JPH04319638A - 浸水検知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、屋外用電気機器等の筐
体内部に設置して雨水等による浸水を検知する浸水検知
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば屋外用電気機器内部に浸入した水
分の有無を検知する方法としては、主に次の　（１）〜
（５）　に示す浸水検知手段が用いられていた。 （１）吸水性樹脂によって湿度の変化を検知する方法（
湿度センサ）。 （２）水の電気伝導性を利用する方法。 （３）圧力センサを利用し、水の有無に伴う圧力変化を
検知する方法。 （４）近接センサ・変位センサを利用し、浸水による液
面上昇を検知する方法。 （５）発熱体と温度センサを利用し、浸水時の温度変化
を検知する方法。

【０００３】しかしながら、一般的に、上記　（１）の
方法では、高湿度と水没の違いを検知するのが困難であ
り、　（２）の方法では、電気分解による腐食やガス発
生の危険があり、　（３）及び　（４）の方法では、装
置の小型化が難しく、また、　（５）の方法では、基準
温度の設定が難しいという様々な問題がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって、上記従来
の浸水検知手段では、屋外用電気機器内部の限られた空
間に容易に設置して、雨水等の浸水を確実に検知するこ
とはできない。

【０００５】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
例えば屋外用電気機器内部の限られた空間に対しても、
容易に設置することができ、しかも機器内浸水の発生に
対し、正確な検知動作を得ることが可能な浸水検知装置
を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係わ
る浸水検知装置は、水を含むことによりその体積が著し
く増加するプラスチック検知素子と、このプラスチック
検知素子の体積増加方向側面とその対向する一定離間位
置に設けられた一対の金属接点と、この一対の金属接点
の一方に電気信号を供給する電源と、上記一対の金属接
点の他方に接続される検知出力端子とを備え、上記プラ
スチック検知素子の体積増加時には上記一対の金属接点
が接触するよう構成したものである。

【０００７】

【作用】つまり、浸水検知素子として含水により体積が
著しく増加するプラスチックを使用し、浸水時に該プラ
スチックに生じる体積増加に伴う外形変化を電気量とし
て取出すことにより、簡単且つ容易に浸水検知を行なう
ことができる。

【０００８】

【実施例】以下図面により本発明の一実施例について説
明する。

【０００９】図１は浸水検知装置の構成を示すもので、
同図において、１１は電圧源、１２は第１金属接点、１
３は第２金属接点、１４はプラスチック検知素子、１５
は検知出力端子である。

【００１０】プラスチック検知素子１４は、例えば屋外
電気機器筐体の内部底面に設置され、浸水に伴う水を含
むことでその体積が著しく増加して伸張するもので、こ
のプラスチック検知素子１４の上部には、板状の第２金
属接点１３を水平にして取付け、この第２金属接点１３
の上面部に対向する一定距離離間した上方に、第１金属
接点１２が配置される。

【００１１】第１金属接点１２には、電圧源１１から常
時電圧信号が供給されるもので、この第１金属接点１２
に対し上記第２金属接点１３が接触した際に、上記電圧
源１１からの電圧信号が第１及び第２金属接点１２，１
３を介し出力端子１５に導出される。

【００１２】すなわち、電気機器筐体内に何等浸水はな
く、プラスチック検知素子１４が乾燥した状態では、図
１に示すように、プラスチック検知素子１４は収縮した
状態にあるため、第１金属接点１２と第２金属接点１３
とは離れており、検知出力端子１５に電圧信号が出力さ
れることはない。図２は上記浸水検知装置における浸水
検知状態を示す図である。

【００１３】すなわち、電気機器筐体内に浸水が生じ、
プラスチック検知素子１４に水１６が含まれると、該プ
ラスチック検知素子１４はその体積が著しく増加して伸
張するため、第２金属接点１３は上昇して第１金属接点
１２に接触するようになり、電圧源１１からの電圧信号
が検知出力端子１５に出力されることになる。これによ
り、電気機器筐体内に対する雨水等の浸入を簡単な構造
で、容易且つ正確に検知することができる。

【００１４】したがって、上記構成の浸水検知装置によ
れば、水を含むことによりその体積が著しく増加するプ
ラスチック検知素子１４の体積増加方向側面とその対向
する一定離間位置に対し、第１及び第２金属接点１２，
１３を設け、プラスチック検知素子１４が体積増加して
第１及び第２金属接点１２，１３が接触した場合には、
電圧源１１から供給された電圧信号が上記第１及び第２
金属接点１２，１３を介して検知出力端子１５に出力さ
れるよう構成したので、小型且つ簡単な構成の浸水検知
装置を実現でき、例えば従来の浸水検知装置では困難で
あった電気機器筐体の狭部に設置して、浸水による故障
等の発生を確実且つ未然に防ぐことができる。

【００１５】なお、上記実施例における第１及び第２金
属接点１２，１３の材質を選択変更するか、あるいは電
圧源１１に交流電源を使用することにより、上記第１及
び第２金属接点１２，１３間における電食の発生を防止
することができる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、水を含む
ことによりその体積が著しく増加するプラスチック検知
素子と、このプラスチック検知素子の体積増加方向側面
とその対向する一定離間位置に設けられた一対の金属接
点と、この一対の金属接点の一方に電気信号を供給する
電源と、上記一対の金属接点の他方に接続される検知出
力端子とを備え、上記プラスチック検知素子の体積増加
時には上記一対の金属接点が接触するよう構成したので
、例えば屋外用電気機器内部の限られた空間に対しても
、小型にして容易に設置することができ、しかも機器内
浸水の発生に対し、正確な検知動作を得ることが可能に
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係わる浸水検知装置の構成
を示す図。

【図２】上記浸水検知装置における浸水検知状態を示す
図。

【符号の説明】

１１…電圧源、１２…第１金属接点、１３…第２金属接
点、１４…プラスチック検知素子、１５…検知出力端子
、１６…水。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　水を含むことによりその体積が著しく
   増加するプラスチック検知素子と、このプラスチック検
   知素子の体積増加方向側面とその対向する一定離間位置
   に設けられた一対の金属接点と、この一対の金属接点の
   一方に電気信号を供給する電源と、上記一対の金属接点
   の他方に接続される検知出力端子とを具備し、上記プラ
   スチック検知素子の体積増加時には上記一対の金属接点
   が接触することを特徴とする浸水検知装置。