JPH04324657A - 希薄気体の粒子運動シミュレーション方法 - Google Patents

希薄気体の粒子運動シミュレーション方法

Info

Publication number
JPH04324657A
JPH04324657A JP3122779A JP12277991A JPH04324657A JP H04324657 A JPH04324657 A JP H04324657A JP 3122779 A JP3122779 A JP 3122779A JP 12277991 A JP12277991 A JP 12277991A JP H04324657 A JPH04324657 A JP H04324657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase region
particles
calculation
particle
gas phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3122779A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Hayashi
林 年昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3122779A priority Critical patent/JPH04324657A/ja
Publication of JPH04324657A publication Critical patent/JPH04324657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は希薄気体を多く使用する
半導体製造工程、例えば低圧化学気相デポジション、バ
イアス蒸着工程等における反応分子の運動を電子計算機
を用いて精密に予測する希薄気体の粒子運動シミュレー
ション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の方法として直接シミュレーショ
ンモンテカルロ法(DSMC法)が周知である。従来、
図3に示すように閉領域空間内部を多数の四角形の領域
(以下、メッシュ40とする)に分割するとともに、各
メッシュ40に含まれる粒子の運動、衝突計算及び粒子
の平均運動速度、平均運動エネルギー等の統計計算を繰
り返し行うことにより、気相領域10中での希薄粒子の
運動のシミュレーションを行っていた(「日本機械学会
論文集」54巻507号3057頁参照)。
【0003】このシミュレーションを行う上で基礎とな
るメッシュは気相領域10中の全部に隙間なく埋めるよ
うに発生させる必要があるので、閉領域空間内における
気相領域10と固相領域20との境界の形状に合わせて
メッシュ40の形状等を工夫するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来法による場合には、境界形状が複雑になるに従って計
算処理する上での負担が多大となるという本質的な欠点
がある。即ち、境界形状が複雑になれば、必要とするメ
ッシュ40の数が増える上にその形状も益々歪となり、
メッシュ40を気相領域10中の全部に隙間なく埋める
ようにするには膨大な計算処理が必要となる。またシミ
ュレーションが行われる過程で、各粒子がどのメッシュ
40に属するかを判断せばならないが、境界形状が複雑
になればメッシュ40の領域を決定するために必要な座
標値のデータ数も多くなり、電子計算機の記憶容量の負
担も膨大となる。言い換えると、電子計算機において計
算処理及び記憶容量に関し余裕がなければ、結果として
、メッシュを気相領域10中に均等に発生させることが
できず、シミュレーションの計算精度にも大きな影響を
与える。
【0005】本発明は上記した背景の下で創作されたも
のであり、その目的とする所は、閉領域空間内の気相領
域と固相領域との境界形状が如何に複雑となっても計算
処理する上での負担が大きくならない希薄気体の粒子運
動シミュレーション方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる希薄気体
の粒子運動シミュレーション方法は、閉領域空間内には
気相領域と固相領域とがあり、当該気相領域内に流れる
希薄気体の粒子の運動を電子計算機を用いてシミュレー
ションする方法であって、隣り合う間隔が粒子の平均自
由工程以下に設定された計算点を気相領域内にて規則的
に発生させた後、気相領域内部に粒子を乱数によりラン
ダムに発生させ、初期速度のデータに応じて平均自由時
間Δt後の前記粒子の位置を計算し、前記粒子について
必要であれば気相領域と固相領域の境界に対しての衝突
計算を行い、前記粒子の計算点への属性を決定し、同一
計算点に属している粒子同士の衝突計算を行った後、前
記粒子についての初期速度決定後の一連の処理を繰り返
し、これにより粒子の運動を求めるようにしたことを特
徴としている。
【0007】
【実施例】以下、本案方法の一実施例を図面を参照して
説明する。図1は本案実施例方法を説明するためのプロ
グラムフローチャートである。図2は気相領域中に計算
点を発生させる方法を説明するための気相領域と固相領
域とを示す図である。
【0008】ここで例をあげて説明するのは、希薄気体
を多く使用する半導体製造工程、例えば、低圧化学気相
デポジション、バイアス蒸着工程等における反応分子が
固相領域表面全体に均一に行き渡るかを予測するシミュ
レーション方法であって、気相領域における反応分子の
運動を求める方法として本案方法が採用されている。
【0009】まず、このシミュレーションをする上で必
要なデータを入力する。入力データは気相領域、固相領
域の座標データの他、希薄気体の粒子密度、気圧、温度
、計算時間等の基本パラメータのデータである。このと
き後述する計算点の発生方法も指定する(S1)。
【0010】そして入力された粒子密度、温度等のデー
タを用いて粒子の平均自由工程(粒子衝突が起きるまで
に粒子が移動する平均距離)、平均自由時間(粒子間衝
突が起きるまでの平均時間)を計算する(S2)。
【0011】気相領域、固相領域の座標データに基づい
て図3(a) に示すように閉領域空間内の気相領域1
0、固相領域20の領域を確保した後、気相領域10内
に計算点30を規則的に複数発生させる。
【0012】この計算点30の発生方法について説明す
る。気相領域10及び固相領域20に図3(b) に示
すように横方向、斜方向に仮想線を引いて多数の三角形
31を作り、この三角形31の交点の座標値を計算し、
これを計算点30とする。その後、固相領域20中の計
算点30は必要ないので消去すると、図3(a) に示
すように気相領域10の内部のみに規則的な計算点30
が得られる。但し、隣り合う計算点30同士の間隔は予
め計算されたステップ3で求められた平均自由工程以下
に設定する(S3)。
【0013】なお、気相領域10及び固相領域20に図
3(b)に示すように縦方向、横方向に斜線を引いて多
数の四角形32を作り、四角形32の交点を計算点30
とすることも可能である。だが、本実施例のように固相
領域20の形状が複雑である場合には、三角形31を使
用することが望ましい。即ち、計算点30を気相領域1
0の全体に均等に発生させることができ、計算精度の偏
りを小さくすることが可能となる。
【0014】また、固相領域20の形状が単純である場
合には、図3(d) に示すように気相領10の中でも
固相領域20に近い部分に三角形31を、一方離れてい
る部分に四角形32を作り、同様に計算点30を発生さ
せるようにすると、上記の場合に比べて更に計算精度の
偏りを小さくすることも可能となる。
【0015】上記の方法で計算点30を決定したならば
、気相領域10の内部に乱数により粒子をランダムに発
生させ、各粒子の位置ベクトル(座標値)を求める。粒
子の数はステップ1で入力された粒子密度のデータに応
じて決定する。また発生した各粒子に番号付けを行う。 その後、各粒子の初期速度を夫々求める。この計算はマ
ックスウェルボルツマン速度分布式にステップ1で入力
された温度のデータを代入することにより行なう(S4
)。 なお、初期速度のデータを外部から入力するようにして
も良い。
【0016】次に、ステップ2で求めた平均自由時間Δ
t後の各粒子の位置ベクトル(座標値)を求める。具体
的には、各粒子の移動前の位置ベクトルをX0、移動後
の位置ベクトルをX1、初期の速度ベクトルをvとして
表すと、X1=X0+vΔtの計算を行うことにより求
める。即ち、ここでの処理が一回行われると、各粒子が
vΔtだけ夫々移動することになる(S5)。
【0017】上記のように各粒子が夫々移動すると、移
動後の粒子の中には気相領域10を超え固体領域20の
内部に入るものがある。この粒子についてのみ固体領域
20に対する衝突計算を行い、粒子の位置ベクトル及び
速度ベクトルを衝突後のものに修正する(S6)。
【0018】次に、各粒子がどの計算点30に属するも
のであるかを定める。まず一つの粒子を選び、全ての計
算点30との距離を順々と計算する。その過程で最近接
の計算点30を見出し、これを帰属計算点とする。この
処理を全ての粒子について行い、帰属計算点を決定する
(S7)。
【0019】そして一つの帰属計算点を選び、この帰属
計算点に属する全ての粒子間同士の衝突計算を行う。こ
の処理を全ての帰属計算点において行い、各粒子の位置
ベクトル及び速度ベクトルを衝突後のものに変更する(
S8)。
【0020】その後、反応分子が固相領域表面全体に均
一に行き渡るかを予測する上で必要な処理として、次の
処理が行われる。即ち、帰属計算点に属する全ての粒子
の速度、運動エネルギー等の平均値を計算し、全ての帰
属計算点の平均速度、平均運動エネルギー、平均密度を
計算する(S9)。
【0021】以上のステップ5からステップ9までの処
理は繰り返し行われ、処理時間がステップ1で入力され
た計算時間に達すると、計算結果が出力され、これでシ
ミュレーションが終了する。即ち、上記処理が繰り返し
行われると、気相領域における粒子(反応分子)の運動
が求められ、と同時に、反応分子が固相領域20の表面
に行き渡る様子を求められる(S10、S11)。
【0022】本実施例では、後述するように半導体製造
工程、例えば低圧化学気相デポジション、バイアス蒸着
工程等における反応分子の運動を精密に求めることがで
き、反応分子が複雑な固相領域20の表面全体に均一に
行き渡るか否かを検討することができるので、事前に表
面全体に反応分子が行き渡るように、固相の最適形状を
定めることができ、デポジション、蒸着不良等の低減に
効果を発揮する。
【0023】なお、本発明にかかる希薄気体の粒子運動
シミュレーション方法は、計算点を発生させるにあたっ
ては、気相領域内に規則的に複数個発生させることがで
きる方法であれは如何なるものでもよい。
【0024】
【発明の効果】以上、本発明にかかる希薄気体の粒子運
動シミュレーション方法による場合には、従来のメッシ
ュの代わりに新たに計算点を利用して計算を行い、しか
もこの計算点を発生に要する計算は極めて簡単であるの
で、気相領域と固相領域との境界の形状が複雑となって
も計算時間及び計算処理を大幅に節約することができ、
計算処理する上での負担が重くならない。よって、電子
計算機において計算処理及び記憶容量に関し余裕がない
場合であっても良好なシミュレーションを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案実施例方法を説明するためのプログラムフ
ローチャートである。
【図2】本案実施例方法で使用される計算点を発生させ
る方法を説明するための図であって、気相領域と固相領
域とを示す説明図である。
【図3】従来方法を説明するための図であって、メッシ
ュとともに気相領域と固相領域を示す説明図である。
【符号の説明】
10  気相領域 20  固相領域 30  計算点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  閉領域空間内には気相領域と固相領域
    とがあり、当該気相領域内に流れる希薄気体の粒子の運
    動を電子計算機を用いてシミュレーションする方法であ
    って、隣り合う間隔が粒子の平均自由工程以下に設定さ
    れた計算点を気相領域内にて規則的に発生させた後、気
    相領域内部に粒子を乱数によりランダムに発生させ、初
    期速度のデータに応じて平均自由時間Δt後の前記粒子
    の位置を計算し、前記粒子について必要であれば気相領
    域と固相領域の境界に対しての衝突計算を行い、前記粒
    子の計算点への属性を決定し、同一計算点に属している
    粒子同士の衝突計算を行った後、前記粒子についての初
    期速度決定後の一連の処理を繰り返し、これにより粒子
    の運動を求めるようにしたことを特徴とする希薄気体の
    粒子運動シミュレーション方法。
JP3122779A 1991-04-24 1991-04-24 希薄気体の粒子運動シミュレーション方法 Pending JPH04324657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3122779A JPH04324657A (ja) 1991-04-24 1991-04-24 希薄気体の粒子運動シミュレーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3122779A JPH04324657A (ja) 1991-04-24 1991-04-24 希薄気体の粒子運動シミュレーション方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04324657A true JPH04324657A (ja) 1992-11-13

Family

ID=14844407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3122779A Pending JPH04324657A (ja) 1991-04-24 1991-04-24 希薄気体の粒子運動シミュレーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04324657A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448105B1 (ko) * 2001-04-11 2004-09-10 한국과학기술원 경로를 알지 못하는 많은 구들간의 효율적인 충돌 검색방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448105B1 (ko) * 2001-04-11 2004-09-10 한국과학기술원 경로를 알지 못하는 많은 구들간의 효율적인 충돌 검색방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fiedler et al. Ambipolar diffusion and star formation: Formation and contraction of axisymmetric cloud cores. I-Formulation of the problem and method of solution
Hirabayashi et al. The lattice BGK model for the Poisson equation
WO2016074202A1 (zh) 粒子刻蚀或沉积演化仿真方法、装置和计算机可读介质
CN115618498A (zh) 一种飞行器跨流域流场的预测方法、装置、设备及介质
JP6157941B2 (ja) プラズマシミュレーション方法及びプラズマシミュレーションプログラム
US5926402A (en) Simulation method with respect to trace object that event occurs in proportion to probability and computer program product for causing computer system to perform the simulation
Avolio et al. An extended notion of Cellular Automata for surface flows modelling
Sirakoulis et al. A cellular automaton for the propagation of circular fronts and its applications
JPH04133326A (ja) 形状シミュレーション方法
JPH04324657A (ja) 希薄気体の粒子運動シミュレーション方法
Shargatov et al. Modeling of shock wave propagation over the obstacles using supercomputers
CN105808508A (zh) 一种求解不确定热传导问题的随机正交展开方法
CN111339688A (zh) 基于大数据并行算法求解火箭仿真模型时域方程的方法
Ricker et al. Cosmos: A hybrid N-body/hydrodynamics code for cosmological problems
Lottati et al. A second-order Godunov scheme on a spatial adapted triangular grid
Grushin et al. Parsimonious rule generation for a nature-inspired approach to self-assembly
Kim et al. Simplified modeling of charged gas particles coupled with EM field using Monte Carlo and finite volume methods
Andrenucci et al. PIC/DSMC models for Hall effect thruster plumes: Present status and ways forward
CN113378445B (zh) 一种基于离散模拟的气液多相系统计算方法及系统
Cross et al. Finite size scaling of domain chaos
Rieffel et al. Concurrent simulation of plasma reactors
Fofanov et al. Optimization of load balancing algorithms in parallel modeling of objects using a large number of grids
Nesmachnow et al. Large-scale multithreading self-gravity simulations for astronomical agglomerates
Srinivasaragavan ACCELERATOR-ENABLED NON-UNIFORM MESH PROCEDURES FOR PIC SIMULATIONS TARGETING PLASMA SURFACE INTERACTIONS
CN113378444B (zh) 一种淀积工艺的仿真方法及装置