JPH04335889A - カルバミルリン酸合成酵素i遺伝子、その変異の検出方法およびそれに用いるdnaプローブ - Google Patents

カルバミルリン酸合成酵素i遺伝子、その変異の検出方法およびそれに用いるdnaプローブ

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JPH04335889A
JPH04335889A JP3135902A JP13590291A JPH04335889A JP H04335889 A JPH04335889 A JP H04335889A JP 3135902 A JP3135902 A JP 3135902A JP 13590291 A JP13590291 A JP 13590291A JP H04335889 A JPH04335889 A JP H04335889A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルバミルリン酸合成
酵素I遺伝子、その変異の検出方法およびそれに用いる
DNAプローブに関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】カルバミ
ルリン酸合成酵素I欠損症は尿素サイクルの初段酵素で
あるカルバミルリン酸合成酵素I(CPSI)の欠損に
より生ずる疾患である。本疾患は確定的ではないが、常
染色体性劣性遺伝型式をとることが知られている。
【0003】CPSIはヒトをはじめとする尿素排泄型
動物の肝ミトコンドリアに局在し、マトリックス蛋白質
の約20%を占めている。また、CPSIはヒト肝、ラ
ット肝などより精製されており、サブユニット分子量が
約16万と大きく、単量体または単量体と2量体の平衡
状態で存在することが知られている [J. Biol
. Chem., 255, 7891 〜7895,
(1980); Eur. J. Biochem.,
 7, 119〜127, (1968); Eur.
J. Biochem., 85, 373〜383,
 (1978)]。
【0004】ラットCPSIの全長cDNAクローンが
Nyunoya らにより単離され、38または39ア
ミノ酸残基の延長ペプチドを含む1500アミノ酸残基
におよぶラットCPSI前駆体の全1次構造が決定され
ている[J. Biol. chem., 260, 
9346〜9356, (1985)]。さらに染色体
遺伝子の一部がクローン化され、その構造解析より、ラ
ットCPSI遺伝子には偽遺伝子は存在せず、その大き
さは100kb以上にもおよぶと推定されている。
【0005】ヒトCPSIに関しては部分長cDNAク
ローンが単離されており、ヒトとチャイニーズハムスタ
ーの雑種細胞クローンパネルおよび転座染色体の解析よ
り、ヒトCPSI遺伝子は第2染色体短腕にマッピング
されていることが報告されている[J. Biol. 
chem., 259, 13471〜13476, 
(1984)]。即ち、AdcockとO’Brien
はヒト肝CPSIの部分cDNAを初めて単離し(その
配列は示されていない)、彼らはこれらのcDNAの一
つをプローブとしてマッピングを行い、ヒトCPSI遺
伝子が染色体2の短腕に位置することを見いだした。さ
らにcDNAをプローブとして7名のCPSI欠損症患
者のCPSI遺伝子のサザンブロット分析を行っている
が、遺伝子の欠失や転位は検出されていない。本症の病
因解析では、CPSI遺伝子の変異、転写の障害、mR
NAのスプライシングを含む転写後修飾の障害または翻
訳の障害などが考えられているが、未だ明確なものとは
なっていない。
【0006】本症の診断においては、一般に高アンモニ
ア血症がみられ、体液中にシトルリンなどの特異的アミ
ノ酸の上昇を認めず、尿中にオロット酸および各種有機
酸の異常排泄を見ない場合、本症を疑い診断確定のため
肝生検を行うことが必要であるのが実情である。また、
CPSIの活性の発現にはアセチルグルタミン酸を必須
とし、ミトコンドリア内のアセチルグルタミン酸濃度の
変動によりCPSI活性が制御されているので、アセチ
ルグルタミン酸合成酵素欠損症との鑑別は、現在のとこ
ろ、肝臓の酵素活性測定以外に方法がないのが実情であ
る。近年、多くの疾患で遺伝子を直接診断するDNA診
断が可能となってきているが、本症においても遺伝病の
一つであることから、DNAを用いた分子レベルでの分
析を行ない、CPSI変異遺伝子の検出によりCPSI
を診断し、またキャリアーの発見、出生前診断を可能と
する方法の開発が望まれているが、未だ有用な方法は見
出されていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために、鋭意検討した結果、ヒト肝CPSIを
コードするcDNAを調製してプローブとして用いるこ
とによりCPSI変異遺伝子を検出する方法を見出し、
本発明に至った。
【0008】即ち、本発明の要旨は、(1)カルバミル
リン酸合成酵素I遺伝子、すなわち配列番号:1に記載
のDNAの全部またはその一部からなるDNA、または
該DNAとハイブリダイズし得るDNA、(2)カルバ
ミルリン酸合成酵素I遺伝子の検出において、配列番号
:1に記載のDNAの全部またはその一部からなるDN
A、または該DNAとハイブリダイズし得るDNAをプ
ローブとして用いることを特徴とするカルバミルリン酸
合成酵素I変異遺伝子の検出方法、および(3)前記の
検出方法に用いるプローブに関する。
【0009】本発明のDNAプローブは、配列番号:1
に記載のDNAの全部またはその一部からなるDNA、
または該DNAとハイブリダイズし得るDNAである。 配列番号:1に記載のDNAは、ヒト肝CPSIをコー
ドするcDNAであり、ヒト肝CPSI遺伝子のクロー
ニングにより得られるcDNA断片を常法によりつない
で全長cDNAインサートを調製することができる。例
えば、後述の実施例で得られたhCPSI−11、hC
PSI−4、hCPSI−21、hCPSI−011は
配列番号:1に記載のDNAをオーバーラップするクロ
ーンであるので、これらを適宜制限酵素で切断し全長c
DNAとなるようつないでいくことにより、容易に全長
cDNAインサートを調製することができる。
【0010】配列番号:1に記載のDNAの一部からな
るDNAとは、ヒト肝CPSI遺伝子の一部を構成する
ものであれば特に制限されるものではなく、単独でまた
は種々のcDNA断片の混合物として用いてもよい。本
発明では、例えばヒト全長CPSIcDNAを2分割し
5’端側の半分である5’ハーフおよび/または3’端
側の半分である3’ハーフをプローブとして用いること
ができる。5’ハーフまたは3’ハーフの調製は、前記
の全長cDNAインサートの調製の場合と同様にオーバ
ーラップする種々のクローンを適宜制限酵素で切断しc
DNAハーフとなるようつないでいくことにより単独の
cDNAハーフとし、あるいは種々のcDNA断片の混
合物としてcDNAハーフとなるような組み合わせを調
製することにより容易に得ることができる。例えば、5
’ハーフプローブとしてはヌクレオチド1−1184の
cDNA断片とヌクレオチド1185−2550の断片
の混合物を用いることができ、3’ハーフプローブとし
てはヌクレオチド2551−3636のcDNA断片と
ヌクレオチド3637−5092の断片の混合物を用い
ることができる。
【0011】また、該DNAとハイブリダイズし得るD
NAとは、配列番号:1に記載のDNAの一部に塩基の
置換、欠失、挿入等の変異のあるものであっても、前記
のような全長のカルバミルリン酸合成酵素I遺伝子ある
いはその断片とハイブリダイズし得るものは、本発明の
方法において使用することができ得るので本発明の範囲
に入るものである。
【0012】本発明における配列番号:1に記載のDN
Aクローンを得るには、公知の方法を用いて行うことが
できる。例えばプラークハイブリダイゼーション法によ
って、オリゴ(dT)プライマーを用いて調製されたλ
gt11中のヒト肝cDNAライブラリーおよびランダ
ムプライマーを用いて調製されたλgt11中のライブ
ラリーを常法によりスクリーニングする。ここで、プラ
ークハイブリダイゼーションに用いるプローブは、ラッ
ト肝CPSIcDNAの3’断片を放射標識して用い、
λgt11中のオリゴ(dT)プライムヒト肝cDNA
ライブラリーをスクリーニングして、陽性クローンを単
離することができる。また、同様にラットcDNAの5
’断片、中間断片および3’断片を放射標識してプロー
ブとして用い、λgt11中のランダムプライマーヒト
肝cDNAライブラリーをスクリーニングすることによ
り、陽性クローンを単離することができる。
【0013】このようにして得られる種々のcDNA挿
入断片は、ヒトCPSIcDNAのコード領域がラット
のCPSIcDNAと相同性が高いのでヒトCPSIc
DNA配列全体を包含したものが得られる。また、得ら
れた各種のクローンのcDNA挿入断片は、常法により
pUC18などにサブクローンして用いられる。本発明
のCPSI変異遺伝子の検出方法は、前記のようなDN
Aをプローブとして用いることを特徴とする。具体的に
はCPSI異常症の診断において、分子レベルでの分析
を行う際に使用される。検出方法としては、プローブを
必要とする分子レベルでの分析方法であれば特に制限さ
れるものではないが、通常サザンブロッティングによる
分析において利用される。
【0014】サザンブロッティングを行う場合、試料は
通常患者のゲノムDNAを末梢血リンパ球から常法によ
り調製するか、生検により得られた肝組織からDNAを
常法により調製して用いる。試料のDNAを適当な制限
酵素例えばEcoRIまたはBamHIで消化した後、
アガロースゲル電気泳動によって分離し、ニトロセルロ
ースフィルターに移し、32Pで標識した前記のプロー
ブ例えば、ヒト肝CPSIcDNA5’ハーフおよび/
または3’ハーフを用い、常法に従ってハイブリダイゼ
ーションを行う。得られるバンドから、正常な試料のD
NAの場合、EcoRI消化によって少なくとも19個
の断片が見られ、同様に、BamHI消化では少なくと
も10個の断片が見られる。ここで、対照となる正常な
試料とは異なるバンドを発見することによりCPSI変
異遺伝子を検出することができる。
【0015】ところでCPSI欠損症は新生児期に発症
することが多く、高アンモニア血症は重とくでありしば
しば死の転機をとる。新生児期を乗り切れば、経過は他
の尿素サイクル異常症と大差はない。従って、生直後ま
たは胎児期に本症の診断がつくことは大切であり、予後
を左右するものと思われる。また、本症は1989年の
永田らの報告(日本先天代謝異常学会雑誌、5;130
 1989)では我国で19例が知られているが、その
後さらに症例数が増えている。両親に血縁関係のない症
例も多くあり、変異CPSI遺伝子のキャリアは希では
ない可能性もある。これらのことからみて、本症の早期
診断とキャリアの検索のためには遺伝子診断が有用であ
る。例えば、本発明のプローブを用いて、前記に示した
挿入または再配列の変異の検索以外にも、制限酵素切断
多型(RFLPs)を利用した遺伝子診断が考えられる
。Fearonらは部分長cDNAを使用してBglI
のRFLPを報告(Fearon et al.; H
um.Genet.70;207−210 1985)
 しているが、全長cDNAを用いれば他の制限酵素で
もRFLPsの見つかる可能性がある。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明についてさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら
限定されるものではない。 実施例1 ヒトCPSIcDNAクローンの単離と塩基配列の決定
【0017】(1)ラットCPSIcDNAプローブの
作成 本実験ではラットCPSIcDNAのタンパク質コード
領域由来の3個の断片を以下のようにして増幅し、プロ
ーブとして用いた。即ち、ラット肝cDNA配列を有す
るλファージDNAをランダムプライマーcDNAライ
ブラリーから調製した。得られた1〜2μgのλファー
ジDNAを用い、公知の方法に従いPCRによる増幅を
行った。プライマーのセット(センス/アンチセンス)
としては、■5’断片(597bp、ラットcDNAの
ヌクレオチド4−600)を得る場合は5’−ACGA
GGATTTTGACAGCATGCAAA−3’/5
’−CAAATTCTGCTTATTAGGATCCA
C−3’、■中間断片(402bp、ヌクレオチド18
43−2244)を得る場合は5’−GCTATGAC
CAACCAGATCCTGGTG−3’/5’−TG
GGATTCCTAGAGCGATCTTTGC−3’
、■3’断片(731bp、ヌクレオチド3451−4
181)を得る場合は5’−TTCCTTGAGGAG
GCCACTCGAGTC−3’/5’−GTGGCT
TCTGTGGCAAAAAGCTTG−3’を用いた
。また、ランダムプライマー標識化キット(宝酒造社製
)を用いてλgt11中のランダムプライマーライブラ
リーのPCR増幅断片を[α−32P]dCTPで標識
し、公知の方法に従い、プレハイブリダイゼーション、
ハイブリダイゼーション、および洗浄を行った。
【0018】(2)ヒトCPSIcDNAクローンの単
離 プラークハイブリダイゼーションによって、λgt11
中のオリゴ(dT)プライムヒト肝cDNAライブラリ
ーおよびλgt11中のランダムプライマーライブラリ
ーを常法によりスクリーニングした。これらのcDNA
ライブラリーは、それぞれG.C.Ricca氏(Me
loy  Laboratories社、バージニア州
スプリングフィールド)、Y.Ebina氏(徳島大学
)およびJ.Ou氏(サンフランシスコ大学、カリフォ
ルニア州)より提供を受けたものである。
【0019】プローブは前記で得られたラット肝CPS
IcDNAの3’断片を用い、λgt11中のオリゴ(
dT)プライムヒト肝cDNAライブラリーからクロー
ン約3x105 個をスクリーニングした。その結果、
1個の陽性クローンを単離し、このファージクローンの
cDNA挿入断片をhCPSI011と名付けた(図1
参照)。プローブとして同様に前記で得られたラットc
DNAの5’断片、中間断片および3’断片を用い、λ
gt11中のランダムプライマーヒト肝cDNAライブ
ラリーからクローン約6x105 個をスクリーニング
した。
【0020】ラット肝CPSIcDNAは約5.6kb
の長さを有し、ヒトCPSIcDNAは同様の長さを有
すると推定された。そこで、ヒトCPSIcDNA配列
全体を包含するcDNAを得るために前記3個のラット
cDNA断片をプローブとして用いてスクリーニングを
し、合計6個の陽性クローンを単離した。得られたcD
NA挿入断片(hCPSI2、3、4、11、13、お
よび20)を図1に示す。1個のクローン(hCPSI
4)は5’プローブと中間プローブの両方に対して陽性
であった。もう一つのクローン(hCPSI2)は中間
プローブと3’プローブの両方に対して陽性であった。 hCPSI4クローンの挿入断片cDNAは長さが2.
2kbであり、ヒトCPSIcDNAの5’部分から中
間部分までを占めていた。一方、hCPSI2クローン
の挿入断片cDNAは長さが2.4kbで、中間部分か
ら3’部分までを占めていた。次いで、これら7個のク
ローンのcDNA挿入断片をpUC18のEcoRI部
位にサブクローンし、更に詳しい検討を行った。
【0021】(3)塩基配列の決定 pUC18サブクローンは、アルカリ変性プラスミドを
鋳型とし合成オリゴヌクレオチドをプライマーとするジ
デオキシ鎖終止法によって、直接ヌクレオチド配列の決
定を行った。オリゴヌクレオチドプライマーはDNAシ
ンセサイザー381A型(アプライド・バイオシステム
ズ社製)を用いて合成した。7個のクローンから得たc
DNA挿入断片の制限酵素地図と挿入断片の配列決定の
手順を図1に示す。cDNA挿入断片は、118bpの
5’非翻訳配列、4500bp(アミノ酸残基1500
個)のタンパク質コード化配列および597bpの3’
非翻訳配列を含んでいた。また、図2〜図10に全長ヒ
トCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配列を示
す。
【0022】3’cDNAクローン(hCPSI011
)はオリゴ(dT)プライムcDNAライブラリーから
単離されたが、ポリアデニル化のシグナルとポリ(A)
トラクトを欠いていた。大部分の真核生物遺伝子に見ら
れるように、ヌクレオチド+1の位置にある開始コドン
ATGの前には、−3の位置にプリン(A)が、−4の
位置にCが存在した。ヌクレオチド−37の位置には読
み取り枠外のATGが存在し、このATGは不完全な逆
向き反復配列中に位置していた。
【0023】ヒト肝CPSIの前駆体の予想されるMr
は164828であり、プロセシングを完了した成熟体
では160438または160324であったが、これ
らの値は精製ヒト肝CPSIについて報告されている数
字(165000)とよく一致していた。
【0024】ヒト肝cDNAのヌクレオチド配列は、タ
ンパク質コード領域では88.9%がラットcDNAの
ヌクレオチド配列と相同性があり、推定アミノ酸配列は
94.4%の相同性がある。ヒトcDNAおよびラット
cDNAの5’非翻訳配列と3’非翻訳配列のホモロジ
ーはタンパク質コード配列のホモロジーよりはるかに低
かった。
【0025】ラット肝CPSIのプレ配列に対応するN
末端38位または39位のアミノ酸配列は塩基性が高く
(9個の塩基性アミノ酸残基と2個の酸性アミノ酸残基
から成る)、水酸化された残基(8残基)を多く含有し
、疎水性アミノ酸部分を含んでいなかった。これらの特
徴はプレ配列に共通のものである。推定アミノ酸配列は
、ラットの酵素で見られたのと同様、N末端ハーフ(残
基425−813)とC末端ハーフ(残基975−13
49)の間に顕著なホモロジー(24.3%が共通)を
示し、各ハーフはヌクレオチド結合にコンセンサス配列
(N末端ハーフでは残基718−768、C末端ハーフ
では残基1259−1302)を含んでいた。
【0026】(4)全長cDNAインサートの取得全長
cDNAインサートを取得するには、公知の方法を用い
て容易に行うことができる。例えば本実施例で得られた
クローンのうち、hCPSI−11,hCPSI−4,
hCPSI−2,hCPSI−011は全長cDNAを
オーバーラップする配列を有しているので、これらを制
限酵素で適宜切断し、結合することにより全長cDNA
を構築することができる。
【0027】例えば、まずhCPSI−11をHinc
IIおよびHindIII で消化し、またhCPSI
−4も同様にHincIIおよびHindIII で消
化した後、両者を結合したものを調製する(hCPSI
■)。次に、hCPSI−2をAvaIおよびHind
III で消化し、またhCPSI−011も同様にA
vaIおよびHindIII で消化した後、両者を結
合したものを調製する(hCPSI■)。次いで、これ
らhCPSI■およびhCPSI■をつなぐことにより
全長cDNAを構築することができる。
【0028】また、全長cDNAインサートのみを取り
出せるようにするためには、常法によりリンカーを合成
して用いればよい。例えば、5’GAATTCAAGC
TTGAATTC3’の18マーを合成し、その18マ
ーをセルフアニーリングさせた後、EcoRIで切断す
る。hCPSI■をEcoRIで切断し、アルカリフォ
スファターゼ処理した後、前記のリンカーを結合し、H
indIII で消化する。これを、hCPSI■をH
indIII で切断しアルカリフォスファターゼ処理
後のプラスミドと結合して得られるもののうち順方向に
入ったものを選択する。全長cDNAインサートは、E
coRIで切り出すことにより取出すことができる。
【0029】実施例2 CPSI欠損症の分子レベルでの分析 (1)被験者 CPSI欠損症を分子レベルで分析するために、3名の
患者から採取したタンパク質、ゲノムDNAおよびmR
NAを分析した。公知の方法に従い肝臓の尿素サイクル
酵素の活性を測定することによって、3名の日本人患者
がCPSI欠損症であると診断した。3名はいずれも高
アンモニア血症と血漿シトルリン濃度低下の症状を示し
、尿中オロット酸塩の量は正常であった。一人の女児患
者(症例1)(両親は近親婚でない)は遅延発病型であ
った。別の女児患者(症例2)は新生児期に死亡した兄
弟があり、両親は近親婚であった。残りの一人は男児で
(症例3)、同じ病気の兄弟があるが両親は近親婚でな
かった。これら2症例は新生児期発病型であった。これ
ら3名の患者の肝CPSI活性は対照に対してそれぞれ
9%、11%、0%であった。
【0030】(2)ヒト肝ホモジネートのSDS−PA
GE ヒト肝ホモジネートのSDS−PAGEを行い、次いで
タンパク質を染色することによってCPSIポリペプチ
ドの検出を行った。まず、肝生検によって対照および症
例1から肝臓試料を採取し、症例2と症例3からは死後
数時間以内の剖検肝から試料を採取した。試料はいずれ
も試験開始時まで−70℃で保存した。0.5%(w/
v)のトリトンX−100、20%(w/v)のグリセ
リンおよび1mMのDTT(pH7.4)を含有する5
0mMのHepesカリウム(pH7.4)9倍量中で
肝臓をホモジネートし、得られたホモジネートをマイク
ロ遠心分離機で遠心分離した。次いで70μgのタンパ
ク質を含有する上清を、公知の方法に従ってSDS−6
%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付した。その結果
、CPSIポリペプチドは対照の肝臓からは検出された
が、3名の患者の肝臓にはまったくあるいはほとんど検
出されなかった(図11)。これらの結果から、上記3
名の患者の肝CPSI活性の低下はCPSI酵素タンパ
ク質量の減少によるものであると思われる。
【0031】(3)サザンブロッティングによる分析ラ
ットCPSI遺伝子は100kb以上の長さがあると推
定され、1359bp(コード領域の約30%に相当)
からなるコード領域の3’部分は13個の独立したエク
ソンに分かれていることが知られている。ヒトCPSI
遺伝子についても非常に大型で多くのエクソンに分かれ
ていると思われることから以下に示すように、ヒトCP
SIcDNAの5’ハーフまたは3’ハーフをプローブ
として用いるハイブリダイゼーションを行った。まず、
常法に従い対照および症例1からゲノムDNAを末梢血
リンパ球から調製した。DNA(7〜10μg)を制限
酵素EcoRIまたはBamHIで消化した後、0.7
%アガロースゲル電気泳動によって分離し、ニトロセル
ロースフィルターに移した。次いで32Pで標識したヒ
ト肝CPSIcDNAの5’または3’ハーフをプロー
ブとして用い、マニアティスらの方法に従ってハイブリ
ダイゼーションを行い、フィルターを洗浄し、−70℃
でX線フィルム(ニューRX、富士写真フィルム社製)
に1日露光した。
【0032】用いた5’ハーフプローブはヌクレオチド
1−1184のcDNA断片とヌクレオチド1185−
2550の断片の混合物であり、3’ハーフプローブは
ヌクレオチド2551−3636のcDNA断片とヌク
レオチド3637−5092の断片の混合物である。こ
の5’ハーフプローブはhCPSI−11をEcoRI
およびHincIIで消化したcDNA断片とpCPS
I−4をHincIIおよびHindIII で消化し
たcDNA断片の混合物により、また3’ハーフプロー
ブはhCPSI−2をAvaIおよびHindIII 
で消化したcDNA断片とpCPSI−011をAva
IおよびEcoRIで消化したcDNA断片の混合物に
よって調製した。
【0033】このようにして、サザンブロッティングに
よる分析を行った結果、明瞭なバンドを得たが、対照D
NAの場合、EcoRI消化によって少なくとも19個
の断片が見られ、これらの断片の合計長さは92kbで
あった(図12)。同様に、BamHI消化では少なく
とも10個の断片が見られ、これらの断片の合計長さは
77kbであった。これらのデータから、ヒト肝CPS
I遺伝子の長さは92kbを越えること、およびcDN
A中にはEcoRI部位は存在しないことから、この遺
伝子は少なくとも19個のエクソンに分かれていること
がうかがわれる。一方、症例1では、オートラジオグラ
ムパターンに余分のバンドが見られた(図12、図中A
のレーン2および4を参照)。すなわち、5’ハーフプ
ローブを用いてEcoRI消化による3.9kbのバン
ド1本とBamHI消化による2本のバンド(4.1k
bと2.9kb)が見られた。したがって、症例1の場
合、CPSI遺伝子の挿入または再配列などの変異が起
きたものと判断された。この挿入または再配列が病気の
原因であるかどうかはさらに検討を要するが、病因とな
る変異CPSI遺伝子はこの挿入または再配列と連鎖し
ていることはまちがいない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ヒトCPSIの全長c
DNA配列を包含するオーバーラップするcDNAをプ
ローブとして用いることにより、CPSI遺伝子の挿入
または再配列等に起因すると思われるCPSI欠損症を
検出することができる。したがって、このようにして検
出された患者の家族ではキャリヤの発見と出生前診断も
可能となる。
【0035】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:5215 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源 生物名:ヒト 組織の種類:肝臓 配列  AAGCAACCTT AAAATGACTG CA
CCCTCCCA GATTTCTTTT ACATT
AACTA AAAAGTCTTA    60 TC
ACACAATC TCATAAAATT TATGT
AATTT CATTTAATTT TAGCCACA
AA TCATCAAAAT   120 GACGA
GGATT TTGACAGCTT TCAAAGTG
GT GAGGACACTG AAGACTGGTT 
TTGGCTTTAC   180 CAATGTGA
CT GCACACCAAA AATGGAAATT 
TTCAAGACCT GGCATCAGGC TCC
TTTCTGT   240 CAAGGCACAG 
ACAGCACACA TTGTCCTGGA AGA
TGGAACT AAGATGAAAG GTTACT
CCTT   300 TGGCCATCCA TCC
TCTGTTG CTGGTGAAGT GGTTTT
TAAT ACTGGCCTGG GAGGGTACC
C   360 AGAAGCTATT ACTGAC
CCTG CCTACAAAGG ACAGATTCT
C ACAATGGCCA ACCCTATTAT  
 420 TGGGAATGGT GGAGCTCCT
G ATACTACTTC TCTGGATGAA C
TGGGACTTA GCAAATATTT   48
0 GGAGTCTAAT GGAATCAAGG T
TTCAGGTTT GCTGGTGCTG GATT
ATAGTA AAGACTACAA   540 C
CACTGGCTG GCTACCAAGA GTTT
AGGGCA ATGGCTACAG GAAGAAA
AGG TTCCTGCAAT   600 TTAT
GGAGTG GACACAAGAA TGCTGAC
TAA AATAATTCGG GATAAGGGTA
 CCATGCTTGG   660 GAAGATT
GAA TTTGAAGGTC AGCCTGTGGA
 TTTTGTGGAT CCAAATAAAC AG
AATTTGAT   720 TGCTGAGGTT
 TCAACCAAGG ATGTCAAAGT GT
ACGGCAAA GGAAACCCCA CAAAA
GTGGT   780 AGCTGTAGAC TG
TGGGATTA AAAACAATGT AATCC
GCCTG CTAGTAAAGC GAGGAGCT
GA   840 AGTGCACTTA GTTCC
CTGGA ACCATGATTT CACCAAGA
TG GAGTATGATG GGATTTTGAT 
  900 CGCGGGAGGA CCGGGGAA
CC CAGCTCTTGC AGAACCACTA 
ATTCAGAATG TTCAGAAGAT   9
60 TTTGGAGAGT GATCGCAAGG 
AGCCATTGTT TGGAATCAGT ACA
GGAAACT TAATAACAGG  1020 
ATTGGCTGCT GGTGCCAAAA CCT
ACAAGAT GTCCATGGCC AACAGA
GGGC AGAATCAGCC  1080 TGT
TTTGAAT ATCACAAACA AACAGG
CTTT CATTACTGCT CAGAATCAT
T GCTATGCCTT  1140 GGACAA
CACC CTCCCTGCTG GCTGGAAAC
C ACTTTTTGTG AATGTCAACG A
TCAAACAAA  1200 TGAGGGGAT
T ATGCATGAGA GCAAACCCTT C
TTCGCTGTG CAGTTCCACC CAGA
GGTCAC  1260 CCCGGGGCCA A
TAGACACTG AGTACCTGTT TGAT
TCCTTT TTCTCACTGA TAAAGAA
AGG  1320 AAAAGCTACC ACCA
TTACAT CAGTCTTACC GAAGCCA
GCA CTAGTTGCAT CTCGGGTTGA
  1380 GGTTTCCAAA GTCCTTA
TTC TAGGATCAGG AGGTCTGTCC
 ATTGGTCAGG CTGGAGAATT  1
440 TGATTACTCA GGATCTCAAG
 CTGTAAAAGC CATGAAGGAA GA
AAATGTCA AAACTGTTCT  1500
 GATGAACCCA AACATTGCAT CA
GTCCAGAC CAATGAGGTG GGCTT
AAAGC AAGCGGATAC  1560 TG
TCTACTTT CTTCCCATCA CCCCT
CAGTT TGTCACAGAG GTCATCAA
GG CAGAACAGCC  1620 AGATG
GGTTA ATTCTGGGCA TGGGTGGC
CA GACAGCTCTG AACTGTGGAG 
TAGAACTATT  1680 CAAGAGAG
GT GTGCTCAAGG AATATGGTGT 
GAAAGTCCTG GGAACTTCAG TTG
AGTCCAT  1740 TATGGCTACG 
GAAGACAGGC AGCTGTTTTC AGA
TAAACTA AATGAGATCA ATGAAA
AGAT  1800 TGCTCCAAGT TTT
GCAGTGG AATCGATTGA GGATGC
ACTG AAGGCAGCAG ACACCATTG
G  1860 CTACCCAGTG ATGATC
CGTT CCGCCTATGC ACTGGGTGG
G TTAGGCTCAG GCATCTGTCC  
1920 CAACAGAGAG ACTTTGATG
G ACCTCAGCAC AAAGGCCTTT G
CTATGACCA ACCAAATTCT  198
0 GGTGGAGAAG TCAGTGACAG G
TTGGAAAGA AATAGAATAT GAAG
TGGTTC GAGATGCTGA  2040 T
GACAATTGT GTCACTGTCT GTAA
CATGGA AAATGTTGAT GCCATGG
GTG TTCACACAGG  2100 TGAC
TCAGTT GTTGTGGCTC CTGCCCA
GAC ACTCTCCAAT GCCGAGTTTC
 AGATGTTGAG  2160 ACGTACT
TCA ATCAATGTTG TTCGCCACTT
 GGGCATTGTG GGTGAATGCA AC
ATTCAGTT  2220 TGCCCTTCAT
 CCTACCTCAA TGGAATACTG CA
TCATTGAA GTGAATGCCA AGATG
TCCCC  2280 GAACTCTGCT CT
GGCCTCCA AAACGACTGG CTACC
CATTG GCATTCATTG CTGCAAAG
AT  2340 TGCCCTAGGA ATCCC
ACTTC CAGGAATTAA GAACGTCG
TA TCCGGGAAGA CATCAGCCTG 
 2400 TTTTGAACCT AGCCTGGA
TT ACATGGTCAC CAAGATTCCC 
CGCTGGGATC TTGACCGTTT  24
60 TCATGGAACA TCTAGCCGAA 
TTGGTAGCTC TATGAAAAGT GTA
GGAGAGG TCATGGCTAT  2520 
TGGTCGTACC TTTGAGGAGA GTT
TCCAGAA AGCTTTACGG ATGTGC
CACC CATCTATAGA  2580 GGG
TTTCACT CCCCGTCTCC CAATGA
ACAA AGAATGGCCA TCGAATTTA
G ATCTTAGAAA  2640 AGAGTT
GTCT GAACCAAGCA GCACGCGTA
T CTATGCCATT GCCAAGGCCA T
TGATGACAA  2700 CATGTCCCT
T GATGAGATTG AGAAGCTCAC A
TACATTGAC AAGTGGTTTT TGTA
TAAGAT  2760 GCGTGATATT T
TAAACATGG AAAAGACACT GAAA
GGCCTC AACAGTGAGT CCATGAC
AGA  2820 AGAAACCCTG AAAA
GGGCAA AGGAGATTGG GTTCTCA
GAT AAGCAGATTT CAAAATGCCT
  2880 TGGGCTCACT GAGGCCC
AGA CAAGGGAGCT GAGGTTAAAG
 AAAAACATCC ACCCTTGGGT  2
940 TAAACAGATT GATACACTGG
 CTGCAGAATA CCCATCAGTA AC
AAACTATC TCTATGTTAC  3000
 CTACAATGGT CAGGAGCATG AT
GTCAATTT TGATGACCAT GGAAT
GATGG TGCTAGGCTG  3060 TG
GTCCATAT CACATTGGCA GCAGT
GTGGA ATTTGATTGG TGTGCTGT
CT CTAGTATCCG  3120 CACAC
TGCGT CAACTTGGCA AGAAGACG
GT GGTGGTGAAT TGCAATCCTG 
AGACTGTGAG  3180 CACAGACT
TT GATGAGTGTG ACAAACTGTA 
CTTTGAAGAG TTGTCCTTGG AGA
GAATCCT  3240 AGACATCTAC 
CATCAGGAGG CATGTGGTGG CTG
CATCATA TCAGTTGGAG GCCAGA
TTCC  3300 AAACAACCTG GCA
GTTCCTC TATACAAGAA TGGTGT
CAAG ATCATGGGCA CAAGCCCCC
T  3360 GCAGATCGAC AGGGCT
GAGG ATCGCTCCAT CTTCTCAGC
T GTCTTGGATG AGCTGAAGGT  
3420 GGCTCAGGCA CCTTGGAAA
G CTGTTAATAC TTTGAATGAA G
CACTGGAAT TTGCAAAGTC  348
0 TGTGGACTAC CCCTGCTTGT T
GAGGCCTTC CTATGTTTTG AGTG
GGTCTG CTATGAATGT  3540 G
GTATTCTCT GAGGATGAGA TGAA
AAAATT CCTAGAAGAG GCGACTA
GAG TTTCTCAGGC  3600 CACG
CCAGTG GTGCTGACAA AATTTGT
TGA AGGGGCCCGA GAAGTAGAAA
 TGGACGCTGT  3660 TGGCAAA
GAT GGAAGGGTTA TCTCTCATGC
 CATCTCTGAA CATGTTGAAG AT
GCAGGTGT  3720 CCACTCGGAG
 AATGCCACTC TGATGCTGCC CA
CACAAACC ATCAGCCAAG GGGCC
ATTGA  3780 AAAGGTGAAG GA
TGCTACCC GGAAGATTGC AAAGG
CTTTT GCCATCTCTG GTCCATTC
AA  3840 CGTCCAATTT CTTGT
CAAAG GAAATGATGT CTTGGTGA
AT GAGTGTAACT TGAGAGCTTC 
 3900 TCGATCCTTC CCCTCTGT
TT CCAAGACTCT TGGGGTTGAC 
TTCATTGATG TGGCCACCAA  39
60 GGTGTTGATT GGAGAGAATG 
TTGATGAGAA ACATCTTCCA ACA
TTGGACC ATCCCATAAT  4020 
TCCTGTTGAC TATGTTGCAA TTA
AGGCTCC CATGTTTTCC TGGCCC
CGGT TGAGGGATGC  4080 TGA
CCCCATT CTGAGATGTG AGATGG
CTTC CACTGGAGAG GTGGCTTGC
T TTGGTGAAGG  4140 TATTCA
TACA GCCTTCCTAA AGGCAATGC
T TTCCACAGGA TTTAAGATAC C
CCAGAAAGG  4200 CATCCTGAT
A GGCATCCAGC AATCATTCCG G
CCAAGATTC CTTGGTGTGG CTGA
ACAATT  4260 ACACAATGAA G
GTTTCAAGC TGTTTGCCAC GGAA
GCCACA TCAGACTGGC TCAACGC
CAA  4320 CAATGTCCCT GCCA
ACCCAG TGGCATGGCC GTCTCAA
GAA GGACAGAATC CCAGCCTCTC
  4380 TTCCATCAGA AAATTGA
TTA GAGATGGCAG CATTGACCTA
 GTGATTAACC TTCCCAACAA  4
440 CAACACTAAA TTTGTCCATG
 ATAATTATGT GATTCGGAGG AC
AGCTGTTG ATAGTGGAAT  4500
 CCCTCTCCTC ACTAATTTTC AG
GTGACCAA ACTTTTTGCT GAAGC
TGTGC AGAAATCTCG  4560 CA
AGGTGGAC TCCAAGAGTC TTTTC
CACTA CAGGCAGTAC AGTGCTGG
AA AAGCAGCATA  4620 GAGAT
GCAGA CACCCCAGCC CCATTATT
AA ATCAACCTGA GCCACATGTT 
ATATAAAGGA  4680 ACTGATTC
AC AACTTTCTCA GAGATGAATA 
TTGATAACTA AACTTCATTT CAG
TTTACTT  4740 TGTTATGCCT 
TAATATTCTG TGTCTTTTGC AAT
TAAATTG TCAGTCACTT CTTCAA
AACC  4800 TTACAGTCCT TCC
TAAGGTT ACTCTTCATG AGATTC
ATCC ATTTACTAAT ACTGTATTT
T  4860 TGGTGGACTA GGCTTG
CCTA TGTGCTTATG TGTAGCTTT
T TACTTTTTAT GGTGTGATTA  
4920 ATGGTGATCA AGGTAGGAA
A AGTTGTGTTC TATTTTCTTG A
ACTCCTTCT ATACTTTAAG  498
0 ATACTCTATT TTTAAAACAC T
ATCTGCAAA CTCAGGACAC TTTA
ACAGGG CAGAATACTC  5040 T
AAAAACTTG ATAAAATTAA ATAT
AGATTT AATTTATGAA CCTTCCA
TCA TGTGTTTGTG  5100 TATT
GCTTCT TTTTGGATCC TCATTCT
CAC CCATTTGGCT AATCCAGGAA
 TATTGTTATC  5160 CCTTCCC
ATT ATATTGAAGT TGAGAAATGT
 GACAGAGCAT TTAGAGTATG AA
TTC       5215
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はヒト肝CPSIcDNAの制限酵素地図
および得られた各種のクローンの位置を示した図である
。図中のオープンボックスはコード領域を示し、線の部
分は非コード領域を示す。矢印は配列決定の方向と領域
を示す。
【図2】図2は図3〜図10とともに全長ヒトCPSI
cDNAおよび推定されるアミノ酸配列を示す。
【図3】図3は図2および図4〜図10とともに全長ヒ
トCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配列を示
す。
【図4】図4は図2、図3および図5〜図10とともに
全長ヒトCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配
列を示す。
【図5】図5は図2〜図4および図6〜図10とともに
全長ヒトCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配
列を示す。
【図6】図6は図2〜図5および図7〜図10とともに
全長ヒトCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配
列を示す。
【図7】図7は図2〜図6および図8〜図10とともに
全長ヒトCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配
列を示す。
【図8】図8は図2〜図7および図9、図10とともに
全長ヒトCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配
列を示す。
【図9】図9は図2〜図8および図10とともに全長ヒ
トCPSIcDNAおよび推定されるアミノ酸配列を示
す。
【図10】図10は図2〜図9とともに全長ヒトCPS
IcDNAおよび推定されるアミノ酸配列を示す。
【図11】図11は肝ホモジネートのSDS−PAGE
の結果を示した図である。レーン1とレーン4はコント
ロール、レーン2は症例1、レーン3は症例2、レーン
5は症例3の結果を示す。分子量のサイズマーカーはウ
サギミオシン(200kD)、ウサギホスフォリラーゼ
b(97.4kD)、ウシ血清アルブミン(69kD)
、およびニワトリオブアルブミン(46kD)を用いた
【図12】図12はサザンブロッティングによる分析の
結果を示した図である。Aは5’ハーフプローブを用い
た場合の結果であり、Bは3’ハーフプローブを用いた
場合の結果である。図中のA、Bともレーン1、2はD
NAをEcoRIで消化し、レーン3、4はBamHI
で消化した結果の図である。またレーン1と3は対照、
レーン2と4は症例1である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  配列番号:1に記載のDNAの全部ま
    たはその一部からなるDNA、または該DNAとハイブ
    リダイズし得るDNA。
  2. 【請求項2】  カルバミルリン酸合成酵素I遺伝子の
    検出において、配列番号:1に記載のDNAの全部また
    はその一部からなるDNA、または該DNAとハイブリ
    ダイズし得るDNAをプローブとして用いることを特徴
    とするカルバミルリン酸合成酵素I変異遺伝子の検出方
    法。
  3. 【請求項3】  配列番号:1に記載のDNAの全部ま
    たはその一部からなるDNA、または該DNAとハイブ
    リダイズし得るDNAからなるDNAプローブ。
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