JPH04326672A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JPH04326672A
JPH04326672A JP3096692A JP9669291A JPH04326672A JP H04326672 A JPH04326672 A JP H04326672A JP 3096692 A JP3096692 A JP 3096692A JP 9669291 A JP9669291 A JP 9669291A JP H04326672 A JPH04326672 A JP H04326672A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階調を有する多値画像
情報に符号化を施す画像符号化装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、カラーフアクシミリ装置等の画像
符号化装置では、カラー画像中に含まれる黒文字や黒線
画と自然画像部分とを分離して、それぞれに対して異な
る符号化を施す方法が、本出願人により提案されている
。例えば、黒文字や黒線画には算術符号を用い、自然画
像部分には直交変換を用いた符号化を行なつて、全体の
画像情報の圧縮を実現させている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の画像符号化装置において、例えばカラープリンタ等
の画像出力装置での画像の符号化を考えた場合、プリン
タ側に入力する画像情報としては、カラーイメージスキ
ヤナ等の画像入力装置から入力される階調を有する多値
情報(以下、イメージという)や、ホストコンピユータ
において作成したCG(Computer Graph
ics )画像、文字等のフオント情報、CAD(Co
mputer AidedDesign )等に用いら
れる線画情報等、様々な画像情報がある。
【0004】近年ホストコンピユータの性能の向上に伴
い、DTP(DeskTop Publishing)
が盛んに行なわれ、上述した様々な画像情報がホストコ
ンピユータにおいて合成、複合されてプリンタ側に送信
される。その際、文字・線画は、あらかじめ濃度値が判
明しているわけでなく、従来のように黒文字・黒線画の
抽出のみでは完全な文字・線画の分離はできない。
【0005】そして、文字・線画等の分離ができずに、
イメージと同様に直交変換、量子化の圧縮を施した場合
、イメージ中の文字・線画は直交変換中の高域の成分を
多く含んでいるため、量子化時に高域成分が削られ、画
像情報を伸長したときに文字・線画部分のみならず、文
字・線画の周囲部分もリンギングが発生し、劣悪な画像
になるという問題がある。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、イメージ中に合成、
複合された中間調を含む色文字や色画像を含んだ画像情
報を良好に、かつ効率よく符号化する画像符号化装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するため、以下の構成を備える。即ち、複数の画素
からなるブロツク毎に、該ブロツク内の画素濃度レベル
をもとに所定の濃度レベルを決定し、該濃度レベルをも
とに所定の抽出画素の分離を行なう分離手段と、前記分
離手段によつて分離された画素に対して、他の画素とは
異なる所定の符号化を施す手段とを備える。
【0008】好ましくは、分離手段は注目画素の濃度レ
ベルと、該注目画素の濃度レベルを抜き出した後のブロ
ツク内の平均濃度レベルとの差の絶対値が最大となる濃
度レベルに決定する。また、好ましくは、分離手段はブ
ロツク内において同一濃度の画素を抽出して分離する。
【0009】さらに好ましくは、分離手段はブロツク内
において所定の色成分についての濃度レベルを決定し、
各色成分相互の濃度レベルの同一性を判定する手段を備
える。
【0010】
【作用】以上の構成において、多値画像データの抽出濃
度を決定して、抽出部及び抽出外部分の画像の符号化を
効率的にするよう機能する。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。
【0012】<第1実施例>図1は、本発明の第1の実
施例に係る画像出力装置のブロツク図である。ここでは
、画像出力装置としてプリンタ等を想定する。
【0013】図1において、入力端子101(プリンタ
においては、I/Oに相当する)には、他の外部機器、
例えばホストコンピユータやイメージスキヤナ等の画像
入力装置が接続される。この入力端子101には、画像
入力装置により入力される写真等の自然画像情報のみな
らず、ホストコンピユータにより編集、加工されたり、
あるいは人工的に作成した文字・線画が自然画像上に合
成されたりした様々な画像が入力される。
【0014】入力した画像情報は、数ライン分のライン
バツフアにより構成されるバツフア102に一時的に格
納される。尚、このバツフアには、後述するブロツクに
使用するライン数分以上の容量が必要となる。バツフア
102に格納された画像情報は、ブロツク化回路103
により各色ブロツク状に切り出される。このブロツクは
、後述するDCT(離散コサイン変換)等の直交変換に
おけるブロツクの大きさと同一にした方が装置の構成上
好ましい。そこで、本実施例では、簡略化のため、4×
4のブロツクを例にして説明する。
【0015】ブロツク状に切り出された4×4の画素群
に対して、抽出すべき濃度を決定するのが抽出濃度決定
部104である。従来、文字・線画等の抽出には、あら
かじめ文字・線画の濃度情報が判明しているため、ブロ
ツク内の画像を走査して適応する濃度の画素のみを抽出
している。例えば、0〜255を濃度とした場合、黒色
は“255”であるとしている。
【0016】しかし、プリンタ側においては、文字・線
画の濃度情報が画像情報とは異なつた形で送信されてい
ないことを考慮すると、どの濃度の部分を抽出するかの
決定、即ち、抽出する濃度情報を決定するために、1度
、若しくは複数回、ブロツク内の画像を走査しなくては
ならない。そこで、抽出濃度を決定するためのアルゴリ
ズムの一例を詳細に説明する。
【0017】図2は、図1の抽出濃度決定部104の一
構成例を示す機能ブロツク図である。同図において、入
力端子201にはブロツク内の各画素を順に走査して得
られた濃度レベルを入力する。この濃度レベルは、ヒス
トグラム作成部202にて、入力画像情報について発生
した濃度レベルの頻度の格納、及びヒストグラムの作成
が行なわれる。本実施例の場合、上述のようにブロツク
内の走査画素は16画素であるから、ブロツク内の濃度
レベルの種類も最大16通りある。
【0018】図3の(a)はブロツクの一例であり、図
3の(b)は、それに基づいて作成したヒストグラムを
示す。ここで出現した濃度レベルは9種類であり、濃度
レベル“104”と“220”がそれぞれ頻度としては
最大で3画素分あることがわかる。
【0019】また、濃度レベルカウンタ203では入力
した濃度レベルの総和を求める。本実施例ではブロツク
内の画素は16画素であるから、12ビツトのカウンタ
で十分である。そして、ヒストグラム作成部202、及
び濃度レベルカウンタ203からの16画素分の処理結
果は、抽出濃度計算回路204に入力される。
【0020】次に、この抽出濃度計算回路の詳細を説明
する。図4は、抽出濃度計算回路の詳細ブロツク図であ
る。図中の入力端子401,402には、図2のヒスト
グラム作成部202からの濃度値、及びその濃度レベル
の頻度を入力する。即ち、図3に示した98〜220ま
での9種類の濃度レベルの濃度値と頻度値を逐次入力す
る。また、入力端子403には、図2の濃度レベルカウ
ンタ203にて求めた、ブロツク内の濃度レベルの総和
値を入力する。
【0021】そして、乗算器404,除算器406,減
算器405,407,408、及びABS(絶対値)回
路409にて、以下に示す計算を行ない、出力値OUT
1、及びOUT2を得る。即ち、   OUT1=|D−{T−(D×M)}/(16−M
)|          …(1)  OUT2={T
−(D×M)}/(16−M)           
       …(2)ここで、D:濃度値 M:頻度 T:濃度レベルの総和値 である。
【0022】図5は、図3に示した各濃度、及び頻度等
をもとに図4の抽出濃度計算回路204にて算出した出
力値(OUT1)を示す。但し、これらは、少数点以下
が四捨五入された値である。ここでの抽出濃度の決定は
、OUT1の値が最大となる濃度レベル、即ち、“22
0”に決定する。
【0023】以上のように、図1に示した抽出濃度決定
部104においてブロツク内のどの値の画素を抽出する
かが決定された後は、抽出・分離部105において、該
当する画素の分離を行なう。
【0024】本実施例では、上述の如くブロツク内での
抽出濃度は同一の値であるため、図6の(a)に示すよ
うに、抜き出した後の解像度情報をビツトマツプメモリ
106に格納する。また、抜き出した濃度レベル“22
0”を階調メモリ107に格納する。
【0025】抜き出した後のブロツク内の情報は、置換
部108により新たな値を置換・代入する。つまり、抜
き出した後の画素への置換・代入は、その後のDCT1
09,Q110が処理を行ない易いよう、圧縮率が向上
し、歪みが減少するような置換値を代入する。換言すれ
ば、人工的に作成した文字・線画等は、自然画等のイメ
ージ中に代入すると直交変換空間において高域に大きな
成分が発生するのみならず、エツジの大きさからAC電
力が大きくなつてしまう。
【0026】そこで、置換値は、抜き出した画素以外の
画素の平均値を選ぶのがAC電力の減少に良い結果をも
たらす。この抜き出した画素以外の画素の平均値は、図
4のOUT2に相当する値である。
【0027】結局、前述の抽出濃度決定部は、抽出濃度
の抜き出しをせずに直交変換を施したときのAC電力の
総和(P1 とする)と、抽出濃度を抜き出し、前述し
た置換値を代入して直交変換を施したときのAC電力の
総和(P2 とする)の差(P1−P2 )が最も減少
するような評価パラメータにて抽出濃度を決定している
のに他ならない。
【0028】具体的に、図3の(a)を例にとり説明す
ると、濃度レベル“220”を選択した場合、レベルが
“220”以外の他の画素の平均値(ここでは、OUT
2=“110”になる)との差が最大となるため、図6
の(b)に示すように、濃度レベル“110”をレベル
“220”が存在していた画素に置換代入する。つまり
、このような置換代入により、図3の(a)の状態で直
交変換した場合に比べて、AC電力の総和が全体で大幅
に減少するのに加え、高域の大きな成分のAC電力も減
少する。
【0029】置換部108にて置換されたイメージ情報
は、DCT109にて離散コサイン変換が行なわれ、Q
110にて量子化が行なわれる。量子化された情報は、
イメージメモリ111に格納される。また、復号化は、
イメージメモリ111に格納された情報をQ−1112
にて逆量子化し、IDCT113において伸長すること
で実行される。
【0030】合成部114では、ビツトマツプメモリ1
06で“1”である画素に対しては、階調メモリ107
に格納した濃度レベルを合成し、また、“0”である画
素にはイメージメモリ111に格納した情報を合成して
、出力端子115から出力する。
【0031】以上説明したように、本実施例によれば、
自然画等のイメージ中に含まれるコンピユータ等で人工
的に発生させた文字・線画等を分離して、それぞれ異な
る符号化をする際に、文字・線画等の濃度情報がわから
なくても、画像情報から切り出したブロツク内で抽出、
分離すべき画素の濃度を決定し、それらの画素に対して
濃度の置換代入を行なうことで、文字・線画の抽出が可
能となつて符号化効率が向上し、また、抜き出した画素
の部分のみならず、それ以外の部分での画像劣化を抑制
できるという効果がある。
【0032】特に、コンピユータ画像においては、ブロ
ツク内に含まれる文字・線画は色(階調データ)は、略
等しくなることが多いので、上述のような抽出方法が有
効である。
【0033】<第2実施例>次に、本発明に係る第2の
実施例を説明する。図7は、第2の実施例に係るカラー
符号化装置の構成を示すブロツク図である。ここでは、
図1に示した第1の実施例に係る画像出力装置と同一構
成要素には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
【0034】図7において、入力端子701からは、R
,G,B各8ビツトの画像情報を画素順次で入力する。 バツフア102は各色数ライン分のラインバツフアを備
えており、ブロツク化回路103にて各色についてブロ
ツク化が施され、その後、RGB→YUV変換部702
において、RGBからYUVへの色座標の変換を行なう
。このRGBからYUVへの変換は、例えば、下記式(
3)に示すような変換係数を用いて、演算後のYUVを
小数部切り捨てにより8ビツトに納めるようにする。
【0035】
【数3】 本実施例のカラー符号化装置では、実空間中の同一位置
にY,U,Vの3ブロツクが生成されるが、ここでは最
初にYのブロツクについて抽出濃度決定部104にて抽
出濃度の決定を行なう。尚、抽出濃度の決定アルゴリズ
ムは、上述の第1の実施例と同様のため、その説明は省
略する。
【0036】Yのブロツクで抽出する濃度レベルが決定
すると、同値判定部703にて、その濃度レベルの指し
示す画素が、U,Vの2種類のブロツクでも同一の値を
とるか否かを判定(同値条件の判定)する。この判定に
ついて、図8に示したブロツクを例に説明する。
【0037】図8の(a)のブロツクは、図3の(a)
と同様、画像情報からブロツク状に切り出した画素の濃
度レベルを示している。尚、ここでは、図8(a),(
b),(c)をそれぞれ実空間中の同一位置でのY,U
,Vのブロツクとする。図8(a)では、上述の図3(
a)に対する計算にて説明したように、“220”の濃
度レベルを抽出することになる。よつて、本実施例のカ
ラー符号化装置では、同値判定部703が、図8(b)
,(c)に示したU,Vのブロツクの内、図8(a)の
“220”に相当するアドレスの画素、即ち、Uのブロ
ツクでは“38”、Vのブロツクでは“62”が全て等
しいか否かを判定する。言うまでもなく、図8に示した
例では、(b),(c)とも同値条件を満たしている。
【0038】切り出したブロツク内で、所定の画素が上
記の同値条件を満たしていないと判定された場合は、抜
き出す部分が1色ではないと判断して抽出分離を施さな
い。しかし、同値判定にて同値条件が満たされていると
判定された場合は、抽出・分離部105において、該当
する画素の抽出分離を行なう。そして、抽出したY,U
,Vの3色分の色情報は、24ビツト情報として階調メ
モリ704に格納される。
【0039】以上説明したように、第2の実施例によれ
ば、フルカラー中のイメージに対して各色について画像
情報から切り出したブロツク内で抽出、分離すべき画素
の濃度を決定し、それらの画素に対して濃度の置換代入
を行なうことで、フルカラーの画像情報中に合成された
色線画,色文字等の抽出が可能となり、同一色の保持、
効率的な符号化が実現できるという効果がある。
【0040】尚、上記第2の実施例ではYUVをもとに
説明したが、色成分はYUVに限定されず、RGBにお
いても、また他の色成分でもよい。また、RGBからY
UVへの色座標の変換は、演算以外にもLUT(ルツク
アツプテーブル)を用いて行なつてもよい。
【0041】本発明は、例えばスキヤナ、インタフエー
ス、プリンタ等、複数の機器から構成されるシステムに
適用しても、複写機のように1つの機器から成る装置に
適用してもよい。また、本発明はシステム、あるいは装
置に、例えばフロツピーデイスク、ICカード等に格納
されたプログラムを供給することによつて達成される場
合にも適用できることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多値画像から分離すべき文字・線画等の濃度情報がわか
らなくても、切り出した所定ブロツク内で抽出画素の濃
度を決定し、画素の分離、及び濃度レベルの置換を行な
うことで、多値画像の効率的な符号化が実現できるとい
う効果がある。
【0043】また、中間調の黒文字・黒線画のみならず
、フルカラー中の1色の文字・線画の抽出が可能となり
、抽出部の画像劣化の防止ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像出力装置のブ
ロツク図、
【図2】画像出力装置の抽出濃度決定部の一構成例を示
す機能ブロツク図、
【図3】切り出したブロツク、及びそれに基づいて作成
したヒストグラムを示す図、
【図4】抽出濃度計算回路の詳細ブロツク図、
【図5】
濃度、及び頻度等をもとに抽出濃度計算回路にて算出し
た出力値を示す図、
【図6】ビツトマツプメモリに格納した解像度情報、及
び置換代入後の画素を示す図、
【図7】第2の実施例に係るカラー符号化装置の構成を
示すブロツク図、
【図8】濃度レベルが示す画素の同値判定を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
103  ブロツク化回路 104  抽出濃度決定部 105  抽出・分離部 108  置換部 202  ヒストグラム作成部 203  濃度レベルカウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の画素からなるブロツク毎に、該
    ブロツク内の画素濃度レベルをもとに所定の濃度レベル
    を決定し、該濃度レベルをもとに所定の抽出画素の分離
    を行なう分離手段と、前記分離手段によつて分離された
    画素に対して、他の画素とは異なる所定の符号化を施す
    手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】  前記分離手段は、注目画素の濃度レベ
    ルと、該注目画素の濃度レベルを抜き出した後のブロツ
    ク内の平均濃度レベルとの差の絶対値が最大となる濃度
    レベルに決定することを特徴とする請求項第1項に記載
    の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】  前記分離手段は、ブロツク内において
    同一濃度レベルの画素を抽出して分離することを特徴と
    する請求項第1項に記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】  前記分離手段は、ブロツク内において
    所定の色成分についての濃度レベルを決定し、各色成分
    相互の濃度レベルの同一性を判定する手段を備えること
    を特徴とする請求項第1項に記載の画像符号化装置。
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