JPH04335330A - 第2高調波発生素子の製造方法 - Google Patents

第2高調波発生素子の製造方法

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JPH04335330A
JPH04335330A JP3106299A JP10629991A JPH04335330A JP H04335330 A JPH04335330 A JP H04335330A JP 3106299 A JP3106299 A JP 3106299A JP 10629991 A JP10629991 A JP 10629991A JP H04335330 A JPH04335330 A JP H04335330A
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ion implantation
harmonic
ions
depth
resist film
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JP3106299A
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Akira Kaimoto
亮 開本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非線形光学効果を利用
してレーザ光の波長を変換し、より波長の短いレーザ光
を得るために用いられる第2高調波発生素子の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】導波路型の第2高調波発生素子における
第2高調波の位相整合法としては、通常、(a)チェレ
ンコフ放射法(「応用物理」第56巻第12号(198
7), pp.1637−1641)や(b)温度位相
整合法(同上) が用いられるが、(a)の方法では基本波(励起光)の
導波モードが高調波光の放射モードと結合するため、放
射モードで出射する高調波光を効率よく集光することが
困難である。また、(b)の方法では整合温度範囲が狭
い場合が多く、温度制御が非常に困難となる。そこで、
近年、導波路中に周期的に分極方向が反転した構造(グ
レーティング構造)を形成し、これによって基本波と第
2高調波の位相を擬似的に整合させる方法が検討されて
いる(「光学」第19巻第6号(1990), pp.
373−374)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】グレーティング構造に
よる第2高調波発生素子の概念的構成を図4に示す。グ
レーティング構造によって基本波(角振動数ω)から第
2高調波(角振動数2ω)を発生させる場合、その導波
路の分極方向反転の周期Λpは         Λp={(2m+1)/4}・{λF
/|nF−nSH|}           =(2m
+1)・lc                   
            …(1)ただし、 lc=(λF/|nF−nSH|)/4(ここで、mは
0又は正の整数、λFは基本波の波長、nFは導波路の
基本波に関する屈折率、nSHは第2高調波に関する屈
折率である。)という関係を満たす必要がある。式(1
)において、m=0のときが最も第2高調波の発生効率
が高いが、このときΛpは最も小さい値(Λp0)とな
る。例えば、主に近赤外線〜赤色光を発生する半導体レ
ーザ光を基本波とする場合には、Λp0は数μm程度と
なる。
【0004】グレーティングの周期が短くなるに伴い、
グレーティング構造には高い寸法精度が要求されるよう
になる。さらに、強い第2高調波を得るためには、導波
路の長さは長い方が良い(第2高調波効率は導波路の長
さの2乗に比例する)。しかし、現在のレーザ溶融ペデ
スタル法(”Applied Physical Le
tters”, 56(2),8,(1990), p
p.108−110)やTi拡散急冷法(「光学」第1
9巻第6号(1990), pp.373−374)で
は、その主プロセスにおいて熱拡散を使用するため、こ
のような短周期のグレーティング構造を作成することは
困難であり、高強度用の長尺のものを得ることはなおさ
ら困難である。本発明はこのような課題を解決するため
に成されたものであり、その目的とするところは、第2
高調波を高効率に生成することのできる、短周期であり
、かつ、長尺の分極方向反転グレーティング構造を有す
る第2高調波発生素子を、容易に、かつ、高精度に製造
する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明の第2高調波発生素子製造方法は、導
波路の分極方向を交互に反転させた上記グレーティング
構造を、レジストマスクを使用したイオン注入により作
成することを特徴とする。
【0006】
【実施例】本発明による第2高調波発生素子の製造方法
の一例を図1により説明する。まず、図1(a)に示す
ように、非線形光学物質としてニオブ酸リチウム(Li
NbO3)の基板10を用意し、その表面にレジスト膜
11を塗布する。次に、通常のレジストパタン作成方法
を用いて、このレジスト膜11に長さΛpの窓12を周
期Λpで開ける。ここで、窓12の大きさ(及びピッチ
)であるΛpは、対象とする基本波の波長λFに対して
上記式(1)の関係になければならない。表1に代表的
なレーザ光の波長λFに対するコヒーレント長lcの値
を掲げる。
【0007】
【表1】
【0008】式(1)により、グレーティング周期Λp
はこのコヒーレント長lcの奇数倍(2m+1)でなけ
ればならないが、前述の通り、第2高調波の発生効率は
m=0、すなわち、Λp=lcで最大となる。従って、
最大効率の第2高調波発生素子を得るためには、例えば
、赤色半導体レーザ(波長λ=0.86μm)を基本波
として用いる場合、レジスト膜11のグレーティング周
期Λpは1.7μmとなる。
【0009】このようにして形成されたレジスト膜11
の上から、例えばチタン(Ti)イオン13を注入する
。従来の熱拡散法によるチタンの導入により分極反転領
域が形成されることが知られており、ここで行なうイオ
ン注入及び熱処理によっても同様に分極反転領域が形成
される。ただ、注入イオンはチタンのみに限定されるも
のではなく、基板材料に応じて分極反転を生じさせるい
かなるイオンをも使用することができる。ここにおける
イオン注入の深さが光導波路の深さとなるが、光導波路
の深さは使用する基本波の波長程度必要である。近赤外
線〜赤色光の半導体レーザを基本波とする場合には上述
の通り約1μm程度となり、この程度のイオン注入深さ
を確保するためには、加速電圧は最大数MeV程度が必
要となる。なお、光導波路内においてイオン濃度をほぼ
均一にするために、多重エネルギ注入を行うことが望ま
しい。本実施例の条件の場合(基板10としてニオブ酸
リチウムを、分極方向反転用注入イオンとしてTiを使
用する場合)に、1μmの注入深さを得るための注入エ
ネルギの計算例を図2に示す。
【0010】このようなイオン注入によりグレーティン
グ構造を形成した場合、注入イオンの基板10内におけ
る横方向の広がりは最大でも0.2μm程度と推定され
るため、上記赤色光半導体レーザを基本波として用いる
場合でも、十分対応することができる。しかし、上述の
レーザ溶融ペデスタル法やTi拡散急冷法等の熱プロセ
スでは横方向拡散が非常に大きいことから、このような
短い周期のグレーティング構造を形成することは困難で
ある。
【0011】その後、レジスト膜11を適当な溶剤等で
除去し、イオン注入された部分の分極反転を誘起させ、
また、基板結晶のダメージを回復するために、アニール
(加熱)を施す。なお、分極反転を誘起する方法は、ア
ニール以外にも任意のものを用いることができる。また
、基板及びイオンの種類、あるいはイオン注入条件によ
り、イオン注入の状態のままで分極反転が誘起される場
合には、アニール等の処理は必要がない。
【0012】次に、以下に述べるプロトン交換法により
、基板10の上記グレーティング形成部分に光導波路を
形成する。まず、図1(b)に示すように、グレーティ
ング形成部分を除いて、基板10の表面にTa等により
マスク14を形成する。そして、ピロリン酸(H4P2
O7)等により基板10のニオブ酸リチウム(LiNb
O3)のリチウムLiの一部を水素Hと交換し、非マス
ク部をHxLi1−xNbO3とすることにより、その
部分の屈折率を上昇させる。 これにより、マスク14の窓の部分に導波路15が形成
される。最後にマスク14を除去すると、LiNbO3
基板10の表面に周期Λpのチタン注入域と非注入域か
ら成る分極方向反転グレーティング構造が形成された第
2高調波発生素子が得られる(図1(c))。
【0013】上記実施例では周期Λpが一定であるグレ
ーティング構造を作成する例を示したが、第2高調波は
Λpが徐々に変化する構造(チャープグレーティング)
であっても発生することが知られている(”IEEE 
Quantum Electronics”, Vol
.26(1990), No.7, pp.1265−
1276)。このチャープグレーティング構造(図3(
b))を有する第2高調波発生素子は周期一定のグレー
ティング構造(図3(a))を有する第2高調波発生素
子よりも高調波の発生効率が高いことが理論的に予測さ
れている。従って、上記実施例の最初のレジスト膜11
形成の段階(図1(a))でレジスト膜11をチャープ
グレーティング構造とすることにより、より高効率の第
2高調波発生素子を作成することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る第2高調波発生素子の製造
方法では、半導体製造において十分な実績のあるイオン
注入法を利用するため、数μm程度以下の周期のグレー
ティングパターンを容易に形成することができる。これ
は特に実用上重要度の高い近赤外線〜赤色光領域の半導
体レーザ光を緑から青色のレーザ光に変換する場合に好
適に利用することができる。また、高強度のレーザ光を
得るために必要な長尺の素子も容易に作成することがで
きる。従って、高密度光CDピックアップ等の光情報処
理機器のレーザ光源用等、広い応用範囲をカバーするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明による第2高調波発生素子の製造方
法の一例の工程を示す工程図。
【図2】  実施例の条件における多重イオン注入の注
入深さの計算結果を示すグラフ。
【図3】  周期一定のグレーティング構造(a)とチ
ャープグレーティング構造(b)の分極方向反転構造の
様子を示すグラフ。
【図4】  グレーティング構造を有する第2高調波発
生素子の構成図。
【符号の説明】
10…基板                    
      11…レジストマスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  分極方向が交互に反転するグレーティ
    ング構造を有する導波路を備えた第2高調波発生素子の
    製造方法であって、導波路の分極方向を交互に反転させ
    た上記グレーティング構造を、レジストマスクを使用し
    たイオン注入により作成することを特徴とする第2高調
    波発生素子の製造方法。
JP3106299A 1991-05-13 1991-05-13 第2高調波発生素子の製造方法 Pending JPH04335330A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6917463B2 (en) * 2000-10-24 2005-07-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Wavelength converting element and method of manufacture thereof
US11262495B1 (en) * 2017-10-04 2022-03-01 Facebook Technologies, Llc Waveguides with high refractive index gratings manufactured by post-patterning infusion

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US7336880B2 (en) 2000-10-24 2008-02-26 Fujifilm Corporation Wavelength converting element and method of manufacturing thereof
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