JPH04365431A - 耐害虫性灌水チューブ - Google Patents

耐害虫性灌水チューブ

Info

Publication number
JPH04365431A
JPH04365431A JP3024063A JP2406391A JPH04365431A JP H04365431 A JPH04365431 A JP H04365431A JP 3024063 A JP3024063 A JP 3024063A JP 2406391 A JP2406391 A JP 2406391A JP H04365431 A JPH04365431 A JP H04365431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
repellent
synthetic resin
irrigation
pest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3024063A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Tanaka
治 田中
Kazuhiko Hosokawa
和彦 細川
Tatsuo Shimada
島田 辰雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
Priority to JP3024063A priority Critical patent/JPH04365431A/ja
Publication of JPH04365431A publication Critical patent/JPH04365431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂からなる灌水
チュ−ブに関し、更に詳しくはコオロギ等の害虫による
被害を受けにくい農業用または園芸用の耐害虫性灌水チ
ュ−ブに関する。
【002】
【従来の技術】近年、野菜、果樹等のハウス栽培におい
ては、作業の省力化と能率アツプを図るため、灌水およ
び施肥の方式をシステム化しようとする試みが盛んに行
われている。灌水の方式としては、うね間法、散水法お
よび点滴灌水法などがあり、これらをシステム化するた
め、灌水チュ−ブ、灌水パイプなどの灌水装置が多用さ
れている。かかる灌水装置の中で、長手方向に一定間隔
で多数の細孔が穿設された合成樹脂製の灌水チュ−ブは
、軽量でフレキシブル性を有し、運搬、施工時の取扱い
が容易であるため、一般農家の間でも広く採用されてい
る。
【003】しかしながら、上記の如き農園芸用施設にお
いては、様々な害虫が飛来したり移動したりして住みつ
いて、農作物はもちろん農園芸用資材に対しても、種々
の被害を及ぼすという問題が発生している。まず、作物
に害を及ぼすアブラムシ類、アザミウマ類、ハダニ類な
どの害虫は、通常行われている農薬散布によつて駆除で
きるので、農園芸用資材への害は少ない。これに対して
、7月上旬から成虫になり、11月中旬までに生息する
エンマコオロギをはじめとするコオロギ類は、昼間、枯
れ草とか、土の中あるいは作物屑、シキワラなどの下に
隠れて夜間、それらの場所から出てきて活動する夜行性
の害虫であり、通常行われている農作物への農薬散布で
は駆除することがむつかしかつた。
【004】しかも、かかるコオロギ類等の害虫は、合成
樹脂からなる灌水チュ−ブを喰い破つて孔をあけて、灌
水機能を著しく低下させるという問題を起こしていたの
である。この灌水チュ−ブの喰害に関しては、灌水孔の
目詰まりの防止を目的として出願された特開昭57−7
9823号、同99132号、同99133号において
も、柔軟性を有するビニ−ルチュ−ブが虫で喰われる等
の欠点を有するということが示されている。特に、マル
チ施設においては、防虫剤添加マルチフイルムを使用し
て害虫を忌避する方法もあるが、この場合アブラムシ類
などの害虫は忌避できても、コオロギ類の忌避は困難で
あつた。むしろ黒色マルチフイルム下で使用する灌水チ
ュ−ブにおいては、遮光状態でしかも灌水チュ−ブの両
サイドにできる隙間がコオロギ類が活動しやすい場所と
なり、夜行性のコオロギ類にとつては格好の住処となつ
ているのである。
【005】こうした問題を解決するために、通常の害虫
駆除のための農作物への農薬散布とは別に、ハウス、ト
ンネルなどの農園芸用施設内のマルチ下など、および、
その周辺にいるコオロギ類等の害虫防除を行わなければ
ならなかつた。このようなコオロギ類等の害虫防除方法
としては、堀らが最新病害虫防除辞典(博友社出版)に
記載している如く、(1)圃場に枯れ草や作物の屑を堆
積して、そこにコオロギを誘い出して焼き殺す方法、(
2)カボチヤ/猫いらず/糠などの複合成分からなる毒
ダンゴをまいて、これを喰べさせて毒殺する方法、さら
に(3)殺虫剤を散布する方法などがあつた。しかしな
がら、これらの方法では忌避効果が不十分な上、長期間
の持続性に乏しかつた。また、人手による作業が必要で
多大な労力を要するほか、作物にも悪影響を及ぼしかね
ないという問題があつた。
【006】したがつて、ハウス、トンネル等の農園芸用
施設で使用する灌水チュ−ブを簡単に、しかも長期にわ
たつてコオロギ類等の喰害から保護するため、コオロギ
類などの害虫を防除する方法が、要求されていたのであ
る。
【007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは灌
水チュ−ブを喰い破り、灌水機能を著しく低下させると
いう害虫による被害を受けにくくして、耐久性に富み、
作業の省力化等にも多大な経済効果を生み出すことがで
きる農園芸用の灌水チュ−ブを提供する点にある。
【008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、合成樹脂よりなる
チュ−ブに忌避剤の薬剤成分を特定量含有させれば、優
れた忌避効果が長期にわたつて持続され、チュ−ブの耐
久性と作業の省力化に極めて有効に作用し、また、合成
樹脂よりなる多層チュ−ブの少なくとも最外層に忌避剤
の薬剤成分を特定量含有させて、各層の合成樹脂を適宜
選択すれば、優れた害虫忌避効果に加えて高強度、柔軟
性等の特性が相まつた多機能性を有し、さらに、忌避剤
がピレスロイド系薬剤である場合は、害虫に対して優れ
た忌避効果を長期にわたつて持続でき、しかも人畜に対
する毒性が極めて低い耐害虫性灌水チュ−ブが得られる
ことを知見し、本発明に想到したものである。
【009】即ち、本発明は、(1)合成樹脂よりなる灌
水チュ−ブにおいて、該チュ−ブに忌避剤が、薬剤成分
で10mg/m2 〜1g/m2 含有されていること
を特徴とする耐害虫性灌水チュ−ブ。(2)合成樹脂よ
りなる多層灌水チュ−ブにおいて、該チュ−ブを構成す
る各層の少なくとも最外層に忌避剤が、薬剤成分で10
mg/m2 〜1g/m2 含有されていることを特徴
とする耐害虫性灌水チュ−ブ。(3)忌避剤がピレスロ
イド系忌避剤である前記(1)または(2)の耐害虫性
灌水チュ−ブである。以下、本発明の耐害虫性灌水チュ
−ブについて図示の実施例に基づき詳しく説明する。図
1は、本発明の耐害虫性灌水チュ−ブの一例を示す縦横
断面図であり、合成樹脂層3に忌避剤4が添加されたチ
ュ−ブ1に、更に細孔5を穿設した状態を示すものであ
る。図1に示す如く忌避剤が、チュ−ブ内に均一に添加
されているために、コオロギ類等の害虫がチュ−ブに触
れて喰い破るなどの被害を効率良く防止できるのである
【010】また、図2は本発明の耐害虫性灌水チュ−ブ
の他の一例を示す縦横断面図であり、内外層を構成する
合成樹脂層2、3のうち外層3にのみ忌避剤4が添加さ
れたチュ−ブ1に細孔5を穿設したものである。ここで
、本発明において耐害虫性灌水チュ−ブを構成する合成
樹脂層2、3とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹
脂をはじめ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ア
クリル樹脂、ポリアミド系樹脂等の少なくとも一種以上
からなるものであるが、これら合成樹脂の中では、特に
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を単独または
他の樹脂とブレンドしたものが、バランスの良い、強度
、作業性、耐久性等を有するので好ましい。
【011】また、耐害虫性灌水チュ−ブが前記図2の如
く2層構造をとる場合は、内外層を同種または異種の合
成樹脂で構成することができ、例えば内層をエチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂で、外層を直鎖状低密度ポリエ
チレンで構成した多層チュ−ブは、両者の特性が相乗さ
れて、強度、柔軟性、耐久性等に優れた灌水チュ−ブが
得られるものである。
【012】一方、忌避剤4としては、有機リン系、カ−
バメ−ト系、ピレスロイド系などの薬剤が例示されるが
、これらの中では特に分子量300〜400のフェノト
リン、ペルメトリン等の如きピレスロイド系薬剤が、合
成樹脂中において表面移行性を有し、害虫に対して優れ
た忌避効果をはじめ速効性と残効性に優れ、かつ人畜に
対する毒性も極めて低いという特徴を有する点で好まし
い。かかる忌避剤の添加量は、薬剤成分で10mg/m
2 〜1g/m2 、好ましくは50〜700mg/m
2 である。忌避剤の添加量が10mg/m2 未満で
は害虫忌避効果が十分に発揮されず、一方、忌避剤の添
加量が1g/m2 を越えるとチュ−ブにベトツキが生
じて作業性が著しく悪化するばかりか、チュ−ブが極め
て高価になるという問題が生じる。
【013】尚、本発明の灌水チュ−ブには上記忌避剤の
他に適宜の耐候剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安
定剤、アンチブロッキング剤、着色剤、滑剤等を必要に
応じて添加してもさしつかえない。本発明の耐害虫性灌
水チュ−ブは、上記の如き忌避剤を特定量含有する合成
樹脂を単層または多層押出機を用いてチュ−ブ状に加工
した後、更に長手方向に適当な間隔で多数の細孔を穿設
して得られるものである。その際、チュ−ブの厚さは0
.5mm以下のものが好ましく、中でも取扱い性および
機械的強度などからみて0.05〜0.3mmのものが
より一層好ましい。
【014】また、チュ−ブに穿設される細孔は、直径0
.5〜3mm程度のものが好ましく、長手方向に沿つて
適当な間隔で多数穿設されるものである。
【015】
【発明の効果】本発明の耐害虫性灌水チュ−ブは、上述
の如く合成樹脂に特定量の忌避剤を含有せしめたもので
あるため、灌水チュ−ブに害を及ぼす害虫を防除する薬
剤散布等の煩わしい作業を必要とすることなく、害虫に
対して優れた忌避効果が長期にわたつて持続され、害虫
による被害を受けにくいほか、該チュ−ブを多層構造と
した場合は各層の合成樹脂を適宜選択することにより、
優れた害虫忌避効果に高強度、柔軟性等の特性が相まつ
た多機能な灌水チュ−ブが得られるものである。また、
本発明の耐害虫性灌水チュ−ブは、チュ−ブ自体の耐久
性が大幅に向上するばかりか、作物の収量増にも多大な
効果を発揮するなど優れた経済効果をも生み出すもので
ある。図面の簡単な説明
【図1】本発明の単層構成の耐害虫性灌水チュ−ブを示
す縦横断面図である。
【図2】本発明の2層構成からなる耐害虫性灌水チュ−
ブを示す縦横断面図である。
【符号の説明】
1  チュ−ブ 2  合成樹脂層 3  合成樹脂層 4  忌避剤 5  細孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  合成樹脂よりなる灌水チュ−ブにおい
    て、該チュ−ブに忌避剤が、薬剤成分で10mg/m2
     〜1g/m2 含有されていることを特徴とする耐害
    虫性灌水チュ−ブ。
  2. 【請求項2】  合成樹脂よりなる多層灌水チュ−ブに
    おいて、該チュ−ブを構成する各層の少なくとも最外層
    に忌避剤が、薬剤成分で10mg/m2 〜1g/m2
     含有されていることを特徴とする耐害虫性灌水チュ−
    ブ。
  3. 【請求項3】  忌避剤がピレスロイド系忌避剤である
    請求項第1項または第2項記載の耐害虫性灌水チュ−ブ
JP3024063A 1991-01-23 1991-01-23 耐害虫性灌水チューブ Pending JPH04365431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3024063A JPH04365431A (ja) 1991-01-23 1991-01-23 耐害虫性灌水チューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3024063A JPH04365431A (ja) 1991-01-23 1991-01-23 耐害虫性灌水チューブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04365431A true JPH04365431A (ja) 1992-12-17

Family

ID=12127990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3024063A Pending JPH04365431A (ja) 1991-01-23 1991-01-23 耐害虫性灌水チューブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04365431A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047384A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Yuukou Yakuhin Kogyo Kk 環状シート型害虫駆除剤
KR100502227B1 (ko) * 1996-02-29 2005-10-21 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 방충재 및 이를 사용하는 방충방법
JP2010022294A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Kami Plus Kk 灌水用チューブ
JP2016107493A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 積水化学工業株式会社 成形体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100502227B1 (ko) * 1996-02-29 2005-10-21 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 방충재 및 이를 사용하는 방충방법
JP2003047384A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Yuukou Yakuhin Kogyo Kk 環状シート型害虫駆除剤
JP2010022294A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Kami Plus Kk 灌水用チューブ
JP2016107493A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 積水化学工業株式会社 成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU739672B2 (en) Improved agricultural mulch films and methods for their use
RODENHOUSE EFFECTS OF AGRICULTURAL PRACTICES AND FARMLAND STRUCTURES NICHOLAS L. RODENHOUSE, LOUIS B. BEST, RAYMOND J. O'CONNOR, AND ERIC K. BOLLINGER
Yardim et al. The influence of chemical management of pests, diseases and weeds on pest and predatory arthropods associated with tomatoes
TW201400014A (zh) 可於限定時間內釋出活性成分之多層薄膜
US6230435B1 (en) Tree trunk barrier for pest control
AU2018330804B2 (en) Pest repelling drip irrigation pipe
Witmer et al. What’s up with house mice? A review
JPH04365431A (ja) 耐害虫性灌水チューブ
Zalom et al. Managing resistance is critical to future use of pyrethroids and neonicotinoids
Bozdogan et al. Relationship between environmental risk and pesticide application in cereal farming
US5337513A (en) Snail and slug deterrent barrier
JP2911249B2 (ja) 害虫捕獲器
Wyenandt 2016 Mid-Atlantic Commercial Vegetable Production Recommendations
JP2001320985A (ja) 農業用マルチとその製造方法並びに農業用マルチの使用方法
JPH08298915A (ja) 柄眼目類害虫の防除資材
CN211861292U (zh) 地膜结构
Costa et al. Response of Argentine ants and red imported fire ants to permethrin-impregnated plastic strips: foraging rates, colonization of potted soil, and differential mortality
Comis Corn Belt growers give areawide IPM a try
Freedman et al. Pesticides in the environment
Freedman Pesticides (optional)
Melrose et al. The Prairie Gardener’s Go-To for Pests and Diseases
Quarles Neonic seeds are not needed
Nicholas et al. Toxicity of chemicals commonly used in Australian apple orchards to the European earwig'Forficula auricularia'L.(Dermaptera: Forficulidae)
Porter et al. Distribution, abundance and control of the rook (Corvus frugilegus L.) in Hawke's Bay, New Zealand, 1969–2006
TIWARI et al. Pesticidal effects on Environment: An overview