JPH04344122A - 配電線の地絡区間決定方法及び装置 - Google Patents

配電線の地絡区間決定方法及び装置

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JPH04344122A
JPH04344122A JP11498091A JP11498091A JPH04344122A JP H04344122 A JPH04344122 A JP H04344122A JP 11498091 A JP11498091 A JP 11498091A JP 11498091 A JP11498091 A JP 11498091A JP H04344122 A JPH04344122 A JP H04344122A
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JP11498091A
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Inventor
Soji Nishimura
荘治 西村
Yoshio Kuroiwa
黒岩 良雄
Hiroshi Kumegawa
久米川 宏
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電線上の一定区間ご
とに設けた端末局において配電線を流れる電流を測定す
ることにより方向地絡情報を検出して配電線の地絡区間
を決定することができる配電線の地絡区間決定方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電線は、変電所から需要家までの間に
設置される電線路であり、1つの変電所から多数本の配
電線が供給される。各配電線には、遮断器の他、一定間
隔ごとに区分開閉器が設けられている。配電線の途中に
おいて地絡等の事故が起こると、遮断器が開路され、そ
れに応じて区分開閉器も開路され、配電線が保護される
が、この場合、地絡故障の原因を究明し地絡区間以外に
電力供給を行うために地絡区間がいずれにあるかを決定
することが重要である。
【0003】そこで、従来においては、配電線の一定間
隔ごとに端末局(区分開閉器と同じ場所に設けてもよく
、別の場所に設けてもよい。また、区分開閉器の数と一
致していなくてもよい)を設けていた。この端末局は、
各相電流Ia,Ib,Ic を測定する3つの電流セン
サと、各相電圧Va,Vb,Vc を測定する3つの電
圧センサとを有し、3つの電流センサから零相電流I0
 、正相電流I1 及び逆相電流I2 を算出し、3つ
の電圧センサから零相電圧V0 を算出し、「零相電圧
V0 が発生していることと、零相電流I0 、正相電
流I1 及び逆相電流I2 と零相電圧V0 との位相
差を算出すること」により端末局内において地絡情報と
方向地絡情報とを収集して親局に送信し、親局は、変電
所の存在する方向に地絡を検出した端末局と負荷の存在
する方向に地絡を検出した端末局との間に位置する区間
を地絡区間であるとしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の端末局には3つ
の電圧センサが必要であるが、これらの電圧センサには
、通常布設されている配電線に直接取り付けて大地との
電圧を光学的に測定するタイプのものが用いられる。 しかし、高電圧(例えば6.6kV)を測定するので、
大地との絶縁抵抗に大きく左右されるという欠点がある
。例えば、天候や電圧センサ表面の汚損等により大地と
の絶縁抵抗が変動すると測定電圧の位相角が実際の電圧
の位相角とずれたり、測定電圧の大きさそのものに誤差
が生じたりする。
【0005】そこで、電圧センサを変圧器PTにより構
成し端末局に内蔵すれば前記の欠点は生じないが、零相
電圧V0 を検出するために高価な変圧器PTを3つも
設けなければならないという問題がある。端末局は、各
配電線に多数配置されるものであり、配電線の数が多い
ことを考えると端末局の構成はできるだけ簡単にするこ
とが好ましいので、1つの端末局に使用する変圧器PT
の数はできるだけ少ない方がよい。
【0006】本発明の目的は、上述の技術的課題を解決
し、従来と比べて電圧センサを設置することなく、配電
線の地絡区間を決定することができる配電線の地絡区間
決定方法及びその装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の配電線の地絡区間決定方法は、配電
線を複数区間に区分し、各区間の測定点において配電線
の各相電流Ia,Ib,Ic を検出し、これらの検出
電流に基づいて正相電流I1 及び逆相電流I2 を算
出し、正相電流I1 の変化分ΔI1 及び逆相電流I
2 の変化分ΔI2 がともにしきい値を超えた場合に
当該測定点は地絡点より電源側にあり、正相電流I1 
の変化分ΔI1 又は逆相電流I2 の変化分ΔI2 
がしきい値を超えなかった場合に当該測定点は地絡点よ
り負荷側にあるとみなして、地絡区間を決定する方法で
ある。
【0008】上記の目的を達成するための請求項2記載
の配電線の地絡区間決定装置は、複数区間に区分された
配電線の各区間に配置された端末局と、前記端末局から
データを受信するための親局とを有し、各端末局には、
配電線の各相電流Ia,Ib,Ic を検出する電流セ
ンサと、電流センサの検出電流に基づいて正相電流I1
 及び逆相電流I2 を算出する算出手段と、その正相
電流I1 の変化分ΔI1 及び逆相電流I2 の変化
分ΔI2 をそれぞれ記憶し、しきい値と比較する比較
手段と、比較手段により比較された結果、正相電流I1
 の変化分ΔI1 及び逆相電流I2 の変化分ΔI2
 がともにしきい値を超えている場合、当該端末局は地
絡点より電源側にあり、正相電流I1 の変化分ΔI1
 又は逆相電流I2 の変化分ΔI2 がしきい値を超
えなかった場合に当該測定点は地絡点より負荷側にある
と判定する地絡判定手段と、地絡判定手段の判定結果の
データを送信する送信手段とが設けられ、さらに、前記
端末局からデータを受信するための親局を配置し、この
親局には、各端末局から受信されたデータに含まれる判
定結果に基づいて、判定結果の異なる端末局群を区別し
、これら区別された端末局群のうち互いに隣接する端末
局の間に存在する区間を配電線の地絡区間として決定す
る地絡区間決定手段が設けられているものである。
【0009】請求項3記載の配電線の地絡区間決定装置
は、比較手段、地絡判定手段を親局側に設けたものであ
る。
【0010】
【作用】上記の請求項1、2及び3記載の各発明によれ
ば、配電線に地絡故障が発生したときは、地絡故障点と
端末局との位置関係によっては正相電流I1 及び逆相
電流I2 がともに増加する場合があることを利用して
、送電端の存在する方向に地絡点を検出する端末局群と
、送電端の存在する方向と反対の方向に地絡点を検出す
る端末局群とを区別し、これら区別された端末局のうち
互いに隣接するものの間に位置する区間を配電線の地絡
区間として決定することができる。
【0011】このことを詳細に説明する。図2は配電線
の概念図であり、送電端にEa,Eb,Ecの電源が存
在するものとする。互いに隣接して設置された端末局を
T1,T2と表示する。端末局T1,T2の間で地絡が
発生したとし、地絡抵抗をRgとする。C1,C2は、
それぞれ地絡点の電源側と負荷側における配電線の対地
容量である。
【0012】地絡のない正常時においては、零相電流I
0 は0、逆相電流I2 は0であるが、正相電流I1
 はI1 =jωC2 Ea となる。地絡発生時においては、地絡点の零相電圧V0
 は、 V0 =−Ea/(1+3jωCRg)で表される。こ
こに、 C=C1 +C2 である。また、零相電流I0 、正相電流I1 及び逆
相電流I2 は、端末局T1で検出されるものは、  
  I0 =C1 Ig/3C     I1 =jωC2 Ea +Ig/3    
                        (
1)     I2 =Ig/3          
                         
       (2) であり、端末局T2で検出され
るものは、    I0 =−C2 Ig/3C     I1 =jωC2 Ea          
                         
    (3)     I2 =0        
                         
               (4) である。ここ
に、 Ig=3jωCEa/(1+3jωCRg)である。
【0013】前記(1) 式と(3) 式から、端末局
T1は端末局T2よりIg/3だけ加算された正相電流
I1 を検出し、前記(2) 式と(4) 式から、端
末局T1は端末局T2よりIg/3だけ加算された逆相
電流I2 を検出していることが分かる。そこで端末局
T1と端末局T2とで検出される正相電流I1 、逆相
電流I2 を常時監視し、その増分が現れた時に、送電
端の存在する方向に地絡点を検出する端末局群と、送電
端の存在する方向と反対の方向に地絡点を検出する端末
局群とを区別できるので、これら区別された端末局のう
ち互いに隣接するものの間に位置する区間を配電線の地
絡区間として決定することができる。
【0014】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図3は、配電系統図であり、配電用変電所1に
はΔ−Δ結線の変圧器11が備えられており、変圧器1
1により6.6kVに降圧された電力が遮断器3a,3
b,・・・・を通して配電線4a,4b,・・・・に供
給される。配電線4a,4b,・・・・には、需要家に
対して電力を分配するためのY−Y結線の変圧器5a1
,5a2,・・・・,5b1,5b2,・・・・が接続
され、各変圧器5a1,5a2,・・・・の近傍に端末
局7a1,7a2,・・・・,7b1,7b2,・・・
・が設けられている。
【0015】各端末局7a1,7a2,・・・・はすべ
て同じ構成を有し、各相の電流を検出するCT1,CT
2,CT3 から取り出される各相電流Ia,Ib,I
c 情報に基づいて零相電流I0 、正相電流I1 及
び逆相電流I2 を算出し、地絡、短絡又は断線の判定
を行う演算処理部71と、演算処理部71によって得ら
れた判定結果のデータを親局9(図7参照)に送信する
送信部72とを備えている。
【0016】演算処理部71は、図4に示すように、a
相電流、b相電流及びc相電流の値を加算する加算回路
716 と、a相電流Ia の値をサンプリングするサ
ンプルホールド回路711 と、b相電流Ib の値を
サンプリングするサンプルホールド回路712 と、c
相電流Ic の値をサンプリングするサンプルホールド
回路713 と、零相電流I0 の値をサンプリングす
るサンプルホールド回路714 とを有し、それぞれサ
ンプルホールドされた値を時間順に並べて送り出すマル
チプレクサ720 と、マルチプレクサ720 から出
力されるデータをA/D変換する変換回路730 と、
A/D変換されたデータをディジタル演算して各相電流
Ia,Ib,Ic 、零相電流I0、正相電流I1 及
び逆相電流I2 の大きさを算出するとともに、正相電
流I1 の大きさに対する逆相電流I2 の大きさの比
率I2/I1 を算出する算出回路740 と、過去の
数サイクルの正相電流I1 の大きさのデータ及び逆相
電流I2 の大きさのデータを集計して、それぞれの過
去のm(mは例えば5とする)サイクル分の大きさの平
均値<I1 ><I2>を記憶しておくメモリ770 
と、算出回路740 の算出データ、並びにメモリ77
0 に記憶された正相電流I1 の数〜10サイクル前
の平均値<I1 >と現在の平均値<I1 >との差Δ
I1 、逆相電流I2 の数〜10サイクル前の平均値
<I2 >と現在の平均値<I2 >との差ΔI2 に
基づいて地絡、短絡及び断線の判定を行う判定回路75
0 とを有する。過去のmサイクル分の平均をとるのは
ノイズ対策のためであり、数〜10サイクル前の平均値
<I1>と現在の平均値<I1 >との差を採るのは、
故障後、数〜10サイクルは遮断器が働かないので電流
が流れるからである。
【0017】さらに、演算処理部71は、PLL717
 を通して電源電流の1周期ごとに基本波パルスを発生
させる基本波パルス発生回路760 と、このように発
生したパルスを所定の分周比率(例えば1/12倍)で
分周する分周器761 と、分周器761 の分周比を
サンプルホールド回路の数で割ったさらに細かな分周比
率(例えば1/48倍)で分周する分周器762 と、
分周器762 の出力パルスに基づいてサンプルホール
ド回路711 〜714 に切換え制御信号を供給する
切換え制御器763 とを有し、算出回路740 は分
周器761 の出力パルスを同期信号として算出処理を
行っている。
【0018】算出回路740 が電流の大きさや位相角
を算出する方法は、従来公知の方法を使用できる。例え
ば、1周期にわたるフーリエ正弦成分とフーリエ余弦成
分とを求め、両方の成分の二乗平均をとることによって
大きさを求めることができる。また、フーリエ正弦成分
とフーリエ余弦成分との比のtan−1をとることによ
り位相角を求めることができる。
【0019】判定回路750 の行う地絡、短絡、断線
判定の手順を表わすフローチャートを図1に示す。図1
によれば、判定回路750 は、算出回路740 から
供給される各種電流データに基づいて、短絡判定(ステ
ップ(1) )を行い、短絡と判定されれば短絡を表わ
す符号を送信部72に送出する。前記ステップ(1) 
の短絡判定は、図5に示すように、各相電流Ia,Ib
,Ic Ia,Ib,Ic のいずれかが基準電流(例
えば定格電流の1.2倍)を越えたかどうかで判定する
。図5では、基準電流は480A(定格電流は400A
)と表示している。
【0020】短絡でないと判定されれば、断線判定(ス
テップ(2) )を行い、断線と判定されれば、断線を
表わす符号を送出する。ステップ(2) の断線判定は
、図6に示すように、各相電流Ia,Ib,Ic の何
れかが定格電流の1%を越え、かつ正相電流I1 と逆
相電流I2 の大きさの比率I2/I1 が0.6倍を
越えたことをもって判定する。図6では「定格電流の1
%」は4Aで表示されている。0.6倍という数字は経
験的に決定されるものである。
【0021】断線でもないと判定されれば、地絡判定(
ステップ(3),(4) )を行う。ステップ(3) 
では、零相電流I0 をしきい値Ixと比較し、零相電
流I0 がしきい値Ixを越えていれば地絡発生とみな
し、ステップ(4) において正相電流I1 の大きさ
の変化分ΔI1 及び逆相電流I2 の大きさの変化分
ΔI2 がそれぞれしきい値Iy,Izを超えているか
どうかを判定する。しきい値Iy,Izは、前記(1)
式、(2) 式のIg/3を目安にして、実地試験結果
をも考慮して決定する。
【0022】ステップ(4) においてYESであれば
、端末局よりも負荷側に地絡点があるとみなして「負荷
側地絡」を表わす符号を送出する。ステップ(4) に
おいてNOであれば、端末局よりも電源側に地絡点があ
るとみなして「電源側地絡」を表わす符号を送出する。 この実施例では、正相電流I1の大きさの変化分ΔI1
 及び逆相電流I2 の大きさの変化分ΔI2 をしき
い値と比較している。これは、正相電流I1 や逆相電
流I2 の位相角とIg/3の位相角との関係は、地絡
の条件により異なるので一概にはいえないが、偶然直角
の関係とならない限り、正相電流I1 や逆相電流I2
 の大きさに何らかの変化が現れるので、大きさの変化
を比較すれば地絡方向が判定できることによるものであ
る。
【0023】なお、このステップ(3),(4) での
地絡判定は1線地絡を判定を意味し、2線地絡、3線地
絡の場合は、ステップ(1) の短絡判定により判定で
きるので、ステップ(3),(4) で2線地絡、3線
地絡を判定することはない。また、短絡、断線時にもス
テップ(4) にYESの結果が現れるが、ステップ(
1) (2) の判定を優先するので断線や短絡の判定
を誤ることはない。
【0024】地絡がないと判定されればステップ(9)
 において故障なしの符号を送出する。送信部72は判
定回路750 から受け取った符号を、親局9に、無線
、光、赤外線等の媒体を通して送信する(ステップ(1
0))。親局9は、図7に示すように受信部91と、故
障区間決定部92とからなるものである。親局9の故障
区間決定部92は各端末の送信部72から受け取った符
号に基づき、どの区間において地絡、短絡又は断線があ
ったのかを判定する。その判定の手法は、次のとおりで
ある。
【0025】図8に示すように配電線に沿って端末局7
a1,・・・・,7a6が配列されている場合を想定す
る。端末局7a3と端末局7a4との間で1線地絡故障
が発生した場合(図8(a) 参照)、地絡点より送電
側の端末局7a1,7a2,7a3から送られてくる情
報は「負荷側地絡」を表わす情報である。ところが、地
絡点より負荷側の端末局7a4,7a5,7a6から送
られてくる情報は「電源側地絡」を表わす情報である。 したがって親局9は、情報の内容が異なる端末局7a3
と端末局7a4との間で地絡故障が発生していることが
分かる。
【0026】次に、端末局7a3と端末局7a4との間
で短絡故障が発生した場合(図8(b) 参照)、故障
点より送電側にある端末局7a1,7a2,7a3から
送られてくる情報は、「短絡」情報であるのに対し、故
障点より負荷側にある端末局7a4,7a5,7a6か
ら送られてくる情報は、「断線」情報(2線短絡の場合
)あるいは「故障なし」(3線短絡の場合)の情報であ
る。したがって、端末局7a3と端末局7a4との間で
短絡故障が発生していることが明らかとなる。
【0027】次に、端末局7a3と端末局7a4との間
で断線故障が発生した場合(図8(c) 参照)、故障
点より送電側にある端末局7a1,7a2,7a3から
送られてくる情報は、「故障なし」の情報であるのに対
し、故障点より負荷側にある端末局7a4,7a5,7
a6から送られてくる情報は、「断線」情報である。し
たがって、親局9は、端末局7a3と端末局7a4との
間で断線故障が発生していることが分かる。
【0028】以上、実施例に基づき本発明を説明してき
たが、本発明は前記の実施例に限定されるものではない
。例えば、基本波パルス発生回路760 は電源電流に
同期してパルスを発生させていたが、電源と全く独立に
同期を採るものであってもよい。その他本発明の要旨を
変更しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の配電線の地
絡区間決定方法の発明によれば、配電線の各区間の測定
点において検出される各相電流Ia,Ib,Ic から
、正相電流I1 及び逆相電流I2 を求め、その変化
分ΔI1,ΔI2 を監視することにより、地絡故障点
を容易に検出することができる。
【0030】請求項2記載の配電線の地絡区間決定装置
の発明によれば、各端末局において正相電流I1 及び
逆相電流I2 を検出して、その変化分ΔI1,ΔI2
 により方向地絡情報を収集し、対応するデータを親局
に送信するようにすれば、親局は、各端末局から送られ
てきたデータに基づいて、配電線の地絡区間を決定する
ことができる。この場合、端末局においては特に電圧を
測定する必要はないので、従来のように3線電圧を測定
していたのと比較して、端末局の構成が簡単になり、コ
ストを下げることができ、端末局を多数配置する場合に
特に有利になる。
【0031】また、請求項3記載の配電線の地絡区間決
定装置の発明によれば、親局において、方向地絡情報を
収集し、配電線の故障区間を決定することができる。こ
の場合、端末局においては特に電圧を測定する必要はな
いので、従来のように3線電圧を測定していたのと比較
して、端末局の構成が簡単になり、コストを下げること
ができ、端末局を多数配置する場合に特に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】判定回路の行う地絡、短絡、断線判定の手順を
表わすフローチャートである。
【図2】本発明の原理を説明するための、地絡故障が発
生した配電線の回路図である。
【図3】端末局が配置された配電系統図である。
【図4】端末局に設けられた演算処理部の内部構成を示
すブロック図である。
【図5】短絡判定を行う論理回路図である。
【図6】断線判定を行う論理回路図である。
【図7】親局の要部構成を示すブロック図である。
【図8】配電線の故障区間の決定手法を説明するための
端末局配置図である。
【符号の説明】
4a,4b  配電線 7a1,7a2,7b1,7b1  端末局72  送
信部 740  算出回路 750  判定回路 9  親局 92  故障区間決定部 CT1,CT2,CT3  電流センサT1,T2  
端末局

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電線を流れる零相電流により地絡故障の
    発生を検出し、地絡故障の発生を検出した場合に配電線
    の地絡区間を決定する方法であって、配電線を複数区間
    に区分し、各区間の測定点において配電線の各相電流I
    a,Ib,Ic を検出し、これらの検出電流に基づい
    て正相電流I1 及び逆相電流I2 を算出し、正相電
    流I1 の変化分ΔI1 及び逆相電流I2 の変化分
    ΔI2 がともにしきい値を超えた場合に当該測定点は
    地絡点より電源側にあり、正相電流I1 の変化分ΔI
    1 又は逆相電流I2 の変化分ΔI2 がしきい値を
    超えなかった場合に当該測定点は地絡点より負荷側にあ
    るとみなして、地絡区間を決定することを特徴とする配
    電線の地絡区間決定方法。
  2. 【請求項2】配電線を流れる零相電流により地絡故障の
    発生を検出し、地絡故障の発生を検出した場合に地絡区
    間を決定する配電線の地絡区間決定装置であって、複数
    区間に区分された配電線の各区間に端末局を配置し、各
    端末局には、配電線の各相電流Ia,Ib,Ic を検
    出する電流センサと、電流センサの検出電流に基づいて
    正相電流I1 及び逆相電流I2 を算出する算出手段
    と、その正相電流I1 の変化分ΔI1 及び逆相電流
    I2 の変化分ΔI2 をそれぞれ記憶し、しきい値と
    比較する比較手段と、比較手段により比較された結果、
    正相電流I1 の変化分ΔI1 及び逆相電流I2 の
    変化分ΔI2 がともにしきい値を超えている場合、当
    該端末局は地絡点より電源側にあり、正相電流I1 の
    変化分ΔI1 又は逆相電流I2 の変化分ΔI2 が
    しきい値を超えなかった場合に当該測定点は地絡点より
    負荷側にあると判定する地絡判定手段と、地絡判定手段
    の判定結果のデータを送信する送信手段とが設けられ、
    さらに、前記端末局からデータを受信するための親局を
    配置し、この親局には、各端末局から受信されたデータ
    に含まれる判定結果に基づいて、判定結果の異なる端末
    局群を区別し、これら区別された端末局群のうち互いに
    隣接する端末局の間に存在する区間を配電線の地絡区間
    として決定する地絡区間決定手段が設けられていること
    を特徴とする配電線の地絡区間決定装置。
  3. 【請求項3】配電線を流れる零相電流により地絡故障の
    発生を検出し、地絡故障の発生を検出した場合に地絡区
    間を決定する配電線の地絡区間決定装置であって、複数
    区間に区分された配電線の各区間に端末局を配置し、各
    端末局には、配電線の各相電流Ia,Ib,Ic を検
    出する電流センサと、電流センサの検出電流に基づいて
    正相電流I1 及び逆相電流I2 を算出する算出手段
    と、各相電流Ia,Ib,Ic 、正相電流I1 及び
    逆相電流I2 のデータを送信する送信手段とが設けら
    れ、さらに、前記端末局からデータを受信するための親
    局を配置し、この親局には、、各端末局から送信されて
    きたデータに基づいて正相電流I1の変化分ΔI1 及
    び逆相電流I2 の変化分ΔI2 をそれぞれ記憶し、
    しきい値と比較する比較手段と、比較手段により比較さ
    れた結果、正相電流I1 の変化分ΔI1 及び逆相電
    流I2 の変化分ΔI2 がともにしきい値を超えてい
    る場合、当該端末局は地絡点より電源側にあり、正相電
    流I1 の変化分ΔI1 又は逆相電流I2 の変化分
    ΔI2 がしきい値を超えなかった場合に当該測定点は
    地絡点より負荷側にあると判定する地絡判定手段と、判
    定結果の異なる端末局群を区別し、これら区別された端
    末局群のうち互いに隣接する端末局の間に存在する区間
    を配電線の地絡区間として決定する地絡区間決定手段と
    が設けられていることを特徴とする配電線の地絡区間決
    定装置。
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