JPH04357931A - 病変部位検出装置 - Google Patents

病変部位検出装置

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JPH04357931A
JPH04357931A JP3044070A JP4407091A JPH04357931A JP H04357931 A JPH04357931 A JP H04357931A JP 3044070 A JP3044070 A JP 3044070A JP 4407091 A JP4407091 A JP 4407091A JP H04357931 A JPH04357931 A JP H04357931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
applicator
lesion
temperature
heating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3044070A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamaguchi
山口 征治
Makoto Inaba
誠 稲葉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば管腔臓器内の温
熱治療を行なう際に管腔臓器内の病変部の位置を検出す
る病変部位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば特開平2−180279
号公報に示されているように人体組織の管腔臓器内に形
成された病変部に例えばマイクロ波を照射して高温状態
に加熱して治療する温熱治療(ハイパ−サ−ミア)が知
られている。この種の温熱治療では患者の管腔臓器内に
例えばマイクロ波を照射するマイクロ波照射装置等の加
熱部を備えた腔内アプリケ−タを挿入し、この腔内アプ
リケ−タの加熱部から病変部にマイクロ波を照射してこ
の病変部を局部的に加熱するようになっている。
【0003】ところで、温熱治療時には患者の体内に挿
入された腔内アプリケ−タの加熱部を患者の管腔臓器の
病変部に正確に位置決めした状態で固定する必要がある
。この場合、従来から管腔臓器の病変部を検出し、この
病変部に腔内アプリケ−タの加熱部を正確に位置決め固
定するための手段としてX線を用いるもの、或いは超音
波を用いるものが従来から知られている。
【0004】超音波を用いて病変部を検出するものとし
ては例えば特願平1−207847号、特願平1−20
2937号等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、X線を
用いて病変部を検出する場合には繰り返し行なわれるハ
イパ−サ−ミアの治療のたびにX線室内に患者を収容し
、このX線室内で治療を行なうことになるので、X線室
外の例えばベッドサイドで患者にハイパ−サ−ミアの治
療を行なうことは不可能になり、治療場所が制限される
問題があった。
【0006】さらに、X線室内に配設されているベッド
は比較的硬質なため例えば約30〜60分間程度の比較
的長い治療時間を要するハイパ−サ−ミアでは患者に苦
痛を与えることになる。
【0007】また、超音波を用いて病変部を検出する場
合には例えば特願平1−207847号、特願平1−2
02937号に示されるようなアプリケ−タ内に超音波
振動子を内蔵させる必要があるので、アプリケ−タの外
径寸法が太くなり、実際には例えば食道や直腸等のよう
に管径の太い部位でしか使用することができない問題が
ある。そのため、例えば肝管や前立腺等のように管径の
細い部位では使用不能となり、使用できる場所が比較的
狭い範囲に限られる問題があった。
【0008】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、人体組織の管腔臓器内の温熱治療を行なう際に、
治療場所に制限を受けるおそれがなく、患者に与える苦
痛を少なくすることができるうえ、挿入部の外径寸法を
比較的小さくすることができ、使用できる場所の制限が
少ない病変部位検出装置を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は管腔臓器内に
挿入される挿入部と、この挿入部に設けられた加熱部と
、この加熱部によって加熱される生体組織の温度変化を
測定する温度センサと、この温度センサからの出力信号
にもとづいて前記加熱部によって加熱される前記生体組
織の温度変化率を検出し、この温度変化率に応じて前記
生体組織中の病変部位を検出する病変部位検出手段とを
具備したものである。
【0010】
【作用】上記の構成において、病変部位検出時には挿入
部を管腔臓器内に挿入させた状態で、加熱部によって生
体組織を加熱させ、この加熱部によって加熱される生体
組織の温度変化を温度センサによって測定させるととも
に、病変部位検出手段によってこの温度センサからの出
力信号にもとづいて加熱される生体組織の温度変化率を
検出し、この温度変化率に応じて患部組織の違いを知り
、生体組織中の病変部位を検出するようにしたものであ
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例を図1乃至図
4を参照して説明する。
【0012】図1はこの発明の第1の実施例の病変部位
検出装置が装着された例えばマイクロ波(MW)方式の
温熱治療装置1全体の概略構成を示すもので、2はこの
温熱治療装置1の本体、3はこの装置本体2に連結され
た腔内アプリケ−タ(挿入部)である。
【0013】この腔内アプリケ−タ3には図2に示すよ
うにアプリケ−タ本体4内にケ−ブル5が配設されてい
る。このケ−ブル5の先端にはマイクロ波を放射して患
部を加熱するMW放射部(加熱部)6が形成されている
【0014】また、アプリケ−タ本体4の先端面には圧
力センサ7が配設されている。この圧力センサ7はアプ
リケ−タ本体4の先端部に外嵌された先端キャップ8内
に収容されている。そして、アプリケ−タ本体4の挿入
操作時に先端キャップ8が押圧される力がこの圧力セン
サ7によって検出されるようになっている。
【0015】さらに、アプリケ−タ本体4の外周面には
MW放射部6と対応する部位に例えば熱電対からなる温
度センサ9が装着されている。そして、MW放射部6に
よって加熱される生体組織の温度がこの温度センサ9に
よって測定されるようになっている。
【0016】また、温熱治療装置1の装置本体2内には
マイクロ波を発生するMW発振部10が設けられている
。このMW発振部10は出力制御部11に接続されてお
り、この出力制御部11によってMW発振部10の動作
が制御されるようになっている。
【0017】この出力制御部11には測温回路12、温
度変化検出回路13および入力部14がそれぞれ接続さ
れている。さらに、測温回路12には温度センサ9、温
度変化検出回路13および温度情報表示部15がそれぞ
れ接続されている。
【0018】そして、温度センサ9の出力は測温回路1
2で測定され、その測定温度が温度情報表示部15に表
示されるようになっている。さらに、測温回路12の出
力は温度変化検出回路13に入力されるようになってい
る。そして、温度変化検出回路13ではMW発振部10
がパルス的にマイクロ波を放射した時の患部の温度の上
昇率および下降率が算出され、その結果が温度情報表示
部15に出力されて表示されるようになっている。
【0019】また、温度変化検出回路13からの出力信
号は出力制御部11に供給されるようになっている。そ
して、この出力制御部11では温度変化検出回路13に
よって算出された温度の上昇率および下降率の算出結果
にともないMW発振部10の動作を制御するようになっ
ている。このとき、例えば温度変化検出回路13によっ
て算出された温度の変化率の算出結果が正常組織のデ−
タと判断された場合にはMW発振部10に治療のための
MW出力を禁止する制御信号を送るようになっており、
温度の変化率の算出結果が病変部のデ−タと判断された
場合にはMW発振部10に治療のための出力が可能な状
態になるように制御信号を出力するようになっている。
【0020】さらに、入力部10には病変部検出のため
のパルス出力、または治療を行なうための出力レベル時
間制御温度等の条件を設定する条件設定信号が入力され
るようになっている。そして、この入力部10からの出
力信号は出力制御部11に入力され、出力制御部11で
はその設定条件に応じてMW発振部10を制御するよう
になっている。また、測温回路12の出力によって、治
療時のMW出力のON/OFF制御を行なう様になって
いる。
【0021】また、この温熱治療装置1の装置本体2に
は病変部である狭さく部にハイパ−サ−ミアの治療によ
る効果が現れてきているか否かを感覚的に知るための腔
内アプリケ−タ3の挿入力量再現機構21が設けられて
いる。
【0022】この挿入力量再現機構21には圧力検出部
22、圧力表示部23、圧力デ−タ記憶部24、ポンプ
駆動部25および挿入力量再現部26がそれぞれ設けら
れている。ここで、圧力検出部22はアプリケ−タ本体
4の先端に設けられた圧力センサ7に接続されている。 そして、圧力検出部22はこの圧力センサ7からの出力
信号により先端キャップ19が押圧される押圧力を測定
するものである。この圧力検出部22による測定値は圧
力デ−タ記憶部24に記憶されるようになっている。
【0023】さらに、挿入力量再現部26の本体26a
には図3(a),(b)に示すように略矩形状のダミ−
プロ−ブ挿入穴27が形成されている。このダミ−プロ
−ブ挿入穴27には矩形状を形成する4面の各内壁面に
それぞれバル−ン28が装着されている。これらのバル
−ン28…は図示しないポンプによって加圧されて膨脹
変形するようになっている。そして、このダミ−プロ−
ブ挿入穴27の各内壁面の4つのバル−ン28…間には
腔内アプリケ−タ3と略同じ大きさに形成されたダミ−
プロ−ブ29が挿入されるようになっている。
【0024】次に、上記構成の作用について説明する。
【0025】図4に示すように人体組織の管腔臓器31
内に形成された病変部32を高温状態に加熱して治療す
る温熱治療時にはまず、患者の管腔臓器31内に腔内ア
プリケ−タ3が挿入される。
【0026】この腔内アプリケ−タ3の挿入動作中はM
W発振部10から病変部32の位置検出用のパルス状の
MWが発生される。このMW発振部10から出力された
パルス状のMWがアプリケ−タ本体4の先端側に伝送さ
れ、MW放射部6から患者の管腔臓器31内にパルス状
に放射される。そして、このパルス状のMWによって患
者の管腔臓器31が局部的に加熱され、このときの生体
組織の加熱温度が温度センサ9によって測定される。こ
の温度センサ9によって測定された測定温度は温度情報
表示部15に表示される。
【0027】さらに、温度センサ9からの出力信号は測
温回路12を経て温度変化検出回路13に入力される。 そして、この温度変化検出回路13ではMW発振部10
がパルス的にマイクロ波を放射した時の生体組織の温度
の上昇率および下降率が算出され、その結果が温度情報
表示部15に出力されて表示される。
【0028】この場合、ハイパ−サ−ミアで治療を行な
う例えば癌細胞等の病変部32は正常組織と比較して血
流が少なくなっているので、癌組織等の病変部32を加
熱した時には正常組織に比べ、血流による冷却作用が低
下している。そのため、癌組織等の病変部32では加温
開始時の温度上昇率が正常組織より早く、また加温停止
時には温度の下降率が遅くなる。つまりMW発振部10
がパルス的にマイクロ波を放射した時の生体組織の温度
の変化率を検出することで、病変部32とその他の正常
部位とを識別させることができる。
【0029】そこで、操作者は腔内アプリケ−タ3の挿
入動作中に挿入途中の複数の場所、例えば図4中のH1
 ,H2 ,H3 の位置等で温度情報表示部15に表
示されているデ−タを観察して冷却効果の変化を確認し
、アプリケ−タ3の挿入量を確認することにより、病変
部32の位置(存在)を確認できる。
【0030】すなわち、アプリケ−タ3のMW放射部6
が例えば患者の管腔臓器31内の正常組織と対応する位
置(図4中のH1 ,H3 の位置)に位置した状態で
はMW発振部10がパルス的にマイクロ波を放射した時
の生体組織の温度の上昇率は比較的遅く(低く)なる。
【0031】また、アプリケ−タ3のMW放射部6が例
えば患者の管腔臓器31内の癌等の病変部32と対応す
る位置(図4中のH2 の位置)に位置した状態ではこ
の温度変化率は冷却効果が低くなるように変化する。し
たがって、この冷却効果の変化を温度情報表示部15で
確認することにより、操作者はアプリケ−タ3の挿入量
を確認して病変部32の位置(存在)が確認できる。
【0032】また、アプリケ−タ3のMW放射部6が病
変部32と対応する位置に位置している状態では温度変
化検出回路13から出力制御部11に供給される制御信
号にもとづいてMW発振部10が温熱治療を行なうため
に連続出力を発生することが可能となっているので、入
力部14により設定された加温条件にもとづいて病変部
32の温熱治療が行なわれる。
【0033】また、温熱治療による効果の判定は、挿入
力量再現部26にダミ−プロ−ブ29を挿入する挿入力
量再現機構21の操作にともない感覚的に確認すること
ができる(X線,超音波を使わなくてもおよその判断を
効率よくできる)。
【0034】次に、この挿入力量再現機構21の使い方
について説明する。
【0035】人体組織の管腔臓器31内に形成された病
変部32の温熱治療時に腔内アプリケ−タ3がこのアプ
リケ−タ3の外径寸法よりも外径寸法が小さい管腔臓器
31内の病変部32の狭窄部等に挿入される作業時には
このアプリケ−タ3の挿入作業中に挿入抵抗を受ける。 このアプリケ−タ3の挿入作業中の挿入抵抗は先端キャ
ップ8の押圧力(アプリケ−タ3の挿入力量)として圧
力センサ7からの出力信号にもとづいて圧力検出部22
によって検出される。
【0036】この圧力検出部22による測定値は圧力デ
−タ記憶部24に記憶される。この場合、数回の治療を
行なうハイパ−サ−ミアでの各治療時のアプリケ−タ3
の挿入力量は圧力デ−タ記憶部24に記憶されている。
【0037】治療を行なう際、前回の治療時と比べて病
変部32の狭窄部等が小さくなっているか(温熱治療効
果が出ているか否か)を知る時、過去のデ−タを選択し
て挿入力量再現機構21を動作させる。
【0038】この挿入力量再現機構21の動作時には選
択された過去のデ−タにもとづいてポンプ駆動部25が
駆動され、このポンプ駆動部25によって挿入力量再現
部26のバル−ン28…内に作動流体が供給される。こ
のときの挿入力量再現部26のバル−ン28…内への作
動流体の供給量はダミ−プロ−ブ挿入穴27の各内壁面
の4つのバル−ン28…間にダミ−プロ−ブ20を挿入
した際にダミ−プロ−ブ20の挿入力量が選択された過
去のデ−タの挿入力量と略等しくなるように設定されて
いる。
【0039】したがって、ダミ−プロ−ブ挿入穴27の
各内壁面の4つのバル−ン28…間にダミ−プロ−ブ2
0を挿入させることにより、選択された過去のデ−タの
挿入力量と等しい挿入力量を再現させ、その手ごたえを
感覚として得ることができる。そして、次に実際にアプ
リケ−タ3を腔内の病変部32の狭窄部等に挿入して手
ごたえを知ることにより、ダミ−プロ−ブ20の挿入に
よって得られた手ごたえの感覚と実際にアプリケ−タ3
の挿入によって得られた手ごたえの感覚とを比較するこ
とにより、X線像や超音波像から得られない治療効果の
確認を挿入力量の感覚として得ることができる。
【0040】なお、この実施例の温熱治療装置1の使い
方としては第1回目の治療時から、温度変化率のみで病
変部32を検出する場合に比べてあらかじめX線透視下
でアプリケ−タ3の位置決めを行ない、アプリケ−タ3
の挿入量を確認した後の第2回目以後の治療時に温度変
化率の測定によって病変部32の検出作業を行なうこと
により、病変部32の検出が容易となり、アプリケ−タ
3の位置決めをすみやかに行うことができる。
【0041】そこで、上記構成のものにあってはMWを
パルス的に放射し、その時の患部の温度変化状態を検出
することで、MW放射部6が正常組織に位置するか病変
部32に位置するかがわかるので、人体組織の管腔臓器
内の温熱治療を行なう際に、病変部32を検出する手段
として従来のようにX線、或いは超音波を用いる場合に
比べて治療場所に制限を受けるおそれがなく、患者に与
える苦痛を少なくすることができる。さらに、病変部3
2を検出する手段として超音波を用いる場合に比べてア
プリケ−タ3の外径寸法を小さくすることができるので
、例えば肝管や前立腺等のように管径の細い部位でも使
用することができ、使用できる場所の制限を少なくする
ことができる。そして、病変部32の位置に容易にアプ
リケ−タ3を固定し、治療が行える。
【0042】次に、この発明の第2の実施例について図
5乃至図9を参照して説明する。なお、図5乃至図9中
で、図1乃至図4と同一部材には同一符号を付してその
説明を省略する。
【0043】図5は第2の実施例の病変部位検出装置が
装着されたマイクロ波(MW)方式の温熱治療装置41
全体の概略構成を示すもので、42はこの温熱治療装置
41の本体、43はこの装置本体42に連結された冷却
機能付の腔内アプリケ−タ(挿入部)である。この実施
例の温熱治療装置41では単に管腔臓器31の病変部3
2が検出できるのみではなく、病変部32の径方向への
進達度(深さ)が検出できるとともに、進達度に合せて
加温治療の設定がなされるものである。
【0044】すなわち、この実施例の腔内アプリケ−タ
43のアプリケ−タ本体44には図6に示すように可撓
性を備えた例えばプラスチック材料によって形成される
アウタチュ−ブ45とこのアウタチュ−ブ45内に同心
円状に配設されたインナチュ−ブ46とが設けられてい
る。この場合、アウタチュ−ブ45の先端部はインナチ
ュ−ブ46の先端部よりも前方側に突出されている。そ
して、このアウタチュ−ブ45の先端には硬質の先端部
材47が嵌着状態で固定されている。
【0045】また、インナチュ−ブ46の軸心部には第
1の実施例と同様のケ−ブル5が配設され、このケ−ブ
ル5の先端にはマイクロ波を放射して患部を加熱するM
W放射部(加熱部)6が形成されている。
【0046】さらに、アプリケ−タ本体44のアウタチ
ュ−ブ45の外周面にはMW放射部6と対応する部位に
例えば熱電対からなる温度センサ9が装着されている。 そして、MW放射部6によって加熱される生体組織の温
度がこの温度センサ9によって測定されるようになって
いる。
【0047】また、アプリケ−タ本体44の内部には冷
却水の還流通路48が形成されている。この還流通路4
8にはアウタチュ−ブ45とインナチュ−ブ46との間
に形成された第1の冷却水通路48a、インナチュ−ブ
46とケ−ブル5との間に形成された第2の冷却水通路
48bがそれぞれ形成されている。さらに、アプリケ−
タ本体44の先端部のアウタチュ−ブ45の内部には第
1の冷却水通路48aと第2の冷却水通路48bとの間
を連通する連通路48cが形成されている。
【0048】また、アプリケ−タ本体44の基端部には
手元操作部49が設けられている。この手元操作部49
には一対の還流チュ−ブ接続コネクタ50a,50bお
よびシリンジ接続用のコネクタ50cがそれぞれ設けら
れている。そして、一方の還流チュ−ブ接続コネクタ5
0aの内端部には例えば第1の冷却水通路48aの基端
部、他方の還流チュ−ブ接続コネクタ50bの内端部に
は例えば第2の冷却水通路48bの基端部がそれぞれ連
結されている。さらに、シリンジ接続用のコネクタ50
cの内端部は還流通路48に連結されている。
【0049】また、一方の還流チュ−ブ接続コネクタ5
0aの外端部には第1の還流チュ−ブ51の一端部、他
方の還流チュ−ブ接続コネクタ50bの外端部には第2
の還流チュ−ブ52の一端部、シリンジ接続用のコネク
タ50cの外端部にはシリンジ53がそれぞれ接続され
ている。
【0050】第1の還流チュ−ブ51の他端部はポンプ
54、第2の還流チュ−ブ52の他端部は冷却水タンク
55にそれぞれ接続されている。さらに、ポンプ54と
冷却水タンク55との間は第3の還流チュ−ブ56を介
して連結されている。そして、ポンプ54の駆動時には
冷却水タンク55内の冷却水が第3の還流チュ−ブ56
、ポンプ54、第1の還流チュ−ブ51を順次介してア
プリケ−タ本体44の還流通路48に供給され、続いて
この還流通路48内を第1の冷却水通路48a、連通路
48c、第2の冷却水通路48bの順に流れた後、第2
の還流チュ−ブ52を経て冷却水タンク55に戻される
状態で冷却水が循環されるようになっている。
【0051】また、先端部材47の外周面には例えばゴ
ム等の弾性材料によって形成された略チュ−ブ状のバル
−ン57が装着されている。このバル−ン57の両端部
は先端部材47の外周面に固定されている。
【0052】さらに、先端部材47の内部にはバル−ン
57内に作動流体を給排するための流路58が形成され
ている。この流路58の後端はアプリケ−タ本体44の
還流通路48の連通路48cに連通されている。
【0053】また、流路58の中途部には図7に示すよ
うにこの流路58内を還流通路48側とバル−ン57側
とを分離するシリコンゴム等の弾性材料によって形成さ
れた開閉弁59が設けられている。この開閉弁59の弁
体60の中央部位には還流通路48の内圧が所定の設定
圧力以上に達した状態で開放可能な閉塞口61が設けら
れている。
【0054】そして、この開閉弁59はシリンジ53に
よって還流通路48内が加圧されていない通常の冷却水
循環状態では図7(a)に示すように弁体60中央の閉
塞口61が閉塞状態で保持される。この状態では先端部
材47の流路58内が還流通路48側とバル−ン57側
とに分離された状態で保持され、バル−ン57は収縮状
態で保持されるようになっている。
【0055】また、バル−ン57の膨脹変形時にはコネ
クタ50cに冷却水の入ったシリンジ53を装着させた
状態で、シリンジ53の操作ピストン53aの押し込み
操作させて還流通路48内を加圧する。これによって還
流通路48内が所定の設定圧力以上に加圧された加圧状
態では図7(b)に示すように弁体60中央の閉塞口6
1が開放される方向に弁体60が弾性変形され、バル−
ン57側に還流通路48内の冷却水が導入されてバル−
ン57が図6中で仮想線に示すように膨脹変形されるよ
うになっている。
【0056】また、逆にバル−ン57を収縮変形させる
場合には、シリンジ53の操作ピストン53aを引っ張
り操作して還流通路48内の冷却水の一部をシリンジ5
3内に吸引し、還流通路48内を陰圧にする。すると、
バル−ン57内の冷却水が還流通路48内へ流れ込み、
バル−ン57が収縮することになる。(ただし、この操
作を行なう時は還流通路48は閉回路状態とし、還流通
路48内の圧力が他へ逃げない様にしておく必要がある
。)一方、温熱治療装置41の装置本体42内に配設さ
れたMW発振部10には連続発振制御部62およびパル
ス発振制御部63がそれぞれ接続されている。これらの
連続発振制御部62およびパルス発振制御部63は主制
御部64に接続されており、この主制御部64によって
これらの連続発振制御部62およびパルス発振制御部6
3の動作が制御されるようになっている。
【0057】さらに、この主制御部64には加温状態設
定部65および入力部14がそれぞれ接続されている。 この加温状態設定部65には連続発振制御部62および
温度変化検出回路13がそれぞれ接続されている。
【0058】そして、アプリケ−タ43のMW放射部6
に設けられた温度センサ9の出力は第1実施例と同様に
、測温回路12で温度の信号に変換され、温度変化検出
回路13によってその温度の変化率が検出できるように
構成されている。また、温度変化検出回路13の出力は
表示部15に入力され、温度変化検出回路13によって
検出された温度の変化率がこの表示部15に表示される
とともに、加温状態設定部32に入力される。
【0059】さらに、加温状態設定部32では病変部3
2の径方向への進達度(深さ)に応じた各種加温条件が
予め設定され、記憶されている。ここで、入力部14に
よって入力される加温条件は例えば、病変部32の径方
向への進達度が比較的薄い場合には出力が20W、時間
が40分程度、病変部32の径方向への進達度が中くら
いの場合は出力が30W、時間が40分程度、病変部3
2の径方向への進達度が比較的厚い場合は出力が40W
、時間が40分程度というようなデ−タが設定されてい
る。
【0060】さらに、連続発振制御部62は加温状態設
定部65の出力信号に応じて、治療時のMW連続出力を
制御するものである。また、パルス発振制御部63は病
変部位検出の際のMW出力をパルス的に出力するように
制御するもので、MWの出力レベルも段階的に調整でき
るように構成されている。
【0061】次に、上記構成の作用について説明する。
【0062】まず、図8に示すように人体組織の管腔臓
器31内にアプリケ−タ43を挿入する。続いて、病変
部32を検出するために、入力部14によってMWのパ
ルス発振を選択する。
【0063】病変部32の検出方法は第1の実施例と略
同様であるが、この実施例では図9(a)に示すように
例えば20W,30W,40WのレベルのMW出力を行
なう。ここで、MWの出力レベルの違いによる作用は次
の通りとなる。
【0064】すなわち、図9(b),(c)に示すよう
にMW出力レベルが20Wでは生体組織内への進達度は
少ないが、MW出力レベルを30W,40Wに上昇させ
るに従って深部へMWが進達し、深部まで加温させるこ
とができる。このようなMW出力を使って次のようにし
て、病変部32の径方向の厚さを検出する。
【0065】例えば、病変部32の径方向の厚さが小さ
い場合(図8のL1の位置にアプリケ−タ43が位置し
ているような場合)には図9(a)のようなパルス出力
を行うと、その時の病変部32の温度検出状態は図9(
b)のようになる。つまり、この部位は病変部32であ
るため正常部位に比べ温度の上昇が早く下降は遅くなっ
ている。
【0066】さらに、出力レベルを上昇させた時の温度
状態を見ると、出力が高くなったことにより、最高温度
が多少高くなるがその温度の変化状態(冷却効果)の変
化は少ない。つまり、病変部32の外周には正常組織が
存在しているので、この部分が温められたとしても、血
流による冷却効果が早いので、冷却効果の悪い病変部3
2の温度状態が現れることになる。
【0067】これに対して、アプリケ−タ43を図8の
L3 の位置へ挿入した時の温度変化は図9(c)の様
になる。この温度変化状態は同図(b)と比べると、温
度の上昇が早くまた、温度の下降が遅くなっている。
【0068】さらに、MWの出力レベルを上げた場合に
はその温度上昇の度合が異なる。例えば、図8のL3 
の位置では病変部32の径方向への進達度が大きい(深
部まで病変部32が存在している)ため、MWの出力レ
ベルを上げて深部まで加温させた場合には深部でも冷却
効果が悪いので、温度の上昇が早く、また下降が遅くな
ることになる。
【0069】また、図9(a)のようにMW出力を供給
した時には病変部32の存在により、アプリケ−タ43
によって同図(b),(c)のような温度変化状態を検
出することができるので、この検出デ−タにもとづいて
患部の病変部32の径方向のおよその厚さを温度変化検
出回路13で検出する。この温度状態の検出に基づき、
温度変化検出回路13は加温状態設定部65に信号を出
力する。
【0070】この出力信号は例えば、病変部32の径方
向の厚さが大,中,小という3種類の信号を送るように
設定されている。そして、加温状態設定部65では温度
変化検出回路13の出力にもとづいて加温条件の設定を
行なうが、その設定の一例を後掲する表1に示す。
【0071】
【表1】 この表1では設定条件の例として3種類設けている。設
定条件1としては病変部32の径方向の厚さに合せて加
温時間は一定にして、加温時のMW出力を可変にするも
の、設定条件2としては病変部32の径方向の厚さに合
せてMW出力は一定にして、治療時間を可変とするもの
、設定条件3としては病変部32の進達度に合せてMW
出力を可変にするとともに、MW出力レベルによる熱傷
の影響を考え、加温時間も変化させるというものである
。これ等の設定条件は治療方針によって異なるもので、
入力部14により適宜選択される。
【0072】例えば、ここでは設定条件1が選択されて
いたものとする。この時、図8のようにアプリケ−タ4
3を腔内で前進させながら治療を行なっていたとすると
、L1 の位置では加温条件設定部65から連続発振制
御部62へMW出力が20W、加温時間が40分という
設定条件の制御信号が入力される。この状態で、入力部
14から加温開始信号が入力されると、連続発振制御部
62がMW発振器10を動作させて加温治療を開始する
。また、L2 の位置ではMW出力が30W,加温時間
が40分、L3 の位置ではMW出力が40W,加温時
間が40分で加温治療が行なわれる。
【0073】また、加温治療を行う際は、手元操作部4
9にシリンジ53を装着し、アプリケ−タ43を図8の
L4 の位置まで挿入させた状態で、バル−ン57を膨
脹させ、このバル−ン57を管腔臓器31の内壁面に圧
接させることにより、アプリケ−タ43を任意の位置に
固定する。
【0074】アプリケ−タ43の固定位置を移動する場
合にはシリンジ53の操作ピストン53aを引っ張り操
作して還流通路48内の冷却水の一部をシリンジ53内
に吸引し、バル−ン57内の冷却水を還流通路48内に
流れ込ませることにより、バル−ン57を収縮させてバ
ル−ン57と管腔臓器31の内壁面との係合を解除し、
その状態でアプリケ−タ43の移動を行なう。
【0075】そこで、上記構成のものにあっては単に管
腔臓器31の病変部32を検出するのみでなく、病変部
32の径方向への厚さを検出できる。さらに、その病変
部32の大きさに応じた適正なMW出力および加温時間
が設定されるので、従来のようにX線、或いは超音波等
を用いた他の観測装置を併用することなく病変部32に
適した温熱治療を行なうことができる。そのため、人体
組織の管腔臓器内の温熱治療を行なう際に、X線、或い
は超音波等を用いた他の観測装置を併用する場合のよう
に治療場所に制限を受けるおそれがなく、患者に与える
苦痛を少なくすることができる。
【0076】また、アプリケ−タ43内に冷却水の還流
通路48を形成し、この還流通路48内を流れる冷却水
によってアプリケ−タ43の表面を冷却するようにした
ので、管腔臓器31の内壁面を過度に加熱して火傷を負
わせてしまう等のおそれがなく、安全性を高めることが
できる。
【0077】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、その他この発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0078】
【発明の効果】この発明によれば管腔臓器内に挿入され
る挿入部に加熱部およびこの加熱部によって加熱される
生体組織の温度変化を測定する温度センサを設けるとと
もに、この温度センサからの出力信号にもとづいて加熱
部によって加熱される生体組織の温度変化率を検出し、
この温度変化率に応じて生体組織中の病変部位を検出す
るようにしたので、人体組織の管腔臓器内の温熱治療を
行なう際に、治療場所に制限を受けるおそれがなく、患
者に与える苦痛を少なくすることができるうえ、挿入部
の外径寸法を比較的小さくすることができ、使用できる
場所の制限を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の病変部位検出装置が
装着された温熱治療装置全体の概略構成図。
【図2】腔内アプリケ−タの先端部を示す縦断面図。
【図3】挿入力量再現部およびダミ−プロ−ブを示すも
ので、(a)は要部の縦断面図、(b)は挿入力量再現
部の正面図。
【図4】腔内アプリケ−タの挿入状態を示す要部の概略
構成図。
【図5】第2の実施例の病変部位検出装置が装着された
温熱治療装置全体の概略構成図。
【図6】腔内アプリケ−タの概略構成を示す要部の縦断
面図。
【図7】開閉弁を示すもので、(a)は閉弁状態を示す
要部の縦断面図、(b)は開弁状態を示す要部の縦断面
図。
【図8】腔内アプリケ−タの挿入状態を示す要部の概略
構成図。
【図9】マイクロ波の出力レベルとL1 位置およびL
3 位置における病変部位の温度検出状態との関係を示
す特性図。
【符号の説明】
3,43…腔内アプリケ−タ(挿入部),6…MW放射
部(加熱部),9…温度センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  管腔臓器内に挿入される挿入部と、こ
    の挿入部に設けられた加熱部と、この加熱部によって加
    熱される生体組織の温度変化を測定する温度センサと、
    この温度センサからの出力信号にもとづいて前記加熱部
    によって加熱される前記生体組織の温度変化率を検出し
    、この温度変化率に応じて前記生体組織中の病変部位を
    検出する病変部位検出手段とを具備したことを特徴とす
    る病変部位検出装置。
JP3044070A 1991-02-18 1991-02-18 病変部位検出装置 Withdrawn JPH04357931A (ja)

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JP3044070A JPH04357931A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 病変部位検出装置

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