JPH0435447Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はコンクリートブロツクに関する。

（従来のコンクリートブロツク） 従来、この種コンクリートブロツク（以下、ブ
ロツクという。）として、ブロツク本体の前後壁
の一方又は両方に装飾加工が施されたものは知ら
れている。

（従来のブロツクの欠点） 前記従来のブロツクには以上の如き欠点があつ
た。即ち、従来のブロツクはその前後壁の表面が
ただちに意匠面となるようになされたものであつ
たため、多様化する顧客の要求に応えるために意
匠の異なるブロツクを多数種類用意せねばなら
ず、それだけコスト高になるとともに、多数種類
のブロツクの管理に多くの手間を要するという欠
点があつた。

（考案の目的） この考案は上記欠点を解消するためになされた
ものであつて、顧客の多様な要求に応えることが
出来、且つ製品管理に多くの手間を要することの
ないブロツクを提供することを目的とするもので
ある。

（実施例） 以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。

第１図において示すようにブロツク本体１は前
後壁２，３と、これらをつなぐリブ４とを有して
おり、前壁２上縁には一対のフツク掛け止め凹所
５が形成されている。なお、凹所５は前後壁２，
３の少なくとも一方に、最低一つあれば良いもの
である。前記凹所５には以下のような装飾材６が
掛け止められる。即ち、装飾材６は前壁２全面を
覆う装飾板７と、この装飾体７上縁に取付けられ
たフツク８とを有しており、これらフツク８を前
記凹所５に掛け止めるようになされている。ま
た、装飾体７と前壁２との間にはモルタル等の接
着剤９が介装されているがこれは必ずしも必要な
ものではない。なお、装飾材６の構成は実施例の
ものに限定されるものではなく、例えば、前壁２
全面を覆わない装飾板にフツクが取付けられてい
ても良く、装飾板とフツクとが一体であつても良
い。

（実施例の施工方法） 実施例の施工方法はブロツク本体１に装飾板７
を掛け止めた後、普通のブロツクと同様に段積み
するだけで良く、第３図に示す例のように、ブロ
ツク本体１の意匠の異なる装飾材を、段積み後に
交互に表れるように掛け止めるようにしても良
い。なお、ブロツク本体１だけを普通のブロツク
と同様に段積みした後、それらブロツク本体１に
装飾材を掛け止めるようにしても良いのは勿論で
ある。

（考案の効果） 以上の次第でこの考案によれば、前後壁２，３
の少なくともいずれか一方に形成されたフツク掛
け止め凹所５に装飾材６のフツク８を掛け止める
だけで良いので、装飾材６の意匠を別のものにす
るだけで、意匠の異なるブロツクとすることが出
来る。また、ブロツク本体１と比べて嵩ばらない
装飾材６をストツクするだけで良いので、製品管
理に多くの手間を要することもない。さらに、装
飾材６はブロツク本体１と別体のプレート状のも
のであるので、装飾体６のデザインは自由に行な
うことが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第１図は一部破砕正面図、第２図は第１図−
線断面図、第３図は施工状態の一例を示す正面図
である。 １……ブロツク本体、２……前壁、３……後
壁、５……フツク掛け止め凹所、６……装飾材、
７……装飾板、８……フツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブロツク本体１と装飾材６とを有しており、ブ
   ロツク本体１の前後壁２，３の少なくともいずれ
   か一方にはフツク掛け止め凹所５が形成され、装
   飾材６は、装飾板７と凹所５に掛け止められるフ
   ツク８とを有しているコンクリートブロツク。