JPH04366399A - 延時レーザー起爆雷管 - Google Patents

延時レーザー起爆雷管

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JPH04366399A
JPH04366399A JP16625691A JP16625691A JPH04366399A JP H04366399 A JPH04366399 A JP H04366399A JP 16625691 A JP16625691 A JP 16625691A JP 16625691 A JP16625691 A JP 16625691A JP H04366399 A JPH04366399 A JP H04366399A
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tubular container
laser
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Masashi Nakano
雅司 中野
Takashi Ikegami
孝 池上
Yasuharu Ebiya
蛯谷 康晴
Mikio Takano
鷹野 幹雄
Toshikazu Miyajima
宮嶋 俊和
Toshibumi Sato
俊文 佐藤
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NOF Corp
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Kajima Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーを介して
伝送されたレーザー光により起爆させる延時レーザー起
爆雷管、特に低エネルギーでも確実に起爆することがで
きる延時レーザー起爆雷管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から導火線を使用する工業雷管と電
流で起爆させる電気雷管とが、雷管として既知であった
が、近年光ファイバーを使用するレーザー起爆雷管が開
発されている。例えば、レーザー光により起爆する雷管
としてはYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネ
ット)レーザー発振装置で起爆する雷管が特開昭第63
−273800号に開示されている。上記特許文献に開
示されているレーザー起爆雷管は、図3に示すように、
光ファイバー2と接触する上部に装填された爆薬3を黒
色のレーザー光吸収物質を含む第2種クラスの高性能爆
薬とし、かつ下部に装填させた爆薬4の装填比重を前記
上部に装填させた爆薬3よりも高くし、拘束用壁5によ
って上部に装填された爆薬3の側面のみを囲む構成にな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のレーザー
起爆雷管は、次の2点の問題点を有している。その1は
、起爆するために 2.5J程度の高いエネルギーを必
要とするため、レーザー起爆雷管を使用する発破現場で
実際的に取り扱えることのできる大きさのレーザー発振
装置では、そのレーザー光出力から見て、レーザー光で
同時に起爆させることのできるレーザー起爆雷管の斉発
本数は制限されることである。その2は、瞬発雷管とし
ての機能のみを有するため、使用範囲が限定されている
ことである。上記従来技術の問題点に対応して、本発明
は、低エネルギーのレーザー光により起爆し、かつ起爆
の延時機構を有する延時レーザー起爆雷管を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、研究の末
、爆薬の上部に酸化剤と還元剤を主とする混合物である
伝火薬を配することにより低エネルギーのレーザー光で
着火させ得ること、及び拘束用壁の上端面を外向き上方
に傾斜させることにより伝火薬及び延時薬から熱を伝播
させて拘束用壁内の爆薬を確実にかつ延時的に爆燃から
爆轟へ移行させ得ることを見出した。
【0005】この知見に基づいて、本発明に係る次の特
徴を有する構成により、上記目的は達成された。即ち、
その特徴とは、上部開口が塞栓により閉塞された管状容
器と、レーザー光を伝送するために、塞栓を貫通して管
状容器に導入された光ファイバーと、管状容器内で光フ
ァイバーの端面より下に配置された、管状の長手方向壁
からなる拘束用壁を有する内管とを備え、拘束用壁の上
部端面は、上方に向かって開口面積が拡大するじょうご
状の環状面を形成して管状容器の内側壁面まで延在し、
管状容器内には光ファイバーの端面側から管状容器の底
部に向かって順次、伝火薬層、延時薬層、上部爆薬層、
及び下部爆薬層が装填されており、伝火薬層には、酸化
剤と還元剤とを主成分とし、その配合比率が5:5から
9:1の範囲の黒色、灰色、又は褐色を呈している混合
物からなる伝火薬が装填されており、光ファイバーの端
面は伝火薬層の上表面に対向しており、延時薬層には延
時薬が装填されており、その下層に位置する上部爆薬層
との境界面は管状容器の内側壁面と接する拘束用壁の上
部端面の上部周縁より下に位置し、上部爆薬層は内管内
に拘束用壁のほぼ下部端部まで装填された第2種クラス
の高性能爆薬からなり、下部爆薬層はその装填比重が上
部爆薬層の装填比重より大きくなるように装填された第
2種クラスの高性能爆薬からなる、ことである。
【0006】以下に、本発明の構成を添付図面を参照し
てより詳細に説明する。図1は、本発明に係るレーザー
起爆雷管10の模式的断面図である。レーザー起爆雷管
10は、爆薬等を収容する容器として管状容器12を備
えている。管状容器12は上部に開口14を有し底部が
閉塞された細長い管状の容器で、その断面形状は一般的
には円筒形であるが、特に制約はなく用途に応じ楕円形
、四角形等自由に設定できる。本発明で用いる管状容器
12の材質は、銅、鉄、アルミニウム、強化プラスチッ
ク等から選定され、長さ、径、肉厚は、用途、爆薬量等
に応じて任意に設定できる。管状容器12の上部開口1
4は、塞栓16により緊密に閉塞されている。外部のレ
ーザー光発振装置からレーザー光を管状容器12内に導
入するために、レーザー光発振装置に接続された光ファ
イバー18が、塞栓16のほぼ中心部に設けられた貫通
孔を貫通してほぼ管状容器12の中心線に沿って管状容
器の上部空間に導入されている。塞栓16が光ファイバ
ー18を管状容器12に固定して保持できるものである
限り、その材質及び寸法は任意である。
【0007】管状容器12内には、管状の長手方向壁か
らなる拘束用壁20を有する内管22が、光ファイバー
18の端面26より下方に配置されている。拘束用壁2
0の上部端面24は、上方に向かって開口面積が拡大す
るじょうご状の環状面を形成して前記管状容器の内側壁
面25まで延在している。上部端面24の環状面の母線
の傾斜角は、水平面から上方に30〜70°の角度が好
ましく、最適には55〜65°である。内管22を管状
容器12とは別個の別体として形成し、それを管状容器
12内に装着してもよく、又は管状容器12と一体的に
形成してもよい。内管22の材質は、鉄、ステンレス、
銅、アルミニウム、強化プラスチック等から選定し、拘
束用壁20の肉厚及び長さは、薬室の内径、容積及び使
用する材質によって決定される。内径 4.5mmの鉄
製の拘束用壁の場合は、肉厚が0.5mm 以上、長さ
が30mm以上であれば良い。本発明で用いる光ファイ
バー18については、特に限定が無く、石英、樹脂等の
材質の市販の光ファイバーが使用でき、コア径及びレー
ザー光発振装置から管状容器12までの長さは任意であ
る。
【0008】本発明に係るレーザー起爆雷管10は、次
に詳しく説明するように、上述の管状容器12内に、光
ファイバー18の端面26側から管状容器12の底部に
向かって順次、伝火薬層30、延時薬層32、上部爆薬
層34及び下部爆薬層36を有する。伝火薬層30には
伝火薬が装填されており、その上表面は光ファイバー1
8の端面26に対向して接触しているか、又は僅かな間
隙を有して離隔している。光ファイバー18の端面26
と伝火薬層30の上表面との間隙は、レーザー光の強さ
、光ファイバーのコア径に応じて任意に設定できるが、
好ましくは0〜10mm、最適には4〜8mmである。 最適の範囲の間隙では、より低いエネルギーのレーザー
光で着火することができる。伝火薬層30の下には、延
時薬層32が装填されており、伝火薬層30と延時薬層
32との境界面は、拘束用壁20の上部端面24の上部
周縁28より上に位置している。延時薬層32とその下
層の上部爆薬層34との境界面は、拘束用壁20の上部
端面24の上部周縁28より下に位置する。尚、延時薬
層32と上部爆薬層34との境界面が、上部周縁28よ
り上に位置すると、延時薬層32からスムーズに上部爆
薬層34へ着火しないおそれがある。
【0009】伝火薬層30に装填する伝火薬は、酸化剤
と還元剤を主とし、酸化剤と還元剤の配合比率は、5:
5から9:1の範囲の黒色、灰色、又は褐色を呈してい
る混合物である。伝火薬が黒色、灰色、又は褐色を呈し
ていることにより、伝火薬は光ファイバー18を介して
伝送されたレーザー光を殆ど反射せずにほぼ吸収し、そ
の吸収したエネルギーにより容易に着火する。黒色、灰
色、又は褐色を呈する伝火薬を調製するためには、酸化
剤としては金属の酸化物、例えば鉛丹、酸化第2銅、酸
化第2鉄、過酸化バリウム、クロム酸鉛等を使用し、還
元剤としては金属または合金の粉末、例えばケイ素鉄、
ケイ素、ホウフッ化カリウム、アルミニウム、3硫化ア
ンチモン等を使用する。酸化剤と還元剤の組合せの例と
して、例えば、 鉛丹−ケイ素鉄−3硫化アンチモン 鉛丹−ケイ素鉄−酸化第2鉄 鉛丹−ケイ素 鉛丹−ケイ素−ホウフッ化カリウム 酸化第2銅−アルミニウム 酸化第2鉄−ケイ素 過酸化バリウム−マグネシウム 等を挙げることができる。 延時薬層32に装填する延時薬には、延時電気雷管又は
延時工業雷管に使用する既知の延時薬を使用する。この
種の延時薬は、伝火薬と同じく酸化剤と還元剤を主とす
る混合物からなり、その燃焼時間により遅発時間を維持
する。これに対し、伝火薬は、延時秒時が短く、着火性
が高い。伝火薬同様、延時薬に使用する酸化剤としては
、金属の酸化物、例えば過酸化バリウム、鉛丹、クロム
酸鉛等を使用し、還元剤としては金属または合金の粉末
等、例えばケイ素鉄、3硫化アンチモン等を使用するが
、その酸化剤と還元剤の混合比率は、伝火薬に比べて還
元剤を多く配合し、好適には1:9〜9:1である。
【0010】延時薬層32の下層には、第2種クラスの
高性能爆薬が、上部爆薬層34として内管22内に拘束
用壁20の下部端部29付近まで装填されている。第2
種クラスの高性能爆薬とは、Anon. Ordn. 
Tech. Term (1962), 267−L 
 で定義されている爆薬で、例えばPETN(ペンタエ
リスリトールテトラナイトレート)、テトリル(トリニ
トロフェニルメチルニトロアミン)、RDX(トリメチ
レントリニトロアミン)、HMX(シクロテトラメチレ
ンテトラニトラミン)、TNT(トリニトロトルエン)
、ペントライト(PETNとTNTとの混合物)等から
選択して使用する。第2種クラスの高性能爆薬と限定し
たのは、DDNP等の保安上危険な爆薬を除外するため
である。上部爆薬層の装填比重は 0.8〜1.4 の
範囲内に選定し、好ましくは 1.0〜1.3 の範囲
内にする。図2の如く拘束用壁内の上部爆薬層34を多
層にし、下層に行くに従って順次装填比重が高くなるよ
うにすると起爆性能が一層向上する。上部爆薬層34の
下層には、下部爆薬層36が、その装填比重が上部爆薬
層34の装填比重より大きくなるようにして装填されて
いる。下部爆薬層36の装填比重が上部爆薬層34の装
填比重より小さい場合には、爆轟が中断する可能性があ
り、下部爆薬層36の装填比重を上部爆薬層34のそれ
より大きくすることによりスムーズに下部爆薬層36に
爆轟が転移する。下部爆薬層36に使用する第2種クラ
スの高性能爆薬は、上部爆薬層34と同様に、例えばP
ETN、テトリル、RDX、HMX、TNT、ペントラ
イト等から選択して使用する。その装填比重は、上部爆
薬層34の装填比重より高くなるように1.0 〜1.
7 の範囲内に設定し、好ましくは1.2 〜1.7 
の範囲内とする。
【0011】
【作用】本発明の上述の構成により、光ファイバーを通
してレーザー光発振装置からレーザー光が照射されると
、上部に装填された伝火薬が加熱、発火し、引き続き次
層の延時薬が発火する。伝火薬、延時薬の発火にり拘束
用壁内の上部爆薬層の爆薬が着火し、爆燃から爆轟に転
移する。上部爆薬層の爆薬の爆轟により最下部の爆薬も
爆轟に至り、これによりダイナマイト、含水爆薬などを
起爆するための十分な威力に達する。更に説明すれば、
上部に装填された伝火薬は低いエネルギーのレーザー光
により容易に着火して下層の爆薬層を順次起爆させ、一
方伝火薬層、延時薬層、上部爆薬層及び下部爆薬層の構
成により起爆作用の延時機構が形成される。更に、拘束
用壁の上部端面を外向き上方に傾斜させることにより、
伝火薬及び延時薬から拘束用壁内の爆薬への着火をスム
ーズにしている。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づきより具体的
にに説明する。 実施例1 以下に説明するようにして図1に示す本発明に係る延時
レーザー起爆雷管を作製した。管状容器12として、外
径6.5mm 、厚さ0.3mm 、長さ65mmの銅
管を使用し、その管状容器12の底部に下部爆薬層36
として、PETN(150 メッシュパス)200mg
 を装填比重 1.40 で装填した。次に、外径5.
9m、厚さ1mm、長さ35mmの拘束用壁20を有す
る内管22を管状容器12の中に挿入し、内管22の下
部端部を下部爆薬層36の上表面に当接して設置した。 尚、内管22の上部端面24は、上方に開口面積が拡大
するじょうご状の環状面に形成されて管状容器12の内
側壁面25まで延在し、その面の母線は水平面に対して
外向き上方に45°の傾斜をなしている。次いで、上部
爆薬層34として、内管22の中にPETN(150 
メッシュパス) 600mg を装填比重 1.20 
で装填した。上部爆薬層の上表面34は、拘束用壁20
の上部端面のほぼ下部周縁に位置していた。次に、延時
薬層32として、鉛丹、ケイ素鉄及び3硫化アンチモン
をそれぞれ重量比で62.00 %、6.00%及び3
2.00 %の混合物からなる延時薬を 300mg圧
搾して、装填した。
【0013】更に、伝火薬層30として、鉛丹、ケイ素
鉄及び3硫化アンチモンをそれそれ71.43%、2.
30%及び26.19 %の混合物からなる伝火薬を 
250mg圧搾して、装填した。次にコア径0.4 m
m、長さ30mの石英光ファイバー18の一端をゴム塞
栓14の貫通孔を介して管内に導入し、その端面26が
伝火薬層30の上表面に接するように固定して、本発明
に係る延時レーザー起爆雷管の実施例1を作製した。こ
のようにして得た実施例1の延時レーザー起爆雷管にY
AGレーザー装置から30mの長さの石英光ファイバー
18を介してレーザー光を照射し、JISK4806−
1978に規定されている鉛板試験により起爆性能を確
認した。 0.20 Jと0.15 Jとの照射エネル
ギーでそれぞれ5回ずつ試験を実施した結果、0.20
Jでは全て完爆、0.15Jでは1回のみが完爆であっ
た。 更に0.20Jで同JISに規定されている鈍性爆薬試
験を行なった結果、6号工業雷管と同程度の爆痕を得る
ことができた。
【0014】実施例2 石英光ファイバー18の端面26が伝火薬層30の上表
面から6mm離れる位置に石英光ファイバー18をゴム
塞栓16で固定したことを除いて、実施例1と同様にし
て本発明に係る延時レーザー起爆雷管の実施例2を作製
した。このようにして得た実施例2の延時レーザー起爆
雷管について実施例1と同様にして起爆性能を確認した
。  0.15 Jの照射エネルギーで5回実験を行なった
結果、5回とも完爆であった。同JISに規定されてい
る鈍性爆薬試験を0.15Jの照射エネルギーで行なっ
た結果、6号工業雷管と同程度の爆痕を得ることができ
た。
【0015】実施例3 拘束用壁20内の上部爆薬層を4回に分けて圧搾して多
層に装填し、下層から順番に装填比重が 1.20 、
1.15、1.05、1.00になるように充填したこ
と以外は、実施例1と同様にして本発明に係る延時レー
ザー起爆雷管の実施例3を作製した。このようにして得
た実施例3の延時レーザー起爆雷管について実施例1と
同様にして起爆性能を確認した。 0.15 Jの照射
エネルギーで5回実験を行なった結果、5回とも完爆で
あった。同JISに規定されている鈍性爆薬試験を0.
15Jの照射エネルギーで行なった結果、6号工業雷管
以上の爆痕を得ることができた。
【0016】比較例1 以下の方法により図3に示す従来型のレーザー起爆雷管
を作成した。外径7.6mm 、厚さ0.3mm 、長
さ50mmの銅管体1に、下部の爆薬層4としてPET
N(150 メッシュパス) 200mg を装填比重
1.40で圧搾して装填した。次に厚さ1mm、長さ3
0mmの鉄製拘束用壁5を挿入し、上部の爆薬層3とし
て拘束用壁5の内側にレーザー光吸収物質であるカーボ
ンブラックを1重量%添加したPETN(150 メッ
シュパス) 600mg を装填比重1.15で装填し
た。次にコア径0.4mm の30mの石英光ファイバ
ー2の一端をその端面が爆薬面に接触するようにゴム塞
栓6で固定して、比較例1のレーザー起爆雷管を作製し
た。このようにして得た比較例1のレーザー起爆雷管に
ついて実施例1と同様にして起爆性能を確認した。0.
20Jの照射エネルギーで5回実験を行なった結果、5
回とも不爆であった。5回とも完爆させるには、2.5
Jの照射エネルギーのレーザー光が必要であった。
【0017】比較例2 上部端面24が傾斜していない、即ち平坦な上部端面2
4を有する拘束用壁20を用いたこと以外は、実施例1
と同様の構成で比較例2のレーザー起爆雷管を作製した
。このようにして得た比較例2について実施例1と同様
にして起爆性能を確認した。0.20Jの照射エネルギ
ーで5回の実験を行なった結果、2回のみ完爆であった
【0018】実施例と比較例との対比から、比較例1、
即ち従来のレーザー起爆雷管は、起爆するために 2.
5Jのレーザー照射エネルギーを必要とするのに対して
、実施例の延時レーザー起爆雷管は 0.2Jのレーザ
ー照射エネルギーで起爆できた。実施例1と比較例2と
の対比から、拘束用壁の上部端面を上方に向かって開口
面積が拡大するじょうご状の環状面にすることにより、
伝火薬及び延時薬から拘束用壁内の爆薬への着火をスム
ーズにできることが確認された。光ファイバーの端面と
伝火薬層の上表面との間に6mmの間隙が存在する実施
例2のレーザー起爆雷管は、光ファイバーの端面と伝火
薬層の上表面とが接触している実施例1のレーザー起爆
雷管より更にエネルギーの低い0.15Jの照射エネル
ギーでも起爆できる。鈍性爆薬試験の結果から、拘束用
壁内の上部爆薬層が多層でその装填比重が下層に行くに
従って順次高くなる装填構造の実施例3は、実施例1及
び実施例2のレーザー起爆雷管に比べて、上部爆薬層が
スムーズに爆燃から爆轟に移行し、より高い起爆性能を
有していることが確認された。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る延時レーザー起爆雷管は、
特定の構造の雷管容器に伝火薬層、延時薬層及び爆薬層
を多層に装填する構成により、従来のレーザー起爆雷管
に比べて格別に低いエネルギーのレーザー光で起爆し、
かつ起爆作用に対する確実な延時機能と高い起爆性能と
を有する。因って、本発明は、発破現場でのレーザー起
爆雷管の斉発本数を大幅に増加させて発破作業の効率化
に寄与し、高い起爆性能により起爆雷管の所要本数を減
少させることができ、かつ延時機構により発破作業の安
全性を高める効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る延時レーザー起爆雷管の
一例を示す模式的断面図である。
【図2】図2は、拘束用壁内の爆薬の装填構造を多層に
して、起爆性能を向上させた延時レーザー起爆雷管の一
例を示す模式的断面図である。
【図3】図3は、従来のレーザー起爆雷管の断面図であ
る。
【符号の説明】
1  管体 2  光ファイバー 3  吸収物質を含む爆薬 4  爆薬 5  拘束用壁 6  塞栓 10  延時レーザー起爆雷管 12  管状容器 14  上部開口 16  塞栓 18  光ファイバー 20  拘束用壁 22  内管 24  拘束用壁の上部端面 25  管状容器の内側壁面 26  光ファイバーの端面 28  拘束用壁の上部端面の上部周縁29  拘束用
壁の下部端部 30  伝火薬層 32  延時薬層 34  上部爆薬層 36  下部爆薬層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  上部開口が塞栓により閉塞された管状
    容器と、レーザー光を伝送するために、前記塞栓を貫通
    して前記管状容器に導入された光ファイバーと、前記管
    状容器内で前記光ファイバーの端面より下に配置された
    、管状の長手方向壁からなる拘束用壁を有する内管とを
    備え、前記拘束用壁の上部端面は、上方に向かって開口
    面積が拡大するじょうご状の環状面を形成して前記管状
    容器の内側壁面まで延在し、前記管状容器内には前記光
    ファイバーの端面側から前記管状容器の底部に向かって
    順次、伝火薬層、延時薬層、上部爆薬層、及び下部爆薬
    層が装填されており、前記伝火薬層には、酸化剤と還元
    剤とを主成分とし、その配合比率が5:5から9:1の
    範囲の黒色、灰色、又は褐色を呈している混合物からな
    る伝火薬が装填されており、前記光ファイバーの前記端
    面は前記伝火薬層の上表面に対向しており、前記延時薬
    層には延時薬が装填されており、その下層に位置する上
    部爆薬層との境界面は前記拘束用壁の上部端面の上部周
    縁より下に位置し、前記上部爆薬層は前記内管内に前記
    拘束用壁のほぼ下部端部まで装填された第2種クラスの
    高性能爆薬からなり、前記下部爆薬層はその装填比重が
    前記上部爆薬層の装填比重より大きくなるように装填さ
    れた第2種クラスの高性能爆薬からなる、ことを特徴と
    する延時レーザー起爆雷管。
  2. 【請求項2】  前記光ファイバーの端面とこの端面と
    対向する伝火薬層の上表面の距離が4〜8mmであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の延時レーザー起爆雷管
  3. 【請求項3】  前記上部爆薬層が、下層に行くに従っ
    て順次装填比重を高くした多層の爆薬層からなることを
    特徴とする請求項1に記載の延時レーザー起爆雷管。
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