JPH04328339A - 複数ビーム光ヘッド - Google Patents

複数ビーム光ヘッド

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JPH04328339A
JPH04328339A JP3124552A JP12455291A JPH04328339A JP H04328339 A JPH04328339 A JP H04328339A JP 3124552 A JP3124552 A JP 3124552A JP 12455291 A JP12455291 A JP 12455291A JP H04328339 A JPH04328339 A JP H04328339A
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JP
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light
prism
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angle
crystal
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JP3124552A
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English (en)
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Katsuya Oikawa
克哉 及川
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1359Single prisms
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/08Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of polarising materials
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/283Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising used for beam splitting or combining

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録再生装置におけ
る複数ビーム光ヘッドの光学構成に関するものであり、
特に1つの光源から発せられる光ビームを複数のビーム
に分枝する光ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
光記録再生装置の光ヘッドとして、複数の光ビームを記
録媒体に対しスポット状に照射して、複数の情報トラッ
クに対し同時に情報の記録再生を行い、情報の転送レー
トを向上させる並行書き込み/読み出し用の光ヘッドの
開発が行われている。光ビームの数が多いほど同時に読
み出しや書き込みの行われる情報トラックの数が多くな
り、情報の転送レートが向上する。複数の光ビームを発
生する方法としては、大別して、複数の発光源をもつ光
源や複数の光源を用いる方法と、単一の発光源からの光
ビームを複数の光ビームに分枝する方法との2つがある
。前者の例としては、複数のLD(半導体レーザ)とプ
リズム等の光学素子との組み合わせによる方法、あるい
は複数の発光点を有するLDアレイを用いる方法がある
。このうち、複数のLDとプリズム等との組み合わせに
よる方法は、使用する光学素子の部品点数が増加し光ヘ
ッドの構成が複雑になるのみならず、個々のLDからの
発光ビーム光のアライメントが必要になる等の欠点があ
る。
【0003】LDアレイを用いる方法について、図6を
参照しながら説明する。図6の(a),(b)は、それ
ぞれ、従来の光ヘッド光学系の一部をそれぞれxz平面
、xy平面へ投影した図である。ここで、21は複数発
光点をもつLDアレイ、22はコリメータレンズ、23
はビーム整形器を兼ねたビームスプリッタ、24は像回
転プリズム、25は対物レンズ、26は情報を担う記録
媒体である。図6の(c)は、記録媒体26の表面の一
部を示す図である。記録媒体26には情報トラック28
が並列配置されている。
【0004】LDアレイ21の複数の発光点から発せら
れた発散光束は、コリメータレンズ22を通過すること
により、該コリメータレンズの光軸に対する画角に応じ
た複数の平行ビームになる。この平行ビームは、ビーム
スプリッタ23で断面形状をほぼ円形となる様に整形さ
れた後、像回転プリズム24を通過し、対物レンズ25
で集光され、記録媒体26上にLDアレイの発光点に対
応した複数のスポットを形成する。これら複数のスポッ
トからの光は、情報トラック28に記録されている情報
に対応して、反射光量変化や偏光方向回転等の変調を受
け、反射ビームとして対物レンズ25を経て平行ビーム
とされた後に、像回転プリズム24を通過し、ビームス
プリッタ23で27の方向へと偏向せしめられる。この
偏向光は、不図示の検出手段により検知され、上記反射
光量変化や偏向方向回転等の変調量が検出される。これ
ら検出手段は周知である。
【0005】記録媒体26に形成されるスポットの間隔
dはコリメータレンズ22に対するLDアレイ発光点の
画角が小さい場合には、次式で与えられる:d≒(fo
 /fc )(1/α)L ここで、fo ,fc はそれぞれ対物レンズ25、コ
リメータレンズ22の焦点距離であり、LはLDアレイ
21上での発光点の間隔であり、αはLD発光の楕円断
面ビームを円形断面に整形するための整形比で1.5〜
2程度である。光ヘッドに対する諸条件、特に小型軽量
性やLD発光光の光利用効率等により、現在好適な(f
c /fo )の値は、2〜3程度である。また、LD
アレイ21の発光点間隔Lは、チップ間の熱的クロスト
ークやチップ位置調整精度等により、100μm程度が
限界とされている。これにより、記録媒体26上でのス
ポット間隔dは20〜30μm程度が限界である。
【0006】一方、情報トラック28の配列ピッチPは
、情報記録密度向上のため小さいほど好ましく、例えば
光ディスクでは1.6μm程度とされている。このため
、隣接する情報トラック28の並行読み出しを行うため
に、図6の(c)に示されている様に、光ビームスポッ
ト配列方向を情報トラック延在方向に対し角度2θだけ
傾ける配置が採用される。このスポット配列方向の傾き
は前記像回転プリズム24によって生ぜしめられる。 該像回転プリズム24をx方向を中心として角度θ回転
させることにより、記録媒体26上のスポット配列方向
に2θの傾き変化が生ずる。
【0007】情報トラックピッチPと像回転角との関係
は、 P=dsin2θ ・・・・・・・・・・(1) となり、d=30μm、P=1.6μmとすると、θは
ほぼ1.5度となる。また、像回転プリズム24の回転
角θのばらつきとこれによるピッチPのばらつきとの関
係は、上記式(1)の微分により、 ΔP=2dcos2θ・dθ ・・・・・・・・・・(2) となる。これにより、ピッチ0.1μmの精度で調整を
行うためには、像回転角θにほぼ6分の精度が必要とな
り、組立て調整に大きな負担を要する。
【0008】更に、上記のスポット間隔dを生ずるため
には、対物レンズ25に30分近くの画角が必要である
。情報再生時の高解像度を得るためには対物レンズ25
としてNAが0.55程度と高いものを使用するので、
上記画角が30分と大きい場合には、全てのスポットに
対し良好な結像を要求するのはレンズ設計上困難であり
、良好な結像を確保するためには、同一対物レンズを通
過させる光ビームの数は2本程度が限界となる。
【0009】1つのLDと回折格子を利用したビーム分
枝手段とを用いて、複数ビーム光ヘッドを構成すること
もできる。周知の様に、回折格子によるビーム分枝は、
回折次数に応じた回折角により分枝を行うものであり、
回折格子のピッチにより回折角が選択できるため、この
回折角即ち分枝角を小さくとることにより、上記の如き
欠点は解消される。しかし、この方法には、次の様な問
題がある。第1に、回折格子は各次数により回折強度が
大きく異なり、同一光量の複数ビームの利用には適して
いない。同様に、利用次数以外の回折光による光量ロス
がある。第2に、回折格子は使用光の波長により回折角
が変動するために、LDの発振波長がばらついたり動作
時温度特性等により波長変動が生じたりした場合には、
ビーム分枝角に変動が生ずる。
【0010】更に、光ビームの分枝はウォラストンプリ
ズムを用いて行うことができる。図7はその方法につい
ての説明図である。ウォラストンプリズム31は水晶等
の一軸性結晶の三角プリズム32,33を結晶主軸方向
が互いに直交する様に貼り合わせたものからなる。34
,35はそれぞれ三角プリズム32,33の結晶主軸方
向を示す。36は入射LD光の偏光方向を表し、この偏
光方向はプリズム入射面で結晶主軸方向と角度φをなす
。入射光は、三角プリズム32中で、偏光方向が互いに
直交する常光及び異常光として進行し、プリズム境界面
37に到達する。プリズム33はプリズム32と結晶主
軸が直交しているために、プリズム境界面37通過の前
後で、各偏光成分に関し常光・異常光の関係が逆転し、
即ちプリズム32において常光屈折率no を感じた偏
光成分がプリズム33では異常光屈折率ne を感じ、
プリズム32において異常光屈折率ne を感じた偏光
成分がプリズム33では常光屈折率no を感じ、かく
して2つの偏光成分は異なる屈折角で屈折を生ずる。こ
れにより光ビームは2つに分枝される。入射光の波長が
780nmで、プリズム材料として水晶結晶(no =
1.53859、ne =1.547949)を用いた
場合には、分枝角は約1度となる。また、分枝光量比は
入射光の偏光方向角φによりsin2 φ:cos2 
φで表される。これにより、分枝光量は、ほぼ自由に決
定され得る。
【0011】しかしながら、ウォラストンプリズムは2
ビームの分枝であり、それ以上の分枝のためには複数の
ウォラストンプリズムを組み合わせねばならず、光ヘッ
ドの構成が複雑になる。また、分枝角が約1度であるた
め、整形比2程度のビーム整形手段を用いた後でも2ビ
ーム間のなす角度は30分程度であり、前記LDアレイ
の場合と同様に、像回転プリズムの組立て調整に大きな
負担を要し、また良好な結像を確保するためには同一対
物レンズを通過させる光ビームの数は2本程度が限界と
なる。
【0012】一方、光ビームの分枝は、例えば一軸性結
晶からなる直角三角プリズムを用い、該プリズムの斜面
を全反射面とし他の2つの面を入射面及び射出面とし、
該プリズムの結晶主軸の方向を反射面により反射された
光ビームの方向と一致させることにより、行うことがで
きる。しかしながら、この方法においても、一軸性結晶
の屈折率楕円体より得られた最大屈折率と最小屈折率の
みを用いるため、分枝により得られるビームは2つであ
り、3ビーム以上の分枝は行われず、また分枝角も1度
程度の大きいものとなる。
【0013】そこで、本発明は、以上の様な技術的背景
に鑑み、光量ロスが少なく、使用光の波長変動に対し安
定で、特に30分以下の分枝角が得られる複数ビーム光
ヘッドを提供することを目的とする。また、本発明は、
並行読み出しに好適で、対物レンズに要求される結像特
性が比較的緩やかで、3つ以上のビームを発生する複数
ビーム光ヘッドを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するものとして、直線偏光を複数の光ビーム
に分枝する光ビーム分枝手段を有し、該光ビーム分枝手
段からの複数ビームを記録媒体にスポット結像させる光
ヘッドであって、上記光ビーム分枝手段が一軸性結晶か
らなる略直角三角形状のプリズムであり、該プリズムが
、その斜面を全反射面とし略直交する2つの側面を入射
面及び射出面とし、且つ該プリズムの結晶主軸方向が全
反射面の面法線方向、該全反射面への入射波面の法線方
向、全反射面からの反射波面の法線方向、上記入射波面
法線と反射波面法線とにより決まる平面の法線方向、及
び該平面と全反射面との交線方向の全てに対し0度以外
の角度をなす様に、配置されていることを特徴とする、
複数ビーム光ヘッド、が提供される。
【0015】本発明は、一軸性結晶からなる三角プリズ
ムの一面を反射面とし、且つ結晶主軸が射出面に対し非
平行且つ非垂直の配置となすことにより、入射ビームを
3つ以上に分枝する分枝手段を用い、同一光学系を用い
て3つ以上のスポット光による並行読み出し可能な光ヘ
ッドを提供するものである。上記分枝手段は、結晶の複
屈折を用いているために、回折格子を利用したビーム分
枝手段に比べ、使用波長の変動に対しビーム分枝角の変
動が小さく押えられる。また、回折格子を用いた分枝手
段に比べて、分枝光量比の選定の自由度が増加し、特に
等分光量に設定することが容易となる。次に、上記分枝
手段は、従来のウォラストンプリズム等と異なり、一軸
性結晶の屈折率楕円体により決定される最大の屈折率n
’及び最小の屈折率nの他にこれら2つの中間の屈折率
を用いた複屈折によるビーム分枝を行うため、一素子で
最大4ビームまでの分枝が可能となる。更に、最大の屈
折率n’と最小の屈折率nとの中間の屈折率を用いるた
め、従来の最大屈折率と最小屈折率とに基づく屈折角ま
たは反射角の差を用いる方法に比べて、分枝角を小さく
とることが可能である。
【0016】以下に、図2を用いて、本発明に係るビー
ム分枝の原理を説明する。図2において、41は一軸性
結晶の屈折率楕円体であり、その最長軸及び最短軸の長
さをn’,n(n<n’)とする。42は結晶の反射面
である。結晶の主軸の方向余弦は(sinα・cosβ
,sinα・sinβ,cosα)である。反射面法線
の方向はx方向であり、入射波面法線の方向がxy平面
内にある様にとる。反射面42への結晶内での入射光の
入射角(入射波面法線方向と反射面法線方向とのなす角
度)をθ”inととり、該反射面からの結晶内での反射
光の反射角(反射波面法線方向と反射面法線方向とのな
す角度)をθ”out ととる。一般に、結晶内では、
入射光は屈折率nを感ずる常光と屈折率n”inを感ず
る異常光とからなり、反射光は屈折率nを感ずる常光と
屈折率n”out を感ずる異常光とからなる。
【0017】n”inは、Δn=n’−nとして、n”
in  =n{1+(Δn/n)・[1−sin2 α
・sin2 (β+θ”in)]}・・・・・・・・・
・(3) で表される。ここで、入射波面法線方向と結晶主軸方向
とが異なる様にとると、n”in≠nである。同様に、
n”out は、Δn=n’−nとして、n”out 
=n{1+(Δn/n)・[1−sin2 α・sin
2 (β−θ”out)]}・・・・・・・・・・(4
) で表される。ここで、反射波面法線方向と結晶主軸方向
とが異なる様にとると、n”out ≠nである。また
、結晶主軸が入射波面法線方向と反射面法線方向とによ
り作られる面の法線方向と0度以外の角をなすとき(α
≠0)には、−θ”in+θ”out ≠2βであれば
、n”out ≠n”inとすることができる。
【0018】即ち、偏光成分の上記反射面42での反射
の前後の変化としては、(イ)常光→常光、(ロ)常光
→異常光、(ハ)異常光→常光、(ニ)異常光→異常光
、の4通りがあり得る。そして、それぞれについて、以
下の関係が成り立つ: (イ)nsinθ”in=nsinθ”out(ロ)n
sinθ”in=n”out sinθ”out(ハ)
n”insinθ”in=nsinθ”out(ニ)n
”insinθ”in=n”out sinθ”out
・・・・・・・・・・(5) θ”in,θ”out ,n”in,n”out は上
記式(3)、(4)、(5)を同時に満たすものである
が、結晶主軸が全反射面の面法線方向と0度以外の角を
なし(即ち、同時にα=90°,β=0°とならない)
、且つ全反射面と、入射波面法線方向と出射波面法線方
向とにより作られる面との交線方向に対し0度以外の角
をなす(即ち、同時にα=90°,β=±45°ではな
い)ときには、反射前後で、前記n”out ≠n”i
nの条件が成立する及び/または反射時に反射面で常光
、異常光の偏波の合成分解が行われるため、上記式(5
)の(イ)〜(ニ)で与えられるθ”out のうちの
少なくとも2つは異なるものとなり、ビームの分岐が生
ずる。ここで、(イ)は通常の均一媒質中の反射則と同
等であり、θ”in=θ”out を与える。上記(ロ
)、(ニ)は、n”out がθ”out に依存する
ために、複雑な関係となるが、Δnが小さいため、θ”
out は(イ)の場合とそれほど変わらず、この点を
考慮して結晶主軸方向を設定することにより、反射波面
法線方向と結晶主軸方向とを所望の角度に設定すること
が可能である。
【0019】以上即ち、α≠0°且つα≠90°の場合
には、反射面42での反射の前後で、常光及び異常光の
双方が偏光方向回転を受けるので、上記(イ)〜(ニ)
の全ての反射が生ずる。そして、−θ”in+θ”ou
t=2βの場合には3ビームの分枝が可能であり、その
他の場合は4ビームの分枝が可能である。また、一般に
n”in及びn”out の少なくとも一方は、nとn
’との中間の値をとるので、上記(イ)〜(ニ)の反射
においては、nとn’のみを利用するものより小さな分
枝角を得ることができる。尚、α=90°でβ≠0°且
つβ≠±45°の場合には、上記(イ)、(ニ)の反射
が生ずるが、結晶主軸方向を入射波面法線方向及び反射
波面法線方向に対し適宜の角度をもたせることにより、
n”out ≠n”inとなり、(ニ)の場合のθ”o
ut は(イ)でのものと異なっており、2ビームの分
枝が可能である。そして、この際、βの設定により、n
”in/n”out の比をn’/nまたはn/n’に
比べて小さくとることにより、分枝角を従来のものより
小さくすることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0021】図3は本発明による複数ビーム光ヘッドの
第1の実施例の構成部材として用いられるビーム分枝手
段の斜視図を示すものである。図において、51は水晶
(一軸性結晶)よりなる直角2等辺三角プリズムであり
、xz平面に平行な面52から光ビームが入射し、yz
平面に平行な面53から光ビームが射出する。斜面54
が反射面である。結晶主軸の方向は55であり、該方向
は面52と平行な面内にあり且つ面53と角度45度を
なしている。プリズム51に入射する光ビームは面52
に垂直に入射する直線偏光であり、z方向またはそれと
直交する方向に偏光方向を有する。この光ビームは面5
2に対し垂直入射するため、結晶入射後も波面法線方向
は変わらない。入射波面法線方向及び反射波面法線方向
と反射面54の法線方向とは1つの平面を形成し、結晶
主軸方向55はこの面に対し45度の角度をなしている
【0022】プリズム51に入射する光ビームの偏光方
向と結晶主軸方向55とが角度45度をなすため、この
光ビームは入射面52を通過後に、sin45:cos
45=1:1の割合で常光及び異常光に分枝される。上
記の様に、光ビームは面52に対し垂直入射するため、
常光及び異常光は双方とも波面法線方向は上記入射ビー
ムの進行方向と同一(y方向)であり、反射面54に対
し45度の角度をなす。ここで、上記式(3)に従い、
異常光の屈折率を算出すると、 n”in=n{1+(Δn/n)}=n’・・・・・・
・・・・(6) となる。
【0023】nsinθ”in,n”insinθ”i
n≧1となるため、反射面54では、常光及び異常光と
も全反射を生ずる。また、反射面54上での電場ベクト
ルは、常光、異常光の偏光ベクトルの射影であり、z方
向及びそれに垂直の方向のそれぞれに常光成分及び異常
光成分が1:1の割合で分配される。
【0024】反射後の波面法線方向は、xy平面と平行
な平面内にある。反射後の異常光の屈折率は、上記式(
4)から、 n”out =n{1+(Δn/n)・[1−(1/2
)sin2 (45°−θ”out )]}・・・・・
・・・・・(7) となる。
【0025】上記(イ)の常光→常光の反射では、θ”
in=θ”out =45°であり、反射ビームの波面
法線方向はx方向である。そして、偏光方向は、y方向
であり、その反射面54への射影は上記反射面54上の
z方向に垂直な成分方向と一致しており、この成分の電
場の半分が(イ)の反射を行うことになる。この反射光
ビームは結晶の面53に垂直入射することになり、該射
出面53に垂直な射出ビームが得られる。
【0026】上記(ロ)の常光→異常光の反射、(ハ)
の異常光→常光の反射、及び(ニ)の異常光→異常光の
反射については、いずれも上記式(5),(6),(7
)に従ってθ”out が決定される。これらのθ”o
ut は45度からずれているため、射出面53から射
出する際に屈折を生ずる。射出面53から射出する光線
の射出角(射出面53の面法線方向となす角)θout
 は、反射角θ”out 及び屈折率n”outから、
次の式により求められる: n”out sin(θ”out −45°)=sin
θout結晶プリズムが水晶で、波長λ=780nmの
LD光を用い、n=1.53859、n’=1.547
949とした時の各θout を以下の表1に示す:

0027】
【表1】 θ”out ≒45°であるため、結晶中での反射ビー
ムの常光及び異常光の偏光方向は、ほぼy方向及びほぼ
z方向となる。よって、反射ビームの常光及び異常光の
大きさはそれぞれ反射面におけるz方向及び該z方向と
垂直な方向(y方向の反射面への射影方向)の電場成分
の大きさにほぼよっているが、この2成分とも入射ビー
ムの常光及び異常光の等しい寄与により合成されている
ため、前記(イ)〜(ニ)の反射による分枝はほぼ同程
度のものとなる。かくして、上記表1に示される様なほ
ぼ等分枝角度でほぼ等強度の4つの分枝光ビームが得ら
れる。
【0028】図1は、以上の様なビーム分枝手段を備え
た光ヘッドの構成図である。図において、11は半導体
レーザ(LD)であり、12はコリメータレンズであり
、13は水晶からなる上記の如きビーム分枝手段(三角
プリズム)である。14はビーム整形を兼ねたビームス
プリッタであり、15は像回転プリズムであり、16は
対物レンズであり、17は記録媒体である。該記録媒体
において、情報トラックはz方向に延在しており、該情
報トラックがy方向に並列配置されている。
【0029】LD11からの光ビームはほぼ直線偏光の
発散光であり、コリメータレンズ12により平行ビーム
とされる。このビームは図1中で、p方向(z方向及び
コリメータレンズ12の光軸方向の双方に垂直な方向)
に偏光方向をもつ様にLDの配置が設定されている。こ
の場合、LDの構造により、通常、ビーム断面はアスペ
クト比が2程度の楕円形となり、その長軸はz方向であ
る。
【0030】このビームは、三角プリズム13の入射面
に垂直に入射する。三角プリズム13は上記図3に関し
説明した様に配置されている。従って、該プリズムによ
り、xy平面内で、等光量で等分枝角の4つのビームに
分枝される。その分枝ビームのうちの1つはコリメータ
レンズ12の光軸上にある。そして、以後の光学素子は
該光軸とアライメント調整されている。
【0031】プリズム13から射出された4つの射出ビ
ームはビームスプリッタ14に入射する。該ビームスプ
リッタは2つの機能を有しており、1つは記録媒体17
からの戻り光を検出手段の方へと偏向する機能であり、
他の1つはプリズム13からの光ビームを整形する機能
である。このビーム整形により、z方向に長軸をもつ楕
円ビームをy方向に拡大し、ほぼ円形のビームとなす。 同時に、このビーム整形機能に基づき、4つのビームの
xy平面内での偏角(分枝角)は同率で縮小される。4
つのビームは像回転プリズム15を通過後、対物レンズ
16で集光され記録媒体17上に4つのスポットを形成
する。
【0032】この4つのスポットは、像回転プリズム1
5が存在しない時または該プリズムの底面がxy平面と
平行に位置している時には、y方向に沿って一列に並ぶ
。その間隔dは、対物レンズ16に入射する画角θob
(これは三角プリズム13による分枝角をビーム整形比
で除したものに相当する)と対物レンズ16の焦点距離
f0 とによって、d=f0 tanθobと表される
。焦点距離3mmの対物レンズ、ビーム整形比2程度の
ビームスプリッタ14を使用し、上記表1の値を用いる
と、d=7.04μmとなる。
【0033】像回転プリズム15の配置を適宜選択し、
即ち光軸のまわりに該プリズムを回転させることにより
、スポット列を回転させることが可能である。1.6μ
mピッチで並列配置された4つの情報トラック上にそれ
ぞれ4つのスポットを位置させるための回転角θは、上
記式(1)より約6.56°となる。また、トラックピ
ッチ0.1μmの精度の調整のために必要とされる像回
転プリズム配置の精度は、上記式(2)よりほぼ25.
1’となり、上記従来例の6’程度と比べて4倍程度精
度を緩めることができる。更に、4ビームの対物レンズ
入射の最大画角は16.2’であり、狭いので、対物レ
ンズの結像性能をそれほど高めずとも十分良好に4ビー
ムを結像させることが可能である。
【0034】尚、本実施例では、並行読み出しのために
、4ビーム等光量分枝を行っているが、三角プリズム1
3への入射LD偏光方向と結晶主軸とのなす角φを適宜
選択することにより、2ビームを組としてcos2 φ
:sin2 φの比で分枝光量比を変えることが可能で
ある。
【0035】反射後の常光及び異常光への分配の強度比
は、反射面の法線方向、入射光(常光または異常光)の
偏光方向、反射後にとり得る偏光方向(結晶軸及び反射
光の波面法線方向により決定される)に応じて決まるの
で、これらの組み合わせによりほぼ同等の分枝角をもつ
もののうちで異なる分枝強度比をもついくつかの組み合
わせが存在する場合がある。このとき所望の分枝強度比
に近いものを選択することができ、本発明ではこれを結
晶軸方向の選定により行うことができる。
【0036】図5は本発明による複数ビーム光ヘッドの
第2の実施例の構成部材として用いられるビーム分枝手
段の斜視図を示すものである。図において、51は水晶
(一軸性結晶)よりなる直角2等辺三角プリズムであり
、xz平面に平行な面52から光ビームが入射し、yz
平面に平行な面53から光ビームが射出する。斜面54
が反射面である。結晶主軸の方向は56であり、該方向
は入射面52、射出面53及び反射面54の全てに垂直
な面内にあり且つ反射面54の法線方向と角度βをなし
ている。
【0037】上記第1の実施例と同様に、x方向または
z方向に偏光方向をもつ直線偏光を入射面52に入射さ
せる。プリズム入射後の光ビームの常光及び異常光の偏
光面はそれぞれz方向、x方向を向いており、反射面5
4で全反射した後に、常光の偏光面はz方向となり、異
常光の偏光面はxy平面と平行な面内にある。このため
、常光→異常光の反射及び異常光→常光の反射は生ずる
ことがなく、ビーム分枝により2つのビームのみが得ら
れる。そのうちの1つは常光→常光の通常の均質媒質中
の反射と同様の反射によるものであり、射出面53から
垂直に射出する。他の1つは、異常光→異常光の反射に
よるものであり、結晶中において、反射面54への入射
ビームの入射角θ”inと反射面54からの反射ビーム
の反射角θ”out との間には、上記式(3),(4
),(5)から、以下の関係が成り立つ。尚、本実施例
でも、上記第1の実施例と同様の理由で、θ”in=4
5°である:       {1+(Δn/n)[1−sin2 (β
+θ”in)]}sinθ”in    ={1+(Δ
n/n)[1−sin2 (β−θ”out )]}s
inθ”out                  
                       ・・
・・・・・・・・(8)また、射出面53より射出する
時には屈折を生ずるので、射出ビームの射出角(射出面
53の法線方向とのなす角)θout は次の関係を満
たす:      n{1+(Δn/n)[1−sin
2 (β−θ”out )]}・      sin(
θ”out −45°)=sinθout      
                         
          ・・・・・・・・・・(9)与え
られたθout に対して、以上の2式(8),(9)
を解くことにより、βを値を設定することができる。
【0038】図4は、以上の様な図5のビーム分枝手段
を備えた光ヘッドの構成図である。図4において、上記
図1におけると同様の部材には同一の符号が付されてい
る。ビーム分枝手段(三角プリズム)13’は、上記図
5のプリズムである。本実施例では、上記図1の光ヘッ
ドと比べて、像回転プリズムを不要としている。
【0039】図1に関し説明したと同一の条件でLD1
1を発光させると、上記図5に関し説明した様に、プリ
ズム13’で2つのビームに分枝される。一方の分枝ビ
ームはプリズム13’の射出面から垂直に射出し、他方
の分枝ビームはxy平面内において光軸とθout の
角度をなして射出する。この2つのビームの開き角はビ
ーム整形器を兼ねたビームスプリッタ14を通過するこ
とにより縮小される。そして、対物レンズ16により集
光された2つのビームは、記録媒体17上に2つのスポ
ットを形成する。
【0040】スポット間隔を1.6μm、対物レンズ1
6の焦点距離を3mm、ビーム整形比を2とすると、必
要とされるθout は0.06111°となる。この
θout 値を得るために、上記式(8),(9)を用
いてβを求めると、β=3.25°となる。スポット間
隔調整は、ビームスプリッタ14をz方向を中心として
回転することにより、可能である。
【0041】本実施例は、像回転プリズムをもたないた
めに、構成が簡略化されるという利点を有する。また、
本実施例においては、記録媒体上のスポット配列方向は
情報トラック延在方向に垂直である。このため、各トラ
ックに関しヘッダ部が揃って配置されている記録媒体の
再生では、従来の2スポットでは上記図6(c)に示さ
れる様に配列方向がトラックに対し斜めであるので信号
読み取りのタイミングを各トラック毎に独立させるかま
たは位置ずれを補正せねばならなかったが、本実施例で
は、1つのスポットによる読み取りに合わせて、他のス
ポットによる読み取りタイミングをとれば、十分良好に
再生可能であり、再生回路が簡略化される。
【0042】
【発明の効果】以上の様に、本発明の光ヘッドによれば
、一軸性結晶の最大屈折率と最小屈折率との間の屈折率
を使用して、簡素な構成により少ない光量ロスで分枝角
の小さいビーム分枝や所望光量比での3ビームまたは4
ビームの分枝を行うことが可能となる。これにより、記
録媒体上の微小トラックピッチに合わせて所望の微小間
隔の複数スポットを形成することができる。そして、像
回転プリズムを使用しなくとも隣接情報トラック上に複
数スポットを形成でき、また該像回転プリズムを使用す
る場合においてはその回転角設定の精度を緩くしても良
好なスポット配置が得られる。更に、対物レンズに対す
る画角を小さくできるので、該対物レンズの画角特性を
厳しくしなくても、同一の対物レンズを用いて複数の分
枝ビームを良好な結像性能でスポット結像させることが
できる。加えて、本発明は、複屈折を利用するため、使
用光波長が変動しても、分枝角の変動が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複数ビーム光ヘッドの第1の実施
例の構成図である。
【図2】本発明に係るビーム分枝の原理の説明図である
【図3】本発明による複数ビーム光ヘッドの第1の実施
例の構成部材として用いられるビーム分枝手段の斜視図
である。
【図4】本発明による複数ビーム光ヘッドの第2の実施
例の構成図である。
【図5】本発明による複数ビーム光ヘッドの第2の実施
例の構成部材として用いられるビーム分枝手段の斜視図
である。
【図6】従来の光ヘッド光学系の一部を示す図である。
【図7】ウォラストンプリズムを用いた光ビーム分枝の
説明図である。
【符号の説明】
11    半導体レーザ 12    コリメータレンズ 13,13’    分枝プリズム 14    ビーム整形器兼用ビームスプリッタ15 
   像回転プリズム 16    対物レンズ 17    記録媒体 41    屈折率楕円体 42    反射面 51    分枝プリズム 52    入射面 53    射出面 54    反射面 55,56    結晶主軸方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  直線偏光を複数の光ビームに分枝する
    光ビーム分枝手段を有し、該光ビーム分枝手段からの複
    数ビームを記録媒体にスポット結像させる光ヘッドであ
    って、上記光ビーム分枝手段が一軸性結晶からなる略直
    角三角形状のプリズムであり、該プリズムが、その斜面
    を全反射面とし略直交する2つの側面を入射面及び射出
    面とし、且つ該プリズムの結晶主軸方向が全反射面の面
    法線方向、該全反射面への入射波面の法線方向、全反射
    面からの反射波面の法線方向、上記入射波面法線と反射
    波面法線とにより決まる平面の法線方向、及び該平面と
    全反射面との交線方向の全てに対し0度以外の角度をな
    す様に、配置されていることを特徴とする、複数ビーム
    光ヘッド。
  2. 【請求項2】  上記プリズムの結晶主軸方向が、全反
    射面への入射波面の法線方向と全反射面からの反射波面
    の法線方向とにより作られる平面内にないことを特徴と
    する、請求項1に記載の複数ビーム光ヘッド。
  3. 【請求項3】  上記プリズムの結晶主軸方向が、全反
    射面への入射波面の法線方向と全反射面からの反射波面
    の法線方向とにより作られる平面内にあり、且つ該平面
    と全反射面との交線方向及び全反射面の法線方向の双方
    に対し0度以外の角度をなしていることを特徴とする、
    請求項1に記載の複数ビーム光ヘッド。
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