JPH04336096A - 連続式水洗機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各回転バスケット内を
順次被洗物が連続的に移行できるようにし、この移行の
過程で洗濯、すすぎの洗濯工程を行う連続式水洗機に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４、図５を用いて、従来の連続式水洗
工程を概説する。

【０００３】一般にリネン業界等で用いられている従来
の連続式水洗機は、洗濯区域、すすぎ区域において洗濯
物の搬送方向とは反対の方向にのみ温水又は溶剤を流す
ように配管している。その一例として、特公昭５４−１
１６１８号公報に示されている内容を説明する。

【０００４】図５において、被洗物５０を投入シュート
５１より１番目の洗浄ユニット５２ａのバスケット５３
ａ中に投入し、駆動機構５４ａにより前記バスケット５
３ａを図４ａの方向に回転させてバスケット５３ａ中の
被洗物を上昇落下を繰返させながら攪拌して洗浄処理す
る。そして、１番目の洗浄ユニット５２ａにおける一定
時間の洗浄処理時間が終了したのち、バスケット５３ａ
を図４ｂの方向に回転させると、バスケット５３ａ中の
被洗物がバスケット５３ａと一体の仕切板５５ａにより
掬い上げられて図４（ロ）１番目の洗浄ユニット５２ａ
の吐出口及び２番目の洗浄ユニット５２ｂの投入口の連
絡通路５６ａからバスケット５３ｂ中に投入される。次
に、１番目の洗浄ユニット５２ａのバスケット５３ａ中
に新たな被洗物を投入し、１番目及び２番目の洗浄ユニ
ット５２ａ、５２ｂのバスケット５３ａ、５３ｂを図４
ａの方向に回転させて、一定洗浄処理時間終了後におい
て逆方向に回転させ、２番目の洗浄ユニット５２ｂ中の
被洗物を３番目の洗浄ユニット５２ｃに、１番目の洗浄
ユニット５２ａ中の被洗物を２番目の洗浄ユニット５２
ｂにそれぞれ移送し、１番目の洗浄ユニット５２ａに新
たな被洗物を投入する。以下同様にして被洗物を各洗浄
ユニット５２ａ、５２ｂ、５２ｃ…において連続的に洗
浄処理する。このとき、洗浄水は最後の洗浄ユニットの
給水口５７ｃより外筒胴中５８ｃに給水され、排水口５
９ｃ、オーバーフロー管６０ｃ、オーバーフロー室６１
ｃ及び連結パイプを介してオーバーフローした洗浄水が
その前の洗浄ユニット５２ｂの給水口５７ｂから給水さ
れ、以下同様にして被洗物に移送方向と逆方向に各洗浄
ユニットに順次に給水され、１番目の洗浄ユニット５２
ａの排水口５９ａより外に排水される。

【０００５】以上、一般的な連続式水洗機の洗濯工程を
概説したが、被洗物を次槽に移送する手段として、多孔
仕切板で被洗物をすくい上げ、次槽に移送しているが一
定速度で一気に移送するため、被洗物の水切りが不十分
なまま移送されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は移送時の被洗物からの水切りが不十分な従来の移送法
を改善し、移送時に被洗物の水切りを最大限行うように
して、被洗物の洗浄性・すすぎ牲向上を図った連続式水
洗機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明は次槽への
被洗物移送時、洗浄水中から多孔仕切板によりすくい上
げた被洗物を、多孔仕切板上で一旦保持（回転停止）又
は回転速度を低下する等の手段により、積極的に水切り
を行うよう構成し、被洗物移送時の水切り性を向上させ
るものである。

【０００８】

【作用】被洗物の次槽への移送時、十分に水切りを行う
ようにしたことにより、洗浄工程では汚れをより分離す
ることができ洗浄性が向上し、すすぎ工程では洗剤等が
より多く分離でき、すすぎ性の向上を図ることができる
。多孔仕切板はバスケットと一体回転するので、バスケ
ットの回転速度を本願主旨に応じて制御すれば、容易に
移送時の水切り性能を向上する。

【０００９】

【実施例】図１および図３に本発明の実施例であるバス
ケットの回転位相例を示す。連続式水洗機の基本的な洗
濯工程については、図４を用いて説明した従来技術と同
様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。

【００１０】本発明においても、その洗浄工程は従来技
術と同様図１ａの方向にバスケット５３ａ、５３ｂ、５
３ｃを回転させ、被洗物をバスケット５３ａ〜ｃ中で上
昇落下させながら攪拌して洗浄処理する。

【００１１】そして一定時間の洗浄処理時間が終了した
のち、次槽への被洗物５０の移送のため、バスケット５
３ａ〜ｃは図１ａに示す洗浄工程とは逆方向に回転し始
め、図１ｂに示すように被洗物５０を多孔仕切板５５ａ
、ｂにより洗浄水７０中からすくい上げた位置で、バス
ケット５３ａ〜ｃを一旦保持（回転停止又は減速）させ
、多孔仕切板５５ａ、５５ｂ上で被洗物５０の水切りを
十分に行ったのちに、再びバスケット５３ａ〜ｃを図１
ｂに示す移送方向に回転して、隣接槽への被洗物５０の
移送を行う。これにより、洗浄工程では汚れた洗浄水を
より確実に分離することができ次槽での洗浄性が向上し
、すすぎ工程では洗剤分等をより多く分離することがで
き、被洗物５０のすすぎ性が格段に向上し、極めて良好
な洗浄品質を得ることができる。図２は本発明の運転パ
ターンを示す。（ａ）は停止法の場合であり（ｂ）は減
速法の場合を示す。 図に於て （イ）は洗浄工程 （ロ）はすくい上げ工程 （ハ）は水切り工程 （ニ）は移送工程 を示す。

【００１２】従来は（イ）と（ロ）および（ニ）のくり
返し工程であったが、本願発明は（ａ）（ロ）に続く（
ハ）およびこれに続く（ニ）又は（ｂ）（ロ）に続く（
ハ）および（ニ）の作用が行なわれ、水切り効果が得ら
れる。図３に代表的な被洗物である綿シーツとタオルに
おける、水切り時間と各被洗物の含水率の関係を示す。

【００１３】同図から、水切り時間５〜１０秒で被洗物
の含水率を１００〜１５０％低減できることから、前述
の洗浄工程、すすぎ工程で汚れや洗剤分等をより多く分
離できることが明確である。また、バスケット５３ａ〜
ｃを完全に停止させることなく、図１ｂの状態から回転
速度を遅くする等の諸策を構じても同様な水切り効果を
得ることができる。

【００１４】

【発明の効果】以上、本発明の実施例で説明したように
、被洗物の移送時にバスケットを一旦保持（停止）又は
回転速度を低下させ、被洗物移送用の多孔仕切板で被洗
物の水切りを十分に行うことにより、洗浄性・すすぎ性
等の洗浄品質の向上を図った連続式水洗機が提供できる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の１実施例に係る連続式水洗機の被
洗物の洗浄および移送工程図。

【図２】　　本発明の運転パターンを示す。

【図３】　　代表的な被洗物の水切り性を示す比較図。

【図４】　　ａ、ｂ　　洗浄工程および移送工程時のバ
スケット回転方向を示す位相図。

【図５】　　従来技術の実施例である連続式水洗機の断
面図である。

【符号の説明】

５０…被洗物、５３ａ〜ｃ…バスケット、５５ａ、ｂ…
多孔仕切板、７０…洗浄水

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　回転式バスケットを複数個連設し、各
   回転バスケット内の被洗物を順次移送しながら上記被洗
   物の洗濯を行うようにした連続式水洗機において、被洗
   物移送手段として、上記バスケットに付属する被洗物移
   送用の多孔仕切板を有し被洗物を洗浄水中からすくい上
   げ移送途中で一旦停止又は回転速度を低下する等により
   、水切りを十分に行うことにより、洗浄性・すすぎ性を
   向上させることを特徴とする連続式水洗機。