JPH04357934A - Mriによるivimイメージング - Google Patents

Mriによるivimイメージング

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JPH04357934A
JPH04357934A JP3134176A JP13417691A JPH04357934A JP H04357934 A JPH04357934 A JP H04357934A JP 3134176 A JP3134176 A JP 3134176A JP 13417691 A JP13417691 A JP 13417691A JP H04357934 A JPH04357934 A JP H04357934A
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JP
Japan
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perfusion
gradient
factor
diffusion coefficient
diffusion
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Application number
JP3134176A
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English (en)
Inventor
Tokunori Kimura
徳典 木村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組織血流をMRI(磁
気共鳴イメージング)で定量的に測定するディフュ−ジ
ョン(拡散)とパ−フュ−ジョン(灌流)を分離したI
VIM(Intra Voxel Incoheren
t Motion;「ボクセル内の方向性のない動き」
の意)イメ−ジング(イメージ化の手法)において、各
パラメ−タを短時間で精度よく計測することができるM
RIによるIVIMイメージングに関する。
【0002】
【従来の技術】脳血流をはじめ臓器の組織血流(tis
sue flow)を定量的に非侵襲で測定することは
、虚血性脳血管障害や老人性痴呆の増加に伴い、その早
期診断と適切な治療計画を立てる必要性からきわめて意
義が大きい。 この測定には、大別して(i)MRI(磁気共鳴イメー
ジング)によるもの、と(ii)CTによるもの(SP
ECT[シングルフォトンエミッションCT]、PET
[ポジトロンCT]、X線CTによるXenon−CT
等)がある。
【0003】しかし、(ii)の方法は放射線被曝があ
り、また体内に異物であるトレーサを注入(吸入)する
ため副作用がある。これに対してMRIでは何ら異物を
注入することなく、また放射線被曝もなく測定できるた
め、被検者には安全である。
【0004】生体内での水(水分子)の動きは多様であ
るが、動きの性質からディフュ−ジョン(拡散)とパ−
フュ−ジョン(灌流)に分けることができる。
【0005】ディフュージョンは、水分子のブラウン運
動による拡散で、「ランダムウォーク」の動きをし、ボ
クセル内でマクロ的にみれば方向性のない、ランダムな
IVIMである。ディフュージョンは生体でも死体でも
生じる。
【0006】これに対しパーフュージョンは、毛細血管
内の血流や細胞内液および細胞外液での水の動きであり
、生体でのみ生じる。毛細血管内の血流や細胞内液およ
び細胞外液での水の動きは、ボクセルの次元では方向の
ランダムな流れ(疑似拡散)とみなせる。したがって、
毛細血管内の血流は、流速の大きな大血管内の血流とは
区別される。
【0007】そして、パーフュージョンのみが生体での
組織活性を表す指標となるわけであるから、プロトンの
動きの中から、パーフュージョンによる寄与を、ディフ
ュージョンの寄与から分離して求める必要がある。した
がって、MRIによるIVIMイメージングでは、ディ
フュージョンとパーフュージョンが入り交じったMR信
号からいかに両者の寄与を分けるかがポイントとなる。
【0008】そこで、Le Bihanらは、通常のス
ピンエコー法における信号強度のモデル式にディフュー
ジョン項A(D)とパーフュージョン項A(C)を入れ
た式  S={Ms +Mc ・A(C)}・A(D)
・A(T1 )・A(T2 )  ……■(ここで、 Ms :静止水のプロトン密度等価信号強度、Mc :
流れている水(血流)のプロトン密度等価信号強度、 A(C):水(血流)の流れ(パーフュージョン)によ
る信号減衰、 A(D):水(静止水および流水を含む)の拡散(ディ
フュージョン)による信号減衰、 A(T1 ):T1 緩和による信号減衰、A(T2 
):T2 緩和による信号減衰、である。Ms とMc
 に対する分子拡散による減衰項は共通と仮定し、T1
 緩和とT2 緩和の相互作用は無視する。Ms には
分子拡散による減衰項A(D)、T1 緩和およびT2
 緩和が掛かるが、Mc にはこれらにさらに流れによ
る減衰項が掛かる。)において、次の方法でA(C)項
とA(D)項、およびMs とMc を分離して求めた
(Le Bihanのディフェーズ法)。
【0009】すなわち、Le Bihanらは、図12
に示すStajskal−Tanner のパルスシー
ケンス(スピンエコー法のパルスシーケンスに、より小
さなプロトンの動きに対してのディフェーズ[ばらけ]
が強調されるように、180°パルスを挟んでMPG[
Motion ProbingGradient;モー
ション・プロービング・グラジェント]を加えたパルス
シーケンス)において、動いているプロトンのスピンを
ディフェーズさせるためMPGの強度または印加時間を
段階的に変えたパルスシーケンスで複数回スキャンし、
得られた複数枚の画像を解析することにより、ディフュ
ージョンとパーフュージョンを分離した。図12中、G
s 、Gr 、Ge は、それぞれスライス方向のグラ
ジェント(傾斜磁場)パルス、読出しグラジェントパル
ス、位相エンコーディンググラジェントパルスである。
【0010】以下、工程順にこのLe Bihanのデ
ィフューズ法を説明する。
【0011】(1)まず、TR(繰返し時間)とTE(
エコー時間)を同一として、例えばS0 (MPG=0
(通常のSE法)でスキャンしたMR信号)と複数のS
n (MPG>0でスキャンしたn番目のTEにおける
MR信号;n=1,2,…,N)に基づく一連のMR画
像(ピクセルデータ)を得る。
【0012】(2)A(T1 )、A(T2 )の寄与
を消去するために、S0 といくつかのSn の比をと
る。
【0013】   Rn =Sn /S0 =[{Ms +Mc ・A
n (C)}・An (D)]/[{Ms +Mc ・
A0 (C)}・A0 (D)]  ……■(A0 (
C)とAn (C)はそれぞれ信号S0 とSn に対
するA(C)、またA0 (D)とAn (D)はそれ
ぞれ信号S0 とSn に対するA(D)である。)●
ここで、
【0014】
【数1】
【0015】(fはパーフュージョン因子[perfu
sion factor;ボクセル内の全プロトン中に
占める流水の割合]である。)とすると、   Rn =Sn /S0 ={(1−f)+f・An
 (C)/A0 (C)}・{An (D)/A0 (
D)}                  ……■と
なる。
【0016】また、ディフュージョン項A(D)は、拡
散モデルにより An (D)=exp[−Bn ・D]  ……■(B
n は信号強度Sn 時のグラジェントファクタ、Dは
拡散係数)と表せ、パーフュージョン項A(C)も、A
n (C)=exp[−Bn ・D*]  ……■(D
*は疑似拡散係数)で表される疑似拡散モデルに従うと
仮定できる。
【0017】そこで、これらの式■,■を基に式■を書
き直すと、   Rn =Sn /S0 =[(1−f)+f・ex
p{−(Bn −B0 )・D*}]・exp{−(B
n −B0 )・D}      ……■となる。
【0018】ここで、DとD*は、40℃の純水でそれ
ぞれD=2.5×10−3(mm2 /sec)、D*
=10−2〜10−1(mm2 /sec)程度である
から、D*はDのほぼ10倍
【0019】
【数2】
【0020】である(生体内のDは制限拡散効果と粘性
によりD*より小さい)。
【0021】ところで、Bn −B0 とRn (Sn
 /S0 )の特性曲線は、ほぼ図13に示すようにな
る。すなわち、パーフュージョン項I(=f・A(C)
・A(D))は、ディフュージョン項II(=(1−f
)・A(D))に比べディフェーズされやすく、Bn 
−B0 の増加に対するRn の減衰が早い。なお、曲
線III はパーフュージョン項Iとディフュージョン
項IIの合計(=[(1−f)+f・A(C)]・A(
D))である。
【0022】(3)Bn −B0 とSn /S0 の
デ−タに、式■でカーブフィッティングを行い、f,D
*,Dの3つの未知パラメータを求める。この場合、変
数(パラメータ)は3個であるから、サンプル点は3個
以上あればよい。
【0023】Le Bihanのディフェーズ法以外に
は、(a)リフェーズ(位相揃え)とディフェーズの組
合せを用いる方法、と(b)位相情報を用いる方法があ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(a)
リフェーズとディフェーズの組合せを用いる方法は、毛
細血管内の血流が拡散モデルに従うと考えられる場合、
完全にリフェーズされないため、パーフュージョンを正
しく求められない。
【0025】また、(b)位相情報を用いる方法は位相
イメージを用いるが、拡散モデルでは位相シフトが0で
あるため、これも正しくパーフュージョンを求められな
い。さらに、渦電流その他の影響で位相イメージを正し
く求めるのが困難である。
【0026】そしてLe Bihanらは、グラジェン
トファクタBを最大1200(sec/mm2 )程度
まで出すことにより、全部で9点のサンプルから漸く3
個のパラメータf,D*,Dを求めている(Le Bi
han et al. “Evaluation of
 WaterMolecularDiffusion 
and Blood Microcirculatio
n in the Cat Brain at 4.7
 Tesla”, SMRM抄録,1989年[以下「
文献1」という])が、通常のMRI装置ではBの最大
値は500(sec/mm2)程度が限度であるため、
このBの範囲で区切るとするとサンプル点の数はより少
なくなり、3個のパラメータ、特にDを正確に求めるの
は困難である。
【0027】また、たとえモデル式の3個の未知パラメ
ータを3〜10個(最低3個)のデ−タ(サンプル)か
ら求めるにしても、次の(i)〜(vi)のような難点
がある。
【0028】(i)患者の拘束時間が長くなる。
【0029】(ii)解析に最小自乗法を用いる場合(
サンプル点は5〜10個必要)、非線形の数値解法が必
要なため、計算時間が長く掛かる。
【0030】(iii)デ−タ数が少ない場合、ノイズ
等の影響で安定に解が求められない。3点法は3個のデ
ータがあれば足りるが、よい精度が得られない。3点法
とは、D,D*およびfが反映されたパラメータである
見掛け拡散係数(Apparent Dif−fusi
on Coefficient)ADCを、(B0 ,
S0 ),(B1 ,S1 )および(B2 ,S2 
)の3点から、ADC={ln(S0 /S1 )}/
(B1 −B0 )、DC={ln(S1 /S2 )
}/(B2 −B1 )およびPF=1−exp[−(
B1 −B0 )・(ADC−DC)]を求める方法で
ある。ここでDCとPFは、それぞれパラメータD*と
fの計算上の形である。
【0031】(vi)拡散係数Dを正確に求めるには、
グラジェントファクタBの大きい点、すなわちグラジェ
ントを大きく、かつ長くかけるシーケンスでの画像が必
要だが、この領域は渦電流が大きくて精度が悪い上、装
置の性能(グラジェントアンプの出力)も要求される。
【0032】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、組織血流をMRIで定量的に測定するディフュ−
ジョンとパ−フュ−ジョンを分離したIVIMイメ−ジ
ングにおいて、各パラメ−タを短時間で精度よく計測す
ることができるMRIによるIVIMイメージングを提
供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、(1)磁気共鳴イメージングにおいて、デ
ィフュージョンまたはパーフュージョンにより生体内で
動く水分子中のプロトンのスピンをグラジェントファク
タを変化させながらディフェーズさせるパルスシーケン
スによって種々のグラジェントファクタにおける信号強
度を得る工程と、(2)ディフュージョンに対する拡散
係数、パーフュージョンに対する疑似拡散係数、および
水分子全体の動きの中のパーフュージョンの割合を示す
パーフュージョン因子の3個をパラメータとし、グラジ
ェントファクタを独立変数とする信号強度のモデル式を
立てる工程と、(3)前記モデル式において、工程(1
)で得た種々のグラジェントファクタにおける信号強度
を当てはめ、かつ上記3個のパラメータのうち1個ない
し2個を定数として与えて、残りのパラメータを求める
工程を含むMRIによるIVIMイメージングを提供す
る。
【0034】
【作用】本発明のMRIによるIVIMイメージングに
おいては、ディフュージョンに対する拡散係数、パーフ
ュージョンに対する疑似拡散係数、および水分子全体の
動きの中のパーフュージョンの割合を示すパーフュージ
ョン因子の3個をパラメータとし、さらにグラジェント
ファクタを独立変数として、種々のグラジェントファク
タにおける信号強度によく適合する適当なモデル式を立
て、種々のグラジェントファクタと信号強度のデータを
当てはめてパラメータを求め、モデル式を決定する場合
に3つのパラメータのうちの1個ないし2個を定数とし
て与えるため、変数(パラメータ)が3個の場合に比べ
、より計算を容易かつ正確にすることができる。
【0035】
【実施例】以下図1ないし図3を参照して本発明の実施
例を説明する。
【0036】まず本実施例では、ディフュージョン項と
パーフュージョン項を含むスピンエコー法による信号強
度のモデル式(前述の式■)に対して、D、D*および
fの3つの未知の変数(パラメータ)のうち、グラジェ
ントファクタBの大きいサンプル点がないと正確に求ま
らない拡散係数Dの算出を行わずに、Dは定数として与
え、Bが小さくても得られるサンプル点のみから疑似拡
散係数D*とパーフュージョン因子fを求める。
【0037】水分子の拡散係数Dは、生体組織内では周
囲の環境(例えばその水が自由水かそれとも複合水(生
体中の水のうち、生体の構成分子に強く引きつけられて
いて簡単には取り除けない水をいう)かなど)や細胞膜
の壁あるいは毛細血管壁への水分子の衝突などの影響に
よる制限拡散効果のため若干変化する(制限拡散効果が
ある場合は小さくなる)といわれているが、測定したい
パーフュージョンの寄与が疑似拡散モデル(前述の式■
)に従うとした場合には、生体内での拡散係数Dは、疑
似拡散係数D*の数%のオーダーとなる。したがって測
定精度のオーダーからいって、本実施例のように拡散係
数Dを定数とおいて他の変数D*とfを求めても何ら問
題はない。
【0038】また、生体のIVIMイメージングにおい
て、拡散係数Dは本来必要な情報ではなく、むしろ除去
したい寄与分である。これはLe Bihanらの実験
(前述の文献1)で、Dについては、脳の灰白質は白質
+CFSに比べ20%程度しか違わないのに、D*につ
いては約3倍、fについては約4倍も異なることからも
いえる。
【0039】図1は、IVIM測定用パルスシーケンス
(ここではStajskal−Tanner のパルス
シーケンス)により、B0 とN個のグラジェントファ
クタBn (n=1,2,…,N)に係る各原画像上に
設定したROI0 〜ROIn (Region of
Interest;関心領域)を示す。そして図2は、
これらのROIにおける信号平均値Sn のモデル式に
ついてDを定数として与え、fとD*を求めるまでの大
まかな手順を示した流れ図である。
【0040】すなわち、本実施例ではコンピュータで演
算するが、前述の   Rn =Sn /S0 =[(1−f)+f・ex
p{−(Bn −B0 )・D*}]・exp{−(B
n −B0 )・D}  ……■のスピンエコー法によ
る信号強度のモデル式(前述の式■)において、まずS
1(「工程1」の意。以下同じ)で各グラジェントファ
クタBn に共通のDを入力する。
【0041】他方S2では、先にROI0 〜ROIn
 を得るため設定したBn と各Bnにおける信号Sn
 の組を入力し、ついでS3ではBn −B0 に対し
てSn /S0 をプロットしたカーブ(先の図13に
示したようなもの)を作成する。そして、最後にS4で
、このBn −B0 対Sn/S0 のカーブと各グラ
ジェントファクタBn 共通のDから、式■においてカ
ーブフィッティングを行いfとD*を求めるわけである
【0042】次に、図2の工程フローで示される方法を
具体的に述べるため、第1実施例として「N点/B0 
≦Bn ≦Bt /拡散係数代入法」と呼ぶ方法を説明
する。
【0043】図3は、IVIMイメージとして、グラジ
ェントファクタB0,B1 ,…,BN に係る原画像
(各マトリクスにおける信号値P0 (i,j),P1
 (i,j),…,PN(i,j)(i=1,2,…,
U;j=1,2,…,V)からなる)を示す。
【0044】この第1実施例では、図4のIVIMイメ
ージングの工程流れ図に示すように、まずS−I(「工
程−I」の意。以下同じ)で、各グラジェントファクタ
Bn の原画像をそれぞれU×V個のPn (i,j)
に分割する。
【0045】つぎにS−IIでは、n=1〜Nについて
、Rn (i,j)=Pn (i,j)/P0 (i,
j)を求める。そしてS−III では、Bn −B0
 対Rn (i,j)の対応表(カーブと同じ)をつく
る。
【0046】一方、S−IVでは拡散係数Dの計算上の
形であるパラメータDCを入力する。そこでS−Vでは
、このDCとS−III で作成したBn −B0 対
Rn (i,j)の対応表から式■のモデル式に則り、
最小二乗法でカーブフィッティングして、それぞれ疑似
拡散係数D*とパーフュージョン因子fの計算上の形で
あるパラメータPDC(i,j)とPF(i,j)を求
める。S−II→S−III →S−V→S−IIのル
ープは、i=1〜U、j=1〜V分だけ繰返す。
【0047】その結果各値の濃淡情報から、それぞれ図
5と図6に示すようなPDC(i,j)とPF(i,j
)のイメージが得られる。ここでのIVIMイメージン
グは、図2で説明した1個のROIについての処理を各
マトリクスデ−タについて繰返したものである。
【0048】第1実施例の方法は、要約すると、図7に
示すようなBn −B0 ‐ln(S0 /Sn )特
性となるデ−タ(B0 ,S0 ),(B1 ,S1 
),…,(Bn ,Sn )(ただし、B0 ≦BN 
≦Bt ,N≧1(2点以上)}について、Sn /S
0 =f・exp[−(Bn −B0 )(D*+D)
]+(1−f)・exp[−(Bn −B0 )・D]
(式■と同じ)において、Dを代入することにより、f
とD*を最小二乗法で求めるものである。なお図8はこ
の方法におけるBn ‐Sn /S0 特性を示す。
【0049】ところで、上述のS−Vにおける最小二乗
法によるfとD*の算出方法は以下の通りである。
【0050】すなわち、上述のLe Bihanらの方
法における式■、   Rn =Sn /S0 =[(1−f)+f・ex
p{−(Bn −B0 )・D*}]・exp{−(B
n −B0 )・D}を書き直して、   Rn =(1−f)・exp{−(Bn −B0 
)・D}+f・exp{−(Bn −B0 )・(D*
+D)}  ……(1)とする。Rn (n=0〜N)
は測定デ−タである。そこで、
【0051】
【数3】
【0052】とおき、
【0053】
【数4】
【0054】と、
【0055】
【数5】
【0056】の連立方程式を解けばよいが、式(3)と
(4)はこの場合代数方程式の形にならないので、非線
形方程式の一般的な数値解法であるガウス‐ニュートン
法やマルカート法などを用いて求める。
【0057】この際、初期値は次の「再帰線形化法」で
設定すると便利である。
【0058】この「再帰線形化法」は、原サンプル点の
デ−タに、ある関数で最小二乗法によりカーブフィッテ
ィングする場合に、フィッティングする関数がexp(
α・x)、ln(α・x)(xは独立変数)などにおけ
る未知パラメータ(未知数)αに対して非線形の項があ
るために、未知数αが、代数方程式を解析的に解くこと
により簡単には求められない場合に、フィッティングす
る関数を近似的に未知数に対して線形化して最小二乗法
の解法を代数方程式で解ける形にする方法である。
【0059】すなわち、y=f(x)(フィッティング
する非線形関数)に対して、
【0060】
【数6】
【0061】のサンプルデ−タが得られたときに、
【0
062】
【数7】
【0063】を用いた最小二乗法(Eを最小にする条件
を求める)を行う場合、
【0064】
【数8】
【0065】(Ak は未知数、g(x)は線形関数)
の形に変形して、
【0066】
【数9】
【0067】の(線形)代数方程式を解くことにより、
A1 ,A2 ,…,AK を求める。
【0068】またDとfを未知数とする場合は同様に

0069】
【数10】
【0070】と
【0071】
【数11】
【0072】を連立方程式として解けばよく、さらにD
のみを未知数とする場合は
【0073】
【数12】
【0074】を解けばよい。
【0075】次に図2の工程フローで示される方法のう
ち、第2実施例として「2点/拡散係数代入法」と呼ぶ
方法を説明する。
【0076】図9はこの方法の工程流れ図である。図1
0に示すようなBn−B0 ‐ln(S0 /Sn )
特性となるデ−タ(B0 ,S0 )と(B1 ,S1
 )の2点について、まずS−i(「工程−i」の意。 以下同じ)においては、第1実施例と同じく、図3に示
したようなグラジェントファクタB0 とB1 に係る
原画像をU×V個のマトリクスに分割する。
【0077】ついで、S−iiではADC(i,j)=
{ln(S0 /S1 )}/(B1 −B0 )を求
め、さらにS−iii での拡散係数DCの代入によっ
て、S−ivでPDC(i,j)=ADC(i,j)−
DCを求める。最後にS−vでPF(i,j)=1−e
xp[−(B1 −B0 )・PDC(i,j)]を求
める。S−ii→S−iv→S−v→S−iiのループ
は、i=1〜U、j=1〜V分だけ繰返す。
【0078】こうして、第1実施例と同様、図5と図6
に示すようなPDC(i,j)とPF(i,j)のイメ
ージが得られる。
【0079】本発明の方法はさらに、「ディフェーズ/
リフェーズ法」の一つである「2点法/拡散係数代入/
Br ≠Bd 」と呼ぶ、リフェーズ時のグラジェント
ファクタBr とディフェーズ時のグラジェントファク
タBd が異なり、Dを代入して求める方法にも適用で
きる。この方法ではS0 のデ−タをとらず、図11に
示すようなカーブ表示とならないデ−タからPDC(i
,j)、PF(i,j)を求める。
【0080】その他、本発明の方法は、スピンエコー法
において上記モデル式を多少変形した式に対しても適用
できるし、さらにグラジェントフィールドエコー(Gr
adientField Echo)法、SSFP(S
teady−State Free Precisio
n)法、エコープラナー(Echo Planar)法
においても適用できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のMRIに
おけるIVIMイメージングによれば、IVIMイメー
ジングに必要なディフュージョンに対する拡散係数、パ
ーフュージョンに対する疑似拡散係数、および水分子全
体の動きの中のパーフュージョンの割合を示すパーフュ
ージョン因子の3個のパラメータを、少ないデータ(グ
ラジェントファクタと信号強度の組)から、容易(すな
わち短時間で)かつ正確に計算することができる。した
がって、患者の拘束時間が短くてすみ、通常のグラジェ
ントアンプ出力を有するMRI装置により、渦電流の影
響を受けない磁場領域で測定することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各グラジェンタファクタにおける原画像上の関
心領域のイメージを示す図。
【図2】本発明のスピンエコーモデルを用いる実施例に
おけるIVIMイメージングの大まかな工程流れ図。
【図3】各グラジェンタファクタにおける各ピクセルの
原画像のイメージを示す図。
【図4】上記実施例において「N点/B0 ≦Bn ≦
Bt /拡散係数代入法」により行うIVIMイメージ
ングの工程流れ図。
【図5】上記IVIMイメージングにより得られる疑似
拡散係数の濃淡イメージ
【図6】上記IVIMイメージングにより得られるパー
フュージョン因子の濃淡イメージ。
【図7】Bn −B0 ‐ln(S0 /Sn )特性
を示すグラフ。
【図8】Bn ‐Sn /S0 特性を示すグラフ。
【図9】上記実施例において「2点/拡散係数代入法」
により行うIVIMイメージングの工程流れ図。
【図10】(B0 ,S0 )と(B1 ,S1)の2
個のサンプル点を示すグラフ。
【図11】リフェーズ時のグラジェントファクタBr 
とディフェーズ時のグラジェントファクタBd におけ
るln(S0 /Sn )特性を示すグラフ。
【図12】Stajskal−Tanner のパルス
シーケンスを示す図。
【図13】Bn −B0 とSn /S0 の特性曲線
をパーフュージョン寄与分とディフュージョン寄与分に
分解したグラフ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (1)磁気共鳴イメージングにおいて
    、ディフュージョンまたはパーフュージョンにより生体
    内で動く水分子中のプロトンのスピンを、グラジェント
    ファクタを変化させながらディフェーズさせるパルスシ
    ーケンスによって種々のグラジェントファクタにおける
    信号強度を得る工程と、(2)ディフュージョンに対す
    る拡散係数、パーフュージョンに対する疑似拡散係数、
    および水分子全体の動きの中のパーフュージョンの割合
    を示すパーフュージョン因子の3個をパラメータとし、
    グラジェントファクタを独立変数とする信号強度のモデ
    ル式を立てる工程と、(3)前記モデル式において、工
    程(1)で得た種々のグラジェントファクタにおける信
    号強度を当てはめ、かつ上記3個のパラメータのうち1
    個ないし2個を定数として与えて、残りのパラメータを
    求める工程を含むMRIによるIVIMイメージング。
  2. 【請求項2】  前記工程(3)は定数として与えるパ
    ラメータとして拡散係数を選択する工程を含む請求項1
    記載のMRIによるIVIMイメージング。
  3. 【請求項3】  前記工程(3)は残りのパラメータを
    求める際最小二乗法を用いる工程を含む請求項1または
    2記載のMRIによるIVIMイメージング。
  4. 【請求項4】  前記工程(2)は信号強度のモデル式
    としてスピンエコー法によるSn /S0 =[(1−
    f)+f・exp{−(Bn−B0 )・D*}]・e
    xp{−(Bn −  B0 )・D}(ここでD、D
    *、fはそれぞれ拡散係数、疑似拡散係数、パーフュー
    ジョン因子、B0 とBn はグラジェントファクタを
    変化させるモーション・プロービング・グラジェントM
    PGがそれぞれMPG=0およびMPG>0のときのグ
    ラジェントファクタである。)を採用する工程を含む請
    求項1記載のMRIによるIVIMイメージング。
  5. 【請求項5】  前記最小二乗法によりパラメータを求
    める工程は、再帰線形化法により初期値を設定してガウ
    ス‐ニュートン法、マルカート法などの数値解法により
    非線形代数方程式を解く工程を含む請求項3記載のMR
    IによるIVIMイメージング。
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