JPH04363334A - 繊維補強ゴム製品 - Google Patents
繊維補強ゴム製品Info
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- JPH04363334A JPH04363334A JP3172424A JP17242491A JPH04363334A JP H04363334 A JPH04363334 A JP H04363334A JP 3172424 A JP3172424 A JP 3172424A JP 17242491 A JP17242491 A JP 17242491A JP H04363334 A JPH04363334 A JP H04363334A
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Landscapes
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維補強ゴム製品に係
り、特に製品本体に埋設された補強体の改良に関する。
り、特に製品本体に埋設された補強体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばベルト、タイヤおよび
ホース等のゴム製品には、高強力、高弾性率、高寸法安
定性および高接着性等の特性が要求されることから、こ
れらの特性を満たすべくゴム製の製品本体に繊維からな
る補強用コードおよび布状物等の補強体が埋設されてい
る。この補強体としては、一般的には、複数本の糸条を
撚ってなる撚り糸が用いられ、その種類は、撚り方によ
って諸撚り糸、片撚り糸およびラング撚り糸等に分ける
ことができる。そして、上記ゴム製品の補強体には、上
記撚り糸のうち諸撚り糸が最も多く用いられているのが
現状である。
ホース等のゴム製品には、高強力、高弾性率、高寸法安
定性および高接着性等の特性が要求されることから、こ
れらの特性を満たすべくゴム製の製品本体に繊維からな
る補強用コードおよび布状物等の補強体が埋設されてい
る。この補強体としては、一般的には、複数本の糸条を
撚ってなる撚り糸が用いられ、その種類は、撚り方によ
って諸撚り糸、片撚り糸およびラング撚り糸等に分ける
ことができる。そして、上記ゴム製品の補強体には、上
記撚り糸のうち諸撚り糸が最も多く用いられているのが
現状である。
【0003】ところが、この諸撚り糸で補強体を構成し
たゴム製品では、諸撚り糸内部でモノフィラメント同士
が深い角度をもって強く接触する部分が発生することか
ら、この強接触部分から早期に摩耗、破断もしくは強力
低下を起こし、耐屈曲疲労性が悪くなるという問題があ
った。
たゴム製品では、諸撚り糸内部でモノフィラメント同士
が深い角度をもって強く接触する部分が発生することか
ら、この強接触部分から早期に摩耗、破断もしくは強力
低下を起こし、耐屈曲疲労性が悪くなるという問題があ
った。
【0004】そこで、上述の如き問題点(耐屈曲疲労性
)を改善した繊維補強ゴム製品として、片撚り糸やラン
グ撚り糸で補強体を構成したものが提案されている(特
開昭59―19744号公報参照)。
)を改善した繊維補強ゴム製品として、片撚り糸やラン
グ撚り糸で補強体を構成したものが提案されている(特
開昭59―19744号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如く片
撚り糸やラング撚り糸で補強体を構成したゴム製品では
、その構造上、諸撚り糸で補強体を構成したものに比べ
て延伸、ディップ処理後の引張り弾性率が小さくなり易
く、寸法安定性が低下し易くなる。
撚り糸やラング撚り糸で補強体を構成したゴム製品では
、その構造上、諸撚り糸で補強体を構成したものに比べ
て延伸、ディップ処理後の引張り弾性率が小さくなり易
く、寸法安定性が低下し易くなる。
【0006】また、上記片撚り糸やラング撚り糸は、一
方向にしか撚られていないことから、撚り戻しが起こり
易くかつ端部にほつれが生じ易くなって加工し難く、さ
らには、加工時、カット面にフレイが生じ易くなるとい
う問題もある。
方向にしか撚られていないことから、撚り戻しが起こり
易くかつ端部にほつれが生じ易くなって加工し難く、さ
らには、加工時、カット面にフレイが生じ易くなるとい
う問題もある。
【0007】さらには、片撚り糸やラング撚り糸を工業
用ベルトの補強体として用いた場合には、上述の如く片
撚り糸等に撚りの方向性があることから、ベルトが走行
中に一方向に片寄って片側が偏摩耗し易くなるという問
題もある。一方、例えば特開昭56―103008号公
報に開示されているように、補強体としてS撚りおよび
Z撚りの片撚り糸を交互に配列したものを用いることに
より、偏摩耗を解消するようにしたコンベアベルトが提
案されている。しかし、この場合には、ベルト内に2本
のコード(片撚り糸)を並列にかつスパイラルに並べる
ため、左右のベルト端面に合計4箇所のコードカット面
が生じてベルト強力維持率が下がることとなり、採用し
難い。
用ベルトの補強体として用いた場合には、上述の如く片
撚り糸等に撚りの方向性があることから、ベルトが走行
中に一方向に片寄って片側が偏摩耗し易くなるという問
題もある。一方、例えば特開昭56―103008号公
報に開示されているように、補強体としてS撚りおよび
Z撚りの片撚り糸を交互に配列したものを用いることに
より、偏摩耗を解消するようにしたコンベアベルトが提
案されている。しかし、この場合には、ベルト内に2本
のコード(片撚り糸)を並列にかつスパイラルに並べる
ため、左右のベルト端面に合計4箇所のコードカット面
が生じてベルト強力維持率が下がることとなり、採用し
難い。
【0008】ところで、古来から組紐なるものが用いら
れている。この組紐のうち丸打ち組紐は、その構造特性
より耐屈曲疲労性が特に優れているという性質を有して
おり、しかも寸法安定性の面においても撚り糸に比べて
良いことから、これをゴム製品の補強体として用いれば
耐屈曲疲労性および寸法安定性の両物性を改質できて好
ましい。さらには、片撚り糸やラング撚り糸における撚
り戻しに起因する端部のほつれがなくなって加工性が良
くなり、しかも加工時におけるカット面へのフレイが生
じ難くなる。また、片撚り糸等の如き撚りの方向性がな
く、工業用ベルトを安定して走行させて走行中における
片寄りがなくなり、偏摩耗を防止することができるとい
う利点もある。
れている。この組紐のうち丸打ち組紐は、その構造特性
より耐屈曲疲労性が特に優れているという性質を有して
おり、しかも寸法安定性の面においても撚り糸に比べて
良いことから、これをゴム製品の補強体として用いれば
耐屈曲疲労性および寸法安定性の両物性を改質できて好
ましい。さらには、片撚り糸やラング撚り糸における撚
り戻しに起因する端部のほつれがなくなって加工性が良
くなり、しかも加工時におけるカット面へのフレイが生
じ難くなる。また、片撚り糸等の如き撚りの方向性がな
く、工業用ベルトを安定して走行させて走行中における
片寄りがなくなり、偏摩耗を防止することができるとい
う利点もある。
【0009】ところが、上述の如き多くの利点を有する
丸打ち組紐でも、補強体として用いられるゴム製品の用
途および目的等によっては、今まで以上に優れた耐屈曲
疲労性や寸法安定性等が要求される場合があり、改良の
余地がある。
丸打ち組紐でも、補強体として用いられるゴム製品の用
途および目的等によっては、今まで以上に優れた耐屈曲
疲労性や寸法安定性等が要求される場合があり、改良の
余地がある。
【0010】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、撚り糸の替わりに古
来からある丸打ち組紐でもって補強体を構成し、かつ打
込み糸条の組み角度を特定することにより、十分なる耐
屈曲疲労性や寸法安定性等を備えた寿命の長いゴム製品
を提供せんとすることにある。
であり、その目的とするところは、撚り糸の替わりに古
来からある丸打ち組紐でもって補強体を構成し、かつ打
込み糸条の組み角度を特定することにより、十分なる耐
屈曲疲労性や寸法安定性等を備えた寿命の長いゴム製品
を提供せんとすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の解決手段は、ゴム製の製品
本体に繊維からなる補強体が埋設されたゴム製品におい
て、上記補強体を組み角度が10°以上35°以下にな
るように3本以上の糸条にて組まれた丸打ち組紐にて構
成したことである。
め、請求項1に係る本発明の解決手段は、ゴム製の製品
本体に繊維からなる補強体が埋設されたゴム製品におい
て、上記補強体を組み角度が10°以上35°以下にな
るように3本以上の糸条にて組まれた丸打ち組紐にて構
成したことである。
【0012】請求項2に係る本発明の解決手段は、上記
の場合において、丸打ち組紐を組み角度が10°以上3
5°以下になるように4本以上の偶数本数の糸条を組ん
で構成したことである。
の場合において、丸打ち組紐を組み角度が10°以上3
5°以下になるように4本以上の偶数本数の糸条を組ん
で構成したことである。
【0013】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る本発明では
、ゴム製の製品本体に埋設された繊維からなる補強体は
、組み角度が10°以上35°以下になるように3本以
上の糸条にて組まれた丸打ち組紐にて構成されているこ
とから、上記3本以上の糸条がゴム製品の伸度および強
力面において一段と効力を発揮し、該ゴム製品の耐屈曲
疲労性および寸法安定性が大幅に向上せしめられて、ゴ
ム製品のより一層の延命化が図られる。
、ゴム製の製品本体に埋設された繊維からなる補強体は
、組み角度が10°以上35°以下になるように3本以
上の糸条にて組まれた丸打ち組紐にて構成されているこ
とから、上記3本以上の糸条がゴム製品の伸度および強
力面において一段と効力を発揮し、該ゴム製品の耐屈曲
疲労性および寸法安定性が大幅に向上せしめられて、ゴ
ム製品のより一層の延命化が図られる。
【0014】請求項2に係る本発明では、丸打ち組紐が
組み角度が10°以上35°以下になるように4本以上
の偶数本数の糸条にて組まれて構成されていることから
、丸打ち組紐の内部にシンメトリックな円筒状の中空部
が形成され、上記耐屈曲疲労性および寸法安定性のさら
なる向上が図られてゴム製品の寿命がさらに延びる。
組み角度が10°以上35°以下になるように4本以上
の偶数本数の糸条にて組まれて構成されていることから
、丸打ち組紐の内部にシンメトリックな円筒状の中空部
が形成され、上記耐屈曲疲労性および寸法安定性のさら
なる向上が図られてゴム製品の寿命がさらに延びる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】第3図は本発明の実施例に係る繊維補強ゴ
ム製品としての歯付ベルトAを示す。該歯付ベルトAは
、背ゴム層1と、該背ゴム層1に埋設された繊維からな
る補強体2と、上記背ゴム層1の片側(第3図下側)に
背ゴム層1と同一材質のゴムにて一体形成された複数(
第3図では2つのみ表われる)の歯部ゴム層3,3,…
とからなる製品本体としてのベルト本体4を備えてなり
、該ベルト本体4の歯部3ゴム層表面側には、歯布5が
一体的に被着せしめられている。
ム製品としての歯付ベルトAを示す。該歯付ベルトAは
、背ゴム層1と、該背ゴム層1に埋設された繊維からな
る補強体2と、上記背ゴム層1の片側(第3図下側)に
背ゴム層1と同一材質のゴムにて一体形成された複数(
第3図では2つのみ表われる)の歯部ゴム層3,3,…
とからなる製品本体としてのベルト本体4を備えてなり
、該ベルト本体4の歯部3ゴム層表面側には、歯布5が
一体的に被着せしめられている。
【0017】そして、本発明の特徴として、上記補強体
2は、第1図および第2図に拡大詳示するように、組み
角度(α)が10°以上35°以下になるように3本以
上(本実施例では4本)の糸条6,6,…にて円筒状に
組まれた複数本の丸打ち組紐7,7,…でもって構成さ
れている。
2は、第1図および第2図に拡大詳示するように、組み
角度(α)が10°以上35°以下になるように3本以
上(本実施例では4本)の糸条6,6,…にて円筒状に
組まれた複数本の丸打ち組紐7,7,…でもって構成さ
れている。
【0018】上記糸条6の種類としては、無機繊維、有
機繊維および金属繊維等が用いられ、さらには、長繊維
および短繊維からなる紡績糸あるいはこれらの混合糸等
何れであってもよく、要は歯付ベルトAの要求性能に応
じて適宜選定すればよい。
機繊維および金属繊維等が用いられ、さらには、長繊維
および短繊維からなる紡績糸あるいはこれらの混合糸等
何れであってもよく、要は歯付ベルトAの要求性能に応
じて適宜選定すればよい。
【0019】また、丸打ち組紐7を構成する糸条6の打
込み本数としては、3本以上であればその本数は問わな
いが、4本以上の偶数本数が好ましい。このように、打
込み本数を3本以上とするのは組紐を円筒状にするため
であり、特に4本以上の偶数本数が好ましいのはシンメ
トリックな中空部が形成されるからである。さらに、糸
条6のトータルデニール数およびモノフィラメントデニ
ール数等も歯付ベルトAの要求性能に応じて適宜選定す
ればよい。
込み本数としては、3本以上であればその本数は問わな
いが、4本以上の偶数本数が好ましい。このように、打
込み本数を3本以上とするのは組紐を円筒状にするため
であり、特に4本以上の偶数本数が好ましいのはシンメ
トリックな中空部が形成されるからである。さらに、糸
条6のトータルデニール数およびモノフィラメントデニ
ール数等も歯付ベルトAの要求性能に応じて適宜選定す
ればよい。
【0020】さらに、上述の如くして組まれた丸打ち組
紐7は、伸長部ゴム層1に埋設される前段階で、例えば
エポキシ樹脂、イソシアネート化合物、エチレン尿素化
合物およびレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RF
L)等からなる接着剤の組合わせによる接着剤処理や延
伸処理が施される。なお、接着剤処理方法としては、接
着剤を補強体2を構成する丸打ち組紐7の表面から内部
に亘って均一に含浸させる必要上、浸漬法が望ましい。
紐7は、伸長部ゴム層1に埋設される前段階で、例えば
エポキシ樹脂、イソシアネート化合物、エチレン尿素化
合物およびレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RF
L)等からなる接着剤の組合わせによる接着剤処理や延
伸処理が施される。なお、接着剤処理方法としては、接
着剤を補強体2を構成する丸打ち組紐7の表面から内部
に亘って均一に含浸させる必要上、浸漬法が望ましい。
【0021】次に、上述の如く構成された本実施例に係
る歯付ベルトAの屈曲疲労テストを下記の条件および要
領にて行い、その結果をベルト伸度とともに第5図に示
す。なお、この第5図中、○印を付したものはベルト強
力維持率を、●印を付したものはベルト伸度であること
をそれぞれ表わす。
る歯付ベルトAの屈曲疲労テストを下記の条件および要
領にて行い、その結果をベルト伸度とともに第5図に示
す。なお、この第5図中、○印を付したものはベルト強
力維持率を、●印を付したものはベルト伸度であること
をそれぞれ表わす。
【0022】[歯付ベルトAの構成]補強体2を構成す
る丸打ち組紐7として、ケブラー(商品名 デュポン
社製)1500デニールの4本打ちで、かつ組み角度(
α)が5°、10°、20°、30°および40°にそ
れぞれ設定されたものを用いた。これらの丸打ち組紐7
を、まず、イソシアネート化合物の接着剤に浸漬してサ
ブコート層を形成し、次いで、レゾルシン・ホルマリン
・ラテックス(RFL)接着剤混合ディップ液に浸漬し
てセカンドコート層を形成し、その後、CR糊ゴム中に
浸漬してトップコート層を形成し、しかる後、1g/d
eのテンションで延伸処理を施した。この延伸処理済の
複数本の丸打ち組紐7,7,…をCRゴム製の背ゴム層
1の上にスパイラルに並べ、その上に上記丸打ち組紐7
を埋設するようにCRゴム製の歯部ゴム層3を形成した
後、該歯部ゴム層3表面にナイロン製の歯布5を被着し
、成形加硫することにより、上記複数本の丸打ち組紐7
,7,…からなる補強体2をベルト本体4に埋設せしめ
た歯付ベルトAを得た。なお、上記接着剤処理に際して
は、丸打ち組紐7の表面から内部に亘って接着剤が均一
に含浸するようにする。
る丸打ち組紐7として、ケブラー(商品名 デュポン
社製)1500デニールの4本打ちで、かつ組み角度(
α)が5°、10°、20°、30°および40°にそ
れぞれ設定されたものを用いた。これらの丸打ち組紐7
を、まず、イソシアネート化合物の接着剤に浸漬してサ
ブコート層を形成し、次いで、レゾルシン・ホルマリン
・ラテックス(RFL)接着剤混合ディップ液に浸漬し
てセカンドコート層を形成し、その後、CR糊ゴム中に
浸漬してトップコート層を形成し、しかる後、1g/d
eのテンションで延伸処理を施した。この延伸処理済の
複数本の丸打ち組紐7,7,…をCRゴム製の背ゴム層
1の上にスパイラルに並べ、その上に上記丸打ち組紐7
を埋設するようにCRゴム製の歯部ゴム層3を形成した
後、該歯部ゴム層3表面にナイロン製の歯布5を被着し
、成形加硫することにより、上記複数本の丸打ち組紐7
,7,…からなる補強体2をベルト本体4に埋設せしめ
た歯付ベルトAを得た。なお、上記接着剤処理に際して
は、丸打ち組紐7の表面から内部に亘って接着剤が均一
に含浸するようにする。
【0023】[屈曲疲労テストの要領]第4図に示すよ
うに、4つの大プーリ9,9,…と、相隣る大プーリ9
,9間に配置された4つの小プーリ10,10,…とを
備えたベルト屈曲試験機を用意し、歯付ベルトAを該ベ
ルト屈曲試験機の大小のプーリ9,10に掛け渡してウ
エイト11にて所定のテンションをかけた状態で1×1
08 回屈曲疲労走行させた。なお、上記各小プーリ1
0の直径は30mmである。また、歯付ベルトAが一巡
して上記4つの小プーリ10,10,…を各々1回ずつ
通過すること、つまり各小プーリ10によるベルト屈曲
回数4回をもって1サイクルとした。
うに、4つの大プーリ9,9,…と、相隣る大プーリ9
,9間に配置された4つの小プーリ10,10,…とを
備えたベルト屈曲試験機を用意し、歯付ベルトAを該ベ
ルト屈曲試験機の大小のプーリ9,10に掛け渡してウ
エイト11にて所定のテンションをかけた状態で1×1
08 回屈曲疲労走行させた。なお、上記各小プーリ1
0の直径は30mmである。また、歯付ベルトAが一巡
して上記4つの小プーリ10,10,…を各々1回ずつ
通過すること、つまり各小プーリ10によるベルト屈曲
回数4回をもって1サイクルとした。
【0024】この第5図のテストデータから明らかなよ
うに、打込み糸条6,6,…の組み角度(α)が40°
のものでは、ベルト伸度が高くなって歯付ベルトAの寸
法安定性が悪くなっているが、組み角度(α)が30°
以下のものでは、ベルト伸度が低くなって歯付ベルトA
の寸法安定性が良くなっていることが判る。また、組み
角度(α)が10°未満のものや35°を超えるもので
は、ベルト強力維持率が低くなって歯付ベルトAの耐屈
曲疲労性が悪くなっているが、組み角度(α)が10°
以上35°以下のものでは、ベルト強力維持率が高くな
って歯付ベルトAの耐屈曲疲労性が良くなっていること
が判る。したがって、打込み糸条6,6,…の組み角度
(α)が10°以上35°以下の場合に、歯付ベルトA
のより一層の延命化を図ることができる。
うに、打込み糸条6,6,…の組み角度(α)が40°
のものでは、ベルト伸度が高くなって歯付ベルトAの寸
法安定性が悪くなっているが、組み角度(α)が30°
以下のものでは、ベルト伸度が低くなって歯付ベルトA
の寸法安定性が良くなっていることが判る。また、組み
角度(α)が10°未満のものや35°を超えるもので
は、ベルト強力維持率が低くなって歯付ベルトAの耐屈
曲疲労性が悪くなっているが、組み角度(α)が10°
以上35°以下のものでは、ベルト強力維持率が高くな
って歯付ベルトAの耐屈曲疲労性が良くなっていること
が判る。したがって、打込み糸条6,6,…の組み角度
(α)が10°以上35°以下の場合に、歯付ベルトA
のより一層の延命化を図ることができる。
【0025】このように、本実施例では、ベルト本体4
に埋設された補強体2を、組み角度(α)が10°以上
35°以下になるように3本以上の糸条6,6,…にて
円筒状に組まれた丸打ち組紐7でもって構成しているこ
とから、上記3本以上の糸条6,6,…が歯付ベルトA
の伸度および強力面において一段と効力を発揮し、該歯
付ベルトAの耐屈曲疲労性および寸法安定性を大幅に向
上させて、歯付ベルトAのより一層の延命化を図ること
ができる。特に、丸打ち組紐7を4本以上の偶数本数の
糸条6,6,…にて組んで構成しているので、丸打ち組
紐7の内部にシンメトリックな円筒状の中空部を形成す
ることができ、上記耐屈曲疲労性および寸法安定性のさ
らなる向上を図り得て歯付ベルトAの寿命をさらに延ば
すことができる。
に埋設された補強体2を、組み角度(α)が10°以上
35°以下になるように3本以上の糸条6,6,…にて
円筒状に組まれた丸打ち組紐7でもって構成しているこ
とから、上記3本以上の糸条6,6,…が歯付ベルトA
の伸度および強力面において一段と効力を発揮し、該歯
付ベルトAの耐屈曲疲労性および寸法安定性を大幅に向
上させて、歯付ベルトAのより一層の延命化を図ること
ができる。特に、丸打ち組紐7を4本以上の偶数本数の
糸条6,6,…にて組んで構成しているので、丸打ち組
紐7の内部にシンメトリックな円筒状の中空部を形成す
ることができ、上記耐屈曲疲労性および寸法安定性のさ
らなる向上を図り得て歯付ベルトAの寿命をさらに延ば
すことができる。
【0026】なお、上記実施例において、丸打ち組紐7
の中心部に心糸を設ければ、耐屈曲疲労性の向上に加え
て寸法安定性のさらなる向上を図ることができる。
の中心部に心糸を設ければ、耐屈曲疲労性の向上に加え
て寸法安定性のさらなる向上を図ることができる。
【0027】また、上記実施例では、ゴム製品として歯
付ベルトAを示したが、これに限らず、例えばVベルト
、平ベルトおよびリブ付ベルト等の伝動ベルトや搬送ベ
ルト等の工業用ベルトであってもよく、さらに、ベルト
以外の例えばタイヤやホース等のゴム製品にも適用可能
なことはいうまでもない。
付ベルトAを示したが、これに限らず、例えばVベルト
、平ベルトおよびリブ付ベルト等の伝動ベルトや搬送ベ
ルト等の工業用ベルトであってもよく、さらに、ベルト
以外の例えばタイヤやホース等のゴム製品にも適用可能
なことはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、補強体を組み角度が10°以上35°以
下になるように3本以上の糸条にて組まれた丸打ち組紐
でもって構成したので、ゴム製品の耐屈曲疲労性と寸法
安定性とを十分に向上させ、その延命化をより一層図る
ことができる。
発明によれば、補強体を組み角度が10°以上35°以
下になるように3本以上の糸条にて組まれた丸打ち組紐
でもって構成したので、ゴム製品の耐屈曲疲労性と寸法
安定性とを十分に向上させ、その延命化をより一層図る
ことができる。
【0029】請求項2に係る本発明によれば、丸打ち組
紐を構成する糸条の本数を4本以上の偶数本数にしたの
で、シンメトリックな円筒状の中空部によって上記耐屈
曲疲労性および寸法安定性のさらなる向上を図り得、ゴ
ム製品の寿命をさらに延ばすことができる。
紐を構成する糸条の本数を4本以上の偶数本数にしたの
で、シンメトリックな円筒状の中空部によって上記耐屈
曲疲労性および寸法安定性のさらなる向上を図り得、ゴ
ム製品の寿命をさらに延ばすことができる。
【図1】丸打ち組紐の縦断拡大側面図である。
【図2】丸打ち組紐の拡大正面図である。
【図3】歯付ベルトの縦断正面図である。
【図4】ベルト屈曲試験機の概略構成図である。
【図5】糸条の組み角度とベルト強力維持率およびベル
ト伸度との関係を示すデータ図である。
ト伸度との関係を示すデータ図である。
2…補強体
4…ベルト本体(製品本体)
6…糸条
7…丸打ち組紐
A…歯付ベルト(繊維補強ゴム製品)
α…組み角度
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴム製の製品本体に繊維からなる補強
体が埋設されたゴム製品であって、上記補強体は、組み
角度が10°以上35°以下になるように3本以上の糸
条にて組まれた丸打ち組紐にて構成されていることを特
徴とする繊維補強ゴム製品。 - 【請求項2】 丸打ち組紐は、組み角度が10°以上
35°以下になるように4本以上の偶数本数の糸条にて
組まれていることを特徴とする請求項1記載の繊維補強
ゴム製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3172424A JPH0692488B2 (ja) | 1990-07-12 | 1991-07-12 | 繊維補強ゴム製品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-186090 | 1990-07-12 | ||
JP18609090 | 1990-07-12 | ||
JP3172424A JPH0692488B2 (ja) | 1990-07-12 | 1991-07-12 | 繊維補強ゴム製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04363334A true JPH04363334A (ja) | 1992-12-16 |
JPH0692488B2 JPH0692488B2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=26494779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3172424A Expired - Lifetime JPH0692488B2 (ja) | 1990-07-12 | 1991-07-12 | 繊維補強ゴム製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0692488B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP3172424A patent/JPH0692488B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0692488B2 (ja) | 1994-11-16 |
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