JPH0434189Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0434189Y2
JPH0434189Y2 JP1989070421U JP7042189U JPH0434189Y2 JP H0434189 Y2 JPH0434189 Y2 JP H0434189Y2 JP 1989070421 U JP1989070421 U JP 1989070421U JP 7042189 U JP7042189 U JP 7042189U JP H0434189 Y2 JPH0434189 Y2 JP H0434189Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
chamber
water inlet
water
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1989070421U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0312916U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1989070421U priority Critical patent/JPH0434189Y2/ja
Publication of JPH0312916U publication Critical patent/JPH0312916U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0434189Y2 publication Critical patent/JPH0434189Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案は、水力発電所余水路等から放出され
る流水の減勢工に関するものである。 (従来の技術) 水力発電所余水路等から放出される水は、かな
りの高所から落下させたものであるため勢いがあ
り、これをそのまま河川等に流すと、種々の弊害
がある。そこでこれらの水流を一旦減勢工という
箱型の構造物に入れて、十分勢いを落し、安全な
状態にしてから河川等に流すようにしている。 この従来の減勢工は、第6図に示す如く箱型の
構造物イの上部から余水管ニ等を介して導入した
水が底部で方向をかえて、一側上部の導出口ハか
ら外部に流している。 (考案が解決しようとする課題) しかしながらこの従来の減勢工においては、上
部から落下する水流は底部で前後左右に略均等に
分流、拡散するが、下流側に分散した水流は方向
が変わるだけで、ごく僅かしか減勢されていな
い。従つてこの構造物イを大きくして減勢効果を
上げようとするため、不経済となり、かつ既存の
発電所等にこの減勢工を設けるには用地上採用の
困難な場合が生ずる。またこの構造物に種々の装
置を設けて減勢効果を高めようとするものもある
が、再現性、安全性を高くするためにはできるだ
け単純なものが良い。 この考案はこれらの点に鑑みて為されたもので
あり、できるだけ小さな、単純な構造物で、安全
性や減勢効果の高い減勢工を提供することを目的
としたものである。 (課題を解決するための手段) そこでこの考案は、略箱型の減勢室の一側下部
を斜めに切欠せしめて減勢室内底面一側に傾斜面
を形成せしめ、この傾斜面に減勢室の上面から導
入した流水を当てるようにしたものである。 そしてこの考案の具体的構成は、略箱型の減勢
室の上板に流水導入口を設け、また一側壁上部に
略水平方向に突出した流水導出突口を設け、この
流水導出突口の下端縁から減勢室の巾狭の底板の
一側に向けて、次第に減勢室の水平断面が小さく
なるように傾斜板を設けた。また上記流水導入口
に余水管又は余水管に接続した導入管の下端開口
部を位置せしめ、この余水管又は導入管の減勢室
上板に対する角度を約50〜90度とし、上記流水導
入口から落下した流水が上記傾斜板に当たるよう
に、当該流水導入口の位置及び上記余水管又は導
入管の上記角度を定めたものである。 (作用) 上記余水管を通して流水導入口から減勢室内に
流入した水は減勢室の底部の傾斜板に当つて、方
向を変えて上昇し、これが回転して小さな渦を作
る。この様に大きな運動エネルギーを有する落下
水流はこの減勢室内で回転流となり、渦の乱れエ
ネルギーに変わり、さらに水の粘性により内部エ
ネルギーに変換される。この様にして減勢された
水が減勢室の一側の流水導出突口か減勢されて外
部に放出される。 (実施例) 以下この考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。 第1図はこの考案の概略構成斜視図を示し、略
箱型の減勢室1の上板1aに流水導入口2を設
け、この減勢室1の一側上部には断面四辺形の流
水導出突口3を略水平に突設し、この流水導出突
口3の下端縁から減勢室1の巾狭の底板1bの一
側に向けて傾斜板4を設ける。上記流水導入口2
に余水管5の下端開口部を合わせ、この余水管5
を減勢室1の上板1aに対する角度を約50〜90度
としたものである。 次にこの形状において効率的な減勢効果を有す
る構造を設定するには、以下の手順によつて各寸
法を求める。 第2図はこの考案の寸法記号を表示した概略構
成側面図、第3図はこの考案の減勢室に導入する
流水の流水フルード数に対する減勢室全長L、減
勢室深さW、最大上昇水深H1maxの関係を示す
グラフ図、第4図はこの考案の減勢室の傾斜板の
傾斜角度に対する減勢室容量の関係を示すグラフ
図、第5図はこの考案の減勢室に導入する流水の
流水フルード数に対する減勢室の平均上昇水深
H1及び落下位置L2の関係を示すグラフ図である。 (1) まず減勢工を設計するに当つて、既知量であ
る、減勢対象流量Q、減勢室流入流速V1、減
勢室流入角度θ1を求める。 (2) これらの既知量より単位流量あたりの流入エ
ネルギーE1(=V1 2/2g)、流水フルード数Fr1
(=V1/√・1)を求めて、第3図よりL/
E1、W/E1を読み取り、これらから減勢室全
長L、減勢室深さWを規定した範囲内で求め
る。 なお上記gは重力加速度であり、その値は
9.8m/S2であり、またD1
【式】D は余水管の管径である。 (3) 傾斜板角度θ2を規定した範囲内で任意に定
め、tanα=(90°−θ2)であることから、第4図
より減勢室容量係数Cを読み取り、減勢室容量
Vw(=C×QV1)を求める。 (4) 下流水深(減勢後の水深)H2を減勢室幅B
を任意に定めて決定する。 (hc:限界水深) (5) 第5図より 1/H2を読み取り、減勢室平均
水深 1を求める。 (6) 上記(2),(3),(4),(5)で定めたθ2,L,W,
B, 2から、仮減勢室容量Vw′を求める。 (7) 上記(3),(6)で夫々求めたVwとVw′とを比較
し、Vw≠Vw′であれば、上記(2)に戻し、もう
一度任意の寸法を設定する。 (8) Vw=Vw′であれば、第3図よりH1max/E1
を読み取り、最大上昇水深H1maxを求め、高
さを設定する。また第5図よりL2/Lを読み
取り、流入落下位置L2を得る。 以上の手順によつて、経済性、安全性に優れた
減勢工の形状を求めることができる。 また第6図に示す上記従来型の減勢工の場合、
底部が傾斜していないため、傾斜板角度θ2=90°、
故にtanα=0°、減勢室流入角度θ1=90°であるか
ら、減勢室容量C1は第4図からC1=1.2となる。
一方この考案のものは上記θ1=90°の場合、上記
tanα=1.5とすると、減勢室容量C2は第4図から
C2=0.6となる。従つて上記従来型の1/2の減勢室
容量でよいことになる。 (考案の効果) この考案は以上の構成であり、上記傾斜板に流
水を当てて、減勢室内で小さな渦を形成させ、こ
れによつて落下する流水の大きな運動エネルギー
を渦の乱れエネルギーに変え、さらに水の粘性に
より内部エネルギーに変えて、減勢する。従つて
この考案の減勢工は従来型と比べ、約1/2の減勢
室体積で同等の減勢効果が得られる。その上突入
してくる水流の流量、流水が大きく変化した場合
でも極端に流況が悪化することはなく、安全性が
高い等、減勢効果が高くかつ減勢工の小型化が計
れる。それ故場所を取らず、新設、既設の発電所
等への設置にも便利であり、汎用性があるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の概略構成斜視図、第2図は
この考案の概略構成側面図、第3図はこの考案の
減勢室に導入する流水の流水フルード数に対する
減勢室全長、減勢室深さ、最大上昇水深の関係を
示すグラフ図、第4図はこの考案の減勢室の傾斜
板の傾斜角度に対する減勢室容量の関係を示すグ
ラフ図、第5図はこの考案の減勢室に導入する流
水の流水フルード数に対する減勢室の平均上昇水
深及び落下位置の関係を示すグラフ図、第6図は
従来の減勢工の概略側面図である。 なお図中1は減勢室、1aは上板、1bは底
板、2は流水導入口、3は流水導出突口、4は傾
斜板、5は余水管である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略箱型の減勢室の上板に流水導入口を設け、ま
    た一側壁上部に略水平方向に突出した流水導出突
    口を設け、この流水導出突口の下端縁から減勢室
    の巾狭の底板の一側に向けて、次第に減勢室の水
    平断面が小さくなるように傾斜板を設け、上記流
    水導入口に余水管又は余水管等に接続された導入
    管の下端開口部を位置せしめ、この余水管又は余
    水管等に接続された導入管の減勢室上板に対する
    角度を約50〜90度とし、上記流水導入口から落下
    した流水が上記傾斜板に当たるように、当該流水
    導入口の位置及び上記余水管又は導入管の上記角
    度を定めたことを特徴とする、減勢室型減勢工。
JP1989070421U 1989-06-16 1989-06-16 Expired JPH0434189Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989070421U JPH0434189Y2 (ja) 1989-06-16 1989-06-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989070421U JPH0434189Y2 (ja) 1989-06-16 1989-06-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0312916U JPH0312916U (ja) 1991-02-08
JPH0434189Y2 true JPH0434189Y2 (ja) 1992-08-14

Family

ID=31606567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989070421U Expired JPH0434189Y2 (ja) 1989-06-16 1989-06-16

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0434189Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6185705B2 (ja) * 2012-10-30 2017-08-23 株式会社ブリヂストン 一時貯留槽

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581624B2 (ja) * 1975-08-11 1983-01-12 三洋化成工業株式会社 シンキナダツスイザイ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581624U (ja) * 1981-06-26 1983-01-07 佐々木 孝 水路落差工

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581624B2 (ja) * 1975-08-11 1983-01-12 三洋化成工業株式会社 シンキナダツスイザイ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0312916U (ja) 1991-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Christodoulou Energy dissipation on stepped spillways
CN204644991U (zh) 一种竖井消能装置
CN102966082A (zh) 底板下弯式掺气设施
CN103498451B (zh) 碰撞式组合底流消能工结构
CN110847067A (zh) 一种用于环保的防风降沙墙
JPH0434189Y2 (ja)
CN103410129B (zh) 多级阶梯型跌坎组合消能工结构
CN103382717A (zh) 前置掺气池掺气的阶梯消能方法和消能工
CN203411959U (zh) 多级阶梯型跌坎组合消能工结构
CN205421198U (zh) 水电站取水口的拦沙坎
CN113265991B (zh) 一种将多条导流洞改建为旋流竖井泄洪系统的方法
CN203514274U (zh) 碰撞式组合底流消能工结构
CN208219577U (zh) 竖井旋流底部消能箱
Gupta et al. Performance evaluation of tapered vane
CN204644990U (zh) 一种竖井消能结构
CN208183679U (zh) 一种底流式消能结构
CN1028661C (zh) 消涡式孔板消能工
JPH042188Y2 (ja)
JPH11336052A (ja) 高密度・近長方形型ラビリンス堰
JP2930451B2 (ja) 気水分離装置
CN203603125U (zh) 一种用于泵站拦污的折形拦污栅
CN217580021U (zh) 一种泄洪洞出口处的弧形消力墙
CN2303835Y (zh) 网格平流沉淀池
Liu et al. Experimental research on hydraulics of flood discharge tunnel and improving schemes for choking
RU2022155C1 (ru) Устройство для использования энергии потока жидкости