JPH04345402A - ゴミ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はゴミ容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、環境問題の中でも特にゴミ処理の
見直しが各地域で活発化している。ゴミ容器に山のよう
に捨てられたゴミを処理する場合、一般的にはゴミ袋に
移し替えて集積所に持って行ったり、足で踏み付ける等
してむりやり箱に収めるかといったことが行なわれてい
る。後者は、ゴミがコンパクトになり、しかもゴミ袋の
消費量が減少するという点では前者に比べて多少でも環
境問題に貢献できる手段である。しかしながら、ゴミを
押し潰すのに手や足を使うのは衛生上等の面から好まれ
ない。

【０００３】そこで、アメリカでは、図６に示すような
ゴミ容器が開発された。このゴミ容器は、蓋体１００に
あるハンドル１０１を引き出して上下動させることによ
り、ハンドル１０１の先に設けられたプレス板１０２で
中のゴミが押し潰されてコンパクトになるというもので
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゴミ容器にあっては、ハンドル１０１を引上げた状
態でもプレス板１０２が容器内に収められているため、
それだけゴミ容器の収容能力が削減されるという問題が
残されている。また、ハンドル１０１とプレス板１０２
とが設けられている分だけ蓋体１００が重くなるので、
蓋体１００の開け閉めに力がいるし、蓋体１００を支持
しているヒンジ１０３への負担も大きくなる。更に、ゴ
ミを押し潰すと、ゴミの容量が増えて重くなる上に、ゴ
ミと容器本体１０４間の隙間が減って摩擦抵抗が高まる
ので、ゴミを容器本体１０４から取り出し難いという問
題も残されている。

【０００５】本発明は上記問題に着目してなされたもの
で、ゴミをコンパクトにでき、かつゴミを容易に取り出
すことができるゴミ容器を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として本発明のゴミ容器は、容器本体と蓋体とを
備え、容器本体が、底壁を有する下段容器と、該下段容
器の内周あるいは外周に嵌合され、底壁を持たない上段
容器とで構成され、前記下段容器と上段容器との間に、
上段容器を引き上げ位置に固定可能であると共に、引き
上げ位置から下方に押し下げ可能に形成されたストッパ
が設けられている。

【０００７】

【作用】容器本体のゴミを押し潰す場合には、蓋体を閉
じたまま上段容器を下方に押し下げ、再び上段容器を引
き上げてその位置に保持させる。そうすると、容器本体
に収容されたゴミは、蓋体で押し潰されてコンパクトに
なり、その分、上段容器内にはゴミを収容できる空間が
形成される。

【０００８】容器本体に一杯になったゴミを取り出す場
合には、蓋体を開けてから上段容器を下方に押し下げる
。そうすると、ゴミが容器本体から出っ張っるので、ゴ
ミを取り出す時の摩擦抵抗が小さくなる。

【０００９】

【実施例】まず、図１及び図２に基づいて第１実施例の
構成を説明する。図１は第１実施例のゴミ容器を示す断
面図で、図中１は容器本体、２は蓋体である。

【００１０】前記容器本体１は、下段容器３と、該下段
容器３の外周に嵌合された上段容器４とで構成されてお
り、各容器３，４は、プラスチックで成形されている。

【００１１】前記下段容器３は、底壁３ａと周壁３ｂと
で構成されており、底壁３ａの外周部には足押えフラン
ジ３ｃが形成されている。また、前記上段容器４は、底
壁を持たず、上端部には蓋止めフランジ４ａが形成され
ている。

【００１２】また、前記下段容器３の上端部と上段容器
４の下端部には、上段容器４を引き上げ位置に固定可能
であると共に、引き上げ位置から下方に押し下げ可能に
形成されたストッパ３１，４１が設けられている。

【００１３】このストッパ３１，４１の構造について説
明する。

【００１４】まず、下段容器３のストッパ３１は、周壁
３ｂの上端部外周に形成された隆起部３１１と、周壁３
ｂの上端から外方に延出した横片３１２と、該横片３１
２の先端から下方に延出した垂下片３１３とで構成され
ている。また、上段容器４のストッパ４１は、上段容器
４の下端部内周に形成された隆起部４１１と、上段容器
４の下端から内方に延出した横片４１２と、該横片４１
２の先端から上方に延出した立ち上り片４１３とで構成
されている。

【００１５】そして、下段容器３の周壁３ｂに沿って上
段容器４を引き上げると、上段容器４の立ち上り片４１
３が、下段容器３の隆起部３１１を乗り越えて係合する
と共に下段容器３の垂下片３１３も上段容器４の隆起部
４１１を乗り越えて係合し、それらの係合によって上段
容器４が下方に落下せず、その引き上げ位置に固定され
るようになっている。

【００１６】また、上段容器４を引き上げ位置で下方に
押すと、上段容器４の立ち上り片４１３が下段容器３の
隆起部３１１を乗り越えて係合解除すると共に、下段容
器３の垂下片３１３も上段容器４の隆起部４１１を乗り
越えて係合解除し、上段容器３が下方に押し下げられる
ようになっている。

【００１７】前記蓋体２は、蓋本体２１と、該蓋本体２
１と一体成形された把手２２，２２とで構成されており
、前記上段容器４の上部に嵌合により取り付けられてい
る。前記把手２２，２２は、蓋本体２１の対向位置２箇
所に設けられており、各把手２２には、上段容器４の蓋
止めフランジ４ａに係止可能な係止爪２２１が形成され
ている。

【００１８】即ち、蓋体３を閉じる場合には、蓋体２を
上段容器４に被せて上から押える。そうすると、蓋体２
の係止爪２２１が上段容器４の蓋止めフランジ４ａを乗
り越えて蓋止めフランジ４ａに係止されるので、蓋体２
は上段容器４から簡単に外れなくなる。また、蓋体４を
開ける場合には、把手２２を外に広げるように変形させ
ながら持ち上げる。そうすると、係止爪２２１が上段容
器４の蓋止めフランジ４ａを乗り越えて蓋止めフランジ
４ａに係止されるので、蓋体３は上段容器４から外れる
ようになる。

【００１９】次に、図３及び図４に基づいて第１実施例
の作用を説明する。図３はゴミＧを押し潰す手順を示し
た図、図４はゴミＧを取り出す手順を示した図である。

【００２０】まず、ゴミＧを押し潰す場合には、図３の
（ロ）に示すように蓋体２を閉じたまま上段容器４を下
方に押し下げ、次に、上段容器４を引き上げてその位置
に保持させる。そうすると、図３の（イ）に示すように
容器本体１のほぼ全体に収容されていたゴミＧは、図３
の（ハ）に示すように蓋体２で押し潰されてコンパクト
になり、その分、上段容器４内にゴミＧを収容できる空
間Ｓが形成される。この作業は、ゴミＧが容器本体２に
一杯になるまで何度でも繰り返し行うことができる。

【００２１】上段容器４を引き上げる時、下段容器３の
足押えフランジ３ｃを足で踏み付けて行うと、下段容器
３が固定されるので力が入り易い。また、上段容器４の
蓋止めフランジ４ａに蓋体２の係止爪２２１を係止させ
ておけば、ゴミを押し潰す時の反発力で蓋体２が開かな
いようにすることができる。

【００２２】次に、容器本体１に一杯になったゴミＧを
取り出す場合には、図４の（ロ）に示すように蓋体２を
開けてから上段容器４を下方に押し下げる。そうすると
、ゴミＧの上半分が容器本体１から出っ張って、ゴミＧ
を取り出すときの摩擦抵抗が小さくなる。

【００２３】ゴミＧを取り出す時も、下段容器３の足押
えフランジ３ｃを足で踏み付けて行うと、下段容器３が
固定されるので力が入り易い。また、ゴミＧを捨てる前
に容器本体１にゴミ袋を広げて入れておくと、ゴミＧの
取り出しがより楽になる。

【００２４】以上説明したように、本実施例のゴミ容器
は、蓋体２で容器本体１内のゴミＧを押し潰すことがで
きるので、収容能力の低減なしにゴミＧをコンパクトに
することができ、また、ゴミＧを取り出すときの摩擦抵
抗が小さいので、楽にゴミＧを取り出すことができるも
のである。従って、ゴミ袋の消費量を減少させることが
できると共に、ゴミ集積所に行く手間と負担を減少させ
ることができる。

【００２５】次に、図６に基づいて第２実施例の構成を
説明する。尚、本実施例を説明するにあたり、第１実施
例と構成が同一の部分については図面に同一符号を付し
て説明を省略する。本実施例のゴミ容器は、把手５２が
蓋本体５１にヒンジ結合された蓋体５が採用されている
。また、上段容器４の蓋止めフランジ４ａには、前記把
手５に形成された係止爪５２１と係合可能な垂下片４ｂ
が形成されている。従って、蓋体５を開け閉めする度に
、把手５２を弾性変形させる必要がないので把手５２の
疲労が小さくて済むし、ゴミを押し潰す時の反発力で蓋
体５が開かないように蓋体５の固定を強固に行なうこと
ができる。

【００２６】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成は本実施例に限られるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例では
、上段容器が下段容器の外周に嵌合されたゴミ容器を示
したが、上段容器が下段容器の内周に嵌合されたゴミ容
器であってもよい。また、ストッパの構造も実施例に限
られず、例えば、上段容器と下段容器に貫通させる差し
込みピンを使用する構造にしてもよい。また、下段容器
の全周に設ける足押えフランジは、全周にわたって連続
させる必要はなく、部分的なものであってもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のゴミ
容器にあっては、蓋体を閉じたまま上段容器を下方に押
し下げることにより、蓋体で容器本体内のゴミを押し潰
すことができるので、収容能力の低減なしにゴミをコン
パクトにすることができる。また、蓋体を開けてから上
段容器を下方に押し下げることにより、容器本体に一杯
になったゴミを容器本体から出っ張らせることができる
ので、ゴミを楽に取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例のゴミ容器を示す断面図である。

【図２】図１の要部ＩＩの拡大図である。

【図３】ゴミを押し潰す手順を示した断面図で、（イ）
はゴミを押し潰す前の状態を示し、（ロ）は上段容器を
押し下げた状態を示し、（ハ）は上段容器を引き上げた
状態を示している。

【図４】ゴミを取り出す手順を示した断面図で、（イ）
はゴミが容器本体一杯になった状態を示し、（ロ）は上
段容器を押し下げた状態を示してある。

【図５】第２実施例のゴミ容器を示す断面図である。

【図６】従来のゴミ容器を示す断面図である。

【符号の説明】

１　　容器本体 ２　　蓋体 ３　　下段容器 ３ａ　　底壁 ３１　　ストッパ ４　　上段容器 ４１　　ストッパ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　容器本体と蓋体とを備え、容器本体が
   、底壁を有する下段容器と、該下段容器の内周あるいは
   外周に嵌合され、底壁を持たない上段容器とで構成され
   、前記下段容器と上段容器との間に、上段容器を引き上
   げ位置に固定可能であると共に、引き上げ位置から下方
   に押し下げ可能に形成されたストッパが設けられている
   ことを特徴とするゴミ容器。