基準信号発生回路44から
の出力信号とが同一の値で入力されることとなるため、
前記比較回路45からは信号が出力されることはない。 この状態、即ち、比較回路45に入力される二つの信号
の値がある裕度内で一致している限り、タンク1内には
分解ガスが発生していないことを示し、ガス絶縁変圧器
は正常運転が行われているものと判断できる。従って、
基準信号発生回路44から出力される基準信号、即ち、
基準値は前記分解ガスが発生していないときに測定して
おいた反射光bの反射角度θに相当する基準信号が出力
できるように設定すれば良い。
【0018】前記の状態(分解ガスが発生していないと
き)で、部分放電等によってタンク1内のSF6 ガス
等の絶縁ガスが分解して分解ガスが生成されると、分解
ガス検出素子14の金属蒸着膜14bは、前記分解ガス
に曝露されることになる。このとき、分解ガス検出素子
14に照射したレーザ光aの反射角度θは分解ガスによ
る侵食の度合により変化し、その反射光bは図1,図4
に一点及び二点鎖線で示すように、遮蔽筒33の受光孔
34からはずれた位置に反射したり、あるいは、受光孔
34の1部を掠めて受光部材23の入射孔27に減衰し
た状態で入射されることとなる。この結果、受光素子4
2には前記反射光bが全く受光されなかったり、又は減
衰された状態で受光されるので、受光素子42から演算
増幅回路43に入力される検出信号はその割合に応じて
減退し、43で演算増幅されて比較回路45に出力され
る。一方、基準信号発生回路44からは、常時基準値に
相当する基準信号が比較回路45に入力されており、比
較回路45は前記両入力信号を比較し、演算増幅回路4
3からの入力が基準信号に対して差異が生じた場合、比
較回路45から信号処理回路46を経て表示装置47に
より、分解ガスが基準値を超えていることを表示する。 これは、分解ガスの存在により、分解ガス検出素子14
の金属蒸着膜14bの表面が、侵食等されてその表面状
態が変化したことに起因している。
【0019】従って、タンク1内に分解ガスが発生した
とき、これを表示装置47により表示したり、警報を発
するようにすることによって、タンク1内における部分
放電等の異常状態を的確に検出することができる。又、
基準信号発生回路44から出力される基準値の設定範囲
を任意に変更することによって、比較的軽微な故障前兆
段階における微少な分解ガスを検出することが可能であ
るため、これによって、SF6 ガス等の絶縁ガスを封
入した電気機器の異常状態を定常的に把握することがで
きるとともに、その予測・保全を容易に、しかも、常時
確実に行うことができる。又、遮蔽筒33の受光孔34
を必要に応じてその大きさを異にしたものを使用したり
、遮蔽筒33の底面中央を所定のメッシュで網目状に形
成することによりレーザ光aの反射光bが、受光部材2
3に受光される範囲を可変させることが可能であり、前
記受光孔34の形状変化によって分解ガスの検出時点を
任意に変更できるようにしても、本発明は成立するもの
である。次に、分解ガスに侵食されて検出素子14が、
その機能を果たせなくなったときは、最初に冷却装置7
を停止し、つづいて、図1のバルブXを閉じたあと、図
3において、固定板16と支持板18との固定を解き、
透孔17から固定板16とともに、使用済みの分解ガス
検出素子14を取外し、新しい検出素子14を備えた固
定板16(又は分解ガス検出素子14のみを交換しても
よい。)を支持板18に止着することにより、活線状態
下での分解ガス検出素子14の交換を行うことができる
。 又、発光部材22や受光部材23の交換に際しては、取
付板25を下部ガス流通管9の径太部9aから取付ボル
トを外して取付板25毎交換するか、あるいは、締付ナ
ット32及びキャップ30の螺合を解いて発光あるいは
受光部材22,23を個々に交換するようにしてもよい
。この場合も、バルブXを閉めてから行うことは云うま
でもない。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように、分解ガス検出素
子が、ガス絶縁電気機器の過熱及び部分放電等によって
生ずるSF6 ガス等絶縁ガスの分解ガスと比較的反応
しやすい材料を用いて形成されているので、ガス絶縁電
気機器内で異常が発生したとき、前記分解ガス検出素子
は分解ガスと反応してその表面が比較的早期に変化する
ため、この分解ガス検出素子にレーザ光を照射し、前記
照射されたレーザ光の反射角度が分解ガスの発生前に比
べ、レーザ光の直進性により鋭敏に変化することとなる
ので、このレーザ光の特長を活かした反射角度の変化を
入射光によって常時モニターすることで、SF6 ガス
等絶縁ガス中に生成される分解ガスを、その発生時点か
ら比較的短い時間内で迅速・確実に検出することが可能
となり、これによってガス絶縁電気機器の異常を軽微の
うちに予測・保全することができる。又、本発明は、レ
ーザ光の直進性を有効的に活用して、一条のレーザ光を
分解ガス検出素子に照射し、該検出素子から反射する反
射光を受光する際は、その反射角度を事前に設定してお
いた範囲で受光することができるように、レーザ光の発
光部材と受光部材とを一枚の取付板に取付けた簡易な構
造で光学的検出部材が構成されているので、分解ガスの
発生度合によって分解ガス検出素子の表面状態の変化を
的確に把握することができることはもとより、分解ガス
の検出手段を簡易な構造で経済的に製作することができ
る。その上、前記光学的検出部材は発光及び受光の各部
材が取付板に一体的に取付けて構成してあるので、ガス
流通管への取付け、交換等の作業において、レーザ光の
照射や受光範囲にずれ等を生じさせることなく、迅速・
容易に行うことができる。更に、レーザ光の受光部材に
は、分解ガス検出素子から反射する反射光の入射範囲を
設定する受光孔を備えた遮蔽筒が取付けられているので
、前記受光孔の大、小及び形状を変えることにより、前
記反射光の入射範囲を任意に設定することができ、これ
により、分解ガスの検出時点の変更が、前記遮蔽筒を交
換するだけでよいので至便であり、かつ、ガス異常検出
装置を経済的に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス異常検出装置の概略構成図である
【図2】本発明のガス異常検出装置を備えたガス封入電
気機器の要部を縦断して示す縦断面である。
【図3】分解ガス検出素子の取付状態の要部を示す断面
図である。
【図4】レーザ光の発光部材及び受光部材の取付状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1  タンク 6  変圧器本体 9  下部ガス流通管 13  ガス異常検出装置 14  分解ガス検出素子 15  保持板 16  固定板 18  支持板 20  係合溝 21  係止板 22  発光部材 23  受光部材 25  取付板 33  遮蔽筒 34  受光孔 38  光学的検出部材 41  レーザ光発生装置 42  受光素子 43  演算増幅回路 44  基準信号発生回路 45  比較回路 46  信号処理回路 47  表示装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  分解ガスと反応しやすい金属蒸着膜を
    備えてガス流通管内の中空部に交換可能に横架・支着し
    た分解ガス検出素子と、前記分解ガス検出素子にレーザ
    光を照射する発光部材と照射されたレーザ光の反射光を
    受光する受光部材とを備えて前記ガス流通管に着脱自在
    に取付けた光学的検出部材と、前記発光部材に光ファイ
    バーを介してレーザ光を射出するレーザ発生装置と、受
    光部材にて受光したレーザ光の反射光を受光素子により
    検出し、かつ、前記検出信号を演算増幅する増幅手段と
    、この増幅手段からの出力と事前に設定した基準値とを
    比較する比較手段と、更に、前記比較手段からの出力に
    対応してこれを表示する表示手段とを備えたことを特長
    とするガス絶縁電気機器の異常検出装置。
  2. 【請求項2】  前記光学的検出部材において、レーザ
    光の反射光を受光する受光部材には、前記反射光の受光
    範囲を設定する受光孔を備えた遮蔽筒を具備させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のガス絶縁電気機
    器の異常検出装置。
JP3177097A 1991-06-20 1991-06-20 ガス絶縁電気機器の異常検出装置 Pending JPH04370774A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7736051B2 (en) 2004-03-30 2010-06-15 Yamatake Corporation Thermoelectric device and mirror surface state detection device
CN104166075A (zh) * 2014-07-21 2014-11-26 华北电力大学(保定) 一种基于激光二极管的局部放电光电检测系统及方法

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US7736051B2 (en) 2004-03-30 2010-06-15 Yamatake Corporation Thermoelectric device and mirror surface state detection device
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