JPH0432413Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は竪樋取付装置、特に、合成樹脂を素材
とした竪樋取付装置に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、合成樹脂を素材とした竪樋取付装置とし
ては実開昭55−134438号公報にみられるように釘
杆の基端部に両端部に互いに係止する係止部を有
する円環状竪樋把持環を装着してなるものが一般
に使用されていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記竪樋取付装置は建屋外壁面
への釘杆の釘着に際し、円環状からなる竪樋把持
環が邪魔になり、この結果、施工が煩雑なものと
なつていた。

本考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案さ
れたものであつて、釘杆の釘着作業等施工が簡単
な竪樋取付装置を提供せんとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記に鑑み考案されたものであつて、
弧状に曲成された帯板の両端部に外方に向かう略
半円短管状からなる係止片を小間隔をもつて互い
に対接するように突設するとともに該係止片の先
端部外周縁に係止突片を突設してなる合成樹脂を
素材とする竪樋把持環Ａと、釘杆の基端部に支承
片を介して長さが係止片の長さと略同じくして先
端部側に向かうに従い漸次小径となる円錐台形状
の筒体を装着してなる固定具Ｂとからなり、筒体
に係止片を嵌入し該筒体の基端部側に係止突片を
係止することにより固定具Ｂに竪樋把持環Ａを固
定し得るようになしたものである。

〔実施例〕

以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細
に説明すれば、第１図は本考案の竪樋取付装置の
一実施例を示す分解斜視図で、図中、Ａは合成樹
脂を素材として射出成型により一体に形成された
竪樋把持環であつて、弧状に曲成された帯板１の
両端部に外方に向かう略半円短管状の係止片２，
２′を小間隔をもつて互いに向い合つて短管を呈
するように突設するとともに係止片２，２′の先
端部外周縁に沿うように係止突片３，３′を突設
してなるものであり、図中、Ｂは固定具であつ
て、先端部を先鋭状となした釘杆４の基端部に支
承片５を介して長さが係止片２，２′の長さと略
同じくして先端部側に向かうに従い漸次小径とな
る円錐台形状の筒体６を装着してなるものであ
り、これら竪樋把持環Ａおよび固定具Ｂは筒体６
に係止片２，２′を嵌入し該筒体６の基端部側に
係止突片３，３′を係止することにより固定され
るものである。

尚、係止片２，２′の周長さは半円よりやや小
さめに形成されており、また円錐台形状からなる
筒体６は小径側が係止片２，２′と曲率半径を略
同じくするように形成されている。

本考案の竪樋取付装置は上記構成よりなるため
使用に際しては第２図に示すように、まず建屋の
外壁面に固定具Ｂを打込み、次いで帯板１にて竪
樋を捲纏するように把持してなる竪樋把持環Ａの
係止片２，２′を筒体６に嵌入して押圧し、係止
突片３，３′を筒体６の内壁面に摺動させながら
弾性を利用して該筒体６の基端部側に係止突片
３，３′を係止することにより取付けられるもの
である。

〔考案の効果〕

以上より明らかなように、本考案の竪樋取付装
置は、固定具と竪樋把持環とが別体になつている
ために建屋外壁面への固定具の取付けが簡単であ
り、更には、固定具への竪樋把持環の取付けが筒
体への係止片の嵌入により係止されるために施工
性も合わせ向上せしめられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の竪樋取付装置の一実施例を示
す分解斜視図、第２図は同上使用状態を示す一部
拡大断面図である。 Ａ……竪樋把持環、Ｂ……固定具、１……帯
板、２，２′……係止片、３……係止突片、４…
…釘杆、５……支承片、６……筒体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弧状に曲成された帯板の両端部に外方に向かう
   略半円短管状からなる係止片を小間隔をもつて互
   いに対接するように突設するとともに該係止片の
   先端部外周縁に係止突片を突設してなる合成樹脂
   を素材とする竪樋把持環Ａと、釘杆の基端部に支
   承片を介して長さが係止片の長さと略同じくして
   先端部側に向かうに従い漸次小径となる円錐台形
   状の筒体を装着してなる固定具Ｂとからなり、筒
   体に係止片を嵌入し該筒体の基端部側に係止突片
   を形成することにより固定具Ｂに竪樋把持環Ａを
   固定し得るようになした竪樋取付装置。